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データde出~た

第1310回 1強か、上位混戦か!? マイラーズCを分析する

開幕週を迎えた春の京都開催、日曜メインはマイラーズC。安田記念へ向けて重要な前哨戦で、例年速い時計の決着となるレースだ。今年は登録段階で10頭と少頭数ながら、休み明けの金鯱賞で勝利を飾ったダノンプレミアムら好メンバーが揃う一戦となりそうだ。今回は2014年以降の近5年のデータから同レースの傾向ならびに馬券で狙える馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。


■表1 マイラーズCの人気別成績(過去5年)
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気  0- 2- 2- 1/ 5 0.0% 40.0% 80.0% 0% 102%
2番人気  1- 1- 1- 2/ 5 20.0% 40.0% 60.0% 76% 82%
3番人気  2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0% 310% 112%
4番人気  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 136% 32%
5番人気  0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 130%
6番人気  0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気  0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 74%
8番人気  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 448% 100%
9番人気  0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下0- 0- 1-28/29 0.0% 0.0% 3.4% 0% 29%

まず表1はマイラーズC近5年の人気別成績。1番人気馬は勝ち星がなく、2・3着が2回ずつ。近5年いずれも4着以内には入っているが、勝ち切れていないのは気掛かりだ。3番人気は16年クルーガーら2勝、2番人気馬は一昨年イスラボニータ、4番人気馬は昨年のサングレーザーがそれぞれ勝利。これら2~4番人気馬で4勝と勝ち星が集中している。なお、15年は8番人気馬レッドアリオンが制している。

2着馬は5番人気以内におさまっているが、3着馬は16年に11番人気クラレントが激走するなど下位人気まで分布している。上位人気馬が好走し、堅めの決着が多いものの、伏兵の激走もある一戦だ。


■表2 マイラーズCの年齢別成績(過去5年)
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4歳  2- 2- 0-19/23 8.7% 17.4% 17.4% 69% 33%
5歳  2- 1- 3- 9/15 13.3% 20.0% 40.0% 192% 96%
6歳  1- 1- 1-14/17 5.9% 11.8% 17.6% 22% 36%
7歳以上0- 1- 1-17/19 0.0% 5.3% 10.5% 0% 61%

表2は年齢別成績。黄色で強調した5歳馬が15年レッドアリオンら2勝をあげ、複勝率も40%と高い。昨年は3着エアスピネルが該当し、16年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。

出走数最多の4歳馬は昨年のサングレーザーら2勝。昨年は1・2着馬が該当し、近3年続けて連対馬を出している。6歳馬は一昨年イスラボニータの1勝。勝ち馬5頭はすべて4~6歳の間におさまっており、7歳以上はやや苦戦傾向にある。


■表3 マイラーズCの脚質別成績(過去5年)
脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ  0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 68%
先行  3- 1- 2-10/16 18.8% 25.0% 37.5% 203% 136%
差し  1- 3- 3-24/31 3.2% 12.9% 22.6% 21% 36%
追い込み1- 0- 0-21/22 4.5% 4.5% 4.5% 41% 16%

表3は脚質別成績。先行馬が一昨年のイスラボニータら過半数の3勝をあげており、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。昨年は2着モズアスコットが該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。

中団からの差し馬は昨年のサングレーザーの1勝のみで、2・3着が3回ずつと多い。追い込んで好走したのは16年1着クルーガーのみ。ただ、逃げ馬も2着1回のみで、テンのスピードだけでは押し切れないのが近年の傾向となっている。


■表4 マイラーズCの前走人気別成績(過去5年)
前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1人気  1- 2- 0- 6/ 9 11.1% 33.3% 33.3% 71% 51%
前走2人気  2- 1- 2- 9/14 14.3% 21.4% 35.7% 92% 79%
前走3人気  2- 0- 1- 4/ 7 28.6% 28.6% 42.9% 417% 114%

前走4人気  0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 113%
前走5人気  0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6~9番人気0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 19%
前走10番人気以下0- 0- 1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 47%

表4は前走人気別成績。黄色で強調したように勝ち馬は前走で上位3番人気以内に支持されていた。前走1番人気だった馬は14年ワールドエースの1勝のみ。前走2・3番人気だった馬が2勝ずつあげており、複勝率でも前走1番人気馬を上回っている。
なお、前走5番人気以下だった馬は2・3着1回ずつで、苦戦傾向にある。


■表5 前走からの間隔別成績(過去5年)
間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中1週  0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週  0- 0- 1-14/15 0.0% 0.0% 6.7% 0% 56%
中3週  0- 1- 0-12/13 0.0% 7.7% 7.7% 0% 9%
中4~8週  2- 2- 0-12/16 12.5% 25.0% 25.0% 196% 81%
中9週~半年3- 2- 4-14/23 13.0% 21.7% 39.1% 73% 75%
半年以上 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前走からの間隔別成績。中9週~半年の馬が昨年のサングレーザーら過半数の3勝をあげ、複勝率39.1%と優秀だ。昨年は1・3着が該当しており、3着以内数も9回と最も多い。中4~8週の馬は16年クルーガーら2勝。この組の連対馬4頭中2頭は前走6着以下に敗れていた。
なお、中3週以内もしくは半年以上の休み明けの馬からは勝ち馬が出ておらず、不振傾向だ。


■表6 マイラーズCの種牡馬別成績(過去5年)
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 2- 2- 2-13/19 10.5% 21.1% 31.6% 69% 56%
キングカメハメハ  1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5% 113% 76%
アグネスタキオン  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 448% 100%
フジキセキ     1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 95% 35%
ダイワメジャー   0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 113%
Frankel       0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 130%
ダンスインザダーク 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 283%
スニッツェル    0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 185%
その他の種牡馬   0- 0- 0-29/29 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6は種牡馬別成績。出走数最多のディープインパクト産駒が14年ワールドエース、昨年のサングレーザーと2勝をあげている。この2頭はともに勝ち時計が1分31秒台前半と高速決着での勝利だった。なお、同産駒の3着以内馬6頭はいずれも上位5番人気以内に支持されていた。

キングカメハメハ産駒は16年クルーガーが勝利し、連対率・複勝率ともにディープインパクト産駒を上回るものの、今年は出走予定馬がいない。

他はサンデーサイレンス後継種牡馬が上位を占める中にあって、ノーザンダンサー系のFrankel産駒から昨年2着モズアスコット、スニッツェル産駒から一昨年3着ヤングマンパワーと好走馬が出ている。


<結論>
■表7 今年のマイラーズCの出走予定馬(4/17時点)
馬名 性齢 前走成績(間隔)
インディチャンプ牡4 東京新聞杯 1着(中10週)
グァンチャーレ牡7  洛陽S 1着(中9週)
ケイアイノーテック牡4根岸S 10着(中11週)
コウエイタケル牡8  六甲S 9着(中3週)
ストーミーシー牡6  六甲S 6着(中3週)
ダノンプレミアム牡4 金鯱賞 1着(中5週)
トーアライジン牡6  500万下 10着(連闘)
パクスアメリカーナ牡4京都金杯 1着(中14週)
メイショウオワラ牝5 阪神牝馬S 13着(中1週)
モズアスコット牡5  香港マイル 7着(中18週)

今年の出走予定馬は表7のとおり。

1番人気に推されるのは日本ダービー以来となった休み明けの金鯱賞を勝利したダノンプレミアムだろう。ここからマイル路線に切り替えていくのだろうが、当コラムでは「間違いなく勝つ」とは言い切れないと見ている。同馬はこれまで6戦5勝の成績だが、常に前走から2か月以上間隔を空けてレースを使われている。休み明けでもきっちり仕上がるタイプだ。今回は初めての中5週に加えて、一昨年の朝日杯フューチュリティS以来となるマイル戦。表1の1番人気未勝利というデータもある。3着圏内は堅いが、勝ちを取りこぼすシーンも十分にありそうだ。

これまでのデータから推奨したいのがモズアスコット。昨年のマイラーズCでは前半1000m通過57秒2というハイペースの中、2番手追走から粘って2着に入っている。本レースで勝率の高い5歳馬。前走香港マイルから中18週というローテーションは、表5で好成績だった中9週~半年の範囲にも入っている。近2走の着順と58キロの斤量で多少人気は落ちるだろうが、積極的にアタマから狙っていきたい。

他では目下3連勝中のインディチャンプまで。今回はダノンプレミアムの2着付けを本線に狙ってみたい。
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栗山求コラム「血統の裏庭」

フローラS(G2)血統的考察

​ 先週の皐月賞(G1)は、最後の直線で◎サートゥルナーリア(1番人気)、
○ヴェロックス(4番人気)、▲ダノンキングリー(3番人気)の追い比べとなり、
外のサートゥルナーリアがアタマ差ねじ伏せて一冠目を獲得した。

ラスト4ハロンは12秒1-11秒7-11秒6-11秒4。

ゴールに近づくにつれて加速する厳しい流れだった。

スローペースならともかく、
前後半59秒1-59秒0という平均ペースだったので内容的には高く評価できる。

過去30年間、ラスト4ハロンが加速ラップだった皐月賞は、
他にディープインパクトが勝った05年しかない。

出走18頭のなかで上位3頭の実力が抜けていることが明らかになったので、
別路線からよほど強い馬がチャレンジしてこないかぎり、
日本ダービーもこの3頭が中心となる。


さて、今週はフローラS(G2・芝2000m)。


過去10年間で1、2番人気での決着が3回、
2、3番人気の決着が2回あるものの、
堅いレースというイメージは希薄。

過去8年間の3連単の配当は以下のとおり。


11年 113万1690円(1着9番人気、2着15番人気)
12年 16万3970円(3着18番人気)
13年 2万4620円(3着9番人気)
14年 108万8940円(3着13番人気)
15年 1万710円
16年 22万8510円(3着13番人気)
17年 39万7370円(1着12番人気、2着10番人気)
18年 11万3290円(2着13番人気)

2、1、3番人気で決着した15年も万馬券となっており、
11年と14年は100万馬券。

10万馬券が当たり前のレースだ。

広くて直線が長い東京コースなので、
能力の高い馬が実力どおり走れるレースではあるものの、
キャリアの浅い3歳牝馬だけに、
乏しい戦歴のなかで素質の高さを見逃されている馬が突っ込んでくると大荒れになる。

昨年は初勝利まで8戦を要したパイオニアバイオが、
未勝利戦を勝った直後にこのレースに矛先を向けてきて13番人気で2着。

成績からは見出しづらい馬だった。


ローテーション的に好結果を残しているのは、フラワーC、君子蘭賞組。

前者は1~3番人気に推されて2、3着と好走した馬、
後者は1、2番人気で連対した馬であればさらに確度が高まる。

また、牡牝混合の500万特別で4着以内だった馬も要注意。

今年、これらの条件に当てはまるのは、
フェアリーポルカ、フォークテイル、レオンドーロの3頭。

ちなみに、前走距離を見ると、
芝1800mを使った馬は良績を残しているものの、
芝1600mを使った馬は不振。

芝2400mを使った馬は過去10年間で[1-0-2-1]と複勝率75%なので、
クラサーヴィツァはまったく人気はないが注意したほうがいいだろう。


【ウィクトーリア】

「ヴィクトワールピサ×ウォーエンブレム」で、
ブライトエンブレム(札幌2歳S)の4分の3妹、
アストラエンブレム(エプソムC-2着、新潟記念-2着)の半妹。

母ブラックエンブレムは秋華賞(G1)とフラワーC(G3)の勝ち馬で、
繁殖牝馬としても成功している。

父ヴィクトワールピサは東京芝2000mで連対率27.7%。

2010年以降、
当コースで20走以上した45頭の種牡馬のなかで第2位に相当する優秀な成績だ。

ウィクトーリア自身はこれまでに挙げた2勝はいずれも逃げ切り。

今回は似たようなタイプのジョディーがいるので展開は読みづらい。

フローラSは好位勢が強く、逃げ馬が意外に残れないレースなので、
控える競馬をしたほうが好結果を生むかもしれない。


【シャドウディーヴァ】

「ハーツクライ×ダンシリ」で、ハウメア(準OP)の半妹。

前走のフラワーCは中団からレースを進めて4着だった。

前後半48秒7-46秒9の流れで前に行った組が粘っていたので、
展開的に不向きだったのは確かだろう。

昨年秋の初勝利は当コースで4馬身差圧勝だった。

ハーツクライ産駒だけに東京替わりはプラスに出るだろう。

母の父ダンシリはハービンジャーの父として知られ、
ハービンジャー産駒はこのレースで[1-1-1-3]と優れた実績を残している。

血統的な適性は高い。


【フェアリーポルカ】

「ルーラーシップ×アグネスタキオン」。

これはサンリヴァル(皐月賞-2着)、イブキ(新潟2歳S-3着)、
ドラウプニル(サウジアラビアRC-4着)と同じ。

また、フェアリードール牝系にキングカメハメハ系種牡馬、という配合は
トゥザグローリー、トゥザワールド、トーセンビクトリー、
クラージュゲリエなどの重賞勝ち馬が出ているほか、
本馬と同じルーラーシップ産駒のダノンディスタンスが
京都新聞杯(G2)で3着となったように相性がいい。

新馬戦を勝ったあとに臨んだ若駒S(3歳OP)では、
ヴェロックス、サトノウィザードに次ぐ3着と健闘。

牡馬の一流どころが出走するオープン特別で
牝馬が3着に食い込んだのは高く評価できる。

前走の君子蘭賞は休み明けで
体調がイマイチだったにもかかわらず危なげない勝利。

フローラSにおけるルーラーシップ産駒は、
前出のパイオニアバイオが2着に突っ込んできている。

東京替わりは歓迎で、能力も上位。

極端な外枠を引かないかぎり勝ち負けに持ち込めそうだ。


【エアジーン】

「ハービンジャー×フジキセキ」で、
インヴィクタ(若葉S-3着)の全妹、
クィーンズベスト(チューリップ賞-4着)の半妹。

ハルーワソングの孫なので、
ヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグラン、
フレールジャック、マーティンボロの近親にあたる。

前走はミモザ賞(3歳500万下・芝2000m)をクビ差で勝った。

通算成績は3戦2勝。

母方にサンデーサイレンスと
ヌレイエフを併せ持つハービンジャー産駒は成功しており、
ペルシアンナイト(マイルCS)、ディアドラ(秋華賞)、
ブラストワンピース(有馬記念)などコンスタントに活躍馬が出ている。

デビューから3戦はすべて中山コースで走っているが、
ハービンジャー産駒はこのレースで[1-1-1-3]と適性を示している。


【ジョディー】

「ダイワメジャー×モンズーン」で、
レーツェル(4戦3勝)の4分の3妹にあたる。

これまでに挙げた2勝はいずれも東京コースで、
前々走のクイーンC(G3)でも3着と好走しており、
東京巧者であるのは間違いない。

父ダイワメジャーはマイラー型で、
牝馬は牡馬に比べてさらに適正距離が短いが、
本馬の母ミスティークは
「モンズーン×サドラーズウェルズ」というスタミナ型。

距離延長も問題ないだろう。


【セラピア】

「オルフェーヴル×タピット」で、サラス(準OP)の全妹。

母ララアはハリウッドスターレットS(米G1・ダ8.5f)の勝ち馬で、
母の父タピットは3年連続米リーディングサイアーとなった名種牡馬。

前走、経験馬相手のデビュー戦は2馬身半差の楽勝。

上がり33秒3というオルフェーヴル産駒らしからぬ決め手を発揮した。

配合的には小回りコースが合いそうなタイプだが、
この脚があれば直線の長いコースにも対応できるだろう。

過去30年間、キャリア1戦の馬がフローラSで馬券になったことはない。

この壁を素質の高さで打ち破れるかどうか。


調教の動きや枠順などを加味しつつ、週末に最終結論を出したい。




調教Gメン研究所・井内利彰

安田記念&オークスを目指す有力馬が勢ぞろい!東西2重賞の追い切りチェック!

パワフルな動きを見せたダノンプレミアム


 今週はG1のなか休み。ではありますが、トレセンニュースでもお伝えしたように、天皇賞・春へ向けての1週前追い切りは行われています。そんな中、既報された通り、シャケトラが追い切り中に故障、安楽死の処置がとられることになりました。

 CWコースで3頭併せを追いかける内容でしたが、その様子は先週と変わりないもの。ただ、直線に向いて、あまりスピードが乗ってこないなあという感じはありました。ラスト1F標識あたりでやっぱり伸びるなあと思った途端、ガクンと躓くような形になり、騎乗者が落ちてしまいます。あとは既報の通り。

 AJCCで復活勝利を遂げ、阪神大賞典で連勝。このまま無事に、と思っていた矢先のことですから、本当に残念。なにより、その一部始終をずっと見ていただけに、胸の奥になんとも言えない気持ちが残っています。

 とはいえ、これも競馬の宿命。各馬が無事にレースへ出走できることを願いつつ、追い切りをしっかりと見極めていく職務は全うしたいところ。今週は安田記念を盛り上げてくれるであろう有力馬が出走しているマイラーズCに注目です。


【フローラS/セラピア】

 スローペースのデビュー戦はさほど評価されないのかと思いましたが、2着に2馬身1/2の差をつけて圧勝はやはり人気の要因。まして持ったままの手応えでしたから、あのレースぶりは評価されて仕方ないのかも知れません。

 ただ、キャリア1戦という苦境には変わりなし。まして東京競馬場までの輸送があって、初めての左回り。前走から条件が好転すると断定できるところはひとつもありませんが、調教内容は前走よりも優秀。CWコースでの併せ馬でしたが、前走時よりも行きたがるところが少なくなり、追い出しも我慢できました。仕掛けてからの反応も俊敏。印を打つのは当然として、どの程度の扱いにすべきなのか、それが迷うところです。


【フローラS/アモレッタ】

 セラピアと同じ1戦1勝でもこちらは人気がないようですね。こちらは新馬戦で2着とは接戦だったことが影響しているのかも知れません。条件的にはほとんど変わりませんが、こちらも最終追い切りの動きを見てしまうと、キャリアが浅いことなど忘れてしまうようないい走りでした。

 CWコースで岩田望来騎手(レースは三浦皇成騎手)が跨って、フランドルを追走する内容。藤原英昭厩舎にしては珍しく、外から前を追い抜いていく内容で、最後はきっちり先着しました。時計はあまり速くなく、6F84.5~5F68.2~4F52.7~3F37.4~1F12.2秒でしたが、追われてしっかり伸びていた内容は評価したいところです。


【マイラーズC/ダノンプレミアム】

 金鯱賞は日本ダービー以来。個人的には気持ちの面を心配していましたが、馬のことを信じて騎乗した川田将雅騎手のエスコートもあり、本当に強い内容だったと思います。ただ、当時の調教内容と今回を比較すると、リラックスしているのは断然今回。中間も含め、追い切りでは常に舌を出す余裕を見せています。

 ハミを噛みすぎるところがあるタイプだと思うので、それを考えると舌を出しているのは決してマイナスではありません。むしろ力みなく走れていて、なおかつ動き自体はパワフル。最終追い切りはCWコースで単走でしたが、常に川田騎手の指示を待てる状態。スピードの出し入れが自在なら、マイルでは無双状態でしょう。


【マイラーズC/インディチャンプ】

 ダノンプレミアムの追い切りを確認した数分後。坂路モニターに目線を切り替えて、シエラネバダとの併せ馬を凝視しました。結論から言えば「十分に対抗できるし、それ以上かも」という迫力満点の動きだったと思います。

 4F時計的にはさほど速くありませんが、4F目が最も速くなるラップを踏めたのはスローペースが予想できるここで大きな武器になります。ここまで中間の坂路での乗り込み量は十分ですし、ここまで3連勝の勢いを維持している調教内容だと思います。あとは1キロ差あるダノンプレミアムとの今回の対戦でどんな競馬ができるかでしょう。


【マイラーズC/パクスアメリカーナ】

 ダノンプレミアムにとって、敵は身内にアリとなる可能性はこの馬。リゲルSでの圧勝を本物だと裏付ける走りが前走の京都金杯だったと思います。そもそもマイルしか走っていない専門マイラーな上、京都競馬場は得意の舞台。前走から1キロ増えますが、それを跳ね返すだけの力があるかどうか。腕試しには最適な舞台と相手でしょう。

 休み明けになりますが、追い切り本数は十分。最終追い切りはCWで単走でしたが、その動きはしっかりと気合を付けられて、ここへ向けてきっちり仕上げたという感じ。全姉ホエールキャプチャがヴィクトリアMを勝った実績を考えても、この相手で勝ち切るようなら、次の舞台でも十分にやれることが証明されそうです。


◆次走要注意

・4/13 山藤賞【ヴァンケドミンゴ】(2人4着)

 前走の敗戦を糧にするなら、同じ競馬をすればよかっただけなのですが、いかにも中途半端なレース。末脚に託せば、上位3頭よりも鋭い脚を使えたのは間違いないと思いますし、本当に消化不良のレースだったと思います。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]最終追い切りラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・フローラS【グランデストラーダ】
 関東圏への輸送経験があり、500万下では3着実績。にもかかわらず、栗東所属馬では人気がなさそうですが、追い切りでの動きは確実に良くなっています。この中間は坂路での15-15の本数がかなり増えていますし、基礎的な体力が付いてきた印象すらあります。




【フローラS】美浦・栗東レポート

【フローラS】栗東レポート〜フェアリーポルカ
◎フェアリーポルカについて、西村真幸調教師

・(前走の君子蘭賞は)牧場から良い状態で返してもらって馬はいい状態で競馬に出走できました。能力があれば500万クラスは勝てると思っていたので結果が出てよかったです。その後はそのまま厩舎に在厩させて前走のレースの疲れもとりました。使われたことでその後の調教のうごきも良くいい状態で出走できると思います。

・(一週前の追い切りは)毎回強い調教は必要無いと思います。前走後は使われて馬も良くなっています。ですからこれを維持できれば力は発揮できます。目一杯やらずに強めの指示でCウッドチップコースで併せ馬をやりました。

・(今週の追い切りは)身体もできていますから調整程度の馬なりで併せ馬で、輸送もあるのでやり過ぎないように指示どおりの調教が出来たと思います。

・(今年に入っての成長は)もともと成長が遅い馬ですからデビューは遅めに設定して将来的にはオークスを目指していくようなローテーションを考えていました。操縦性が高いので桜花賞というよりオークスという長い距離を考えていました。

・(長距離輸送については)いつもカリカリしている馬でも無く落ち着きもあります。帯同馬もいるので大丈夫でしょう。

・コースに関しては右回り左回り関係ありません。常に両回りの調教をやっていますし、折り合いを欠いたり、乗りにくいとか口向きが悪いというところもありません。騎手もその点はわかっていますから、どの位置からも競馬ができる馬なので回りに関しては気にしていません。

・距離に関しては長い方がいいと思っていました。(オークスの)2400メートルはこの馬にとって一番いいと思います。注文のつかない馬ですから和田騎手の出たなりのタイミングでレースをしてくれればいいですね。


【フローラS】美浦レポート~ウィクトーリア
鈴木一成調教助手のコメントは以下の通り。

「去年の函館での新馬戦を逃げてレコード勝ちしました。その後のレースでは控える競馬をして結果が出ず、前走ではルメール騎手に積極的に行って欲しいとお願いしたら、逃げて強い競馬をしました。その後は牧場に出し、2週間前に戻ってきました。この馬はデビューする前からあまり苦労したことがなく、女の子としては落ち着いています。

 今朝の追い切りはウッドコースで戸崎騎手に乗ってもらいました。戸崎騎手が馬の後ろに入れて確認したいと言ったので、後ろからの調教になりました。今回は初めての2000メートルになりますが、ルメール騎手が2000メートルぐらいまでは大丈夫でしょうと言ってくれましたので、頑張ってくれると思います。道中自分のリズムで走れば、最後までしっかり走ってくれると思います。

 相手関係もありますが、今のところ逃げて結果が出ています。積極的な競馬をしてもらいたいと思います。気持ちのON・OFFがしっかり出来る馬で、追い切りでもギアの変わり方がスムーズで、しっかりとしたフォームで走れます。厩舎ゆかりの血統の馬で、なんとか重賞を勝ちたいと思っています。」


【フローラS】美浦レポート~ウインゼノビア
松岡正海騎手のコメントは以下の通り。

「前走の阪神ジュベナイルフィリーズは乗りませんでしたが、調教には乗っていました。寒い季節が合わないのか体調が整わなくて、ちょっと歯がゆい感じでした。

 前走後は態勢が整わなくて出走を延ばし、その間にやることをしっかりやって、延ばした効果もあって体調はかなり良くなっています。暖かくなるにつれて、馬の活気も戻ってきて、体の張りもいいですし、一時の悪い時期を抜けてきたという感触があります。

 今朝の追い切りに乗りました。先週強いところをやったので疲れが残るかと思っていましたが、疲れもなくさらに良くなるという感じです。

 2000メートルは若干長いかなという気はしますが、同じ3歳牝馬の中では適性はあると思っています。この馬は非凡なスピード、レースセンスを重ね持ったところが良さです。今年に入って順調に使えず悔しい思いがありました。ここで結果を出して、次にGIレースもありますし、今後大きなタイトルを取れるように頑張りたいと思います。」


【フローラS】美浦レポート~エアジーン
森一誠調教助手のコメントは以下の通り。

「去年新馬戦を勝った後長く休んで、前々走は少し力んだところがありました。前走のミモザ賞は道中リラックスして走って、能力を発揮してくれました。馬体はそれほど変わっていませんが、だんだんと落ち着きが出てきたのはいいことだと思っています。

 この中間は厩舎に置いて調整してきました。今年3戦目になりますが、体のダメージもなく、テンションも上がらず順調にきています。いい状態だと思います。先週の一週前の追い切りではウッドコースでの併せ馬でしたが、それほど強めの調教ではなかったのですがいい状態だと思えるものでした。

 今回は東京コースの2000メートルが舞台となりますが、距離は前走で経験していますし、初めてとなる東京コースも終いをしっかりと走る馬ですから問題はありません。ここでなんとか結果を出してオークスに向かいたいと思っています。」


【マイラーズC】栗東レポート

【マイラーズC】栗東レポート〜インディチャンプ
◎インディチャンプについて、生野賢一調教助手

・(前走の東京新聞杯は)スタートで少し出遅れてしまいましたが、そこから前の集団に取り付いて、(最後)抜け出す脚も速かったので強い内容だったと思います。

・(レース後は)一旦放牧に出して、帰ってきてから調整を始めました。
一週前(追い切り)は福永騎手に乗ってもらいしっかりやってもらうようにしました。馬場が悪い中しっかりと動いていると感じました。

・(今日の最終追い切りは)騎手がそこ(一週前)までは必要無いということで馬なりぐらいでしたが楽にしっかり動けていたと思います。

・厩舎に帰ってきて(調教)本数を重ねる毎にしっかり仕上がっていることを感じます。慣れている距離ですし(走る)コースも問いません。次につながるレースをしてもらいたいですね。


【マイラーズC】栗東レポート〜ダノンプレミアム
◎ダノンプレミアムについて、中内田充正調教師

・(前走の金鯱賞は)馬が頑張ってくれたこと、あとファンのみなさんの期待に応えられたということでホッとしています。当日は雨で馬場の状況も良くなかったのですが上手にバランス良く走ってくれて最後の直線も最後まで一生懸命走ってくれました。

・(レース後)思ったほど疲れも見せずダメージもありませんでした。(蹄も)現状心配するところはありません。

・(一週前芝で追い切りは)雨で馬場状態が良くなかったので芝を使いました。いつも通りのこの馬のいい動きでした。

・(今週はCウッドチップコースで単走)先週ある程度やって動きも良かったので今週は調整程度でとどめています。騎手の感触も良かったので次に繋がる競馬をしてくれればということですね。

・(朝日杯FS以来のマイル)適性は元々持っていると思いますが久々にマイルを走るということで戸惑いが無ければいいですね。

・前走久々を使われて馬体の張り、毛艶も良くなっています。ですから体調面も良くなっているのでしょう。精神面に関してはレース経験も少ないのでまだ幼いところも残っていますが調教に関しては問題なく進められていると思います。

・ここをステップに安田記念に駒をすすめられればと思います。(開幕週のスピード競馬には)もともと2歳時にはレコードで走っていましたから対応できると思います。


【マイラーズC】栗東レポート〜パクスアメリカーナ

◎パクスアメリカーナについて、中内田充正調教師

・(昨年から今年にかけて2連勝)充実期に入ってきたように感じます。昨年のNHKマイルC以降成長を促してそれがようやくマッチしてきたのが昨年の暮れからという感じです。もともと持っていた能力を発揮できるようになってきた感じです。京都金杯は外枠ながら騎手が上手に導いてしっかり勝ってくれました。

・(中間は)一旦牧場で緩めて再度ここに向けて順調に上げてこれたかなという感じです。

・(一週前芝で追い切りは)そこそこ負荷もかけたかったということと騎手とのコンタクトに主眼を置いたので藤岡佑介騎手に跨ってもらいました。いい感触で上がってきてくれました。

・(最終追い切りは)状態も良かったのでCウッドチップコースでいつも通りの内容でした。時計と騎手の感触とがマッチしていますので最後の動きもしっかりしていますし、この馬のいい時の走りでした。

・(セールスポイントは)バランスよく走りますし推進力もあります。その点が上手にスピードに換えられています。開幕週ですからスピード競馬に対応してくれればと思っています。

・ただ今回は少頭数の分、逆に難しくなるかなという印象があります。枠順が出た段階でまたいろいろ騎手と相談したいと思っています。いいステップレースにしてもらいたいですね。


【マイラーズC】栗東レポート〜モズアスコット

◎モズアスコットについて、宮内茂貴調教助手

・(前走の)香港の後は馬にダメージがあったので放牧先でリフレッシュさせてから(厩舎に)帰ってきました。放牧先ではかなり疲れがありましたが、回復に伴い飼葉食いも良くなり今では余裕があります。

・(一週前の追い切りは)しっかり負荷をかけてやろうということで、不良馬場の中、時計も出ています。動きも良かったです。休み明けの感じが多少ありますが十分です。

・(今週の追い切りは)坂井騎手に乗ってもらい、先週しっかりと負荷をかけたことを受けてテンションを上げすぎないようにサッとという感じでした。坂井騎手も「まだ少し休み明けの感じはあるかな」と言ってはいましたが、久々を考えたらいいかなと思います。

・(フランケル産駒の気性面の課題について)昨年まではそこ(気性的な面)をうまくコントロールできたと思います。今回帰って来てからはフランケルの血が出てきたせいかテンションのスイッチが入りやすいのでそこを気をつけながら調整しています。

・(京都は)崩れていない舞台ですし、開幕週で時計が速くても対応出来ますので心配していません。58kgも克服済みで枠や流れにも特に注文はありません。とにかくテンションのスイッチが入らないよう注意したいですね。今回メンバーも揃いましたが本番に向けて恥ずかしく無い競馬は出来ると思います。
重賞データ分析・小林誠

能力ではなく枠番がすべてを決める!/フローラS

■フローラS(G2・東京芝2000m)フルゲート18頭/登録19頭

【特注データ】3行でわかる! レース攻略の糸口
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 オークストライアルとして、そしてよく「荒れる」重賞として知られるフローラS。昨年も13番人気のパイオニアバイオが2着に激走し、1番人気サトノワルキューレが勝ったにもかかわらず高配当決着となっている。フルゲート以上となる19頭がエントリーしてきたが、抜けた存在はまったく見当たらず、何があってもおかしくない雰囲気だ。

 どんなローテからでも突っ込んでくる難解なレースだが、ハッキリしているのが前走1600m以下戦出走組の弱さ。今年はあまり該当馬がいないが、前走で芝1600m以下戦に出走していた馬はトータル[1-1-2-43]で複勝率8.5%、複勝回収値17とかなり成績が悪い。馬券絡みした4頭はすべて人気サイドで、人気薄は買う価値ナシといっても過言ではない。

 ここは人気も穴も、前走芝1800m以上組を狙ったほうが格段に期待できるはず。とくに人気薄を狙う場合には、徹底的にこだわったほうがいい。前走、重賞で差のないレースをしているパッシングスルーや、阪神ジュベナイルF組であるウインゼノビアは相応に人気を集めそうだが、その扱いに関してはかなり慎重を期するべきだろう。

 あとは、東京芝2000mといえばおなじみの「内枠有利」も、しっかり意識したいデータ。混戦模様になればなるほど大きくなるのが、枠番の影響というものだ。特注データ推奨馬としては、プラス評価となった項目が非常に多かったフェアリーポルカの名前をあげた。内枠を引き当てた場合には、ノータイムで本命を打つ所存である。
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【コース総論】東京芝2000m Aコース使用
・コースの要所!
★穴馬の激走が目立つ波乱傾向の強いコース。ふたケタ人気も積極的に買える。
★やはり内枠が有利。真ん中よりも内か外かで、信頼度が大きく異なるコース。
★先行勢も残せるが上のクラスでは差し優勢。上がり最速馬はかなりの好成績。

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 中山芝1600mと並んで、内枠有利の代名詞的存在となっている東京芝2000m。1コーナー奥のポケットからのスタートで、直後に急カーブが待ち受けているのだから、コース形態から考えても当然の話だ。外枠から前のポジションを取りにいこうとすると、それだけでかなり脚を使わされてしまう。外枠を引いた時点で、騎手の取れる選択肢が思いっきり限られてしまうコースといえるだろう。

 そのわりに1番人気の成績は優秀だが、全体でみるとかなり波乱傾向が強い。特筆に値するのが13~15番人気の成績で、トータル[0-2-5-92]で複勝率7.1%と、10~12番人気よりも複勝率が高かったりするのである。馬券に絡んだ馬の14.1%をふたケタ人気が占めるというのは、ハッキリと異常事態。高配当を狙って、かなり大胆な攻め方ができるコースであるのは間違いない。

 次に枠番。前述したように、形態から内枠有利と断言できるコースだ。ファンにそれが知れ渡ってオッズにも織り込まれているのだが、馬番1~4番の単勝適正回収値は100.2、複勝回収値は90と、まだまだ十分な高さ。つまり、ファンが思っている以上に、もっと内枠有利だということである。単純に内外で比較したデータにおいても、内有利の傾向はハッキリと見てとれる。

 最後に脚質面だが、目立っているのが最速上がり馬の好成績。コース全体で見ると先行勢がよく残している印象なのだが、全体でも勝率トップは中団待機組だ。最後の直線が非常に長いコースでもあり、クラスが上がるにつれて差し優勢の傾向が強まってくる。3歳牝馬でこの距離だと速い流れにはならないが、それでも勝つ確率が高いのは、中団から鋭い末脚で差してくる組だろう。


【レース総論】フローラS(G1) 過去10年
・レースの要所!
★3番人気以内馬の信頼度や回収値はなかなか優秀。4番人気以下馬は大混戦。
★コースデータ通りに内枠が有利。人気薄で上位に食い込んだ馬も内ばかり。
★勝ち馬のほとんどが上がり2位以内。差し→先行決着と決め打つのもアリ。
★キャリアは3~4戦がベスト。休養明けや間隔を詰めたローテは大マイナス。

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 レースの平均配当は、単勝997円、馬連1万6154円、3連複5万3987円という猛烈な高さ。馬連平均が万馬券というレースは、かなり珍しい。しかも面白いのが、これでいて「人気馬はけっこう強い」という点。3番人気以内馬はトータル[7-5-4-14]と、高確率で馬券絡みを果たしている。つまり、ヒモがメチャクチャ荒れているのだ。

 実際に人気別成績を見ても、7番人気以下馬の信頼度に差が感じられない。それどころか、7~9番人気よりも10~12番人気よりも、なんと13番人気以下のほうが複勝率が高いのである。人気薄に関しては本当に「なんでもこい」のレースで、どんなパターンからでも突っ込んでくるのが特徴。下手に絞ると立ち直れないほどのダメージを負うケースもありそうなので、とにかく手広く!がセオリーである。

 人気薄を取捨するうえで、もっとも機能するのは「枠番」だろう。コースデータの通りにかなり内枠有利の傾向で、馬番1~6番は複勝率23.7%、複勝回収値191、ギャップ値プラス0.8という超優秀な内容。中枠や外枠よりも人気になっているのは事実だが、それ以上の結果を出しているのだから文句なしだ。9番人気以下に限定したデータでも、真ん中よりも内か外かで露骨なまでの成績差が出ている。

 脚質も、基本的にはコースデータの通り。馬券絡みが多いのは4コーナーを6番手以内で回った先行勢だが、この勝ち馬に関しては完全に差し優勢。4コーナー13番手以下から追い込んで勝った馬が3頭もいる。上がり3F順位の上位馬が好成績である点も、コースデータとまったく同じ。「差し→先行」決着を前提に、馬券を組み立てたい。

 近年はレースを使うことでの消耗を避ける考え方が強まっており、キャリアの浅い素質馬のほうが総じて好成績。ただし、キャリア2戦以下で好走したのは2014年の1着馬サングレアルだけで、それ以外はすべて4着以下に終わっている。キャリアに関しては、3~4戦での出走がベスト。あとは、ここまでに7戦以上を消化している歴戦の猛者も、意外に侮れない面がある。

 最後にローテだが、簡潔にいえば「前走からの間隔が長すぎても短すぎてもダメ」というのが結論。中3~8週の馬がトータル[8-9-7-94]と、馬券絡みした馬のほとんどを占めた。序列をつけるならば「中3~8週>休養明け>連闘~中2週」といったイメージ。あとは、関東馬と関西馬がほぼ互角の成績であるのも覚えておきたい。


【血統総論】
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 けっこう多めになってしまうが、今回は4種牡馬の産駒をプラス評価の対象とした。なかでも注目は、ギャップ値がプラスで信頼度も高いヴィクトワールピサ産駒。勝率こそ低めだが、複勝率38.3%、複勝回収値108という超優秀な内容だ。ディープインパクト産駒の強さはここでも健在で、過剰人気ではあるが信頼度の高さは文句なし。爆発力のあるハービンジャー産駒、スクリーンヒーロー産駒も要注目である。


★フローラS・総論×各論
 枠番がすべてを決めるレース──といっても過言ではないフローラS。ただでさえ内が有利な東京芝2000mで、しかも開幕週。そして、どんぐりの背比べ的な出走メンバー。競走能力「以外」のファクターが大きな影響を持つのも、いわば納得の条件なのだ。今年は500万特別を快勝してきた組が人気の中心となりそうで、実際にレース傾向的にもこの組が上位を争いそうだが、ヒモに何を連れてくるかはサッパリ読めない。

 出走馬や枠番が決まる前段階でのトップ評価は、特注データ推奨馬にあげたフェアリーポルカ。2走前に出走した若駒Sはヴェロックスの3着だったが、ここはそれなりにレベルが高いメンバー構成。次走の君子蘭賞でキッチリ2勝目をあげて、中3週でここに照準を合わせてきた。好位で流れに乗れる競馬センスのいい馬で、1着は取りこぼすかもしれないが、3着以内に入る確率はもっとも高そう。コース替わりも問題ない。

 二番手評価にウィクトーリア。平場500万下を逃げ切ってオープン昇級を果たしたが、相手関係が揃っていたレースを完勝した内容は高く評価できるものだ。逃げて結果を残してきた馬だけに、このコース&この相手でどう乗るかが難しくなるが、能力や適性は十分に通用するはず。ヴィクトワールピサ産駒というのも追い風で、内枠から好スタートを決めてハナを奪えば、そのまま鮮やかに逃げ切ってしまうかもしれない。

 三番手評価に「ド穴」のイノセントミューズ。賞金的に除外される可能性もあるが、出走が叶って「真ん中よりも内」の枠番に入れば、一発が期待できるかもしれない。プラス評価となった項目は意外なほどに多く、ウィクトーリアと同じくヴィクトワールピサ産駒というのもプラス。相手なりに走れるタイプで決め脚もソコソコあるので、内々でうまく立ち回るような競馬ができれば面白い。

 四番手評価にエアジーンで、以下はあまりに混戦であるため、序列をつける意味なし。あえて言うなら「馬番1~9番までに入ったふたケタ人気馬」だろうか。アモレッタ、セラピア、フォークテイルなどのキャリア2戦以下馬は、人気であろうがサクッと「消し」勝負の予定。高配当を狙ってナンボのレースなので、実馬券もダイナミックに振り回していく所存である。






回収率向上大作戦・須田鷹雄

意外な穴馬が来るフローラS

格上よりも上がり目を残した馬を狙ってみたい


 今週はフローラSが行われる。過去10年を見ると、前走でもオープンを走っていた馬の回収率が単17%・複47%と低いのに対し、前走条件戦組は単84%・複140%。回収率だけでなく、勝率や複勝率も条件戦組が上回っている。オープンに挑戦しながら手詰まりの馬と、上がり目を残した馬では後者が優勢ということだろうか。また、ファンの目からは前者のほうが格上と見えやすく、オッズの面でも後者のほうが有利な選択肢になっているのかもしれない。

 さて、前走条件戦組といっても前走新馬組・未勝利組・500万組と3通りある。また、新馬と未勝利は勝ってくる前提だが、500万組は前走で勝っているケースも負けているケースもある。それぞれの成績はどうなっているだろうか。10年ではサンプルが少ないので、フローラS改称後の2001年以降としてみた。

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 前走未勝利組からは1番人気で勝ってきた馬だけを抽出し、500万組は前走着順別に分けた。未勝利組は1番人気で勝ってくることが望ましい一方、500万組は負け組がけっこう穴になることが分かる。負け組で好走しやすいパターンをいろいろ探したが、都合の良い条件は見つからず……逆に言うと前走で人気していた・していなかったはあまり関係なく、距離短縮・延長も参考にならない。わりとノーヒントで来る感じだ。

 今年の登録馬で前走未勝利1番人気1着はセラピア。他に新馬1番人気1着がアモレッタ。500万負け組は8頭で絞れないが、全頭前走1800~2400m・2~5着で似たようなものといえば似たようなもの。我々のように予想の根拠を言わねばならない身とは違って、読者の皆さんは「理由なく買う」ということも可能なわけだから、この組で人気のないほうから順に何頭かヒモ穴で狙ってみるのも一興ではないだろうか。



水上学の血統トレジャーハンティング

【フローラS・展望】今は小さな花だけど

★土曜阪神11R アーリントンC(G3)
◎本命馬 ミッキーブリランテ 4番人気 6着
外目から行きっぷり抜群。直線は大外からイベリスに並びかけたが、そこでいっぱいになってしまった。終始外の距離ロスもあったが、レース後の鞍上のコメントでは馬が行きたがって制御に苦労したとのこと。折り合いを欠いてのガス欠という見解だった。そうであれば、外枠がアダとなったか。壁を作って進めていれば、あるいは…のシーンもあったかもしれない。

$お宝馬 トオヤリトセイト 11番人気 3着
ほぼ想定通りの競馬。直線は馬群に突っ込み、突き抜ける脚色だったが、坂を上ったところで鈍ってしまった。距離はマイルでも問題ないが、坂をこなすパワーが足らなかったか。坂の緩い東京や、直線平坦の京都のマイルなら勝ち切れるのではないか。

★日曜中山11R 皐月賞(G1)
◎本命馬 ダノンキングリー 3番人気 3着
完璧な競馬、持ち前の立ち回りの良さを活かしたが、上位3頭の中で最初に動いた分苦しくなった。それでも勝ち馬と同タイムなら仕方ない。ただ、中山だからできた競馬でもあり、東京での2400mとなるとひと息長いのではないだろうか。

$お宝馬 ファンタジスト 5番人気 13着
少し外から寄られたか、いつもより後ろの位置取り。しかしそこから位置が上がるわけでもなく、また直線伸びるわけでもなく、回ってきただけになってしまった。距離なのか、短期間に2度の東上が響いたのか、即断はできないが、今回は全く走れていないのは確か。

【今週のポイント】
いよいよ春競馬後半戦がスタート。G1戦線も頂点に向かっていく。今週の日曜東京のメインは、オークストライアルのフローラSだ。

今年のメンバーでは、収得賞金1000万台はウインゼノビアだけ。そのウインにしても1200万だから、どの馬もここで権利を取らないと、本番出走は楽観できない。しかも前走重賞掲示板も登録には3頭だけであり、かなりの混戦となるだろう。
まずはオークスに出ることが目的となってしまうと、その後お釣りがなくなって、本番での好走が難しくなってしまうので、よほどのポテンシャルや才能を発揮しないと、大舞台へは繋がらない。むしろ夏以降に開花するケースが多い。その意味では、オークスのみならず、先々を見通す手掛かりにもしたいレースでもある。

去年はディープインパクト産駒サトノワルキューレが勝ったが、意外とディープ産駒は勝ち切れず、そもそも連対まで広げても、近5年ではサトノだけである。今年は同産駒の登録が1頭しかいないが、時計が掛かる、芝の深い開幕週の東京はパワー優先だけに、そうした馬場へ適性のある血筋から、脚の持続力の長い馬を選んでみたい。
なお今のところ、金曜夕方のトレジャーハンティングではオアシスSを、土曜公開分ではもちろんフローラSを取り上げる予定だ。

【次回の狙い馬】
土曜・阪神3R 3着
ティーブルーム
掲示板は全て前残りのレースながら、1頭だけ後方から直線一本で伸びてきた。自らの脚力だけで追い込んでおり、展開不向きでもやれる力がある。上がり2位の馬の上がりを1秒近く上回っているのは大したもので、しかも今回は太目残りでもあった。まともなら次走は届く。

日曜・福島12R 5着
バリングラ
今回は出走取消明けでマイナス12キロ、中間もおそらく万全ではなかったはず。またゴール前の止まり方を見ると、2600mも長すぎた。次走距離を縮めて体重を少し戻したら、場を問わず買いたい。本来はもっと上のクラスでやれる脚がある馬だ。


こんにちは

今週はG1の無い週になります。展望もお休みです。

今週のフォトパドック、競馬ラボ馬体FOCUSを見てみます。

マイラーズC

インディチャンプは、いい体つきです。まだ、成長の余地を残している感じです。

ケイアイノーテックは、筋肉量が多いがっちりした体形。根岸Sでは結果が出ませんでしたが、ダートは向いてそうで。

ダノンプレミアム、毛艶が金鯱賞時とは違いピカピカです。体形はマイラーなのか?大阪杯の方が合ってたのではないでしょうか。
確かにマイル戦でステルヴィオ を2度破っていますが、京都はどうか?

パクスアメリカーナは、脚の細さが気になります。

モズアスコットは、競馬ラボの№1。出来は素晴らしいですね。


写真ではモズアスコットが一押し。


フローラS

ウィクトーリア、すらりと伸びた脚をしています。東京の2000Mは望むところでしょう。競馬ラボの№1

ウインゼノビアは、どことなくやぼったい感じ、距離は向くと思います。

シャドウディーヴァ、たいした成績は残せていませんが、悪い馬ではないです。もっと毛艶が良くなって来れば良く見えてくる。

ジョディー、こういう体形は好かない。

パッシングスルーは、胴の詰まった感じがして2000Mは合わなそうです。

フェアリーポルカは、腰高な感じでどうでしょうね。


写真ではウィクトーリアが一押し。
こんにちは

先週も紹介しましたYouTube動画M'sチャンネル (エムズチャンネル)さま、今週も覗いて見ました。


先週は
「皐月賞2019 【完璧データ】クリア 厳選7頭立て!」
該当馬アドマイヤマーズ、ヴェロックス、サートゥルナーリア、ダノンキングリー、ニシノデイジー、ファンタジスト、ブレイキングドーン
結果はサートゥルナーリア1着、ヴェロックス2着、ダノンキングリー3着でした。


今週は
「マイラーズカップ2019 【完璧データ】クリア 厳選6頭立て!」
該当馬ダノンプレミアム、インディチャンプ、パクスアメリカーナ、モズアスコット、ケイアイノーテック、グァンチャーレ