FC2ブログ
アンカツさんのつぶやき

函館スプリントS
「カイザーメランジェ。少頭数を先行馬ペースに持ち込んで、もろに今週の恩恵をモノにしたクチ。アスターペガサスは状況変わって勝ちに急いだけど、本来の形やないからね。タワーオブロンドンは今日のペースかつ58キロ背負って忙しい競馬になった。適性負けやないで、1200m続戦でもいいんじゃないかな。」

ユニコーンステークス
「ワイドファラオ。締まった馬場の内枠で、芝でもハナ切るスピードが活きた。前につぶやいたように、血統と走法からマッチして然るべき。ただ、初ダートで重賞勝つんはかなりのもん。勿体なかったのはデアフルーグ。4角で外出すまでに脚使っとる。デュープロセスの後ろで我慢して追い出せば③着あった。」
スポンサーサイト
田原基成 さん

【函館スプリントS】展開と馬場。現在進行形の状況を味方につけるアノ馬にフォーカス。/東京11R ユニコーンS
【函館11R 函館スプリントS】

禁止薬物の影響で6頭が除外、7頭立てとなった今年の函館スプリントS。

……こんなにサラッと書いて終われるような問題ではないだろう。

公正競馬の観点なら取り消しは妥当な判断かもしれない。しかし、それに伴う人的コストを想像すると心情は察するにあまりある。馬主に対する説明責任、馬のローテーション再考、騎手の確保……いっそのこそ「開催中止」のほうが良いのでは? と思ってしまうほどだ。

「最悪。ここに合わせてやってきただけにコメントがない」
「7頭でやる競馬が公正競馬と本当に言えるのか」

ダノンスマッシュを管理する安田隆行調教師のコメントは競馬ファンの気持ちを代弁する意見だ。私もハッとさせられたが、ひとつのレースで馬番3-6番すべてが不在なんて状況は尋常じゃない。ふだん隣同士でゲートを待つことが多い競走馬にとって、馬4頭分が横にいない影響。それを調べることなど本当にできるだろうか?

いずれにせよ、13→7頭立てのレースとなると前提がガラリと変わってしまう。シュウジ、ライトオンキュー、ダノンスマッシュ、トウショウピスト……展開の鍵を握る馬がゴッソリ抜けたここはスローが濃厚。例えるなら欧州競馬のような、馬群が密集したレースとなりそうだ。

加えて、日曜函館は雨予報。

近年の函館スプリントSは高速馬場化が顕著だった。その前提もまた雨という外的要因にとって覆されてしまうことだろう。不確定要素が多すぎる今年の一戦。現在進行形の状況を味方につける馬にフォーカスしたい。

それを踏まえ、本命の印を託すのはペイシャフェリシタ。

高速馬場ならタワーオブロンドンで仕方ないと思っていたが、時計のかかる馬場想定が同馬の評価を考えるきっかけとなった。全5勝の内訳は開幕週、オール野芝、春・秋の東京or阪神。一度たりともタフな馬場での経験がないのだ。

終わってみれば問題なし、との可能性は十分。それでも私は過去の経験が生み出す「再現性」に目を向けたい。ペイシャフェリシタには稍重の洋芝キーンランドCでダノンスマッシュと0秒1差の3着あり。当時と同じ内枠を引き当てた点も再現性の確率を上昇させる追い風となる。

相手筆頭に抜擢するのはサフランハート。

オープン昇級後の2戦はともに勝ち馬から1秒以上離される競馬。とはいえ洋芝では【0-2-2-2】と勝てないまでも馬券圏内の回数は多い。前走から距離短縮で臨んだ際の成績【3-0-2-1】も加味したとき、見限るには早計だ。内枠からロスなく運べれば勝機も見えてくる。

カイザーメランジェも要注意の1頭。

1戦1勝の洋芝替わりに加え、父・母父ともに洋芝重賞勝ち馬。すなわちそれは洋芝特有の馬場適性を注入されたことに他ならない。穴馬としての魅力は十分だ。

タワーオブロンドンは4番手評価。

単勝1倍台の同馬をこの位置に据える意味……連対はおろか馬券圏外の可能性ありと捉えているということだ。私は京王杯SCの見解で「1400mなら現役最強」とこの馬を評したが、非根幹距離巧者はどこまでいっても非根幹距離で狙いたい。馬券圏外に敗れた2戦が57キロである点から、58キロの斤量も不安要素だ。

内に2頭しかいないここは先手を主張しそうなダイメイフジ、時計のかかる馬場は歓迎のアスターペガサスまでを3連複フォーメーションの3列目に設定。

【函館11R 函館スプリントS予想の印】
◎2 ペイシャフェリタ
〇1 サフランハート
▲10 カイザーメランジェ
☆13 タワーオブロンドン
△11 アスターペガサス
△7 ダイメイフジ

【3連複/フォーメ】2-1,10,13-1,10,13,11,7(9点)


【東京11R ユニコーンS】

本命馬はすんなり決まった。

クリソベリル、マスターフェンサー、オーヴァルエース。粒揃いの3歳ダート路線を形成する面々が姿を現さない今年のユニコーンS。その伏線には「オーナーサイドの事情」があったのだろう。少し深堀りすれば容易に想像はつく。

では、私の本命馬であるデュープロセスはどうか?

正直なところ、この馬に対してはずっと懐疑的な目で見ていた。3走前の500万下は辛勝、昇竜Sはハイペースの追込決着による展開利……こうしたエクスキューズを覆したのが青竜S。

前半4Fと後半4Fを分けると、それぞれ47秒9、48秒7。いわゆる「後傾ラップ」が刻まれたことで必然的に先行馬にとって厳しい流れとなった。2着デアフルーグ、3着ニューモニュメントは道中後方で脚を溜めた馬。4番手追走から早め先頭で勝ち切った結果は、私の「疑う気持ち」を粉々に打ち砕いた。

振り返れば、私がこの馬に注目したのは2戦目の勝ち方。「逃げれば楽勝」の状況だったと思うが、抑える競馬を徹底して教え込ませたのだ。その成果が身を結んだのが前述の青竜S。自在脚質・馬場不問の戦績に加え、2019年のM.デムーロ×安田隆コンビは5戦5勝……私のなかで死角らしい死角は見当たらない。

さて、問題はここから。

雨の影響を受けた土曜東京は不良馬場。それも水が浮くひどいコンディションだった。このレベルまで悪化した東京ダートは「上がり3F最速馬」に食指が動く。土曜東京ダートの6レース中4レースでこれに該当する馬が勝利……予想のキーワードとして見逃せない。

そこで浮上するのが青竜Sの2.3着馬だ。

デアフルーグは本質乾いたダート向きだと思う。芝スタートの東京ダート1600mもベスト条件とは言い難いが、伏竜Sで負かした相手がマスターフェンサー、ラインカリーナ。同世代のトップクラスが集ったレースを制した点から能力を疑う余地はない。

ニューモニュメントも興味深い1頭。

100%と言っていいほどスタートで出遅れる馬。そして100%と言っていいほど大外に持ち出せば確実に伸びてくる馬でもある。左回りでの馬券圏外は休み明けのレースに限定。戦法に迷いのない馬だけに、逃げ先行馬が揃ったメンバー構成はプラスに働くだろう。

次なるキーワードは「外枠」。

フェブラリーSに武蔵野S……ユニコーンSも例外ではないが、このコースの映像を頭に流してもらいたい。内枠で砂を被った馬がズルズルと失速し、外枠勢が気持ち良さそうに走る情景が浮かんでこないだろうか? 近5年中、4年までもが馬番フタ桁番というユニコーンSの事実から目を背けることはできない。

全日本2歳優駿と同じ左回りの渋ったダート1600m替わりとなるノーヴァレンダ。
重-不良ダート成績【4-1-1-1】複勝率85.7%のアサクサキングス産駒オンザウェイ。

波乱の使者となる可能性を秘めた2頭は3連複フォーメーション2列目に入るだけの資格を有している。あとは1800mの持ち時計が光るダンツキャッスル、当該コース実績のあるヴァイトブリックまでをケア。

なお、普段の見解で記している【注目レース】は日曜日にTwitter上でお伝えすることとする。

【東京11R ユニコーンS予想の印】
◎8 デュープロセス
〇6 デアフルーグ
▲13 ニューモニュメント
☆14 ノーヴァレンダ
注12 オンザウェイ
△11 ダンツキャッスル
△3 ヴァイトブリック

【3連複/フォーメ】8-6,13,14,12-6,13,14,12,11,3(14点)






元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【ユニコーンS追い切り診断】デアフルーグは反応や伸びも良い/デュープロセスは無難な動き

■アシャカトブ【A】
硬い走りをするけど、体は使えている。この馬なりに順調だと思う。

■ヴァイトブリック【B】
体は使えていたけど追ってからの反応がイマイチ。

■ヴァニラアイス【A】
気分良く走れているし、体の使い方も問題ない。

■エルモンストロ【B】
頭が高いけど体の使い方は悪くない。硬い走りをするけどダートなら気にする必要はない。

■オンザウェイ【B】
体は使えていたけど全体的に力が入っていない。これから成長していく馬だろう。

■ザディファレンス【B】
直線の動きが見え辛かったね。動きが見えていた範囲だけで語ると走りは悪くなかった。

■ダンツキャッスル【B】
頭が高くて首の使い方がよく見えなかった。それに浮きながら走っていた。

■デアフルーグ【A】
体が使えていて、気分良く走れていた。反応や伸びも良い。悪いところがなかった。

■デュープロセス【A】
強調するところはないけど悪いところもない。可もなく不可もなくと言ったところだろう。

■ニューモニュメント【B】
走りは悪くないけど、ダート馬っぽい力強さが感じられなかった。

■ノーヴァレンダ【B】
追い出してからの反応は良かったけど、そこからの伸びが物足りなかった。良くなる余地はある。

■ワイドファラオ【A】
体は使えていたけど、追ってからモタつくところがあった。少し重いかな。ただ、この一追いで変わってきそうな雰囲気がある。

良く見えたのは気持ちが乗っていたヴァニラアイス、直線の動きが良かったデアフルーグ、無難な動きを見せていたデュープロセスの3頭。アシャカトブは硬い走りをしていたけど、それはダート馬特有のもの。順調に仕上がっていると思う。ワイドファラオは最終追いで変わってくるかもしれない。最初の3頭と比べると見劣りがするけど、この2頭も及第点を与えられる。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬


【函館SS追い切り診断】タワーオブロンドンは千二をこなせる/ダイメイフジは終いの反応が良かった

■アスターペガサス【B】
頭の高さはいつものこと。むしろ、そこよりも気になるのが前走よりも重い動きに見えるところ。体の使い方は良くなっているだけにそこが気になった。

■カイザーメランジェ【B】
体は使えているけど力強さが感じられなかった。

■サフランハート【B】
キビキビした走りをしているけど動きに硬さがある。短距離馬っぽい走りをしているね。

■ダイメイフジ【A】
頭は高いけど気分良く走れていて反応も良かった。順調に仕上がっていると思うよ。

■タワーオブロンドン【A】
体が使えているし、力強い走りをしている。短距離馬っぽい硬さがある馬だから千二はこなせると思う。強いて心配なところを挙げるとすれば、速いペースに戸惑う可能性があるところ。流れに乗ることさえできればこの馬の走りは出来ると思うよ。

■ペイシャフェリシタ【B】
体の使い方に悪いところがなかった。頭の高さが気になるけど、仕上がりに問題はないと思う。

■ユキノアイオロス【B】
動きは悪くない。ただ、高齢馬ということで気持ちが落ち着きすぎている。競走馬向きの性格をしていないね。

7頭立てと小頭数になってしまったから良く見えた馬も当然少ない。出走するメンバーの中で見映えがしたのはダイメイフジとタワーオブロンドン。2頭とも終いの動きが良かったよ。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬

競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

デアフルーグがきっちり決める/ユニコーンS

東京11R (6)デアフルーグで勝負だ。青竜Sは内の狭いところをこじ開けて2着。初めて土がついたが、陣営は悲観していない。鈴木伸師は「内枠でもまれる競馬をしたが、上がり(35秒2)も速かったし、内容は悪くない。あそこは力がないと抜けてこられないから」と話す。
1週前にウッドコースで6ハロン82秒3-12秒6の速い時計を出し、今週は余力を残しながら3頭併せで先着。動き、反応ともに文句なしだ。津村騎手も「先週がすごくいい感じだったので、直前は整える程度。最後だけ気持ちよく走らせた。先々は大きいところを狙える馬。ここはきっちり決めたい」と力が入っている。単5000円。

東京9R (8)ジュニエーブルを狙う。昨秋に500万を差し切った時と同じ東京ダート1600メートル。前走もしまいはいい脚を使った。中助手は「この条件が合う。調整もうまくいったし、あとは展開が向いてくれれば」と期待する。乗り慣れた柴田善騎手に戻るのも好材料。先行馬がそろい展開の利も見込めそう。前が止まったところを外から突き抜ける。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス4万2600円)
----------------------------------------------------------------------
結果

東京9R ⑧ジュニエーブル 14着

東京11R ⑥デアフルーグ 7着




佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【ユニコーンS・最終結論】絶好枠ゲット!チャンスだ振り抜け!

いつもならプロ野球・阪神タイガースについての悲喜こもごもから始まる当コラムだが、さすがに今日は禁止薬物の話から始めなければなるまい。当コラムは競馬コラムである。

前代未聞。まさにその表現がピッタリであろう。禁止薬物がエサに混入していた事件は以前にもあったが、これだけ大規模な騒動はかつてなかったように思う。調教師の問い合わせから発覚したというが、タイミング次第では更なる事態に発展していた。迅速な対応を評価すると共に、チェック機能の甘さについて議論されなければならないだろう。

今回の多くの除外により馬主の多くも不満の声を上げていると聞く。来週末の競馬施行に関しては問題ないとはいえ、週中の船橋競馬でもすでに競走から除外するなどの話があり、当分尾を引く問題となりそうだ。


日曜も多くの競走除外馬が出ている。展開的な影響を受けそうな馬がいるだけに、慎重に考えていきたい。


まずは東京11R・ユニコーンS。近5年の勝ち馬からノンコノユメ、ゴールドドリームとフェブラリーS勝ち馬が2頭出ているように、フェブラリーSと傾向が似ている。同じコースでやるのだからそれはそうだろうというツッコミはこの際なしにしてもらおう。

フェブラリーSで強い血統にクロフネやフレンチデピュティらが持っているデピュティミニスターの血があるが、当然ユニコーンSでもデピュティミニスターは強い。近5年を見ても、ノボバカラ、アルタイル、ゴールドドリーム、グレートタイムと好走馬を多く輩出している。

今年のデピュティミニスター持ちは内からエルモンストロ、デアフルーグ、ザディファレンス、ノーヴァレンダの4頭。中でも◎ノーヴァレンダ(牡3、栗東・斉藤崇厩舎)は前走伏竜S5着に敗れているものの、それまで外枠からスムーズなレースしかやってこなかった馬で、初めて内枠で砂を被る形になってしまったことが主な敗因。改めてパトロールビデオを見直すと、砂を被った瞬間顎が上がり、推進力に欠けたフォームになっているのが分かる。

そもそも伏竜Sは2着のマスターフェンサーがケンタッキーダービー6着、3着ラインカリーナが関東オークス1着とそれなりに相手も強かった。今回はそこから1kgの斤量減、そして父がダイワメジャーだけに、芝血統が来やすいユニコーンSに替わるのは大きい。外を回らされ過ぎなければ巻き返すチャンスはありそうだ。

ノーヴァレンダが敗れた伏竜Sを勝ったのがデアフルーグ(牡3、美浦・鈴木伸厩舎)。前走は初めての左回りで最内枠。初の芝スタートでもあった。三重苦という状況だったが、内からしぶとく抜け出してきて2着。内枠とはいえ6番枠なら前走とは違う競馬も可能だろう。

穴はニューモニュメント(牡3、栗東・小崎厩舎)。左回りのほうがスムーズに走れる馬で、砂を被れにくい外枠もプラス。時計が速くとも対応できる点は魅力的だ。大穴はデピュティミニスター持ちで切れ味鋭い末脚を持つザディファレンス(牡3、美浦・相沢厩舎)。3着を狙える力はある。


天気予報を見ると『暴風雨』と不安な文字列の記載がある函館競馬場。函館11R・函館スプリントSが道悪で行われるのは避けられないだろう。今年は道悪だと分かっていたので、道悪の鬼・シャマーダル産駒のライトオンキューを狙えば当たるな簡単だ…と思っていたら、ダノンスマッシュらとまとめて出走取消になってしまった。人生とは思わぬところに落とし穴がある。

元々函館スプリントSはスタミナある種牡馬の産駒が走りやすいレースである。マンハッタンカフェ産駒のガルボやヒルノデイバロー、ファルブラヴ産駒のエポワスらがいい例だ。残った7頭はそれなりにスタミナ血統を持っているものの、特に◎カイザーメランジェ(牡4、美浦・中野栄厩舎)の血統は気になるところ。

父サクラオリオンは全盛期に無類の洋芝巧者として知られ、重馬場の中京記念も勝ち切ったキングマンボ系エルコンドルパサーの産駒。伯父サクラゴスペルも力のいる馬場は得意であった。カイザーメランジェ自身は18年セプテンバーSで一度だけ稍重の芝を経験したのみで、稍重とはいえ勝ち時計が1.07.0という速い決着。あまり参考にならない。本質的に道悪巧者の可能性はある。

ネックとしては距離短縮がよく来るレースだけに、距離延長がどう出るかという点。直線1000mの適性は少ないことから、前走の6着はあまり気にしなくていい。

タワーオブロンドン(牡4、美浦・藤沢和厩舎)は血統的には道悪ができないシーンが想像できない。58kgがどうかだろう。道悪の上手さで言えばペイシャフェリシタ(牝6、美浦・高木登厩舎)も外せない。穴は距離短縮のダイメイフジ(牡5、栗東・森田厩舎)。道悪ができればというところ。更に穴ではサフランハート。都合上印は回っていないものの、道悪は上手く、内ラチを頼るところがあることから、最内もいい。力が足りるかどうか、その一点に尽きる。


阪神競馬場は土曜の雨が残って、馬場状態発表以上の重さが残ると思われる。阪神11R・米子Sは『道悪の鬼』こと◎ワンダープチュック(牡5、栗東・河内厩舎)。どんなに悪い馬場でも泳ぐようにこなし、まるでトヨタのランドクルーザーを思い起させる。昨年も不良馬場の錦Sで1着、続く重馬場の多摩川Sも2着と、道悪馬場に対する適性は現役の中でも相当高い。

まだ準オープンの身であるものの、昨年の福島テレビオープンでも2着に食い込むなど、実力はオープン級。前走も出遅れながら追い込んできた内容は秀逸で、前に壁を作れる内枠もいい。

位置取りが後ろ過ぎる点は気になるが、同じく道悪巧者のキョウヘイ(牡5、栗東・宮本厩舎)あたりまで手を伸ばしてみたい。まったく関係ない話だが、友人に名前がキョウヘイくんという、筆者の地元・山形県の山奥の温泉旅館の跡取り息子がいる。朝市で有名な肘折温泉の木村屋という旅館だ。機会があれば読者の方も行ってみてはいかがだろうか。



狩野雄太さん

【ユニコーンS・結論】晴雨兼用の好走ポイントを満たす穴馬!

先週はエプソムS(G3)で本命◎サラキア(7人気)が2着。『馬場状態を問わない激走パターン』に当てはまった馬が結果を出してくれてよかったです。今週も、良馬場でも道悪でも使える材料を紹介していきます。

日曜は東京でユニコーンS(G3、ダート1600m)が行われます。現3歳世代にとってJRAでは初めてのダート重賞ですから、距離を問わずダートで結果を残してきた馬が集結します。近3年で馬券に絡んだ以下の9頭は、すべてダ1400m以上の馬券率が80%以上で、掲示板を外したことがない馬でした。

2018年(重馬場)
1着 ルヴァンスレーヴ [3-1-0-0]
2着 グレートタイム  [2-3-0-1]
3着 エングローサー  [1-0-1-0]

2017年(良馬場)
1着 サンライズノヴァ [2-1-1-1]
2着 ハルクンノテソーロ[1-1-1-0]
3着 サンライズソア  [2-0-0-0]

2016年(良馬場)
1着 ゴールドドリーム [3-1-0-0]
2着 ストロングバローズ[3-2-0-0]
3着 グレンツェント  [3-1-0-0]
※カッコ内はダ1400m以上の成績

その中でも、メンバー上位の上がりを出した差し・追い込み馬が馬場状態に関係なく好走しています。良馬場だった2017年、重馬場だった2018年とも、上がり1位の馬が勝って同3位以内の馬が連対。近5年まで見ても、上がり3位以内だった馬が毎年2頭以上好走しています。

昨年はデビューから全4戦で上がり3位以内をマークして3勝していたルヴァンスレーヴが圧勝。7番人気で3着だったエングローサーもダートでは上がり2位以内100%でした。どちらもこのレースでは追い込んできましたが、それまでに4コーナー5番手より前の位置からメンバー上位の上がりを出して好走した経験がありました。
冒頭で「距離を問わずダートで結果を残してきた馬が集結」と書きましたが、ダート1600m以下に出走したことのない馬は近3年で1頭も馬券に絡んでいません。

ダート1400m以上の馬券率が80%以上で、先行してメンバー上位の上がりを出していた馬。そしてダ1600m以下の実績があるのはヴァイトブリック、デュープロセス、ノーヴァレンダ。


今週から開幕した函館では、函館スプリントS(G3、芝1200m)が行われます。とてもわかりやすい『激走ポイント』があったのですが、大量に除外馬が出て7頭立てになってしまいました……。

もう1つのポイントを紹介していきましょう。開幕週に行われた2015年以降、近3走以内に4コーナー4番手以内の競馬をして好走した馬、G1では大敗して1400mの重賞で好走歴があった人気薄が激走して波乱を起こしています。

2018年2着のヒルノデイバロー(10人気)はスワンS2着の実績があり、2017年3着のエポワス(7人気)は2戦続けて先行して連対。2016年は前走G1で大敗して1400mの重賞で好走歴があったソルヴェイグ(12人気)が勝ちました。

近3年で連対した6頭のうち、5頭が前走1400m以上のG1かG2で凡走していた重賞実績のある馬でした。今年の該当馬はダイメイフジ、ペイシャフェリシタ。




水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R ユニコーンS(G3)(ダート1600m)
◎本命馬
③ヴァイトブリック
(牡3、美浦・和田郎厩舎、戸崎騎手)
土曜の東京ダートは、雨が大量に降ったために水田のような馬場となり、道悪ながら却って時計が掛かった。しかし日曜は晴天の予報で、水は引いてくるに違いない。となれば、今度は脚抜きの良い軽いダートに変貌するだろう。 そのような馬場への適性、そしてコースへの適性から、人気2強をさしおいて、③ヴァイトブリックを本命としたい。

父シンボリクリスエスからは、去年の勝ち馬ルヴァンスレーヴ、一昨年3着のサンライズソアが出ているし、またサクセスブロッケンやダノンカモンなど、東京ダートマイルを大の得意としていた馬が出ている。またヴァイトブリック自身は、同じくシンボリクリスエス産駒だったランフォルセの近親で、かなり血量が近い。1800mでも悪くないが、スピードの持続力を活かせるこのコースこそがベストと判断した。

$お宝馬
⑬ニューモニュメント
軽いダートは意外と前前の意識が強まってオーバーベースとなり、上級条件では差し追い込みが決まることは珍しくない。この馬は過去に2回、人気のデュープロセスと小差の競馬をしており、その割には侮られている。展開がハマれば一気の突き抜けもあり得る。この馬場ならチャンスは拡大するはずだ。斤量も据え置きで、穴として期待大。

相手上位は⑭ノーヴァレンダ、⑧デュープロセス、⑥デアフルーグ。押さえに④エルモンストロ。



境和樹の穴馬券ネオメソッド

トレンドのボールドルーラー系をヒントに
日曜・函館11R 函館スプリントS(GⅢ)(芝1200m)
(金曜日に公開)

2019hakodatess01.png

最近の函館スプリントSは、「ボールドルーラー系保持・内包馬」が最有力。

2019hakodatess02.png

一昨年、3人気でこのレースを制したジューヌエコールも、母父はボールドルーラー系のアグネスタキオン。私の定義では、内包は「父母父、母母父まで」としているので上記表には掲載しませんでしたが、ボールドルーラー絡みの血統を持っていた馬であることは確か。

また、過去に10年2人気1着ワンカラット、13年3人気3着フォーエバーマーク、17年7人気3着エポワスと3頭を馬券圏内に送り込んでいるファルブラヴも、フェアリーキング×スルーピー(ボールドルーラー系)という配合の種牡馬で、その産駒はボールドルーラー内包馬ということになります。

このレースは、微妙に施行時期が変わることが多く、かつて開催後半に行われていた頃は、広くノーザンダンサー系が活躍。どちらかというとスタミナ血統の重要性が高かったのですが、開幕週施行時(13年および15~現在)に限ると、上記表のようにボールドルーラー系保持・内包馬が圧倒的な支配血統と考えられます。

ただし、残念ながら今年はボールドルーラー系保持・内包馬の出走がありませんので、この傾向をストレートに使うことができません。

なんとも残念な限りですが、ボールドルーラー系といえば、米国血統の主力を形成する系統。そのボールドルーラー系に代表される米国血統そのものの重要性は無視できないと拡大解釈しておきます。

実際、昨年、10人気で2着したヒルノデイバローは、母母父に米国GⅠ勝ち馬のコックスリッジを持っていましたし、同年3着ナックビーナスも母父モアザンレディがやはり米国GⅠ勝ち馬でした。

今年は、米国血統、特に米国GⅠ血統を重視して候補馬を抽出する方向で攻めてみましょう。

⑥ダノンスマッシュ
(母父ハードスパン)

⑩カイザーメランジェ
(母母父キュアザブルース)

⑪アスターペガサス
(母父トリッピ)

⑩カイザーメランジェは母母父キュアザブルースが米国GⅠ勝ち馬。

2走前の鞍馬Sは、大外枠を引かされ、速めのラップで外々を追走させられる負荷の強い競馬。前走の韋駄天Sは、千直戦らしい外枠有利の競馬になり競り負け(先着を緩した4頭は、全てこの馬より外の枠を引いた馬でした)。ともに着順ほど悪い内容ではありませんでした。

函館記念(札幌施行)勝ち馬サクラオリオンが父、札幌記念勝ち馬のサクラプレジデントが母父という、洋芝適性の高い配合も魅力的。人気がないならば穴の期待を寄せてみる手はあると思います。
結果 ⑩カイザーメランジェ 1着  単勝配当1570円 複勝配当570円


3歳ダート頂上決戦の重要血統は!?

東京11R ユニコーンS(GⅢ)(ダ1600m)

2019unicorn01.png

ユニコーンSといえば、「ヴァイスリージェント系」が好相性。

2019unicorn02.png

ここ2年は結果を出せていませんが、昨年の3人気2着グレートタイムは、母母父にオーサムアゲン。2年前は9人気で小差4着だったサンオークランドが母父フレンチデピュティでこのテーマに該当(該当馬はこの1頭のみ)していました。
過去、人気馬、人気薄ともに好走例は多く、いまだユニコーンSにおける最重要血統と考えておくべきだと考えます。

2019unicorn03.png

12年に初めて産駒が出走して以来、9頭出走して3勝を挙げているゴールドアリュール産駒。

昨年も唯一の該当馬ホウショウナウが10人気ながら4着と健闘しており、相変わらずの適性を垣間見せました。

ゴールドアリュールといえば、同じ舞台で行われるフェブラリーSにおいても重要性の高い血統。それだけに、過去9頭中3勝という好成績も頷けるものがあります。

今年は出走がありませんが、来年以降、再び思い出す必要があるでしょう。

ゴールドアリュール産駒が不在なら、ヴァイスリージェント系保持馬を積極的に狙いたい今年のユニコーンS。該当馬は……

⑥デアフルーグ
(母父フレンチデピュティ)

⑦ザディファレンス
(母父デピュティコマンダー)

⑭ノーヴァレンダ
(母父クロフネ)

⑭ノーヴァレンダの前走は、他馬より重い57キロを背負い、内で揉まれる形になったことが敗因。これまで外から捻じ伏せる競馬しか経験していなかった馬にとっては、かなりストレスのかかる競馬になったようです。そもそも、デビュー戦で逸走して競走中止になった経験もある気難しい馬。

前走を力負けと見るのは早計、今後の糧になるレースだったと考えるべきでしょう。

あの敗戦一発で評価が落ちるなら好都合。血統適性が見込めるここで改めて狙うのが吉。
結果 ⑭ノーヴァレンダ 9着


ユニコーンS週

●新星は現れるのか●

サマースプリントの第一弾となる函館スプリントS。

前代未聞の事件の影響で6頭が発走除外、出走頭数は7頭となってしまった。

本命視されていたのは高松宮記念で1番人気に支持されたダノンスマッシュ。斤量は57キロ。

一方、対抗候補のタワーオブロンドンは斤量が58キロ。

この1キロ差は獲得賞金によって決められた斤量が増えていく仕組みで生じる差で、もっとも軽いアスターペガサスは52キロ。

近年、3歳馬、もしくは牝馬が上位争い加わっているのは、この斤量差によるところが大きい。

注目したいのは58キロのタワーオブロンドンに騎乗するレーン騎手。

初の函館参戦となるわけだが、函館参戦が決まった時点ではメインレースの騎乗馬は決まっていなかったとのこと。

どういうことか取材をしてみると、日本の色々な競馬場で騎乗してみたいというレーン騎手の希望を受けて身元引き受けの堀調教師が函館へ有力馬は2頭をスタンバイ。

これによってレーン騎手は未勝利と500万の2頭で函館参戦を決定。

その後、タワーオブロンドンが安田記念を回避して函館スプリントSへの参戦を表明してコンビ継続が決定。

タワーオブロンドンの安田記念回避までには馬主のゴドルフィンサイドと藤沢和師の間で、かなり白熱した議論が行われて、オーナーは安田記念へ、藤沢和師は函館スプリントSへと互いに譲らずに、結論が出たのは安田記念の1週前。

オーナーの希望を退けてまでのスプリント参戦は藤沢和師には相当な自信があってのものだろう。

混とんとしているスプリント界に新星は現れるのか。まばたき厳禁の戦いがスタートする。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●前走は敗因がハッキリ!●

出走頭数が大幅に減ってしまった函館スプリントSだが、東京の重賞ユニコーンSでは2頭に留まり、また上位人気馬の除外は無く出世レースとしての体裁は保たれている。

そんな中での注目は…

やはり遠征してきているジョッキーにはまず注目だろう。

関西からはミルコと福永・幸騎手が遠征、それぞれがぞれぞれに注目と言えるのだが、それ以上に函館から遠征してくるジョッキーにはより注目してみたい。

川島騎手は残念ながら競走除外となってしまったが、もう一人土曜日は函館で騎乗し、日曜は東京へ遠征してくるジョッキーがいる。

北村友一騎手。手綱を取るのは自らの手で全日本2歳優駿を勝ったノーヴァレンダだ。

2歳の地方交流とは言え、GI級レースを勝利しているこの馬は実績的にはNO1。前走が不甲斐ない敗戦で評価が下がっているようだが、まず主戦の北村友一騎手はアルアインで大阪杯の騎乗があり乗れず、代打ジョッキーでのレースとなった。そして…

枠順が内枠を引いた事で「今後の為にも砂を被る競馬を」というオーダーがあり、結果的にはそれが悪い方に出てしまい、初めて砂を被る競馬で能力を出し切れず終わったようなもの。

今回は主戦である、気心知れている鞍上に戻り、尚且つ枠順も桃色帽子。もろもろ条件が好転する。当然巻き返しがあっていいだろう。

陣営とすれば、せっかく砂を被る競馬を経験させたのでもっと内枠でも良かったと思うが、東京ダートマイル戦なら外枠が不利になるわけでは無く問題ない。

函館から遠征する北村友一騎手にも注目だが、何より敗因がハッキリしている前走の敗退で人気を落とすここは馬券的にも注目だろう。

【競馬場から見た推奨馬券】

東京は土曜の夜半から、予報通りの大雨。
土曜朝の時点で芝不良、ダートも不良。
更には禁止薬物の影響で、出走取り消しの馬も大量に出た。関東馬は比較的少なかったが、それでも土、日ともに有力馬も数頭取り消している。
馬券を買う上では、ほとんど問題無いが、
馬場も含めて、あんまり馬券は熱くなれないかも。

馬場悪化だけに、やはり馬券はダート戦が中心。
まずは.朝の東京1R。デビュー戦にて、経験馬相手に、内容の濃い競馬をした8番ルンルンバニラが中心。実績的には3番レディグレイだが、連闘はいかがなものか。湿って砂が閉まると、脚元を気にするという情報もあり、過信はできない。
そのルンルンの前走は、出遅れて外を追い上げるきつい競馬。コーナーでも外に膨れ気味でロスが大きかった。それでも0.1秒差で時計も水準級。仕上がっていただけに、肉体的な上積みは少ないかもしれないが、実戦を一度使った精神面の上積みは大きいはず。同じ左回りで広い東京なら、コーナリングももっと良くなるだろう。小柄な馬だけに、砂が締まる程度の馬場なら好材料。

馬連 3-8 6-8 1-8
3連複 3-6-8 1-3-8

自信度 C


東京7Rは、再度外枠を引いた13番ロジヒューズが狙い目。
前走は、速いペースで先行3頭で競り合った。競ったレローヴとジャンティエスは、2頭共に10着以下に大敗。その速い流れでゴール寸前まで先頭を死守したロジヒューズの価値はかなり高い。3着のビジョッテは3馬身も離している。
臆病な面があって、揉まれると走る気をなくしてしまうので、外枠で好発を切ることが条件。とりあえず外枠条件はクリア。
土曜の水の浮くような馬場だと、気難しさを出す可能性もあるが、脚抜きが良い程度の馬場まで回復すれば、逆に先行力が活きる。
あっさりか、惨敗のタイプだけに、単勝が本線。

単勝 13
馬連 8-13 12-13

自信度 C



【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この騎乗経緯は注目か!?●

いよいよ今週から北海道シリーズが開幕する。ここから9月の1週目まで函館から札幌へと続くロングラン開催。そして夏競馬の開幕と言える。

その北海道シリーズの開幕により、やはりジョッキーにも大きな動きがある。

今週の開幕重賞には函館スプリントSが組まれているが、この後の主戦場は阪神・中京ながら、ここへピンポイント参戦する関西ジョッキーは川田・小崎・秋山騎手の3人。

川田騎手はオーナーサイドの要望もあり今回から手綱を取るダノンスマッシュ。GI高松宮記念でも1番人気に推された存在、ここでも本命級であることに間違いなく、川田騎手としても楽しみな遠征になる。

小崎騎手が手綱を取るのはアスターペガサス。そう、昨年のこの函館芝1200mという同じ舞台の函館2歳Sで初重賞制覇を成し遂げた馬だ。その後、距離を延ばしてからは甘い競馬が続いていたが、前走でやはり1200mは走るという事を証明して見せた。昨年重賞制覇した舞台でもあり、やはり小崎騎手としても楽しみな遠征になる。

この二人は予定の騎乗だったが、秋山騎手に関しては、当初はここでの騎乗予定は無かった。では何故土日とも函館で騎乗しているかと言えば、秋山騎手が懇意にしている武幸四郎厩舎と飯田祐史厩舎が、「函館で馬を使うから乗りに行くか?」という話があり、さらに自らのお手馬である南井厩舎のメイショウテンダンも開幕週に使うという事、そしてその時点では阪神で余り予定が入っていなかったこともあって函館遠征を決めた。

その後、シュウジが北海道スプリントCから連闘することを決めたため急遽チャンスが回ってきたという経緯。

この経緯から考えると、もちろん他の騎乗馬にも注目なのだが、勝負事なゆえに成り行きで有力馬の騎乗チャンスを得た函館スプリントSも注目だろう。シュウジ自身、洋芝適性はあり、一時はスランプ気味になっていたが、ダートを使い出してから復調し始め、まともに走ればここでもチャンスは十分の1頭。秋山騎手にしてみれば幸運極まりない騎乗だろう。勝負事は得てしてこういう時に好結果が出るもの。前出二人も注目だが、この秋山騎手にも注目してみたい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●超出世レース●

ユニコーンSの過去10年の勝ち馬にはベストウォーリア、ノンコノユメ、ゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴと4頭のG1馬たちが名を連ねており、GⅡやGⅢまで広げればさらに増えて、もっと言えば上位争いした馬たちの中にも重賞勝ち馬が多数出ている超出世レース。

1番人気は4連勝中のデュープロセス。どんな競馬になっても確実に脚を使って着差以上の強さを感じさせる大器。前哨戦も制しており勝利にもっとも近い。

今回取り上げたいのは逆転候補の1番手デアフルーグ。

前走の青竜Sでデュープロセスに負けて連勝がストップ。ただ、この敗戦には明確な理由があり力負けではないことを強調しておいきたい。

その敗因とは、予定していたローテーションによるところが大きい。

どういうことかというと、デアフルーグはもともと青竜Sからジャパンダートダービーへと駒を進める予定だった。

3連勝が中山1800mで青竜Sは距離短縮となる1600m。ジャパンダートダービーは2000mなので距離短縮の前哨戦のあと距離延長となるので騎手とすれば操作が難しい。

調教師の指示も、次につながる競馬をしてほしい、というものだったらしいので、津村騎手は折り合い重視で2000mを意識した競馬を選択。

その結果が出遅れもあるが最後方からで、これまでなら3~4コーナーで進出していたが動かずに直線だけの競馬でクビ差の2着。

結果論ではあるが2000mを意識していなければ、もっと違った競馬ができていたはず。そうなればクビ差は逆転できていた可能性はある。

ローテーションを変更してユニコーンSに出走してきたのは勝算があってのことだろう。

ダート界の次世代を担うのはどの馬になるのか。秋のチャンピオンズCも見据えた戦いが始まる。




栗山求さん

函館11R 函館スプリントS(G3) 芝1200m OP 別定

◎13タワーオブロンドン
○7ダイメイフジ
▲2ペイシャフェリシタ
△11アスターペガサス

<見解>
◎タワーオブロンドンは
「レイヴンズパス×ダラカニ」という組み合わせの外国産馬。

2代母シンコウエルメスは
ジェネラス(英・愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)、
イマジン(英オークス、愛1000ギニー)、
オースミタイクーン(マイラーズCS、セントウルS)をきょうだいに持つ超良血。

父レイヴンズパスはイギリスでクイーンエリザベス2世S(G1・芝8f)を勝ち、
アメリカに遠征してブリーダーズCクラシック(G1・AW10f)を
レコード勝ちした活躍馬。

気性が勝ったタイプで行きたがるところがあるため、
血統は中距離向きだが短距離に適性を示している。

2代母の父サドラーズウェルズは道悪の鬼で、
母の父ダラカニは不良馬場の凱旋門賞(G1)を制覇。

パワフルな掻き込む走法からも道悪は苦にしないだろう。

520kg近い大型馬なので58kgも我慢できるはず。




日曜メインレース展望・柏木収保

スピード色が濃く、時計勝負に不利無し/ユニコーンS

華麗なるダート一族はみんな軽視できない


 ユニコーンSの2010年の2着馬バトードールの父は、クロフネ(98)。2016年の勝ち馬ゴールドドリームの母の父は、フレンチデピュティ(92)。2005年の勝ち馬カネヒキリの母の父は、Deputy Minister(79)だった。

 この3頭の種牡馬は「直父系」3代の父と子になる。

 ▽Deputy Minister 1979
   フレンチデピュティ 1992
     クロフネ 1998

 3頭の現在の日本での母の父(BMS)ランキングは、6月13日終了現在、ノーヴァレンダの母の父として登場する「クロフネ…2位」、デアフルーグの母の父である「フレンチデピュティ…4位」、「Deputy Minister…26位」。今回、ザディファレンスの母の父として関係するDeputy Commander(父Deputy Minister)が…337位。

 父子3代の種牡馬が揃ってBMSランキング上位に登場するなど、世界でも希有なこと。タフに活躍した種牡馬期間がきわめて長いからであり、また、次世代への影響力も強いからだろう。クロフネはノームコア、ステファノスなどの母の父であり、フレンチデピュティは、マカヒキ(23日の宝塚記念出走予定)、ダート部門ではアンジュデジールなどの母の父にもなっている。

 とくにみんなダート適性は抜群。カネヒキリ(母の父デピュティミニスター)が出現した2005年以降、いま全盛のサンデー系や、ミスプロ系ではなく、決して近年の主流血脈の分枝でもないこのデピュティミニスター(父Vice Regent)系の種牡馬が、血統表の3代前までに登場するユニコーンSの1-3着馬は10頭に達している。

 今年は、ザディファレンス(母の父Deputy Commander)、デアフルーグ(母の父フレンチデピュティ)、ノーヴァレンダ(母の父クロフネ)。みんな軽視できない。

 ダートのエース級は総じて先行型が多い。また、キャリアの浅い3歳馬は大半が先行策で勝ち上がっている。そこでこの重賞はハイペースになりがちであり、過去10年、3コーナーで6番手以下にいた馬が7頭も勝っている。

 確実に差してくるベーカバド産駒のデアフルーグ(母の父フレンチデピュティ)のファミリーは、スピード色が濃い。渋ったダートの時計勝負も不利ではないだろう。デアフルーグから入りたい。



優馬
(金曜日に公開されたものです)


重賞データ攻略
ユニコーンS


 中央競馬で2つしかない3歳ダート重賞の1つ、ユニコーンS。例年、未来のダート王候補生が集結する注目の一戦、データで浮かび上がったのは…?

上位人気馬は堅実
 昨年の勝ち馬ルヴァンスレーヴ、3年前の勝ち馬ゴールドドリームを筆頭に、今後のダート路線を担うであろう素質馬が参戦するレース。それゆえ、傾向としては上位人気馬が順当に結果を出しているレースでもある。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔4.3.0.3〕
2番人気〔3.3.1.3〕
3番人気〔3.1.4.2〕
1~3番人気〔10.7.5.8〕
4~5番人気〔0.2.0.18〕
6~10番人気〔0.1.5.44〕
11番人気以下〔0.0.1.58〕

 過去10年のうち7年で1~3番人気同士での決着となり、そのうち3年は1~3番人気が上位を独占。1~3番人気馬のうち、前走のOP特別か交流重賞で2着以内なら〔7.6.5.4〕、さらに前走3番人気以内であれば〔6.4.3.2〕で連対率66.7%、複勝率86.7%となる。

 馬券的妙味は少ないが、上記の条件をクリアして上位人気が予想されるデュープロセス、デアフルーグ、ヴァイトブリックの3頭は流石に外せない存在だろう。

初ダートのアノ馬の取捨は?
 とはいえ、今年は不気味な存在がいる。2走前にGII・ニュージーランドTを制し、今回が初ダートになるワイドファラオだ。風の噂で「ダートならメチャクチャ強い」という話も聞こえてきただけに、気になるところ。そこで今回は同馬の父、ヘニーヒューズのデータから考えてみたい。

ヘニーヒューズ産駒のコース別成績(外国産馬含む・6月9日終了時点)
芝〔15.20.17.247〕連対率11.7%
ダート〔138.107.118.788〕連対率21.3%
京都ダ1400m〔20.12.11.63〕連対率30.2%
東京ダ1400m〔15.5.5.62〕連対率23.0%
東京ダ1600m〔13.6.8.62〕連対率21.3%
中山ダ1200m〔12.4.12.66〕連対率17.0%
阪神ダ1400m〔9.10.14.89〕連対率15.6%

 芝・ダート別の成績と、勝利数上位5コースの成績を列挙してみた。圧倒的にダート優勢の傾向はあるものの、距離的には1400m以下が良さそう。ちなみに勝利数6~7番目は京都と阪神のダート1200mである。

 また、ヘニーヒューズ産駒の芝→ダート替わりでの成績は〔6.8.10.86〕だが、このうち未勝利戦での成績が〔5.6.9.58〕。当レースの過去10年を振り返っても前走が芝だった馬は〔0.0.0.25〕であり、2014年には同じヘニーヒューズ産駒のアジアエクスプレスが1番人気で12着に敗れている。結論として、ワイドファラオは手を出しにくい存在だろう。

狙い馬
デュープロセス
デアフルーグ
ヴァイトブリック

消し馬
ワイドファラオ


重賞データ攻略
函館スプリントS


 夏の函館開催の始まりを告げるスプリント重賞、函館スプリントS。あのロードカナロアですら敗戦を喫した波乱のレースだが、データが導き出した穴馬とは…

1番人気はアブナイ
 日程が7月から6月に繰り上がってからの7年間、1番人気は〔0.1.1.5〕と振るわず。小回りコースのスプリント戦、それも洋芝適性の問われる函館、となると紛れがあるのは当然だろう。

函館SS1番人気馬の成績(過去7年)
2012年 2着 ロードカナロア 前走・高松宮記念(GI)3着
2013年 7着 ドリームバレンチノ 前走・高松宮記念(GI)2着
2014年 11着 ストレイトガール 前走・ヴィクトリアマイル(GI)3着
2015年 14着 コパノリチャード 前走・高松宮記念(GI)5着
2016年 6着 オメガヴェンデッタ 前走・京王杯SC(GII)6着
2017年 4着 セイウンコウセイ 前走・高松宮記念(GI)1着
2018年 3着 ナックビーナス 前走・高松宮記念(GI)3着

 上記7頭のうち6頭は前走でGI・5着以内と好走していたが、ロードカナロアでさえ勝ち切ることは出来ていない。GI好走から臨むローテーション的な難しさに加えて、力を出し切れずに終わる可能性も高い小回りコースが災いしているのだろう。

 今回、人気を集めそうなのが、高松宮記念4着から臨むダノンスマッシュ。昨夏の函館で1600万を勝ち、続く札幌のキーンランドCでも2着と洋芝適性も十分だが、父ロードカナロアと同様にコロッと負けてもおかしくはない。

狙い目は前走大敗馬
 当レースのもうひとつの特徴は前走で大敗した馬の巻き返し。前走の着順別成績は以下の通りである。

前走着順別成績(過去7年)
1着〔2.1.1.10〕
2着〔0.0.1.6〕
3着〔0.2.1.3〕
4着〔0.1.0.4〕
5着〔0.0.0.5〕
6~9着〔1.0.0.16〕
10着以下〔4.3.4.37〕

 前走2桁着順からの巻き返しがとにかく目立つ。昨年も、高松宮記念3着から臨んだ1番人気馬を負かした上位2頭は前走2桁着順だった2頭。

 馬券に絡んだ11頭のうち、10頭までが前走1400m以上からの距離短縮組。また、9頭が前走から鞍上が乗り替わっていた。そこで狙ってみたいのが大穴のトウショウピスト。近走の成績は冴えないが、函館芝で〔3.1.1.0〕と抜群の相性を誇る。一変の可能性に賭けてみたい。

特注馬
トウショウピスト
アンカツさんのつぶやき

JRAニュース
2019年6月15日
レース・馬・騎手など
ピックアップ

【緊急】今週の中央競馬の競走除外について
今週の中央競馬(東京、阪神、函館競馬)の出走予定馬の中に、禁止薬物を含んだ飼料添加物を摂取した可能性のある馬が判明したため、それら全ての馬を競走除外としました。
詳細については競走除外馬一覧【PDF】をご覧ください。
お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。



「今週の出走馬だけの問題やないもんね。輸入したサプリメント?検査結果前の物が出回ってるとは関係者的には思わない。寝耳に水の事態やと思うけど、様々なところで、円滑に鎮静できるように願うのみやわ。しかし、この短時間でJRAの判断は迅速やった。」

JRAの判断は迅速やった?それでも開催するJRAに疑問符?
「いやいや、簡単に中止になんてできないよ。これでも苦渋の決断やて。そして、全てを止めたらボーンと各所が弾けてまう。」


田原基成さん

4連勝中デュープロセスほか、2019ユニコーンS出走予定馬15頭分析

ユニコーンSが行われる今週。ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリーム、ノンコノユメとGI馬を多数輩出する出世レースに楽しみな3歳馬が集まった。秋以降のダート路線を占う意味でも見逃せない一戦と言えるだろう。

そこで今回のコラムでは、2019ユニコーンSに出走予定の15頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える15頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アシャカトブ
青竜Sは伸びずバテずの競馬で7着。ハッキリと上位馬との力差を感じる内容だった。中山巧者の印象もあり、冬の中山開催まで待ちたい。今後間違いなく、穴をあける馬だ。

・イメル
ヒヤシンスS、昇竜Sと今回出走するメンバー相手に力負け。その脚質から今後何度も穴をあけそうなタイプだが、今回は厳しいだろう。

・ヴァイトフリック
2着が続く近走だが、勝ち馬はいずれもダート無敗。相手が悪かったとの表現で片付けられるだろう。3戦目で0秒4以上の差をつけたデルマルーヴル、マスターフェンサーはそれぞれ世界の舞台で掲示板を確保……東京ダート1600m経験を持つ点も魅力だ。

・ヴァニラアイス
ダートで馬券圏外なしと、抜群の安定感を誇る馬。しかし、稍重の2走前に上がり3F3位以内に入れなかった点がどうにも引っかかる。最内枠から距離ロスなく運び、前残りの展開にも恵まれた前走。当時の内容から直線の長い東京かつ距離延長、道悪想定の馬場となると現状不安要素が先に浮かんできてしまう。

・エルモンストロ
持ち時計の比較では強調材料に乏しい馬だが、くすのき賞はラインカリーナ(関東オークス勝ち馬)、前走はマッスルビーチ(先週500万下勝ち)と戦ってきた相手は骨っぽい。角居厩舎所属馬は平地重賞で複数頭出しの際、いずれかが馬券圏内に入る確率は50%。夏の左回り1600mで勝ち上がったようにこの時季の適性も高く、軽視は禁物だ。

・オンザウェイ
前走は砂ボコリが一面に舞うパサパサダートを利した差し切り勝ち。500キロを優に超える馬体が示すとおりのパワー型だ。週末の東京は脚抜きの良い馬場が濃厚。持ち時計がない馬だけに、厳しい印象は否めない。

・ザディファレンス
ダート1400mを1分26秒台で制した前走。それも前崩れの展開に乗じたものだけに、低レベルだったと言わざるを得ない。中山でみせた強烈な差し脚から受ける印象はスプリンター。この舞台では分が悪い。

・サトノギャロス
デビュー以降、一貫して1200mを使われ続けている馬。陣営がこの馬の適性を見抜いている証拠に他ならないだろう。1600mへの挑戦は現状の力試しと次走距離短縮時の「反動」を狙ったものか。いずれにせよ、今回の舞台で評価を上げることはできない。

・ダンツキャッスル
良馬場ダートでの2勝は逃げて圧勝と、いまだ底を見せていない馬。古馬と混じっても好勝負できる逸材だが、今回はその逃げ脚質がアダとなる可能性がある。過去10年のユニコーンSにおいて、前走逃げ好走→再度好走の例は2008年までさかのぼる。注文のつくタイプだけに、コーナー4つの舞台替わりで最大限の評価を下したいところだ。

・デアフルーグ
中山ダート1800mで3連勝、初の東京ダート1600mでも2着。ポテンシャルは世代屈指と言えるだろう。ただ、今回は気になる点が2つ。1つめが渋ったダート未経験であること。そして2つめがこの舞台に施行条件変更後、父ノーザンダンサー系該当馬が1勝もしていない事実だ。GI馬アジアエクスプレスですら苦汁を舐めた条件だけに、戦前の見解では不安要素が先行してしまう。

・デュープロセス
この馬で注目したいのは2戦目の勝ち方。「逃げれば楽勝」の状況だったと思うが、抑える競馬を徹底して教え込ませたのだ。その成果が身を結んだのは青竜S。1400→1600も距離延長をものともせず、早め抜け出しの王道スタイルで勝利を収めた。自在脚質・馬場不問の戦績に加えて、2019年のM.デムーロ×安田隆コンビは5戦5勝。私のなかで死角らしい死角は見当たらない。

・ニューモニュメント
スタートでの出遅れはもはやこの馬の様式美。そして、大外に持ち出せば確実に伸びてくるのもまた様式美のひとつだ。左回りでの馬券圏外は休み明けのレースに限定。戦法に迷いのない馬だけに、何かしらの印を打っておきたいところだ。

・ノーヴァレンダ
伏竜Sは馬群に入れる競馬が大失敗に終わったレース。陣営とて、まさかあそこまでパフォーマンスを発揮できないとは思わなかったのではないだろうか。当時得た収穫は「砂を被るとアウト」。ならばここはハナを取りきることを含めた先行策が濃厚。全日本2歳優駿を制した左回り1600mかつ渋ったダートが見込める週末の馬場コンディションは願ってもないものだ。

・ロードグラディオ
関東オークスを制した母に近親はダートオープン馬2頭……陣営がダートに活路を見出す理由は納得できる。しかし、この馬は芝で戦ってきた相手が決して強くない。過去の好走は直線平坦かつ内回りコースに限定。その条件を迎えるまでは静観が妥当か。

・ワイドファラオ
6月に行われるユニコーンS。競馬カレンダーの括りでは「春競馬」と捉えて良いだろう。秋に進むべき路線を見極めたい陣営が初ダートでここを選択するケースは多く、過去には該当する4番人気内馬が7頭参戦。その成績【0-1-0-6】をどう判断すべきか。砂を被ること、芝とダートの切れ目があること……ダートでやるべきことは少なくない。勝たれたらバケモノ認定だが、私のなかでの評価は上がってこない。


ダノンスマッシュほか、2019函館スプリントS出走予定馬13頭分析

函館スプリントSが行われる今週。このレースの名前を聞くと夏競馬開幕を実感するというもの。実績馬2頭(ティーハーフ、デアレガーロ)の回避は残念だが、それを補って余りある好メンバーが集結した。

そこで今回のコラムでは、2019函館スプリントSに出走予定の13頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える13頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アスターペガサス
斤量面の恩恵を得られる函館スプリントSは3歳馬優勢のレース。しかし、好走馬のほとんどが前走から距離短縮で臨んでいる。前走と同距離or延長かつ、前走2着以下だった馬は函館スプリントSで【0-0-0-12】。洋芝での持ち時計も乏しく、馬場が渋った場合に一考したいところだ。

・カイザーメランジェ
この馬最大の長所はハイペース適性の高さ。5走前のサンライズSは600m通過32秒5のラップを早め先頭で悠々と突き抜けてみせた。函館スプリントSは600m通過33秒台前半が当たり前。1戦1勝の洋芝替わりに加え、父・母父ともに洋芝重賞勝ち馬。穴馬としての魅力は十分だ。

・サフランハート
オープン昇級後の2戦はともに勝ち馬から1秒以上離される競馬。とはいえ洋芝では【0-2-2-2】と勝てないまでも馬券圏内の回数は多い。前走から距離短縮で臨んだ際の成績【3-0-2-1】も加味したとき、見限るには早計だ。

・シュウジ
6月6日の北海道スプリントCから変則連闘。少なくともこのローテーションに計画性は感じられない。2017年以降の芝レース好走はオープン特別に限定されており、重賞のメンバー相手で一変となると厳しいだろう。

・タマモブリリアン
実は昨年、私はこの馬に本命の印を託した。結果は11番人気5着も、枠の利を活かしきったロスのない競馬……ハッキリ言って、あれ以上は望めないだろう。昨年以上に強力なメンバーが揃った今年、苦戦は必至か。

・タワーオブロンドン
私は京王杯SCの見解で「1400mなら現役最強」とこの馬を評した。そして、レコード勝ちのパフォーマンスはそれを証明するには十分すぎるほど。洋芝適性に問題がないとはいえ、非根幹距離巧者はどこまでいっても非根幹距離で狙いたい。馬券圏外に敗れた2戦が57キロである点から、58キロの斤量も不安要素だ。

・ダイメイフジ
7戦して馬券圏外が一度もなかった中2週以内のローテーションで臨んだ前走。不適距離で勝ち馬と0秒4差の結果を見るより、やはりあの臨戦過程が相当に合う馬なのだろう。翻って、今回は中5週とこの馬にとしては間隔をあけての参戦。ここは静観したうえで間隔を詰めて走るタイミングを逃さないようにしたい。

・ダノンスマッシュ
1番人気を裏切ってしまった高松宮記念。本命を打った際の見解に記した「平坦→急坂替わりに不安がないとは言い切れない」が的中した格好となってしまった。直線急坂コースでの成績【1-0-0-5】に対し、平坦コース【4-2-0-0】。現状、急坂コースで嫌うのがベターだ。当時もうひとつの不安要素だった高速馬場は週末の雨予報で相殺されるはず。ここは評価を上げたい。

・トウショウピスト
芝1200mでは追走に手いっぱいの近走。年齢を重ねてテンのダッシュ力に陰りが見られており、距離短縮ローテを強調材料とすることはできない。

・ペイシャフェリシタ
オープンクラスでの成績に限定したとき、5枠-8枠での3戦はすべてフタ桁着順。GIで外枠を引いた前走は致し方ない結果と言えるだろう。馬番4番以内なら2.5.1.3.4着とこのクラスでも安定感抜群。枠順次第で評価を決めたい1頭だ。

・ユキノアイオロス
オルフェーヴル、ロードカナロア世代唯一の中央現役馬。頭が下がる思いだが、やはりオープンクラスでは厳しいと言わざるを得ない。

・ライトオンキュー
今年に入り4戦3勝と本格化を迎えた1頭。このクラスでも……との期待がかかる馬だが、懸念すべきが600m通過の経験値だ。33秒台前半がデフォルトの同レースにおいて、そのラップの経験がない点はマイナス。1400m以上の距離をこなせるスタミナは魅力も、同時に不安要素も同居した馬だ。

・リナーテ
須貝厩舎は函館芝重賞で【1-4-2-6】複勝率53.8%。昨年函館芝1200mでの勝利実績を有する点も含め、この舞台に対する適性はメンバー中随一と言える。ここでのポイントは週末に想定される雨予報。上がり3F33秒台が出る高速馬場向きの印象があり、切れ味が削がれるシチュエーションはマイナスだ。




亀谷敬正さん

今年の函館SSもダート血統が穴を出すか

雨予報で例年以上にパワーとスタミナが要求される可能性も


 昨年の函館SSはホームページで公開している予想で10番人気の人気薄で2着に激走したヒルノデイバローを本命に推奨しました。

 同馬の父はマンハッタンカフェ。2014年に8番人気で優勝したガルボもマンハッタンカフェ産駒だったことも推奨理由に上げましたが、同種牡馬が複数激走するのは函館SSが「スタミナ指向」と「ダート指向」が強いレースだから。

 マンハッタンカフェは芝中距離G1でも実績を残していますが、ダートG1でも勝ち馬を出している種牡馬。

 2017年の勝ち馬、2015年の人気薄2、3着馬は父がクロフネ。2016年1~3着の父ダイワメジャー、キンシャサノキセキ、キングカメハメハは当時ダートのランキングで10位以内の種牡馬。

 また、パワーに加え、スタミナも要求されやすいレース。1400m以上で実績を残していた馬も走りやすく、前走で1400m以上を経験していた馬も有利。

 過去5年で芝1400m以上の重賞で3着内実績馬は複勝率28%、複勝回収率184%。

 2014年にガルボが8番人気1着、ローブティサージュが6番人気2着。

 2016年にソルヴェイグが12番人気1着、シュウジが2着、レッツゴードンキが7番人気3着。

 2017年にジューヌエコールが1着。

 昨年本命にしたヒルノデイバローも前走1400m経験馬でした。

 今年は、日曜の函館芝は雨が降りそうなので、例年以上にパワーとスタミナがより要求される可能性も。結果的に例年通りダート的なパワー。1400m以上の思い馬場もこなすタフさが要求されそうです。

 サフランハートは父アドマイヤオーラ。産駒のダートの勝ち星比率(ダートシェア)は60%。産駒の重賞実績もダート寄り。JRAの重賞を勝ったノボバカラ、クロスクリーガーはいずれもダート。母父カーネギーもスタミナと馬力を要求される馬場で力を発揮する種牡馬。

 シュウジの父はキンシャサノキセキ。同種牡馬の産駒はダートの勝ち星比率(ダートシェア)が60%。出走メンバーの中では3番目にダートシェアが高い種牡馬。自身は1400m実績馬。ということで2着に走った2016年も本命に推奨したわけですが。

 ダイメイフジはアグネスデジタル産駒。産駒のダートの勝ち星比率(ダートシェア)は70%。自身もダートG1を勝っていますし、産駒もダートの勝ち星比率が高い種牡馬。前走は1400mを経験しています。





単勝二頭流

先週は本命16番人気馬が大激走! 果たして今週ノ注目穴馬は?

『単勝二頭流』編集者(以下、編) 石橋さん、まだダービー完璧的中の余韻が冷めやらぬなか……

石橋 武(以下、石) 冷めやれよ、いい加減(笑)。

編 いや、あまりにもすごすぎて(笑)。スポーツマスターさんの編集部通信(5月30日号)にも、100万円近い払い戻しを受けた方の画像も掲載されていましたよね。みんな、儲かってるな〜、と。

石 ありがたいよね、信用して買っていただけて。

編 まあ、実績がありますから。それに高配当と言えば、先週の多摩川Sですよ。

石 ファストアプローチね。

編 ええ。ただでさえ逃げ切るのが難しい東京芝1600mで、大外枠のファストアプローチを本命に推してくるとは。しかも出走18頭中16番人気ですよ(笑)。

石 でもちゃんと走ったでしょ?

編 ええ。展開も適性も読み通りでしたね。その見解がこちら。

「ファストアプローチはマイル戦で勝ち鞍こそないものの、近走で走っている2000m前後の距離では先行して伸びきれないという、もどかしい競馬が続いており、やや距離が長いという印象だ。実際、マイル戦では勝ち鞍こそないものの、朝日杯FS、シンザン記念、ニュージーランドTとレベルの高い重賞で善戦しており、ベストは1600mとみる。ましてや、3勝クラス、しかもトップハンデタイとはいえ56キロならば、同馬の実績からも明らかに能力は上の存在だ。540キロを超える大型馬だけに、休み明けの前走は凡走も致し方なし。時計も同馬にとっては速すぎた。今回は直前の雨のおかげで同馬が好きなソフトな馬場が見込まれ、叩き2走目の上積みも見込める。このスロー確定のメンバーなら大外枠からでも前につけるのはさほど難しくもなく、ベストの距離、ベストの馬場で自身の競馬ができれば巻き返しは可能。大駆けが期待できる。」

編 もう完璧!

石 ただこのレース、100万、200万円の馬券を狙っていたので、2、3着の人気馬を切っちゃったんだよね。危ないところもあったので。

編 そうなんですよね〜。2、3着に1、3番人気を入れるだけで76万馬券的中だったのに……(苦笑)。でも2〜5着はかなり僅差で、人気薄の4、5着馬は馬券に入っていたんですよ。組み合わせ次第では200万馬券が当たっていたという。

石 惜しかった。でも仕方なし。

編 200万馬券を仕方なしの一言で片付けるとは(笑)。ただ、改めて石橋さんの予想は100万馬券、200万馬券に近いなと実感しましたし、実際、すぐに獲れるだろうなと。

石 そうね。皆さんが思っているほど難しいものじゃないと思うよ。ホント、いつもの配信レースから組み合わせ次第で、すぐ当たる可能性はあるわけで。

編 そうなんですよね。さっそく今週、当ててほしいわ(笑)。で、今週末なんですけど、ここで取り上げるのは函館スプリントSでいいですか?

石 OK。ではさっそく始めますか。

編 はい、よろしくお願いします。

石 まずはトウショウピスト。

編 めっちゃ人気ない(笑)。

石 だろうね。ただ、函館芝1200mでは函館2歳Sの3着も含めて、【3 1 1 1】と好相性。それだけじゃなくて、日曜日の函館は恐らく大雨で、まず時計勝負になることはない。

編 たしかに、オープンに昇級後は時計的についていけていない印象ですからね。

石 なぜかこの馬が走るときは良馬場が多くてね。それにこの馬にとってありがたいのが展開面。単騎で行けそうなメンバー構成もいいし、突っかかってくるようなタイプもいない。

編 展開利が見込めると。

石 その通り。マークしておくべき一頭だよ。

編 続いてチェックするのは?

石 タマモブリリアンだね。

編 去年のこのレースの5着馬ですね。

石 そうそう。去年は異常に時計が速かったんだけど、それでも5着に善戦。さっきも言ったように、今年は時計がかかるのは間違いないし、去年より前進が見込める。

編 この馬も函館は得意ですしね。

石 そうだね。それに千直を走ったあとって、それが刺激になって好走する馬って結構多いんだ。タマモブリリアンも前走の韋駄天Sがカンフル剤になる可能性もあるよね。

編 なるほどな〜。

石 現時点ではこの2頭に注目かな。

編 わかりました。では今週末もよろしくお願いします! ありがとうございました。

田原基成 さん

【水無月S】伝統と革新の融合。とある盆栽師から学んだ本命馬とは?/函館8R 3歳以上1勝クラス

【阪神11R 水無月S】

「クレイジージャーニー」という番組をご存知だろうか?

私が欠かさず観る3つの番組のうちのひとつ。世界を巡る狂気の旅人=クレイジージャーニーが、我々を未開の地へと誘う。あたかもその旅に同行しているかのように錯覚に陥る手法は、昨今のバラエティ番組の主流と言えるものだ。

今週、その旅先案内人となったのは盆栽師・平尾成志。「盆栽をバカにするヤツは絶対に許さない」との言葉にはドキッとさせられたが、それだけ本気で盆栽に向き合っているのだろう。まったく知識のない私でも、その作品に宿す魂がひしひしと伝わってくる感覚を得ることができた。

そんななか、私がもっとも印象に残ったのはこの言葉。

「伝統と革新の融合」

伝統芸能と呼ばれるジャンルは、年々その形を変えている。新・三国志や漫画「ONE PIECE」を題材としたスーパー歌舞伎、SNSを活用し「かわいさ」をアピールする大相撲……核心の部分は変えず、革新を図るスタイルだ。

競馬はどうか。

私は毎週、競馬にまったく興味がない人と話すことをノルマと課している。「ギャンブルでしょ?」「おじさんがやるやつでしょ?」さまざまな意見をもらうわけだが、それに対し私は否定をしない。人間、否定から入ると心のシャッターを閉じてしまうもの。これは仕事においてもそうだろう。

予想をする際、私は一見で否定をせずその馬の良いところを見つける作業を行う。たとえ近走成績がふるわない馬であっても、必ず「激変」を予感させる部分はある。その積み重ねが穴馬への目配りを可能にし「なんとなくの印」を排除することにつながるはずだ。

それを踏まえ、水無月Sのメンバーを見ていこう。

土曜阪神は雨予報。それでなくとも今開催の阪神芝は時計がかかっており、想定通りなら1分9秒台の走破タイムが濃厚。ペース次第では1分10秒台すら視野に入るかもしれない。パワーを要する馬場で求められるのは言うまでもなく道悪適性だ。

ラベンダーヴァレイ。
スターリーステージ。

兄弟に芝重賞勝ち馬がいる2頭は「これが日本近代競馬の結晶」と評されたディープインパクトの仔。なぜこの配合にGOサインを出したのか? なぜこの調教師が管理するのか? 少し考えれば想像がつくことだろう。2頭の主戦場が日本近代競馬特有の高速馬場であることに疑いようはない。いわば「革新」に重きを置いた選択だ。

その一方で、興味深いのがタイセイブレーク。

アメリカ血統の祖母ビューティフルゴールドと祖父ブライアンズタイムはそれぞれ1986年、1985年生まれ。奇しくも私と同世代にあたるわけだが、その配合で2004年に誕生したのがインプレスゴールドだ。天皇賞(春)2着馬ビッグゴールドの全妹、と言ったほうがイメージしやすいか。

当時としては「古い」部類と言える同馬の血統。そこに注入されたのがダイワメジャーという「革新の血」だ。

目論見どおり、と言うべきかタイセイブレークは母系からは想像もつかないスプリンターに成長。前走は1分7秒7で勝利と、父から受け継いだ潜在的なスピード能力をいかんなく発揮している。今後もさらなるレベルアップが見込める1頭と言えよう。

……が、私は同馬を「一概のスプリンター」とは思っていない。

その理由は前述のブライアンズタイムが残した「伝統」。パワーを全面に押し出した同産駒はダートGI馬を多数輩出。それに付随して芝における道悪適性がこれでもか、と強調されているのだ。

1勝目の新馬戦。
2勝目の八千代特別。
3勝目の小郡特別。

上記の勝ち鞍はすべて道悪or開催最終週の荒れ馬場。だからこそ私は上がり3F33秒8を使って勝利を挙げた前走に驚かされた。これを「覚醒」と言わずして何と呼べるだろうか?

ブライアンズタイムの血が残した「伝統」にダイワメジャーを注入した「革新」。その融合は、明日タイセイブレークを未開の地=オープンクラスの昇級へと誘う。本気で競馬予想に向き合った私の結論……もちろん迷いはない。

相手筆頭にはエンゲルヘンを。

この馬の長所は1400mをこなせるスタミナ。道悪のレースにおいてプラス200m以上をこなせる点は大きなアドバンテージとなる。久しぶりの外枠ゆえ本命評価には至らなかったが、この印より下の評価にすることはできなかった。

メイショウカリンも侮れない。

渋った馬場では【2-1-0-3】と休み明けを除いて掲示板外なし。中9週→中3週のローテーションは3走前現級2着とまったく同じで、再現性を求めた臨戦過程に好感が持てる。

そのあとに続くのがキアロスクーロ。

展開に左右される脚質の持ち主だが、面白いことに道悪ではある程度のポジションを確保することができる馬。内枠を引いたからには好位を意識しつつ距離ロスを避けた騎乗をするはず。スルスルとイン差しが決まるシチュエーションは考えておくべきだ。

馬場別勝率が良:6.0%、稍重:7.5%、重:11.8%、不良:100%と右肩上がりのエイシンフラッシュの仔ミトノレインボー、道悪巧者ブラッククローバー。最後にディープインパクト産駒は承知のうえ、逃げ先行馬有利の馬場で大外一気を決めた前走を評価してスターリーステージまでを3連複フォーメーションに設定。

【阪神11R 水無月S予想の印】
◎3 タイセイブレーク
〇11 エンゲルヘン
▲16 メイショウカリン
☆2 キアロスクーロ
注13 ミトノレインボー
△1 ブラッククローバー
△6 スターリーステージ

【3連複/フォーメ】3-11,16,2,13-11,16,2,13,1,6(14点)


【函館8R 3歳以上1勝クラス】

待望の洋芝替わりとなるスズカフェラリー。

2歳時にはリリーノーブルやスカーレットカラーなど、世代重賞連対馬を相手に差のない競馬。中央場所では差し損ねが目立っているものの、休み明けの前走は前残りの展開を上がり3F2位の脚……能力の衰えを感じさせないパフォーマンスだった。

ゆくゆくは洋芝スプリント路線の惑星となりうる存在。スズカフェラリーの本命に迷いはない。

相手だが、ここは楽しみな馬が揃った。

ジョーマンデリンは新馬戦の勝ち方が異彩を放つ。あえて前を行く2頭の間に進路をとり、そこから3馬身差の快勝。リスクをできるだけ回避したい初陣とは思えない味なレースだった。6着に敗れた前走とて残り200mまでは先頭争いを演じており、距離短縮はプラスに働く。

初芝のフォレブルートは血統が魅力。

コディーノ、チェッキーノ、キングストレイルと母系には芝重賞ウィナーがズラリと並ぶ。いままでダートを使ってきたのが不思議なぐらいだが、このタイミングで待望の芝替わり。名スプリンターを多数送り出してきた安田隆厩舎の隠し玉として早めに目付けをしておきたい。

1200mでは常に0秒5差以内の競馬を続けるフラウティスタ、平坦右回りに好走歴が集中するマイネルパッセまでが3連複フォーメーション2列目。以下、洋芝に斤量49キロと上積み材料満載のトーセンオパール、主導権を握る可能性が高い逃げ馬イッツマイターンまで。

【函館8R 3歳以上1勝クラス予想の印】
◎2 スズカフェラリー
〇10 ジョーマンデリン
▲3 フォレブルート
☆8 フラウティスタ
注7 マイネルパッセ
△4 トーセンオパール
△5 イッツマイターン

【3連複/フォーメ】2-10,3,8,7-10,3,8,7,4,5(14点)






佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【ジューンS・最終結論】求められるのは道悪適性だけではない!?

さて、土曜の中央競馬の話に移ろう。先週のエプソムCは◎サラキアが7番人気ながら2着。正直逃げるとは思っていなかった。ラッキーな的中ではあったものの、調子は上向き。今週も好調を持続させたいところ。


土曜日の東京、阪神競馬場は共に雨予報。東京競馬場は今週からDコースを使用するだけに、どこまで雨の影響を受けるかがポイントになってくる。先週のエプソムCも雨の中行われたが、スローペースになった影響で勝ち馬レイエンダが上がり3F32.7を使うなど、道悪でも速い上がりを繰り出す馬が上位を占めた。

土曜の東京11R・ジューンSはハナに行きたい馬が不在で、スローペースが予想される。今年の出走馬で稍重~不良の芝で3着以内がある馬は6頭。その中で、上がり3F33秒台を計時して3着以内に入ったのは、内からペイドメルヴェイユ、シンギュラリティ、サトノグラン、スパイラルダイブ。

中でも◎サトノグラン(セ5、栗東・矢作厩舎)が稍重で上がり3F33.2を計時したのは昨年のジューンSであった。2走前の府中Sは苦手な休み明け。前走のむらさき賞は直線で進路が開かず、これもまたノーカウントでいいだろう。進路を確保できなかった割に、よく5着まで来ている。

速い時計は対応できるが、上がりも速く全体時計も速い、というレースは向いていないタイプで、適度に馬場が緩むであろう今回は馬場もフィットしてきそうだ。

相手は条件に該当するシンギュラリティ(牡5、栗東・松田国厩舎)、スパイラルダイブ(牡5、美浦・古賀慎厩舎)が中心。サトノソルタス(牡4、美浦・堀厩舎)は道悪がこなせるとはいえ、やはり13ヶ月半ぶりの実戦はネック。


降級廃止の競馬が始まって2週間。1勝クラスでは3歳馬が古馬を蹂躙しているが、逆にこの時期3歳馬が出てこない3勝クラス、いわゆる準オープンに関しては逆に混戦となっている。例えば阪神11R・水無月Sは過去5年を見ても、ビッグアーサー、ファインニードルといった後の短距離王が降級戦を強い競馬で勝利している。

しかしそんな強い降級馬がいなくなり、3歳馬がいない、となれば、重要視されるのは勢い、そして道悪への適性だろう。土曜の阪神は相当量の雨が降るという予報もあり、道悪競馬は不可避な情勢だ。

今回出走馬で稍重~不良の芝で3着以内がある馬は11頭。多過ぎますね。絞りましょう。

水無月Sは例年3回阪神5日目で行われる。梅雨時ということもありタフな芝で行われることがままあり、好走馬の血統を見ると父ジャングルポケットだの、母父スペシャルウィーク、アドマイヤベガだの、スタミナを秘めた血統の馬がよく好走している。

◎タイセイブレーク(セ5、栗東・浜田厩舎)は母父が天皇賞(春)などにも好走馬を送りだしているブライアンズタイム。血統的に好走条件を満たしている。以前はゲートが非常に下手で、位置取りが後ろとなってしまい届かない、というレースを続けていたが、以前よりゲートをしっかり出るようになった分ポジションを取れるようになってきた。

2走前の4着は内枠から内を突いたところ進路がなくなってしまっただけで、参考外でいいだろう。ゲートをしっかり出て4番手で追走できた前走は、1.07.7と悪くないタイムで完勝。馬が変わり始めている。内枠奇数だけにゲートの失敗だけが怖いが、過去に道悪は(2.0.0.0)。湿った馬場は適性抜群。互角のゲートを切って流れに乗りたい。





水上学の血統トレジャーハンティング

土曜阪神11R 水無月S(芝1200m)
◎本命馬
③タイセイブレーク
(セン5、栗東・浜田厩舎、浜中騎手)
土曜の阪神は、金曜深夜からの雨がずっと降り続き、レース中も雨に見舞われる予報。道悪は避けられない。それでなくとも、この開催の阪神芝は時計が掛かる馬力の馬場。完全にパワーシフトとなるだろう。

芝道悪適性の血統、ダイワメジャー×ブライアンズタイムならまず信頼して良さそうな③タイセイブレークが本命だ。

実際に道悪芝で2戦2勝、人気になってしまうのは間違いないが仕方ないところ。脚質も自在、レッドアンシェル、モンドキャンノ、ダイメイプリンセスらに喰らいついていた過去の戦績もあり、本格化なればオープンでも戦える器のはずだ。ここを勝って、飛躍のきっかけを掴みたい。その上で、雨は大歓迎だ。
$お宝馬
④ダイシンバルカン
芝での道悪は過去1走のみだが、不良馬場で先行し、粘っての小差5着。十分こなしていた。サクラバクシンオー産駒は芝1200mの道悪はかつては狙いで、また半妹ダイシンステルラは芝1400m重馬場の新馬戦を差して勝っている。父母双方がこなす配合で、この馬場ならチャンスは拡大するはずだ。斤量も据え置きで、穴として期待大。

相手上位は②キアロスクーロ、⑪エンゲルヘン、①ブラッククローバー。押さえに⑥スターリーステージ、⑧ウインストラグル、⑯メイショウカリン、⑮エリーティアラ。






競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

道悪を味方にできるキアロスクーロを狙う/水無月S

阪神11R (2)キアロスクーロを狙った。後方から行く馬で展開に左右されるが、しまいは確実に伸びてくる。2走前の彦根S(13着)は直線で前が詰まり脚を余した結果。良馬場でも33秒台の脚を使えるが、重馬場で2勝しているように、道悪を味方にできるタイプだ。ゴール前でもつれるようならチャンスはある。単2000円、複3000円。

東京5R (5)マイネルワルツに期待する。小柄だがスピードがあり、併せ馬では相手に食い下がる根性を見せている。ひと追いごとに動きが良くなり、初戦から好勝負できる態勢は整った。パワー勝負では分が悪いが、雨で砂が締まれば粘り込める。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス3万7600円)
---------------------------------------------------------------------
結果

東京5R ⑤マイネルワルツ 12着

阪神11R ②キアロスクーロ 除外




栗山求さん

阪神11R 水無月ステークス 芝1200m 3勝クラス ハンデ

◎3タイセイブレーク
○6スターリーステージ
▲2キアロスクーロ
△16メイショウカリン
△7シャドウノエル
△11エンゲルヘン
<見解>
◎タイセイブレークは
「ダイワメジャー×ブライアンズタイム」という組み合わせで、
母はダートで3勝を挙げたパワータイプ。

1000万クラスに上がってから6着→12着→4着と苦戦が続いていたが、
3走前は出遅れ、2走前は直線で前が壁になり、
前走は序盤で外から被せられて位置取りが悪くなったことが響いた。

前走は好位追走から早め先頭に立つ積極策で快勝。

これが本来の実力だ。

今回は昇級初戦となるが、ハンデ戦で54kgの軽斤量になるのは好材料。

阪神競馬場は雨の予報で馬場悪化は確定的だが、
ダイワメジャーやブライアンズタイムのパワーが前面に出ているので、
過去、重馬場で2戦していずれも勝っている。

道悪は歓迎だ。




ユニコーンS週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この騎乗経緯は注目か!?●

いよいよ今週から北海道シリーズが開幕する。ここから9月の1週目まで函館から札幌へと続くロングラン開催。そして夏競馬の開幕と言える。

その北海道シリーズの開幕により、やはりジョッキーにも大きな動きがある。

今週の開幕重賞には函館スプリントSが組まれているが、この後の主戦場は阪神・中京ながら、ここへピンポイント参戦する関西ジョッキーは川田・小崎・秋山騎手の3人。

川田騎手はオーナーサイドの要望もあり今回から手綱を取るダノンスマッシュ。GI高松宮記念でも1番人気に推された存在、ここでも本命級であることに間違いなく、川田騎手としても楽しみな遠征になる。

小崎騎手が手綱を取るのはアスターペガサス。そう、昨年のこの函館芝1200mという同じ舞台の函館2歳Sで初重賞制覇を成し遂げた馬だ。その後、距離を延ばしてからは甘い競馬が続いていたが、前走でやはり1200mは走るという事を証明して見せた。昨年重賞制覇した舞台でもあり、やはり小崎騎手としても楽しみな遠征になる。

この二人は予定の騎乗だったが、秋山騎手に関しては、当初はここでの騎乗予定は無かった。では何故土日とも函館で騎乗しているかと言えば、秋山騎手が懇意にしている武幸四郎厩舎と飯田祐史厩舎が、「函館で馬を使うから乗りに行くか?」という話があり、さらに自らのお手馬である南井厩舎のメイショウテンダンも開幕週に使うという事、そしてその時点では阪神で余り予定が入っていなかったこともあって函館遠征を決めた。

その後、シュウジが北海道スプリントCから連闘することを決めたため急遽チャンスが回ってきたという経緯。

この経緯から考えると、もちろん他の騎乗馬にも注目なのだが、勝負事なゆえに成り行きで有力馬の騎乗チャンスを得た函館スプリントSも注目だろう。シュウジ自身、洋芝適性はあり、一時はスランプ気味になっていたが、ダートを使い出してから復調し始め、まともに走ればここでもチャンスは十分の1頭。秋山騎手にしてみれば幸運極まりない騎乗だろう。勝負事は得てしてこういう時に好結果が出るもの。前出二人も注目だが、この秋山騎手にも注目してみたい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●超出世レース●

ユニコーンSの過去10年の勝ち馬にはベストウォーリア、ノンコノユメ、ゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴと4頭のG1馬たちが名を連ねており、GⅡやGⅢまで広げればさらに増えて、もっと言えば上位争いした馬たちの中にも重賞勝ち馬が多数出ている超出世レース。

1番人気は4連勝中のデュープロセス。どんな競馬になっても確実に脚を使って着差以上の強さを感じさせる大器。前哨戦も制しており勝利にもっとも近い。

今回取り上げたいのは逆転候補の1番手デアフルーグ。

前走の青竜Sでデュープロセスに負けて連勝がストップ。ただ、この敗戦には明確な理由があり力負けではないことを強調しておいきたい。

その敗因とは、予定していたローテーションによるところが大きい。

どういうことかというと、デアフルーグはもともと青竜Sからジャパンダートダービーへと駒を進める予定だった。

3連勝が中山1800mで青竜Sは距離短縮となる1600m。ジャパンダートダービーは2000mなので距離短縮の前哨戦のあと距離延長となるので騎手とすれば操作が難しい。

調教師の指示も、次につながる競馬をしてほしい、というものだったらしいので、津村騎手は折り合い重視で2000mを意識した競馬を選択。

その結果が出遅れもあるが最後方からで、これまでなら3~4コーナーで進出していたが動かずに直線だけの競馬でクビ差の2着。

結果論ではあるが2000mを意識していなければ、もっと違った競馬ができていたはず。そうなればクビ差は逆転できていた可能性はある。

ローテーションを変更してユニコーンSに出走してきたのは勝算があってのことだろう。

ダート界の次世代を担うのはどの馬になるのか。秋のチャンピオンズCも見据えた戦いが始まる。





土曜メインレース展望・柏木収保

渋る馬場と乗り替わりで混戦模様/ジューンS

ディープ産駒が多い組み合わせで浮上するのは…


 週末は天候に恵まれそうになく、とくに土曜日は全国的に雨の予報が出ている。渋った馬場で連対記録があるのは約1年1カ月ぶりになる4歳サトノソルタスが、2歳秋の新馬1800mを勝っているだけ。渋馬場を想定しておきたい。3場開催になり10頭中9頭が前走とは乗り替わる難しさもある。

 5歳スパイラルダイブ(父マンハッタンカフェ)は、骨折休養などがあり、3歳夏まで満足できる状態ではなく【0-3-0-2】。公営園田に転出して2連勝し、JRAに復帰した馬。そのあとは大事に使われ【3-1-0-1】。底をまだみせていない魅力がある。人気馬のテン乗りが多いが、スパイラルダイブ(戸崎圭太)はテン乗りではない。

 前回は、ここに5頭も出走している「府中ステークス2000m出走組」の4着馬だが、最先着の2着シンギュラリティとは0秒1差だった。休み明けに加え、500万平場→1000万平場と2連勝して一気に相手強化の1600万特別を考えれば、秘める能力No.1を示したといえる内容で、実際、上がり33秒2は最速だった。

 スパイラルダイブには、Steelin'スティーリン(牝。父Orientate。USA)という短距離タイプのイトコがいる。その産駒が今春から日本で種牡馬入りしたシャンハイボビー(父はStorm Catの孫世代のHarlan's Holiday)。

 先週、マスターフェンサーがちょっと残念な5着だったダート12FのベルモントSが行われ、そこにシャンハイボビー産駒のジョービアJoevia(母の父War Front)が出走していた。父母両系の成績、血統からちょっと距離が合わないのではないかと判断され、最低の10番人気だった。

 ところが、途中まで単騎スローの逃げだったこともあるが、ジョービアは少差3着に粘り込んで波乱を呼んでいる。日本の多くの関係者やファンが注目していたレースなので、種牡馬シャンハイボビーの評価は思わぬところで上昇することとなった。

 マンハッタンカフェ産駒のスパイラルダイブが渋馬場OKとはいえないが、母方は非力なファミリーではない。ディープインパクト産駒が多い組み合わせも、馬場が渋ったら有利だろう。人気のシンギュラリティは素晴らしい動きをみせた。いつになく追い切りの動きが光ったのはヒストリア。