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天皇賞(春)血統的考察
http://www.hicchu.net/column/kuriyama/

さて、今週は天皇賞・春(G1・芝3200m)。

戦線離脱したトーホウジャッカルと、
ドバイ遠征に赴いたエピファネイア、
ワンアンドオンリーなどはいないものの、
中長距離路線のトップクラスが顔を揃えたハイレベルな一戦となりそうだ。
抜けた馬はいないだけに馬券的におもしろい。

古馬路線の中心馬であるキズナ、
新興勢力のアドマイヤデウスとサウンズオブアース、
実績馬ゴールドシップ、ウインバリアシオンから
馬券は売れそうだ。

昨年、1番人気に推されて4着に敗れたキズナ。
最後の5ハロンを推定56秒9で走りながら
届かなかったのだから敗因は位置取りだろう。
昨今、JRAによる馬場改良により、
内を通った逃げ先行馬が止まらないケースが増えた。

後方待機策で外からまとめて交わす、
というスタイルは昔よりも決まりづらくなっている。
今年も同じような位置取りで競馬をするはずなので、
やはり昨年同様の競馬となる可能性は考えておきたい。

父ディープインパクトは
8年前の当レースで
3分13秒4という驚異的な日本レコードで駆け抜け、
その記録はいまだに破られていない。
3000m以上では3戦全勝だった。

キズナの3代母のフィジーは、
「アクロポリス×モスボロー」というウルトラ級のスタミナ血統で、
アクロポリスは世紀のステイヤーとして名高いアリシドンの全弟。
キズナ自身は、
この血を強調してハイライト≒フィジー5×3としており、
スタミナ面の問題はない。

近親のビワハヤヒデとナリタブライアンは、
2頭合わせて芝3000m以上の重賞に6回出走し、
[5・1・0・0]というほぼパーフェクトな成績だった。

ダービー優勝時は478kg。
前走時は506kg。
28kg増えたことにより以前のしなやかさは影を潜め、
全身、筋肉の鎧で覆われたかのような迫力ある馬体に成長している。

本来、距離に問題があるタイプではないが、
馬体の変化によって中距離的な資質が強まっている可能性はある。

アドマイヤデウスは
日経新春杯、日経賞を連勝。
とくに日経賞は、従来のレースレコードを
1秒更新する2分30秒2という好タイムだった。

12秒5以上のラップが一度だけという締まった流れとなり、
上がりも速かった。
2~4着馬は
芝3000m以上のG1で馬券になったことがある馬ばかりで、
ハイレベルなレースだったことが分かる。

2代母アドマイヤラピスは
ステイヤーズS(G2)2着馬。
ハイペリオンを5本抱えた力強い血統で、
スタミナと底力に定評がある。

父アドマイヤドンは最優秀ダートホースに2回選出された砂の王者で、
アドマイヤベガ(日本ダービー)、アドマイヤボス(セントライト記念)、
キャプテンベガ(東京新聞杯-2着)、
ヒストリックスター(ハープスターの母)のきょうだいにあたる。

その母ベガは二冠牝馬。

アドマイヤデウス自身は
アドマイヤフジ(日経新春杯、中山金杯2回)と
配合構成が酷似している。
アドマイヤフジは
3000m以上では5着が最高と、案外距離がもたなかった。

アドマイヤデウスは3200mに対する不安はない。
が、ベストでもないだろう。
2000~2500mあたりが最大の力を出せるレンジだ。

サウンズオブアースの前走日経賞は
メンバー中最速の上がり(34秒0)を出しながら4着に終わった。
久々のせいで行きっぷりが悪かったことに加え、
小回りコースも向いていなかった。

菊花賞2着とスタミナには自信があり、
高速馬場にも実績がある。

3歳の夏に大きく成長し、
それまでとは別馬のように強くなった。

「ネオユニヴァース×ディキシーランドバンド」という組み合わせは
底力、スタミナ、成長力を感じさせる。
さらに、母方の奥にはリボー系のホイストザフラッグが入る。

これも3000m以上の長距離戦では心強い援軍となる。
本馬とデルタブルース(メルボルンC、菊花賞、ステイヤーズS)は
「サンデー系×ディキシーランドバンド+ホイストザフラッグ」という配合構成なので
きわめてよく似ている。
3000m以上の長距離戦では重く評価すべき馬だ。

ゴールドシップは
高速馬場と高速上がりに対応できるかどうか。
向いている条件とはいえない。

ウインバリアシオンに関しては
状態面どうかということだけ。

このほか、
穴でおもしろいのはデニムアンドルビー。
牝馬だけに軽い切れ味勝負に向いており、
京都に舞台が替わるのは大歓迎。

調教の動きや枠順などを加味しつつ、週末に最終結論を出したい。
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