こんにちは

「井内利彰の調教捜査官は見た!?3」
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さて、栗東所属馬から新潟2歳Sに特別登録した馬は4頭。
その中でも一番注目を集めているのは、この馬でしょう。

ルグランフリソン

新潟2歳Sと同じ舞台で、新馬戦を快勝。
ここで人気を背負うのは当然だと思います。

26日の追い切りでは、前走時と違って、併せた馬を追いかけるのに、少しスピードを出し過ぎた感じ。
その分、最後の1Fで減速してしまい、どうしても、その分が地味に思えました。

しかしながら、4F52.8秒という時計は自己ベストを更新した数字ですし、1度レースを使った上積みはあるはず。
ただ、その上積みが「前向き=行きたがる」ということにつながって、引っ掛かるようなことがなければいいな、というのが最終追い切りからの印象です。

個人的にルグランフリソンと逆のイメージを持ったのが、この馬。

エポック

こちらは阪神ダート1200mの新馬戦を先行押し切り。

「距離がもつわけないやろ、しかも芝やで!!」
というのが、関西弁による普通のツッコミでしょう。

もちろん、競走成績や血統を見れば、おっしゃるとおり。
でも、調教を見ていると、1週前追い切りはCWの併せ馬で素晴らしい動きでした。

また、最終追い切りは2F目から3F目で一気に1.7秒加速して、4F目はさら0.1秒加速。
ダート馬は3F目に加速すると、4F目に減速する調教傾向がありますが、芝馬は瞬間的に加速して、それを持続することができます。

そういった過去の事例からも、エポックは芝でもマイルでも大丈夫ではないかと。
これがマイルの強者が揃うような古馬重賞だと通用しないこともありますが、なにせキャリアの浅い2歳戦。

もうひとつ、過去の新潟2歳Sの優勝馬の調教傾向をご紹介しましょう。
過去10年の優勝馬のうち、9頭に共通していたのが「1週前追い切りで併せ馬先着」というもの。

前記したように、エポックは1週前追い切りのCWで併せ先着。
客観的な調教傾向からもこの狙いは無理筋ではありません。

エポックの馬名の意味は「新時代」だそうです。
ダート短距離でデビューした馬が芝のマイル重賞を勝つという、新時代の幕開け馬とならないでしょうか。
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辻三蔵の辻説法@JRA2
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期待のドライチ


08年以降、新潟2歳Sの調教コース別成績は以下の通り。


調教コース 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値

美南P 2-2-1-9/14 14% 36% 281% 214%
美南芝 1-0-0-1/2 50% 50% 205% 85%
栗東坂路 1-1-2-26/30 3% 13% 12% 43%
美南W 1-1-1-28/31 3% 10% 20% 48%
栗東CW 1-0-1-6/8 13% 25% 33% 56%
美浦坂路 0-3-1-25/29 0% 14% 0% 86%


過去7年の新潟2歳Sでは南馬場Cコース調教馬(美南P、美南芝)が[3-2-1-10](勝率18%、複勝率38%)と良績を残しています。

キャリアが浅い2歳馬にとって、過酷な暑さと長距離輸送が課題になります。
調教での負担を抑えて、余力を残した状態でレースに臨むにはポリトラックコース、芝コースでの追い切りが最適です。

ポリトラックコースの場合は軽めの負荷で速度が出るのでスピードトレーニングに向いています。
外回りコース特有の速い上がりの決着に対応するために、終い重点の調整で瞬発力を鍛えています。

新潟2歳Sの調教パターンを調教コース:美南P・美南芝、4F53秒8以内、3F38秒8以内、1F12秒8以内に設定した場合、[2-2-1-5](複勝率50%、複勝回収率241%)の好成績を収めています。
全体時計は遅くても最後の1Fで加速を促すことで瞬発力強化を図ります。

今回、南馬場ポリトラックコースで追い切ったのがトウショウドラフタ、トモジャクール、ファドの3頭。

中でも注目しているのは新種牡馬アンライバルド産駒のトウショウドラフタです。
3回東京開催で行われた新馬戦(東京芝1400m)で2番手から抜け出し、2馬身半差の快勝。
前半1000m通過59秒5の淀みない流れを早め先頭から押し切っています。
走破時計の1分22秒7は同開催に行われたペルソナリテ(次走ダリア賞1着)の新馬戦の勝ち時計を1秒2上回りました。

過去10年の新潟2歳Sでは前走で新馬戦を勝った馬が6勝していますが、その内4勝が 芝1400m組。です
短距離実績があれば、重賞特有の急激なペースの変動に対応することが可能です。
また、18頭立ての多頭数競馬を経験しているのもアドバンテージになります。

ソエ(管骨骨膜炎)を発症したので休養期間を長めに取りましたが、体質がシッカリして戻ってきました。

8月上旬に帰厩後、南馬場ウッドコース中心に乗り込み、体力作りに専念。
ポリトラックコースの直前追い切りでは主戦の吉田豊騎手が騎乗。
直線では大外を回ると、先行する僚馬を一気に抜き去りました。
調教時計の[4F52秒8-3F38秒7-1F12秒6]は前記の好走基準をクリアしています。

奇跡のダービー馬フサイチコンコルドを兄に持つアンライバルドは09年の皐月賞で兄弟GⅠ制覇を達成。
3歳暮れの有馬記念後、屈腱炎を発症したのが原因で引退しましたが、ポテンシャルの高さは一級品です。
産駒初勝利を飾った期待のドライチが重賞初制覇を成し遂げます。

1番人気候補のロードクエストは南馬場ウッドコースで単走調教。
田辺騎手を背に、軽めの調整を行いました(調教時計:4F57秒0)。
帰厩日が7月11日と早めに戻ってきたこともあり、仕上がりが進み過ぎた面があります。
元々、テンションが上がりやすい性格なだけに、レース当日のイレ込みに注意したいと思います。
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