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有馬記念血統的考察
http://www.hicchu.net/column/kuriyama/

さて、今週は有馬記念(G1・芝2500m)。

ディープインパクトやオルフェーヴルのような断然の人気馬はなく、
実力が拮抗した馬券的におもしろいレースとなりそうだ。

群雄割拠ではあるがレベルが低いわけではない。

今年戴冠した芝2000m以上のG1馬7頭のうち、
故障中のドゥラメンテと、ジャパンCに全力投球した
ミッキークイーンを除く5頭が出走してきた。

G2勝ちの実力馬も有力どころはほぼ顔を揃えたので、
例年以上に熱い戦いが期待される。

癖のある中山コースの芝2500mという長丁場。
展開や乗り方次第で結果がガラリと違ってくる。

逃げるのはリアファルで、キタサンブラックをはじめ
好位勢の位置取りもすぐ決まると思われるので、
平均よりも速いペースにはなりそうもない。

先に行く馬にとっては楽な流れとなりそうだが、
リアファルは切れ味勝負では分が悪いので、
残り1000mあたりからのロングスパートに持ち込むのではないか。

ヴィクトワールピサが勝った10年のようなラップを刻むものと思われる。

中団以下を追走する組は早めに差を詰めに行きたいところ。
先行馬群につけてラストまでしっかり脚をつかえる馬が有利だ。

リアファルの母クリソプレーズは
アロンダイト(ジャパンCダート)の全姉。

血統的にはパワフルなものを受け継いでいるものの、
スマートな体形でツナギも長いため、
芝に替わって意外に良さが出てきた。

このレースにも出走するマリアライト(エリザベス女王杯)、
ダート戦線で活躍中のクリソライト
(ジャパンダートダービー)の4分の3弟。

3代母リーガルエクセプションは
「リボー×プランスタジ×ヴューマノワール」という重厚な配合で、
愛オークスを勝ち、英オークス2着、凱旋門賞4着というスタミナタイプ。

中山芝2500mは合っている。

サドラーズウェルズ、リヴァーマンを抱えたゼンノロブロイ産駒は
それぞれ走っており、とくに前者のパターンは
中山芝で連対率26.2%と走っている。

パワーを帯びた配合なので
パンパンの良馬場よりも少し渋ってほしいところ。

ゴールドシップは12年の覇者。
本調子になかった13年は3着、苦手な上がり勝負となった14年も3着と、
過去3回走って[1・0・2・0]といずれも馬券圏内を確保している。

ステイゴールド産駒は有馬記念で[4・1・2・7]と驚異的な成績で、
ゴールドシップ以外ではオルフェーヴルが2勝、
ドリームジャーニーが1勝している。

これらはいずれも母の父にメジロマックイーンを持っているので
血統構成の75%は同一だ。

阪神芝2200mと並んで中山芝2500mはベストの舞台。

後方から外に回してマクるような競馬では展開的に考えて
突き抜けるところまでは行かないと思われるので、何か策が欲しい。

水曜日から木曜日にかけて降る雨ができるだけ残ってほしいところ。

ジャパンCで3着に敗れたラブリーデイ。

今年に入って小回りコースも直線の長いコースも関係なく
重賞を6勝しているが、小回り向きのペルースポートの牝系だけに、
本質的には小回りコースが合っている。

いったん抜け出しながら3着に敗れたジャパンCは、
ハイレベルなレースであったが故に
最後の最後で適性の差が出てしまった。

「キングカメハメハ×ダンスインザダーク」は
ショウリュウムーン(朝日チャレンジCなど重賞3勝)、
ミッキーオリビエ(現在3連勝中)などと同じ。

ロベルトとニジンスキーを併せ持つキングカメハメハ産駒は、
本馬のほかにレッツゴードンキ、フィフスペトル、
キョウワダッフィー、ケイアイエレガント、キングストリート、
クラシカルノヴァなどが出ている成功パターン。

キングカメハメハ産駒で母方にトニービンを抱えた馬といえば
12年の3着馬ルーラーシップの名が挙がるが、
両馬は全体の配合構成もよく似ている。

距離は100m延びるものの
前半ゆったりした流れになるはずなので、
スタミナ面の不安はない。

東京芝2400mよりは今回のほうが走りやすい。
好位を取れる脚質も強みだ。

キタサンブラックは
「ブラックタイド×サクラバクシンオー」という
血統でありながら菊花賞を制した。

序盤-中盤-終盤とラップを三分割すると
「60秒2-64秒4-59秒3」。

ちなみに、トーホウジャッカルが勝った14年は
「60秒9-61秒3-58秒8」だった。

つまり今年は、中盤がかなり緩んでいたため、
長距離向きの本格的なスタミナは問われず、
キタサンブラックにとってはそれが幸いしたといえる。

今年の有馬記念は前半ゆったりと入って
ラスト1000mのロングスパートになると思われる。

キタサンブラックにとっては得意な流れだろう。
皐月賞を含めて中山では[2・0・1・0]と一度も崩れたことがない。

ショウナンパンドラは父ディープインパクト以来となる
ジャパンC→有馬記念の連勝に挑む。

ディープ産駒の成長力は非凡なものがあり、
3歳時に頼りなかった馬が古馬になってグンと成長してくる。

ショウナンパンドラも3歳秋に秋華賞を勝った際は、
内をすくった浜中騎手の好騎乗に助けられた面があり、
ヌーヴォレコルトに一泡吹かせたといった印象だったが、
いまや立場が逆転している。

2代母ゴールデンサッシュはサッカーボーイの全妹で、
ステイゴールドの母でもある。

成長力豊かなこの血も大きな役割を果たしているのだろう。

「ディープインパクト×フレンチデピュティ」は
成功している組み合わせで、カミノタサハラ(弥生賞)、
ウリウリ(京都牝馬S、CBC賞)、ボレアス(レパードS)など
多くの活躍馬が出ている。

基本的には直線の長いコースや外回りコースを得意としているが、
近親のステイゴールドの子やバランスオブゲームがそうであるように、
ロイヤルサッシュ牝系は小回りコースを苦にしない傾向がある。

オールカマーの勝ちっぷりを見ると有馬記念も問題ないだろう。

あとは展開。残り1000mのロングスパートとなった場合、
後ろから行って外に回すのはロスが大きい。

内枠が有利であることは基本事項。
ステップレースはジャパンC、菊花賞が優勢で、
金鯱賞、エリザベス女王杯がそれに続く。
アルゼンチン共和国杯組は鬼門。

以上の傾向を踏まえ、調教の動きなどを加味しつつ、
週末に最終結論を出したい。
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