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エプソムC血統的考察
http://www.hicchu.net/column/kuriyama/

さて、今週はエプソムC(G3・芝1800m)。


かつては荒れる重賞として知られていたが、
ここ最近は平穏に収まる傾向がある。

過去10年間で1番人気が6回連対しており、
最も人気薄の連対馬は7番人気だった。

ちなみに、このときは道悪。

良馬場で行われた8回の連対馬16頭のうち、
15頭が1~4番人気で占められている(残る1頭は6番人気)。

馬場コンディションが良ければ
実力馬が順当に力を発揮するので荒れづらい。

昨年は以下のような結果だった。

1着エイシンヒカリ(2番人気)
2着サトノアラジン(1番人気)
3着ディサイファ(4番人気)
4着フルーキー(3番人気)

見事に1~4番人気で決着している。
上位人気馬を組み合わせた馬券を買えば高確率で当たる。


ルージュバックは
3歳春のきさらぎ賞(G3)を最後に勝ち星から遠ざかっているが、
トビの大きい豪快なフットワークが持ち味なので、
基本的に直線の長いコースの中距離戦に向いている。

新馬戦、百日草特別、きさらぎ賞と、
過去に挙げた3勝はすべてこの条件だった。

同じカテゴリーのオークス(G1)では2着、
休み明けのエリザベス女王杯(G1)では4着と、
勝てないまでも安定して走っている。

前走のヴィクトリアマイル(G1)は忙しすぎる印象で、
溜めて伸びるこの馬らしさが見られなかった。

弱敵相手ならともかくG1となるとマイル戦では距離が短い。

母ジンジャーパンチは07年の米古牝馬チャンピオン。

ブリーダーズCディスタフ(米G1・ダ9f)をはじめ
G1を6勝、通算22戦12勝という成績を残した。

母のずば抜けた能力がルージュバックのポテンシャルに
大きく影響していることは間違いない。

今回は直線の長い東京コース、なおかつ芝1800m。
条件は問題ない。


フルーキーは昨年の4着馬。

父リダウツチョイスは
オーストラリアで3回リーディングサイアーとなった名種牡馬で、
デインヒル系だけあってパワーを帯びたスピードが持ち味。

母の父サンデーサイレンスは柔らかな瞬発力が持ち味なので、
本馬は1600~1800mで優れた切れ味を発揮するタイプとなった。

直線の長いコースが合っているので
東京は問題なく能力を発揮できる舞台だ。

休み明けだった前走の新潟大賞典(G3)で2着と好走し、
状態面の不安もない。


デビュー時から評判だったロジチャリスは、
3歳夏にラジオNIKKEI賞(G3)で4着という成績があるものの、
その後は条件クラスで地道に力を蓄え、
この春、準OP→OPと連勝して晴れて重賞クラスに上がってきた。

「ダイワメジャー×ロックオブジブラルタル」という
パワフルなマイラー配合。馬体重は550kg前後もある。

母方にブラッシンググルームを持つ
ダイワメジャー産駒はニックス配合で、
先日のNHKマイルC(G1)を逃げ切ったメジャーエンブレムをはじめ、
コパノリチャード、サンライズメジャー、カハラビスティー、
マテンロウハピネスなど活躍馬が続出している。

ただ、今回はいままでとは相手が違う。
勢いでどこまでやれるか。


ラングレーはリアルスティール、プロディガルサンの全兄。

エリートコースには乗れなかったが、
5歳を迎えて本格化の兆しを見せている。

ディープインパクト産駒は、
3歳のクラシックで華々しく活躍する馬がいる一方で、
地道に成長してきた馬が5歳時に開花して
初めて重賞を勝つケースがよく見られる。

ダノンシャーク、サトノアラジン、パッションダンス、
エキストラエンド、マーティンボロ、ディサイファ、
キャトルフィーユ、スピルバーグ、サトノアラジンなどがそうだ。

「ディープインパクト×ストームキャット」は、
全弟リアルスティールのほかに、
キズナ(日本ダービー)、エイシンヒカリ(イスパーン賞、香港C)、
ラキシス(エリザベス女王杯)、アユサン(桜花賞)、
ヒラボクディープ(青葉賞)、サトノアラジン(京王杯スプリングC)
などと同じ。

母方の奥に底力あふれる重厚な血が入っていることが
この配合の重要な味付けで、ラングレーの2代母モネヴァッシアは
名種牡馬キングマンボの全妹にあたる良血。

休み明けを一度叩いたここは走りごろだ。


アルバートドックは今年2月に小倉大賞典(G3)で重賞初制覇。

その後は中日新聞杯(G3)18着、
マイラーズC(G2)5着と馬券に絡んでいないが、
小倉大賞典が内をすくって勝つという
川田騎手の好騎乗によるところが大きかったので、
まだ重賞でコンスタントに勝ち負けするだけの力はないのだろう。

母ゴールデンドックエーは
ラスヴァージネスS(米G1・ダ8f)の勝ち馬で、
これも米G1を勝ったアニュージュアルサスペクトの全妹にあたる。

母の父アニュージュアルヒートは北欧の女傑ロサードの息子。

ロサードはデンマーク産で、同国のダービー、オークス、1000ギニー、
セントレジャーを制し、隣国のスウェーデンダービー、
同オークスを勝っただけでなく、4歳時にはアメリカへ移籍し、
フラワーボウル招待H(G1・芝10f)と
アセニアH(G3・芝11f)を制した女傑だった。

息子のアニュージュアルヒートは
米G3で2着となった程度の競走馬だったが、
種牡馬となると成功を収め、
米古牡馬チャンピオンに輝いたアクラメーション
(パシフィッククラシックなど米G1を6勝)をはじめ
多くの活躍馬を出している。

アルバートドックは晩成型なのでまだまだ強くなっていくだろう。

前走マイラーズC(G2)に出走した組は
エプソムC(G3)で毎年のように好成績を残している。

また、距離延長も好材料。
そのあたりに期待したい。


一昨年は5、6、7歳馬が1~3着を占めたが、
データ的には4歳馬が中心。

ルージュバック、ロジチャリス、
アルバートドックは年齢面からも評価できる。


調教の動きや枠順などを総合的に判断し、週末に最終結論を出したい。
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