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中山記念 血統的考察
http://www.hicchu.net/column/kuriyama/

さて、今週は中山記念(G2・芝1800m)。

昨年は二冠馬ドゥラメンテの復帰戦となるなど、
近年は出走馬のレベル上昇によって
G1級の盛り上がりをみせることも増えた。

今年も登録馬12頭中G1馬が4頭という豪華メンバー。

ドバイを含めた春のG1に直結するレースだけに大いに注目したい。



【アンビシャス】

昨年のこのレースで1着ドゥラメンテにクビ差まで迫る2着。

リアルスティールには先着した。

ドバイの国際競走で2、1着となった2頭とまったく差のない競馬をし、
続く大阪杯(G2)ではキタサンブラックを破って優勝したのだから
能力を高く評価できる。

「ディープインパクト×エルコンドルパサー」という組み合わせ。

母方にミスタープロスペクターと
スペシャル牝系のノーザンダンサー系(ヌレイエフやサドラーズウェルズなど)を
併せ持つディープインパクト産駒はニックス。

さらに、これにブラッシンググルームが加わった配合は成功率が高く、
過去にヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2回)、ヴィブロス(秋華賞)、
ミッキークイーン(オークス)、アトム(デイリー杯2歳S-2着)などが出ている。

本馬はこのパターン。

母カーニバルソングは
「エルコンドルパサー×レインボークエスト×クリス」という
ヨーロッパ色が強いので、馬場が渋っても問題ない。

中山記念はリピーターが活躍するという大きな特徴があるので、
昨年2着の実績があるこの馬は有力候補といえるだろう。

昨年の天皇賞・秋以来の実戦なので仕上がり具合だけが問題となる。


【リアルスティール】

昨年のこのレースで3着となったあと、ドバイ遠征を敢行し、
見事ドバイターフ(首G1)を快勝した。

今年もこのレースをステップにドバイへ向かう。

「ディープインパクト×ストームキャット」は有名なニックスで、
キズナ(日本ダービー)、エイシンヒカリ(イスパーン賞、香港C)、
ラキシス(エリザベス女王杯)、アユサン(桜花賞)、
ヒラボクディープ(青葉賞)などと同じ。

2代母モネヴァッシアは名種牡馬キングマンボの全妹にあたる良血だ。

ベストは2000mなので前走のジャパンC(G1)では伸びきれず、
11着と敗れた昨年6月の安田記念は海外遠征帰りで状態が本物ではなかった。

馬券圏内に入れなかったレースにはそれ相応の敗因があり、
逆に不安点が何もなければしっかりと上位争いに食い込んでくる。

今回はジャパンC以来の実戦なので体調が問題となるが、
それさえクリアできれば上位争い必至だろう。

ただ、昨年2着のアンビシャスが2kg増の斤量なのに対し、
リアルスティールは3kg増。

このあたりがどう響くか。


【ツクバアズマオー】

昨年グングンと実力を身につけ、6歳を迎えた今年、
中山金杯(G3)を制して重賞ウィナーとなった。

「ステイゴールド×ジャイアンツコーズウェイ」という組み合わせで、
母ニューグランジは現役時代に芝とダートで1勝ずつを挙げた。

母方にストームキャットを持つステイゴールド産駒の実績は、
以前はさほど目立ったものではなかったが、
ステイゴールドの種付け料高騰にともなって
社台系の繁殖牝馬に付ける機会が増えると、
ストームキャットを抱えた繁殖牝馬と交配する機会が増え、
キャットコイン(クイーンC)、ジュンツバサ(セントライト記念ー3着)、
ワンブレスアウェイ(1600万下)などの活躍馬が目に付くようになった。

本馬もその1頭で、ストームキャットに加えてシアトルスルーが入り、
スピードの持続力が増して小回り適性が増している印象がある。

G1で戦ってきた相手との比較では確かに見劣るものの、
ここで好勝負に持ち込めるようなら春のG1、
たとえば阪神内回りコースで行われる大阪杯に出走しても楽しめそうだ。


【ネオリアリズム】

昨年の札幌記念(G2)でモーリスを破って優勝し、
マイルチャンピオンシップ(G1)でも3着と好走した。

リアルインパクト(父ディープインパクト)、
アイルラヴァゲイン(父エルコンドルパサー)を兄に持つ良血馬で、
父ネオユニヴァースはこれまでに勝った芝重賞24勝のうち
12勝を中山コースで挙げているという圧倒的な中山巧者。

本馬はこれまで中山芝で[0-1-0-2]と勝ち星を挙げていないが、
力を付けきる前の成績であるのは考慮したい。

馬場が渋って単騎逃げに持ち込めるようなら怖い。


【ロゴタイプ】

4年前の皐月賞馬で、昨年春に安田記念(G1)を制した実力馬。

昨年秋も天皇賞・秋と香港マイル(G1)で5着と健闘している。

中山記念は過去に3回出走して3、2、7着という成績。

サドラーズウェルズ系の持続力タイプで、母方のベリアーニ牝系に属する馬も、
パドトロワを筆頭に切れる馬はほとんど見られない。

皐月賞、朝日杯フューチュリティS(G1)、スプリングS(G2)を制しているように
中山の芝1600~2000mはベストの舞台だ。

すでに7歳だが勝ち負けに持ち込めるだけの能力は持っている。


【ヴィブロス】

昨年の秋華賞(G1)を鮮やかに差し切った。

「ディープインパクト×マキアヴェリアン」という組み合わせで、
ヴィクトリアマイルを2連覇したヴィルシーナの全妹にあたり、
フレールジャック(ラジオNIKKEI賞)と
マーティンボロ(新潟記念、中日新聞杯)の兄弟とは4分の3同血の関係となる。

ディープインパクト産駒の配合としてきわめて完成度が高い。

中山コースでは[0-1-0-1]という成績で、
12着と敗れたフラワーC(G3)はまだ力をつける前なので度外視できる。

2着となっ紫苑S(OP)は3コーナーで酷い不利を被り、
それから立て直しての2着なので勝ち馬と同等の価値があった。

秋華賞は内回りコースなので小回りコースへの対応にも問題はないだろう。

小柄な馬なので綺麗な馬場でやりたいところ。

ここを使ってドバイへ向かう。



小回りで急坂がある特徴的なコースだけに、
得意な馬と不得意な馬にはっきり分かれる。

コースにフィットする馬であれば
何度でもリピート連対するのが特徴。

また、直線が短いので
基本的に先に行った馬が残りやすいコースでもある。

血脈的にはノーザンテーストに要注意。

3回連対したバランスオブゲームとカンパニーをはじめ、
ここ最近の連対馬の血統を見ると、
ノーザンテーストの血を持つ馬が強いという傾向が見られる。

今年の登録馬のなかではクリールカイザー、サクラアンプルール、
ツクバアズマオー、マイネルミラノが該当する。

このほか、
サドラーズウェルズ、ロベルト、ニジンスキー、ミスタープロスペクターといった
パワーに秀でた血のサポートを持つ馬も強い。


以上の傾向を踏まえ、
調教の動きなどを加味しつつ、週末に最終結論を出したい。
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