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【日本ダービー】過去10年・トレンドジャッジ
皐月賞4着以内馬が1頭も馬券にならなかった年は2回あるが、08年は皐月賞が異例の低レベル決着の上、皐月賞馬が不出走。09年はレース直前まで集中豪雨が降ってドロドロの馬場になり、道悪適性が全てとなった年。ノーカウントとしていいだろう。

基本的に、ダービーの出走権となる皐月賞4着以内の馬から何を選ぶかが予想の出発点だろう。なお1分58秒以速で皐月賞を勝った馬は、まだ2冠を達成できていない。(ロゴタイプ、ディーマジェスティ)。また馬場差を考えると02年ノーリーズン、04年ダイワメジャーもこれに該当と考えていいと思うが、共にダービーでは敗れている。
ちなみに、皐月賞5着以下からの3着以内巻き返しは、良馬場のダービーではスマイルジャックの1例のみ。

よく知られた話だが、青葉賞組はいまだかつてダービーを制したことはない。最も勝利に迫ったのは12年フェノーメノのハナ差2着。そしてプリンシパルS組も勝利はなく、最高で96年ダンスインザダークの2着。

例年Cコース替わりの1週目に施行される。これは今の東京コースでは、かつて使われていたダービーコースがCコースに該当することから行われている。
別に外枠がダメというほどではないが、コース替わりだけあって有力馬が内枠に入れば圧倒的に有利となる。後押しは大きい。

ディープインパクト産駒は3勝、去年は1,2,3着独占。また母の父のダート色は薄い方が良い。


今回の血統トレンドはコレだ!
◆皐月賞4着以内の馬から何を選ぶかが予想の出発点
◆皐月賞5着以下からの3着以内巻き返しは1例のみ
◆青葉賞組、プリンシパルS組は共に2着が最高
◆有力馬が内枠に入れば圧倒的に有利
◆ディープ産駒好調、母父はダート色が薄い方が良い


今年のポイントは?
●皐月賞、青葉賞、プリンシパルS、いずれもレースレコードで決まったという空前の年。もちろん高速馬場だったことを考慮する必要はあるが、馬のレベルは高いという意味での混戦だ。だから各種のジンクスが今年こそは破れる……かどうか、その判断が最も難しい。
なお今年は、皐月賞上がり最速馬の出走はない。
●木曜金曜は天候が崩れそうだが、大した降雨ではなく、週末は好天、当日は晴れ。馬場の心配は無用だろう。個人的にはディープブリランテが勝った2012年の時計、2分23秒8を少し上回る2分23秒5前後の時計を想定している。近年の東京2400は、速い時計に対応するにはスタミナの要素の比重はやや高まるとみる。


【日本ダービー】有力馬・血統MMチャート


アルアイン 7点
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
1分57秒8の皐月賞レコードでの快勝。レースも巧く、ソツがない。ただ今年のダービーの馬場においては、今度は高速中山とは違って、母方のゴリゴリのダート配合血統は邪魔になるのではないだろうか。リボー系が入っていることと、また高速皐月賞の勝ち馬も3着までならソコソコということもあって、押さえは必要だと思うが、勝ち切るのはなかなか厳しいのではないか。

アドミラブル 8点
(牡3、栗東・音無厩舎)
青葉賞の内容は例年のダービーレベル。普通に考えて勝つ力はある。血統もダービー馬フサイチコンコルドやリンカーンらの近親という良血に父ディープインパクト。血統には非の打ちどころはない。問題は外的要因だ。この一族特有の体質の弱さが、暑さの中、レースレコードから中3週で再度輸送という肉体的なハードルをクリアできるかどうか。荒削りでテンションも気になるだけに、なおさらこの辺は悩ましいところだ。

スワーヴリチャード 6点
(牡3、栗東・庄野厩舎)
ハーツクライ産駒はワンアンドオンリーがダービーを勝ち、ウインバリアシオンが2着となっているが、ウインの年は道悪、ワンアンドの年はスロー決着と時計は平凡だった。いくらスタミナ要素が必要と言っても、もう少しスピードが欲しい。しかもこの馬は、母が完全なダート配合。東京には合っているのだろうが、ダービーに向くかどうかはかなり微妙だ。さらに皐月賞5着以下の巻き返しは、たとえそれが高速皐月賞であっても苦戦の傾向があり、個人的には疑問と見る。

レイデオロ 7点
(牡3、美浦・藤沢和厩舎)
皐月賞は明らかに調整不足ながら、5着に来たことには少なからず驚いた。地力の高さを物語るものだが、中山適性が異様に高い可能性はけっこうありそうだ。父がキングカメハメハ、母の父がシンボリクリスエスで、ダービー馬の父にシンボリクリスエスの配合はアドミラブルと同じ。しかもディープインパクトの近親という良血。ただ、兄ティソーナ、母ラドラーダを見ると、距離不安は拭えない。皐月賞の内容から人気が再燃しているが、過信はできない。血統の適性はスワーヴよりは上とみる。

ペルシアンナイト 7点
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
ハービンジャー産駒は先週のオークスでも、G1には勝てなかった。この馬がジンクスを破るかどうかだが、母がゴールドアリュールの全妹ということを踏まえると、ダート色が強すぎる気がして、ダービーとは適性が異なるのではないか。距離にも不安あり。アタマなしの買い方が妥当と個人的には考えるが……。

サトノアーサー 8点
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
ローテーションはさておくとして、血統的な評価を優先して述べる。母の父リダウツチョイスは豪州の快速系種牡馬で、リダウツ自身の母がスプリンター血統のためにスピードを押し出した馬を多く出している。リダウツ自身の父はデインヒルで、この点は評価できるのだが、リダウツチョイスの血が強く出ると2400で切れるかどうかは未知数。母の母方はヌレイエフ×マニラで、こちらは問題なし。
今年の馬場、そしてメンバーだと、時計は速くてもスタミナが求められる公算があり、そうなると走りが軽いこの馬では勝ち切りまでは厳しくなるのではないか。ディープ産駒だけに、母方には重厚さがほしい。スローからの上がり勝負の方がチャンスはある。


水上学が注目の伏兵馬・血統MMチャート


ダイワキャグニー 6点
(牡3、美浦・菊沢厩舎)
父キングカメハメハは万能型で、判定は母方の血による。母トリプレックスは、サンデーにスプリンター血統のトリプルワウの配合で、スピード色はサトノアーサー以上に強い。前に行ける脚質は魅力だが、この高速でのプリンシパルS勝ちはタイプとしては同じキングカメハメハ産駒ならコディーノあたりに近い。個人的には、内枠を引いた時に少し評価を上げる程度、押さえの押さえでいいのではないか。

ダンビュライト 7点
(牡3、栗東・音無厩舎)
皐月賞の3着には驚いた。ゴール前の脚色はアルアインに次ぐもので、レースの上手さも光った。マリアライト、リアファル、ブラックスピネルらの近親で、母からはB級ステイヤーのラブラドライトが出ている。母父サンデーサイレンスなら母×母の血統で見るべきで、その意味では欧州的でスタミナのある配合。またしても上位に潜り込む可能性はある。

ベストアプローチ 9点
(牡3、栗東・藤原英厩舎)
オークス馬ソウルスターリングの父フランケルと同じく、ガリレオ産駒の種牡馬ニューアプローチを父に持つ。母の父エフィシオは欧州で大成功した種牡馬で、産駒にはスプリンターから2400のG1馬まで幅広く出ている。さらにたどれば南米で活躍した種牡馬血脈であり、この点は去年の1,2着馬と同じ。今の競馬界においてはかなり異色の血統で、今の馬場で高速の2400m戦、最後のスタミナ比べになればこの血が物を言うはずだ。青葉賞は早々に追うのを止めておりダメージを残していないはず。青葉賞組連敗の歴史を止めるのは、アドミラブルの陰に隠れたこの馬の方かもしれない。

クリンチャー 8点
(牡3、栗東・宮本厩舎)
父ディープスカイはマイルでも一級品だったダービー馬。初勝利までに6戦を要し、ダービーが11戦目、叩いて叩いて昇りつめたタフな馬だった。母の父はブライアンズタイムであるのは今の競馬では欧州色という意味ではわずかにマイナスだが、なんといっても一族にハービンジャーがいる良血(曾祖母同士が姉妹)。
本格化は秋以降だと思うが、前に行ける脚質も魅力で、前に行って粘り込めるスタミナは十分だ。穴人気になりそうだがこれは高評価したい1頭。

カデナ 6点
(牡3、栗東・中竹厩舎)
ディープインパクト×フレンチデピュティはマカヒキと同じだが、マカヒキに比べると脚の速さが足りない。母方もダート色が濃いし、スタミナも見劣る。何より、2歳重賞を勝った牡馬のディープインパクト産駒は成長が止まる傾向があるのも嫌な材料。弥生賞も未勝利戦並みの時計レベルだったし、高い評価はできない。


日本ダービー総括
毎年のように馬券になる皐月賞4着以内から、最も評価したいのはクリンチャーだ。前に行ける脚質は何より心強い。ただ勝ち切れるかどうかは難しい。ダンビュライトも人気がまたしても薄いと見込まれるが、これはダービーの方が皐月賞より向いている可能性もある。アルアイン、ペルシアンナイトは押さえまでではないか。
青葉賞組では、アドミラブルのスケールは認めつつベストアプローチに惹かれる。サトノアーサーは長所の「軽さ」がここでは短所となる恐れもあり、本命は打ちづらい。
最終結論はレース前日まで迷いそうだが、重視したいのはクリンチャー、ベストアプローチ、ダンビュライト、そしてアドミラブルとなる。
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