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井内利彰さんのコラムです。

状態に関しては問題無さそうなサトノクロニクル

【ラジオNIKKEI賞/サトノクロニクル】
 白百合S勝ちに京都新聞杯2着。この実績から57キロも仕方なしだと思いますが、個人的にはコーナー4つの芝1800mという設定にも苦労するような気がします。というのも、芝1800mで2勝ですが、いずれもワンターンのコース。水仙賞ではイブキの逃げ切りを捕まえることができなかったわけで、直線の短いコースも気になります。

 調教内容に関しては、在厩で調整されており、追い切り本数は多すぎず少なすぎず。最終追い切りは朝一番のCWコースで4Fからの併せ馬でしたが、内に入れて、最後の反応もしっかり。ここ2走の最終追い切りと比較しても、特にマイナスになるような点もなく、状態に関しては問題ありません。

【ラジオNIKKEI賞/クリアザトラック】
 前走がマイル戦とはいえ、古馬に混じっての勝利。価値ある1着だと思いますが、この馬の3勝はいずれもレース間隔があいている時。新馬、そして中10週の2回。でも間隔が詰まっている時は朝日杯FSと毎日杯なので、本当にレース間隔が成績に関係しているかは今回の走りを見ないことにはなんとも言えません。

 中2週でも角居勝彦厩舎らしく、追い切り本数はしっかりと積んでいます。最終追い切りは雨が降ったこともあってか、芝コースでしたが、前半をガッチリ抑えて、最後の直線で伸ばす形。あれだけを見ていると、やっぱりためて伸ばすことがこの馬の最大パフォーマンスにつながると思います。あとは福島競馬場まで輸送して、先行して立ち回った時にその走りができるかどうか、でしょう。

【CBC賞/メラグラーナ】
 オーシャンSでは勝った勢いもあって、3番人気に支持された高松宮記念。10着惨敗にはいろんな要素があったと思います。そこから巻き返すには、十分なレース間隔とメンバー構成になったと思いますが、いかんせん追い切り本数が少ない現状。もともとそれでも好走するタイプであることは、休み明けのオーシャンSを勝ったことから承知していますが、当時よりまだ1本少ない本数です。

 最終追い切りはオーシャンS時とほぼ同じ内容で動けており、仕上がりが良いと判断することもできるでしょう。ただ、今週の雨が週末まで影響を与えた場合に、重い馬場で現状の調教内容だとスタミナ不足にならないか、その点が気になります。

【CBC賞/アルティマブラッド】
 53キロのハンデには音無秀孝調教師も不満顔でしたが、前走2着馬キングハートがすぐにオープン特別を勝ち、函館SS2着だったことも考慮されているのかも知れません。でもこの馬自身は今回が休み明けなので、やっぱり53キロは見込まれていると思います。

 1週前追い切りはミッキーロケットとの併せ馬で完全な遅れ。追い切りは抜群に動くタイプですが、先週の馬場状態も関係していたかも知れません。最終追い切りはしっかりと動いて、2走前1着時とほぼ同じ内容。この動きは高く評価したいのですが、もともと休み明けに実績があるタイプでもないだけに、馬券的にどの位置にするべきか最後まで悩むことになりそうです。

【CBC賞/エイシンスパルタン】
 阪神C以来となりますが、休み明けは斑鳩S1着やスワンS3着など実績があります。使い込むよりもむしろフレッシュな一発目が高いパフォーマンスを出せるという印象すらあります。実際、この中間の馬体や動きの雰囲気を見ていても、非常にいい感じです。

 最終追い切りは馬の少ない時間帯に単走でしたが、坂路馬場の右ラチ沿いからスタートして、中間地点で馬場中央に持ち出す走り。ラスト1F地点で失速するかと思いきや、鞍上が追い出して、もうひと踏ん張り。4F目最速とはなりませんでしたが、最後まで力強い走りでフィニッシュ。これならほぼ仕上がった状態で出走できると思いますし、力のいる馬場は他馬が苦にするなら歓迎でしょう。


続いて小林誠さんのコラムです。

内枠有利のコースデータを信頼!/CBC賞

【特注データ】~レースデータより~
 現在の開催条件となってから、今年で6年目となるCBC賞。まだデータ母数が不足しているのは否めないが、それでも注目したいのが、前走着差による成績差だ。前走で出走していたクラスやレースなどを問わず、前走で勝っているか、勝ち馬からの着差が0秒5差以内であることが、ここでの好走条件なのである。

 この条件を満たす馬は、トータル[5-3-3-23]で連対率23.5%、複勝率32.4%という好成績を残している。対照的に、前走が着差0秒6以上での敗戦であった馬は[0-2-1-38]で連対率4.9%、複勝率7.3%という低調な成績に終わっている。つまり、人気になりそうなメラグラーナやタイムトリップが、けっこう危なっかしいのだ。

 また、前走1着~着差0.5以内負けの馬でも、「距離短縮組」がとくに期待できるのも強調しておきたい。こちらはトータル[4-2-1-6]で複勝率53.8%、複勝回収率158%という素晴らしい結果。前走1200m戦出走組とは比較にならないほど期待値が高いのである。今年の登録馬でこの条件をクリアするのは、エイシンスパルタン、シャイニングレイ、ティーハーフ、トウショウドラフタ、トーセンデューク、メイソンジュニアの6頭。頭数が多いので、ここから別のデータでさらに絞り込みたいところだ。


【コース総論】中京芝1200m Aコース使用
・コースの要所!
★1番人気の信頼度は「並」程度。中穴を狙っていくのが儲かりそう。
★ハッキリ内枠有利&外枠不利。外枠は大幅に評価を割り引くべき。
★差しも決まるが先行脚質のほうがベター。逃げ馬も高確率で残る。


【レース総論】CBC賞(G3) 過去5年
・レースの要所!
★3番人気以内馬が[4-3-4-4]と成績優秀。人気薄の激走は望み薄か。
★コースデータとは正反対で内枠が大不振も、信頼すべきはコースデータ。
★差し優勢だが追い込みは届かず。夏の重賞らしく、牝馬も好成績。
★前走でG1やG2に出走していた5歳馬が優勢。勢いよりも格を重視。

 レースの平均配当は、単勝604円、馬連3870円、3連複9886円と、総じて低めの水準。3番人気以内馬がトータル[4-3-4-4]で複勝率73.3%、複勝回収率141%という素晴らしい成績を残しているのだから、こうなって当然である。7番人気や10番人気での好走例もあるが、基本的には人気サイドが強いレースといえる。

 枠番データは、先のコースデータとは真逆の結果となった。なぜか内枠が連対率3.3%、複勝率10.0%と大不振で、成績がいいのは「外>中>内」という順番に。しかし、これは単なる「成績の偏り」だと思われる。これを理由に外枠が売れるようであれば、願ったり叶ったり。枠番について信頼すべきは、間違いなくコースデータのほうだ。

 脚質も「差し優勢」とのデータが出ているが、枠番データがアテにならないのと同様に、こちらも過信は禁物。とはいえ無視もできないので、脚質については「後方に置かれそうな馬だけを割り引く」というスタンスが正しいと思われる。次に年齢別成績だが、こちらはけっこうアテにできそう。馬券に絡んだ馬の大半を5歳馬が占めているというのは、予想でも重視したいポイントである。

 前走クラス別成績では、G1やG2に出走していた実績馬が好成績。夏の重賞なので「格よりも勢い」と思ってしまいがちだが、CBC賞は「勢いよりも格」のレースなのだ。その裏付けともなるのが出走間隔別の成績で、詰めて使われる馬ではなく、ゆったりしたローテで臨む馬のほうが好成績。高松宮記念からの中13週も、まったく問題がないどころかプラスとなる。


注目血統
 シンボリクリスエス産駒◎、オレハマッテルゼ産駒○。

 3月以来となる中京開催。梅雨にしては降雨量が少なめでもあり、芝の生育はかなりいいはずだ。綺麗に生えそろった絶好の馬場コンディションで、速い時計が出そう。函館の開幕週が、洋芝とは思えない超高速馬場だったのを考えると、この中京も超がつく高速馬場でスタートする可能性が十分にある。天候が気になるが、土曜日の雨は長くは降り続かず、日曜日には良馬場に回復していると思われる。

 血統面は、シンボリクリスエス産駒とオレハマッテルゼ産駒をプラス評価。出走回数わずか11回のオレハマッテルゼ産駒だが、この好成績が特定の馬の活躍で出されたものではないことから、高いコース適性を有していると判断した。ここでオウノミチが好走できるかどうかはともかく、覚えておいて損はない血統データだろう。


結論
 18頭がエントリーし、このままいけばフルゲートで開催されそうな今年のCBC賞。多頭数のハンデ戦という時点で荒れそうだが、意外に堅く決まる傾向にあるのは、これまでにも説明した通りである。実績馬=ハンデを「背負っている」組が順当に強く、とくに牡馬はその傾向が強いのが、このレースである。

 ……と言いつつ、トップ評価はハンデ53キロのメイソンジュニアとした。冒頭の「特注データ」対象馬で、さらに5歳以下であることや、前走でG2に出走していること、先行力があることなど、プラス評価となった項目が非常に多い。あとは、内枠を引いて2~4番人気にでもなってくれれば、鬼に金棒だ。

 二番手評価にエイシンスパルタン。6歳馬であるのがマイナス材料だが、それ以外はプラス評価がズラリと並ぶ。行こうと思えばハナにでも行けるスピードの持ち主で、一線級と戦ってきたキャリアも文句なし。ハンデが56キロであることを考えると、こちらをトップ評価とする手もあった。それくらい、僅差の二番手である。

 三番手評価にシャイニングレイ。超長期休養明けを二度叩かれて、前走の安土城Sで素質馬が復活を遂げた。前走がオープン特別であるのは割引だが、同時に「5歳馬」という、レースデータにおける強調材料も持ち合わせている1頭。適度な人気で1番人気にはならなさそうなのも、このレースに関してはプラスといえる。

 以下は、アルティマブラッド、トウショウドラフタ、トーセンデューク、メラグラーナ、アリンナ、タイムトリップ、ティーハーフという評価の序列。ただし、外枠に入った馬の評価はここから大幅割引だ。コースデータを信頼して、内枠重視の姿勢を最後まで貫き通したい。




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