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井内利彰さんのコラムです。

モズスーパーフレアの追い切りはすごく「怖い」

【新潟記念/トーセンバジル】
 netkeiba.comの予想オッズは3番人気(30日10時現在)。重賞どころかオープン特別も勝っていない馬ですが、やっぱり根強い人気があります。2度のG1挑戦では大きく負けましたが、阪神大賞典は3着。そろそろこの馬が本気を出したら、どのくらいやれるのか。そんなところを見たいもの。

 ここに向けての仕上げは丹念。8月に入ってから追い切りを開始していますが、最初は長めから時計を出さずに、終い重点ばかり。そこから少しずつピッチを上げていき、1週前追い切りの段階で動ける状態といった感じでした。最終追い切りは3頭併せの最後方、しかも少し離れていたこともあり、先着することはできませんでした。でも時計は6F82.4~5F66.9~4F52.5~3F38.4~1F12.1秒、状態に関してはほぼ万全。上がり勝負は得意ですし、先週のように超スローになった時の瞬発力も魅力です。


【小倉2歳S/アイアンクロー】
 前走フェニックス賞はまだ余裕のある仕上げだったことは間違いありませんが、レース内容に少しロスがあったというのが個人的な印象。それでも3着は確保しましたから、これを叩いての上積みはあると思います。

 前走から中2週のローテーションですが、一旦栗東へ戻っての調整。CWで2本の追い切りを消化して、最終追い切りは栗東坂路で単走。前半をかなりゆっくりと入って、終い重点でしたが、ラスト1Fは12.5秒。しっかり伸びていたと思いますし、勝った時と同じ坂路での最終追い切りに変化したのは評価すべき傾向。前走以上の状態で出走できるでしょうから、あとは力関係だけ。


【小倉2歳S/ヴァイザー】
 阪神芝1400mのデビュー戦を勝利。入厩当初はさほど目立ちませんでしたが、一度追い切りを消化してガラリ一変。気性のスイッチが入って、スピード感抜群の動きを見せるようになりましたが、それと同時に心配になったのは、レースでのテンション。しかし、前走後も調教で見るかぎりは問題になるようなところはありません。

 むしろ中間に放牧を挟んで、さらにレベルアップした感じ。スピードの出し入れが上手になっていますし、最終追い切りもCWで内からあっさりと古馬を追い抜いていきました。追い切り本数も十分に消化していますし、休み明けとはいえ中身は整っているはず。あとはキャリアの浅さとテンが激しくなった時の小倉芝1200mへの対応。これだけでしょう。


【小倉2歳S/モズスーパーフレア】
 デビュー前から追い切りの動きが目立っていて、きっと走るだろうとは思っていました。とはいえ、1分8秒5という好時計で逃げ切り勝ちを収めるとは思っていませんでした。前走後も栗東へ戻ってきての調整。中1週ですから、これがどんな影響を与えるのかといったところ。

 最終追い切りは軽めになるのかと思いきや、同レースに出走予定のアサクサゲンキと併せたこともあり、テンから飛ばしていく内容。最終的に同入くらいでしたが、4F時計は51.6秒。これはしっかり自己ベストを更新する数字。中1週だから軽めというよりも、このくらい攻めてこられた方が、すごく怖いですし、なんだかスピードで押し切るんだという意思がはっきりと表れた追い切りだったように思います。ちなみにアサクサゲンキも同じ4F時計でしたが、こちらは自己ベスト更新ではありません。


【小倉2歳S/ジュンドリーム】
 フェニックス賞は3番人気9着。これに関しては、中1週とはいえ、中間に追い切りを消化せずに出走したことが影響していると思います。というよりも、前走はレースを経験させるためだけであって、本番は小倉2歳Sという陣営の意図があったとすれば…。

 そう考えて、この中間の追い切りを見ると、すごくしっくりきます。2走前と同じ中2週で栗東坂路での追い切りは3本。すべて終い重点で、4F目が最速になるラップばかり。最終追い切りの時計も勝った時とほぼ同じ。中間に関しては、今回の方が強化されているくらいです。前走大敗で一気に人気落ちしそうな今回、調教内容の変化からは最も面白い穴馬だと思います。




小林誠さんのコラムです。

人気薄を狙ってナンボの波乱レース!/新潟記念

【コース総論】新潟芝2000m外 Aコース使用
・コースの要所!
★4~6番人気や7~9番人気など、中穴の好走率が非常に高いコース。
★枠番は基本的に内枠有利&外枠不利。内枠は少しプラス評価したい。
★追い込みも届くが強いのは好位~中団。人気薄の差し馬には要注意。


【レース総論】新潟記念(G3) 過去10年
・レースの要所!
★1番人気は過去10年で1勝2連対と絶不調。人気薄を積極的に狙うべき。
★ひとケタ馬番とふたケタ馬番で大きな成績差。内を重視するのが正解。
★中団から差せる人気薄に注目。回収率が高く狙ってみる価値は十分!
★連対馬20頭のうち19頭までが中3~8週。ハンデは56キロの牡馬が好調。

 昨年は珍しく1番人気と2番人気で決まった新潟記念だが、その前はまさに大荒れ。レースの平均配当は、単勝1818円、馬連9154円、3連複4万5553円と猛烈に高い。とにかく人気サイドが弱いのが特徴で、1番人気[1-1-0-8]、3番人気以内[3-2-2-23]と、まったくアテにならない。人気薄から好配当を狙ってナンボの一戦といえる。

 とくに好調なのが4~6番人気と7~9番人気で、その連対率や複勝率の高さは、人気薄とは思えないほど。超人気薄であるふたケタ人気も7頭が馬券絡みと、激走例は枚挙に暇がない。あとは、関東馬と関西馬の成績がほぼ互角で、回収率も加味すると「関東>関西」の評価となるのも、新潟記念の大きな特徴だ。

 次に枠番だが、こちらはコースデータよりも「外枠不利」の傾向が強まっている印象。単純に内外を比較したデータでは、馬番1~9番が連対率15.6%、複勝率24.4%で馬番10~18番が連対率7.7%、複勝率10.3%と、なんと2倍以上という大差が出ている。回収率や枠番値も完全に「内>外」であるため、外枠は割り引いて考えるべきだ。

 脚質についてはコースデータの通りで、やはり好位~中団やや前あたりがベストポジション。牡馬のハンデに関しては、複勝率と回収率がいずれも高い、55~57キロのゾーンを重視するのが正解となる。牝馬ならば、2勝をあげているハンデ52キロ馬が要注意。あとは、好走馬のほとんどが中3週~中8週のローテで出走しているのも、予想する上で重要なファクターといえるだろう。

 そして、7番人気以下馬を条件別で集計したデータにもご注目いただきたい。連対しているのはすべて「前走1ケタ人気」で、前走2ケタ人気馬と比較すると信頼度は雲泥の差。また、前走から斤量に「増減なし」の馬もトータル[1-5-7-41]で複勝率24.1%、複勝回収率157%と期待値が高い。鞍上の乗り替わり&継続騎乗での成績差はそれほどないので、こちらは気にしなくてオッケイである。


注目血統
 ディープインパクト産駒◎、キングカメハメハ産駒○、ハービンジャー産駒▲、メイショウサムソン産駒△

 少し道悪が残っていた土曜日は差し優勢だったが、馬場が乾いた日曜日には前が残りまくった、先週の新潟芝コース。新潟2歳Sは、道中2番手追走のフロンティアが32秒9の上がりを繰り出して快勝している。今週で6週目となる夏の新潟開催だが、芝コースのダメージは相変わらず小さく、良好なコンディションが維持されているようだ。

 血統面は、4種牡馬の産駒をプラス評価。勝ち負けに末脚のキレ味が要求されるコースらしく、ディープインパクト産駒が複勝率38.3%、複勝回収率92%という優秀な成績を残している。あとは、キングカメハメハ産駒、メイショウサムソン産駒、ハービンジャー産駒あたりも侮れないところ。おおむねイメージ通りのラインナップである。


結論
 トップハンデは、57.5キロを背負うラストインパクト。最軽量はハンデ51キロのシャドウウィザードと、かなり斤量差がある一戦となった。netkeiba.comの予想オッズでは、56.5キロのアストラエンブレムが現在のところ1番人気。以下、ハンデ57キロのマイネルフロスト、56キロのトーセンバジル、57キロのルミナスウォリアーと続いている。

 とはいえ、人気馬がアテにならないレースであるのは前述した通り。思いきって人気薄を上位に評価した馬券のほうが、ここは断然面白い。そういったレース傾向も加味して、今回は上位4頭を選択。トップ評価は意外にも、登録馬で唯一の牝馬であるロッカフラベイビーとなった。

 過去10年で2勝をあげている「ハンデ52キロの牝馬」であり、いいカンジに人気薄となるのも確実。関東馬であることや、前走1ケタ人気&前走からの斤量増減がない人気薄であること、キングカメハメハ産駒であること、中4週のローテなど、プラス評価となった項目が非常に多い。これで1ケタ馬番にでも入れば、文句なしに本命級だ。

 二番手評価に、前走で函館記念を制したルミナスウォリアー。サマー2000シリーズのポイント上位馬であり、ここはなおさら力が入る。ハンデ57キロのメイショウサムソン産駒で、ローテも文句なし。新潟芝コースでの実績も十分で、引き続き好レースが期待できそうな1頭といえる。

 三番手評価に、人気薄となりそうなソールインパクト。ハンデ53キロの牡馬というのが割引材料だが、それ以上にプラス評価となった項目が多く、トータルで考えれば狙ってみる価値は十分にあるはずだ。前走の七夕賞でも3着に好走しているように、ここなら能力的にも通用する可能性が大。一発が大いに期待できる内容である。

 四番手評価に、小倉記念を制したタツゴウゲキ。斤量は前走から3キロ増となるが、前走はそれも納得の優秀なレース内容だった。サマー2000シリーズで現在第2位につけているのも、プラスに評価できる材料のひとつ。スッといい位置が取れる競馬センスの良さも、この組み合わせでは有利に働きそうだ。

 以下は、マイネルフロスト、アストラエンブレム、ロイカバード、カフジプリンス、トーセンバジル、スピリッツミノルという評価の序列。あとは、枠番による評価の上げ下げがどうなるか次第だ。そうそう順当に決まるとは思えないので、人気薄を重視するスタンスは最後まで貫きたいところである。



表はnetkeibaで見てください。
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