こんにちは

境和樹さんのコラムです。

鮮度が問われるレース

阪神11R シリウスS(GⅢ)(ダ2000m)
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血統的には、キングマンボ系保持馬とトニービン内包が若干優勢かな? という気はしますが、米国血統保持馬も堅実に来ていますし、そう大きな優劣はない印象です。

このレースは、本来、重要な要素が2つあります。

・芝実績、経験が豊富な馬
・リピーター性はほぼ皆無


この2点から分かることは、このレースが“鮮度”を求めるということ。コースやダート実績よりも未知の魅力を支持するほうが良いレースです。

【シリウスSと“芝経験”】

16年2人気2着ピオネロ
(2走前が初ダート)

15年3人気1着アウォーディー
(前走が初ダート)

14年7人気3着トウシンイーグル
(2走前が初ダート)

13年3人気2着ナイスミーチュー
(芝20戦経験)

12年2人気1着ナイスミーチュー
(芝20戦経験)

11年5人気1着ヤマニンキングリー
(札幌記念ほか重賞2勝)

10年1人気1着キングスエンブレム
(3歳時に芝のオープン勝ち)

09年8人気2着ダークメッセージ
(日経新春杯2着)

09年4人気3着ゴールデンチケット
(毎日杯2着)

昨年もついこの間まで芝でバリバリ走っていたピオネロが2着に入りました。毎年のように、この手の鮮度の高いタイプが馬券になるのがこのレースの特徴です。芝っぽい適性を要求しているというよりも、まだダートで底を見せていないという点が大きな武器になるというイメージですね。

それを裏付けるのが、シリウスSにおけるリピーター性の薄さです。

【シリウスSは“非”リピーターレース】

ヤマニンキングリー ①→②

ナイスミーチュー ①→②

キングスエンブレム ①→②

マイネルアワグラス ①→⑤→⑫

ドラゴンファイヤー ①→⑤

ケイアイレオーネ ①→⑤

過去、このレースに2回以上出走した馬は23頭。そのうち、複数回馬券になった馬は6頭。そして、この6頭の中に、連覇した馬は1頭もおらず、2回目以降の挑戦で着順を上げた馬も2頭しかいません。
リピーター性のあるレースは、特殊条件であることが一般的。特殊な適性が要求されるからこそ、その特殊な適性を持った馬が(近走着順に関係なく)複数回好走するという構図です。
その意味では、阪神ダ2000という特殊な条件であるこのレースでも、リピーター性が発生してもおかしくないはずです。しかし、それを阻害するのが、“鮮度”というファクターなんですね。要するに、過去に好走した馬よりも鮮度の高い初参戦組が有利であるというレース自体の本質が、リピーターの発生を阻止しているというわけです。

また、このレースは、データ本などでも紹介されている通り、「前走オークランドRCT組が強い」ということで知られているわけですが、これも“鮮度”というテーマで解釈できることですね。前走で準オープンを勝ち上がったばかり。これをまだオープンで底を見せていない、勢いのある存在と捉えることで、格下から勢い乗って挑んでくる馬を重視できるわけです。

こういったテーマを設けるのが好走馬を見つけ出す近道だと考えられます。

ただ……

今年はこのテーマにピッタリ当て嵌まる馬が全くいません。強いて挙げれば前走で準オープンを勝ったばかりの⑤ドラゴンバローズが近い存在かなと思います。既に29戦を消化した馬で、正直、鮮度のある馬というには憚られるところもありますが、変則条件に強いタイプでもあり、勢いに乗ってここでも圏内の走りができるかもしれません。
結果 ⑤ドラゴンバローズ 2着  複勝配当240円
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