こんにちは

井内利彰さんの記事です。

完全に動けるモードに入っているシュヴァルグラン

【毎日王冠/サトノアラジン】
 もともと馬っぷりの良さは目立つタイプでしたが、今回は休み明けから毛艶が冴えています。秋の休み明けはスワンS1着という実績があるだけに、久しぶりを苦にするタイプではないのかも知れません。でも、その時以上に雰囲気がいい、そんな中間の調整だと思います。

 最終追い切りも6Fからやってきました。川田将雅騎手が跨って、ジークカイザーを追走。最後はきっちりと交わして先着。そもそも2週前追い切りの時点で速い時計を出し、ある程度できている印象だったので、この追い切りで出来すぎてしまうのではないかと思うくらいに動けました。あとはレースでの目的をどこに置いてレースを進めるか。それで着順が決まりそうな感じがします。


【毎日王冠/マカヒキ】
 日本ダービーでは◎を打ちましたが、フランス遠征後の今年は本命を打っていません。どうしても3歳春に見たマカヒキのイメージからすると物足りなさを感じてしまって、厳しい評価をしたのかも知れません。ただ、実際に連対はしませんでしたし、陣営も現状を「春と比べたら、今回の方がいい」とコメントしています。

 ここ1、2週でいいと思ったわけではなく、帰厩してすぐの追い切りから馬体の張りや雰囲気の良さを感じていました。だから、最終追い切りを見ても、それをうまく維持している。そんな印象です。特に最終追いは軽い内容だったこともあり、時計的には物足りない印象もあるかも知れません。でもこの馬は出来ているからこそ、最終追い切りは軽めにする。これが好調時のパターン。今のマカヒキなら、東京の直線できっちり弾けてくれる。そう信じてみたい今回です。


【毎日王冠/リアルスティール】
 ドバイは遠征したものの、レースに使うことはなく帰国。それ以来のレースということで、かなり不安要素が多いと思いますが、それを打ち消して余りあるくらい魅力的なのが馬体の充実ぶり。仕上がりうんぬんではなく、中身がしっかりと詰まっていて、今秋が楽しみになるようなフレームといったところでしょうか。

 だからこそ、栗東坂路での追い切りもしっかりと時計を出しているというのが個人的な解釈。CWコースでの追い切りこそありませんが、2000m以下の距離で勝負するなら坂路オンリーの仕上げでも全く問題ないと思います。とにかく今の馬体でどこまでのパフォーマンスを見せてくれるか。それが楽しみです。


【京都大賞典/シュヴァルグラン】
 昨年までの休み明けは重い、もっさりしている、そんなイメージでした。でも今年は調整法を変えたことで、そういったところがなく、常に動ける態勢が整っているといった感じ。だからこそ、G1でもあと少しのところまできているのだと思います。

 今回も春と変わりなく、休み明けでも機敏な動きを見せています。最終追い切りは5日に行われると思いますが、9月28日のCWコースでヴィブロスとの併せ馬で完全に動けるモードに入っています。最終追い切りは栗東坂路だと思いますが、時計は4F53秒前後が理想。出来ているからといって、時計を遅くしてしまうとあまり良い結果にはならないと思います。


【サウジアラビアRC/ダノンプレミアム】
 新馬戦は阪神芝1800mを完勝。このレースで5着だったシュバルツボンバーが直後の中京芝1600mをレコード勝ちし、6着だったシエラネバダは先週の阪神芝2000mで勝ち上がりました。決してレースレベルが低いわけではなかったと考えれば、キャリア1戦でも魅力の方が大きくなるのは当然です。

 ただ、この中間の追い切りはあまり動きが目立ちません。9月28日のCWコースでは古馬1000万下を追いかけて、結局追いつけないままに遅れ。時計的にもあまり動いていない印象でした。そして、最終追い切りはタングルウッドを追いかけて、内から追い抜いたものの、その後は手応えに余裕のある相手に追いつかれそうになりました。最終追いは6F84.9~5F68.4~4F53.2~3F38.5~1F11.8秒なので、終いはしっかり伸びていると思います。ただ動きが俊敏というタイプではないだけに、開幕週の東京芝に適性があるのかどうか。そこが疑問です。



続いて小林誠さんの記事です。

騎乗パターンと人気に着目せよ!/毎日王冠

【特注データ】~レースデータより~
 数あるG2のなかでも、とくに「格」が高いレースとして知られる毎日王冠。それだけに、G1同様に鞍上の乗り替わりは大幅マイナス──と思ってしまいがちだが、実際はまったくそんなことはない。それどころか、毎日王冠での乗り替わりはかなり「買い」なのである。

 単純な比較においても、継続騎乗が連対率11.7%、複勝率21.7%であるのに対して、乗り替わりは同18.8%、24.6%と勝ち越し。回収率に至ってはダブル~トリプルスコアで、乗り替わり組が圧勝している。本番ではなく、先々を見据えた前哨戦であるここでは、乗り替わりを懸念する必要はないのだ。

 人気別で見ると、継続騎乗組は1番人気[4-1-1-1]を筆頭に、人気サイドで強いのが特徴。しかし、4番人気以下での連対例は1回だけで、人気薄では買いづらい。逆に、4番人気以下で強いのが乗り替わり組で、4~12番人気のトータル[5-5-4-33]で複勝率29.8%、複勝回収率176%と超優秀。つまり、継続騎乗組は人気サイドで、乗り替わり組は人気薄で狙うのが望ましいといえる。

 ちなみに乗り替わり組では、前走で中央G1&G2に出走していた馬がとくに狙い目。現在の想定では、グレーターロンドン、マカヒキ、リアルスティールの3頭が、これに該当してきそうだ。しかも、いずれも中穴人気になりそうで、なおさら好走パターン通りである。継続騎乗組では、ソウルスターリングとサトノアラジンがプラス評価の対象となりそうだ。


【コース総論】東京芝1800m Aコース使用
・コースの要所!
★1番人気の信頼度が高いコース。全体的に人気サイドが強い傾向。
★信頼度は「内>中>外」だが、人気差を考えると優秀なのは中枠。
★先行勢と中団待機組の成績が拮抗。かなり差し優勢と考えるべき。


【レース総論】毎日王冠(G2) 過去10年
・レースの要所!
★1番人気は成績優秀も2~3番人気はイマイチ。波乱傾向が意外に強い。
★開幕週の影響で完全に「内>外」。少頭数でも内重視のスタンス推奨。
★コースデータよりも前が残る傾向。年齢別では3~4歳の強さが目立つ。
★前走からの斤量増減が小さい馬が好成績。増減1キロ以内が必要条件。

 フルゲートは18頭だが、過去10年すべて16頭以下で行われている毎日王冠。レースの平均配当は、単勝1174円、馬連7125円、3連複2万2596円と意外なほど高めの水準だ。12頭立てで行われた昨年も、ブービー人気のヒストリカルが3着に激走。順当に決まりそうなのに決まらない、穴党にとっても予想しがいのあるレースだ。

 1番人気は[4-2-1-3]で連対率60.0%、複勝率70.0%と好成績だが、2~3番人気は正直なところイマイチ。そして、4~6番人気や7~9番人気あたりがバンバン馬券に絡んでいる。人気薄の好走率がいかに高いかは、人気別成績の複勝率をご覧の通り。10~12番人気でさえも20.0%と、ほとんど横並びといっても過言ではない。人気薄を狙ったほうがオイシイのは、言うまでもないだろう。

 開幕週の影響か、大きな偏りが出たのが枠番別成績。少頭数で行われる年も多いので正確性に欠ける面はあるが、それでも「内>外」であるのは疑いようがない。信頼度、回収率、枠番値のいずれも内が外を圧倒しており、人気薄の激走率が高いのも魅力的。最高でも12頭立ての今年であっても、コレは必ず意識しておくべきだ。

 脚質面は、コースデータよりも前がよく粘れている印象。これもやはり、開幕週の絶好馬場による影響だろう。逃げた馬の半数が馬券に絡む活躍を見せており、人気の先行勢も高確率で好走。基本的に差し優勢のコースではあるが、毎日王冠に関しては、軸足をもう少し先行勢のほうに寄せたほうがいい。

 年齢別では、3~4歳の若馬が好成績。3着以内馬の半数が4歳以下、7割が5歳以下であることからも、高齢馬は相応に割引が必要となる。あとは、前走からの斤量増減がない馬が強いというのも、毎日王冠のポイント。ソウルスターリングのように、ほぼ前例がないローテ(※オークス→毎日王冠は1999年スティンガー以来)の場合は例外視すべきだが、それ以外の馬については、前走からの斤量増減が1キロ以内であるのが好走の必要条件だ。


注目血統
 ディープインパクト産駒◎、ダイワメジャー産駒○、キングカメハメハ産駒▲

 今週から開幕する秋の東京開催。野芝にイタリアンライグラスをオーバーシードした絶好の馬場状態で、3日間競馬を楽しめそうだ。問題はエアレーションの影響がどの程度あるかで、こればかりは実際に見てみないと何ともいえない。ちなみに昨年は、いきなり差し~追い込みがバンバン決まっていた。

 血統については、ディープインパクト産駒、ダイワメジャー産駒、キングカメハメハ産駒をプラスに評価する。注目したいのがダイワメジャー産駒で、連対率の高さはキングカメハメハ産駒以上。さらに、複勝回収率は106%で断然のトップと、決して侮れない存在である。そしてあくまで余録ながら、フランケル産駒はこれまでに2頭が出走して、いずれも1着だった。


結論
 水曜日の昼段階でのnetkeiba.comでの予想オッズは、ソウルスターリングが堂々の1番人気。2番人気に「未完の大器」グレーターロンドン、3番人気にリアルスティール、4番人気にマカヒキ、5番人気サトノアラジン。おそらくレース当日も、ソウルスターリングが1番人気となることだろう。

 そして、当データ分析のトップ評価もソウルスターリング。オークスを圧勝したが、古馬が相手となると中距離のほうがベターなはずで、日曜日が晴れ予報であるのも大きなプラスだ。「ルメール騎手が継続騎乗する1番人気馬」で、しかも斤量はたったの53キロ。これなら、古馬が相手でもまったく遜色のないパフォーマンスを発揮できる。

 二番手評価にマカヒキ。春は京都記念3着、大阪杯4着と足踏みが続いたが、やはり凱旋門賞遠征からの立て直しには、相応の時間を要する。今シーズンはいたって順調で、この中間の仕上げにも抜かりなし。鞍上が内田博騎手に乗り替わる予定というのも、今回に関してはプラス評価の対象である。久々に「らしい」レースを期待できそうだ。

 三番手評価にリアルスティール。力はあるが難しいところのある馬でもあり、アテにしづらい側面があるのは事実。しかし、プラス評価となった項目の多さはかなりのもので、順調にここまで来ているのも大きい。鞍上がM.デムーロ騎手に乗り替わる想定なので、人気は4番人気以下になったほうがベターだが、どうか。

 ここまでが上位評価組で、以下はサトノアラジン、グレーターロンドン、アストラエンブレムという序列。ただし、サトノアラジンは当日3番人気以内になった場合については、ここから評価をグンと上げる必要がある。あとは、枠番による評価の上げ下げも必須。具体的には「真ん中よりも内」の馬番を引き当てた馬をプラスに評価したい。



表はnetkeibaで見てください。
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