こんにちは

第1154回 豪華なメンバーが揃った毎日王冠を展望!

ダービー馬2頭にオークス馬。さらには海外GⅠ馬に安田記念馬。今年の毎日王冠には、例年にも増して豪華なメンバーがエントリーしてきた。天皇賞・秋のもっとも重要な前哨戦となる伝統のG2戦を、過去10年のデータを参考に展望してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。


■表1 人気別成績
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 4-  2-  1-  3/ 10 40.0% 60.0% 70.0% 137% 104%
2番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 107% 44%
3番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 18%
4番人気 2-  1-  0-  7/ 10 20.0% 30.0% 30.0% 197% 69%
5番人気 0-  1-  3-  6/ 10 0.0% 10.0% 40.0% 0% 109%
6番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 158% 74%
7番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 32%
8番人気 2-  1-  0-  7/ 10 20.0% 30.0% 30.0% 575% 157%
9番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 111%
10番人気~0-  2-  3- 34/ 39 0.0% 5.1% 12.8% 0% 123%

表1は人気別成績。1番人気は過去10年で4勝を収めており、連対率と複勝率は水準以上。回収率も単複ともに100%を超えており、信頼性は高い。なお、1番人気に推されたのがG1馬なら【1.2.1.0】と崩れていないのに対して、G1未勝利馬だと【3.0.0.3】と、1着か馬券圏外という極端な傾向が出ているのは興味深い。一方、2番人気や3番人気の好走率はひと息。以下、9番人気までに収まっていれば好走率は横ばいだから、1番人気以外は人気に頼らず、馬本位で予想したほうがいいかもしれない。また、10番人気以下から勝ち切った馬はないものの、3着以内に入ったケースが5回あり、複勝回収率123%。人気薄の馬もなかなか侮れないようだ。


■表2 枠番別成績
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 1- 0- 3- 8/12 8.3% 8.3% 33.3% 89% 176%
2枠 2- 1- 0-10/13 15.4% 23.1% 23.1% 127% 50%
3枠 0- 1- 2-11/14 0.0% 7.1% 21.4% 0% 150%
4枠 2- 3- 1- 9/15 13.3% 33.3% 40.0% 184% 233%
5枠 1- 1- 2-12/16 6.3% 12.5% 25.0% 277% 100%
6枠 1- 3- 1-14/19 5.3% 21.1% 26.3% 41% 53%
7枠 2- 0- 0-18/20 10.0% 10.0% 10.0% 26% 14%
8枠 1- 1- 1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 24% 35%

表2は枠番別成績。好走率は6枠と7枠のあいだ、回収率は5枠と6枠のあいだに、それぞれ大きな断層が横たわっていることが確認できる。また、6~8枠から好走した延べ10頭の人気の内訳を確認すると、6頭は1~3番人気の本命サイドで、残りの4頭も4~6番人気とそれなりに評価されていた馬ばかり。この傾向から判断すると、毎日王冠はどうやら外枠不利といえそうだ。


■表3 年齢・牡牝別成績
年齢・性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3歳 2-  3-  0-  6/ 11 18.2% 45.5% 45.5% 175% 230%
4歳 3-  4-  3- 17/ 27 11.1% 25.9% 37.0% 37% 81%
5歳 3-  2-  1- 34/ 40 7.5% 12.5% 15.0% 170% 62%
6歳 1-  1-  3- 17/ 22 4.5% 9.1% 22.7% 35% 75%
7歳 0-  0-  2- 18/ 20 0.0% 0.0% 10.0% 0% 87%
8歳 1-  0-  1-  7/  9 11.1% 11.1% 22.2% 131% 154%

牡馬・セン馬 9-  8- 10- 99/126 7.1% 13.5% 21.4% 90% 92%
牝馬     1- 2- 0- 0/ 3 33.3% 100.0% 100.0% 110% 126%

表3は年齢・牡牝別成績。セン馬は牡馬に含めている。まず、年齢別成績から見ていくと、目を引くのが3歳馬の好成績で、4歳馬の好走率も高い。一方、5~8歳馬にも好走例はあるものの、好走率は見劣る。確実なのは3歳や4歳の若い馬という傾向がデータからは読み取れる。 

次いで牡牝別成績。牝馬の出走例は延べ3頭と少ないが、すべて連対を果たしている。翌週に同条件の府中牝馬Sが組まれていることを考慮すると、あえて牡馬混合の毎日王冠に出てくるような牝馬は相応の能力の持ち主、とみてもいいのではないだろうか。


■表4 前走4角通過順別成績
前走4角通過順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番手   2-  0-  0-  9/ 1 11 8.2% 18.2% 18.2% 76% 37%
2~3番手 2-  3-  3- 19/ 27 7.4% 18.5% 29.6% 102% 91%
4~6番手 1-  3-  3- 20/ 27 3.7% 14.8% 25.9% 7% 55%
7~10番手 4-  1-  1- 28/ 34 11.8% 14.7% 17.6% 210% 70%
11番手以降 0-  3-  3- 21/ 27 0.0% 11.1% 22.2% 0% 183%
※前走海外は除く

表4は前走4角通過順別成績で、なかなか興味深い傾向が出ている。勝率が高いのは「前走4角1番手」と逃げていた馬や「前走4角7~10番手」と差していた馬。どちらも好走すれば勝ち切ることが多いが、負けるときは2、3着もないという傾向が出ている。対して「前走4角2~3番手」や「前走4角4~6番手」と先行していた馬は、より手堅い。そして、「前走4角11番手」と後ろからの競馬になった馬が勝った例はなく、好走しても2、3着まで。このような傾向が出ている。


■表5 前走人気別成績
前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気  5-  2-  3-  6/ 16 31.3% 43.8% 62.5% 399% 163%
2番人気~ 4-  8-  7- 91/110 3.6% 10.9% 17.3% 41% 83%
※前走海外は除く

表5は前走人気別成績で、簡潔に「前走1番人気」と「前走2番人気以下」にまとめた。ご覧の通り、前走1番人気馬の成績は抜群。該当する馬がいたら積極的に狙ってみたいところだ。


■表6 前走クラス別成績
前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1600万下  1-  0-  0-  3/  4 25.0% 25.0% 25.0% 1110% 175%
オープン特別0-  0-  1-  4/  5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 54%
G3    3-  2-  4- 41/ 50 6.0% 10.0% 18.0% 20% 78%
G2    1-  2-  2- 12/ 17 5.9% 17.6% 29.4% 77% 141%
G1    4-  6-  3- 37/ 50 8.0% 20.0% 26.0% 83% 88%

表6は前走クラス別成績。G2のなかでも伝統と格式を誇る毎日王冠だけあって、前走でも重賞に出走していた馬が大半を占めている。もっとも、出走例は少ないながらも、前走が1600万下やオープン特別だった馬の好走率もさほど変わらない。該当馬がいれば、思い切って狙ってみる手もあるかもしれない。


■表7 前走東京重賞出走馬の前走着順別成績
前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 4- 3- 1- 7/15 26.7% 46.7% 53.3% 91% 91%
2着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6着~2- 2- 1-17/22 9.1% 18.2% 22.7% 120% 166%

表7は、前走で東京の重賞に出走していた馬に限った前走着順別成績。かなり極端な傾向が出ており、前走1着馬の好走率が非常に高い一方で、前走2~5着馬は1回も好走できなかった。ところが、前走6着以下馬の好走率は決して低くなく、回収率は優秀。前走で東京重賞に出走していた馬の場合、前走1着か、前走6着以下からの巻き返しを狙うといいようだ


■表8 前走東京以外重賞出走馬の前走着順別成績
前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 0- 1- 1- 9/11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 40%
2着 0- 2- 1- 6/ 9 0.0% 22.2% 33.3% 0% 133%
3着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 295% 50%
5着 1- 0- 2- 2/ 5 20.0% 20.0% 60.0% 262% 234%
6着~0- 2- 3-31/36 0.0% 5.6% 13.9% 0% 75%

表8は、前走で東京以外の重賞に出走していた馬に限った前走着順別成績。注目したいのが、前項(前走東京重賞出走馬)では数字がよかった前走1着や前走6着以下がいまひとつということ。むしろ、前走2着や前走4、5着あたりにちょっと負けていた馬のほうが好走率は高く、これは前走東京重賞組とは正反対の傾向といえる。前走で重賞に出走していた馬は、東京かそれ以外かで狙いを変えるのがポイントになってきそうだ。


【結論】

今年の毎日王冠の出走登録馬を「前走東京重賞出走馬」と「前走東京以外重賞出走馬」に分けて、データからの有力馬を見ていきたい。

前走が東京重賞の場合は、前走着順が1着だと好走率が抜群で、6着以下から巻き返すケースも考えられる。オークス1着のソウルスターリングは、3歳馬や前走1番人気という好走率が非常に高いデータにも合致。前走4角2番手というのも安定感があり、軸馬に据えるには最適の存在となりそうだ。安田記念1着のサトノアラジンも有力視すべき1頭だが、6歳馬や前走4角15番手だったことを考えると、ソウルスターリング以上の評価はできない。安田記念4着のグレーターロンドンは、好走例が皆無の前走着順がやはり引っかかる。今回のデータ分析では、ダービー14着のダイワキャグニー、ダービー15着のウインブライトという2頭の3歳馬をより評価してみたい。

前走が東京以外の重賞の場合は、前走着順が2着や4、5着ぐらいのほうがよかった。大阪杯4着のマカヒキは、好走率の高い4歳馬でもある。前走4角10番手で、これは表4の項で確認した通り、好走時に勝ち切る傾向がある。このデータを味方につけて、久しぶりの勝利で復活の狼煙をあげたいところだ。新潟記念2着の4歳馬アストラエンブレムも無視はできない1頭。中山記念8着のリアルスティールの実績には敬意を表しつつも、今回は2、3着までと考えたい。
スポンサーサイト