こんにちは

境和樹さんのコラムです。

母系米国血統と格下感

東京11R 毎日王冠(GⅡ)(芝1800m)
2017mainichiokan.png

まず、血統的には「母系米国血統」が頻繁に来ているという傾向が重要です。

【毎日王冠と母系米国血統】


16年1人気1着ルージュバック
(母父オーサムアゲイン)

16年11人気3着ヒストリカル
(母母父クラフティープロスペクター)

15年1人気1着エイシンヒカリ
(母父ストームキャット)

15年7人気3着イスラボニータ
(母父コジーン)

14年8人気1着エアソミュール
(母母父ウェルデコレイテッド)

14年11人気2着サンレイレーザー
(母父コジーン)

13年6人気2着ジャスタウェイ
(母父ワイルドアゲイン)

12年1人気1着カレンブラックヒル
(母父グラインドストーン)

12年12人気2着ジャスタウェイ
(母父ワイルドアゲイン)

12年9人気3着タッチミーノット
(母父ミスタープロスペクター)

時計も上がりも速い競馬になりやすいので、高速耐性が重要になるこのレース。そこで、米国的なパワーが裏付けになるという構図ですね。

また、このことはもうひとつ別の要素にも繋がることです。

このレースは、基本的に格下馬の方が圧倒的に有利です。これまでの好走馬を見てみると、GⅠでは少し荷が重く、GⅢあたりが関の山というレベルの馬が、GⅠ級の存在を負かすケースが目立つことに気が付くと思います。

【毎日王冠における格下の激走例】


16年1人気1着ルージュバック

15年1人気1着エイシンヒカリ

14年8人気1着エアソミュール

11年1人気1着ダークシャドウ

09年4人気1着カンパニー

08年2人気1着スーパーホーネット

ウオッカ、ダイワメジャーといったバリバリのGⅠ馬が取りこぼし、GⅠでは少し足りないレベルの馬がその間隙を突くという構図がハッキリ出ているレースだと言えます。

別の要素も検証してみましょう。

【毎日王冠とエプソムC好走馬】


16年1人気1着ルージュバック
(同年エプソムC1着)

15年1人気1着エイシンヒカリ
(同年エプソムC1着)

15年4人気2着ディサイファ
(同年エプソムC3着、前年エプソムC1着)

14年11人気2着サンレイレーザー
(前年エプソムC3着)

13年6人気2着ジャスタウェイ
(同年エプソムC2着)

13年5人気3着クラレント
(同年エプソムC1着)

11年1人気1着ダークシャドウ
(同年エプソムC1着)

同一年制覇も含めて、春に同じ東京芝1800で行われるエプソムCとのリンクが強いという傾向が出ています。
同じ条件でもGⅢとGⅡ、出走馬のレベルを考えても明らかな差があるはずの両レースがリンクすると言うことが、何を示すか。

それは、「コース適性が実績に勝る」ということです。それだけ、格が必要ないレースということに繋がります。

GⅠ級の馬は次走以降が本番ということで、叩き台的な仕上がりにあるという事情が背景にはあるのでしょうが、総じていえるのは、このレースにおいてGⅠを勝つような底力がいらないということです。先の米国血統持ちの好走と合わせて

「底力不要、軽いスピードや瞬発力のある馬が有利」

というレーステーマが浮かび上がります。

さて、このテーマに合致する馬と、今年の出走馬から選び出します。今年の候補馬は以下の通り。

④アストラエンブレム
(母父ウォーエンブレム)

⑧リアルスティール 1着
(母父ストームキャット)

⑪ウインブライト
(母父アドマイヤコジーン)

④アストラエンブレムは、これまで重賞勝ちすらない明らかな格下ですが、このレースはこういったタイプの方がむしろ走りやすいのです。母父米国血統で、血統テーマをクリアし、今年のエプソムC2着。待望の重賞制覇に一票投じたいと思います。
結果 ④アストラエンブレム 11着
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