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小林誠さんの記事です。

アテになるのは1頭だけ!/秋華賞

【特注データ】~レースデータより~
 秋華賞のデータでもっとも目立つのが、関東所属騎手の不振。関西圏のG1なので関西の騎手に「地の利」があるのは事実だが、トータル[1-2-0-57]で複勝率5.0%、複勝回収率9%という惨憺たる成績だ。最後に勝ったのは2010年の三冠牝馬アパパネで、こちらは当然ながら断然の1番人気。乗り替わり騎乗では全滅と、本気と書いてマジで来ていない。

 対照的に好調なのがホームである関西所属騎手で、継続騎乗では[7-6-6-47]で複勝率28.8%と高信頼度。前走4番人気以内馬や前走3着以内に限れば、期待値はさらに高くなる。まったくアテにならないデータだが、関西所属騎手が前走馬番01~12番の馬に騎乗した場合も、高確率で馬券に絡んでいる。

 ちなみに、関西所属騎手が前走「3番人気以内かつ3着以内かつ馬番05~12番」だった馬に騎乗した場合は、トータル[7-3-5-8]で連対率43.5%、複勝率65.2%、複勝回収率146%という素晴らしい成績。この条件を完璧に満たすのがリスグラシューで、しかも継続騎乗の予定だ。逆に気がかりなのが、継続騎乗とはいえ関東所属騎手が騎乗する予定のアエロリットである。


【コース総論】京都芝2000m内 Aコース使用
・コースの要所!
★1番人気は勝率こそ高いが信頼度は並以下。7~9番人気がオイシイ。
★やや内枠有利な傾向も大きな差はなし。人気に忠実な結果が出ている。
★先行勢と中団待機組がほぼ互角の成績。やや差し優勢と考えるべきか。


【レース総論】秋華賞(G1) 過去10年
・レースの要所!
★3番人気以内馬が9勝をあげる大活躍。現在は順当決着傾向が強いレース。
★中枠である馬番07~12番が大不振。人気を考えると外枠はけっこう強い。
★最速上がり馬が勝ちきれない。好位~中団から押し切れるタイプが狙い。
★G2~G3からのローテが順当に好成績。勝ち馬に大型馬が多いのも特徴か。

 レースの平均配当は、単勝672円、馬連4299円、3連複19万7762円。3連複のみ猛烈に高いが、これは2008年の大波乱(3連複186万馬券)で数字が大幅に押し上げられているからだ。それでいて単勝や馬連の平均配当がこの程度だから、順当決着傾向はかなりのもの。かつては荒れるG1の代名詞的存在だったが、当時とは傾向がまったく異なっている。

 それは、人気別成績からも明白だ。過去10年の勝ち馬のうち9頭までが3番人気以内で、4番人気以下馬が制したのは前述の2008年のみ。ふたケタ人気の超人気薄が馬券に絡んだのも、のべ3回である。荒れるときはドカン!と荒れるレースではあるが、コレを狙うのは効率が悪く、4~6番人気や7~9番人気あたりを狙ったほうが好結果を呼び込めるはずだ。

 枠番は内枠である馬番01~06番がもっとも好成績だが、平均人気が8.5と抜けて高いのを考えると、これくらい成績差があって当然といえば当然。ただし、中枠である馬番07~12番の不振は目立っている。昨年はヴィブロスが、一昨年はクイーンズリングが中枠から好走してはいるのだが、脚質によってはかなり乗り難しい部分がありそうだ。

 そして脚質データでは、上がり最速~2位馬の不振が目立っている。芝の中距離G1とは思えないほど低調な成績で、「末脚のキレ味が身上」といったタイプには厳しいレースとなる。先行勢と中団待機組の成績が拮抗していることから、好位~中団やや前あたりがベストポジションといえそうである。

 前走クラス別では、順調にトライアルを使われてきた組が明らかに優勢。前走で1000万下や1600万下を使われていた組も好走例はあるが、基本的には「トライアル重賞をひと叩きされて出走」という王道を歩まねば、ここで好走するのは難しい。例外は、前走で牡馬混合のレースに出走していた組。こちらは[0-0-5-18]で複勝率21.7%、複勝回収率323%と、高配当の使者となるケースがある。

 最後に前走馬体重別での成績で、ざっくりいえば秋華賞は「馬格のある馬が勝つ傾向が強い」レース。前走馬体重が479キロ以下の馬も5勝をあげているが、じつはこのうち4頭がディープインパクト産駒で、それを除くとトータル[1-6-8-109]で勝率0.8%と、ほとんど勝てていない。マークカードの1着に塗るのは、前走馬体重480キロ以上馬、もしくはディープインパクト産駒に限定したい。


注目血統
 ディープインパクト産駒◎

 先週から開幕した秋の京都開催だが、芝でのレース結果を見るかぎり、大きな偏りはなさそう。展開次第で逃げ切りも追い込みも決まるという、フラットな状況という見立てである。気になるのは天候で、現在のところ金曜日から週明けまで延々と傘マーク。降雨量によっては、重や不良での開催となる可能性も十分ある。

 血統面は、ディープインパクト産駒だけをプラス評価。実際はハーツクライ産駒やハービンジャー産駒、ダイワメジャー産駒あたりも優秀なのだが、これらをプラスに評価すると、出走馬のほとんどが該当してしまう。連対率32.2%という破格の信頼度を誇る、ディープインパクト産駒だけをプラスに評価するのが正解だろう。


結論
 現在のところnetkeiba.comの予想オッズは、春にNHKマイルCを制し、古馬が相手のクイーンSも逃げ切ったアエロリットが1番人気。以下はリスグラシュー、ディアドラ、ファンディーナと続いている。近年の傾向通りに、このあたりがキッチリ結果を出すのか、それとも一波乱あるのか? どちらの可能性もありそうで、今年はなかなか判断が難しい。

 というのも、人気馬がいずれも一長一短だから。当データ分析のトップ評価はリスグラシューだが、この馬にしても「前走馬体重479キロ以下」という泣きどころがあり、1着よりも2~3着となる可能性のほうが高そう。それ以外のプロフィル面は満点に近く、好走する確率は圧倒的に高いと思われるが、1着軸としてはオススメしかねる面がある。

 それとは逆に「1着もしくは4着以下」となる可能性が高そうなのが、モズカッチャン、アエロリット、ファンディーナの3頭だ。強力な強調材料はあるが、懸念材料があったり、その他にプラス評価となった項目の数がもの足りなかったりと、扱いに難しい部分があるのは否めない。騎乗する騎手が、いずれも勝負師タイプであるのも共通である。

 以下はディアドラ、ラビットラン、ミリッサ、リカビトス、カワキタエンカ、ヴゼットジョリーという評価の序列。簡潔にいえば、アテになりそうなのはリスグラシューだけで、それ以外は意外に混戦模様──という分析結果となった。あとは枠番と、当日の馬場がどこまで渋るか次第。例年よりは波乱含みと見るが、どうか。




表はnetkeibaで見てください。
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