こんにちは

井内利彰さんの記事です。

ローズSから上昇が見込める馬と、そうでない馬が…

【秋華賞/ファンディーナ】
 皐月賞以来の前走は中間の追い切り内容からも、明らかにひと叩きした方が良くなるだろうという状態。実際、好走時には1週前追い切りの段階で栗東坂路4F時計が速いか、4F目ラップが11秒台に近い数字になるかという過去傾向があります。それに基づいて、今ひとつの状態と判断していました。

 ですから、今回もポイントは1週前追い切り。その内容が4F55.7秒、1F12.4秒。4F目が最速になるラップは良かったと思いますが、全体時計も終いの1Fもこの馬にとってはごく平凡な数字。決して好調を示すものではありません。最終追い切りでは初めてとなるCWコースを試みてきました。この時点で春に高いパフォーマンスを示した時とは違う状態であることは明らかなので、前走よりは良くなっていても高い評価ができない調教内容だと思います。


【秋華賞/リスグラシュー】
 ローズSはいかにもひと叩きすれば、良くなりますよという調教量。ラスト1Fは速いラップでも全体時計が遅いので、その点はトライアル仕様だったと思います。そして、ひと叩きして上昇するのはチューリップ賞から桜花賞の流れで経験済み。あとは今回の調教をどのように課してくるか注目していました。

 1週前追い切りが栗東坂路4F51.8秒の追い切り。そして最終追い切りは4F52.4秒でラスト1Fが11.9秒。素晴らしい伸びを見せてくれました。その中間には15-15の追い切りをこなしており、調教量としては前走時と比較しても雲泥の差。ローズSよりもパフォーマンスを上げることは間違いないので、あとはそれが何着になるかだけでしょう。


【秋華賞/ディアドラ】
 桜花賞6着、オークス4着ですから、新興勢力でないことは重々承知しています。しかし、春には目立たなかった馬体がここにきて素晴らしく良く見えます。角馬場へ向かう様子などは堂々として、落ち着き払っていて、風格すら出てきたように思うくらい。ひと夏越して、本当に逞しくなった印象です。

 C.ルメール騎手が跨った1週前追い切りでも全く重心がブレていません。橋田満厩舎ということで、血統は全く違いますが、アドマイヤグルーヴを彷彿とするようなフットワーク。最終追い切りもきっちり4F目が最速になる栗東坂路での追い切りをこなしており、あとはどんなレースをするかだけ。


【秋華賞/ラビットラン】
 ローズSは鮮やかな差し切り。この時点では伏兵でしたが、さすがにトライアルを勝って本番となれば、主役級の注目を集めることでしょう。馬はそれを意識しているわけではないと思いますが、勝ったことで落ち着きとともに風格が出てきた、そんな感じがします。

 それは1週前追い切りのCW3頭併せで感じました。先行していましたが、追いかけてきた2頭に「さあ、おいで」と言わんばかりの走り。楽に先着できていますし、もう強い負荷をかける必要はないくらいに動ける態勢が整っています。今回は10月9日に4F52.8秒をこなしているので、最終追い切りは4F56.0秒。これは納得ができる緩め方ですし、あとはコーナー4つのレースだけ。


【秋華賞/レーヌミノル】
 前走の敗因。皆様はどう考えているでしょうか。距離と結論付けるのが手っ取り早いと思いますが、私は陣営がコメントしている「中身が出来ていなかった」ところに賭けてみたい気がします。

 その理由はCWコースでの追い切り。常にトラック馬場でコーナー4つで折り合って走ることができている馬が2000mをこなせないとは思えません。むしろ京都芝2000mなら他馬よりもうまく立ち回ることができる可能性が大。最終追い切りではいつもの豪快さがなかっただけに、前走よりもぐんと良くなったという印象もないのが正直な感想ですが、ここで軽視してはいけないような気がします。

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