ROUNDERS編集長 治郎丸敬之

【有馬記念】あらゆる条件が揃ったモズカッチャンを狙う

ハービンジャー自身もそうでしたが、産駒には馬体の立派さや雄大さが強く遺伝しています。グッドルッキングホースではあるのですが、それゆえに脚元を支えるサスペンション部分に負荷が掛かりやすい。若駒の頃は、馬体の緩さも手伝って、1度好走すると、その肉体的反動が出てしまい、次走では人気になっても敗れてしまうという産駒のパターンが目立つ時期がありました。

筋肉は強くて馬格があるにもかかわらず、サスペンションが緩いため、一瞬の切れ味や反応が問われるレースに弱いという特徴もあります。だからこそ、ハービンジャー産駒が得意とするのは、中山芝2000m、京都芝2000m、札幌芝1800m、阪神芝2000mという、内回りの中距離戦になるのです。好走の条件が著しく限定されてしまうことに加え、前述のように、レースを走ったあとの反動が大きいため、1着→4着→1着→8着などと好走と凡走を繰り返すのもハービンジャー産駒の特徴です。

もうひとつ、ハービンジャー産駒は気持ちで走る面もあります。産駒には癇性(かんしょう)が良くも悪くも伝わっているのでしょう。きつい馬やきかない馬が多いということでもあります。強い勝ち方をするのも気持ちの強さゆえであり、凡走をしてしまうのも気性の激しさゆえ。生まれもった性質は簡単には変わりません。そういう意味でも、ハービンジャー産駒は凡走の次のレースで狙うべきあり、好走の次は凡走を疑うべきですね。

モズカッチャンは走るハービンジャー産駒の典型です。まず脚元が軽く、ごついタイプではないため、サスペンション部分にそれほど大きな負荷が掛かりません。前走はやや重め残りでしたが、480kg台の馬体重で走ることができると、肉体的な反動は少なくて済むはずです。

ただ、札幌記念で激走をしたあと、府中牝馬Sの直前に熱発をして回避したように、そのレースで全力を出し切って、持てる力以上のものを出し切ってしまうことがあります。きっちりと仕上がっている状態での激走であれば、それほど反動も大きくないのですが、肉体的には中途半端な状態にもかかわらず思いの外頑張ってしまうと、その後が大変なのです。札幌記念は現地で観戦していましたが、休み明けの中をあわや勝ったかと思わせる見事な末脚でした。その後、反動が出た状態から立て直してのエリザベス女王杯でしたから、前走の3着は仕方ない結果だと思います。

つまり、今回の有馬記念はハービンジャー産駒の好走パターンに当てはまります。前走を不完全な状態で敗れたあとの次走は激走が見込まれます。さらに、有馬記念が行われる中山芝2500mはハービンジャー産駒が得意な舞台としている、内回り(小回り)の中距離戦です。しかも、3番という絶好の枠順を引き当て、内の2、3番手という絶好のポジションを走ることができそうです。これだけ条件が揃うことは珍しく、そんな幸運を反映するかのように、モズカッチャンの毛艶はピカピカと輝いて、馬体には斑点が浮いて絶好調です。あとは他馬との力関係だけ。最高に上手く立ち回り、モズカッチャンの力を発揮し、頂点に立ってくれることを期待して、この馬に本命を打ちたいと思います。



元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【有馬記念追い切り診断】オジュウチョウサンは素軽さに欠ける/レイデオロはこの馬なりに順調

■オジュウチョウサン【B】
体は使えているんだけど、素軽さに欠ける。スピードが少し物足りないかな。体調は順調だと思うよ。

■キセキ【A】
頭が高いのはいつも。クビの使い方、脚の使い方はいいし、いい意味で順調にきているね。

■クリンチャー【A】
体を使えて力強い走りをしているね。あとはどこまで息が整っているかだろう。

■サウンズオブアース【C】
体は使えてはいたけどあまりよく見えなかったね。バランスの悪さが影響しているのかもしれない。

■サクラアンプルール【B】
頭が高い走りだけど伸びは良かったよ。この馬なりに順調じゃないかな。

■サトノダイヤモンド【C】
前回の方が反応があった。今回は動きが重いね。力が入ってない感じに見えたよ。

■シュヴァルグラン【A】
前回は重い動きだったけど、今回は素軽さが出ているね。いつもはモタモタする馬だけどね。

■スマートレイアー【C】
動きの重さが気になるかな。体は使えてはいるけど、脚が前ではなく上に上がってしまっているね。

■パフォーマプロミス【A】
頭は少し高いけどクビの使い方、体の使い方は良かったよ。

■ブラストワンピース【B】
力強い走りはしてるいんだけど少し重い感じかな。このひと追いでどれだけ変わるかだろう。

■マカヒキ【A】
体は使えているし、気分良く走れているし、いい意味で順調じゃないかな。

■ミッキースワロー【C】
今回も追って顎が出るね。癖なのかもしれないね。

■ミッキーロケット【A】
体も使えているし、反応も良かった。いい意味で順調じゃないかな。

■モズカッチャン【C】
硬いなり体は使えているけど脚の伸びがイマイチだね。前回の方が良かったかもしれない。

■リッジマン【B】
前回はトモのバランスが悪かった。今回は多少バランスの改善が見られたよ。

■レイデオロ【A】
体も使えているし、頭は高いんだけど順調じゃないかな。

よく見えたのはパフォーマプロミス、マカヒキの2頭。続くのがキセキ、クリンチャー、シュヴァルグラン、ミッキーロケット、レイデオロあたりだね。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

グッドジュエリー前が速くなれば差し切る/中山7R

中山7R 2グッドジュエリーを狙う。昇級の2戦は6着、11着と結果が出ていないが、2走前は0秒2差、前走も大外18番から上がりは33秒0の脚で詰めてきた。堀井師は「僕もスタッフも上のクラスでやれる馬という感触があるんだけど、武さんも前走後に『このクラスで十分やれる馬ですよ』と言ってくれた。そろそろ決めてほしいね」。追い込み脚質なので展開に左右されるが、1200メートルで前が速くなれば差し切れる。単5000円。

中山11R 有馬記念は8ブラストワンピースの成長力に懸ける。追い切りに乗った池添騎手は「菊花賞から2カ月という短期間で背腰に筋肉がつき、迫力を増したいい体になった。柔らかみもあるし、成長している。G1タイトルを取れると思っている馬。しっかり乗りたい」。これまでオルフェーヴル、ドリームジャーニーといった名馬の背中を知るジョッキーの言葉を信じる。単5000円。(ここまでの収支 マイナス21万8800円)
--------------------------------------------------------------------------------
結果

中山7R ②グッドジュエリー 9着

中山11R ⑧ブラストワンピース 1着  単勝配当890円 複勝配当270円




佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

土曜の中央競馬は中山10R・中山大障害で◎タイセイドリームがハナ差の2着に健闘。一瞬勝ったかと思わせる、素晴らしい走りであった。日曜は年末のグランプリ、中山11R・有馬記念が行われる。

今回の予想動画「うま馬データMOVIE」では、全16頭の舞台適性をランキング。血統適性のある人気薄も紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。

今年の有馬記念において、最大のポイントは『キセキがどのようなペースを刻むか』という点に尽きる。前走のジャパンCはアーモンドアイに屈したものの、自身の走破時計2.20.9は世界レコード。通常レコードはハイペースのレースで出やすいが、キセキの作るペースはそこまでハイペースではない。

ジャパンCレースラップ
12.9-10.8-12.2-12.3-11.7-11.8-11.7-11.4-11.4-11.0-11.4-12.0

前半1000m通過タイム59.9秒は、過去10年のジャパンCにおいて4番目に速いもの。極端に速くはない。800m通過地点から11秒台を刻み始め、7F連続で11秒台をキープ、ラスト1000m57.2秒は東京2400m史上最速。キセキの驚異的な身体能力と心肺機能が超ロングスパートを可能にするのだろう。ではキセキのロングスパートが中山・有馬記念で可能なのかどうか。

有馬記念過去10年平均ラップ
6.9-11.4-12.0-12.0-12.4-13.1-13.0-12.6-12.0-12.0-11.9-11.5-12.1

年によって変わる部分はあるが、1300m通過したあたりから次第に速くなり始めているのがお分かりいただけるだろうか。1300m通過地点は2コーナーの入口。中山競馬場と言えばゴール前の急な坂が有名だが、実はゴール板を過ぎた後の1コーナーにも、高低差2mほどの上り坂が存在するのだ。2コーナーで下り坂が始まり、向正面から4コーナー、直線入口までは平坦なコースが続く。

仮にキセキがジャパンC同様、残り1400m以上ある地点からピッチを上げようにも、そこは1、2コーナー。キセキは跳びが大きく、下り坂、しかも狭いコーナーではペースアップし辛いだろう。向正面残り1000mほどからジワジワとペースが上がり始まるロングスパート勝負になりそうだ。

加えてジャパンC当日の東京競馬場は末脚も問われる軽い馬場。今の中山芝は開幕週より1秒近く時計が掛かり始め、上がりもそこまで速くないタフな馬場。ジャパンCと比べれば、まるで違う質のレースになるだろう。

ただ、いくらジャパンCほどロングスパート勝負にならないとはいえ、向正面からスパートし、外を回って馬券に食い込むのは至難の業。内でスタミナをロスしないよう器用に立ち回り、ラストしぶとく伸びる能力が問われるレースになりそうだ。

キセキの逃げは序盤ハイペースではないと前述したが、序盤が速くないレースに強い血統がある。キングマンボの血だ。実際キセキの逃げたここ2戦、勝ち馬のレイデオロ、アーモンドアイは父キングマンボ系。もちろん馬が強い点は考慮しても、共にキングマンボ系が勝っている点は見逃せない。

有馬記念は過去、テンが遅いレースでキングマンボ持ちの好走が目立っている。14年、トゥザワールドが2着だった際は前半900mが過去10年で9番目に遅く、11年のエイシンフラッシュ2着、トゥザグローリー3着とキングマンボ持ちが2頭馬券になった際は、前半900mが過去10年で最も遅かった。今年も序盤は遅くなることが予想され、例年よりキングマンボ持ちが有利になると予想する。


・内枠からロスなく立ち回れる
・キングマンボの血を持っている


この2点を満たしている馬は1頭。◎モズカッチャンだ。母父はキングマンボ系キングカメハメハ。一族は内回り巧者が多く、ステファノスなど内を捌くのが上手い馬が目立つ。実際昨年のオークス2着やエリザベス女王杯1着時は内枠から内を捌いてのもの。ゲートが遅い時があるため内枠でも先入れの奇数は不安だが、観客席から遠い向正面スタートで、かつ前走一度使ってガス抜きした分、しっかりスタートを切ってくれると思いたい。

内枠は必須だっただけに、枠順抽選会中継を正座しながら観て、2枠3番を引いた瞬間興奮して立ち上がり、飲んでいたジュースを思いっきり床にこぼしたことはここだけの話だ。

前走エリザベス女王杯はラスト脚が上がり3着であった。当初は札幌記念から府中牝馬Sを挟んで臨む予定が、熱発の影響で予定変更、ぶっつけで臨むことになってしまった影響が大きく出たのだろう。今回はトラブルなく調整できており、状態面に不安はない。距離も内枠ならこなせるだろう。牡馬顔負けのグラマラスな馬体で、多少馬場が悪くなってもこなせる。今回はビッグチャンスだ。


天皇賞を制したレイデオロはキセキが逃げたレースで好成績を挙げている点が強調点。キングマンボ系でレースへの適性はありそうだ。右回りのほうが元々得意な馬で、中山替わりは心配ない。ネックはテンションの高い兄弟だけに当日の気配に左右されること、そして気持ち長そうな2500m、雨などで荒れた非根幹距離は京都記念で3着に敗れているだけに、そのあたりが心配なところ。

菊花賞で不完全燃焼の4着だったブラストワンピースも上位候補。配合の組み合わせはモズカッチャンと同じ。モズほど器用に内を捌けないタイプで、その分3番手評価とした。距離短縮はプラス。ポジション次第だろう。雨で持続力がより問われる展開になればクリンチャー、ミッキーロケットあたりを評価しておきたい。

◎モズカッチャン
〇レイデオロ
▲ブラストワンピース
☆クリンチャー
△④、⑤、⑩、⑪、⑭、⑮



狩野雄太さん

このコラムでは、とっておきの"スパイス"を投入しましょう!いつも動画で出している、近年の結果がこちらです。画像右端の「位置」を見てください。3コーナーの時点で中団より前にいた馬ばかり来ていますね。後ろから直線の末脚勝負にかける馬では届きません。

その証拠に上がり1位の馬はすべて4着以下で、同2位と3位も1頭ずつしか馬券に絡んでいないんです。こんなに上がり上位馬が苦戦するG1は珍しいですから、有馬記念は特殊なレースということです。
枠順を見ても7枠(オレンジ帽)より外は連対なし。いかにロスなく立ち回って、勝負どころでは前を射程圏内にとらえていることが重要です。好位~中団から差せる馬を狙っていきましょう!
内枠を引いたモズカッチャン、パフォーマプロミスは、この好走条件にピッタリ。ミッキースワローは中山では早めに位置を上げる競馬をしているのでマークが必要です。
あとは動画で話したポイントと併せて、最終結論を出しました。
◎ ⑫レイデオロ
○ ⑤パフォーマプロミス
▲ ③モズカッチャン
☆ ⑩ミッキースワロー
△ ②クリンチャー
△ ⑥サトノダイヤモンド
△ ⑧ブラストワンピース
△ ⑭キセキ
△ ⑮シュヴァルグラン



ダイワスカーレットで制覇
安藤勝己


◎ ⑭キセキ
○ ⑫レイデオロ
▲ ③モズカッチャン
☆ ⑧ブラストワンピース
△ ⑮シュヴァルグラン
△ ⑩ミッキースワロー
△ ⑤パフォーマプロミス
△ ④マカヒキ
ファン投票第1位のレイデオロは強い馬やし、古馬になってさらにたくましくなっとるけど、アーモンドアイのような絶対的強者のイメージは湧かん。レースは確実に上手くなっとるで大負けのイメージがしづらいんは確かも、2、3着に負けることも想定の範囲内って感じで、言うならば不動の対抗。頭までの魅力って意味でキセキを本命にとりたい。この秋は惜敗続きで勝ち切ってないとはいえ、今回はより行きたい馬がおらん分、かなり楽に逃げられるはず。東京2400mより中山2500mのほうが息を入れやすいから、すんなりなら相当粘れると思うんや。そう、オレが制したダイワスカーレットに近いイメージ。今回はかの化け物もおらんし、JCくらい走ればレイデオロが届かん可能性も十分あるやろ。秋4走目のヘビーローテとはいえ、多方面から状態の心配はないと裏づけも得られたしな。

絶好枠を引き当てたモズカッチャンが単穴。インピッタリでいいポジションが取れそうやし、状態面のピークも明らかに今回でしょ。頭までの可能性を感じる惑星としてブラストワンピース。不器用な馬やで大レースでは結果が出とらんけど、能力的にはG1級のものがあると思っとる。腹をくくって終いに懸け、なおかつ流れがハマるようなら突き抜けても驚けん。シュヴァルグランは痛恨の外枠……。確実に終いは詰めてくるタイプやで掲示板を外すことはないやろうけど、圏内までとなるとプランが難しい並びになった。ノリが一発に懸けるミッキースワロー、獲得賞金争いで厩舎的にもメイチのパフォーマプロミス、内目の枠で岩田ならマカヒキも3着には塗っておく必要がある。



境和樹の穴馬券ネオメソッド

問われる中山適性、非根幹距離適性

中山11R 有馬記念(GⅠ)(芝2500m)

2018arima01.png


中山芝2500という変則条件で行われる有馬記念は、何よりも適性が重要なGⅠ。

問われるのは、中山コースに対する適性、非根幹距離に対する適性。

2018arima02.png

まず重要なポイントが中山コースに対する適性。昨年も、勝ち馬キタサンブラックはもちろん、8人気で2着した伏兵クイーンズリングにも、中山2戦2勝という隠れた中山実績がありました。
パワー優先の馬場、直線の急坂と、主場の中でも突出した特殊適性を要求する中山。その特殊な競馬場に対する適性は、この大一番でパフォーマンスを跳ね上げる大事な要素になるのです。

・中山で重賞勝ちがある
・中山で大崩れしたことがない

こういった要素を持っている馬は、人気薄でも絶対にマークを外してはいけません。

2018arima03.png

あとは2500という距離に対する適性、つまり非根幹距離での実績がモノを言うというケースも考えておくべき。比較的上位人気で決まることが多い有馬記念において、アッと言わせる快走を見せた馬の多くは、1800、2200、2500といった非根幹距離の重賞で好走した実績がありました。

“中山芝2500”という条件に対する適性を最重視。今年の候補馬は……

③モズカッチャン
(中山1戦1勝、エリ女1着)

④マカヒキ
(弥生賞1着)

⑤パフォーマプロミス
(中山1戦1勝、AR共和国杯1着)

⑥サトノダイヤモンド
(有馬記念1着)

⑩ミッキースワロー
(セントライト記念1着)

⑫レイデオロ 2着
(オールカマー1着)

今年は⑩ミッキースワローに◎。

中山非根幹距離重賞でセントライト記念1着、AJCC2着と複数回好走している点に注目。ジャパンカップは内有利の馬場設定で外差し狙いではノーチャンス。その鬱憤を適条件で晴らしてもらいましょう。

それでは皆様、よいグランプリを!




有馬記念週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●有馬記念に夢はあるのか●

ファン投票1位のレイデオロ、2位のアーモンドアイは実績を考えれば選ばれて当然だが、3位のオジュウチョウサンには驚くほかない。

いまさら戦績には触れないが、GⅠの中のGⅠと呼べる有馬記念に準オープンの馬がファン投票で選ばれて出走すること自体が異例中の異例。

その鞍上が武豊騎手というのも驚くほかない。

有馬記念に出走している馬の中で武豊騎手には主戦を務めていたクリンチャー、前走で騎乗していたマカヒキ、スマートレイアーがいたが、武豊騎手が選んだのが準オープン馬のオジュウチョウサン。

ただ、これは選んだというよりは、競馬を盛り上げるために譲ってもらった、というのが正解。

どういうことかというと、もともとはというか、当然という感じで決まっていたのがクリンチャーだった。

ところが、クリンチャーの前田オーナーが競馬を盛り上げるため、ファンのため、ということで、オジュウチョウサンに武豊騎手を譲った、というのが本当のところ。

クリンチャーとしては武豊騎手の代役が福永騎手なら問題はなく、話がすんなりとまとまった、とのこと。

そして、枠順抽選では1枠1番という、大きな期待を抱かせる枠順を確保。

さすが「持っている」騎手と馬のコンビ。

過剰人気になりそうなので馬券的な妙味はないが、そこには夢がありロマンがある。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●実は…!?●

今週日曜はいよいよ有馬記念。28日にもう一日競馬開催はあるものの、やはり国民的行事のひとつでもあり、1年の総決算というイメージは大きい。今年は話題性のある馬の出走があり、また違った盛り上がりを見せそうだ。

その話題を最も振りまいているのが、障害王者のオジュウチョウサンの参戦。しかも鞍上に武豊騎手を確保し、さらに枠順抽選で昨年のキタサンブラックに続き1枠1番を引き、より加熱してきているようだ。オジュウチョウサングッズもより売れることだろう。

武豊騎手は、この馬の他に今年の凱旋門賞へ挑んだパートナー・クリンチャーや、秋の天皇賞で手綱を取ったマカヒキも乗れるチャンスはあったのだが、この辺りは競馬界のために、有馬記念を盛り上げるために話題性のあるオジュウチョウサンを敢えて選択しているのだろう。


このほか、アーモンドアイとの対決を避けた様にも見えてしまうレイデオロや、そのアーモンドアイの驚異的なレコード勝ちを誘発した当事者キセキ、引退レースを迎える一昨年の覇者サトノダイヤモンドと、最強の2勝馬だったサウンズオブアース、逆に引退レースの予定が来年も現役続行を決めたシュヴァルグランなど、有馬記念らしい話題性のある馬は多い。

馬券的にも面白くなった今年の有馬記念。注目したいのは…


土曜に続き日曜もミルコ、手綱を取るのは牝馬のモズカッチャンだ。

ジャパンカップ直後はスワーヴリチャードで参戦する予定だったミルコ。ただスワーヴの陣営が来年を見据えて無理をしないという選択で回避を決め、スライドしてモズカッチャンの騎乗が決まった経緯。一見すると、ただのスライド騎乗に思えるが、実は回避の前から、「体が2つ欲しい」というほど、スワーヴリチャードと同等にモズカッチャンにも騎乗したい気持ちを持っていた。

というのも、前走のエリザベス女王杯は不甲斐ない3着だったが、本来は府中牝馬Sを使ってエリ女が勝負の予定が、熱発で府中牝馬Sを回避、結果的にエリ女は叩き台になってしまっただけで、その結果は仕方ないところがある。そう、今回の有馬記念が勝負の場となったということ。前走でも手綱を取っていたミルコも、次は変わるという確信を持っていたのだろう、それもあっての「体が2つ欲しい」と言うことだ。


師走に入ってGI騎乗機会2戦2勝、勢いに乗るミルコならあっと言わせる可能性は十分あるだろう。話題性は少ないモズカッチャンだが、その鞍上で注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ルメール祭りは終わらない●

今年の競馬はリーディングが示すとおりルメール騎手中心ですべてが回ってきた。

ジャパンカップを制したことで年間GⅠ、7勝という新記録を樹立。

多くの有力馬たちがルメール騎手のローテーションに合わせてレースを使い分けた結果であり、馬本位ではなくルメール本位という扱いを受けられる、それだけ突出した騎手ということだろう。

その中心にいたのがアーモンドアイであり、有馬記念で騎乗するレイデオロ。

もともとレイデオロの秋のローテーションはオールカマー→ジャパンカップ→有馬記念だったが、アーモンドアイが秋華賞→ジャパンカップとなったため、レイデオロはジャパンカップではなく、予定を前倒して天皇賞へ。

もしジャパンカップで2頭とも出走となった場合、ルメール騎手はアーモンドアイを選んでいたのでレイデオロの戦績を考えれば、ジャパンカップの見送りは妥当な判断だったのかもしれない。

レイデオロを2番手候補にしてしまうアーモンドアイの強さは恐ろしいほどだが、2番手とはいえレイデオロも予定を前倒しても天皇賞を制してしまう強さがあり、普通の年なら年度代表馬候補に挙がっていいほど。

秋華賞から先週の朝日杯FSまでの10週、すべてのGⅠを外国人騎手が制しており、有馬記念も有力馬の多くに外国人騎手が騎乗。

もちろん、その中心はルメール騎手。

年間GⅠ、8勝としてさらに記録を更新するのか。そして2005年に武豊騎手が打ち立てた年間212勝という最多勝記録を抜くことができるのか。ルメール祭りはまだ終わらない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●関西圏の締めの重賞を制するのは…!?●

今週はいよいよ有馬記念。28日にもう一日競馬開催はあるものの、やはり国民的行事のひとつでもあり、1年の総決算というイメージは大きい、今年は話題性のある馬の出走があり、また違った盛り上がりを見せそうだ。

その有馬記念の前日の土曜日、関西圏で行われる今年最後のJRA重賞、阪神Cもまた、なかなかの好メンバーが揃い楽しみな一戦となった。

まずは何と言っても実績NO1のレッドファルクス、これが引退レースとの事で有終の美を飾れるか、注目となる。ただその鞍上には…GI2勝を含むこの馬のタイトル獲得時に全て手綱を取ってきたミルコでは無く、ボウマンが収まっている。確かにこの2戦は乗っていないが、最後のレースなだけに違和感がある。聞けば騎乗依頼のオファーはしていたらしい。

実はもう1頭、サマーマイルシリーズで中京記念・関屋記念と手綱を取ったワントゥワンの陣営も、ミルコに騎乗依頼を打診したそうだ。

しかし実際にレースで手綱を取るのは…

今回が初騎乗となるジュールポレール。これも違和感しかない。何故なのか…


その理由は、元々は幸騎手のお手馬。それが前走のマイルCS直前に落馬負傷してしまい乗れなくなり、急遽の代打で石川騎手が乗り、結果は勝ち馬からコンマ3秒差と僅差の6着だった。この時、ミルコはペルシアンナイトに騎乗していたが、このレースを間近で見て思うところがあったのだろう、「阪神Cでジュールポレールに乗りたい」とミルコサイドから打診したという。


この秋は、11月まではもうひとつ大きいレースで勝ち切れなかったが、12月に入り、初日のチャレンジC、そしてチャンピオンズC、さらに先週の朝日杯FSとJRA重賞で騎乗機会3戦3勝と只今絶好調、調子に乗った時のミルコは手が付けられないぐらいの勢いがある。この阪神Cでは、オファーのあった元お手馬を蹴って、初騎乗となる馬を自ら射止め騎乗するが、その勢いから考えれば最も注目すべき1頭になるだろう。

今年の関西圏の締めとなる重賞を制する可能性は十分ありそうだ。




水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 有馬記念(G1)(芝2500m)
◎本命馬
⑪ミッキーロケット
牡5、栗東・音無厩舎、マーフィー騎手
本来なら、死角がほとんどないレイデオロ本命があるべき予想だと思う。個人的にはこれが勝つ可能性が最も高いと考える。しかしG1の中でも有馬記念だけは、本命馬を負かす可能性のある馬に振って夢を見たいものだ。そもそも、断然の人気馬が伏兵に食われるのが有馬記念の特徴ではなかったか。平成最後の有馬記念に、かつての荒れるグランプリを期待したい。本当ならここで見たかったフィエールマンやエタリオウ、年内の大仕事を終えたアーモンドアイがいないのなら、「対決」ではなく「配当」で夢を探る。今年は⑪ミッキーロケットから入る。

有馬記念の穴血統と言えば、これはもうキングマンボ系だ。古くはアメリカンボス、近年はエイシンフラッシュ、ルーラーシップ、トゥザグローリーにトゥザワールド、一昨年小差4着のヤマカツエース。そのほとんどが人気薄だった。勝ち鞍こそないが、人気以上に走るということが適性の裏付け。もちろんレイデオロも同じキングカメハメハ産駒だが、ミッキーロケットのような人気薄でこそ、この血は光る(サクラアンプルールは枠が痛すぎるのと年齢で割り引く)。

スタートが安定してある程度位置が取れるようになってから成績も向上してきたし、母方の配合は欧州パワー血統を重ねたもので坂コースの適性もかなり高い。過去の中山2走はスプリングSと高速皐月賞でノーカウント。輸送さえこなせば一発あっていい。雨もできれば降ってほしいものだ。
$お宝馬
⑤パフォーマプロミス
穴種牡馬がキングマンボ系なら、ここ10年、有馬記念の代名詞となっている種牡馬はステイゴールドだ。有馬に限らず、中山2500の適性ではトップクラスでもある。同産駒⑤パフォーマプロミスは冬馬の傾向が強い戦績。ミッキーロケットを兼お宝馬にしてもいいのだが、ここはグランプリということで更なる人気薄を挙げてみることにした。

相手上位は当然⑫レイデオロ。あとは⑩ミッキースワロー。押さえは枠が痛恨の⑮シュヴァルグラン、③モズカッチャン、⑫キセキ。




栗山求さん

中山11R 有馬記念(G1) 芝2500m OP 定量
◎14キセキ
○12レイデオロ
▲3モズカッチャン
△8ブラストワンピース
△5パフォーマプロミス
△10ミッキースワロー
<見解>
◎キセキは
「ルーラーシップ×ディープインパクト」という組み合わせで、
母ブリッツフィナーレは中京記念(G3)を
レコード勝ちしたグレーターロンドンの全姉。

ロンドンブリッジ(ファンタジーS、桜花賞-2着)を経て
オールフォーロンドンにさかのぼる下河辺牧場の名門牝系に属しており、
近親にはオークス馬ダイワエルシエーロもいる。

ルーラーシップ産駒は中山の芝中長距離を得意としており、
2200~2500mで連対率43.8%と抜群の成績。

芝2500mは全4走とサンプルが少ないものの連対率50.0%とさらに成績が上昇する。

現役時代、トビが大きかったので、
産駒も広い東京コースを得意としているが、
一方で同産駒は切れ味よりもスピードの持続力を武器としているので、
そうした特長が活きやすい小回りコースへの対応力もある。

アメリカJCC(G2)を勝ったダンビュライトなどはその典型だ。

本馬は今年春の日経賞(G2)で1番人気に推されながら9着と敗れているが、
当時はスランプだった上にスタートで出遅れて後方からの競馬となり、
中盤で一気にマクって先頭に立つという強引な競馬も響いてラストの伸びを欠いた。

ペースにゆるみのない中山芝2500mは、
粘り強さを身上とするこの馬にとって本質的に合う条件だと思われる。

ジャパンC(G1)の反動が懸念されるが、
追い切りの動きを見たかぎり杞憂に終わりそうだ。

ルーラーシップ産駒は
上り調子にあるときはクラスの壁を突破して連続好走する、という特長があり、
4歳秋を迎えた現在がまさにその時期だと思われる。

先に行く馬なので、
ダッシュを利かせて内に切り込めば14番枠の不利はない。




日曜メインレース展望・柏木収保

有馬記念で無類の強さを誇るヘイルトゥリーズン系/有馬記念
評価の難しいオジュウチョウサンも、血統背景は強力


 もうずっと以前、3歳から7歳まで有馬記念を「3、4、3、1、1」着したスピードシンボリ(1963)という馬がいた。父はロイヤルチャレンヂャー(1951)、その父がロイヤルチャージャー(1942)。現代の主流父系の祖ミスタープロスペクター(1970)や、ノーザンダンサー(1961)が出現する前のことになる。

 6~7歳時に有馬記念を連勝したスピードシンボリは、やがて1984~1985年の有馬記念を2連覇したシンボリルドルフの母の父となった。種牡馬としては必ずしも成功しなかったシンボリルドルフは、1993年の有馬記念を1年ぶりの出走で奇跡の勝利を飾ったトウカイテイオーを送った。スピードシンボリの血を引く馬は有馬記念を「5勝」したことになる。

 いま、ロイヤルチャージャーは現代の主流父系の祖の1頭となって、サンデーサイレンスの4代前の父に登場する。ロイヤルチャージャー孫の世代にあたるヘイルトゥリーズン直父系(産駒にヘイロー、ロベルト)の産駒は、1994年のナリタブライアン以降、有馬記念を計22勝もしている。驚くことに21世紀に入って以降、ヘイルトゥリーズン直父系の産駒が目下「17連勝中」である。同時にワン.ツーが10回もある。

 といって、そういう理由で有馬記念の中心馬を探すことは難しい。主流父系が限られる現在、大半の馬が主流父系の産駒同士の組み合わせになっている。ましてこの父系の最初の活躍馬スピードシンボリが50年も前に示したように、牝系に入ってもタフで勝負強さを伝えるのがヘイルトゥリーズン系の真価。だから、時間をかけて、しだいに現代の主流父系になっていった。

 レイデオロ(父キングカメハメハ)の母の父は、ヘイルトゥリーズン直仔ロベルトの孫のシンボリクリスエス(有馬記念2連勝)であり、同じく人気のキセキ(父はキングカメハメハ直仔ルーラーシップ)の母の父は、ディープインパクト(自身と産駒で有馬記念3勝)である。父方の影響も、母方の影響力もおそらくほぼ互角だろう。

 シンボリルドルフの場合は、母の父スピードシンボリの勝負強さを強く受け継いだといわれたが、同じような血の組み合わせが多い現在、レイデオロにもっとも影響を与えているのは、3代母ウインドインハーヘア(直仔ディープインパクト)一族の血かもしれないのである。

 ただし、ヘイルトゥリーズン系の有馬記念での無類の強さを評価するなら、今年該当するのは「サンデーサイレンス直父系」の9頭に限られる。

 オジュウチョウサン(4×5)    クリンチャー(5×4)
 サウンズオブアース       サトノダイヤモンド(3×5×4)
 シュヴァルグラン(3×4×5)    スマートレイアー
 パフォーマプロミス(4×5)    マカヒキ(3×5)
 ミッキースワロー

 ()の数字は5代前までのヘイルトゥリーズン、あるいはヘイローのクロス。特別に有馬記念向きというなら、クロスまで秘める6頭かもしれない(実際、サトノダイヤモンドは16年の勝ち馬)。

 評価の難しいオジュウチョウサンは、父ステイゴールド(産駒が有馬記念4勝)、母の父はシンボリクリスエス(有馬記念2連勝)であり、同じく父ステイゴールドのパフォーマプロミスは、母方祖父がブライアンズタイム(産駒は有馬記念3勝)という強力な有馬記念背景をもつ。

 難しい中山2500mの流れが味方するとみて、ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)に期待したい。ジャパンCの再現を狙うキセキの先行策を、人気のレイデオロ、見せ場を作りたいオジュウチョウサン、ボウマンに戻ったシュヴァルグラン以下、早めに動いて出る公算大。ただ、小回りに見えて中山の3コーナーはゴールまで約4ハロンもある。

 早めに動く馬が続出すると、08年のアドマイヤモナークが2着し、かつてイナリワン、ダイユウサクが届いて勝ったように追い込みタイプにも不利はなくなる。ミッキースワローは右回りの短い直線向き。休み明けで初の左回り、超高速決着のジャパンCはさすがに坂上で諦めたように映ったが、それでも上がりは最速。消耗戦の中、活力は保たれた気がする。中位のイン追走もありえる。



優馬

重賞データ攻略
有馬記念

 平成最後のグランプリ、有馬記念。秋の天皇賞でダービー以来となるビッグタイトルを奪取したレイデオロが中心も、障害王者オジュウチョウサンの参戦など話題は盛り沢山! データ班渾身の結論を見逃すな!

1番人気は堅実
 この有馬記念がラストランとなる馬や、新たな可能性を追い求めた馬。ドリームレースに相応しいメンバーが揃った一戦。まずは基本的な傾向を整理していこう。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔6.2.1.1〕
2番人気〔2.1.2.5〕
3番人気〔0.0.2.8〕
4番人気〔1.1.1.7〕
5番人気〔0.1.0.9〕
6~10番人気〔1.4.2.43〕
11番人気以下〔0.1.2.51〕

 1番人気の安定感が一際目立つ。唯一馬券を外したのは6歳馬で、3~5歳に限ればすべてが馬券対象になっている。また、1番人気馬が単勝オッズ3.0倍を切る支持を受けていれば〔6.1.0.0〕と、1着候補としての信頼感はかなりのもの。その点で言えばレイデオロは堅軸か。

 その一方で伏兵台頭の余地も大きいのが特徴。2着馬の半数は単勝オッズ20倍以上、3着馬に関しても4頭が単勝オッズ30倍以上の馬だった。紐荒れには注意しておきたい。

所属別成績(過去10年)
関東馬〔1.0.3.30〕
関西馬〔9.10.7.92〕

 こうして見ると、圧倒的に関西馬が優勢。ただし、今秋のGI戦線では関東馬が〔6.0.1.50〕、関西馬が〔7.13.11.104〕と、勝ち星だけなら互角と言える。

年齢別成績(過去10年)
3歳〔4.2.2.23〕
4歳〔2.5.2.31〕
5歳〔4.2.4.37〕
6歳〔0.0.0.17〕
7歳以上〔0.1.2.16〕

 6歳以上となると、ガクッと成績が落ちる。また、牝馬は〔2.3.0.17〕。馬券に絡んだ5頭中4頭は牝馬クラシックの勝ち馬で、前走もGIで1~2番人気に推されていたという共通点があった。

王道はジャパンカップ組
 出走メンバーを見渡すと、ジャパンカップをパスした馬も珍しくなく、秋の古馬中長距離GIを3連戦するということは、なかなかにハードルが高いとも言える。

前走レース別成績(過去10年)
ジャパンカップ〔3.5.6.48〕
菊花賞〔3.1.1.5〕
天皇賞(秋)〔2.0.1.8〕
アルゼンチン共和国杯〔1.0.0.6〕
エリザベス女王杯〔0.2.0.12〕
GIII〔0.0.1.11〕
GII〔1.2.0.32〕
GI〔8.8.8.77〕

 もっとも好走馬を多く送り出しているジャパンカップ組。こちらは前走5着以内〔3.3.4.15〕とまずまずの成績。また、ジャパンカップ最先着馬は〔0.2.3.5〕と、勝利こそないものの半数が馬券対象に。世界レコードを演出したキセキは相手候補に入れておきたい。

 菊花賞組は前走1番人気馬が〔3.0.0.1〕。ただし、勝った3頭は全て菊花賞→有馬記念を連勝という馬。そうなると菊花賞1番人気4着のブラストワンピースは悩ましい存在だが、当レースでも好成績の3歳馬で唯一の参戦なら無下にはしづらいか。

 天皇賞(秋)からの臨戦は比較的数が少ないものの、2008年にダイワスカーレット、2009年にドリームジャーニーが勝利。1番人気の信頼度を考えると、やはりレイデオロが勝ち馬候補の最有力か。中山コースでは4戦3勝、唯一の敗戦はダービーへの叩き台で仕上がり途上の皐月賞だけ。

相手候補に求められる条件
 軸がレイデオロに決まったところで、次は相手候補について考えたい。過去10年の2~3着馬について整理すると以下の通り。

有馬記念2~3着馬のポイント(過去10年)
GII以上で1着(20頭中19頭)
GIで3着以内(20頭中16頭)
芝2400m以上で2着以内(20頭中16頭)
同年に2着以内(20頭中18頭)

 実績面では以上の4点。臨戦過程では、20頭中17頭が前走・GI組で、そのうち15頭までが「秋3戦目」だった。ローテーションも重要と言えるだろう。これらの条件を満たしたのはクリンチャー、サトノダイヤモンド、シュヴァルグランの3頭。

 ここで挙げた実績面を度外視して狙いたいのがミッキースワロー。中山コースでGII以上のレースを勝ったことがある3~5歳馬で、なおかつ前走・GI5着以内なら〔4.1.3.4〕。複勝率は66.7%にもなる。前走のジャパンカップはアーモンドアイを上回る上がり3Fのタイムと能力はある。

結論
◎レイデオロ
△キセキ
△ブラストワンピース
△クリンチャー
△サトノダイヤモンド
△シュヴァルグラン
△ミッキースワロー
スポンサーサイト