元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【シンザン記念追い切り診断】ヴァルディゼールはいい意味で順調/ドナウデルタは力強い走り

■ヴァルディゼール【A】
体は使えていて反応も良かった。いい意味で順調じゃないかな。

■ゴータイミング【C】
トモが開いて伸びがあまり見られなかったね。

■シャドウエンペラー【B】
体は使えているけど、この馬もトモが開いてしまっているね。

■ドナウデルタ【A】
前の馬が蹴り上げたチップがまともに当たっている。その分頭が上がっているね。バランスが崩れた場面があったけど原因がはっきりしている。走り自体は力強かったよ。

■ニホンピロヘンソン【B】
体は使えているけど力強さに欠けるかな。ただ、気分良くは走れていたよ。

■ハッピーアワー【B】
頭が高く体も硬くクビも高い。こういう馬なのかもしれない。追い切りだけでは判断しづらいタイプなんだろう。

■ミヤケ【B】
体は使えていたけど気が入っていない走りだったね。気分、気性に課題があるかもしれない。

良く見えたのはヴァルディゼール、ドナウデルタの2頭だね。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

アルママがあっさり抜け出す/中山2R

中山2R 6アルママで負けられない。前走は直線で内にもたれて失速。調教再審査となった。まだ、危ない面はあるが、柴田大騎手が1頭でも真っすぐ走るように教えて、だいぶまともになってきた。2日の追い切りもコスモアドム(3歳未勝利)を5、6馬身追いかけて、最後は内から1馬身半先着した。芝では切れ負けするが、前走の走りからダートはいい。馬の後ろで折り合えば、あっさり抜け出す。単5000円。

中山10R 3エレナレジーナを狙う。前走ファンタジーSは、相手が強かったこともあるが、遅い流れを考えると後ろから行きすぎた。上がりは34秒3の脚を使っており、ダノンファンタジーと0秒8差なら悪くない。410キロ前後の小柄な牝馬だが、体が柔らかくフットワークの伸びがいい。好位でうまく流れに乗れば勝ち負けになる。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス1万円)
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結果

中山2R ⑥アルママ 2着  複勝配当120円

中山10R ③エレナレジーナ 7着



佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【シンザン記念】少頭数でも難解な一戦を京都金杯から読み解く!

阪神タイガースの怪物・藤浪晋太郎投手の恒例行事と言えば、この時期に母校・大阪桐蔭高校で行う自主トレだろう。自主トレで汗を流した後、恩師の西谷浩一・大阪桐蔭高校野球部監督に、大好物のベビースターラーメンをプレゼントするのがこの時期の風物詩となっている。今年は800袋を手渡したとのこと。今年の夏はより重厚感の増した西谷監督の姿を見ることができそうだ。

「先発5、6番手を争っているようではダメ」と自分自身で語るように、本来であればチームのエースとして君臨しているはずの投手である。藤浪投手の活躍次第で2019年の阪神の成績が変わると言っても過言ではない。オリックスから移籍した西投手に加え、藤浪投手が復活すれば、優勝は現実的なものとなっていく。今オフは親交の深い武豊騎手がプロデュースする京都のジムでトレーニングを積んでおり、その効果にも期待したいところだ。


土曜の東西金杯は◎エアアンセム、◎グァンチャーレが共に詰まる悲劇。その可能性は考慮していたとはいえ、さすがに前に1頭しか馬がいなかったグァンチャーレが詰まった瞬間、頭を抱えてしまった。メールマガジンで配信した中山12R・4歳上1000万で推奨したアルトリウスが頑張ってくれただけに、それだけが救いであった。


さて、日曜は京都11R・シンザン記念が行われる。予想する前に、土曜の競馬で驚いたことがある。京都金杯をパクスアメリカーナが制したのだ。強いのだから別に驚く話ではないだろう……という声もあるかもしれない。ただこれまでパクスアメリカーナという馬はマイルの持ち時計が1.33.2。上がり3Fも新馬戦の33.7が最速で、しかも4着に負けている。本来時計が少し掛かり、上がりも少し掛かる展開を好む馬だ。速い時計になる京都金杯であっさり勝てるものか…?と思ったものだ。

よくよく京都金杯の勝ち時計を見ると、1.34.9。これは2000年以降の京都金杯で最も遅い勝ち時計である。前半3F35.3で緩いペースだったことも影響しているが、それにしてもレース上がり35.2は掛かり過ぎている。中盤も緩くてこの時計。エアレーション作業をしておらず、散水も一週前だった割に、土曜は時計が掛かっていた。今年の京都芝は時計が掛かる設定なのかもしれない。

このような馬場でシンザン記念をやれば、いかにスローペース濃厚なメンバーとはいえ、上がりが掛かり、例年に比べて持続力が問われる可能性は高い。近10年のシンザン記念でレース上がり3Fが35.5以上だった年は、09年、12年、13年、16年、17年の計5年。

来ている血統を見ると、例えば09年1着アントニオバローズ、17年2着タイセイスターリーの父はマンハッタンカフェ、16年1着ロジクライは父ハーツクライ、17年3着ペルシアンナイトは父ハービンジャーと、2500m以上に実績のある種牡馬の名前が並ぶ。


◎ハッピーアワーは先日有馬記念馬を送り出したハービンジャーを父に持ち、母父は天皇賞(春)などを制したディープインパクト。祖母フェアレストケープはストームキャット×オジジアンとアメリカダート血統の組み合わせで、血統表だけ見れば持続力に富む構成となっている。ハービンジャーはダンジグ系だが、近年シンザン記念とダンジグの血はミッキーアイルを始め、相性がいい。

前走のデイリー杯2歳Sは3着。2着馬メイショウショウブから2馬身半離されているが、パトロールビデオを見ると分かるように、内にいた馬が内ラチ沿いを開けて回ったことで、ハッピーアワーはより外を回らされる展開になった。少頭数だったとはいえ、上位2頭に比べて明らかに距離のロスは大きい。それでも速い上がりを使って差し込んできたように、荒れた芝でも末脚を駆使できる点は強調材料。上がりの掛かった2走前のすずらん賞を完勝している点も魅力的だ。

素質溢れるアントリューズなどの他に気になる馬はゴータイミング。前走はレベルが高いことでお馴染み東京スポーツ杯2歳S。新馬勝ち直後にこのレースに臨むだけでも厳しいのだが、外枠から前に壁を作れず掛かってしまい、早めにガス欠気味になってしまった。掲示板を全て4角7番手以下の馬が占める差し馬有利の流れで、4角3番手はいかにも厳しい。距離短縮で折り合えるようなら見直したい存在ではある。


中山11R・ポルックスSが行われる中山ダートは、土曜日合計7鞍行われた。その内新馬戦、牝馬限定以外のダートは5鞍。勝ち馬の馬体重はそれぞれ500キロ、502キロ、506キロ、478キロ、524キロと、ほとんどが500キロ以上であった。中山ダートは路盤改修の影響を大きく受けて以前よりだいぶ軽くなっているのだが、それでもこれだけ大型馬が来るあたり、冬場のダート感が強い。

出走メンバーで前走500キロ以上だった馬は13頭中6頭。中でも◎クルーガーの前走・武蔵野Sは厳しい条件だった。中盤に11秒台が並び、上がりの脚も問われる展開。芝でも切れ味より持続力を活かす展開が合っていたクルーガーにとって、辛い条件と言っていい。今回は過去2、1着だった一周のダートコース。ブドー騎手やビュイック騎手といった、欧州でも追えると評判のジョッキーたちと相性がいいことを考えれば、初コンビのマーフィー騎手とも相性は悪くないだろう。

ちなみに一周ダートで1着だった時に下した相手は、後に東京大賞典を制したアポロケンタッキー。中山延長で前進を狙いたい。


京都10R・万葉Sは京都芝3000mで行われる。3000mと聞くと長距離でスタミナが必要と思われがちだが、同舞台の菊花賞は全馬初めての距離で折り合えない馬も多く、序盤が流れることも多い中、すでに3000m以上で走り慣れていて、しかもそこまで強力な馬が出走しない万葉Sはスローペースになり、中距離馬が足りやすい。厳しいレースとなる菊花賞では好走例の少ないキングマンボの血を持つ馬が、万葉Sでは近5年中3年で3着以内に食い込んでいるのがいい例だろう。

今年の出走馬でキングマンボの血を持つ馬はユーキャンスマイルと◎グローブシアターの2頭。グローブシアター自体は兄に菊花賞馬エピファネイアを持つとはいえ、お世辞にも長距離適性があるとは言い難い。ただし長距離適性を問われにくい万葉Sなら話は別。直線が平坦コースなら大崩れしない馬で、ここ最近はレースのバリエーションも増えている。コンビを組んで3戦3勝と相性抜群の浜中騎手が騎乗するのも心強い。

そんな京都芝は確かに時計も上がりも掛かるのだが、やはり内の状態はいい。京都5R・3歳未勝利の◎メイケイハリアーは父ゴールドアリュール、母父メジロマックイーンと切れ味より持続力に長けた配合で、今回の馬場状態にフィットした馬と言える。全姉フーラブライドも3枠5番で臨んだ日経新春杯で10番人気2着があるように、内有利の冬の京都で実績を残した馬だった。



狩野雄太さん

【シンザン記念】同じコースでも京都金杯とはチョット違う

日曜は京都でシンザン記念(G3)が行われます。昨年はアーモンドアイが圧勝。その後の活躍を予感させるレースでした。

同じコースの京都金杯とは違って、インを立ち回った馬が圧倒的に有利ではありません。2014年以降で馬券に絡んだ15頭のうち、6番人気以下は5頭。激走した人気薄は2パターンに分けられます。

<パターン1>前走阪神でメンバー上位の上がりを使いながら差し届かなかったタイプ。2017年1着のキョウヘイ(8人)、2016年1着のロジクライ(8人)、2015年2着のロードフェリーチェ(9人)は、すべて該当します。

<パターン2>前走先行してメンバー3位以内の上がりで勝っていた馬。2018年2着のツヅミモン(7人)、2016年3着のシゲルノコギリザメ(11人)が、シンザン記念でも先行して粘り込みました。

今年は<パターン1>に該当した本命候補が直前で回避。<パターン2>の中から探していきます。前走4コーナー3番手以内から速い上がりを使って勝ったのはヴァルディゼール、ミッキーブリランテ。



境和樹の穴馬券ネオメソッド

シンザン記念といえば…

京都11R シンザン記念(GⅢ)(芝1600m)
2019shinzan01.png

アーモンドアイ、ペルシアンナイトにジュエラー。近年、出世レースとしての地位をグングンと上げているこのレース。今年はどんな馬が登場するのか、本当に楽しみです。

そんなシンザン記念、血統的なポイントはダンチヒとマイナー血統。
2019shinzan02.png

まずはダンチヒ系。同じ京都芝1600で行われる京都金杯でも、コンスタントに好走馬に絡むこの血統。年明けの京都マイル重賞における最重要血統と考えていいでしょう。

年明けの京都マイル重賞は、キレキレの瞬発力はほとんど必要なく、ダラダラと脚を使う持続力が求められがち。その結果、持続力に自信が持てるダンチヒ系の個性が活きるという構図です。
2019shinzan03.png

瞬発力よりも持続力の要求値が高いことから、GⅠや重賞の常連であるA級血統よりも、主戦場が下級条件になりがちなマイナー血統の方が注目できるのも、このレースの特徴。定義付けは難しいですが、通常、重賞競走であまりにお目にかからない血統を探すのも重要な攻略ポイントのひとつです。

これらのテーマに沿って、今年の候補馬を抽出してみると…

③ハッピーアワー
(父ハービンジャー)

⑥ドナウデルタ
(母母父ベルトリーニ)

⑩ミッキーブリランテ
(母父ダンシリ)

⑫コパノマーティン
(母父ディラントーマス)

馬券的に注目したいのは③ハッピーアワー。

父がダンチヒ系ハービンジャー。このハービンジャーは、15年9人気3着ロードフェリーチェ、17年1人気3着ペルシアンナイトと、過去、このレースに3頭出走して既に2頭が馬券になっている適性ピタリの血統。
デイリー杯2歳Sは、初距離ということで用心しながらの競馬。勝ったアドマイヤマーズが朝日杯FS勝ち馬になったことも含めて、3着は評価できる結果だったと考えていいでしょう。その前走を糧に、内枠も引けた今回はもう一列前の位置で競馬ができるはず。もう一歩二歩の前進が狙えます。
結果 ③ハッピーアワー 5着


金杯・シンザン記念週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●不運を跳ね返すことができるか●

昨年、アーモンドアイが制したことで、一気に注目度が高くなったシンザン記念。

古くはダービーを制したタニノギムレット、近年ではジェンティルドンナ、ミッキーアイルなどGⅠ馬を数多く輩出している出世レースなのだ。

今年もここからクラシック戦線へと名乗りを挙げるべく、多くの素質馬がスタンバイ。

そんな中、不運に見舞われたのが関東の名手、戸崎騎手。

もともとは新潟2歳S2着のアンブロークンでシンザン記念へと向かう予定だったが、年末にアンブロークンが爪の不安で出走を回避。

この時点ですでに戸崎騎手はデビュー戦から騎乗しているアントリューズの依頼を断っていたので、つまり11月末の時点ですでにアンブロークンの依頼を受けていたということになる。

アンブロークンの回避後すぐにアントリューズ陣営に、騎乗馬がいなくなったから戻してくれないか、と今度は戸崎騎手サイドから打診。

ただ、アントリューズは川田騎手へと依頼済みだったので、それをひっくり返すというのはやはり難しかったようで、その後も多くの陣営に出走の打診をしたとのことだが、見つけることができないままとなり、シンザン記念の騎乗馬はなし。

不運なことこの上ないが、こうなると他のレースで勝利と賞金を稼ぐしかなく平場でも、より必至になる戸崎騎手を見ることができるかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●出世レースではあるものの波乱もある!●

競馬元旦、東西の金杯も終わり2日目。今年は1月5日が丁度土曜日になるため、正月の変則的な開催では無く、通常の土日開催となる。日曜は京都で出世レースのシンザン記念が行われる。過去に多くのGI馬や名馬を輩出している事は確かだが、その割には意外にも波乱決着の多いレースでもある。

過去10年で3連単万馬券決着が9回、内6回は1000倍超え、内5回は2000倍超えと高配当を連発している。

今年は12頭と少頭数だが、前売り1番人気は新馬勝ちだけのキャリア1戦、他人気は比較的割れており波乱の可能性は十分ある。

そんな中で白羽の矢を立てたいのがこの2戦の敗退で人気を落としているシャドウエンペラー。

新馬戦、相手のレベルに?は付くものの、その勝ち方は、マイペースで逃げた2着馬をゴール前でキッチリと差し切る、着差以上に強い内容での勝利。まだまだ全能力を出している様には見えず、先が楽しみな勝ち方だった。

2戦目の重賞サウジアラビアRCも注目して見ていたが結果は伸びあぐねて5着。しかし、これは重賞という事もあってか仕上げ過ぎた感があり、まして東京までの長距離輸送もあり、逆に良く走ったという見方も出来る。

前走は明らかに距離。ゆえに、この2戦は度外視してもいいだろう。

元々デビュー前から調教では目立っていたのだが、最終追い切りがまた抜群の動きを披露。決してデキが落ちてきているわけでは無い。

今回は新馬勝ちを収めたマイル戦に戻り、アウェーでは無くホームの関西圏でのレース、鞍上も勝たせた和田騎手に戻るとあれば、一変した走りを見せる可能性は十分あるだろう。

今年のシンザン記念の波乱の立役者になるか!注目してみたい。


【競馬場から見た推奨馬券】

予定通り中山の芝コースは、痛んだ部分は仮冊で保護されており、内が有利な馬場状態。ダートは暮れ同様に時計が速目。
どちらも、中山らしく先行馬に有利な馬場状況と見て良さそう。

中山1Rから狙い馬がいる。14番エンシャントロアがその馬。
前走の新馬戦は発馬こそ互角だったが、
芝の切れ目あたりで前に入られて嫌気をさした様に後退。そこから巻き返して行ったが、さすがにロスが応えて4着まで。それでも見所のある競馬だった。何よりも、明らかに余裕残りの馬体だっただけに、叩いての上積みが大きく見込める。スムーズな競馬さえできれば、勝ち負けになるはずだ。

単勝 14
馬連 1-14 3-14 12-14 14-15

自信度 B


中山7Rは骨折明けでも、10番イエッツトの能力に期待したい。
かなり強力メンバーの新馬戦を勝ち、2戦目の京成杯も強敵相手に3着。しかも勝負所で捌ききれず、脚を余した印象がある。
ゆりかもめ賞は案外だったが、休ましたプリンシパルSはタイム差なしの好勝負。とにかく500万では断然の実績だ。
ただ、使い込むとパフォーマンスが下がる傾向があり、使い始めの方が走る。
それだけに、休み明けの今回が狙い目。力の違いを見せつける。

馬単 10-2 10-4 10-9 10-14

自信度 A

もう一鞍は、中山12R。コース変わりの絶好枠を引いた1番ウインイクシードが、軸に最適。
前走は勝った馬が強すぎたこともあるが、
勝ちに行った分、他馬の目標になった嫌いが強い。右回りなら大崩れはなく、好枠を利しロスのない競馬をすれば、自ずと勝機は訪れる。
前走、そのウインと僅差の競馬をした12番ショワドゥロワも差はない。その前走が休み明けだっただけに、上積みはこちらの方があるはず。ただ、今週の馬場でこの枠順差は大きく、相手の筆頭までとする。

馬連 1-12 1-2 1-10
3連複 1-2-12 1-10-12

自信度 B


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●美浦に3名の外国人騎手●

昨年に続いてミナリク騎手が来日。短期免許の最大3カ月をすべて使うとのこと。

昨年は人気薄の馬を多く上位へと持ってきて9勝を挙げており、今年はさらに勝ち星を伸ばしそう。

マーフィー騎手は昨年末から引き続いての参戦。ノーザンファームの全面的なバックアップを受けており、このあとも多くの有力馬がスタンバイ。重賞制覇も近いかもしれない。

フランス競馬のベテラン、ブロンデル騎手は初の短期免許取得での来日。

過去にジャパンカップで1度だけ乗ってはいるが、今回が実質的には初参戦。

ルメール騎手の先輩ということで、当然ルメール騎手は面識があり、「うまい騎手」との推薦もあって、身元引き受け馬主はノーザンファーム代表の吉田勝己氏で木村厩舎所属。

1週目となる今週は2場開催ということもあって、質・量ともに「いい」とは言いにくいが、人気薄を上位に持ってくれば、周りの目もガラリと変わるはず。

2か月予定しているとのことなので、どれだけの活躍を見せるか楽しみだ。


【関西事情通チョッといい話】

●G3レベルなら!●

2019年の競馬元旦、その開幕重賞は東西とも金杯で始まる。

東西とも芝2000mで行われていた昔と違い、今は京都がマイル戦なため、東の金杯、西の金杯というよりも、路線の違う開幕重賞と言えるだろう。

今年も東西とも多頭数のハンデ戦、なかなか難しい形相となっている。

そんな中で注目したいのは、中山金杯に出走する、

池江泰寿厩舎二頭出しの中の1頭、成績的には近走安定しているマウントゴールドの方が注目されそうだが、二頭出しは人気薄の方とは昔から言われる格言のようなもの、ここもその可能性がある。ストロングタイタン。夏以来の出走だった前走がプラス36キロという大きく体を増やしてのレース、その数字だけ見れば太め残りに思ってしまうところだが、陣営曰く見た目には全く太め感なく仕上がっていたという。結果もトップハンデをものともせずしぶとく伸びて3着と好走した。

この中間も体は変わらず状態は良いとのこと。馬体重も恐らく大きく変わっていないとの事で、決してあの体が太かったわけでは無い。そう、明けて6歳となったがまだまだ成長しているのだろう。

思い起こせば、2年前のこの中山金杯では2番人気に推されていたこの馬。当時はまだ精神的にも若く揉まれ込んで見せ場なく9着に大敗したが、この2年の間に精神的にも肉体的にも大きく成長している事は確か。6月の鳴尾記念で内から差し切った事は精神的な弱さが解消された証、そしてデビュー以来最も思い馬体重だった前走で好走したことが肉体的な成長を示している。

今回もハンデは見込まれているものの、G3レベルの重賞なら勝つ力があるのは間違いない。

人気を落とすと思うが是非注目したい一頭だ。



水上学の血統トレジャーハンティング

日曜京都11R シンザン記念(G3)(芝外1600m)
◎本命馬
⑥ドナウデルタ
牝3、栗東・福永騎手、石坂正厩舎
クリノガウディーの回避で一転、混戦模様。馬券的には妙味が出てきた。去年はアーモンドアイが、日本の頂点へ上がるスターダムへの一歩目を記したレース。今年も奇しくも牝馬、そして同じロードカナロア産駒となるが、⑥ドナウデルタを本命とした。

母ドナウブルーも牝馬の身でここへ出走し5着、さらに当時同舞台の京都マイルで行われていた京都牝馬Sで1,2着だった。冬場の京都マイルには相性の良い血統だし、いうまでもなく叔母に7年前の勝ち馬ジェンティルドンナがいるという良血。前走デイリー杯は超スローペースにハマって位置取りをジリジリとしか上げられなかった。今回もメンバー的にはスロー必至だが、⑤アントリューズの後ろで折り合いをつけて早めに抜け出す攻めの競馬をしてほしい。
$お宝馬
⑨パッシングスルー
新馬戦勝ちだけながら関東からの遠征。モチベーションは窺える。従兄弟にハクサンルドルフ、ハイアーレート、スルーレートらがいる良質牝系で、早期に完成する。切れならヒケを取らない。

上位評価は②ヴァルディセール、⑤アントリューズ、③ハッピーアワー。押さえは⑩ミッキーブリランテ、⑪シャドウエンペラー。




栗山求さん

京都11R シンザン記念(G3) 芝1600m・外 OP 別定

◎10ミッキーブリランテ
○5アントリューズ
▲3ハッピーアワー
△2ヴァルディゼール
△9パッシングスルー
△6ドナウデルタ
<見解>
◎ミッキーブリランテは
「ディープブリランテ×ダンシリ」という組み合わせ。

当レースは瞬発力よりもスピードの持続力がモノを言うレースで、
そうした特長をサポートするダンジグ-デインヒルのラインが頼りになる。

過去5年間の連対馬10頭中、デインヒルを持つ馬が3頭、
その父ダンジグを持つ馬は5頭を数える。

本馬は母の父がダンシリで、その父がデインヒル。
母エピックラヴはヴァントー賞(仏G3・芝1800m)を勝ち、
サンタラリ賞(仏G1・芝2000m)で2着となった活躍馬。

「ダンシリ×ダイイシス」というヨーロッパ血統だけに、
鋭い切れ味には欠けるものの、
スピードの持続力に関しては優れたものを伝えると思われる。

少し時計の掛かる現在の京都芝は合う。




日曜メインレース展望・柏木収保

ダートではまだ底をみせていない/ポルックスS
狙い目は昨年強かった明け4歳世代ではなくむしろ…?


 3歳ルヴァンスレーヴがGI「チャンピオンズC」を勝ち、3歳オメガパフュームがGI「東京大賞典」を制したのが昨年の12月。3歳コパノキッキングの「カペラS」も強烈だった。
 
 中山のポルックスSはダート1800m。今年から表記される(L)リステッドレースに相当するレベルではないが、前出の3頭と同じようにデビュー戦からからずっとダート専門の巧者が5頭もいる。決してダートのオープン特別としてレベルが低いわけではない。
 
 クルーガー(父キングカメハメハ)から入る。勢いに乗る明け4歳馬の世代とは逆に、一段とベテラン色が濃くなった7歳馬だが、ダートではまだ底をみせていない。前回の武蔵野Sはサンライズノヴァが1分34秒7で勝った強敵ぞろいの1戦。8着(1秒0差)にとどまったものの、積極策で見せ場を作った内容は少しも悪くなかった。単に久しぶりのダートどころか、2歳の秋にダート1800mで「2着、1着」して以来、実に約4年ぶりのダートで、それもオープンの強敵相手だったから、中身は負けて強し。なおかつ、初の左回り(東京)でもあった。
 
 今度は芝も合わせ【3-1-0-0】の1800m。良績の集中する右回りに戻る。短期免許を更新して意欲的なO.マーフィー騎乗もプラス。好位から底力で抜け出してくるだろう。当然、強敵は4歳世代の上がり馬テーオーエナジー(父カネヒキリ)。前回は着差以上の圧勝だった。
 
 ブラックスピネルは芝の東京新聞杯GIIIの勝ち馬なのに、ここが初ダートの6歳馬。途中でレースを投げているフシもあるので「目先を変えて…」の意図と思われる。そうは甘くないだろうし、砂を被ったらもっとイヤ気を出す心配がある。ただ、調教は動く。タフなことで知られるキャサリーンパーの一族で、祖母の半弟はアロンダイト(06年の最優秀ダートホース)。母のいとこにクリソライト。父方の祖父はブライアンズタイム。母の父アグネスデジタル。変に穴人気にならなければ相手本線に加えたい。
 
 京都の「シンザン記念」には、2歳種牡馬ランキングを2年連続してディープインパクトの2位だったロードカナロア産駒が3頭もいる。
 
 昨年のアーモンドアイ(父ロードカナロア)に続き、今年もロードカナロア産駒の牝馬ドナウデルタ(母の全妹ジェンティルドンナ)にチャンスがありそうだが、さすがに短絡のきらいが避けられないので、同じロードカナロアの牡馬アントリューズから入りたい。



優馬

重賞データ攻略
シンザン記念

 昨年は当レースを制したアーモンドアイが牝馬三冠&ジャパンカップを制覇。年始1発目の3歳重賞は出世の登竜門、シンザン記念。今年も見逃せない一戦になるか!?

波乱の可能性も十分
 過去10年で1番人気は〔3.0.1.6〕とやや物足りない成績。その10年のうち6回で馬連の配当が5000円を超え、平均配当は6499円。6~10番人気が〔3.5.3.39〕となっており、意外な伏兵の台頭に気をつけたい。

 当レースの特徴として牝馬の活躍が挙げられる。過去10年で〔2.2.1.11〕と決して飛び抜けているわけではないが、馬券に絡んだ5頭中4頭は後に桜花賞を勝っており、ここで好走するようなことがあれば、春のクラシックが俄然楽しみになる。というわけで、好走した5頭は以下の通り。

シンザン記念で好走した牝馬(過去10年)
2011年 6番人気3着 マルセリーナ 前走・新馬(阪神1600m)1番人気1着
2012年 2番人気1着 ジェンティルドンナ 前走・未勝利(阪神1600m)1番人気1着
2016年 2番人気2着 ジュエラー 前走・新馬(京都1800m)2番人気1着
2018年 1番人気1着 アーモンドアイ 前走・未勝利(東京1600m)1番人気1着
2018年 7番人気2着 ツヅミモン 前走・新馬(中山1600m)1番人気1着

 これら5頭の共通点は「新馬・未勝利勝ち直後」で、その前走が「中央4場の芝1600m~1800m戦で2番人気以内での勝利」。そして「ノーザンファームか社台ファームの生産馬」という点。今回、これに当てはまるのがパッシングスルー。馬券的妙味もありそうで狙ってみたい1頭。

500万クラスで負けていても…
 牝馬に関しては上位クラスでの戦績は問われない傾向となっているが、牡馬・セン馬に関しては臨戦過程も重要になる。

前走レース別成績(過去10年、牡馬・セン馬に限る)
新馬〔0.0.0.4〕
未勝利〔1.1.0.29〕
500万〔4.3.5.35〕
OP特別〔0.1.1.7〕
GII・GIII〔1.2.1.5〕
GI〔2.1.2.22〕

 牡馬・セン馬は新馬・未勝利勝ち直後だと苦戦。未勝利勝ち直後で2頭が馬券に絡んでいるが、こちらは前走1番人気1着の馬だった。その点でミッキーブリランテを拾う余地はありそう。

前走500万組の前走着順別成績(過去10年)
前走1着〔1.0.3.12〕
前走2着〔1.1.0.4〕
前走3着〔0.0.0.5〕
前走4~5着〔1.2.1.8〕
前走6~9着〔0.0.1.7〕
前走10着以下〔1.0.0.1〕

 好走馬の多くを占める前走・500万組だが、意外にも前走の着順はあまり考慮する必要がない。ただし、重要なのは前走の距離。前走が今回と同じ1600mなら〔4.2.3.17〕で複勝率は34.6%となる。これを満たすのがアントリューズとマイネルフラップの2頭。

 前走・GI組は、その前走で1.0秒以上負けていると〔0.0.1.9〕で手は出しづらい。前走・GII~GIII組はこれといったポイントこそ見当たらないが、過去10年の連対馬20頭のうち、京都の芝コースに出走歴があった10頭全馬に、そこで3着以内の実績があったことから、ハッピーアワーが浮上。

ポイントは新馬戦?
 軸選びのポイントにしたいのが、新馬戦の内容。まとめると次のようになる。

シンザン記念連対馬の新馬戦(過去10年)
1~2着(20頭中15頭)
上がり3F3位以内(20頭中14頭)
1600m~1800m(20頭中15頭)
京都・阪神(20頭中10頭)

 デビューした月にはバラつきがあるが、京都と阪神がそれぞれ5頭ずつで最多。これらのポイントを加味すると、◎はミッキーブリランテ。次点の○にパッシングスルーを推したい。

結論
◎ミッキーブリランテ
○パッシングスルー
△アントリューズ
△マイネルフラップ
△ハッピーアワー
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