元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【フェアリーS追い切り診断】アクアミラビリスは力が付いていない/アマーティは子どもっぽい走り

■アクアミラビリス【B】
体は使えているんだけど力が付いていない感じ。

■アゴベイ【B】
クビの使い方がイマイチだね。

■アマーティ【B】
子どもの走り方だね。力も入っていないし全体のバランスが取れていない。

■ウィンターリリー【A】
体は使えているし順調じゃないのかな。

■エフティイーリス【B】
少し掛かるようなところがあるのかな。それでも体は使えてはいる。あとは線が細いから競馬に行ってどうかな。

■グレイスアン【B】
クビの使い方はイマイチだったけど、飛びが大きく、脚を前に出せているね。この馬なりに良さそうだよ。

■サンタンデール【C】
力がない分ハミを頼っているところがあるね。それに体が伸びてしまっている。

■スカイシアター【C】
頭が高く追ってから脚が上がってしまっているね。

■セントセシリア【B】
道中は雪の影響で見えなかったよ。確認できたところでは体は使えているね。

■チビラーサン【A】
体は使えていたし気分良く走れていたよ。

■フィリアプーラ【B】
クビが少し高いかな。この馬なりの追い切りだと思うよ。

■プリミエラムール【A】
気分良く走れているよ。順調だね。

■ホウオウカトリーヌ【A】
体は使えている。頭は高いけどそれなりに使えているからいいんじゃないかな。

■メイプルガーデン【C】
力がちょっとないかな。反応も鈍いしクビの使い方もイマイチだった。

■レーヴドカナロア【B】
道中は雪の影響で見えなかったよ。体は使えているなという印象だね。

■レディードリー【C】
力の無さが気になるね。

良く見えたのはウィンターリリー、チビラーサン、プリミエラムール、ホウオウカトリーヌの4頭。そこに続くのがグレイスアンだね。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬



佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【フェアリーS】重厚で持続力ある血統を持つアノ素質馬に◎!

2019年が始まって10日余り。東西金杯で◎が両方詰まり、浦和のニューイヤーCでは8番人気の◎マムティキングが出遅れからの4着。加えて新年早々風邪をひいてしまい、何一ついいことがない。腰痛治療のため長年通っている病院の主治医に、「佐藤くんは毎年厄年みたいなものだから、あまり気にしないほうがいい」と励まされているのか貶されているのかよく分からないことを言われてしまった。

逆にここで不運なことが積み重なれば、これからいいことが続くとも考えられるが、阪神タイガースの優勝くらいの吉事が来なければ釣り合わないほど、ここまで不運が続いている。


さて、今週末の競馬の話に移ろう。当初は土日に雪予報もあったが、雪マークが消え、なんとか開催されそうだ。冬場の3日間開催は雪との闘い。水曜には栗東トレセンが大雪だったりと、天気の影響は常に気にしておきたい。

中山11R・フェアリーSは昨年こそ瞬発力を求められてディープインパクト産駒が1、3着となったものの、近5年を見ると欧州の至宝・サドラーズウェルズの血を持った馬の活躍が目立つ。オメガハートロックが制した14年はサドラー持ちがワンツースリー。15年に11番人気で1着と穴を開けたノットフォーマル、16年に7番人気3着だったダイワダッチェスもサドラーの血を持っている。

昨年12月の開幕から1ヶ月半近く経過し、中山芝もだいぶ時計が掛かるようなっている。例年以上に重厚な血統が有利になることが予想され、実際先週の同条件・ジュニアCでは速い流れの影響もあったものの、勝ったヴァッシュモンの母父はサドラーズウェルズ系のオーソライズドだった。

今年の出走馬でサドラーズウェルズの血を持つのは2頭。その内◎チビラーサンは父がサドラー系ガリレオ産駒のケープブランコ。母は芙蓉S、ターコイズSとこの条件で2戦2勝だったサウンドオブハート。叔母カフェブリリアントは京成杯オータムHで2着と、中山マイルを得意とするフジャブの一族出身。血統的な相性はすごぶるいい。

前走が圧巻。2馬身近く出遅れて後方からとなり、追い出されたのは残り300mを過ぎてから、一気に伸びると前を捉え、最後は緩める余裕すらあった。2着のチルノも素質馬だが、相手が悪かったとしか言いようがないだろう。出遅れた理由がゲートの中で待たされたとのことで、今回外枠偶数に替わるのもプラス。互角のゲートが切れれば、昇級戦でも通用する力は十分。

このレースと相性のいいネオユニヴァースを父父に持つアクアミラビリスが対抗。昇級戦は不安だがレースセンスのいい馬で、少々タイプは異なるが、姉のクイーンズリングがこの条件2戦2勝だったことも心強い。中山替わりはどうかも、素質のあるアゴベイ、先々楽しみなエフティイーリスあたりも買い目に入れておきたい馬たちだ。


他からは合計3レース挙げておく。

中山10R・初春Sの◎タガノヴィッターは前走のフェアウェルSで6着。ただ勝ち時計1.09.9は今年の中山ダート1200mで2番目に速く、湿った分より前が止まらなくなってしまった。これには騎乗したボウマン騎手も「この馬なりに走ってくれているが、さすがにこの馬場、展開で8枠は厳しい」と振り返っていたほど。

先週の中山ダートはフェアウェルS時より1秒以上時計の掛かるダートになっている。今週もまったく雨が降らず、ゴール前のダートの含水率は1.7%とかなり乾いている。実はヴィッターがこのクラスで2着になった昨年秋のながつきS当日も、ゴール前の含水率は1.7%と一緒。乾いた馬場で巻き返しを狙う。

中山12R・4歳上500万は◎シュバルツリッター。レースに行って掛かりやすい馬で、前走は距離延長の大外枠と非常に難しい条件であった。スタート直後から引っかかり続け惨敗まで覚悟したものだが、よく粘って4着。勝ったイェッツトはオープン級の力を秘めている素質馬で、そこから0.7秒差なら十分。今回は内枠短縮で、2、3走前に近い条件となった。時計の掛かる馬場は得意なタイプ。前走以上がありそうだ。



狩野雄太さん

【フェアリーS】あえて狙う「前走で負けた馬」

先週はシンザン記念(G3)で◎ヴァルディゼール(4人気)が勝ち、○ミッキーブリランテが3着。重賞の連続的中を19週に更新することができました。今週の3日間開催も元気を出していきましょう。

土曜は中山でフェアリーS(G3)が行われます。毎年のように人気薄が激走する、波乱になりやすいレースですね。前走に東京や京都で着順のよかった人気馬が、中山に替わってパフォーマンスを落としていることが大きな理由です。

ということで、この『逆パターン』を狙いましょう。2014年以降に馬券に絡んだ15頭のうち、6番人気以下はなんと9頭。①前走東京または京都の芝で負けた馬(4頭)、②1800m以上で勝ち星があった馬(3頭)の2パターンで大半を占めます。
①に該当するのはアマーティ、レーヴドカナロア、レディードリー。②に当てはまるのはエフティイーリス。

◎アマーティ
○アクアミラビリス
▲エフティイーリス
☆レーヴドカナロア
△フィリアプーラ
△アゴベイ
△チビラーサン
△レディードリー




栗山求さん

中山11R フェアリーS(G3) 芝1600m・外 OP 別定

◎11アクアミラビリス
○3エフティイーリス
▲12チビラーサン
△1フィリアプーラ
△16アマーティ
△13グレイスアン
<見解>
◎アクアミラビリスは
「ヴィクトワールピサ×アナバー」という組み合わせ。

半姉クイーンズリングは
エリザベス女王杯の勝ち馬で、
母アクアリングは仏1000ギニー(日本の桜花賞に相当)勝ち馬の半妹にあたる良血。

アナバー産駒はリヴァーマンのクロスが成功パターンで、
ゴルディコヴァ(カルティエ賞年度代表馬でG1を14勝)、
アナバーブルー(仏ダービー)、
トレヴィセ(凱旋門賞を2連覇したトレヴの母)、
アナバンダナ(ニュージーランド2歳チャンピオン)などは
この配合から誕生している。

母アクアリングもこのパターン。

母方にリヴァーマンを持つヴィクトワールピサ産駒は中山芝で連対率25.0%。

これはヴィクトワールピサ産駒全体の芝成績18.0%を大きく上回る。

新馬戦の東京コースから今回は小回りの中山コースへと替わるが、
血統的にはむしろ歓迎だ。

過去10年間、秋の東京開催で牝馬限定の芝1600mの新馬戦を勝って
フェアリーSに臨んだ馬は5頭いるが、[1-2-1-1]という好成績。

連対率60%、複勝率80%なので信頼性が高い。




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

フィリアプーラ切れ味は重賞でも通用/フェアリーS

中山11R フェアリーSは、1フィリアプーラを狙う。新馬はラストヌードルに競り負けたが、上がりは最速タイの33秒5をマークした。前走は直線坂下で先頭と5、6馬身の差があったが、大外から一気に突き抜けて1馬身半差。この切れ味は重賞でも通用する。中山で勝った実績があり、マイル1分34秒4の速い時計もある。菊沢師は「ポテンシャルは高い。今回もしまいを生かす」とブレはない。有力と見られていたコントラチェック、タニノミッション、ルガールカルムが除外されて馬券の妙味が半減したのは残念。単5000円、複5000円。(ここまでの収支 マイナス2万円)
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結果

中山11R ①フィリアプーラ 1着  単勝配当760円 複勝配当230円



境和樹の穴馬券ネオメソッド

傾向変化を見抜く

中山11R フェアリーS(GⅢ)(芝1600m)
2019fairly01.png

今年は少し方針を変えて考えてみたいフェアリーS。

かつてのフェアリーSは、欧州血統の重要性が非常に高いレースでした。サドラー系やダンシングブレーヴなど欧州血統を持っている馬が頻繁に好走し、また、1800以上の距離経験を持った馬が穴を開けやすいという特徴がありました。
その後、血統傾向が微妙に変化し、代わって台頭したのがキングマンボ系。牝馬限定重賞に強いこの系統が、順当に成績を延ばしていました。

しかし、最近の結果を改めて検証すると、少し違った方針が浮かび上がります。

それが、ダート的馬力の重要性アップ。
2019fairly02.png

後に古馬相手に関屋記念を制するプリモシーンが勝った昨年。2着スカーレットカラーは母父が米国産のウォーエンブレムで母ヴェントスもダートで勝ち鞍があった馬。7人気3着レッドベルローズも、米国産アンブライドルズソングを母父に持っていました。

その前年の勝ち馬ライジングリーズンは、芝、ダート兼用のブラックタイド産駒で、近親を辿ればかつてダートの大舞台で活躍したブルーコンコルド。兄グランフィデリオ、弟ゴライアス(現在、ダートで2-1-3-0)も含めて、ダート色の極めて強い血統でした。また、同年の2、3着馬はともにクロフネ産駒(7人気3着モリトシラユリはダートで勝ち上がった直後)。

2016年、2015年も勝ち馬はそれぞれパイロ産駒とヴァーミリアン産駒。

このように、ダートに適性が寄った血統が好走を続けている最近のフェアリーS。欧州的なスタミナがスパイスになっていた以前に比べて、ダート的な馬力がかなり重要性を増していると考えることができます。

「ダート的要素を持った馬力タイプ」

これが最新のフェアリーSの傾向と見ます。これに沿って、候補馬をピックアップすると……

②アゴベイ
(母父ストームキャット)

④スカイシアター
(母父マインシャフト)

⑭レディードリー
(母父イヴェントオブザイヤー)

⑮メイプルガーデン
(父ベルシャザール)

⑯アマーティ
(母父フレンチデピュティ)

②アゴベイは母父ストームキャットに母母父タッチゴールド(ヴァイスリージェント系)というコテコテの米国母系出身で、兄にダートでOPまで行ったハーロンベイ。まさにフェアリーSのトレンドに該当するダート的要素を持った血統馬。新馬を勝って臨んだ昇級戦で2着と、まだ底を見せていない点も魅力。よほど右回りを苦にするようなことがなければ、まず圏内に入れると見ています。
結果 ②アゴベイ 10着



日経新春杯週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●今週が開幕●

先週、2019年の開幕週は私用のため騎乗しなかったルメール・デムーロ騎手は今週からが開幕。

共にフェアリーSに騎乗するために中山へ遠征。

遠征とは言ってもルメール騎手は3日間ともに中山だし、昨年の勝ち星の7割近くが関東馬でのものなので、むしろ昨年と同様に通常営業。

そんなルメールとデムーロ騎手だが、除外ラッシュが続く今の中山で明暗がくっきり。

土曜日と月曜日に中山で騎乗するデムーロ騎手は投票した馬の除外が1頭もなくすべて抽選を突破。

一方のルメール騎手はまさに暗雲立ち込めるスタート。

土曜日はフェアリーSで藤沢厩舎の期待馬コントラチェックが除外。

日曜日は今週の中でもっとも期待していたというシハーブ、これも藤沢厩舎の馬が黒竹賞を除外。

それに10レースの準オープン、芝1200mでも藤沢厩舎とのコンビで予定していたハウメアが除外。

ルメール&藤沢厩舎は期待馬が3頭も除外。

特にもっとも期待していた黒竹賞のシハーブは18分の16で抽選をクリアできる状況、つまり除外は2頭だけしか出ない、除外される方が難しい抽選で除外されてしまう不運。

ルメール騎手は他にも3頭が除外されており、計6頭も除外。

ただ、それでも土曜日7頭、日曜日9頭、月曜日8頭がスタンバイしており、そのほとんどが有力馬。

除外があってもこれだけの質と量が揃うあたり、さすがは2年連続でのリーディングトップ。

今年もルメール&デムーロ騎手が競馬の中心になりそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●姉以上かも…!?●

東西の金杯も終わり今年も2週目、例年同様成人の日のハッピーマンデーも競馬開催があり、今週は3日間競馬となる。

土曜日は中山で明け3歳牝馬による重賞フェアリーSが行われる。

注目は、クイーンズリングの半妹のアクアミラビリス。鞍上はクイーンズリングの主戦でもあったミルコ、実はデビュー前の調教で跨り「姉とソックリ」と話していた。それが故にデビューを本当に楽しみにしていたのだが、抑え切れないくらいの行きっぷりで楽に抜け出し圧勝、その期待通りの勝ちっぷりだった。

厩舎サイドの評価も、デビューから3連勝を上げ、古馬になってからも一線級で活躍しGIも制したその姉と比べても遜色無く、扱いやすい性格も同じ、むしろ体の柔らか味などは姉以上かもとも言われている。

当然、クラシックを意識し、新馬勝ち後がすぐに放牧に出され、早めに賞金を加算しようと早い段階でこのレースからの始動が決まった。

唯一の懸念は、1勝馬がゆえの抽選除外。実際、今年も特別登録で25頭が登録、最終的に1勝馬は21頭が投票し、その内14頭が出走可能という3分の2の抽選だった。比較的出走できる確率は高いものの3分の1は除外、実際に有力馬の一角だったルメール騎乗のコントラチェックや、ウオッカの仔で川田騎手が乗る予定だったタニノミッションも除外されている。

そんな有力馬の除外が多かったここで、アクアミラビリスはその抽選も見事クリア。まさにいい流れも掴んでいる。

トリッキーな中山コースではあるものの、器用な脚を使えるタイプでかえって良い可能性はある。実際姉のクイーンズリングも中山の新馬を勝ち、2戦目は丁度同じ時期の1月17日の芝マイル戦、ここも不利と言われる大外枠から快勝している。そして引退レースの有馬記念でも2着、姉を考えれば中山はむしろ歓迎とも言えるだろう。

良血とは言え新馬を勝ったばかりのキャリア1戦の1勝馬、そこまで被った人気にはならないだろうが、そのレース振りは注目だろう。




水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R フェアリーS(G3)(芝1600m)
◎本命馬
⑧ホウオウカトリーヌ
牝3、美浦・栗田徹厩舎、大野騎手
出走していれば人気を背負いそうだったコントラチェックやルガールカルム、そして個人的に最も穴の魅力を感じていたシトラスノキセキが除外。紙面の印もやや押し出されている感は否めない。今年は大混戦だ。盲点となっているのは⑧ホウオウカトリーヌだろう。

中山では連対を外していないコース巧者。2勝馬ながら1200mのため侮られている。しかし2走前で東京千四上がり最速なら、3歳初めの牝馬限定レベル、それも中山の千六であればまず問題なくこなせるはずだ。
さらにマツリダゴッホ産駒は中山マイルはとても得意とするコース。千二で先行できるスピードがあり、前不在のこの顔ぶれなら楽に好位、ハナまであるかもしれない。フェアリーSでは逃げ馬が穴を空ける傾向があり、これにも合致。おまけにこのレースと相性の良い「父か母父キングマンボ系」にも母父が該当。混戦を解く軸として信頼したい。
$お宝馬
⑤サンタンデール
こちらは父がキングマンボ系。加えて母の父が穴製造宝庫種牡馬だったキングヘイローで、一族にメジロアサマやユーワジェームスらがいる古い牝系(スヰート系)。厳寒期にも合う。前走黒松賞はホウオウカトリーヌと同じで、ここでいかにも距離足らずの走りをした。切れがないのでジワジワ伸びのタイプだが、混戦なら馬券になっていい。

上位評価は⑪アクアミラビリス、③エフティーイーリス、⑥レーヴドカナロア。
押さえは①フィリアブーラ、⑦ウィンターリリー、⑬グレイスアン、⑯アマーティ、②アゴベイ。




土曜メインレース展望・柏木収保

不利のある伏兵たちが鍵となる/フェアリーS
人気薄でも侮れないきわめて難解なレース


 そう古い重賞ではなく、前身は1984年に創設された12月の中山1600mの「テレビ東京賞3歳牝馬S」。信じるファンは少ないだろうが、勝ち馬は第1回が翌年の桜花賞馬エルプス、第2回は牝馬3冠メジロラモーヌ、第3回は桜花賞2着のコーセイだった。

 その後に変遷はあったが、2009年から1月の中山1600mになった(戻った)。

 それから10回、3連単10万円以上が6回のきわめて難解なレースに転じ、各年の馬券に関係したもっとも人気薄の馬は《10・11・7・14・10・10・11・10・10・7番人気》。毎年のように2ケタ人気馬が馬券に絡んでいる。

 過去10年、このフェアリーSに出走し経験を持ち、桜花賞で好走したのは09年の勝ち馬ジェルミナル(桜花賞3着)たった1頭だけ。2017年の2着馬アエロリットは桜花賞5着。2018年の勝ち馬プリモシーンは桜花賞10着。近年はなぜか桜花賞と結びつかないのである。

 これも不思議だが、不利とされる外枠(馬番2ケタ)の馬が10年間で11頭も馬券に絡んでいる。もまれ弱いタイプが多いためだろう。かつて阪神JFからの折り返し組が好走した当時とは異なり、最近5年の馬券に関係した15頭はすべて500万下の条件馬であるところも難しい。

 新年早々、クラシック有力候補サートゥルナーリア(3戦3勝、父ロードカナロア)の鞍上がC.ルメールに代わることが決まった。4戦4勝のアドマイヤマーズ(最優秀2歳牡馬)がいるとはいえ、両馬の主戦だったM.デムーロは、(内心)ちょっとがっかりしているかもしれない。そんなミルコの騎乗するアクアミラビリス(父ヴィクトワールピサ)は、ここがまだ2戦目。出負けの危険もあるが、エ女王杯など重賞4勝馬クイーンズリング【6-3-0-10】の半妹。姉の主戦もM.デムーロで、とくに重賞4勝はすべてM.デムーロだった。

 クイーンズリングは3歳のこの時期、3戦3勝のまま桜花賞(4着)に駒を進めている。妹のアクアミラビリスはちょっと小柄でも、パンチの利いたフットワークは実に鋭い。東京の新馬1600mは前半が超スローのため、直線は「11秒7-10秒6-11秒1」=33秒4だった。アクアミラビリスは2番手から33秒2で抜け、最後は馬なりの楽勝。姉同様に、追っての味が真価と思える。

 相手は難解。15番人気の桜花賞を2着、13番人気のオークスも2着したエフティマイアの産駒エフティイーリス。キャリア1戦だけのグレイスアン。外枠で嫌われそうなアマーティ。こういう重賞なので伏兵を相手に入れたい。



優馬

重賞データ攻略
フェアリーS

 上位人気が予想された有力馬の抽選除外が相次ぎ、にわかに波乱の雰囲気が立ち込めてきた今年のフェアリーS。混戦を断ち切り、クラシック戦線へと乗り込むのはどの馬か?

大波乱の可能性も秘める
 過去10年を振り返ると、馬連の平均配当は14130円とかなり高い。10年のうち3回で馬連3万円台の大荒れ決着も発生している。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔3.1.1.5〕
2番人気〔1.1.2.6〕
3番人気〔2.0.1.7〕
4~5番人気〔0.2.2.16〕
6~10番人気〔2.5.4.39〕
11番人気以下〔2.1.0.57〕

 単勝オッズ4.0倍未満の人気馬が〔1.2.2.2〕。決して悪くはないが勝ち切れていないのも事実。単系の馬券を買う際には注意したい。単勝30.0倍以上からは勝ち馬が4頭出ているが、2~3着馬からは1頭ずつにとどまっている。

所属別成績(過去10年)
関東馬〔9.8.7.108〕
関西馬〔1.2.3.22〕

 数で言えば圧倒的に関東馬だが、連対率は関東馬12.6%に対して関西馬10.7%。好走率において大きな差はなく、平等に考えたい。

キャリアは浅くてもOK
 当レースは例年、1勝馬が出走馬の大半を占め、抽選による除外が数多く発生している。実績面についての考察は後に回すが、まずはキャリアと成績の関係を整理したい。

キャリア戦数別成績(過去10年)
1戦〔2.3.1.19〕
2戦〔2.1.1.26〕
3戦〔1.2.3.32〕
4戦〔2.4.4.17〕
5戦〔1.0.1.19〕
6戦以上〔2.0.0.17〕

 基本的にはキャリア4戦以内が理想。5戦以上のグループからは勝ち馬が3頭出ているが、3番人気以内〔2.0.0.1〕という成績であり、キャリアの多い人気薄を狙うのは得策ではなさそう。また、乗り替りがあった馬が〔5.7.8.79〕なので、キャリア少&乗り替りでも割り引く必要はない。

実績馬の好走条件とは?
 1勝馬の参戦が多く、臨戦過程は新馬・未勝利勝ち直後の馬から、同じマイル戦の阪神JF組まで多岐に渡る。

前走レース別成績(過去10年)
阪神JF〔3.0.1.13〕
赤松賞〔2.0.1.11〕
新馬〔2.3.1.19〕
未勝利〔2.2.3.26〕
500万〔2.5.4.55〕
OP特別〔0.0.1.8〕
GII・GIII〔1.0.0.7〕

 実績面で見ると、抽選対象ではない、500万・OP1着か重賞2着以内がある馬が〔3.0.2.18〕だが、そのうち前走・阪神JF組が〔3.0.1.10〕。裏を返せば、実績のない前走・阪神JF組や、阪神JF不出走の実績馬は買いづらいということ。
 一方、好走馬が最も多い前走・500万組だが、こちらは狙いが絞りにくい。前走1着馬がそもそも〔0.0.1.6〕で、前走1番人気馬にしても〔0.1.2.7〕。流石に、前走2桁着順〔0.1.0.12〕や、前走1秒差以上の敗退〔0.0.0.10〕となるが、これといった決め手はない。

狙いはこの4頭!
 過去10年の連対馬20頭18頭までに芝1600m以上での勝利経験があった。実は今回の出走馬の半数以上がこの条件を満たしておらず、前走・500万組にいたってはゼロ。そうなると、狙いは新馬~未勝利勝ち直後の馬だろう。
 前走・新馬組は東京芝1600m戦を0.1秒差以上の着差で勝利していれば〔2.2.0.4〕と半数が連対。前走・未勝利組はキャリア4戦以内、前走が1600m以上で上がり3F2位以内での勝ち上がりなら〔2.2.2.10〕となる。

 上記2つのポイントから、新馬組からはアクアミラビリス、グレイスアン。未勝利組からはエフティイーリス、フィリアプーラをピックアップ。今回はこの4頭で勝負してみたい。

結論
アクアミラビリス
グレイスアン
エフティイーリス
フィリアプーラ
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