亀谷敬正さん

ダート指向のタフさが要求される日経新春杯
パワー指向の馬場、ステイゴールド系に期待


 日経新春杯は「タフなダート中距離適性」の高いタイプ、血統馬が走りやすいレース。

 4年前の当レースは、芝ダート両方のG1を勝ったアドマイヤドンの産駒アドマイヤデウスが優勝。10人気2着のフーラブライドの父はダート中距離の名血ゴールドアリュール。

 3年前、2年前の勝ち馬はキングカメハメハ産駒。母父はいずれも非サンデー系。キングカメハメハ産駒は常にダート中距離の上位種牡馬ですが、母父が非サンデー系の場合は、パワーや馬力がさらに強くなる傾向に。それだけ当レースがパワー指向だということ。

 昨年は1、3着がステイゴールド系。勝ち馬の母父はパワー、馬力のロベルト系。母は勝ち鞍がダートのみ。3着馬もダートでも3勝。

 先週も京都金杯ではダートの名血エーピーインディ系が母父のミエノサクシードが11人気で3着。

 シンザン記念も父と母父がドバイワールドC勝ち馬。日本のダート中距離適性も高い配合馬のマイネルフラップが10人気で2着。

 アフリカンゴールドの父はステイゴールド。昨年の1、3着馬もステイゴールドが父系。母父ゴーンウェストは米国型のダート指向強い血統。母母父はダンチヒ系のディンヒル。先週の京都金杯でも穴馬券のキーとなった血(詳細は先週の京都金杯コラムで)。

 シュペルミエールも父ステイゴールド。母父はダートの上位種牡馬クロフネ。母もダートで2勝。母父はグレイソヴリン系。グレイソヴリン系を持つ馬は当レースに相性がよく、2016年はグレイソヴリン系を持つ馬が1、3着。2015年も1、3着。2014年も1、2着。

 ところで、ステイゴールドの血といえば、先週の中山芝も印象的でした。

 先週の中山金杯は1、2、4着がステイゴールド産駒。ただし、1人気のステイゴールド産駒は12着。同コースの中山6レースではステイゴールドの仔オルフェーヴル産駒が1、2着。しかし、1人気のオルフェ産駒は6着。

 「同じ馬場(コース)や同じレースでまとめて走るが、気まぐれな面(気性)も持つ」ステイゴールドらしい結果に。「向いている馬場の人気薄を狙い、馬場が向いていても人気馬は信頼できない」のがステイゴールドの血。日経新春杯もステイゴールド系は向いた馬場だと思うので、マジメに走ってくれることを祈りたいものです(笑)。




田原基成さん

グローリーヴェイズほか、2019日経新春杯出走予定馬16頭分析

日経新春杯が行われる今週。2013-2017年にかけて4歳馬が5連勝を飾っているように好走年齢の偏りが顕著。とりわけ今年の4歳世代はハイレベルと言われているだけに、その世代の取捨選択が鍵となるだろう。

そこで今回のコラムでは、2019日経新春杯に出走予定の16頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える16頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アイトーン
近2走の成績が示すように、ハナを切れないと二束三文のタイプ。同型馬との兼ね合いだが、自分のスタイルで競馬ができれば残り目の可能性は出てくる。

・アフリカンゴールド
菊花賞は終始馬群の外に位置し、かなりの距離ロスを強いられてしまった。全3勝を2カ月以上の休み明けで挙げているようにローテーションは申し分なく、52キロでロスなく運べれば勝ち切っても驚けない。

・ウインテンダネス
関西馬だが東京に良績が集中している同馬。京都芝成績【0-0-0-6】が物語るように、ベスト条件はここではないだろう。

・エーティーサンダー
重賞はおろか、1年以上1000万下すら勝てていない現状。ここも厳しい戦いが予想される。

・ガンコ
この馬で注目すべきは冬競馬との相性。12-2月の成績【4-0-1-1】が同馬の本質を突いているように思える。復活ののろしを上げるには絶好の条件だ。

・グローリーヴェイズ
5着と健闘をみせた菊花賞だが、1000m通過62秒7の超スロー。上がり3Fの切れ味が求められるレースゆえ、スタミナの証明には疑問符が付く。時計のかかる今開催の傾向、逃げ・先行馬が揃ったメンバー構成からスタミナ優勢は明らか。タフな展開になった京都新聞杯4着なら及第点と言えるのかもしれないが、不安要素も秘める1頭だ。

・ケントオー
重賞では【0-0-1-11】と、高い壁に跳ね返され続けている同馬。京都替わりはプラスだが馬券圏内突入となると厳しいだろう。

・サラス
全3勝を12頭立て以下の頭数で挙げている馬。多頭数で力を発揮できなかった紫苑Sのレースぶりや51キロでも勝ち馬から大きく離された前走を見るより、越えるべきハードルは決して低くない。

・シュペルミエール
順調に使い込めないのがネックも、ここ数戦続けて関西圏への輸送をこなしているように環境の変化に動じないタイプ。日経新春杯と好相性を誇るオリオンS組だけに、軽視は禁物だ。

・ダッシングブレイズ
戦線復帰後いまだ馬券圏内なし。未経験の距離も含め、強調材料に乏しい。

・ノーブルマーズ
2017年、2018年と春競馬で連続好走。昨秋のパフォーマンスと比較したとき、暖かい時季を得意とするタイプであることは明らかだ。時計のかかるいまの京都芝適性はマッチすると思うが、勝ち切るまでのイメージは湧きにくい。

・マサハヤドリーム
夏の平坦中距離が同馬のベスト条件。得意舞台とはかけ離れているだけに、厳しい印象は否めない。

・ムイトオブリガード
芝に転じた昨年以降、成績は急上昇。ここも期待がかかるが、ひとつ気になるのは立て続けに東京を使われたローテーション。本格化前とはいえ京都芝外回りでの2戦は敗戦を喫しており、少なくとも条件好転とは言い切れない。

・メイショウテッコン
自分の形をとれなかった菊花賞は惨敗も、それ以前に接戦を演じた相手はワグネリアン、フィエールマン、エタリオウなど同世代のトップランカーがズラリと並ぶ。京都芝外回りは2勝を挙げている得意条件で、内めの枠を引き当てることができれば評価をさらに上げたい。

・ルックトゥワイス
前走はこれまでの惜敗続きがウソのような勝ちっぷり。どんな条件でも確実に脚を使える馬で、ここも展開次第か。中山芝外回りと京都芝外回りは関連性が薄く、個人的に当時ほどのパフォーマンスは簡単ではないとみているが……。

・ロードヴァンドール
後方をついて回っただけの前走は鞍上お得意の「ポツン」。完全な叩き台ゆえ参考外と捉えられる。夏-秋にかけて成績を落とし、冬競馬で調子を上げるのがこの馬のパターン。見限るにはまだ早い。





単勝二頭流

さあ、フェアリーS! 注目穴馬はこの3頭だ!


『単勝二頭流』編集者(以下、編) 石橋さん、今週の話の前にですね、スポーツマスターさんに質問が来ていたということで、ご紹介したいんですけど。

石橋 武(以下、石) ちょくちょくいただいているらしいですね。今回はなんでしょう。

編 去年末のホープフルSについてなんですが。そのままご紹介しますね。

「いつも石橋さんの予想を活用させていただいております。立志ステークスでも惜しくも100万馬券とはなりませんでしたが、10万馬券を的中し、個人的にかなり助かりました。ただ、そのあとのホープフルSについて疑問があります。私は勝ったサートゥルナーリアで鉄板だと思っていましたが、石橋さんの人気馬の本命はブレイキングドーンでした。見解を拝見し、納得したうえでブレイキングドーンから勝負したのですが、勝ったのはサートゥルナーリア。正直、自分のほうが合っていただけにガックリときてしまいました。もちろん石橋さんにはいままで多くの高配当馬券を取らせてもらっているので文句はないのですが、普通に1番人気のサートゥルナーリアから勝負すれば簡単に取れたのにと思ってしまいます。そのあたり、どうお考えでしょうか」(東京都Mさん。※ご本人の許可をいただいて掲載しています)

編 というご意見です。

石 ん〜、まず、不的中だったことについては申し訳ないとしか言いようがないです。ごめんなさい。ただ、いくつかひっかかるところがあって、あ、ムキになって反論しているわけではないですよ(笑)。え〜と、まず何をもって「サートゥルナーリアで鉄板」とお考えになったかですよね。新馬戦、そして萩Sのレースを見て、その見た目のパフォーマンスにつられて「断然」と思われたのであれば、ちょっと気をつけたほうがいいかなと。どちらも相手は相当弱かったので、ちょっと力のある馬なら、あれくらいの見た目のパフォーマンスはできるんですよね。しかもどちらもゆるいペースでの楽勝。今回は中山芝2000mで、逃げると公言していたキングリスティアも出走していて、ハイペースとまではいかなくとも、ある程度流れると僕は想定したので。あと、ああいう持ったまま楽勝するタイプは追って伸びないパターンも結構あるし。

編 それでダントツの人気はリスクがあると。

石 だね。

編 結果論ですけど、今回もスローでしたし。

石 超スローね。キングリスティアがまさかの出遅れで(苦笑)、誰も行きたがらないまま1コーナー。あの出遅れと超スローは誤算。これがあるのが競馬なんだけれども。サートゥルナーリアについては、もちろん能力があるのはたしかだけど、ある限られた状況でしか走れない馬かもというのは、これからも念頭に入れておいたほうがいいと思います。今回も一瞬ポケットに入って、追い出しが遅れたけど、ある意味では結果的にそこで脚が溜まったという見方もできるわけで。

編 石橋さん的には皐月賞は厳しいと(笑)。

石 出てくるかもわからないのに(笑)。でもまあ向いてはいないと思います。ただペース次第で走れる能力はあるけど。

編 最後に本命に推していたブレイキングドーンについては?

石 けっこう絶好な感じで4コーナーを回ってきたんだけどね。結果的にスローからの急加速についていけなかったのかな。本来はもうちょっと走ると思う。ただ、なんだかんだ言いましたけど、競馬は当たった人が正しいわけで、Mさんにはごもっともですとお答えします。ただ、そのうえで1番人気だからとか、前走が強く見えたとか、そういう人気馬の本命の選び方はこれからもしませんので、その点はご理解いただければと。

編 ということです。Mさん、納得いただけたでしょうか。

石 いずれにしても、いい馬券で取り返しますので、引き続きご期待ください。

編 で、その“いい馬券”のチャンスがやってまいりました。今週は3日間開催のうえに、あのフェアリーSも行われます!

石 はいはい。ノットフォーマルね。はいはい。48万馬券ね。はいはい。わかったわかった。

編 はいはい、もうその話はしません。でも僕がしなくても、読者の方々は期待してますからね。

石 それはわかっているつもりです。今日だって、日経新春杯よりはフェアリーSの話のほうがいいかなと思っていたし。

編 あ、マジすか。じゃあ、フェアリーSでお願いします! やっぱりノットフォーマルのときみたいに持続力で勝負するタイプが狙い目ですか?

石 おお、そういうところはちゃんと覚えてる(笑)。そうね。ただ、勝負予想の見解では何度か話しているけど、ここ2年ほどで中山芝の傾向がちょっと変わってきていて、高速化してきているというか。

編 路盤工事のあとはかなりパワフルでしたけど、その効果がなくなってきた?

石 そうかもしれないね。なので、穴馬としての狙いは持続力タイプなんだけど、そのなかでも高速決着に強いタイプ。スピードのあるタイプがいい。あと、速くなるぶん以前より追い込みがきくので、先行馬だけじゃなくて、後ろにいる穴馬にも目を配っておきたい。

編 なるほど。それを踏まえて、石橋さんの推奨穴馬をお願いします。

石 まずはホウオウカトリーヌとサンタンデール。そしてエフティイーリス。この3頭かな。

編 ホウオウとサンタンは前走黒松賞組ですね。それぞれ1着と5着。ただ、1200m戦からというのは……。前走1200mを使った馬ってほとんど馬券に絡んでないですよね。

石 ないね。そもそも出走してくる馬が少ないし。7年前のダイワミストレス(5人気3着)まで遡らないといないんじゃないかな。

編 だったらなぜ?

石 さっき言ったように、馬場の傾向が変わってきているというのが1点。中山芝1200mというのはスタート直後から最後の直線までずっと下りが続くコースで、そのあとに急坂が待ち構えている。要はトップスピードでガーッと走ってきたところに山のような坂を登らなきゃいけないわけで、JRAのなかでもトップクラスの持続力コースなんだ。

編 そこを好走してきたのがいいと。

石 いや、ただ好走しただけじゃなくて、ちょっとニュアンスを伝えづらいんだけど、スプリント的なレースをやっていないというか。ホウオウカトリーヌはスタートからガーッと飛ばした訳ではなく、馬なりでついていって追い出しからさらに加速している。サンタンデールのほうは完全に1200mでは忙しかったけど、それでもジリジリと引き離されずに頑張っていたよね。

編 あ〜、本当はもっと距離があったほうがよさそうなのに、持続力コースの中山芝1200mでも好走できた馬。

石 そういうこと。今の中山芝は前に行ったほうが明らかに有利だし、ましてや中山マイルで先行できる馬が真ん中より内枠を引いているわけだからね。これは買っておかないと。

編 エフティイーリスも絶好枠ですよね。

石 そう。前走はスローというのもあってちょっと行きたがるところもあったから、この1ハロンの短縮は大きなプラス材料だと思う。デビュー戦、前走と2戦連続でメンバー中2位の上がりを使っているけど、基本的には切れないタイプで、立ち回りのうまさとかスピードの持続力で勝負するタイプだと見ているので、ここはチャンスかなと。

編 なるほど。枠順確定後にお話をうかがってよかったです(笑)。

石 あとは結果か(笑)。

編 でもそれこそサンタンデールあたりが走ってきたらえらい配当になりますからね。しっかりと馬券には入れておきます!

石 そうだね。10万馬券的中から1週あいちゃったので、今週はしっかり決めておきたいね。

編 ええ、3日間ありますし、期待しています。それでは石橋さん、今週末もよろしくお願いします! ありがとうございました。

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