元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【日経新春杯追い切り診断】シュペルミエールはこの馬なりに順調/ムイトオブリガードはしっかり体が使えていた

■アイトーン【C】
力がイマイチでトモの入りもないね。前だけで走っている。それでも前回よりは良かったかな。

■アフリカンゴールド【C】
頭が高く硬い走り。伸びも見られなかったね。

■ウインテンダネス【B】
クビの使い方がイマイチなんだよな。長い距離は向きそうだけどね。

■エーティーサンダー【C】
走りが硬くて伸びもイマイチだったね。

■ガンコ【B】
体は使えていたけど力が入ってなかったよ。いい頃に比べるとまだかな。

■グローリーヴェイズ【B】
前回の追い切りの方が良った。体は使えていたけど、追ってからの伸びがイマイチだね。

■ケントオー【C】
雪で分かり辛かったけど硬い走りという印象だね。

■シュペルミエール【B】
体は使えていたしこの馬なりに順調じゃないかな。

■ダッシングブレイズ【C】
前回は反応が良かったんだけど、今回は手先だけの走りでトモが入っていないね。体が伸びてしまっている。

■ノーブルマーズ【B】
前回は坂路で右手前の伸びが悪かった。今回はこの馬なりに体を使えているんじゃないかな。追ってから渋太い走りで長い距離が良さそうだね。

■マサハヤドリーム【B】
ゴール前しか確認できなかったけど体は使えていたよ。

■ムイトオブリガード【A】
体を使えていたし、追っての伸びも良かった。いい意味で順調じゃないかな。

■メイショウテッコン【B】
力がイマイチだけど気分良く走れていたよ。

■ルックトゥワイス【B】
脚の伸びが良く、順調にきていそうだね。

■ロードヴァンドール【C】
この馬は相変わらずだね。追い切りでは常にモタモタしている。調教だけでは判断できないね。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬





競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

3走目で上昇気配キングパールを狙う/中山12R

中山12R 休み明けを2戦して上昇気配の13キングパールを狙う。最後の踏ん張りが利かず4着、7着に敗れたが、勝ち馬との時計差は0秒9、0秒4と確実に詰めている。それだけ中身が伴ってきた証拠。大跳びでゆったり走るタイプだけに、外回り2200メートルに替わるのも歓迎だ。大外枠になったが、スタートから1角までの直線が長く、これといった先行馬もいないので、無理なく好位に取り付ける。4角までロスなく運べばチャンスだ。単2000円、複3000円。

中山10R 11カイザーメランジェを狙う。1600万ではなかなか上位に絡めないが、それでも前走ファイナルSは6着ながら0秒2差と、しまいはしっかり脚を使った。馬体重の増加(446キロ→454キロ→462キロ→464キロ→472キロ)はパワーアップの証。得意の1200メートルできっちり決める。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 プラス1万9500円)
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結果

中山10R ⑪カイザーメランジェ 1着  単勝配当320円 複勝配当160円

中山12R ⑬キングパール 9着



佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【日経新春杯】伝統の芝中長距離重賞で必要なのはダート血統!?

昨日の当コラムで、「今年は不運」という話を書いた。そうしたところ、土曜の中山11R・フェアリーSでは◎チビラーサンが大出遅れ。互角にゲートを出ていれば勝ち負けだったのでは、と思える末脚だっただけに、つくづくスタートが悔やまれる。前回は奇数枠でゲートの中で待たされてしまったこともあっての出遅れ。今回は後入れの外枠偶数。さすがに出遅れないと踏んで本命にしたのだが…

インターネットで1990年12月生まれの2019年運勢を調べたところ、『1月、スタートの段階でいきなりアクセルを踏み込んで良い結果を得ようと頑張ってしまうことが、逆に悪い結果を引き寄せてしまうということにつながります』とのこと。なるほど、今は我慢の時なのかもしれない。気になるのはそのページの金運の欄に書いてある『競馬に大金をつぎ込んでしまうなんて言うことも起こりそう』という一文。飽きもせず平日も毎日馬券を購入してしまう自分にとって、非常に耳の痛い一文であった。1990年12月生まれに限らず、皆さん気をつけましょう。


さて、日曜の中央競馬の話に移る。

京都11R・日経新春杯が行われるのは京都2400m。この舞台で行われる重賞は、他に京都大賞典がある。近5年の平均勝ち時計を見ると、

京都大賞典2.24.3
日経新春杯2.25.4

と、日経新春杯のほうが1秒以上遅いのだ。前開催から4ヶ月ほど間隔が開く秋の京都の開幕週と、2ヶ月の開催を終え、中1ヶ月で再び始まる冬の京都開催では当然後者のほうが馬場が荒れ、時計が掛かり、パワーが必要となる。必然的にダート血統が有利となり、実際昨年の1着馬パフォーマプロミスの母父父は米G1フロリダダービーを制しているブライアンズタイム。2着ロードヴァンドールはアメリカ血統の代表格であるストームキャットだ。

京都の芝は例年より重いものの、内の状態がいいのは例年と同じ。内枠で母父がダート血統という馬を優先的に買っていきたい。◎シュペルミエールは以前より素質を高く評価している馬で、脚部不安による長期休養がなければ今頃G1で走っている馬だと思っている。母父はジャパンカップダートを制したクロフネ。母母父は京都外回りで強いグレイソヴリン系のカルドゥンとこのレースに適性がありそうな配合だ。

時計が掛かる持続力勝負は過去に経験したことがある点も心強い。ネックは脚元に抱える爆弾。陣営によると前走後脚元に反動が出たとのこと。年明けから坂路で追われていることから今は落ち着いている可能性が高いとはいえ、調整ペースを緩めた点は気になるところだ。
母父スウェプトオーヴァーボードで、京都外回りの下り坂が上手いグローリーヴェイズ、母父はアメリカダートに実績があるゴーンウエストのアフリカンゴールドなども重視してみたい。

◎シュペルミエール
○ルックトゥワイス
▲グローリーヴェイズ
☆アフリカンゴールド
△エーティーサンダー
△サラス
△ガンコ
△ウインテンダネス
△ノーブルマーズ
△メイショウテッコン
△ムイトオブリガード


中山11R・ニューイヤーSは内枠によどみない流れで飛ばすワンスインナムーンがおり、ほどよく先行馬も揃った。土曜の中山芝1600mは3鞍あったのだが、メインレースのフェアリーSはハービンジャー産駒のフィリアプーラが勝ち、最終レースはノヴェリスト産駒がワンツー、3着は欧州の至宝・サドラーズウェルズ系ローエングリン産駒だった。欧州の重厚な血統が圧倒的有利の状況である。

ニューイヤーSの出走メンバーを見渡すと、欧州芝2400mで実績を残している馬を父に持つのはサーブルオールと、◎テオドール。調教の動きがどうも不安な前者より、今回が距離短縮となる後者を本命にしたい。テオドールは母系の奥にサドラーズウェルズを持っているのも好感度が高い。

ただテオドールは非常に折り合いの難しい馬。今回は休み明けで距離短縮でもあり、この2つの要素でなんとか我慢が利いてほしいところ。3走前に同舞台のダービー卿CTでも距離短縮で参戦し、差しに回して4着。イメージはあの時の競馬だ。マーフィー騎手は欧州の騎手らしく折り合いの難しい馬を御すのに長けており、なんとか差しに回して、折り合ってほしい。去勢効果にも期待したい。


他からは合計3レース取り上げる。

京都9R・五条坂特別は◎コマビショウ。昨年春の伏竜Sや鳳雛Sでは現在オープンで走っている馬たちと接戦を繰り広げていたほどの実力馬。それ以降は不本意なレースが続いているものの、4走前のユニコーンSはいかにも合っていなそうだった東京ダートマイル、2走前の西日本スポーツ杯は時計が速過ぎた、前走は休み明け……と、敗因はある。実力を考えれば、叩き2戦目の今回は前進あるのみ。


中山12R・4歳上1000万の◎トラストケンシンは脚の使いどころが難しい馬で、内枠で脚を溜め、一瞬の脚を活かしたい。昇級後7戦し、3着以内だった2戦は共に馬番6番以内であった。前走のグッドラックハンデは7枠14番と枠順が外だったことに加え、直前に雨が降ったことで馬場が悪化、先行馬には厳しいレースとなってしまった。4角2番手はさすがに厳しい展開である。

今回は内枠で、かつ距離短縮。母父エルコンドルパサーは中山の中長距離に強く、同じ舞台のセントライト記念は9着とはいえ6枠10番。内枠ならこの舞台に適性はありそうだ。



狩野雄太さん

【日経新春杯】出走頭数で傾向が変わる

日曜は京都で日経新春杯(G2)が行われます。攻略の大きなヒントは「出走頭数」です。過去10年の結果を見てみてください。
頭数が多いほど、真ん中より内枠ばっかり来るんです。2013年は16頭立てで1~3番枠が上位を独占しました。3、4コーナーで外を回ると距離ロスが生まれる構造なので、たくさん馬がいれば大きく外に振られます。多頭数で人気を裏切ったのは2ケタ馬番の馬ばかりです。

2014年の上位馬は翌2015年も2頭が馬券に絡んでいますが、1番枠→9番枠になったサトノノブレスだけが凡走。内めの枠を引いたアドマイヤフライトとフーラブライドは、人気を落としても好走しました。

内枠でも狙いたいのは、直線の長い京都の外回りや阪神2400mが得意な馬。昨年3着のガンコは前走阪神2400mで勝っていて、連続好走したアドマイヤフライトとフーラブライドもいずれかに勝ち星がありました。

今年は上位人気になりそうな馬たちが2ケタ馬番に入りましたね。内めの枠を引き、京都外回りや阪神2400mの実績があるのはアフリカンゴールド、シュペルミエール、サラス。

◎アフリカンゴールド
○シュペルミエール
▲サラス
☆ノーブルマーズ
△グローリーヴェイズ
△ガンコ
△ルックトゥワイス
△メイショウテッコン
△ムイトオブリガード




境和樹の穴馬券ネオメソッド

冬場の重賞らしく

京都11R 日経新春杯(GⅡ)(芝2400m)
2019shinshun01.png

一線級の実力馬が出走するケースが少ない冬場の重賞。しかも、ハンデ戦ということで実績はほぼ不要。もう少し言えば、本質的なスタミナもあまり要求されません。
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まず、このレースの本質を示す傾向が、「前走条件馬」が馬券になるケースが非常に多いということ。中には1000万クラスを勝ったばかりの馬もいるほど。
実績馬が能力的にそう抜けていないことに、軽ハンデの恩恵も相まって格下馬の逆転が起こりやすくなります。

ただ、上記格下馬の好走例を見ていただけるとお分かりのように、このレースは格下馬でも人気になります。そして、順当に結果を出すことが多い。その意味で、この傾向はレースの本質こそ示すものの、馬券的にはもうひと捻りしたいところ。

そこで、穴馬を引っ張り上げるのに重宝するポイントが、ダート的要素。
2019shinshun03.png

昨年も、前走で久しぶりに芝を使ったガンコが7人気で3着。2着ロードヴァンドールも母父ストームキャット。さらに遡っても、ゴールドアリュール産駒が2頭馬券になっていたり、アドマイヤドン産駒が勝っていたりと、血統や実績からダート的要素を持った馬が頻繁に穴を開けていることが分かります。

これは、土曜日のフェアリーSと共通する傾向。時計が掛かる設定になりやすい冬場の重賞では、軽いスピードはほとんど求められず、パワーの重要性が増します。その結果としてダート的な要素を持った馬がパフォーマンスを上げやすくなるのです。

ダート的要素を持った馬を狙いたいレース。今年の候補馬は……

⑥サラス
(母父タピット)

⑦ガンコ
(ダートで3勝)

⑫メイショウテッコン
(母父レモンドロップキッド)

⑮ロードヴァンドール
(母父ストームキャット)

⑯ムイトオブリガード
(初勝利がダート)

⑯ムイトオブリガードは、初勝利をダートで挙げ、その後しばらくダートを使って経験を積み、芝に転向して重賞路線に辿り着いた馬。昨年のガンコと似たイメージで、このレースに対する高い適性があると判断できます。
結果 ⑯ムイトオブリガード 6着



日経新春杯週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●軽量の格上挑戦●

3日間開催の中日、重賞は京都でGⅡ日経新春杯が行われる。

GⅡとは言え冬場のハンデ戦でもあり、格下感のある軽量馬が好走することも多々ある、波乱度合いも高い重賞レース。

昨年も準オープンから格上挑戦で挑んだ52キロのガンコが3着。一昨年は同じく格上挑戦の53キロだったシャケトラが2着、2013年には52キロのカポーティスターが見事勝利を上げている。


今年もその格上挑戦の軽量馬に面白い馬が存在する。そう、菊花賞時も取り上げたアフリカンゴールドだ。


当時お伝えした通り、初勝利は皐月賞が終わってから、そして2勝目も7月終盤だったが、晩成だったのだろう、10月の兵庫特別は昇級戦にも関わらずさらに強い競馬をして見せた。そう、それだけ夏の間の成長が著しかったという事。しかも驚く事に、菊花賞を見据えて「まだデキとしては途上」にも関わらずあのパフォーマンスを魅せていた。

もちろん、その菊花賞でも勝ち負けを意識していたのだが、鞍上の松若騎手が意識し過ぎて大事に乗ってしまったのか終始先団の外目を追走、スタートから最終コーナーまで4・5頭分外をずっと走っていては距離ロスもあるというもの。結果、直線で早めに先頭に立つ横綱競馬を試みるももう脚は無かった。

厩舎サイドも「距離ロスが大きかった」という見立て、そしてオーナーサイドの意向もあって今回は乗り替わりとなった。

打診したミナリク、本来なら依頼を受けるのは53キロ以上なのだが、やはりこの馬の能力を知っているのだろう、「51キロは無理だけど52キロなら乗る」と、依頼を受けた。そして最終的にハンデはギリギリ52キロとなり、そのままミナリクで収まった。

舞台は違えど圧勝した兵庫特別は芝2400m、そして今の時計のやや掛かる京都の馬場もこの馬にはプラスだろう。

GIとは言え前走大敗の格上挑戦、上位人気に推されることは無いはずだが、その過程を知ると食指が動くというもの。とにかく注目したい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●今週が開幕●

先週、2019年の開幕週は私用のため騎乗しなかったルメール・デムーロ騎手は今週からが開幕。

共にフェアリーSに騎乗するために中山へ遠征。

遠征とは言ってもルメール騎手は3日間ともに中山だし、昨年の勝ち星の7割近くが関東馬でのものなので、むしろ昨年と同様に通常営業。

そんなルメールとデムーロ騎手だが、除外ラッシュが続く今の中山で明暗がくっきり。

土曜日と月曜日に中山で騎乗するデムーロ騎手は投票した馬の除外が1頭もなくすべて抽選を突破。

一方のルメール騎手はまさに暗雲立ち込めるスタート。

土曜日はフェアリーSで藤沢厩舎の期待馬コントラチェックが除外。

日曜日は今週の中でもっとも期待していたというシハーブ、これも藤沢厩舎の馬が黒竹賞を除外。

それに10レースの準オープン、芝1200mでも藤沢厩舎とのコンビで予定していたハウメアが除外。

ルメール&藤沢厩舎は期待馬が3頭も除外。

特にもっとも期待していた黒竹賞のシハーブは18分の16で抽選をクリアできる状況、つまり除外は2頭だけしか出ない、除外される方が難しい抽選で除外されてしまう不運。

ルメール騎手は他にも3頭が除外されており、計6頭も除外。

ただ、それでも土曜日7頭、日曜日9頭、月曜日8頭がスタンバイしており、そのほとんどが有力馬。

除外があってもこれだけの質と量が揃うあたり、さすがは2年連続でのリーディングトップ。

今年もルメール&デムーロ騎手が競馬の中心になりそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●姉以上かも…!?●

東西の金杯も終わり今年も2週目、例年同様成人の日のハッピーマンデーも競馬開催があり、今週は3日間競馬となる。

土曜日は中山で明け3歳牝馬による重賞フェアリーSが行われる。

注目は、クイーンズリングの半妹のアクアミラビリス。鞍上はクイーンズリングの主戦でもあったミルコ、実はデビュー前の調教で跨り「姉とソックリ」と話していた。それが故にデビューを本当に楽しみにしていたのだが、抑え切れないくらいの行きっぷりで楽に抜け出し圧勝、その期待通りの勝ちっぷりだった。

厩舎サイドの評価も、デビューから3連勝を上げ、古馬になってからも一線級で活躍しGIも制したその姉と比べても遜色無く、扱いやすい性格も同じ、むしろ体の柔らか味などは姉以上かもとも言われている。

当然、クラシックを意識し、新馬勝ち後がすぐに放牧に出され、早めに賞金を加算しようと早い段階でこのレースからの始動が決まった。

唯一の懸念は、1勝馬がゆえの抽選除外。実際、今年も特別登録で25頭が登録、最終的に1勝馬は21頭が投票し、その内14頭が出走可能という3分の2の抽選だった。比較的出走できる確率は高いものの3分の1は除外、実際に有力馬の一角だったルメール騎乗のコントラチェックや、ウオッカの仔で川田騎手が乗る予定だったタニノミッションも除外されている。

そんな有力馬の除外が多かったここで、アクアミラビリスはその抽選も見事クリア。まさにいい流れも掴んでいる。

トリッキーな中山コースではあるものの、器用な脚を使えるタイプでかえって良い可能性はある。実際姉のクイーンズリングも中山の新馬を勝ち、2戦目は丁度同じ時期の1月17日の芝マイル戦、ここも不利と言われる大外枠から快勝している。そして引退レースの有馬記念でも2着、姉を考えれば中山はむしろ歓迎とも言えるだろう。

良血とは言え新馬を勝ったばかりのキャリア1戦の1勝馬、そこまで被った人気にはならないだろうが、そのレース振りは注目だろう。




水上学の血統トレジャーハンティング

日曜京都11R 日経新春杯(G2)(芝2400m)
◎本命馬
⑩ルックトゥワイス
牡6、栗東・藤原英厩舎、岩田騎手
4歳馬3頭が人気を集めそうだが、この舞台への適性という点では今一歩。馬場も重めで時計がかかる。パワーという点ではどれもやや見劣る。
ここは長いトンネルを前走でやっと抜けた⑩ルックトゥワイスに期待する。

そもそも、この開催の時計が掛かるようになったのは去年から。その去年に1着3着を出したのがステイゴールドだ。しかも母の父アルザオは、スタミナとパワーが豊富なタイプの種牡馬。軽さが邪魔になるこの舞台において、ピッタリの配合だ。去年の勝ち馬でステイゴールド産駒のパフォーマプロミスも、前走中山2500のグレイトフルSを勝ってここを突破、同じローテなのも魅力だ。
関東から持っていく上に斤量が2.5キロ軽くなるシュペルミエールと本命を迷ったが、脚元に不安を抱える⑤シュペルミエールよりは、丈夫な⑩ルックトゥワイスを取った次第。前走初の右回りの勝利を契機に、ここから出世街道に乗ってほしい1頭だ。
$お宝馬
⑨ケントオー
ダンスインザダーク産駒は数少なくなってしまったが、本来は京都外回りがベストだった。この馬は母の父もトウカイテイオーで、こちらも京都に合う。脚を前半タメられれば、馬券圏があっても驚けない。

上位評価は⑤シュペルミエール、⑪ノーブルマーズ、⑯ムイトオブリガード。押さえは⑧ウインテンダネス、⑮ロードヴァンドール、②グローリーヴェイズ、③エーティーサンダー。



栗山求さん

京都11R 日経新春杯(G2) 芝2400m・外 OP ハンデ

◎4アフリカンゴールド
○2グローリーヴェイズ
▲16ムイトオブリガード
△5シュペルミエール
△12メイショウテッコン
△10ルックトゥワイス
<見解>
◎アフリカンゴールドは
「ステイゴールド×ゴーンウェスト」という組み合わせで、
ドバイワールドC(首G1・AW2000m)を勝ったアフリカンストーリーの半弟にあたる。

2代母ダニッシュは
クイーンエリザベス二世招待チャレンジC(米G1・芝9f)の勝ち馬。

母方にデインヒルを持つステイゴールド産駒、というパターンは、
フェノーメノ(天皇賞・春2回)、
ナカヤマフェスタ(宝塚記念、凱旋門賞-2着)など、
スタミナと底力を武器とする中長距離向きの好配合。

前走の菊花賞(G1)は
最初の1000mが62秒7、次の1000mが64秒2という超スローペースだったため、
馬が力んでスタミナを消耗し、ラストでバテてしまった。

前々走の兵庫特別(芝2400m)は1000万特別だったとはいえ、
馬なりで先頭に立ち、後続を4馬身引き離すという出色の勝ちっぷり。

2400mでリズム良く走ることができれば前走のようなことはなく、
52kgの軽ハンデ、少し時計の掛かる現在の京都芝ならG2でも十分通用する。




日曜メインレース展望・柏木収保

軽い芝を好むタイプより、やや詰めの甘い死角はあっても…/日経新春杯
タイム差が示す以上にタフな芝コンディションだろう


 先週の京都の芝は、「京都金杯」が1分34秒9(レース上がり35秒2)。同じ1600mの「シンザン記念」の1分35秒7(レース上がり35秒9)が示すように、全体に時計がかかっていた。ともに明らかにスローの流れなのに、平凡な上がりで全体のタイムが遅くなったから、「0秒5-1秒0」前後のタイム差が示す以上にタフな芝コンディションだろう。
 
 軽い芝を好むタイプより、ときにやや詰めの甘い死角はあっても、キングカメハメハ系や、ステイゴールド系の産駒に分があると思える。
 
 キングカメハメハの初産駒が2歳デビューしたのは08年。その世代が4歳に達した10年以降の全日本総合種牡馬ランキングは、
 
《1,1,2,2,2,2,2,2,2位》

 一方、宿敵として比較されるディープインパクトは、2年後に初年度産駒が4歳に達し、その総合ランキングは12年以降、
 
《……1,1,1,1,1,1,1位》

 12年以降の総合ランキングはディープインパクトが「7年連続1位」。カメハメハが「7年連続して2位」である。この差は種牡馬としての優秀性を示すというより、2頭の種牡馬の持ち味の微妙な違いを示す1面もある。キングカメハメハ産駒は高いダート適性も示すように、軽い芝の、賞金の高い芝のビッグレースでは、あと一歩の鋭さ(瞬発力)不足を否定できない1面がある。

 2頭の現在の日本を牽引する種牡馬は、いまはもうお互いの影響力を利用し合う関係であり、産駒の特徴の違いはどんどんなくなっているが、カメハメハの物足りなさをストレートに受け継いだのが、キングカメハメハの後継種牡馬として先陣を切ったルーラーシップ(07年産)かもしれない。同馬はサンデーサイレンス系の血を持たない。

 最初は2歳種牡馬ランキングも低迷していたが、しだいに順位を上げ、初年度産駒が4歳に達した2018年は総合種牡馬ランキング8位に台頭してきた。

 その代表的産駒が今年5歳になったキセキ(母の父ディープインパクト)や、ダンビュライト(母の父サンデーサイレンス)であり、日経新春杯のムイトオブリガード(母の父サンデーサイレンス)だろう。

 ムイトオブリガードは体質に弱いところもあり、ビシビシ追って出走することができず、2-3歳時は【1-3-1-4】だった。だが、しだいに心身ともにパワーアップした4歳時は【4-1-0-2】。父ルーラーシップと同じような成長過程を辿っている。ルーラーシップは本物になった5歳時は、香港のQエリザベス2世CなどGIレースを中心に7戦すべて3着以内だった。

 祖母にシンコウラブリイ(父はニジンスキー系カーリアン)を持つムイトオブリガードは非力ではなく、現在の京都の芝は合っているはずだ。
 
 穴馬は、同脚質馬は多いが、しぶとさが身上のウインテンダネス、ノーブルマーズの粘り込み。



優馬

重賞データ攻略
日経新春杯

 2013年から2017年にかけては明け4歳馬が5連勝。今年も菊花賞5着のグローリーヴェイズを筆頭に有力4歳勢がスタンバイ。今後の中長距離路線を占う上では見逃せない一戦になりそうだ。

基本的には荒れづらい
 近3年は1番人気が必ず連対し、その相手も2・2・4番人気という決着。ハンデ戦とはいえ、基本的には堅いレースと言える。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔3.4.1.2〕
2番人気〔4.1.0.5〕
3番人気〔0.3.0.7〕
4番人気〔0.1.5.4〕
5番人気〔0.0.0.10〕
6~10番人気〔2.1.3.44〕
11番人気〔1.0.1.39〕

 1番人気が馬券を外したのは過去10年で2回だけ。その2回を除く8回の馬連平均配当は1190円だから、3着馬に穴馬を狙うならまだしも、1~2着候補は素直に考えたい。

乗り替り有無別成績(過去10年)
継続騎乗〔6.7.4.34〕
乗り替り〔4.3.6.77〕

 乗り替りがあった組は連対率7.8%。継続騎乗組の連対率25.5%に比べると、物足りない。ただし、前走1着からの乗り替りなら〔2.1.2.4〕と好成績。前走6着以下が〔1.0.2.55〕だから、この点は注意したい。

4歳馬が強いレース
 昨年こそ出走がなかった4歳馬だが、それ以前は5連勝と圧倒的な成績を収めていた。それに加えて今年は明け4歳世代が強力。先週の京都金杯を勝利し、中山金杯も2着。勢いそのままに、ここでもその強さを見せ付けるか。

年齢別成績(過去10年)
4歳〔6.5.2.20〕
5歳〔2.4.5.21〕
6歳〔2.1.3.24〕
7歳以上〔0.0.0.46〕

 4歳馬の連対率は33.3%、複勝率は39.4%。年齢を重ねるにつれ好走率は低下している。やはりまずは4歳馬の取捨を検討することが的中への近道だろう。

 人気面についてだが、今回3番人気以内なら〔4.5.1.3〕と高い好走率。その一方で、4番人気以下が〔2.0.1.17〕。また、斤量面も同様に55キロ以上なら〔5.3.1.9〕と半数が馬券圏内。54キロ以下の〔1.2.1.11〕と比較すると、その差は大きい。

 当レースで勝利した4歳馬6頭のうち、5頭にはダービー・菊花賞で1桁着順の実績があった。この点から◎はグローリーヴェイズに。2~3着馬7頭のうち5頭には重賞3着以内の実績があり、例外の2頭には1000万で1番人気1着があった。ここではメイショウテッコンとアフリカンゴールドが浮上。

狙いは決め手のある上がり馬
 過去10年、牝馬が〔2.1.2.7〕と少ない出走数ながらも好走。そのうち、前走が愛知杯だったのは〔2.1.1.4〕。ただし、愛知杯は日程が繰り下がったので、このデータは無意味。改めて臨戦過程を整理してみたい。

前走レース別成績(過去10年)
有馬記念〔2.0.1.6〕
菊花賞〔2.0.0.3〕
1000万〔1.1.2.1〕
1600万〔1.3.0.20〕
OP特別〔0.0.2.24〕
GIII〔2.5.1.28〕
GII〔1.1.4.22〕
GI〔5.0.1.16〕

 勝ち馬の半数が前走・GI組。ただ、この5頭はすべて前走7着以内。ある程度、上の着順にいることが条件だが、これを満たしたのは前述のグローリーヴェイズだけ。

 もうひとつ特徴的なのは前走・OP特別組よりも前走・1000万組や前走・1600万組の方が成績が良いこと。OPクラスで燻っている馬よりも条件戦で好成績を収めてきた馬に分がある。特に1600万組は前走で1番人気1着&上がり3F2位以内なら〔1.3.0.2〕まで信頼度が上昇。シュペルミエール、ルックトゥワイスの2頭にも注目だ。

結論
◎グローリーヴェイズ
△メイショウテッコン
△アフリカンゴールド
△シュペルミエール
△ルックトゥワイス
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