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第1310回 1強か、上位混戦か!? マイラーズCを分析する

開幕週を迎えた春の京都開催、日曜メインはマイラーズC。安田記念へ向けて重要な前哨戦で、例年速い時計の決着となるレースだ。今年は登録段階で10頭と少頭数ながら、休み明けの金鯱賞で勝利を飾ったダノンプレミアムら好メンバーが揃う一戦となりそうだ。今回は2014年以降の近5年のデータから同レースの傾向ならびに馬券で狙える馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。


■表1 マイラーズCの人気別成績(過去5年)
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気  0- 2- 2- 1/ 5 0.0% 40.0% 80.0% 0% 102%
2番人気  1- 1- 1- 2/ 5 20.0% 40.0% 60.0% 76% 82%
3番人気  2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0% 310% 112%
4番人気  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 136% 32%
5番人気  0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 130%
6番人気  0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気  0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 74%
8番人気  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 448% 100%
9番人気  0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下0- 0- 1-28/29 0.0% 0.0% 3.4% 0% 29%

まず表1はマイラーズC近5年の人気別成績。1番人気馬は勝ち星がなく、2・3着が2回ずつ。近5年いずれも4着以内には入っているが、勝ち切れていないのは気掛かりだ。3番人気は16年クルーガーら2勝、2番人気馬は一昨年イスラボニータ、4番人気馬は昨年のサングレーザーがそれぞれ勝利。これら2~4番人気馬で4勝と勝ち星が集中している。なお、15年は8番人気馬レッドアリオンが制している。

2着馬は5番人気以内におさまっているが、3着馬は16年に11番人気クラレントが激走するなど下位人気まで分布している。上位人気馬が好走し、堅めの決着が多いものの、伏兵の激走もある一戦だ。


■表2 マイラーズCの年齢別成績(過去5年)
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4歳  2- 2- 0-19/23 8.7% 17.4% 17.4% 69% 33%
5歳  2- 1- 3- 9/15 13.3% 20.0% 40.0% 192% 96%
6歳  1- 1- 1-14/17 5.9% 11.8% 17.6% 22% 36%
7歳以上0- 1- 1-17/19 0.0% 5.3% 10.5% 0% 61%

表2は年齢別成績。黄色で強調した5歳馬が15年レッドアリオンら2勝をあげ、複勝率も40%と高い。昨年は3着エアスピネルが該当し、16年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。

出走数最多の4歳馬は昨年のサングレーザーら2勝。昨年は1・2着馬が該当し、近3年続けて連対馬を出している。6歳馬は一昨年イスラボニータの1勝。勝ち馬5頭はすべて4~6歳の間におさまっており、7歳以上はやや苦戦傾向にある。


■表3 マイラーズCの脚質別成績(過去5年)
脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ  0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 68%
先行  3- 1- 2-10/16 18.8% 25.0% 37.5% 203% 136%
差し  1- 3- 3-24/31 3.2% 12.9% 22.6% 21% 36%
追い込み1- 0- 0-21/22 4.5% 4.5% 4.5% 41% 16%

表3は脚質別成績。先行馬が一昨年のイスラボニータら過半数の3勝をあげており、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。昨年は2着モズアスコットが該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。

中団からの差し馬は昨年のサングレーザーの1勝のみで、2・3着が3回ずつと多い。追い込んで好走したのは16年1着クルーガーのみ。ただ、逃げ馬も2着1回のみで、テンのスピードだけでは押し切れないのが近年の傾向となっている。


■表4 マイラーズCの前走人気別成績(過去5年)
前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1人気  1- 2- 0- 6/ 9 11.1% 33.3% 33.3% 71% 51%
前走2人気  2- 1- 2- 9/14 14.3% 21.4% 35.7% 92% 79%
前走3人気  2- 0- 1- 4/ 7 28.6% 28.6% 42.9% 417% 114%

前走4人気  0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 113%
前走5人気  0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6~9番人気0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 19%
前走10番人気以下0- 0- 1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 47%

表4は前走人気別成績。黄色で強調したように勝ち馬は前走で上位3番人気以内に支持されていた。前走1番人気だった馬は14年ワールドエースの1勝のみ。前走2・3番人気だった馬が2勝ずつあげており、複勝率でも前走1番人気馬を上回っている。
なお、前走5番人気以下だった馬は2・3着1回ずつで、苦戦傾向にある。


■表5 前走からの間隔別成績(過去5年)
間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中1週  0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週  0- 0- 1-14/15 0.0% 0.0% 6.7% 0% 56%
中3週  0- 1- 0-12/13 0.0% 7.7% 7.7% 0% 9%
中4~8週  2- 2- 0-12/16 12.5% 25.0% 25.0% 196% 81%
中9週~半年3- 2- 4-14/23 13.0% 21.7% 39.1% 73% 75%
半年以上 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前走からの間隔別成績。中9週~半年の馬が昨年のサングレーザーら過半数の3勝をあげ、複勝率39.1%と優秀だ。昨年は1・3着が該当しており、3着以内数も9回と最も多い。中4~8週の馬は16年クルーガーら2勝。この組の連対馬4頭中2頭は前走6着以下に敗れていた。
なお、中3週以内もしくは半年以上の休み明けの馬からは勝ち馬が出ておらず、不振傾向だ。


■表6 マイラーズCの種牡馬別成績(過去5年)
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 2- 2- 2-13/19 10.5% 21.1% 31.6% 69% 56%
キングカメハメハ  1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5% 113% 76%
アグネスタキオン  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 448% 100%
フジキセキ     1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 95% 35%
ダイワメジャー   0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 113%
Frankel       0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 130%
ダンスインザダーク 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 283%
スニッツェル    0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 185%
その他の種牡馬   0- 0- 0-29/29 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6は種牡馬別成績。出走数最多のディープインパクト産駒が14年ワールドエース、昨年のサングレーザーと2勝をあげている。この2頭はともに勝ち時計が1分31秒台前半と高速決着での勝利だった。なお、同産駒の3着以内馬6頭はいずれも上位5番人気以内に支持されていた。

キングカメハメハ産駒は16年クルーガーが勝利し、連対率・複勝率ともにディープインパクト産駒を上回るものの、今年は出走予定馬がいない。

他はサンデーサイレンス後継種牡馬が上位を占める中にあって、ノーザンダンサー系のFrankel産駒から昨年2着モズアスコット、スニッツェル産駒から一昨年3着ヤングマンパワーと好走馬が出ている。


<結論>
■表7 今年のマイラーズCの出走予定馬(4/17時点)
馬名 性齢 前走成績(間隔)
インディチャンプ牡4 東京新聞杯 1着(中10週)
グァンチャーレ牡7  洛陽S 1着(中9週)
ケイアイノーテック牡4根岸S 10着(中11週)
コウエイタケル牡8  六甲S 9着(中3週)
ストーミーシー牡6  六甲S 6着(中3週)
ダノンプレミアム牡4 金鯱賞 1着(中5週)
トーアライジン牡6  500万下 10着(連闘)
パクスアメリカーナ牡4京都金杯 1着(中14週)
メイショウオワラ牝5 阪神牝馬S 13着(中1週)
モズアスコット牡5  香港マイル 7着(中18週)

今年の出走予定馬は表7のとおり。

1番人気に推されるのは日本ダービー以来となった休み明けの金鯱賞を勝利したダノンプレミアムだろう。ここからマイル路線に切り替えていくのだろうが、当コラムでは「間違いなく勝つ」とは言い切れないと見ている。同馬はこれまで6戦5勝の成績だが、常に前走から2か月以上間隔を空けてレースを使われている。休み明けでもきっちり仕上がるタイプだ。今回は初めての中5週に加えて、一昨年の朝日杯フューチュリティS以来となるマイル戦。表1の1番人気未勝利というデータもある。3着圏内は堅いが、勝ちを取りこぼすシーンも十分にありそうだ。

これまでのデータから推奨したいのがモズアスコット。昨年のマイラーズCでは前半1000m通過57秒2というハイペースの中、2番手追走から粘って2着に入っている。本レースで勝率の高い5歳馬。前走香港マイルから中18週というローテーションは、表5で好成績だった中9週~半年の範囲にも入っている。近2走の着順と58キロの斤量で多少人気は落ちるだろうが、積極的にアタマから狙っていきたい。

他では目下3連勝中のインディチャンプまで。今回はダノンプレミアムの2着付けを本線に狙ってみたい。
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