調教Gメン研究所・井内利彰

2400mの舞台では精神面も重要?オークスの追い切りチェック!

ダノンファンタジーに落ち着き、距離延長が狙い目?


 先週のヴィクトリアM。渾身の◎ラッキーライラックでしたが、最終追い切りの動きを見て「マークされたら、やられる」と思っていた○ノームコアが勝利。◎が4着という最悪の結果でしたが、さすがはD.レーンという騎乗に○の1着にはある意味納得することができました。

 この勢いでG1制覇を続けていきそう、というのは当然のところ。ただし、騎乗馬であるコントラチェックの調教欄、ちょっと軽すぎません?この原稿を書いているのが15日午前なので、最終追い切りがどのような内容か分かっていませんが、このあたりについては重賞捜査網でしっかりと判断したいと思います。


【平安S/オメガパフューム】
 4月11日から坂路で時計を出し始めて、毎週追い切りを欠かすことがない状況で時計を詰めてきました。併せ馬は先週の1週前が初めてで、その内容が遅れ。遅れたことは相手(デュープロセス)を考えると決して悪い内容ではないと思います。ただ、同じ休み明けのシリウスSではもう少し併せ馬を消化していたので、そこを考えると併せ馬の負荷としては物足りないような気もします。

 しかし驚いたのは最終追い切り。デビュー以来、初めて最終追いをCWで行い、しかもそれが併せ馬。追走して最後の直線は外から前へと並びかけていく内容。並んでから仕掛けるという二段階加速で追い切られており、このあたりは騎乗した安田翔伍調教師が意図するところがあったと思います。59キロという斤量を考えれば、なかなか馬券を買いにくい今回ですが、今後に向けて、新たな一面が見られるレースになるかも知れません。


【オークス/ラヴズオンリーユー】
 前走忘れな草賞を勝った後は放牧へ出されており、栗東へ帰厩したのは4月27日。その翌週にはCWで6Fから追い切られており、休養といってもリフレッシュ程度で動ける状態を保っていたことを示すような内容だったと思います。

 そして素晴らしかった1週前追い切り。CWでエントシャイデンを追いかけましたが、並ぶ間もなく、一瞬にして相手を置き去りにした機動力はさすが。後方から一気に脚を使うようなタイプに「瞬発力」と表現する場合がありますが、この馬の場合は好位置から一瞬にして脚を使う「俊敏力」が備わっているような気がします。最終追い切りは軽くなりましたが、前走時も決して速い坂路4F時計ではありませんから、これで十分でしょう。


【オークス/クロノジェネシス】
 前走後はノーザンFしがらきへの放牧を挟んで、栗東へ帰厩しての最初の追い切りは4月29日。坂路で15-15程度の時計を出して、5月2日にはCWで6Fから時計を出しましたから、中間に放牧を挟んだにしては、しっかりと乗られている印象を受けます。

 だからこそ、1週前追い切りでもきっちりと動けたと思いますし、最終追い切りも1週前と同じサマーセントを相手に楽な手応えで併せ馬に同入。時計は6F83.7~5F68.2~4F53.1~3F38.6~1F11.5秒と全体は地味ですが、終いはさすがの伸び。最終追い切りは極力、全体時計を遅めにしていたことを思えば、今回は比較的時計を出した部類。少し気持ちが乗ってきたのかなというところがあるだけに、これが距離延長に対してのマイナスに作用しなければ。


【オークス/ダノンファンタジー】
 前走後も在厩のままで調整。気持ちの乗りやすいタイプだけに、ここがどうなんだろうと注目していましたが、週を追うごとに落ち着きが出ている印象すら受ける感じ。坂路での1週前追い切りを軽めにして、5月12日のCWで本追い切りというパターンは先週のミッキーチャームと同じです。

 このパターンはデビュー戦で東京競馬場へ輸送した時にもなかったので初めて。これがどう出るかといったところですが、先週のミッキーチャームのパドックでの様子を見ると、落ち着かせるという意味では最適な調整パターンだったようにも思います。現時点でのダノンファンタジーも落ち着きがありますし、現状ならこの距離でむしろ狙ってみたくなる感じもあります。


【オークス/ビーチサンバ】
 少し早目に動いた分なのか、最後の直線ではいつものように伸びなかった桜花賞。ただ、外からクロノジェネシスが飛んでくると、それに併走する動きは見せました。この一連の動きと追い切りの様子を見ていると、一戦ごとに距離適性が延びている、そんな印象すら受けます。

 ただ、1週前追い切りで見せたように、併せ馬で機敏に反応できる素早さは健在。だからこそ、前走時も動きたいところで動けたと思うのですが、ただ、速さを持続することに関しては少し物足りなさがあります。最終追い切りは「坂路の馬場状態を考慮して」(友道康夫調教師)ということで、CWになりましたが、動き自体は至って普通。馬場を落ち着いて歩けた点などはこの時期の3歳として武器になるとは思います。


◆次走要注意

・5/12 3歳500万下【アルティマリガーレ】(3人2着)

 勝ち馬の切れ味には屈しましたが、最後の直線で前が壁になっていたことを思えば、1馬身3/4の差はもう少し詰まるでしょう。15日の引き運動を見ていても、鋭い眼光が印象的。まだまだ上昇していきそうな、いい顔をしていました。

[メモ登録用コメント] [マイル]最終追い切り栗坂4F目最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・カーネーションC【ファナティック】
 CWでブラゾンダムールとの併せ馬でしたが、道中引っ掛かり気味になる相手に先行して、最後まで脚色が衰えることなくフィニッシュ。休み明けですが、非常に力強い動きですし、秋に向けて、実りあるレースをしてくれるような気がします。




水上学の血統プロファイリング

2019年 オークスの血統トレンド
母方にダンチヒ系、ヌレイエフ系を有する馬の好走が近年多い。

母の父ダンチヒ系 → ジェンティルドンナ、エバーブロッサム
母の母父ダンチヒ系 → ヌーヴォレコルト、アドマイヤミヤビ
父ダンチヒ系 → モズカッチャン
母の父ヌレイエフ系 → ヌーヴォレコルト、ミッキークイーン
母の母父ヌレイエフ系 → デニムアンドルビー、アーモンドアイ

これに加え、デピュティミニスター系も断続的に好走している。父直系はホエールキャプチャ、アイスフォーリス。母の父ではルージュバック、アドマイヤミヤビ、リリーノーブルとなっている。ただ直系(クロフネ産駒)は少し途絶えているのが気になるところ。

良馬場なら今年は高速馬場。3つの系統の中では最も高速適性のあるダンチヒ系を重視したい。


重視すべき血統トレンドは?
今年は1にダンチヒ、2にヌレイエフ



3カテゴリーで出走予定馬を解説!MMグラフ
           合計 レース適性評価  状況評価  絶対能力評価
1位クロノジェネシス  14点 4点 5点 5点
2位エールヴォア    13点 5点 4点 4点
2位シェーングランツ  13点 4点 5点 4点
2位シゲルピンクダイヤ 13点 4点 5点 4点
2位シャドウディーヴァ 13点 5点 4点 4点
2位ダノンファンタジー 13点 4点 5点 4点
7位ウィクトーリア   12点 4点 4点 4点
7位カレンブーケドール 12点 5点 3点 4点
7位コントラチェック  12点 4点 4点 4点
7位ビーチサンバ    12点 3点 5点 4点
7位ラヴズオンリーユー 12点 4点 4点 4点
7位フィリアプーラ   12点 4点 4点 4点
13位アクアミラビリス  11点 4点 4点 3点
14位ノーワン      10点 4点 3点 3点
15位メイショウショウブ 9点 2点 4点 3点
16位ウインゼノビア   8点 2点 4点 2点

2019年 オークス登録馬総合分析

【シゲルピンクダイヤ】
桜花賞では高評価したダイワメジャー産駒。ただ同産駒牝馬は早熟で、上積みに乏しいタイプが多い。また東京2400となると、スタミナもやや心配だ。中長距離をこなす産駒もいるが、その大半は牡馬で、小回りコースや道悪で走っているイメージだ。桜花賞の上がり最速馬は過去10年【4-1-0-5】で馬券対象には必要なのだが、重視できるかというと微妙。この距離なら、ひと雨ほしいところ。

【クロノジェネシス】
父バゴの近親にはマキャヴェリアンやファンディーナがいる。そしてクロノ自身の血は牝馬が出世する牝系で、姉はノームコア、祖母の姉がフサイチエアデールだ。高速馬場適性は間違いなくある。切れだけでなくパワーも十分で、高速適性がある一方、バゴなら雨も問題ない。東京への輸送でも結果を出しており、桜花賞組の中では上位評価の1頭。ただ長い直線を意識して必要以上に下げないこと。良馬場ならある程度の位置にいないと今の馬場では届かない。

【ダノンファンタジー】
ディープに南米牝系の配合で、母はアルゼンチンでダートGⅠを複数勝った名牝。母の父ノットフォーセールは昭和50年代に日本で大活躍した種牡馬のフォルティノの系統でグレイソヴリン系。軽い芝はかなり向いている。距離はベストではないが、あまり神経質になる必要はない。課題は阪神JFから桜花賞までマックスに近い走りを続けたことから来る反動と輸送。道悪になった場合も割り引きだろう。

【ビーチサンバ】
クロフネにフサイチエアデールという配合なので、近親クロノジェネシスの母とほぼ同じ血になる。全兄に朝日杯勝ちフサイチリシャール、4分の3同血の姉にクイーンC勝ちのライラプス。しかしクロフネとの配合となると、クロノとは異なりマイルがベストだろう。デピュティミニスター系直系だと距離的にもやや厳しいかもしれない。

【ウィクトーリア】
今年のオークスには、いつになくヴィクトワールピサ産駒の出走が多くなりそうだ。この種牡馬をどう評価するかも1つの鍵。基本的にはゴール前に急坂があり、パワーの要るコースが向く産駒が多い。ただこの馬はヴィクトワールピサ産駒にしては切れるタイプで、母ブラックエンブレムはスピードの持続力があり、オークスでも4着。マークは必要だろう。なおフローラSの上がり最速馬は【0-3-1-4】で勝てていないもののヒモには来ており、このデータからも要マーク。

【シャドウディーヴァ】
今開催の東京2400mでは、トニービン直系、あるいはハーツクライやルーラーシップのように、母の父にトニービンの血を持つ種牡馬が父となる馬が、やたらと好走している。ハーツクライ産駒の上に、この馬は母の父ダンチヒ系。スピードの持続力とパワーのバランスが良い。馬場やコースの適性はかなり高いとみる。多少の雨も問題ない。注目の1頭だ。

【カレンブーケドール】
父はディープ、そして母ソラリアは牝馬ながらチリのダービーを制し、桜花賞にあたるチリ1000ギニーも勝った。スイートピーSからのローテは確かにきついが、クイーンⅭでのクロノジェネシスとの着差やレース内容を見ると、それほど能力に差があるとは思えない。距離は問題なく、高速適性もある。勝ちまでは厳しいかもしれないが、穴で一考。ただ道悪になったらキツイ。

【コントラチェック】
フラワーⅭを逃げ切って、早々にオークス直行を決めた。この時点でルメールを確保して、グランアレグリアをNHKマイルCに振ったことからも、陣営の期待が窺える。騎手が直前に変更となったのは誤算ではあるが、レーンなら不問だろう。ただ、オークスで過去10年、前走からの乗り替わりは連対3回だけ。また府中2400を逃げ切るのは至難の業だ。半姉バウンスシャッセは5年前の3着馬だが、当時より今年は良馬場ならさらに2秒は速い時計になりそう。これに対応できるかどうかは血統からは微妙だ。道悪は歓迎の血統。

【ノーワン】
ハーツクライ×カーリアン×サドラーズウェルズという堂々のクラシック配合で、パワーの塊と桜花賞時に書いた。「本来はオークスや女王杯あたりがベスト」ともしたが、これほど高速馬場だとどうか?ただ、一族にフサイチコンコルドやリンカーンらがいる超良血だけに、余裕があれば手は回したい。本格化は秋。

【メイショウショウブ】
近親にヒシアマゾン、アドマイヤムーン、スリープレスナイトらがいるおなじみケイティーズ牝系。ただダイワメジャー産駒の牝馬で、早熟性とマイル以下の適性が強い。この舞台では厳しいだろう。

【フィリアプーラ】
父ハービンジャーはダンチヒ直系。ペルシアンナイトや先週のノームコアを好例として速い馬場には強い。また母父サンデーを持つことのスケールに、近親アンバーシャダイ、サクラバクシンオー、兄アルフレードという、古さと今をうまく融合させた配合はなかなか面白い。今の東京の良馬場は向くはずだ。雨もこなす程度にはこなせる。

【ラヴズオンリーユー】
評価に悩むのがこの馬。能力は高いが、今回は一気に相手が強化されること、まだ気性面に危うさのあるレースぶりから、多頭数の内目に入った時や輸送に不安がある。また血統的には、ディープ×ストームキャットは東京2400の適性は高いものの、晩成牝系の出だったラキシス以外は、牝馬のGⅠ成功例がアユサンくらいしか出ていない。全兄リアルスティールも、菊の2着はあるが、本質は1800m、2000mにあった。本命を打つにはためらわれる要素が意外と多い。なお道悪は問題ないだろう

【シェーングランツ】
半姉ソウルスターリングは桜花賞3着、オークス1着。母は全米最優秀芝馬で仏オークス馬。ただ桜花賞時にも書いたように、反応に時間がかかるのが難点。思い切って前で競馬をした方が持ち味を生かせるのではないかという見解はより強まった。左回りになるのは間違いなくプラス。道悪もプラスだろう。

【アクアミラビリス】
ヴィクトワールピサに母の父ダンチヒ系の配合。半姉クイーンズリングはデビューからフィリーズRまで3連勝だったが、基本的には晩成型だったと思われる。ただダンチヒ系とはいえ、ケープクロスのラインは高速向きではなく、底力が強い。高速決着ではかなり割り引き。もし道悪なら反対に大きく加点したい。

【エールヴォア】
伯父にドリームパスポート、近親にバランスオブゲーム、ステイゴールドらがいる良血。さらに母父がダートの大種牡馬ワイルドラッシュ。持続力とスタミナはかなり高い配合だ。あまり高速になり過ぎると少しきついが、東京の2400という舞台自体は間違いなく桜花賞より遥かに向いている。雨も問題なし。伏兵の一角だ。

【ウインゼノビア】
行きたがるタイプで、タメての爆発力を活かすには1800m以下が向いている印象。スピードも足らず、力の要る芝がベターで、適性はほとんど感じられない。


2019年 オークス総括
とにかく難解。桜花賞、フローラS、それぞれから上位評価馬を選びたい。桜花賞組からはクロノジェネシス、ダノンファンタジーか。フローラS組は連対した2頭だが、シャドウディーヴァを上位としたい。穴として選びたい馬も多く、馬券的にはかなり妙味あり。なお取り上げなかったが、もし抽選くぐればフェアリーポルカにも手を回したい。



【オークス】美浦・栗東レポート

【オークス】美浦レポート~コントラチェック
藤沢和雄調教師のコメントは以下の通り。

「(今朝の追い切りは)そんなに追い切りで速い時計を出して競馬に向かう、という馬ではないですからね。牧場でも十分に乗り込んでいましたから、順調で息遣いも良かったです。体を見ながらここまで調教してきました。競馬で見ての通り、1頭でも走れる馬で調整は楽なので、順調に来ていると思います。

 前走(フラワーカップ)は1週前に使いたかったのですが、頭数が多くて除外になってしまいました。1週延びたのでそれほど調教をせずに競馬に臨みましたが、(馬も)よく出来上がっていたようです。ペースもそんなに速くなかったのですが上手に走ってくれました。

 このきょうだい(母リッチダンサー)は何頭も担当させて頂いているのですが、素直で調整が楽な血統です。この馬も3歳になってから本当に順調に競馬に使うことが出来て喜んでいます。(距離が延びることに関しては)3歳牝馬で2400mを上手に走れる馬、というのはなかなかいないと思いますが、みんな初めての経験ですからね。距離が長いですから、穏やかに、引っかからずに走ってくれればと思います。

 (レーン騎手との初コンビについて)それほど難しい馬ではないですし、出たなりで位置取りも決まるでしょう。そんなに気にしていません。お姉さん(バウンスシャッセ)が3着で惜しかったレースですから、その分も何とか頑張って欲しいなと思っています」


【オークス】美浦レポート~シェーングランツ
藤沢和雄調教師のコメントは以下の通り。

「今年はチューリップ賞、桜花賞と2回関西へ行ったので、その後放牧に出しましたが幾分馬体が細くなっていました。厩舎へ戻ってきてからは、キャンターで毎日追っていますがそんなに速い時計は出さずに来ました。体は戻っていますし、桜花賞を使ってからそんなに日も経っていないので、遅めの時計で調整して来ました。(今朝の追い切りを見ての雰囲気は)元気が出てきましたし、体も戻りつつあります。東京競馬場も得意そうですし、前半穏やかに走る馬なので、ちょうどいいかなと思います。

 (クラシック路線でのレースぶりを振り返ると)後方から、大変な競馬が続いていて、桜花賞でも追い込んではいましたがなかなか届かないという競馬でしたね。今回は東京で2400mなので、前回よりは有利かなと思っています。

 お姉さん(ソウルスターリング)はタイプが違いますが素晴らしい馬ですし、オークスも勝たせて貰いました。この馬も素晴らしい馬ですし、何とかお姉さんのように頑張って欲しいですね」


【オークス】美浦レポート~ウィクトーリア
★ウィクトーリアについて小島茂之調教師
「前走後は放牧に出て、馬の様子を確認して貰って、放牧中にもある程度強い所は乗って貰っていました。帰って来てからは、状態自体は良いけれど若干緩いところがあったので、大一番ですから今朝はしっかりやっておこうと思いました。最後の感覚はジョッキーに任せるけれど、意図としてはちょっと強くやって欲しい、とお願いしました。

 (動きは)併せ馬で別の馬に乗っていて、後ろ姿を見て良い動きだなと感じましたし、ジョッキーも乗った後に非常に良いコメントでした。牝馬なので色々と仕上げ方があって、本当にびっしりやる時と、ある程度余力を残してという時もありますが、余力を残しつつも時間の範囲内でやれる事を、10日という制限の中で逆に思い切って出来たのかなと...。追い切った後が一番肝心なのですが、ここまでは本当に順調に来ていると思います。

 (フローラステークスを振り返って)ビックリしました。逃げる事しか想像していなかったですからね。ただ、逃げられなかった時にはジョッキーが色々考えてくれるだろうと思っていましたし、馬と戸崎騎手に助けてもらったレースでした。(2400mは)やってみなければ分かりませんが、少なくとも2000mは持ちましたからね。お母さん(ブラックエンブレム)がオークスで一度先頭に立って若干止まったのは距離かな、とも思っていますし、その点をどう補うかでしょう。2000mをこなしている分、戦える余地は十分あると思います。

 (母ブラックエンブレムを受け継いでいるような所はありますか?という問いに)ジョッキーにしか分からない感覚だと思いますが、お母さんに乗っていたジョッキーがみんな、良い筋肉をしていると言ってくれます。そういった面は受け継いでくれたのかなという感じです。血統の魅力があるのが競馬で、自分の携わった馬の子供でまたチャレンジ出来ますし、チャレンジの経過は母親とは違いますが、期待を持って臨めるのは本当に幸せですね。

 ふた月くらい前まではオークスなんて考えてもいませんでしたが、ここに来て急にグンと良くなりました。最後の調教も良かったので、楽しみにして送り出せます。あとは、皆様の応援を頂ければと思います」

★ウィクトーリアについて戸崎圭太騎手
「今朝の追い切りは前に馬を置いて、それを追いかける形でしたが前回よりも落ち着きが見られました。ゆったりしている感じでしたし、直線でどんな反応をしてくれるかなと思いましたが凄く良い反応でしたね。ギアも入って、良い動きをしていました。

 前回は先生の指示通りには乗れませんでしたが...。ハナに行くつもりがゲートで遅れてしまったので、どっしり構えて折り合い重視で運びましたが、終始手応えも良かったです。直線も、道が開けばするすると伸びていく感じでした。(距離延長は)前走のような競馬も出来ましたし、不安はないと言うか、距離も大丈夫でしょう。

 (この馬の一番の強みは)やはり乗り味、背中は良いですね。芯もしっかりしていて、どんな競馬でも出来る事が前回で分かったのでそれも強みになると思います。有力馬に乗せて頂けて前走も勝って、いい形で来られているので楽しみですね。馬自身も順調ですし、僕自身もオークスを勝ちたいという気持ちでいますから、応援して頂けたらという思いです」


【オークス】美浦レポート~シャドウディーヴァ
斎藤誠調教師のコメントは以下の通り。

「フローラステークスは内枠でしたし、岩田騎手が乗っていたので、内をうまく突いてくれました。なかなか前が開かなくてもどかしい競馬になりましたが、最後はこじ開けて勝負根性を見せてくれたので、良い内容のレースだったと思います。

 この中間は在厩で、まずしっかり疲れを取ってから、ここに向けて強度を上げていくようにしました。休み明けよりもレースを使って徐々に調子を上げてくるタイプで、今回で休み明け4戦目なのでかなり状態も上がってきていると思います。

 1週前の追い切りは岩田騎手が乗って、瞬発力を求めて、ウッドコースで半マイルの追い切りでしたがしっかりと動けていました。そこを踏まえて、今週は長めからのウッドでの追い切りでした。あまり速くならないようにしましたが、思った通りの調教が出来ました。

 オークスを目標にデビュー戦からやって来た馬なので、ここまで来られて良かったです。スタートからトップスピードに乗るまでに時間がかかるタイプなので、距離もあった方がいいでしょう。目標としていたレースに向けて体もできましたし、あとはGIですから運も味方につけて、良い成績が出せればと思っています」


【オークス】美浦レポート~カレンブーケドール
★カレンブーケドールについて国枝栄調教師
「今朝の追い切りは前回からそんなに間隔も開いていないですし、気温も上がっている時期なのでやりすぎないように、終いを少し伸ばす感じにしました。前に馬を置いて、とてもリラックスして走れていたので、良い感じだったと思います。

 スイートピーステークスはスタートで立ち遅れましたが、ペースが遅かったので動いて行って、終いも我慢してくれたので落ち着いて競馬ができた、という印象です。使った後も疲れもそれほどなく、順調ですね。乗りやすくて扱いやすい馬ですし、そこに段々とディープインパクト産駒らしさが出てきた、バネが出てきたという感じがします。

 乗り難しい馬でもないですし、流れを見ながら乗れると思いますから距離は問題ないと思っています。(アーモンドアイで勝った)去年はプレッシャーがあったのですが、今年はもう一つと言うか、欲の深い感じでいます。良い結果が出るように頑張りたいです」

★カレンブーケドールについて津村明秀騎手
「この馬にはスイートピーステークスの前に一度跨らせて頂いていましたが、乗りやすくて素直な馬という印象を受けました。レースはゲートで少し出遅れてしまって後ろからになりましたが、ペースが遅かったので無理をせず上がって行けて、うまく競馬が出来たと思います。

 (2400mに関しては)この馬自身はまだマイルと1800mしか走っていませんが、乗り味の良さと、素直で従順な所が持ち味なので、この馬にとってはプラスに出るのではないかなと思っています。(この馬の力を引き出せるレースのイメージは)何となく浮かんできていますね。あとは枠順と、スタートしてみないと分からない面もありますから、そこは臨機応変に対応したいと思います。

 やはりGIに挑める訳ですから気持ちは高ぶっています。まだ底を見せていない馬ですし、強い馬も一杯いますが、(それらの馬と)戦っていない分チャンスもあると思っていますから、楽しみです」


【オークス】栗東レポート~ダノンファンタジー
◎ダノンファンタジーについて、中内田充正調教師

・(桜花賞は)勝った馬が強かったのですがダノンファンタジーは自分の競馬が出来たと思います。

・(中間は)まず疲れを取ってここまで順調に立ち上げてこれました。

・(一週前は)普段どおり丁寧に持っていくという感じです。そんなに力みは感じずにリズム良く調教をこなしてくれています。

・(日曜日は)時計を出す感じでいつものCウッドチップコースで左回りということもありましたし、6Fから時計を出して、今回は間隔も開いているので最後もしっかり動かした感じです。

・もともといい動きをする馬なので(今朝の最終調整は)いつものダノンファンタジーの動きだったと思います。

・ここまで順調に来れましたし馬の体調も良さそうです。あとは輸送と当日(の状態)ですね。

・(距離延長に関しては)不安半分、頑張って欲しいが半分ですね。とにかく力まずリズム良く行ければ最後の脚が使えるのではというイメージを描いて日々取り組んできました。

・今回様々な路線から素質馬が揃ったレースになりますが、この馬もひけをとらないと思っています。 応援して下さい。

◎ダノンファンタジーについて、川田将雅騎手

・(桜花賞は)この馬としてはよく我慢した中で競馬を進めることができましたし、4コーナーで勝ち馬が動いていったところで多少追いかけざるを得なくなったので、その分ゴール前は苦しくなってしまいましたが、しっかりと走りきってくれての結果だと思っています。

・(今日の坂路の調整は)追い切りというよりガス抜きと思える程度だったので気持ちよく坂路を上がってくれましたし、それが何よりだったと思います。

・(いつも1週前は行きたいという気持ちが強いということだが)この中間いろいろ工夫をしたうえでここに歩みを進めていますし、その効果が出て、いつもよりは落ち着いていろんなことをこなしてくれたのではないかと思っています。

・オークスに向けての精神状態としてはいい方向で歩んでいると思います。

・(距離に関しては)得意でないことは間違いありません。オークスは3歳牝馬で得意な馬の方が少ないと思います。3歳牝馬同士だからこそ何とかなる部分も多々あるので、いい精神状態でここまできているのでそれを競馬に繋げていけたらと思っています。

・2歳女王として挑んだ桜花賞で4着に敗れてしまいましたが、いい状態でオークスに向かっていると思います。2400メートルという距離もなんとか我慢してこなしてくれるようにいい時間を過ごしていると思います。後は当日彼女のテンションがどれぐらい上がるのか、距離に対応できるのかはやってみないとわかりませんが、何とか一番いい結果が出るようにスタッフみんなでこれからの時間を過ごしていきたいと思います。


【オークス】栗東レポート~ラヴズオンリーユー
◎ラヴズオンリーユーについて、矢作芳人調教師

・(忘れな草賞は)中間の状態からまだ本調子では無いなと思っていました。それでもこのメンバーなら能力的に勝てるのではないかと思っていました。期待どおりのレースをしてくれたと思っています。

・2歳時のレースも期待どおりというか、期待以上のレースをしてくれたと思っています。(先々には)ファンの皆さんと一緒で大きな夢を持っています。

・前走後は予定通り、ノーザンファームしがらきで放牧をしました。少しだけリフレッシュして、だいたい三週間前に(栗東トレーニングセンターに)戻し予定通りに来ています。

・(一週前追い切りは)実質的な最終追い切りという気持ちでやったので、動きは見ての通りの良さでしたし、非常にレベルの高い併せ馬を消化できたなというふうに思っています。

・今朝は指示としては馬なりというか、「楽走」という感じでその通り上手く出来ました。後は身体でしょう。今のところは順調に来ています。それとGIですから、相手も強くなりますし、上積みが無ければ勝負にならないと思っています。(そういう意味では)上積みは大きいと思います。

・期待も大きい反面課題もありますから、ベストの状態で出すことを考えるだけです。

・左回りは関係ありません。(距離に関しては)最終的に2000メートルぐらいがベストとは思っていますが、非常に心肺機能が高い馬なのでこなしてくれるのでは無いかと思っています。

・経験が無いので多頭数が心配ではあります。2400メートルで擦られたり揉まれたり不利があったりということです。とにかくスムーズなレースをしてもらいたいですね。

・入厩した時から非常に大きな夢を持たせてくれるだけの動きをしてきた馬なので当然期待をしています。同時に課題も多いので、なんとか先々に繋がるレースをしてもらいたいですね。

◎ラヴズオンリーユーについて、ミルコ・デムーロ騎手

・(忘れな草賞は)楽勝でした。スタートで(他馬に)ぶつかって馬は怒って1コーナーまで噛んでいましたが、頭のいい馬ですぐに落ち着きました。向上面はペースが遅く早めに動き出しました。それでも3~4コーナーで手応え抜群でした。直線に入ってからは馬なりでした。(調教で持った)イメージ以上の強さでした。

・お兄さん(リアルスティール)に似ていますね。背中は一緒です。牝馬ですが柔らかいです。お兄さんは少し硬かったです。それと飛びがきれいです。

・今回は舞台が替わりますし、ライバルも増えてきます。でもこの馬も自信があります。

・(1週前追い切りは)初めて乗った時と比べて良くなったように思います。成長していましたし、いい感じでした。大人になって折り合いもつくし追い出したら反応が早く直ぐ伸びます。

・馬もバッチリ、僕もバッチリ、オークスはまだ勝ったことが無いので勝ちたいですね。

・ただ多頭数になることは少し不安になります、でも頭のいい馬ですから大丈夫でしょう。


【オークス】栗東レポート~クロノジェネシス
◎クロノジェネシスについて、斉藤崇史調教師

・(クイーンCから直行の前走の桜花賞は)もともと予定通りのプランでしたし馬は良く仕上がっている感じでしたが、使うごとに気持ちが入るのが早くなってきて、装鞍所からテンションが高めだったということもありました。何とか我慢はできていましたがその点は今後の課題でしょう。

・(GIであと一歩のレースが多いのですが)GIは実力だけではなく運も必要な面がありますので、厩舎としてはできることをしっかりやっていくことが第一だと思っています。

・レース(桜花賞)後はすぐにノーザンファームしがらきに放牧に出して2週間ほどで戻ってきました。気持ちもリラックスできていて、いい放牧だったと思っています。栗東トレーニングセンターに戻ってきてからは、桜花賞の時のテンションの高さをどうやって改善していくかということを最優先にして調教してきました。心身ともにゆとりをもって競馬に臨めそうです。その点はうまくいったと思います。

・(今日の最終調教は)テンションの高さが気になっていたので、あまり最後をしっかり動かし過ぎないようにしたいと思っていました。前に一頭馬を置いてそれを見ながら折り合いをつけていく感じで、最後は出し過ぎない程度に少し動かす感じでやりました。体調面も上向いています。桜花賞の前は身体もギリギリという感じだったのがゆとりを持った状態で輸送できるので、そういう意味ではいい調整ができたのではと思っています。

・(東京競馬場は)2回使って2回勝っていますし、広いコースで展開の有利不利も少ない競馬場。最後の脚がしっかりとしているこの馬にとっては相性のいいコースだと思います。

・(距離面は)マイルも走ってきましたが、2400メートルもこなして欲しいと思いながら使ってきたので、折り合い面も含めてこなして欲しいと思っています。

・(先週お姉さんのノームコアがGI勝利)いいお母さんでたくさん走る馬を出しています。妹であるこの馬もここで頑張ってくれればと思います。

◎クロノジェネシスについて、北村友一騎手

・(桜花賞は)最後の直線はこの馬らしく、いい脚を使ってくれました。前が止まらない流れだったのである程度の位置で競馬をしようと思ったので、ゲートに注意して一歩目は出していって、ある程度ポジションは取りたいと思っていました。少し3コーナー入り口で外の馬と接触したこともあり一列位置が下がったのですが、その後直ぐにリズムが良くなってこの馬らしいレースができました。

・新馬戦の時から身体が出来上がってポテンシャルも高いと感じていたので目立っての変化は感じません。

・(1週前の追い切りは)落ち着きを感じました。その雰囲気でリラックスしたまま、すごくリズム良く追い切りができたので調子の良さを感じました。

・(今日の最終追い切りは)当該週では馬の手応えを探るような追い切りがいつもなのですが、今回に関しては馬の力を信じていますから、手応えを探ること無く終始いいリズムのまま良い時計が出たというのは好調の証だと思います。雰囲気も良く今までで一番だと思います。

・東京競馬場の直線はいい脚を長く持続できるのでイメージ的には合っていると思います。2400メートルがプラスに働くとは思えませんが、特別に折り合いを欠くことも無くコントロールが効く馬なので、もってくれるのではと感じています。

・この馬には新馬からずっと乗せていただいて好きな馬です。思い入れもあるのでここで何とか結果を出したいと思っています。応援よろしくお願いします。
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