亀谷敬正さん

オークスもラストのスプリント勝負

上位馬は前半よりもラスト1200mのタイムが速いのが今の馬場の特徴


 ヴィクトリアMはノームコアが1分30秒5のレコードタイムで優勝。父はダンチヒ系でディンヒル系のハービンジャー。そして2着のプリモシーンも母父はダンチヒ系のディンヒル。

 これでJRAの芝レコードは1200、1400、1600mとすべてダンチヒ系。

 ヴィクトリアMは1200m通過が1分7秒台だったが、1、2着馬のラスト1200mの走破タイムはさらに速いのも今の馬場の特徴。オークスもラスト1200mのスプリント力が勝負を決めるレースになりそう。

 クロノジェネシスは姉が先週のヴィクトリアMでレコードを出したノームコア。父バゴは凱旋門賞馬。産駒に菊花賞勝ち馬ビッグウィーク。姉同様、後半のスピード勝負に強いタイプ。

 バゴは社台SSで種牡馬入りしていたら、もう少し産駒が活躍していたのではないでしょうか? 繁殖の質(スピード)に恵まれなかったのもそうですが、前向きな気性を末脚に転化させる育成で素質を開花させるタイプが多いからです。なお、ノーザンFが生産したバゴ産駒はデビューした3頭がすべて勝ち上がり2頭がオープン馬。

 シャドウディーヴァは父ハーツクライ。管理する斎藤誠厩舎はハーツクライ産駒のヌーヴォレコルトでオークスの優勝実績もある。クロノジェネシス同様(すべての馬にいえますが)「血を育むのは人」。

 母父ダンジリ。同種牡馬の産駒にディープインパクトを下して凱旋門賞馬になったディンヒル系のレイルリンク。

 先週のヴィクトリアMもディンヒル持ちの1,2着でしたが、オークスもディンヒル持ちに相性の良いレース。去年も11番人気の2桁人気ながら4着に健闘したレッドサクヤは母父がデインヒル。一昨年は1着ソウルスターリング2着モズカッチャンはいずれのディンヒルの血を持つ種牡馬。

 ラヴズオンリーユーは前走2000mを上がり最速で勝ったディープインパクト産駒。母父はノーザンダンサー系。オークスを勝ったディープ産駒はすべて母父がノーザンダンサー系。また前走2000mを上がり3位以内を記録したディープ産駒は4頭出走して3頭が3着以内。オークスで好走率が高いタイプのディープ産駒。




単勝二頭流

オークスの注目穴馬3頭を大公開!

編集部からのお知らせ
今週の公式ブログはスポーツマスターさんとの合同企画として、オークスの注目穴馬についてお伝え致します。
スポーツマスターさんの編集部通信(5月17日号)では上記オークスの見解のほかに、先週の配信9レースについて、◎ノームコアの本命指名の理由など、全レースの振り返りを行なっておりますので、興味のある方はぜひご覧ください(無料でご覧いただけます)。


〜前略〜
Sportsmaster編集員・本田(以下、編) オークス、いかがでしょう?

石 面白いですよね〜。いろんな路線から強い競馬をしてきた馬が集まって。人気も割れそうですし。

編 今日は慣れている編集の方がいらっしゃらないのでこのまま進めさせていただきますが、現時点ではどの穴馬に注目されているんですか?

石 まずは明らかに距離が延びてよくなるであろう2頭。エールヴォアとシェーングランツですね。

編 ああ、どちらもマイルじゃ忙しい印象を受けますよね。

石 そうなんですよ。エールヴォアは距離が延びるにつれて前で競馬ができるようになるんですけど、前走みたいなマイル戦ではどうしても序盤に置かれて後方からの競馬になってしまう。となると、マイル適性の高い馬にどうしても切れ負けしてしまうんですよね。

編 たしかに、距離が延びるごとに着順も上げてきますし。

石 まあ、着順はレースレベルにもよるので、そんなに気にしなくていいですけど、前に行っても速い上がりを使えている点、そして後方から追い上げる競馬でも長く脚を使えている点、そしてスローだけではなく、平均以上のペースでも脚を使えているのはいいですね。

編 なるほど。

石 オークスはどの馬も距離不安があるから前半はじっくり、直線の瞬発力勝負になるか、あるいは今回のコントラチェックみたいに明らかに逃げるであろう有力馬がいるときはラップの弛まないタフな競馬になるかというパターンが多いんですけど、前につけられるというのは今の東京の馬場を考えても有利ですし、またそこから脚を使えるというのもぴったり。面白い存在ですよね。

編 シェーングランツのほうは?

石 これもマイルでは短い馬で、いつも一歩遅れて突っ込んでくるんですよ。決してエンジンのかかりが遅いタイプではないんですけど、マイルの速い流れが合っていないんですね。それでいて堅実に走ってくるのが能力の高さなんですけど。

編 たしかにいつも差し遅れていますもんね。

石 そうなんですよ。ただ、札幌の未勝利戦(芝1800m)が内容のある競馬だったんですけど、ハイペースを強気にポジションを上げていって楽勝したんですよね。あれだけ長く脚を使えるというのは大きな武器ですよ。距離が伸びていちばん恩恵を受けるのはこの馬だと思います。

編 あと1頭挙げていただくと?

石 ビーチサンバでしょうか。

編 今まで1600mしか使われていないですよね。さっきの2頭とは逆のイメージを受けますけど。

石 その通りです。ただ、スローからの瞬発力勝負になった場合はこの馬が面白い。G1でも大崩れなく走っているようにもともと能力は高いんですけど、今回出走してくるマイラータイプのなかで折り合いに不安がないというのは強調材料ですよね。かつ、タフな流れにも強い。そしてスピードの持続力がありますから。

編 では現時点ではこの3頭に注目しておきます。果たして週末の勝負予想でどのような印になるのか、そして見解も楽しみです。あ、ちなみに人気馬の本命は決まっているんですか?

石 はい、順当ならもうこれだろうなという馬がいますね。もちろん最終の追い切り、枠順なんかを確認してから決定しますけど。そのあたりが順調ならあの馬ですね。
〜後略〜

編集部通信 5月17日号 〜石橋、全レース振り返り&オークス見解〜

皆さん、こんにちは。
Sportsmaster運営事務局の本田です。

いや〜、レーン騎手上手いわ!
先週は京王杯SCとヴィクトリアマイルで土日連続重賞勝ち。
ノームコアの人気を見ると(あれで単勝10倍もつかないとか!)、完全にファンにバレちゃいましたね(苦笑)。売り上げが大きい&ライトファンもいるG1であそこまで売れるとは……。
ただ、土日連続重賞勝ちならスポーツマスターにもこの人がいます! 石橋武さんで〜す!

石橋 武(以下、石) ……めちゃくちゃ出づらいんですけど。というか、出る予定じゃないんですけど。しかも京王杯SCは3連複しか当たってないんですけど。

本田(以下、編) まあまあ、その話はおいおいするとしてですね。皆さんにご説明すると、打ち合わせにいらしていた石橋さんをたった今、捕まえたところです(笑)。

石 はい、捕まりました(苦笑)。

編 ただ、もともと先週の配信について石橋さんの話をしようとしていたところで、ちょうどよかったなと。

石 と、言いますと?

編 以前に先週の配信レースの全振り返りをやったことありましたよね。あれかなり好評だったみたいで、ぜひもう一度やりたかったんですよ。いつもレースごとに雑感をメモしているじゃないですか。それをまたみんなに見せてもらいたいなと。あとオークスの話も。

石 え、いやですけど。先週、大きいのなかったですし。オークスの話はいいですけど。

編 それでは行ってみましょう! 先週の配信レース全振り返りコーナー!

石 話聞いてます?

編 いや、もう資料も揃っているので。まずは土曜日。はやぶさ賞からですね。ちなみに上のほうが穴馬の本命、下が人気馬の本命です。誌面のスペースもあるので、ヒモ馬に関しては省略させていただきます。

はやぶさ賞
◎ユニキャラ(9人気13着)
◎グラウシュトラール(1人気4着)

石 強引だな〜。

編 このレース、本命馬が馬券に絡めずで……

石 そうですね。グラウシュトラールがいいスタートを切ってうまいことポジションを取れたんですけど、アイルチャームに終始競りかけられる厳しい展開になってしまって。クラブ馬主とはいえ、まさか同馬主の馬に競られるとは……というレースでしたね。

編 続いて蹴上特別。

蹴上特別
◎サマーサプライズ(4人気1着)
◎ランドジュピター(2人気8着)

編 惜しくも3着抜けで3連単14万4,190円は不的中でしたが、サマーサプライズが見事に勝ちきりました(単勝850円)。

石 ですね。これは見解にも書いたと思うんですけど、先行馬が残りやすいコースで、メンバー的にもサマーサプライズの競馬になるなと。和田騎手が上手く乗ってくれたと思います。

編 そしてこの日の注目の重賞、京王杯SC。これは見解まで読んでもらったほうがいいかな。

京王杯SC
◎リナーテ(6人気2着)
◎ロジクライ(2人気3着)

「東京芝1400mはコース形態から中盤のラップが緩みやすく、それもあってこのレースは超のつくスローペースになることもしばしば。今回も逃げるブロワはハイペースにせよ、人気薄のこの馬についていく馬はいない。離れた2番手に人気馬の本命◎ロジクライ、人気の一角△トゥザクラウンあたりがついていく流れが想定される。この離れた2番手が絶好ポジションでもあり、ここ2戦は不利続きでまともに競馬ができなかった◎ロジクライの巻き返しが期待できるところだ。加えてこのレースで注目なのが、今回のようなスローペースの際の決め手勝負。外差しが利く馬場でもあり穴馬の本命◎リナーテの確実な末脚はかなりの武器となる。実際、今回と同じ東京芝1400mを走った3走前には上がり3ハロン32.4秒という極限の末脚を見せており、同様の流れが想定される今回も勝ち負けまで期待できる。

相手筆頭の△タワーオブロンドンの1400m適性、そして決め手も勝ち負けできるレベルだが、脚質的に前が詰まるリスクも考えると、スムースな競馬が期待できる◎ロジクライとの比較でほんの少し評価を下げさせていただいた。」

編 本命馬2頭が馬券に絡み、3連複が的中ですね。

石 このレースはロジクライとタワーオブロンドンでほぼ決まるなと思っていて、それに割って入れる、あるいは出し抜けるのは瞬発力のあるリナーテだなと。見解に書いた通りですね。実際そういう競馬になって。もちろん「単勝二頭流」としては本命を当てなければダメなんですが、最後の直線で前にいたトゥザクラウンが邪魔で、ロジクライがまともに追えていないんですよね。完全に脚を余している。それと、タワーオブロンドンに乗ったレーン騎手がきっちりロジクライに蓋をして外に出させないあたりはやはり基本がきちんとできている騎手だなと。うまいですよね。あとリナーテは馬群を割れないのかな。外に出してからは伸びましたけど。このレース、まともならロジクライだったと思いますけど。これがあるのが競馬ですし、単勝を取れずにごめんなさいですけど、個人的には不満はないです。

編 見解の通りでしたしね。で、土曜日のラストが東京12R。

東京12R
◎プライムコード(11人気7着)
◎カタナ(4人気8着)

石 相手筆頭、3番手、4番手の典型的なタテ目ですね(苦笑)。それにしてもカタナがなんで走らなかったのか不明なんですよね。ちょっと走らなさすぎで……(編集部注:レース後、武豊騎手のコメントで息遣いがおかしかったとの報あり)。ただ、いずれにしてすみませんです。はい。

編 続いて日曜日ですね。この日は5レースの配信となりまして、最初がプリンシパルS。

プリンシパルS
◎マイネルサーパス(6人気8着)
◎ルヴォルグ(1人気6着)

石 マイネルサーパスには時計が速すぎましたね。ルヴォルグのほうは直線でフラつくレターオンザサンドにぶつけられて競馬をやめちゃいましたね。ちょうどトップスピードに乗るところだったので、痛かったです。あれがなければ勝っていたとは言いませんが、この馬の末脚からすればかなり際どかったと思います。タラレバになりますけど。というか、レース後に話して言い訳に聞こえませんかね。

編 それはないですよ。レースVTRを見ながらだからもしれませんけど、淡々と解説してくださっていてわかりやすいです。皆さんもVTRを見て納得してくださっているんじゃないでしょうか。

石 ならいいんですけどね。

編 次が栗東S。

栗東S
◎ノボバカラ(3人気1着)
◎ヌーディーカラー(2人気1着)

石 これ、ノボバカラ人気しすぎじゃないですか? 正直3番人気は想定していなかった。全然穴馬じゃない(苦笑)。単勝10〜12倍を見込んでいたんですけどね。

編 なんか大量買いが入ったみたいな売れ方でしたよね。一気にオッズ下がりましたから。これでも持ち直して860円。ただ、またしても3着抜けで3連単15万7,660円を取り逃がす結果に。

石 そうなんですよ。3着ハナ差で。さっきのも10万馬券ですから、先週はそういう運がなかった。いや、運のせいにしちゃダメですね。すみません。精進します。と言いつつ、次も……

編 はい、ヴィクトリアマイル。これは僕は相変わらずすごい予想をするなと感心しました。見解もご覧いただきましょう。

ヴィクトリアマイル
◎ノームコア(5人気1着)
◎アエロリット(2人気5着)

「◎ノームコアは今回が2歳戦以来のマイル戦。近走は中距離でも後方からの競馬が続いており、マイルの流れについていけるかどうかがポイントだが、調教ではかなり前向きで「前へ、前へ」という姿勢が見られ、むしろ今回が中距離だと折り合いを含め心配なほど(とはいえ、もちろん折り合いを欠いたり、制御が利かないほどテンションが上がっているという意味ではない)。そういう意味でも距離短縮についてはまったく心配していない。また、NHKマイルCは去年のような緩んだ流れにならない限りは瞬発力というよりも先行力、持続力が要求されるレースで、今回は瞬発力勝負を避けたい先行馬も揃っており、ハイペースとはならないまでも、ある程度流れる展開が想定される。◎ノームコアはそういう速めの流れから長く脚を使えるのが武器で、愛知杯でもスローペースから後半速くなる流れを後方から長く鋭い脚を使って2着まで上がってきた。反対に前走のように、前があかずにトップスピードに乗るまでに助走距離を取れないレースになると切れ負けするのだが、直線の長い東京、そして少なくとも後半はラップが速くなる展開ならよほどの不利を受けない限りはきっちり伸びてくるだろう。あとは先行する◎アエロリットを捉えられるか、そんな競馬となるとみた。

その◎アエロリットが人気馬の本命。去年のこのレースは4着に負けているが、直前の激しい雨で大の苦手の緩んだ馬場になったこと、さらにそれに落鉄が加わり、不運な競馬。しかも前述したように合わない瞬発力勝負になった影響もあった。ただ、それでも勝ち馬からは4分の3馬身しか離されておらず、能力は示した。実際、その次走の安田記念ではこれまた落鉄しながらも2着に好走している。過去の実績からも能力はメンバー随一で、先行して持続料を発揮できる同馬にとってはこのレースは大きなチャンスだ。唯一の気がかりは海外遠征明けというところだが、過去の傾向からは休み明け、調教が多少緩くとも関東圏のレースでは崩れることなく走っており、問題ないレベルと判断した。他馬になし崩しに脚を使わせる競馬で勝ち負けまで期待できる。

相手筆頭には△プリモシーン。同馬はいつも出遅れてはほんの少し差し届かない競馬が多かったものの、言い換えれば他馬より速めに追い出し、余分に脚を使わされながらも崩れなかったという見方もできる。つまり同馬もノームコア同様、速い流れからでも末脚を引き出すことができるタイプで、出遅れグセが解消された今なら勝ち負けしてもおかしくない一頭だ。妙味の部分で◎ノームコアに印は譲ったが、楽しみな一頭だ。」

編 ノームコア、そして相手筆頭のプリモシーンと、完璧すぎる予想で。

石 ですね。前に行くアエエロリットが残るか、速くなってノームコアが差すかという見立てだったので、単勝二頭流としては上手く機能したレースだったと思います。

編 ですよね。ちなみにこれも3着抜けで3連単17万5,040円はおあずけ。思いっきりタラレバ言いますけど(笑)、仮に3着抜けをすべて拾えていたら全部で47万6,890円の払い戻し。わずか2日間でこれだけの配当に肉薄しているわけで、やはり高配当の石橋さんだなと。まあ、単勝だけでも回収率は約150%と軍資金が1.5倍になるわけですけど。

石 先週に関してはヒモの精度に課題が残りましたね。ヴィクトリアマイルにしても馬場とメンバー、展開を考えて差し馬中心にしたんですけど、それが裏目に出ましたね。

編 まあ、それでもあの難しいレースで伏兵馬のノームコア本命的中はすばらしいですけどね。ホント印、見解を読むだけでもめっちゃ価値があります。

石 そう言っていただけると嬉しいですね。的中はもちろんですけど、皆さんのご自身の馬券の参考になればと思って見解を書いているので。

編 ええ、見解を読んでいると自分の予想力が上がった気になります(笑)。

石 気のせいじゃないと思いますよ。これからも参考にしてください。

編 さて、話を戻しまして、続いては京都12R。

京都12R
◎フナウタ(7人気13着)
◎シンデレラメイク(1人気6着)

石 これは全然ダメですね。スローと見ていたのが思いのほか流れちゃって。シンデレラメイクはスタートが決まらず後方からの競馬になってまともに走れずで、フナウタは粘れず。やはりペースの読みが甘かったです。これと次の東京最終が一番反省すべきレースでした。

編 その東京最終・CSイレブン賞ですね。

BSイレブン賞
◎ルッジェーロ(6人気5着)
◎ドリュウ(3人気4着)

石 これもペース判断が甘くて、こっちは反対にスローになってしまって。結果、ドリュウは伸びてきていますけど、あの展開じゃこれが精一杯。ルッジェーロは追って甘いところがあるのか、思ったよりも伸びなかったです。

編 以上、先週の配信全9レースを駆け足で振り返りましたけど、3着抜けが悔やまれますが、単勝は優にプラス収支でした。

石 単勝に関してはギリギリ及第点。ただ、3着抜けが多すぎですね。全部仕留めていれば会員の皆さんに喜んでもらえたんですけど……。

編 ただ、改めて振り返るともちろん競馬ですから不利があったりするんですけど、完全に外れというか、的外れというか、そういう予想は少ないですよね。

石 いや、先週は多いですから(苦笑)。さっきの日曜日の最終2レースとか。だから今度はせめて普通のときに全レース振り返りをやって下さい。ちゃんと呼ばれたら来ますので。

編 でもこれをみて安心してくださる方は多いと思いますよ。見解がしっかりしているし、単勝はプラスだし、3連単も高配当的中はすぐそこというのがわかってもらえたと思いますし。いずれにしても石橋さんがよく言う「単勝は絶対に買って」というのが理解できます。

石 まあ絶対と強制はできないので(笑)、それくらいの気持ちでという意味ですけど、「単勝二頭流」としてはそこがキモですから。

編 そのうえで超高配的中があると。で、それは今週末に持ち越しになったわけですけど、オークス、いかがでしょう?

石 面白いですよね〜。いろんな路線から強い競馬をしてきた馬が集まって。人気も割れそうですし。

編 今日はいつもの編集の方がいらっしゃらないのでこのまま進めさせていただきますが、現時点ではどの穴馬に注目されているんですか?

石 まずは明らかに距離が延びてよくなるであろう2頭。エールヴォアとシェーングランツですね。

編 ああ、どちらもマイルじゃ忙しい印象を受けますよね。

石 そうなんですよ。エールヴォアは距離が延びるにつれて前で競馬ができるようになるんですけど、前走みたいなマイル戦ではどうしても序盤に置かれて後方からの競馬になってしまう。となると、マイル適性の高い馬にどうしても切れ負けしてしまうんですよね。

編 たしかに、距離が延びるごとに着順も上げてきますし。

石 まあ、着順はレースレベルにもよるので、そんなに気にしなくていいですけど、前に行っても速い上がりを使えている点、そして後方から追い上げる競馬でも長く脚を使えている点、そしてスローだけではなく、平均以上のペースでも脚を使えているのはいいですね。

編 なるほど。

石 オークスはどの馬も距離不安があるから前半はじっくり、直線の瞬発力勝負になるか、あるいは今回のコントラチェックみたいに明らかに逃げるであろう有力馬がいるときはラップの弛まないタフな競馬になるかというパターンが多いんですけど、前につけられるというのは今の東京の馬場を考えても有利ですし、またそこから脚を使えるというのもぴったり。面白い存在ですよね。

編 シェーングランツのほうは?

石 これもマイルでは短い馬で、いつも一歩遅れて突っ込んでくるんですよ。決してエンジンのかかりが遅いタイプではないんですけど、マイルの速い流れが合っていないんですね。それでいて堅実に走ってくるのが能力の高さなんですけど。

編 たしかにいつも差し遅れていますもんね。

石 そうなんですよ。ただ、札幌の未勝利戦(芝1800m)が内容のある競馬だったんですけど、ハイペースを強気にポジションを上げていって楽勝したんですよね。あれだけ長く脚を使えるというのは大きな武器ですよ。距離が伸びていちばん恩恵を受けるのはこの馬だと思います。

編 あと1頭挙げていただくと?

石 ビーチサンバでしょうか。

編 今まで1600mしか使われていないですよね。さっきの2頭とは逆のイメージを受けますけど。

石 その通りです。ただ、スローからの瞬発力勝負になった場合はこの馬が面白い。G1でも大崩れなく走っているようにもともと能力は高いんですけど、今回出走してくるマイラータイプのなかで折り合いに不安がないというのは強調材料ですよね。かつ、タフな流れにも強い。そしてスピードの持続力がありますから。

編 では現時点ではこの3頭に注目しておきます。果たして週末の勝負予想でどのような印になるのか、そして見解も楽しみです。あ、ちなみに人気馬の本命は決まっているんですか?

石 はい、順当ならもうこれだろうなという馬がいますね。もちろん最終の追い切り、枠順なんかを確認してから決定しますけど。そのあたりが順調ならあの馬ですね。

編 気になるわ〜(笑)。週末がますます楽しみになってきました。今日は急にお引き留めしてすみませんでした。ありがとうございます。

石 こちらこそありがとうございました。読者の皆様も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

石橋さん、いい人だ(笑)。
それでは今週は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今週末もスポーツマスターの勝負予想に、ぜひご期待ください。




田原基成さん

コントラチェックほか、2019オークス出走予定馬18頭分析

オークスが行われる今週。桜花賞馬グランアレグリアが早々に回避を発表し、一転して中心馬不在に。2歳時から王道路線を戦ってきた馬と未知の魅力を秘めた別路線組との比較が鍵となる。

そこで今回のコラムでは、2019オークスに出走予定の18頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える18頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・1枠1番 ジョディー
左回りでの逃げ戦法が好走への絶対条件。それがハマッた前走3着は開幕週の馬場も味方したのだろう。とはいえ視点を切り替えると、申し分ない条件だったGIIでも3着が精一杯。桜花賞組+前走勝ち馬が名を連ねるメンバーでは苦戦を強いられる可能性が高い。

・1枠2番 クロノジェネシス
この馬は1000m通過で分類するのがわかりやすい。1000m通過60秒未満【0-1-1-0】に対し、1000m通過60秒以上【3-0-0-0】。スローの瞬発力勝負向きであることは明らかだ。すべてはコントラチェック次第。切れ味勝負なら勝ち負け濃厚。

・2枠3番 コントラチェック
過去10年、前走フラワーC組の成績は【0-0-0-5】。相性の悪さは数字が証明しているが、今年の桜花賞-天皇賞(春)までのGI勝ち馬はみな休み明けだった。外厩の充実により、データがもたらす「負のバイアス」は意識すべきだ。冷静にこの馬の戦績を振り返ると、フラワーCの勝ちタイムは歴代最速……それを終始流すような走りでマークしたのだから恐れ入る。ジャパンCのキセキのようなレースをすればそうそう止まらない。

・2枠4番 シェーングランツ
阪神JF以降、5→9着と成績は右肩下がり。大幅に馬体重を減らした点も気がかりで、1戦1勝の東京とはいえ大幅に評価を上げられる材料は乏しい。

・3枠5番 エールヴォア
過去のオークスを紐解くと、馬体重500キロ超えの馬が連対をはたしたケースは一度もない。反対にミッキークイーンやシンハライト、ヌーヴォレコルトなど華奢なタイプの戴冠が目立っており、オークスの性質が見て取れる。洋芝、寒い時季の急坂コースに好走が集中するこの馬は典型的なパワー型。狙いはここではなく夏のクイーンSだ。

・3枠6番 アクアミラビリス
デビューから馬体を減らし続け、前走はマイナス10キロ。その状況で暑い時季の東京への輸送は危険な匂いしかしない。瞬発力は非凡なものがあるだけに、切れ味が活きるローズSの穴馬候補として一考。

・4枠7番 シャドウディーヴァ
前走は終始インにこだわった鞍上のファインプレー。明らかにオークスを狙いすました臨戦過程を踏んでいただけに、最低限の役割は果たしたと言えるだろう。とはいえ個人的にフラワーCを使ったのは余計。右回りに浮気せず左回り1本、余力たっぷりのローテーションが望ましかった。ワンパンチ足りない現状を踏まえると勝ち負けは厳しい印象。

・4枠8番 ダノンファンタジー
外枠を引いた桜花賞は最後まで前に壁を作れずじまい。終いのひと伸びを欠く原因となったことは間違いないだろう。理想はチューリップ賞のときと同じ、じっとインで我慢しつつ抜け出す競馬。その競馬が叶えば距離は持つし、桜花賞上位馬は逆転できる。

・5枠9番 ウインゼノビア
2勝の内訳は開催最終週の東京・洋芝の札幌。時計勝負にならないシチュエーションでこそ輝く馬だ。自分の持ち場で息の長い活躍をみせる「ウイン」の馬だけに、必ず狙うタイミングはくる。

・5枠10番 カレンブーケドール
スローの上がり勝負を制した前走はスイートピーSの教科書に載るような勝ち方。つまり、それ以上でもそれ以下でもないとの評価だ。求められる適性が異なるこの舞台は厳しいだろう。

・6枠11番 シゲルピンクダイヤ
ダイワメジャー産駒らしからぬ切れ味を有する馬。とりわけ桜花賞でみせた馬群を縫うように上がり3F最速で差し込んできた脚は世代トップランカーのそれだった。直線の長い東京でさらに……と期待がかかるものの、今回は距離も長くなる。東京遠征時の成績【0-0-0-7】の厩舎に加え、ダイワメジャー産駒は東京芝2400m重賞で【0-0-0-12】。マイルで切れすぎるがゆえの落とし穴。個人的にはあまり評価していない。

・6枠12番 ウィクトーリア
後手を踏む形で差す競馬に転じたフローラS。逃げたジョディーが3着に粘る展開を外から豪快にねじ伏せた。芝2000mを1分59秒台の走破タイム、洋芝でのレコード勝ち……高速馬場傾向が顕著な今の東京は間違いなく合う。4月以降の重賞成績【1-1-5-4】複勝率63.6%の鞍上を背に上位馬崩しのシーンがあっても驚けない。

・7枠13番 ラヴズオンリーユー
キャリア3戦、初の関東圏、多頭数の経験なし。叩けばホコリが出る身のように、不安要素は尽きない。しかし、過去3戦のパフォーマンスはそれを補って余りあるもの。加速ラップで突き抜けた新馬戦、休み明け好走→間隔の詰まった大幅馬体減と2走ボケの危険をはらんだなかでの白菊賞、そしてノーステッキの圧勝劇を披露した忘れな草賞……いずれも鮮烈だった。陣営曰く「前走のデキは5-7分の間」。王道路線を歩んだ馬を喰う可能性は十分だ。

・7枠14番 フェアリーポルカ
前走は外枠が堪えた印象。内枠なら……と思わせる内容だったが、今回も外枠を引き当ててしまった。先団をねじ伏せるほどの切れ味を有するタイプでもなく、関西圏替わりかつ内枠で見直したい。

・7枠15番 ノーワン
過去のパフォーマンスは時計のかかる馬場巧者を証明するもの。レコードが飛び出す今の東京芝は適性外と言わざるを得ない。

・8枠16番 ビーチサンバ
新馬戦以降、同世代の瞬発力自慢に後塵を拝してきた馬。その要因となっているのがエンジンのかかりの遅さだ。同じクロフネ産駒でもアエロリットとは大違い。稍重の新馬戦が証明しているが、このメンバー相手に上位進出を窺うなら切れ味を相殺できる渋った馬場でないと厳しい。

・8枠17番 メイショウショウブ
前走は中山芝1600mのお手本のような乗り方。立ち回りの上手さが最大の武器も、オークスはそれだけでは通用しない舞台。個人的にダートなら交流重賞を取れると思っているので、そのときまで待ちたい。

・8枠18番 フィリアプーラ
戦績が示すとおりの中山巧者。東京では厳しい。
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