田原基成 さん

【平安S】インティとの再戦まで、この馬は負けてはいけないと思う。/【自信の一鞍】東京11R メイS

【京都11R 平安S】

「私、カメレオンなの」

学生時代の友人と久々に飲み交わした月曜日の夜。ふと呟かれた一言が頭から離れない。

時にはバックパッカーとして世界を旅し、時には妖しい雰囲気を醸し出す街でオトナな会話に耳を傾ける。思い立ったら即行動。超絶アクティブな思考回路を持つ友人に対し、私は心の底から憧れとか尊敬だとかの感情を抱く。本当にすごい人だ。

そんな友人が発した「カメレオン発言」。ハイボールの強炭酸が私の頭を揺らすなか、パッと思い浮かんだのは一流の役者たち。ロバート・デ・ニーロ、トム・クルーズ、ジョニー・デップ。彼らと同じ扱いを嘆く要素なんかひとつもないだろう。考えども考えども、答えがわからない。わからないなら聞くしかない。

「カメレオンって……どういう意味?」

友人曰く、若い頃に経験値を「積みすぎた」ことで相手の本音が手に取るようにわかるようになったと。相手が間違っていると思っても「相手が欲している言葉」が会話のなかで理解できてしまう。そうすると自分の本心が言えなくなり、ストレスが溜まる。その繰り返しだという。

そもそも「本音」とは何か?

仮に世の中が本音だらけになれば、この世の倫理観は崩壊すると思う。本音=己の欲望と勘違いする連中が現れるからだ。欲望ではなく希望、願望を成し遂げる強い意志こそ「本音」の正体だと私は信じている。

競馬予想において、私はイヤというほど本音をぶちまける。取材拒否のリスクを背負う競馬新聞の記者のような「忖度」など私にはできない。彼らには彼らの事情があるのかもしれないが、私にも私の事情がある。雰囲気を醸しつつ大事なところは隠すなんて手法は、若手女優が出る映画における「〇〇解禁!」となんら変わりないだろう。

少し話が逸れてしまったが、カメレオン戦法は現代社会を生き抜くファイナルアンサーにはなりえないと私は思う。Youtuberがいよいよ市民権を獲得し、等身大の自分がそのまま市場価値として世に晒される時代だ。そこから逃げることは簡単ではない。

競馬ストーリーテラーの肩書きを名乗り続ける。
競馬予想の魅力を100%伝えきる。
強いと信じた馬を、最後まで信じ抜く。

大丈夫、私にその覚悟はできている。

話は変わり、平安S。

レース予想の大枠は週中のコラムとTwitter上のフォロワーとのやり取りでだいたい完結してしまった。ポイントは以下3点だ。

1.京都ダート1900mはJRA屈指の前残りコース
2.内枠がことごとく差し追込馬のメンバー
3.「イン取り合戦」を制する馬を探す

サンライズソア、ハイランドピークのどちらが逃げたところでスロー濃厚。田辺裕信も武豊も自らハイペース逃げを望む騎手ではないからだ。先に言うと、2頭の評価は相当に高い。

……が、私が自信を持って本命を託すこの馬に先着するのは楽な仕事ではないだろう。

4枠7番、チュウワウィザード。

3歳時は強い3歳ダート路線のトップグループすぐ下程度の認識だったが、東海Sで見方を変えた。インティ相手に上がり3F最速かつ2馬身差……冬の中京良馬場ダート1800mで1分50秒1の時計は優秀なんて言葉じゃ表現できない。何しろ2016-2018年チャンピオンズCの勝ちタイムとまったく同じなのだから。

前に行ける脚質。
平坦コースでの成績【4-0-0-0】。
敗れた4戦中3戦が中4週以内。

最後に補足すると、この馬はもともと馬体重の変動が激しいタイプ。12キロ減→14キロ増→12キロ減……まるで「カメレオン俳優」を思わせる数値の振り幅だ。

それがキャリアを重ねるたびに安定の一途を辿り、脚質も自然と展開に左右されにくい先行策へとシフトチェンジ。フィジカル・メンタル両方の強化が一連の好成績につながっているのだろう。こういう馬は強い。

インティとの2馬身差を逆転する日はいつか?

再戦のときが来るまで……チュウワウィザードは負けてはいけないと馬だと思っている。

相手には前述のとおり、サンライズソアとハイランドピーク。先団を形成するであろう3頭以外の先行馬はバッサリ切る。差し馬勢では勝ちきるイメージは湧かないものの右回り【5-2-0-0】のオメガパフューム、スムーズに運べる外枠を引き当てたサトノティターン。

【京都11R 平安S予想の印】
◎7 チュウワウィザード
〇8 サンライズソア
▲10 ハイランドピーク
☆1 オメガパフューム
注15 サトノティターン

【3連複/フォーメ】7-8,10-8,10,1,15(5点)


【東京11R メイS】

1分30秒5のレコードには思わず笑ってしまったが、いまの東京芝は異常な高速馬場。1600-2000mの持ち時計上位馬が1-3着を占めた先週のヴィクトリアマイルは今週以降の大きなヒントとなる。点ではなく線としてつながるストーリー性こそ、競馬予想の魅力だ。

それを踏まえると、ここはレイエンダに食指が動く。

ポテンシャルは紛れもなく重賞級。それゆえ近2走のパフォーマンスには不満を抱いてしまうが、私のなかで敗因は明らかだ。ルヴォルグ、グランアレグリア、シェーングランツ、そしてレイエンダ……昨年11月以降、藤沢和厩舎の管理馬の多くがポリトラックに追い切りの主舞台を変更。その結果が「パー」の方向に転がってしまったのだ。

言うまでもなく、藤沢和厩舎はワールドクラスの実績を持つ名伯楽。私は「確実な80点」を追い求めるのではなく「リスクを背負った120点」に目標を設定した師の勇気に敬意を評したい。変化を恐れることなく、自分の対角線上にある「凝り固まった秩序」にドロップキックをかます……そうじゃなきゃナンバーワンとオンリーワンの立ち位置を確立できないだろう。

東京新聞杯時はポリトラック主体の調整から脱却したと記憶しているが、淀みないペースで追走に汲々。それでも初マイルを1分32秒5で駆け抜け、上がり3F最速の脚を計時した点は評価できる。考えうる最悪の状況下でも、能力の証明を怠ることは一切なかった。レイエンダはそんな真面目なヤツだ。

順調なら間違いなく1年内に重賞を獲れる馬。レイエンダの本命に迷いはない。

【東京11R メイS予想の印】
◎15 レイエンダ
〇9 エンジニア
▲1 ベルキャニオン
☆2 ダイワキャグニー
注10 プラチナムバレット

【3連複/フォーメ】15-9,1,2-9,1,2,10(6点)




元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【平安S追い切り診断】オメガパフュームは体の使い方に問題なし/サンライズソアは調教で見映えがしない馬

■アナザートゥルース【A】
体の使い方が良くて、力強さも感じられた。ダート馬らしい力の入り具合で良い状態に仕上がっている。

■オメガパフューム【A】
実力がある馬で体の使い方も問題ない。ただ悪いところが見当たらない反面、ワンパンチ足りないような印象も受けた。

■クイーンマンボ【B】
頭の高さが気になったけど、体の使い方は良い。脚の出もしっかりしていて順調そうに見えた。

■グレンツェント【A】
体全体を使えていて、良い状態に仕上がっている。調教の動きに悪いところはなかった。

■サトノティターン【B】
体の使い方に問題はなく、前走の状態を維持している。前走よりも骨っぽいメンバーが揃ったから力関係だけ。

■サンマルデューク【B】
体の使い方は悪くなかったけど、追ってからの反応が良くなかった。10歳馬と高齢だから反応が鈍いのだろう。

■サンライズソア【B】
頭が高く、首の使い方もイマイチ。調教で見映えがしない馬だから、この馬なりと言えばこの馬なり。

■ジョーダンキング【B】
堅い走りをしている。そのため、脚の出も悪い。こういう走りをする馬なのだろう。

■チュウワウィザード【A】
追ってから気を悪くするところが見られた。調教とレースで動きが違う馬だと思う。この馬なりに仕上がっているのではないだろうか。

■トラキチシャチョウ【B】
左手前で走っているときは問題ないが、右手前になると前脚が開いている。手前の位置で走り方が変わる馬。

■ハイランドピーク【C】
首の使い方が悪く、頭の位置も高い。調教の動きは褒められる馬ではない。

■マイネルオフィール【C】
全体的に堅い走りをしていて、前に進んでいない印象を受けた。

■マイネルユキツバキ【A】
体の使い方が問題なく、体調の良さが感じられる動きをしていた。順調に仕上がっているだろう。

■メイショウスミトモ【C】
調教の動きは褒めるところがないね。ただ、交流重賞の勝利経験がある馬。こういう走りをする馬なのだろう。

■ロンドンタウン【A】
頭の位置は高いけど体の使い方は良い。この馬なりに順調と言ったところだね。

一番良く見えたのはアナザートゥルース。前走同様に良い動きをしていた。その他ではグレンツェントとマイネルユキツバキが良い。実績のあるオメガパフューム、チュウワウィザード、ロンドンタウンもこの馬なりに順調そうに見えた。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

千直初挑戦アルミューテンで勝負したい/新潟12R


新潟12R (8)アルミューテンで勝負したい。ここ2戦はダートで9、3着だが、本来は芝のスピード馬とみている。快速ぶりを発揮したのが、格上挑戦した3走前の1000万。中山1600メートルで勢い良く飛び出すと、一気に後続を引き離した。スタートから4ハロン目には10秒8という驚きのラップを刻み、1000メートル通過は56秒6。明らかな暴走だったが、直線も残り200メートルまで踏ん張っていた。
3歳時のフェアリーSでは、アエロリットと0秒1差の接戦に持ち込んだこともある。気難しさがあって成績は安定しないが、スピード能力はオープンでも通用する。中助手は「以前から直線競馬を使ってみたかった。1泊滞在で精神状態がどうかだけど、力を発揮できれば」と期待する。好スタートから、ゴールまで先頭は譲らない。単3000円、複7000円。(ここまでの収支 マイナス6500円)
-----------------------------------------------------------------
結果

新潟12R ⑧アルミューテン 3着  複勝配当310円



栗山求さん

京都11R 平安S(G3) ダート1900m OP 別定

◎7チュウワウィザード
○5アナザートゥルース
▲1オメガパフューム
△15サトノティターン
△8サンライズソア
△16ロンドンタウン
<見解>
◎チュウワウィザードは
「キングカメハメハ×デュランダル」という組み合わせ。

母チュウワブロッサムは
ダート中距離で準OPまで出世した活躍馬だった。

2代母オータムブリーズのファミリーはこのところ大爆発しており、
本馬の従兄弟ルヴァンスレーヴは
チャンピオンズC(G1)など4つのダートG1(Jpn1を含む)を制覇して
昨年のJRA賞最優秀ダートホースに選出された。

また、叔母のアイアンテーラーは
昨年12月に船橋で行われたクイーン賞(Jpn3)を勝った。

ティンバーカントリー、
ロベルト、
ノーザンテーストを抱えたパワーと底力は非凡で、
本馬の父キングカメハメハも
ホッコータルマエやベルシャザールをはじめ多くのダートG1馬を出している名種牡馬。

ゆくゆくは従兄弟のルヴァンスレーヴに迫る存在になると思われる大器。

58kgでも通用するだろう。





佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【平安S・最終結論】圧倒的○○有利の京都砂を攻略せよ!

京都11R・平安Sが行われる京都ダートは先週、トラックバイアスが偏っていた。先週土曜の京都ダートは5鞍行われて逃げ馬が5連対。日曜も逃げ馬は2勝していた。元々京都ダート自体が前有利とはいえ、今開催は内・前有利のダートが出現しやすい。

平安Sの出走メンバーを見渡して、逃げの手に打って出る可能性があるのはサンライズソア、ハイランドピークあたりだろうか。ハイランドは前走のマーチSで逃げ潰れた影響か、陣営は今回「出たなりの位置で運びたい」と示唆している。そうなると昨年の平安Sもハナを奪って逃げ切った◎サンライズソア(牡5、栗東・河内厩舎)を重視すべきか。

前走のフェブラリーSはマイルへの距離短縮。距離自体は問題なかったものの、逃げ馬インティにうまくペースを作られてしまい6着に完敗してしまった。気性的な影響で揉まれない競馬がベスト。今回は自身より外に強力な先行馬は少なく、ある程度自由に行ける可能性は高い。昨年この舞台で行われたJBCクラシックも内枠からハナを切り、その後絡まれながら最後まで粘って3着だったように、形に持ちこめば渋太い。気性的に休み明けは問題ない。

58kgが課題になるものの、京都替わりは問題なさそうなチュウワウィザード(牡4、栗東・大久龍厩舎)、集中力の関係で内枠はプラスのアナザートゥルース(セ5、美浦・高木登厩舎)、このレースと相性の悪くないキングマンボ系ジョーダンキング(牡6、栗東・藤原英厩舎)、グレンツェント(牡6、美浦・加藤征厩舎)あたりは穴で一考してみたい。


東京競馬場はBコースに替わった先週も相変わらず差し馬有利の状況が続いている。これは今開催の東京芝の上がりが速くなることから起こる現象で、速い脚の使えない先行馬に厳しい馬場だ。

東京11R・メイSは強力な先行馬も不在。スローの上がり勝負となるだろう。2年前のメイSもスローペースとなり上がり勝負になったが、レース上がり3Fは33.5。それより速い脚を使える馬を上位に考えたい。

今年、過去に上がり3F33.4以内の末脚を使ったことのある馬から、◎エンジニア(牡6、美浦・牧厩舎)をチョイス。3走前のアルゼンチン共和国杯で5着だった内容が良く、中盤ガクンとペースが落ち、末脚比べとなった一戦で3F33.2の末脚を使っている。中弛みのラップでも脚を使えることを示した。

雹で予定していたメトロポリタンSが中止となり、間隔がより延びた点がネックではあるものの、1800mでも勝ち鞍はあるように距離短縮はこなせる。よほどの高速決着にならなければ一発の可能性はある。




水上学の血統トレジャーハンティング

土曜京都11R 平安S(G3)(ダート1900m)
◎本命馬
⑤アナザートゥルース
(せん5、美浦・高木厩舎、大野騎手)
1800mに比べるとややスローの入りになり、後半の持続力が問われやすくなるコースだ。また今回は、オメガパフュームが枠と斤量、チュウワウィザードも斤量、サンライズソアは休み明けはベストではなく、またこの3頭はそれぞれ目標は先だ。今度を考えるとここで賞金を積みたい、⑤アナザートゥルースの充実ぶりに賭けたい。

前走の片側ブリンカーの効果は絶大で、折り合いつつ位置を取って、かつ終いの切れが増しての重賞初制覇。関西圏への輸送もクリアした。今回は斤量が1キロ増えるが、57なら問題はないだろう。
半兄はこのレースこそ12番人気6着だったが、その後東京大賞典、チャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルー。弟の現年齢と同じ5歳で本格化に入り、6歳で頂点に立った。兄の域に迫るために、そろそろエンジンを掛けたいところだ。

$お宝馬
⑪クイーンマンボ
去年の2着馬だし、お宝というほどの人気薄ではないと思うが、手許の2紙では印が薄い。しかし、格上牡馬に死角がある以上、ここは再度チャンスがあると思う。去年より1キロ軽い54キロ、近親にスズカマンボのいる名門ダンス一族。加えて、ダート1900というあまり組まれていないコースになぜか安定しているマンハッタンカフェ産駒。母父シンボリクリスエスで持続力も強い。去年と違うのは休み明けという点だが、そこさえクリアできれば。

相手上位は⑧サンライズソア、⑮サトノティターン、⑯ロンドンタウン。押さえに⑦チュウワウィザード、③グレンツェント。




狩野雄太さん

【平安S・結論】1800mの実績は信用できない!?

土曜は京都で平安S(G3、ダ1900m)が行われます。この『1900m』という距離がポイントです。1800mのダート重賞は多いですが、1900mで行われるJRAの重賞は平安Sしかありません。近3年の好走馬を見ると【ダ2000m以上のオープン、重賞実績】を持つ馬が馬券に絡んでいます。

2018年
1着 サンライズソア JDD2着ほか
2着 クイーンマンボ 関東オークス勝ちほか
(3着クインズサターンは出走経験なし)

2017年
1着 グレイトパール 仁川S勝ち
2着 クリソライト ダイオライト記念3連覇ほか
3着 マイネルバイカ 白山大賞典勝ちほか

2016年
1着 アスカノロマン ダイオライト記念3着
2着 クリノスターオー ダイオライト記念2着ほか
3着 クリソライト ダイオライト記念勝ち

しかも前走1600mや1800mで負けていた馬ばかり。特に阪神ダ1800mのアンタレスSで負けた馬が、近5年で6頭馬券に絡んでいます。1800mより2000m以上に適性があって、今回距離を延ばしてパフォーマンスを上げる可能性が高い馬を狙っていきましょう。
【ダ2000m以上のオープン、重賞実績】があり、前走1600mや1800mで負けているのはオメガパフューム、クイーンマンボ、サンライズソア、ロンドンタウン。【ダ1800mより2000m以上に良績】があるのはジョーダンキング、チュウワウィザード。




境和樹の穴馬券ネオメソッド

シンボリクリスエスVS米国血統

京都11R 平安S(GⅢ)(ダ1900m)
2019heian01.png

平安Sといえば、『シンボリクリスエス』が超好相性で知られるレース。
2019heian02.png

かつて、このレースがGⅡの東海Sだった頃も含めて、抜群のレース適性を誇るシンボリクリスエス。

これまで、6頭の該当馬のうち5頭が馬券になるという恐ろしいハイアベレージ。昨年は、7人気のサンライズソアが勝利し、初めて参戦した『母父』シンボリクリスエスのクイーンマンボも連対を果たしました。

上記表が示す通り、全て違う馬による好成績であること、人気を全く問わないという点から、極めて高い本質的血統適性が証明されています。
2019heian03.png

シンボリクリスエスに対抗し得る血統が、『ダート型ノーザンダンサー系』。すなわち、ヴァイスリージェント系とストームバード系。

昨年は母父クロフネのクインズサターンが5人気3着と馬券になりましたが、ストームバード系はともかく、ヴァイスリージェント系に関して『非・フレンチデピュティ~クロフネ』のラインの好走例が多いというところがポイント(デヒア、オーサムアゲイン、ゴーストザッパー)。

ダート型ノーザンダンサーの中でも、より米国性の強い血統が有利と考えていいでしょう。

シンボリクリスエスとダート型ノーザンダンサーに注目して候補馬をピックアップしたい平安S。今年の候補馬は……

⑧サンライズソア
(父シンボリクリスエス)

⑪クイーンマンボ
(母父シンボリクリスエス)

⑮サトノティターン
(父シンボリクリスエス)

⑮サトノティターンは、父がこのレースの最重要血統であるシンボリクリスエスで、母父がヴァイスリージェント系のデピュティミニスター。まさにコテコテの平安S血統。

これまで、左回りのダートに良績が集中していた馬が、前走で右回りを克服。3走前の京都遠征は、モレイラ騎手の都合に合わせた遠征だったと見ているので、あの結果で長距離輸送を不安視する必要はないでしょう。
勝手を知る石橋脩騎手の継続騎乗、狙い済ましたレース。血統適性をフルに発揮した走りが見られるはずです。
結果 ⑮サトノティターン 9着




オークス週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●6分の2の抽選●

今年のオークスは900万の馬に出走可能な枠が2つあり、そこに6頭が登録しての抽選となった。

突破したのはジョディーとフェアリーポルカ。

ジョディーに騎乗する武藤騎手はクラシック初騎乗。

これまでジョディーの主戦を務めてきた武藤騎手だが、新潟2歳Sの時は怪我、阪神JFの時は騎乗停止、フラワーCの時も怪我、と大事なところでチャンスを逃してきたが、見せ場十分だったフローラSに続きこのオークスは抽選を突破して無事に騎乗することが可能となった。

逃げ馬にとっては絶好と言える1枠1番。

本人に話を聞いたところ、なにがなんでも逃げるつもりでハナを譲るつもりはない。出足が遅いタイプなので出ムチを入れてでも行くつもり、と若手らしい強気のコメント。

2枠3番に入った同型のコントラチェックは、周りの状況次第では控えることもある、と藤沢師のコメントは出ているが、テン乗りとなるレーン騎手がどのような対応をするのか興味深い。

レコードが連発している超高速馬場だけに、逃げ馬の作るペースがカギを握っているのは間違いない。

展開を読みきることが馬券への近道となりそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●乗り替わり初騎乗!●

春のGIシーズンも次週には競馬の祭典日本ダービーが控えいよいよ佳境を迎える。そんな今週末、土曜日にはダートの重賞平安Sが行われる。

昨年暮れの東京大賞典を制したオメガパフューム、そして東海S2着を挟み交流重賞を連勝中のチュウワウィザードの2頭に加え、昨年の覇者サンライズソア辺りが上位人気を形成すると思われるが、この3頭ともに本当の目標はこの後の帝王賞、まして先の2頭は斤量もオメガが59キロ、チュウワは58キロとあって、ステップレース的に意味合いは強いはず。

そう考えると馬券的には面白いレースと言える。

その面白い中で注目してみたいのは、好走しても人気にならないキャラでもあるロンドンタウン。今回も、この2戦の好走から考えればもう少し人気になっていいのだが、鞍上が重賞を勝たせている岩田騎手でも、この2走手綱を取っている吉田隼人騎手でも無いからか、それほど印は集まっていない。

能力的には、韓国とは言えGI2勝、国内重賞勝ちの実績もあり近走が重賞で2・3着、しかも日本の別定の規定で斤量は56キロで出走できるここは、いろいろな面で恵まれているように思える。

鞍上に関しては、まず岩田騎手には声を掛けた段階ではジョーダンキングの先約があり、ただ賞金的に出走できるか微妙な状況だったこともあって結論が出ない内に吉田隼人騎手は新潟で騎乗することが決まり、最終的には空いていた藤岡佑介騎手に声を掛けることになった。

以前にも触れたが、藤岡佑介騎手と言えば、初GI制覇も乗り替わりの初騎乗だったように、とにかく乗り替わり初騎乗でいきなり勝利するイメージの強いジョッキー、今年も阪急杯ではスマートオーディンを見事勝利に導いている。

今回のロンドンタウンも乗り替わりの初騎乗、そういう面で逆にプラスにも考えられるだろう。とにかく楽しみな1頭だ。





土曜メインレース展望・柏木収保

負担重量の増減が明暗を分ける/平安S

斤量が重い馬の好走が目立つが、知っておくべき落とし穴も


 2013年から5月に移り、6月末のJpnI帝王賞(大井ダート2000m)を狙う馬の前哨戦になったが、ここは「牡馬56、牝馬54」キロがベースの別定戦。負担重量の「増減」が大きく明暗を分ける。

 過去6年、3着までに好走した18頭中、「12頭」までがベースの負担重量より重い実力馬によって占められる。だから、59キロのオメガパフューム、58キロのチュウワウィザード、さらには57キロ組の実力を評価していいのだが、落とし穴もある。

 それは、57キロ(牝馬は55キロ)以上で好走した12頭のうち、「9頭は前回と同じ斤量、2頭はマイナス斤量、プラス斤量は1頭だけ」という記録である。

 13年に59キロで勝ったニホンピロアワーズも、16年に58キロで勝ったアスカノロマンも、57キロで勝った15年インカンテーション、18年サンライズソアも、みんな前回すでに経験(克服)していた負担重量だった。斤量増で好走したのは17年の2着馬クリソライト(56→58)ただ1頭。

 今年の有力馬(人気馬)オメガパフューム、チュウワウィザードは、ともに前走比2キロ増であり、なおかつ初めての重い負担重量になる。パワーと底力勝負のダートの別定戦で実力馬を軽視するのは賢明ではないが、平安Sの好走馬のパターンからは外れている。今年の58-59キロ組は過信禁物だろう。

 56キロの6歳ロンドンタウン(父カネヒキリ)から入りたい。オープンでの4勝は、JpnIII佐賀記念、GIIIエルムS,韓国のコリアC2勝では、実績不足はたしかだが、前々回のマーチS(57,5キロ)の0秒2差着も、前回のアンタレスSの0秒1差3着もスパッと切れなかっただけで、ゴール前はまだ脚があった。じわじわ確実に伸びての惜敗だった。

 珍しく順調にきて叩き3戦目の今回、追い切りの動きはいつも以上に素軽い。きついペースにはなりそうもない組み合わせの1900m。理想の好位追走が可能だろう。一昨年の平安Sはもまれて力及ばず12着(1分57秒8)だが、すんなり行ければ簡単にバテる馬ではない。不屈のダート王カネヒキリ(6年の供用だけで14歳で早世)の代表産駒の1頭。GI馬は川崎記念を制したミツバだけだが、再三の脚部難を克服したカネヒキリ(父フジキセキ)は、8歳夏までダート界のエースだった。まだ成長もある。

 単複と、昨年と同じ57キロのサンライズソア、昨年2着で今年は1キロ減54キロの牝馬クイーンマンボ本線に流したい。




優馬

重賞データ攻略
平安S


 昨秋、猛威を振るった現4歳世代だが、フェブラリーS以降のダート重賞戦線は5~6歳馬の逆襲の前に後塵を拝す結果に。オークス前日、京都の砂上で舞うのは…?

4歳世代の攻勢に陰りが
 現4歳世代が古馬ダート重賞戦線に初めて顔を出したのが、昨年9月のシリウスS。そこでオメガパフュームが優勝したのを皮切りに、昨秋のダート中距離GI(地方含む)では4戦中3戦で現4歳世代が優勝。あっという間に世代交代を印象付けた。

世代別成績(2018年9月以降の中央ダート重賞)
現4歳世代〔4.3.1.17〕
現5歳世代〔5.3.5.22〕
現6歳世代〔2.4.3.38〕
現7歳世代〔0.2.0.41〕
現8歳世代〔0.0.1.26〕

 ただし、上の表のうち、現4歳世代のフェブラリーSまでの成績は〔4.2.1.6〕だが、フェブラリーS以降が〔0.1.0.11〕。昨秋好走の反動なのか、その要因を1つに特定することは難しいが、5~6歳馬を中心に考えてみるのもアリだろう。

中心はアンタレスS組
 平安Sが1月の開催から5月の開催に移ったのが2013年。それと同時に距離も1800mから1900mへと変更された。そして過去6回の前走レース別成績は以下の通り。

前走レース別成績(過去6年)
アンタレスS〔3.3.3.32〕
ブリリアントS〔1.0.2.11〕
1600万〔0.0.0.12〕
OP特別〔2.0.2.15〕
GIII〔3.4.3.36〕
GII〔0.0.0.3〕
GI〔1.0.0.1〕
地方〔0.2.1.9〕

 アンタレスS組の好走例が多く、こちらが中心。馬券に絡んだ9頭中8頭は前走5着以内、もしくは前走5番人気以内のどちらかを満たしていた。アンタレスSを勝った5歳馬アナザートゥルース、同3番人気3着の6歳馬ロンドンタウン、この2頭に注目だ。

注目馬
アナザートゥルース
ロンドンタウン
スポンサーサイト