佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【オークス・最終結論】狙うは超大穴!気迫のスイング!どでかいアーチ!

日曜のメインレースである東京11R・オークスの予想動画はこちら。


動画の中で触れたように、オークスと言えばスタミナ血統。今年それに該当する中では、ノーワンの血統が一番気になっていた。あとは内目の枠を引くだけ…と思っていたら、なんと外枠15番を引いてしまった。確かに今の東京芝は外枠でも通用しやすく、むしろ外枠有利の気配さえあるのだが、ノーワンは内でロスなく回って持ち味が活きそうなだけに、この枠は考えもの。

さてどうしたものか…と考えていたところ、1頭、気になる馬を見つけてしまった。◎フェアリーポルカ(牝3、栗東・西村厩舎)だ。別にオークスは穴馬から買うというルールはないのだが、全馬初めての2400m。だったら少しくらいホームラン狙いをしたほうがよりレースを楽しめるというものだ。

なぜ目に留まったか、それはフェアリーポルカの母母父がヌレイエフであることに他ならない。動画では紹介しなかったが、このヌレイエフの血もオークスとは相性がいい。近5年を見ても、14年1着のヌーヴォレコルト、15年1着ミッキークイーン、18年1着アーモンドアイと、ヌレイエフ持ちから3頭のオークス馬が誕生している。他にリリーノーブルやモズカッチャン、チェッキーノなどもヌレイエフ持ちだ。

キングマンボが母父にヌレイエフを抱えているため、ヌレイエフ持ちだけではそう絞り切れない。ここで上記勝ち馬の3頭をもう一度見ると、父か母父のどちらかはサンデーサイレンス系であった。末脚勝負になりやすいレースだけに、サンデーの血も必須と言える。今年、この条件に該当している出走馬はラヴズオンリーユー、フェアリーポルカ、メイショウショウブの3頭。

中でもフェアリーポルカは前走、18頭立てのフローラSで18番枠だった。近10年、OPクラスの東京芝2000mで18番枠の馬は(1.0.0.18)であるように、スタートしてすぐコーナーのある東京芝2000mの18番枠は条件として厳し過ぎる。大外からの距離を詰めるため道中は3コーナーから動く早め早めの競馬。外外を回す形となってしまった。しかし直線では早め先頭に立ち、残り200m過ぎまで勝つかという勢い。フローラSで一番強い競馬をしていたと言っても過言ではない。

祖母はオークス2着のトゥザヴィクトリー。フェアリードールの一族からは今開催も青葉賞馬リオンリオンが出ているように、東京芝2400m、特に厳しめのペースの時に好走歴が多い。今回も外枠とはいえ、前走よりは工夫しやすい条件だ。一発を期待したい。


人気馬ではクロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇厩舎)、コントラチェック(牝3、美浦・藤沢和厩舎)を重視。ラヴズオンリーユー(牝3、栗東・矢作厩舎)はかなりのポテンシャルを秘めているものの、まだ競走馬としての完成度は高くない。押さえに回す。

エリカ賞の後半の内容が秀逸で、距離延長は大歓迎のエールヴォア(牝3、栗東・橋口慎厩舎)、馬群の狭いところを突けるシャドウディーヴァ(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)も穴馬として押さえておきたい存在だ。

オークス
◎フェアリーポルカ
〇クロノジェネシス
▲コントラチェック
☆エールヴォア
△⑦、⑬、⑮、⑯


まさか…と声が漏れるレースが稀にある。

新潟11R・韋駄天Sに出走する◎ライオンボス(牡4、美浦・和田郎厩舎)の前走・邁進特別もそうだ。チークピーシーズが合いそうな馬とはいえ、好ダッシュからハナを切ると、後続に影を踏ませず圧倒。2着に5馬身差を付けての圧勝劇だった。勝ち時計の54.1は、新潟に直線1000mが登場して以降、歴代9位タイの好時計。アイビスサマーダッシュ並の速さである。時計の掛かりやすい春の新潟に限れば歴代1位。凄まじい。

テンの3F自体は特筆するほど速いわけではないのだが、上がり2Fの脚が衰えないのがこの馬のいいところ。内枠であれば他のテンの速い馬の影響を受けて自分の競馬に持ちこめないかもしれないが、今回引いたのは15番枠。しかもハンデ戦のため、格下1600万に在籍しているライオンボスの斤量は前走と同じ、53kgのまま。揉まれなければいきなり通用するだけの脚力は示している。


好時計と言えば、京都10R・鳳雛Sの◎リワードアンヴァル(牡3、美浦・藤原辰厩舎)の前走・3歳未勝利もそうだった。1.53.3は良、稍重の中山ダート1800m未勝利戦としては近10年最速。5馬身つけて下した2着カセノウィナーは次走、同じく5馬身差を付けて未勝利戦を圧勝している。決して相手が弱いわけではなかった。

今年3月までの4ヶ月半に渡る休養で、ここ2戦、まるで馬が変わったかのように内容がいい。ハナにこだわる馬でもなく、昇級初戦から狙ってみたい素材だ。




田原基成 さん

【オークス】「相手が弱かった」では片付けられない。この馬の能力は絶対的だ。/【自信の一鞍】東京8R 調布特別

【東京11R オークス】

競馬予想の魅力は、競馬予想とはまったく関係ないところからインスピレーションを得ることにある。今週私は、思いがけぬところからその感覚を味わった。

「べっぴんさん、べっぴんさん、一つとばしてべっぴんさん」
「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」
「良い子悪い子普通の子」

上記3つの共通点がおわかりいただけるだろうか?

語尾に韻を踏み、最後のセリフでオチをつける。いわゆる「三段オチ」とされる笑いの技法だ。睡眠用BGMとしてナイツやサンドウィッチマンの漫才を聴きながら眠りにつく日々を送るお笑い好きだからこそ行き着いた、ある意味で変態チックな着眼点であると我ながら感心してしまう。

なぜ私はこのようなことを記したのだろう。

ラヴズオンリーユー陣営が語った忘れな草賞のコメントが、絵に描いたような「三段オチ」だったからだ。

矢作調教師「7分のデキだった」
M.デムーロ「6分だった」
坂井瑠星「5分でした」

それぞれの立場を鑑みると、その違いに納得がいく。調教師は馬主や生産牧場に向けたメッセージがコメントにも含まれているが、実際に騎乗した騎手は仕上がりに関しておおっぴらにコメントを出せる立場にはない。中間稽古をつけた騎手も同様だ。

異なるポジションにあるがゆえに起こった「三段オチ」。個人的にツボだったので思わず書き綴りたい気持ちが芽生えてしまった。要するに、単なる私のわがまま。

さて、ラヴズオンリーユーは一時期話題を集めたDMMドリームクラブの馬。昨年はビートたけしが名付け親となったキタノコマンドールを日本ダービーの舞台に送り出した。当初は批判的な声も大きかったが、私は一貫してこの馬主の信念を支持している。

オグリキャップの近親・オグリクロノス。
武幸四郎厩舎が預かるキタサンブラックの全弟・エブリワンブラック。
目立った馬を輩出していない個人牧場生産馬・アイスブラスト。

「競馬はロマン」などと使い古された言葉を使うつもりはない。彼らが上記のようなことを実践している……それだけで十分だ。もう一度言うが私はDMMドリームクラブの信念を強く支持するし、ストーリー性にも満ち溢れている。

キャリア3戦。
初の関東圏。
多頭数の経験なし。

叩けばホコリが出る身のようにこの馬の不安要素は尽きないが、過去3戦のパフォーマンスはそれを補って余りあるもの。加速ラップで突き抜けた新馬戦、休み明け好走→間隔の詰まった大幅馬体減と2走ボケの危険をはらんだなかでの白菊賞、そしてノーステッキの圧勝劇を披露した忘れな草賞……いずれも鮮烈だった。「相手が弱かった」で片付けられない絶対的な能力であると私は断言する。

迷いはない。

ラヴズオンリーユーが私の本命だ。

問題は相手。

Twitterでもつぶやいたが、土曜東京は外差し馬場へと変貌していた。1週間で馬場傾向が変わるのは珍しくないが、その一因となったのは「レーン包囲網」。

東京10Rを勝利し迎えたメイS。このレースを勝つことがあれば、先週から続くメインレースの連勝を3に伸ばすこととなる。早め先頭に躍り出たベルキャニオンとD.レーン……それを逃すまじと終始徹底マークの末ねじ伏せたのが内田博幸とダイワキャグニーだった。NHKマイルCでグランアレグリアを好きにさせなかったワイドファラオでの騎乗といい、勝負師としての無骨さがにじみ出ていて好感が持てる。

私は確信した。レーン包囲網は、確実に敷かれている。

その前提で捉えたときに浮上するのが差し追込馬。私が白羽の矢を立てるのはコントラチェックと同じ藤沢和厩舎のシェーングランツだ。

2歳時のアルテミスS。同馬が駆け抜けた「1分33秒7」の価値は計り知れない。東京芝1600mにおいて、この時計を上回るタイムで制した2歳馬は4頭。

・ロゴタイプ
・クラリティスカイ
・ダノンプレミアム
・グランアレグリア

4頭とも、GI馬に輝いているのだ。

当時と同じ左回りに加えて高速馬場の東京は歓迎材料。中間の調整が不安? そんなことは知っている。私は過去のパフォーマンスと馬柱の「ギャップ」で取捨を判断する予想スタイル。左回りの高速馬場ならこの馬は変わる。

クロノジェネシスとダノンファンタジーは同等の評価。暑い時季も東京も経験済みの両者、この路線のトップグループとして敬意を表する必要がありそうだ。

血統面で評価を上げたのはシャドウディーヴァ。

同馬の母父はデインヒルをルーツに持つDansili。先週のヴィクトリアマイルはデインヒルの血を持つ馬のワンツーだった。岩田康誠×斎藤誠×ハーツクライ産駒は2014オークス馬ヌーヴォレコルトとまったく同じ。このストーリーもまた見逃せない。

【東京11R オークス予想の印】
◎13 ラヴズオンリーユー
〇4 シェーングランツ
▲2 クロノジェネシス
☆8 ダノンファンタジー
注7 シャドウディーヴァ

【3連複/フォーメ】13-4,2,8-4,2,8,7(6点)


【東京8R 調布特別】

ヒシヴィクトリーはローテーションに陣営の工夫が見て取れる。新馬戦を除き、馬券圏外に敗れた3戦はいずれも中4週以内の臨戦過程……間隔を詰めるとダメな馬なのだ。

結果が示すこの馬の「クセ」を見逃すほど陣営もバカじゃない。今回は中7週とリフレッシュされた状態での参戦。左回りの芝1800mは、エプソムC出走なら私が本命の印を託そうと目論むロシュフォールと好勝負を演じた条件だ。ここはすんなり決めて出世への足がかりとしてほしい。

3戦連続上がり3F33秒台のアイスストームは3歳時との比較で「キャラチェンジ」に成功。本質内回り向きも、繊細な脚を持つタイプはこの鞍上にマッチする。似たタイプのサトノルーラーまでが3連複フォーメーションの2列目。

【東京8R 調布特別予想の印】
◎5 ヒシヴィクトリー
〇8 アイスストーム
▲2 サトノルーラー
☆1 ローリングタワー
注6 エニグマバリエート

【3連複/フォーメ】5-8,2-8,2,1,6(5点)




栗山求さん

東京11R 優駿牝馬オークス(G1) 芝2400m OP 定量

◎14フェアリーポルカ
○3コントラチェック
▲13ラヴズオンリーユー
△2クロノジェネシス
△7シャドウディーヴァ
△5エールヴォア
<見解>
◎フェアリーポルカは
「ルーラーシップ×アグネスタキオン」。

これはサンリヴァル(皐月賞-2着)や
キタサンバルカン(青葉賞-4着)などと同じ組み合わせ。

フェアリードール牝系にキングカメハメハ系種牡馬、という配合は
トゥザグローリー、
トゥザワールド、
トーセンビクトリー、
クラージュゲリエなど多くの活躍馬が出ている。

デビュー2戦目の若駒S(OP)は、
のちの皐月賞(G1)2着馬ヴェロックスの3着と健闘し、
青葉賞(G2)を勝つことになるリオンリオンに先着を果たした。

牡馬の一流どころが出走するオープン特別で
新馬戦を勝ったばかりの牝馬が3着に食い込んだパフォーマンスは高く評価できる。

前走のフローラS(G2)は、
東京芝2000mでは致命的ともいえる大外枠(18番枠)から出て5着。

終始外を回らされたロスが大きかったので実力負けではない。

ルーラーシップ産駒は東京芝2400mで連対率35.7%。

これは2010年以降、
当コースで産駒が20走以上した31頭の種牡馬のなかでトップであるばかりでなく、
2位ディープインパクト(24.7%)を11ポイント引き離す断然の成績。

昨年の当レース2着馬リリーノーブル、
昨年のジャパンC(G1)2着馬キセキ、
先日行われた青葉賞を制したリオンリオンも同産駒だった。

母フェアリーダンスは
オークス(G1)でハナ差2着だったトゥザヴィクトリーの4分の3妹。

距離延長は大歓迎だ。

一発があっても不思議はない。




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

広い東京向きエンドーツダで勝負/東京6R

東京6R (10)エンドーツダで勝負だ。前走アネモSは出遅れて流れに乗れなかったのが敗因。それでも、しまいはしっかり詰めており、能力の高さは見せた。もともと小回りの中山より、広い東京向き。コース替わりは間違いなくプラスに出る。芝、ダートは問わないが、安定度という点では砂替わりもいい。中間はじっくり間隔を空けて立て直した。未勝利を楽勝した東京ダート1600メートルで巻き返す。単2000円、複3000円。

東京11R オークスは(7)シャドウディーヴァを狙う。全6戦中5戦で2000メートルを使ってきたように、長い距離で持ち味が生きるタイプだ。体の緩さがあって、まだ1勝と実績では桜花賞組に見劣るが、1戦ごとに力を付けているのは間違いない。前走のフローラSも、ラチ沿いの狭いスペースをこじ開けて鼻差2着。パワーアップとともに勝負根性もついてきた。距離延長は望むところ。直線馬群を割る。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 プラス5200円)
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結果

東京6R ⑩エンドーツダ 7着

東京11R ⑦シャドウディーヴァ 6着




元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【オークス追い切り診断】コントラチェックは好勝負に期待/クロノジェネシスは素直すぎる

■アクアミラビリス【B】
頭の位置が高く、首の使い方が上手くない。それに力が入りきっていない走り方をしている。成長する余地が残されているね。

■ウィクトーリア【A】
体の使い方が良くて、反応も鋭かった。ただ、少し重いようにも見えたね。この一追いで変わってくると思う。

■ウインゼノビア【B】
体は使えていたけど堅い走りをする馬。また、力強さも物足りなかった。

■エールヴォア【A】
頭が高かったけど気持ち良く走れていた。この馬なりに順調だね。

■カレンブーケドール【A】
体の使い方が良かったけど、強調材料がなかった。可もなく不可もなくと言ったところだろう。

■クロノジェネシス【A】
頭の高さが気になったけど体の使い方は良かった。それに反応も文句なし。ただ少し気になったのは素直すぎるところ。道中でも手を抜かない走りをする馬だから2400mの長丁場がどうか。実力はあるし、状態も良い。騎手の腕の見せ所だね。

■コントラチェック【A】
体の使い方が良くて、動き自体に問題が見当たらない。好勝負が期待できそうだね。

■シェーングランツ【B】
大跳びで走る馬。良いフットワークをしているけど力強さに欠けている。これからの馬だと思う。

■シゲルピンクダイヤ【A】
一戦ごとに着実に成長している。とくに手前の替え方が上手くなっている。気分良く走れているから順調だと思う。

■シャドウディーヴァ【B】
体の使い方が良くて、反応も良い。ただトモの入り方が少し甘いかな。

■ジョディー【B】
動き自体は悪くないけど、脚の長さが目立っている。馬体がまだ成長し切っていないのだろう。

■ダノンファンタジー【A】
前走同様、調教の動きに文句の付け所がない。ただ、それは馬が完成し切っているということでもある。成長力では他馬に劣っているかもしれないね。力がある馬だからあとは折り合い次第だろう。

■ノーワン【B】
体の使い方は問題ないけど、少し堅さが感じられたね。

■ビーチサンバ【A】
体全体を使っていて、馬自身も気持ちが乗っている。良い状態に仕上がっていると思うよ。

■フィリアプーラ【C】
堅い走りをしていて、2400mは長そうだね。もう少し距離が短い方が向いていると思う。

■フェアリーポルカ【B】
体の使い方が良く、反応も鋭かった。順調そうだね。

■メイショウショウブ【B】
トモの入り具合が良くなっている。体の使い方も問題ない。前走よりも良い状態だと思う。

■ラヴズオンリーユー【A】
2400mに向いていそうな柔らかい走り方をする馬。体の使い方も良い。ただ、唯一気になったところは力強さ。まだまだ成長できるように感じられた。過去のレースでも良い走りをしていたけど、今後の成長次第ではさらにパフォーマンスを上げてくるかもしれない。

GIということもあって、全体的に調教の動きがハイレベル。中でもビーチサンバが良かった。心身共に充実した状態に仕上がっているね。それ以外に気になったのはウィクトーリア、エールヴォア、カレンブーケドール、クロノジェネシス、コントラチェック、シゲルピンクダイヤ、ダノンファンタジー、ラヴズオンリーユーの8頭。少し多い気もするけど、それだけ仕上がっている馬が多い。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬





水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R オークス(G1)(芝2400m)
◎本命馬
⑨シャドウディーヴァ
(牝3、美浦・斎藤誠厩舎、岩田康騎手)
桜花賞馬が使い分けで回避した。グランアレグリアの勝ち方が圧倒的だった分、桜花賞上位馬与し易しのムードが出ており、トライアルや別路線の評価が高まっている。私も下馬評通りの混戦オークスとみている。

別路線の筆頭格、無敗のラヴズオンリーユーにしても、メンタルでの幼さ、危うさを鞍上が懸命に操っての勝利。初の輸送、一気の相手強化は決して楽ではない。コントラチェックは最内枠に入った同型ジョディーと近い枠というのがなんとも厄介だ。

ペースは流れるとは思うので前に行く馬には厳しいとみるが、さりとて後方一気では届かないのが今の高速馬場。内を避ける馬も多く、馬場の3分から4分所を通れる位置取りができる好位から中団前で差せる馬を狙いたい。今年はトライアル惜敗の⑦シャドウディーヴァだ。

高速芝に合う代表血統がダンチヒ系。特にデインヒルのラインは適性が高い。先週のノームコアの父系、プリモシーンの母父系もそうだった。シャドウディーヴァは母父がデインヒル直系のダンシリ。そしてこの開催の2400mでは、父がトニービン直系、あるいは母父にトニービンを持つ種牡馬(ハーツクライやルーラーシップなど)の産駒がやたら来ていて、土曜まで5鞍で該当馬が6連対、3着2回。これにも該当している。

もし内がガラ空きになれば、そこへ潜り込んでも問題ないパワーも父から兼備していて、そうした競馬はお手の物の鞍上も心強い。新馬戦の上がりはいくらスローでも特筆もの。勢力図をひっくり返す。

$お宝馬
⑭フェアリーポルカ
そのフローラSで、上位2頭に優るとも劣らない内容だったのがこの馬。抽選を通ってほしいと願っていた。終始大外回しで距離ロスが大きく、当時は伸びなかった外からグングン差を詰めて0秒1差まで。もし枠があと何頭か内なら突き抜けていたかもしれない。
トニービンを母父に持つルーラーシップの産駒、高速適性は本命馬に少し劣るが、近親にデニムアンドルビー、トゥザヴィクトリーらがいる血統は魅力たっぷり。もしかするともしかするまでの力量は秘めている。

相手上位は②クロノジェネシス、⑫ウィクトーリア、⑤エールヴォア。押さえに⑬ラヴズオンリーユー、⑧ダノンファンタジー、⑩カレンブーケドール、⑮ノーワン、⑪シゲルピンクダイヤ。手広く攻めていきたい。





ブエナビスタで制覇
安藤勝己


◎ ⑬ラヴズオンリーユー
○ ②クロノジェネシス
▲ ⑪シゲルピンクダイヤ
☆ ④シェーングランツ
△ ⑧ダノンファンタジー
△ ⑯ビーチサンバ
△ ③コントラチェック

グランアレグリアがNHKマイルCに回って桜花賞馬抜きで行われるオークスやけど、仮にグランがおっても前から注目しとったラヴズオンリーユーを中心視するんは変わんなかったと思うで。新馬から忘れな草賞まで3戦3勝といっても、戦ってきた相手を思えば判断しづらい面があるのはたしか。ただ、オレ的には「モノが違う」とまでは言えんでも「十分通用する」とは思っとる。素直な性格やで、折り合いの不安がそうない分、距離延長が苦にならん点は何よりや。不安な点を挙げるとすれば、今の東京は高速馬場やで、構えとっては届かん可能性があることくらい。それなりの位置を取る必要はあるやろね。ともあれ、オークスは逃げなら差し有利って傾向やで、同じ人気なら真面目に走りすぎるコントラチェク(嫌々の押さえ)に比べれば計算できる。

対抗クロノジェネシスは乗り難しそうな馬やで、この枠から友一がどう捌くかにかかっとる。母クロノロジストは先週ヴィクトリアMを勝ったノームコアと同じ。高速馬場は問題なくこなすはずやからね。桜花賞でクロノに先着しとるシゲルピンクダイヤの単穴は妥当として、距離延長で大駆けに期待しとるんがシェーングランツ。まだ馬が緩い割に跳びが大きい走りは大箱コースの長距離でこそ。枠だけが微妙やけど、直線すんなり外に運べれば弾けてもいいけどな。一連の流れから桜花賞で掲示板を確保しとるダノンファンタジーとビーチサンバは当然のこと蹴れない。



狩野雄太さん

【オークス・最終結論】激走パターン合致の穴馬を発見!

日曜はオークス(G1、東京芝2400m)です。「桜花賞組か、別路線組か」と言われていますが、どちらも好走パターンはハッキリしています。

桜花賞組から見ていきましょう。近5年、桜花賞馬で好走したアーモンドアイとハープスターは差しタイプ。凡走したレッツゴードンキとレーヌミノルは先行タイプでした。昨年も桜花賞で中団から運んで3着だったリリーノーブルが、先行して2着だったラッキーライラックを逆転しましたね。全馬初めての2400m戦、しかもG1となれば、マイル戦をスピードで押し切ってきた馬には厳しい舞台です。

今年は桜花賞馬が不在。ということで、狙いは【桜花賞で差し遅れた馬】です!2014年以降のオークスは、レース上がり1位の成績が[3-2-1-1]、同2位は[0-1-1-4]、同3位は[2-1-0-1]。桜花賞ではスピードが足りず負けていても、毎回のようにメンバー上位の上がりを出せるような末脚を持つ馬がパフォーマンスを上げてきます。

2018年
2着 リリーノーブル 桜花賞上がり3位

2017年
3着 アドマイヤミヤビ 牡馬相手に2000m勝ち

2016年
1着 シンハライト 桜花賞上がり3位

2015年
2着 ルージュバック 牡馬相手に2000m勝ち
3着 クルミナル 桜花賞上がり2位

2014年
1着 ヌーヴォレコルト 桜花賞上がり3位

中でも上がり2位or3位、牡馬相手に2000mで勝ち星があった馬が激走していますね。2014年以降で3頭が馬券に絡んでいるフローラS組は、すべて上がり1位だった馬。やはり大事なのは末脚です。

もう1つの激走ポイントは【距離を延ばして勝った経験がある重賞連対馬】です。2014年~17年は、該当した馬が2頭ずつ馬券に絡んでいます。前走より走る距離が延びる馬しかいませんから、この経験が生きてくるんです。特に、1600mや1800mから2000mに替わって勝ち星を挙げたタイプはモズカッチャン、アドマイヤミヤビ、チェッキーノ、ミッキークイーン、ルージュバック、バウンスシャッセなど好走してくることが多いので要注意です。

【桜花賞で差し遅れた馬】で上がり2位or3位だったのはクロノジェネシス、エールヴォア。【距離を延ばして勝った経験がある重賞連対馬】はウィクトーリア、エールヴォア、コントラチェック。

◎ ⑤エールヴォア
○ ②クロノジェネシス
▲ ③コントラチェック
☆ ⑫ウィクトーリア
△ ⑦シャドウディーヴァ
△ ⑧ダノンファンタジー
△ ⑬ラヴズオンリーユー
△ ⑯ビーチサンバ




境和樹の穴馬券ネオメソッド

直線スピードの重要性と主力2系統

東京11R オークス(GⅠ)(芝2400m)
2019oaks01.png

オークスは、直線スピードの重要性が高いレース。
2019oaks02.png

1990年以降、オークスでメンバー最速の上がりを使った馬の成績は

【18-9-5-5/37】勝率48.6%、連対率73.0%、複勝率86.5%

メンバー最速の上がりを使って馬券圏内に届かなかった馬は5頭しかいません。そのうち3頭は上がり最速“タイ”の馬が別にいたケースで、いずれももう1頭の上がり最速馬は馬券圏内に入っています。

また、メンバー最速の上がりを使った馬のうち、中団より後ろの位置(4角7番手以降)から最速で上がった馬の成績は

【15-9-5-5/34】勝率44.1%、連対率70.6%、複勝率85.3%

前付けして速い上がりを使うのではなく、溜めるだけ溜めて直線スピードを問う形になりやすいことが分かります。

昨年は4角3番手のリリーノーブルが2着、一昨年は4角2番手のソウルスターリングが勝利。ここ最近は微妙に前付け馬の残り目が出てきてはいますが、それでも、上記した上がり最速馬の成績、位置取りから、やはりオークスは直線スピードを問うレースである。まずはその認識は持っておいた方がいいでしょう。

ちなみに、どんな馬がメンバー最速の上がりを使うかですが、これに関してもやはりハッキリとした傾向があって、
2019oaks03.png

「近2走以内に差してメンバー2位以内の脚を使って連対」

という要素を満たした馬が、メンバー最速候補になります。例外はこの時点でGⅠを2つ勝っていたアパパネくらいのもので、近2走くらいで片鱗を見せてもいないような馬が、突発的に速い脚を繰り出す可能性は低いといえます。

続いて、血統面の話。オークスは、ヌレイエフとダンチヒに注目。
2019oaks04.png

東京を得意にしているヌレイエフは、このオークスとも好相性。2016年は該当馬ゼロ。17年も1頭だけ。意外に該当馬が少ないという点もポイントです。

昨年は、勝ち馬アーモンドアイがこのテーマに該当。もちろん、ズバ抜けた能力を持っていたことは明らかで、血統適性でパフォーマンスを上げたとは言いづらいところですが、それでも、ひとつの要素ではあったはずです。
2019oaks05.png

ヌレイエフ系に対抗する勢力がダンチヒ系。
17年は1~4着馬が父、母父、父母父、母母父のいずれかにダンチヒの血を持っていました。昨年は、唯一の該当馬レッドサクヤが11人気4着。惜しくも馬券にはなりませんでしたが、人気を大きく上回る走りを見せてくれました。これも、ダンチヒの血がもたらした大幅パフォーマンスアップと解釈することが可能。

以上のことから、

『近2走以内に差してメンバー2位以内の脚を使って連対した経験のある、ヌレイエフ系またはダンチヒ系保持・内包馬』

候補馬はこのファクターで絞り込みたいところ。

②クロノジェネシス
(父母父ヌレイエフ、2走前)

⑥アクアミラビリス
(母父アナバー、2走前)

⑦シャドウディーヴァ
(母父ダンシリ、前走)

⑪シゲルピンクダイヤ
(母母父シンダー、前走)

⑦シャドウディーヴァは、母父にダンチヒの血を持ち、前走で中団待機からメンバー2位の脚を使って2着。崩れ知らずの東京コース、今開催の東京芝で穴馬連発のハーツクライ産駒。穴を開ける要素は揃っています。
結果 ⑦シャドウディーヴァ 6着



オークス週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●有力馬のあれこれ●

レーン人気で1番人気に推されそうなコントラチェック。

これまでの3勝はすべて逃げ切りでのものだが、今回はハナを主張しているジョディーがいるため、陣営からは好位に控えても対応できる、というコメントがすでに出ている状況。

ただ、聞こえてきた話では、前走のフラワーCの時には丸山騎手に「逃げてほしい」という指示が出ていたようで、今回の控えてもいい、という話を鵜呑みにすると痛い目にあうかもしれない。

また、レーン騎手サイドが追い切りへの騎乗を相談したところ、追い切りで騎手が乗るとテンションが上がるので乗らなくていい、と断ったらしく、実際追い切りも精神面を重視した軽めの調教となっている。

ほかでは、前哨戦のフローラSを逃げる作戦のつもりが、出遅れて馬群を捌いての差し切りという新境地を開拓したウィクトーリア。

レース直後は疲れがあるから回避濃厚、という話だったが、牧場に戻ったあとの回復が早かったということで一転出走へ。

競馬のルールでレースに出走する馬は10日前までにはトレセンに戻っていけないというものがあり、今回のウィクトーリアは11日前のギリギリで牧場からトレセンへ帰厩。

つまり、フローラSのあとの約1カ月のうち、半数以上を天栄で過ごしていたということになるわけだ。

快進撃を続ける「天栄明け」の馬たち同様に、ウィクトーリアも天栄明けということになる。

ノーザンファームは大阪杯からヴィクトリアマイルまでのGⅠ6戦をすべて制する1強状態。

コントラチェックもウィクトーリアも、その他の有力候補のほとんどがノーザンファーム。

馬券の攻め方もノーザンファームの取捨がポイントになりそうだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●実は最も注目の2頭!?●

春のGIシーズンも次週には競馬の祭典日本ダービーが控えいよいよ佳境を迎える。そんな今週末、日曜日は樫の女王を決める優駿牝馬オークスが行われる。

桜花賞馬が参戦しないこともあり混戦模様と言われているが、そもそも気まぐれな若駒牝馬の争い、いつでも混戦と言える。

ただそうは言っても、過去10年の結果を見ても勝ち馬は8頭が桜花賞組、やはりGIの厳しい舞台を経験している事は大きな強味なのだろう。

そう考えると、まずは桜花賞最先着のシゲルピンクダイヤが注目となる。父がダイワメジャーという事と、今時のノーザンFにカタカナ騎手では無いことでその実績の割に人気にはなりにくい存在。しかし、初勝利を上げた後、軽い?靭帯炎で休養、復帰戦のチューリップ賞の前は馬ナリ調整が中心、桜花賞前も馬ナリ調整だったのだが、この中間は1週前追い切りでビシッと追い切ってきた。状態面に関しては大きな上積みが見込めるというもの。

懸念は、もともとイレ込みやすいところがあり初めての東京遠征については不安はある。ただ、そこはジョッキーの調教師で入念に打ち合わせをし対策を練っている。レース直前の輪乗りでも、他馬から離して1頭でまわろうと、そんなところまで考えている。

和田騎手と渡辺師と言えば、20年前のクラシック戦線を賑わせたテイエムオペラオーとナリタトップロードの主戦、この二人のタッグで挑むオークスとなる。


桜花賞3着のクロノジェネシスのほうは東京コースは経験済み。しかも共に勝利を飾っているように、左回りで尚且つ直線の長いコースに変わるのは逆に大きな加点材料となる。因みに…


出走馬18頭中、デビューからずっと乗り替わりなく同じジョッキーが手綱を取っているのは…

シゲルピンクダイヤとクロノジェネシスの2頭のみ。

桜花賞最先着の2頭がその稀な乗り替わりの無い2頭、奇遇ではあるが現実でもある。

実は最も注目の2頭なのかも知れない。

【競馬場から見た推奨馬券】

ひと昔前のオークスといえば、馬場が悪いイメージが強く、直線は馬場一杯に広がっての、それこそバテあいが当然だったような気がする。当時だったら、アーモンドアイのような卓越した瞬発力を備えた馬では、逆に苦しかったのでは?
その代わりに、前が塞がる馬や、極端な不利を受ける馬もほとんどいなかった。本当に力比べのレースだったよな。
芝の改良や、コース替わりの設定で現在は、雨さえ降らなければ一年中レコードが出るような馬場。馬も内側に集中して、捌けるかどうかも、本当に運次第。ペースもそれほどは上がらず、切れ味勝負となることも多々。昔の力と力の本当に死力を尽くしたような勝負が懐かしい…。
まっ、どっちでも馬券がととれば良いんだけどね!

まずは東京4R。少頭数ながら、素質馬揃いの一戦。その中でも10番ハリスホークがイチ推し。新馬戦から関西遠征させたほどの厩舎の期待馬である。弱いところがあってなかなか順調には使えないが、馬っぷりの良さは未勝利にいるような馬のものではない。前回も半年ぶりで明らかに緩い造りの体つきにも関わらず、出遅れてまくって行くロスのある競馬で、マイペースだった勝ち馬と首の上げ下げ。その前回と比べれば今回は順調だし、暖かくなって馬体も絞れてくるはず。見た目からは、かなりのところまで行きそうな馬。相手も揃ったが、あっさり勝ってほしい馬だ。

単勝 9
馬連 2-9 1-2 5-9
3連複 9の一頭軸 1.2.3.5.に流す

自信度 B



東京5Rは、7番サトノフォースの巻き返しに期待する。前回の中山戦は内回りを意識しすぎて、3コーナー過ぎからかなり外を回り、直線入り口で先行勢に並びかける強引な競馬。あれではさすがにバテて当然。むしろ、0.4秒差なら評価すべき。
能力の高さは十分に感じられた。
ディープ産駒だし、脚質的にも東京の方が合うはず。
武豊の手綱捌きに期待だ。

馬連 7-8 7-9 5-7
3連複 7の一頭軸 5.8.9に流す

自信度 B

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●6分の2の抽選●

今年のオークスは900万の馬に出走可能な枠が2つあり、そこに6頭が登録しての抽選となった。

突破したのはジョディーとフェアリーポルカ。

ジョディーに騎乗する武藤騎手はクラシック初騎乗。

これまでジョディーの主戦を務めてきた武藤騎手だが、新潟2歳Sの時は怪我、阪神JFの時は騎乗停止、フラワーCの時も怪我、と大事なところでチャンスを逃してきたが、見せ場十分だったフローラSに続きこのオークスは抽選を突破して無事に騎乗することが可能となった。

逃げ馬にとっては絶好と言える1枠1番。

本人に話を聞いたところ、なにがなんでも逃げるつもりでハナを譲るつもりはない。出足が遅いタイプなので出ムチを入れてでも行くつもり、と若手らしい強気のコメント。

2枠3番に入った同型のコントラチェックは、周りの状況次第では控えることもある、と藤沢師のコメントは出ているが、テン乗りとなるレーン騎手がどのような対応をするのか興味深い。

レコードが連発している超高速馬場だけに、逃げ馬の作るペースがカギを握っているのは間違いない。

展開を読みきることが馬券への近道となりそうだ。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●乗り替わり初騎乗!●

春のGIシーズンも次週には競馬の祭典日本ダービーが控えいよいよ佳境を迎える。そんな今週末、土曜日にはダートの重賞平安Sが行われる。

昨年暮れの東京大賞典を制したオメガパフューム、そして東海S2着を挟み交流重賞を連勝中のチュウワウィザードの2頭に加え、昨年の覇者サンライズソア辺りが上位人気を形成すると思われるが、この3頭ともに本当の目標はこの後の帝王賞、まして先の2頭は斤量もオメガが59キロ、チュウワは58キロとあって、ステップレース的に意味合いは強いはず。

そう考えると馬券的には面白いレースと言える。

その面白い中で注目してみたいのは、好走しても人気にならないキャラでもあるロンドンタウン。今回も、この2戦の好走から考えればもう少し人気になっていいのだが、鞍上が重賞を勝たせている岩田騎手でも、この2走手綱を取っている吉田隼人騎手でも無いからか、それほど印は集まっていない。

能力的には、韓国とは言えGI2勝、国内重賞勝ちの実績もあり近走が重賞で2・3着、しかも日本の別定の規定で斤量は56キロで出走できるここは、いろいろな面で恵まれているように思える。

鞍上に関しては、まず岩田騎手には声を掛けた段階ではジョーダンキングの先約があり、ただ賞金的に出走できるか微妙な状況だったこともあって結論が出ない内に吉田隼人騎手は新潟で騎乗することが決まり、最終的には空いていた藤岡佑介騎手に声を掛けることになった。

以前にも触れたが、藤岡佑介騎手と言えば、初GI制覇も乗り替わりの初騎乗だったように、とにかく乗り替わり初騎乗でいきなり勝利するイメージの強いジョッキー、今年も阪急杯ではスマートオーディンを見事勝利に導いている。

今回のロンドンタウンも乗り替わりの初騎乗、そういう面で逆にプラスにも考えられるだろう。とにかく楽しみな1頭だ。




日曜メインレース展望・柏木収保

重要レースでの好走を重視、陣営が早くから最大目標に設定/優駿牝馬

母の父となって躍進を始めたクロフネ


 遠い時代は別に、過去20年のオークス快走馬の「前走」別成績は、

▽GI桜花賞……「1着16頭、2着13頭、3着11頭」
▽GIIフローラS……「1着2頭、2着6頭、3着6頭」
▽忘れな草賞……「1着2頭、2着0頭、3着1頭」
▽スイートピーS「1着1頭、2着0頭、3着1頭」

 (1着同着1回、3着にその他1頭)となる。前走、桜花賞組断然。

 今年は3月のフラワーCから直行の人気馬コントラチェックがいる。皐月賞11着→オークス3着のバウンスシャッセの半妹。過去、フラワーC(1987年創設)から直行での快走馬はいないが、フラワーCを経由した馬とするなら、桜花賞出走馬などとダブるが、過去20年「1着2頭、2着3頭、3着3頭」が隠れて存在する。

 まして近年は、間隔が空く出走は大きな死角ではない。さらに、前走が忘れな草賞組にも、そのあとスイートピーSを使い、オークス3着ラブカーナ(07年)を加えることができる。

 しかし、強敵相手とポイントになる重要レースで好走した経験を重視したい。距離不安はあっても桜花賞組の好成績には、そういう理由がある。クロノジェネシス(父バゴ)は、陣営が早くから最大目標をオークスに設定し、関西馬ながら東京の芝【2-0-0-0】の星がある。

 直線、外に振られた阪神JF2着は半馬身差。同じように直線狭くなり、外に回るロスがあった桜花賞3着も、2着とはクビ差だった(勝ったグランアレグリアは不在)。崩れていないところを評価したい。

 先週のヴィクトリアマイル。果敢に飛ばして大レコードに貢献したアエロリットの父はクロフネ。奇しくも、勝ったノームコアは母の父がクロフネだった。

 クロフネは08年から10年連続して総合種牡馬ランキング10位以内を続けたまだ元気な名種牡馬だが、ここまでクラシック馬の父となっていない。おそらくスピード能力を前面に出し過ぎるのが一因だろう。

 だが、その父フレンチデピュティ(マカヒキの母の父となった)と同様に、母の父の時代になって改めて評価急上昇。BMSランキングは、今年を含めた最近5年「12→8→6→5→2」位であり、父フレンチデピュティと一緒に常勝サンデーサイレンスを追撃している。すごい躍進である。

 オークスでの直仔は、14世代でホエールキャプチャの3着(11年)だけなのに、BMS(ブルードメアサイアー)としては半分の世代数で、2着リリーノーブル(18年)、3着アドマイヤミヤビ(17年)、3着アイスフォーリス(12年)を送る。

 次週の日本ダービー出走予定のリオンリオン(青葉賞1着)の母の父もクロフネである。スタミナや底力はあってもスピードもう一歩の種牡馬の産駒に、スピードと切れを加えるサポート種牡馬として躍進を始めたのである。

 クロフネは、母の父となって、なぜかクラシック馬を輩出できなかった不思議に終止符を打ちたい。バゴ産駒のクロノジェネシスに距離不安は少ないはずだ。

 大器の可能性を秘めるラヴズオンリーユー、さらにコントラチェック以下、ライバルは多いが、怖いのは距離適性で上回るエールヴォア(父ヴィクトワールピサ)。祖母の父にトニービンを持つ、ステイゴールド一族である。






優馬

重賞データ攻略
オークス


 桜花賞で圧倒的な強さを見せた女王が不在。これに代わる新たなヒロインの誕生を期待してか、今年は別路線組が人気を集める形となった。桜花賞組VS別路線組、優馬データ班の導く答えは?

前走レース別成績に注目
 過去10年の前走レース別成績は以下の通り。

桜花賞〔8.5.5.59〕
フローラS〔1.4.4.35〕
忘れな草賞〔2.0.0.8〕

 上記3ステップ以外からの臨戦馬は過去10年で〔0.0.1.45〕。過去20年で見ても連対馬は2006年のカワカミプリンセス1頭のみとなっている。また、前走が逃げ切り勝ちだった馬が過去10年で連対なしというデータからも、前走フラワーCを逃げ切ったコントラチェックに過信は禁物。

 同じく桜花賞以外からの臨戦となるラヴズオンリーユーは忘れな草賞の勝ち馬。この組は2勝を挙げているが、勝ち馬2頭はこれまでに長距離輸送を経験したことがあり、キャリアも4戦以上積んでいた。初遠征に世代トップクラスとの初対戦、未知の魅力はあっても信頼度は?

中心は桜花賞組
 やはり中心は過去10年で8勝を挙げる前走・桜花賞組だろう。過去10年、この組から連対した13頭のポイントは以下の通り。

前走5番人気以内(13頭中13頭)
前走3着以内(13頭中11頭)
キャリア4~5戦(13頭中10頭)
乗り替わりなし(13頭中12頭)

 今年はクロノジェネシスがすべての条件をクリア。近3年の勝ち馬3頭もクリアしていた条件で、上の条件を全て満たした馬は過去10年で〔5.3.1.1〕となる。

 距離が2400mに伸びるとは言え、極端なスタミナ比べにならないのがオークス。桜花賞で示した現時点での能力の高さを素直に信頼したい。同馬を馬券の軸に。

推奨馬
クロノジェネシス
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