栗山求コラム「血統の裏庭」

日本ダービー(G1)血統的考察

​ 先週のオークス(G1)は、
先に抜け出したカレンブーケドール(12番人気)を
外から▲ラヴズオンリーユーが交わし、
2分22秒8のオークスレコードで快勝した。

桜花賞組は連を外し、別路線組のワンツーフィニッシュ。

距離が延びたことで勢力図が変わったことが大きい。

勝ち馬は4戦全勝でまだ底を見せていないので、
今後どこまで強くなるのか興味深い。


さて、今週はダービー(G1・芝2400m)。

過去10年間で1番人気馬は3勝、2着1回。勝率30.0%、連対率40.0%。

過去10年間の全平地G1の平均値は勝率35.0%、連対率51.9%なので、
ほぼ同じか少し落ちるレベル。

7年連続で1~5番人気馬しか連対しておらず、
過去10年間のうち8年は1~3番人気馬が優勝している。

全体的には堅めのレースで、びっくりするような穴馬は連対しないが、
1番人気馬の信頼性はやや低め、というレース傾向が浮かび上がる。

無謀な穴狙いはやめておいたほうが賢明だ。


皐月賞(G1)は
1着サートゥルナーリア、2着ヴェロックス、3着ダノンキングリーの順で、
着差はアタマ、ハナ差。

そこから2馬身離されたアドマイヤマーズは出走しないので、
皐月賞上位3頭とそれ以下(4着クラージュゲリエ)は3馬身半差がついている。

逆転は容易ではないだろう。

別路線組では、青葉賞(G2)1、2着のリオンリオン、ランフォザローゼス、
京都新聞杯を勝ったレッドジェニアルあたりが連対候補馬となる。


【サートゥルナーリア】

皐月賞馬サートゥルナーリアはデビュー以来4戦全勝。

年明け緒戦が皐月賞という、
以前なら考えられなかったローテーションで本番を制し、
年明け2戦目に日本ダービーを選んだ。

これまで関西の有力馬は、
年明け緒戦から皐月賞を含めて2回東上するのが普通だった。

長距離輸送を繰り返すことは馬にとって負担だったが、
サートゥルナーリアは皐月賞をぶっつけにすることで1回で済んでいる。

もちろん、外厩の活用と調教技術の進歩で
休み明けでも力を出せる仕上げが可能になった、という背景もある。

皐月賞の前哨戦を使わないという陣営の決断は、
当初からダービーを念頭に置いたものであり、
ぶっつけの皐月賞、という最もリスクの高い地点を無事通過できたので、
ダービーは有利な立場に立つことになる。


「ロードカナロア×スペシャルウィーク」という組み合わせで、
母シーザリオはオークス(G1)や
アメリカンオークス(米G1・芝10f)などを制した名牝。

半兄にエピファネイア(ジャパンC、菊花賞)、
4分の3兄にリオンディーズ(朝日杯FS)がいる。

ロードカナロア産駒はスピードが武器だけに、
芝1800m以上では成績が低下する傾向が見られるが、
母は「スペシャルウィーク×サドラーズウェルズ」という
スタミナ豊富な配合で、前述のとおりオークスを勝っており、
アーモンドアイのように2400mを苦にしないはず。

アーモンドの母フサイチパンドラは
オークス2着でエリザベス女王杯(G1)の勝ち馬だった。

フットワークが大きいので
小回りの中山コースよりも広い東京コースのほうが走りやすい。

また、父ロードカナロア譲りの落ち着いた気性は大きなセールスポイントで、
テンションが上がったりカッとするところがない。道中も落ち着いており、
スタミナをロスすることなく走ることができる。

鞍上の意のままに操れる乗りやすさがあるのでテン乗りでも心配ない。

皐月賞は馬群に閉じ込められるリスクを避けるため、
終始外を回る安全策で快勝した。

ダービーは馬群がバラけるので外にこだわる必要はなく、
中団より前で折り合うことができれば凡走は考えづらい。


【ヴェロックス】

「ジャスタウェイ×モンズーン」という組み合わせ。

母セルキスはドイツ産馬で、
現役時代に独オークストライアル(G2・芝2000m)を勝った。

母の父モンズーンはドイツ血統のスタミナ型。

17年にオークスを勝ったソウルスターリングの母の父でもある。

母方にチーフズクラウンを持つジャスタウェイ産駒は5頭中3頭が勝ち上がり、
本馬のほかにラブミーファイン(函館2歳S-2着)、
マスターフェンサー(伏竜S-2着、ケンタッキーダービー6着)が出ており成功している。

ヌーヴォレコルト(オークス)、
モズカッチャン(オークス2着)にも含まれていた血で
東京芝2400mにも実績がある。

過去6戦して唯一連対を外したのが東京で行われた東京スポーツ杯2歳S(G3)。

勝ち馬からハナ、アタマ、ハナ差の4着だった。

しかし、このときは最後の直線で他馬にぶつけられる不利があり、
それがなければ勝っていても不思議はなかった。

前走の皐月賞はサートゥルナーリアと一騎打ちの末にアタマ差2着。

400mの距離延長に不安はなく、東京コースへの適性も問題ない。

実力を出し切れば勝つ可能性は十分ある。


【ダノンキングリー】

「ディープインパクト×ストームキャット」という組み合わせで、
ダノンレジェンド(父マッチョウノ/JBCスプリントなどダート短距離重賞9勝)、
ダノングッド(父イルーシヴクオリティ/東京スプリント4着)の半弟。

全兄2頭は条件クラスだったが、
この馬はデビュー以来4戦3勝、共同通信杯(G1)を勝ち、
皐月賞で僅差3着という戦績からも明らかにモノが違う。

「ディープインパクト×ストームキャット」は、
キズナ、アユサン、ラキシス、リアルスティール、エイシンヒカリ、
ラヴズオンリーユー、サトノアラジン、スタディオブマンと、
これまでに8頭のG1ホースが出ているニックス。

東京芝2400mでは
キズナ(ダービー)とラヴズオンリーユー(オークス)がG1を勝っている。

母マイグッドネスはウェストコースト(トラヴァーズS)の半姉で、
2代母カレシングは米2歳牝馬チャンピオンという良血。

ただ、スピード色の強いファミリーで、
母の仔は全兄弟を含めてマイル以下を得意としており、
この馬だけが例外的に2000mでも活躍している。

400mの距離延長はプラス材料とはいえない。

サートゥルナーリア、ヴェロックスよりは一枚落ちる。


【リオンリオン】

皐月賞上位組に割って入るとすれば青葉賞を勝ったリオンリオン。

七夕賞(G3)を勝ったメドウラークの半弟で、
全兄ダノンディスタンスは京都新聞杯(G2)3着馬。

ルーラーシップ産駒は東京芝2400mで連対率34.9%と圧倒的。

主戦の横山典弘騎手は騎乗停止のため
今回は息子の横山武史騎手が手綱を取る。

弱冠二十歳だが今年すでに20勝を挙げている関東期待の若手ジョッキーだ。

父が乗るよりもマークは薄くなるので
逃げ馬にとっては大きなアドバンテージだろう。

サートゥルナーリアとヴェロックスが牽制し合うようなら
漁夫の利を得る可能性もある。


調教の動きや枠順などを総合的に判断し、
週末に最終結論を出したい。





水上学の血統プロファイリング

2019年 日本ダービーの血統トレンド
血統面ではキングマンボ系がカギ。父か母父キングマンボ系の3着以内。例は、

父→エイシンフラッシュ、ローズキングダム、ベルシャザール、ドゥラメンテ、レイデオロ、コズミックフォース

母父→アントニオバローズ、ワグネリアン

となっていて、またタガノグランパ、エアスピネルなどの人気薄もあと一歩まで来ていた。

速い決着でも、時計が掛かった年にも対応している。

重視すべき血統トレンドは?
現在主流はキングマンボ系



3カテゴリーで出走予定馬を解説!MMグラフ
           合計 レース適性評価  状況評価  絶対能力評価
1位サートゥルナーリア 15点 5点 5点 5点
2位ダノンキングリー  14点 5点 5点 4点
3位クラージュゲリエ  13点 4点 5点 4点
3位ランフォザローゼス 13点 5点 4点 4点
3位ヴェロックス    13点 4点 5点 4点
6位ロジャーバローズ  12点 5点 3点 4点
7位ダノンチェイサー  11点 3点 4点 4点
7位リオンリオン    11点 4点 4点 3点
7位レッドジェニアル  11点 4点 3点 4点
10位アドマイヤジャスタ 10点 3点 4点 3点
10位シュヴァルツリーゼ 10点 3点 4点 3点
10位タガノディアマンテ 10点 4点 3点 3点
13位サトノルークス   9点 3点 3点 3点
13位メイショウテンゲン 9点 2点 4点 3点
15位ナイママ      8点 2点 3点 3点
15位ニシノデイジー   8点 3点 3点 2点
17位エメラルファイト  7点 2点 2点 3点


2019年 日本ダービー登録馬総合分析

【サートゥルナーリア】
ロードカナロア産駒の距離適性は母方に左右される面が強く、その点で母シーザリオだから問題なし。負けるならいろいろ初めてをクリアしなければならなかった皐月賞と見ていたが、簡単に突破した。被せられる競馬はまだ分からず、ダービーのラッキー枠である1番枠でも引けば逆に出負けした際は不安材料となるかもしれないし、当日予想される30度超えの暑さに弱かったということもないわけではないが、あくまで仮定レベル。キングマンボ系でもあるし、ロードカナロアなら高速馬場も歓迎。ケチをつけるところは見当たらない。

【ヴェロックス】
母はドイツ馬。母父モンズンなので、底力が強いタイプだ。父ジャスタウェイの産駒は軽さが目立つので、その点はうまく補完できている配合と皐月賞時に書いたが、その意味で東京替わりはプラス。ただ、高速馬場のままだと対応力にはかなり不安がある。

【ダノンキングリー】
キズナ、リアルスティール、そしてその全妹ラヴズオンリーユーと同じ、「ディープ×ストームキャット」のニックス配合。加えて母の母がリローンチの血を受けているので、高速決着も歓迎だ。この馬場なら距離不安はない。ただ、ここまでのレースぶりをみると、器用さが先に立っている。完成してしまっているきらいがあり、上積みはどうか。

【クラージュゲリエ】
日本におけるキングマンボの本丸であるキングカメハメハ産駒、そして母の父タニノギムレットもダービー馬。中山の急坂適性が低いと皐月賞では嫌ったので、東京替わりはかなり歓迎。近親にトゥザヴィクトリー、サイレントディールらがいて、またダート馬の多いビスクドールの枝のため、高速馬場は向いている。リオンリオンとは祖母が姉妹同士、父が父子同士という極めて近い配合。伏兵の一角だ。

【リオンリオン】
クラージュゲリエの項で書いたように、かなり近い近親にあたる。母方の高速適性は高いが、ただ、ルーラーシップ産駒である分は、キングカメハメハ産駒のクラージュには見劣るか。最大の問題は、輸送続きとなるため好走例の少ない青葉賞を勝った関西馬であること、逃げ切りが極めて難しいレースであること。

【ランフォザローゼス】
ドゥラメンテの4分の3同血という極近似配合。まだキャリアも浅く、上積みはメンバー中で一番では。青葉賞組は未勝利だが、関東馬ならまだ期待は持てる。最も不気味な存在。

【エメラルファイト】
皐月賞は捻挫のため使えなかった。遠縁にはジェニュインやアサクサキングスなどもいるのだが、クロフネ産駒の芝の一流馬は、基本的にマイル以下となる。スケールにも乏しく、ダービーでは荷が重いのでは。

【ニシノデイジー】
ハービンジャー産駒は高速馬場に強いが、皐月賞は良いところなし。使い込んで上積みも疑問だ。一変は常識的には考えづらい。

【メイショウテンゲン】
ディープインパクト×フレンチデピュティの配合は、マカヒキやカミノタサハラと同じ。ただ南米牝系で軽さのあったマカヒキとは違い、重厚で本格化は秋以降という牝系の上、高速馬場も疑問だ。

【レッドジェニアル】
在来牝系で、モンテホープの流れの実に懐かしい血統。そこにキングカメハメハで、パワーとタフさはかなりのレベル。京都新聞杯は母レッドアゲートが得意とした京都外回り(東京も得意だった)、しかもメイチの内容だった。そこからの中2週、また気性的に輸送も心配。勝ち負けまではさすがに厳しいが、血統を考えると押さえは回したい馬だ。

【ダノンチェイサー】
ディープ×ダンチヒ系で高速対応力は高い。ただし、母がダンチヒクロスで、距離適性はかなり疑問となる。高速適性だけで押さえは回すかもしれないが、2400は心配だ。

【アドマイヤジャスタ】
小回り適性が高い血統で、器用さが先に立つ。兄アドマイヤラクティの4分の3同血だが、ジャスタウェイ産駒だから兄よりスピードに優るとはいえ、さすがに今の馬場では心配だ。使い込まれていて上積みもあまり期待できない。

【サトノルークス】
タッチングスピーチやムーヴザワールドの全弟で、基本は晩成血統だし、高速馬場への適性はあまりない。突然の大雨くらいしか好走のイメージが沸かない。

【ロジャーバローズ】
京都新聞杯では驚異的な粘りと差し返しを見せた。それもそのはずで、従姉にジェンティルドンナがいる良血、父が同じディープインパクト。かなり近い配合となる。また母父もジェンティルと同じダンチヒ系。高速適性も高い。反動とローテは気になるが、もしかしたら馬券に絡めるだけのスケールを持つ1頭。

【ナイママ】
高速適性も厳しいし、距離もギリギリなところ。上積みも望みづらい。むしろ夏以降のGⅢ小回りコースでの重賞で良いところがありそうだ。

【シュヴァルツリーゼ】
ハーツクライにドイツ血統という配合で、母は独オークス2着、さらに一族には独ダービー馬や独オークス馬が居並ぶ名門だ。スタミナ要素が強く、現状の高速馬場になると厳しい。万一夕立でも来れば面白いか。晩成型で本領は秋以降だろう。

【タガノディアマンテ】
皐月賞は直線に見どころがあり、直行出来たら面白いかと思っていたが、賞金面で不安が大きく京都新聞杯を使わざるを得なかったのが痛い。皐月賞からの京都新聞杯、輸送してのダービーは何とも厳しいが、血統的には母父キングカメハメハでトニービン×ヌレイエフとダービーゆかりの血統を母に持つだけに、余裕があれば100円でも押さえたい。


2019年 日本ダービー総括

サートゥルナーリアの中心は揺るがないだろう。普通に勝つ馬に本命を打つならこれしかない。ただ、今年はこれと何を絡めるかが予想の主眼。逆転の可能性がわずかでもある馬、あるいはヒモで最も面白い馬に本命を打つという手はある。ランフォザローゼスやクラージュゲリエは血統の裏付けもあり候補として面白い。京都新聞杯1,2着馬も、ローテさえ考えなければかなり惹かれるのだが。あとは当日の暑さに注意。パドックは必見だ。




調教Gメン研究所・井内利彰

大本命馬サートゥルナーリアを脅かす存在は?日本ダービーの追い切りチェック!

馬場広い東京で状況整えば人気以上に走る、メイショウテンゲン


 先週のオークス。週中、最終追い切りを終えた時点ではラヴズオンリーユーに本命を打とうと思っていましたが、初めての東京競馬場への輸送、前々日輸送などが気になり、対抗評価に下げることに。替わって本命にしたエールヴォアでしたが、パドックでその姿を見た時に「これでヨシ」と思ったのは事実です。ただ、ラヴズオンリーユーも非常に落ち着きがあって、これなら◎○で決まる、と思ったのですが。

 なかなか結果の出ない予想が続いていますが、今週はダービー。これまでのことを悔いている場合ではありません。皐月賞の1着2着3着が出走するかぎり、非常に馬券の組み立てが難しくなりそうですが、このあたりは印の打ち方で対応できるかも知れません。レース当日は東京競馬場でのお仕事。鳥肌が立つレース直前の雰囲気から、感動のレース後まで、じっくりと余韻に浸るためにも、昨年◎ワグネリアンのような印を打ちたいと思います。

 なお、netkeiba.comで単勝予想オッズが1番人気のサートゥルナーリアに関しては、トレセンニュースの方で速報させていただきました。そちらをご覧いただくか、あとは金曜日に公開される予定の重賞捜査網でも取り上げる予定です。

サートゥルナーリア、日本ダービー最終追い切り速報/栗東トレセンニュース

 5月26日(日)は東京競馬場で日本ダービー(芝2400m)が行われる。5月22日のnetkeiba.comの予想単勝オッズで1番人気のサートゥルナーリア(栗東・角居勝彦厩舎)は、今朝一番のCWでレースに向けた最終追い切りを行っている。

 多くの報道陣が見守る中、タニノフランケルを追走する内容。2馬身ほど後ろだったが、折り合いを欠くようなことはなく、スムーズに追いかけていく。

 3コーナーから4コーナーで差を詰めていき、完全に射程に入った位置で最後の直線へと向いてくる。並びかけるまでが楽だったので、見た目にも楽々と先着するだろうなといった感じだったが、圧巻は残り100mほどからの伸び。

 仕掛けられて、矢のように伸びる鋭さは前走時と同様かそれ以上といった感じ。時計は6F83.0~5F67.8~4F52.8~3F38.8~1F11.5秒と全体の数字は前走時の最終追いよりも速くなった。あとは初めての東京競馬場でいつもの自分を見失うようなことがなければ、無敗の二冠馬誕生というシーンは十分に考えられるだろう。




【日本ダービー/ヴェロックス】
 前走時は最終追い切りが芝馬場で軽くなったことを受け、輸送前日の金曜日に時計を出したと判断しましたが、結果的にはこれで皐月賞2着という結果。レース当日の馬体重が478キロだったことを思えば、あまり馬体を減らしたくない調教内容だったのかな、といった気もします。

 それに比べると、かなり計画的に時計を出しているなあという印象のこの中間。変則的な2週前追い切りとして、5月12日の日曜日にCWで6Fから時計を出しています。その4日後にはCWで素晴らしい併せ馬先着の動き。これが1週前追い切りでした。そして、最終追い切りは単走でしたが、時計はある程度出ています。6F82.3秒、1F11.4秒は前走と比較しても、きっちりと仕上げたという印象。ここを目標に抜かりなしといったところでしょう。


【日本ダービー/アドマイヤジャスタ】
 M.デムーロ騎手に乗り替わるということもあり、ジョッキーが手綱を握っての1週前追い切り。CWでアドマイヤエイカンを追走する内容でしたが、楽々と追いついたところまでは良かったと思いますが、相手の手応えが楽な最後の直線は少々苦労していました。それでもゴールではきっちりと先着する内容。ジョッキーとの相性が良さそうな動きを見せてくれました。

 最終追い切りは坂路。ジョッキー騎乗でアディラートを追いかける併せ馬でしたが、テンから追いかけ続けて、残り400mから並んで、最後は突き放すという内容でした。これだけ迫力ある動きができれば、皐月賞からの逆転もイメージしたくなる、そんな攻めた調教内容だと思います。


【日本ダービー/ダノンチェイサー】
 休み明けのNHKマイルCでしたが、2週前から3週続けて併せ馬で先着。しっかりとした前向きさを見せて、仕上がりとしては申し分ない状態。そんな印象を受ける調教内容でした。しかしレース結果は4着だけに「ここに向けての叩き台だったのでは」という見方もあることでしょう。しかし、それは結果論だと思います。

 そう思えたのが最終追い切り。サトノルークスとの併せ馬でしたが、先行していたにも関わらず、最後は遅れてのゴール。きっちり仕上げて使った前走から中2週というローテーションも合わない、そんな印象も受けます。


【日本ダービー/リオンリオン】
 3走前から騎乗した横山典弘騎手の機転により、逃げ先行のレースで結果が出てのダービー出走。それだけに、ジョッキーの乗り替わりは残念なところがありますが、馬自身は3走前から確実に変化を見せています。元々前を追い抜くことが上手ではない馬、だから最終追い切りもCWで追走して、ウレキサイトを交わし切れなかったところがあります。

 ただ、これについて松永幹夫調教師は納得。「ウレキサイトの調子はいいし、追いかけられた方がいい馬。これでジョッキーが感触を掴んでくれれば」と長所とは逆な面を見せることで横山武史騎手にレースでのイメージを持ってもらうことにしたようです。時計は6F83.5秒としっかり負荷はかけられていますし、あとはどんなレースをしてくれるかだけ。


【日本ダービー/メイショウテンゲン】
 前走のレース内容から、弥生賞が雨馬場適性の高さでの勝利という見方に固まったのでしょう。さすがに今回は予想単勝オッズも人気がありません。また、今の時計が速い東京芝にも適性が低いと考えるのが普通だと思います。

 ただ、最終追い切りの内容は良かったと思います。松山弘平騎手(レースは武豊騎手が騎乗予定)が跨っての併せ馬でしたが、外を回ったこともあり、しっかりと伸びています。以前から指摘しているように、右回りで外側に馬がいない状態なら、本当にいい伸びを見せて走る馬。馬場の広い東京競馬場で同じような状況が叶うようなら、人気以上に走ることは間違いないと思います。


◆次走要注意

・5/18 平安S【オメガパフューム】(3人3着)

 最終追い切りでCWというのは初めてでしたが、反応の素早さを見せる内容でした。これについて「これまでにないことで、判断が難しい」とレース前日に話していた安田翔伍調教師ですが、あのレースぶりを見れば、結果的には少し早い仕掛けだったとしても、59キロでなければ押し切れた可能性が大。次は違います。

[メモ登録用コメント] [帝王賞]最終追い切りでラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・3歳未勝利【エガオノメガミ】
 CWでの3頭併せを先行していましたが、最後のゴール前で内からレッドアネモスが迫ってきても、手応えはこちらが優勢。相手は追い切り番長といってもよいくらいの動きを見せるので、それに対してこれだけ動けば優秀。レースでも先行できるようだと着順を一変させるはずです。



【日本ダービー】美浦・栗東レポート

【日本ダービー】美浦レポート~ダノンキングリー
萩原清調教師のコメントは以下の通り。

―追い切りの感触は
「良かったと思います」

―どんなことを心がけていますか
「一番は折り合いですね」

―そのあたりもうまくいきましたか
「そうですね。ジョッキーが感触をつかんでくれたと思いますので、実戦では今日の追い切りの感じを頭に入れてやってくれると思います」

―皐月賞は3着、振り返っていただけますか
「良い内容だったと思います」

―東京競馬場は向いていると思いますか
「それはあまり思ってないです」

―立ち回りのイメージはありますか
「特にないですけど、ジョッキーにはしっかりイメージしてもらいたいと思います」

―ジョッキーに具体的に指示を出す、ということはありますか
「それはないですけど、ジョッキーの方が今までの競馬の知識はあると思いますので、全面的に信頼してお任せします」

―戸崎ジョッキーは「どうしても勝ちたい」と言っていましたが、そういう思いは伝わってきましたか
「それはちょっと、わかんなかったですけど」

―ノームコアがヴィクトリアマイルを制し、厩舎もいい雰囲気だと思いますが
「まあ、変わらずにやってるつもりです」

―今回は3強と言われていますがいかがですか
「いろいろなとらえ方があると思いますけど」

―逆転は可能だと思っていますか
「それはもちろん、(逆転は可能だと)思っての出走になりますので」

―2009年のロジユニヴァース以来のダービー出走になりますが
「しばらく遠ざかっていたので、もっと出さなくちゃいけないと思ってます」

―ファンの皆さんへ一言お願いします
「こういう大舞台に出走させられることに感謝しているとともに、当日は熱い戦いが見られると思いますので、皆さんぜひ競馬場で観戦していただければと思います」

戸崎圭太騎手のコメントは以下の通り。

―今日の感触はいかがでしたか
「本当に順調に来ていますし、馬の状態もすごくいい感じで追い切りを終えたな、という感じです」

―今日はどんなところをチェックしていましたか
「先週はしっかりやっていましたので、今日は手応えを見るのと、道中のハミの取り方、折り合いを確認する感じで追い切りをしました」

―先週との違いはありましたか
「先週は乗っていないので分かりませんが、しっかりやってくれて、気合が入っている感じでした」

―皐月賞は3着、この結果についてはどう思っていますか
「差がなかったので、悔しい思いをしましたけれども、イメージ通りのレースはできたかな、と思いますし、最後の直線の進路取りで馬場の良いところとちょっと悪かったところの差は出たかな、と思いますけれども、改めて力を感じさせる走りはしてくれました」

―逆転は可能、という感触はありますか
「そうですね」

―3強と呼ばれることについては
「その中の1頭に乗せていただけるのは光栄に思いますし、幸せです」

―東京コースのイメージはできていますか
「東京でも2戦2勝と相性が良いですし、イメージはできています」

―距離についてはどう思っていますか
「この馬にとってベストかというと疑問はありますが、力でカバーしてくれると思いますし、そのあたりは対応できると思います」

―ここまで4戦全てで手綱を握っていますが、改めてどんな馬ですか
「この馬はスピードを持っている馬ですね。センスのいい馬だと思いますし、競馬はしやすいと思います」

―去年のダービーはエポカドーロで2着、改めて振り返っていただけますか
「去年はもう少し、というところだったので、他でも言ってるんですけど、違う景色を見れたところがあって、去年くらいからダービーは勝ちたいな、というレースになりました」

―去年の2着でガラっと気持ちが変わりましたか
「そうですね」

―今年は勝ちたい、ということですか
「勝ちたいですね」

―ダービーの勝利が近づいてきたという気持ちはありますか
「ありますけど、そう簡単に勝てるレースではないと思っているので、そのあたりは感じてますし、去年は2着で、そういう思いをさせていただいて、改めて今年、有力馬、チャンスのある馬に巡り合えたことは幸せを感じています」

―こういうレースをすれば勝てる、というイメージは持っていますか
「この馬のいいところを引き出して、切れ味を持っていますので、枠順を見て組み立てを考えようと思っています。まずは良いところを出して、精いっぱい戦っていきたいと思います」


【日本ダービー】美浦レポート~エメラルファイト
相沢郁調教師のコメントは以下の通り。

―追い切りが終わっての心境は
「ここまで無事に来たので、やることはやりました」

―動きはいかがでしたか
「今日は素晴らしかったです。先週は物足りなかったので、びっしりやるように指示しました。終いの動きも良かったです」

―皐月賞を回避しての調整過程は
「軽い、人間でいえば突き指のような、例えは悪いですが、そこまでひどい炎症ではなかったので、1週間くらいで乗り出して、ダービーに間に合うかと思ってやってきましたが、うまくいきました:

―動きを見てても問題なさそうですね
「脚元はもう大丈夫です」

―東京コースへの適性は
「引っかかる馬ではないし、上がりの脚を使いますので、東京でも大丈夫だと思います」

―前走のスプリングSはどう感じましたか
「今まで戦ってきた相手が強い馬でしたし、負けた理由が出遅れとはっきりしていましたし、好位につければ勝負になると思っていました」

―弟子の石川裕紀人騎手と臨むダービーは
「やっぱり自分の弟子と、ダービーを勝ったら最高だと思っています」

―勝ったらどうなると想像されますか
「そうなればうれしいですね」

―具体的な指示はされていますか
「もう、本人が毎日乗っていますので、僕よりわかっていると思います」

―今日は話をしましたか
「今、少し話して、大丈夫でした」

―2005年のダンスインザモア以来の出走ですが、ダービーへの思いは違うものですか
「やっぱりダービーを勝ちたい、夢でした。オークスは勝っている(1999年・ウメノファイバー)ので、ダービーを勝てたら本望です」

―オークスとダービー、両方獲って、という思いは強いですか
「ホースマンとして夢ですね」

―作戦や考えていることはありますか
「彼が毎日乗っているので、僕は見てるだけです」

―ファンの皆さんへメッセージを
「皐月賞は残念でしたが、ダービーを目指して頑張ってきました。応援よろしくお願いします」

石川裕紀人騎手のコメントは以下の通り。

―今日の感触はいかがでしたか
「順調に調教を積めて、最終追い切りもいい時計で走れたと思います」

―どんなことを心がけて乗られましたか
「先週(の時計)がちょっと遅くなってしまったので、今週はしっかりやりたい、ということで、理想通りの調教ができたと思います」

―しっかりやれたという感触はありますか
「はい」

―皐月賞を回避した後、馬の変化はありましたか
「ちょっと脚を痛めましたが、そこからは何事もなく、少し休みはありましたけど、順調に来られていると思います」

―どんな馬だと思っておられますか
「性格はまだ子供ですけど、走りではいい意味で良さが出たり、やんちゃな部分が走ることにつながったりしていると思います。あとは、折り合いのつくところが一番強いところだと思います」

―東京芝2400メートルのイメージはついておられますか
「走ってみないとわからないですけど、折り合いとかそういうところでカバーしてくれればと思います」

―相沢調教師から具体的な指示は出ていますか
「今のところは特に出てないです」

―師弟関係で挑むダービーですが
「新馬の前から調教とかずっと乗り続けている馬で、師匠の馬で重賞を勝って、ダービーに出走できるのは幸せだと思いますし、結果が出るのが一番だと思います」

―師匠とはダービーに出られてうれしい、という話はしていますか
「してないです。終わってからですね」

―まだ平成生まれのダービージョッキーはいませんが、ダービー制覇を狙っていますか
「もちろんです。がんばります」

―"僕が先になりたい"という気持ちは強いですか
「強いですね」

―周りの騎手をライバルだと思ってらっしゃいますか
「もちろん、みんなライバルだと思います」

―2016年のイモータル以来のダービーですが、やはり他のレースとは違うと思いますか
「2回目ですけど、違うと思います」

―気持ちの高まりはありますか
「まだ緊張だったりとかはないですけど、今週はいつもより気が引き締まる思いで生活しています」

―どんなことが変わりますか
「まだ実感はないですけど、雰囲気とかそういうのは普段とはちょっと違うものがあるかと思います」

―ファンの皆さんへメッセージを
「エメラルファイトは順調に来ています。いいパフォーマンスを見せられればと思います。応援よろしくお願いします」


【日本ダービー】美浦レポート~ランフォザローゼス
藤沢和雄調教師のコメントは以下の通り。

―追い切りが終わって馬の状態は
「休み明けを1度使わせてもらって、そんなに速い時計じゃないんですけど順調に、馬の気分も乗ってきていい感じだと思います」

―今日の追い切りはどんなことに注視していたのでしょうか「遅い時計だったんですけど終いは併せるように計画して、予定通りでした」


―福永騎手は騎乗していませんでしたね
「いつも杉原が調教して、先週乗ってもらって問題ないそうです」

―福永騎手は何と言っていましたか
「ずいぶん穏やかな馬でびっくりしていました」

―何か指示は出しましたか
「休み明けを1度使わせてもらって、前走よりは幾分動けるようになって期待していると言っておきました」

―レースについてはいかがですか
「前走はたまたま私の馬のそばで福永くんが近くにいたので、大丈夫だと思います」

―前走を振り返ってください
「休み明けの状態だったので、いいペースだったので追走は大変だったと思うんですけど、ゴール前は近づいてきたので合格点かなと思います」

―上積みはありますか
「競馬を使わせてもらって、息遣いもいいし、気合もいいので、上積みはあると思います」

―良さ、特徴はありますか
「穏やかで、スピードはあるんですけど、ハンドルがきくので、デビュー戦から順調に、調整がしやすいですし、入れ込んだりすることがないので楽な馬です」

―今回は1強、3強と言われていますが、そこに入り込む余地はあると思いますか
「皐月賞から来た馬たちが毎年、青葉賞組より強いので、何回か挑戦させてもらったのですが、今回も強い馬がいると思うので、(こちらは)胸を借りて、若い馬ですから、どのくらい差があるのかを見たいと思っています」

―現役最多、21頭目の日本ダービー出走ですが
「血統馬でこのレースに間に合うかと思ってたんですが、何とかギリギリ間に合ったので、(ダービーは)たくさん使わせてもらってるんですけど、期待できる馬なので応援してください」

―やはりダービーは違うものですか
「ここへ来るまでが大変なので、素晴らしいレースだと思っています」

―ファンの皆さんへメッセージを
「使い込んできて幾分大人っぽく、たくましくなってきて、前走以上に走れると思うので、応援してください」


【日本ダービー】栗東レポート~サートゥルナーリア
辻野泰之調教助手のコメントは以下の通り。

(前走の皐月賞1着を振り返って)
「年明けからレースを使っていなかったので、その辺りがレースに行ってどう出るかなという心配なところはありました。終わってみれば、外を回ってしっかり差し切ってくれて強い内容で勝ってくれたなと思っています」
ジョッキーも目一杯追ってくれていたかなとは思いますが、最後は少しスタンドに物見をして、他の馬に迷惑をかけてしまった辺りはまだ幼いところが残っているのだなと感じています。まだ、がむしゃらには走っていないのではないかと感じています」

(前走後の調整について)
「レース後は2週間ほどノーザンファームしがらきへリフレッシュ放牧に出しました。レースの3週間前にこちらに帰ってきています。追い切るごとに体の張りも良くなってきていますし、良い状態でレースに向かえるのではないかと思っています」

(調教過程を振り返って)
「先週は感触を確かめてもらうという目的でレーン騎手に乗ってもらいました。全体的に少しゆっくりした流れの追い切りになりましたし、追い切り後の馬体を見て、もう一段階負荷をかけられる状態になってきたのではないかという判断で、今日は先週よりももう少し負荷を強めた追い切りを行いました。
 (レーン騎手からは)ストロングホースだということと、イメージ通りの馬だったとコメントをいただきました。良い感触で追い切りに乗ってもらえたと思っています。
 こちらのリクエストした通りに調教に乗ってきてくれましたし、真面目なジョッキーだなと感じたので、少し子供っぽいこの馬には合っているのではないかと感じています。
 もう一段階負荷をかけていこうということで、今日もCウッドチップコースで後ろから外を回しました。直前まで馬の後ろでしっかり我慢できいましたし、加速してからの脚も相変わらず良い動きをしてくれていました。良い状態でレースに臨めると思います。
 皐月賞の前よりも良い意味でゆとりのある体つきになってくれているので、本当に良い精神状態と馬体の雰囲気でレースに行けそうです」

(今回のレースに向けて)
「元々左トモの推進力が強い馬で、右手前が好きな馬ではありますので、左回りに関しては心配はしていません。やはり初めて走る距離ではありますし、落ち着いて走れる馬なので、こなしてくれるとは思っていますが、そこは走ってみないと...というところでもあります。
 お母さん(シーザリオ)はオークスを勝っていますし、お兄さんのエピファネイアはジャパンカップで強いパフォーマンスを見せているので、もしかしたら最適な舞台なのではないかと思えます。力は出してくれるのではないかと思っています。
 (レーン騎手は)ビデオを見て、レースを研究してくれているそうですし、こちらから特に指示とかリクエストというのはないとは思います。馬の力を出し切るレースをしてもらいたいです。
 やはり皐月賞で接戦を演じた2頭は強いと思います。他の馬たちもダービーという舞台へ目一杯馬を仕上げてくると思うので、どの馬にも警戒は怠れないとは思っています。
 2冠の資格を持ってダービーに臨めるのはこの馬だけですし、私たち関係者とファンの皆様も期待されていると思います。一生懸命最後まで走ってもらいたいです」

ダミアン・レーン騎手の22日のコメントは以下の通り。レーン騎手は22日の追い切りには騎乗していない。

―サートゥルナーリアにはどんなイメージを持っていますか
「VTRやレースの結果を確認して、非常にいい馬ということで、乗るのを楽しみにしています」

―どんなところがいいと思いますか
「レース中はいくつもオプション(選択)はあると思いますが、VTRを見ていてレースのスタイル、終いの脚を見ていて、素晴らしいと感じました」

―今回が初騎乗となりますが、そのあたりはいかがでしょうか
「もちろん大きなレースが近づくと、自分も含めてテンションは上がってくると思いますが、何よりも楽しみにしています」

―日本最大のレースである日本ダービーに騎乗する当日はどんな心境になるのでしょう
「そういう盛り上がり、テンションを経験することを楽しみにしています。エキサイティングなフィーリングになると思います」

―1番人気になると思いますが、そのあたりの気持ちは
「1番人気といっても気持ちは変わらないので、非常に楽しみにしています」

―日本ダービーは初めてですが、どんなものだと想像していますか
「騎乗したことはありませんが、何度もテレビで見たことがあります。たくさんのファンが作っている雰囲気を実際に感じられるのを楽しみにしています」

―10万人の前でレースをしたことはありますか
「この3年、メルボルンカップに騎乗していまして、数は同じくらいだと思います。ですから、オーストラリアでは10万人のファンの前で騎乗した経験があります」

―ご自身の持ち味は何だと思いますか
「特に自分の何がポイントというか、素晴らしい協力をしていただいている皆さんにバランスよくチャンスをいただいて、そのサポートに感謝しています」

―ファンに向けてメッセージを
「今週日曜日のダービーで、1人でも多くの方にお会いしたいので、ぜひ競馬場へ来てください。参加することを楽しみにしています」


【日本ダービー】栗東レポート~ヴェロックス
中内田充正調教師のコメントは以下の通り。

(前走の皐月賞2着を振り返って)
「道中はリズム良く走れて、終いも良い脚で伸びてきました。少し足らなかったかなという内容でした。
 ジョッキーが上手く外々を回りながらでしたが、スムーズに行ってくれたかなと思っていました。
 馬群には入っていなかったのですが、馬群に入った時にまたどうなるかというところはあると思います」

(前走後の調整について)
「少し疲れているかなと思ったのですが、そうでもなくここまで順調に来ています」

(調教過程を振り返って)
「(1週前は)少し負荷をかけたかったので、時計が出ていました。十分に負荷はかかったかなと思っています。
 今週は東京への輸送もありますので、調整程度と思ってやりました。終いの動きもしっかりしていました。順調と言えると思います。
 皐月賞で厳しい競馬をして、一つ体が膨らんだイメージはありますので、一つ上積みがあっても良いのではないかと思っています」

(今回のレースに向けて)
「元々ここを目標としてきましたので、適性等についてはここが一番ベストかなと思っています。
 再度輸送になりますし、体調面もこれからどう維持できるかというところもありますので、無事に当日を迎えられればと思っています。
 距離延長はプラスかなと思っています。
 (サートゥルナーリアを)逆転というよりは、お互いがお互いの走りができればと思っています。良い競馬が見せられればという気持ちです。
 この舞台のためにスタッフ一同取り組んできました。ここで良い競馬を見せられればと思っています。ぜひ応援よろしくお願いします」

川田将雅騎手のコメントは以下の通り。

(前走の皐月賞2着を振り返って)
「スムーズに予定通りの競馬ができましたし、しっかりと走り切ってくれました。着差はわずかですが、本当によく頑張ってくれた結果だと思っています」

(1週前追い切りに跨がった感触は?)
「しっかり仕上げていくために、強めの負荷をかけました。すごく良い内容で走ることができました。とても良い追い切りだったのではないかと思っています。
 徐々に体が成長していますし、成長した分の良さを感じながらの追い切りにもなりました。改めて皐月賞からダービーに向けての間でもしっかりと成長してくれたなと感じています」

(今回のレースに向けて)
「若駒ステークスで初めて乗った時に、道中少しダービーでやれるなという雰囲気を感じる瞬間がありました。そこに無事に辿り着くことができました。この馬のポテンシャルをその時に感じましたので、何ら問題なくダービーを走り切ることができると思います。
 もちろん皐月賞馬は着差以上に強かったですし、さらに良い状態でダービーに来ているのは間違いないと思います。他にも強い馬がいますが、ヴェロックス自身もすごく良い状態でここに向かって来られていると思うので、まずは自分の競馬をしてから...というところです。
 (皐月賞でのサートゥルナーリアは)まだ少し動けないのだろうなという印象を持ちました。前哨戦を使ったわけでもなかったですし、ぶっつけで本番に来て少し動きづらいのだろうなと思いながら、横で感じていました。
 もちろんすごく強い馬に向かって行くので、そのための時間を過ごしてきました。今までで一番仕上げにも来ています。全力の仕上がりで挑むダービーだと思っています。あとは何とか良い結果を得られるようにしたいです。
 すごく強い馬がいて、そこにチャレンジしに行く立場なので、良い状態で来られていると思います。ダービー当日を楽しみにしてもらえたらなと思っています」


【日本ダービー】栗東レポート~ダノンチェイサー
池江泰寿調教師のコメントは以下の通り。

(前走のNHKマイルカップ4着を振り返って)
「少し間隔があいていたのですが、思った以上に馬が仕上がっていました。よく頑張ってくれたなと思いました」

(前走後の調整について)
「そんなに疲労が溜まっていなかったので、それと中2週でそんなに強い追い切りも必要としないので、前走の状態を上手くキープできたなと思います」

(最終追い切りを振り返って)
「中2週で東京までの輸送もあるので、Cウッドチップコースで半マイル、3頭併せという内容でした。少し遅れはしましたが、オーバーワークにならなくて良かったなと思っています。
 周りが動く馬だったのでそう映ったと思うのですが、ちょうど良い調整ができたと思っています」

(今回のレースに向けて)
「1600mぐらいでしたら折り合いは付けやすいのですが、2400mとなるとなかなか難しいと思います。その辺が今回の鍵になると思います。
 やはり折り合いが鍵になると思うので、前半リラックスして、折り合いをしっかり付けて、直線でエネルギーを残すようなレースができればと思っています。
 なかなか変則2冠に挑戦する馬が最近減ってはきています。その中で元々マイルが得意というか、そういう血統なのですが、2400mは長いでしょうけども、あえてそういう難しい2400mのダービーに挑戦するという姿を皆さんにお見せしたいので、ぜひ応援していただければと思っています」

B・アヴドゥラ騎手のコメントは以下の通り。

(日本ダービーの騎乗が決まった気持ちは?)
「非常に興奮しています。日本の昨今の競馬レベルが非常に高いというのは世界で周知されていることです。日本の中でもレベルの高いダービーに乗れるということは非常にありがたいことです。池江調教師の馬に乗れることもありがたいことだと思っています」

(初勝利で跨がった印象は?)
「乗ったのは小倉の未勝利でした。勝った時の手応えや勝ち方もそうでしたが、最後に池江調教師にも、この馬の将来は非常に楽しみだよとお答えしました。それが本当にこのようになりました。先週も調教に乗ったのですが、馬が成長しているなという手応えを感じました」

(最終追い切りを振り返って)
「思ったほどタイムが出なかったというか、少しズブい面が出てしまったのかもしれません。自分がオーストラリアで大きなレースを勝つ時はなぜか調教の時に走らないのです。それはなぜかというと、本番に向けて馬が力を蓄えているということです。調教で走らないからと言ってレースで走らないわけはないわけで、逆に自分の今までのオーストラリアでの経験から言うと、こういう馬が走るのだよということを皆さんにお伝えしたいです。
 先週跨がった時はまだ100%ではなくて、これから調子を上げていく段階だったと思います。その時点で自分としては良い感触を得ました。良いように言い過ぎかもしれませんが、今週は馬がむしろ落ち着いていて、あのような感じだったのではないかと思います。当然ながら池江調教師の仕上げを信じていますし、今週末に向けて良い状態であると思いたいです」

(東京コースの印象は?)
「非常に綺麗なコースだと思います。皆さんもご存知のように広いコースですから、どの馬にもフェアでチャンスがあると思います。坂もありますし、自分としても面白いですし、世界の中でも良いコースの一つだと思います」

(今回のレースに向けて)
「ダービーというすごく大きなレースがいろいろな人にプレッシャーを与えると思いますが、非常に良いコースで乗れるわけです。たぶん人気する馬が勝つのではないかと、皆さんが思っていると思います。どちらかと言うと、そういう強いと思われる馬にプレッシャーも行くでしょうし、マークされるでしょう。むしろ自分は楽にプレッシャーなしに乗れるかなと思います。
 きさらぎ賞を勝った時のVTRも見ていますし、非常に良い勝ち方をしました。NHKマイルカップの時は少し不利もあって力を出し切れなかったのですが、川田騎手の話ももちろん聞きました。馬の良いところは目に見えていますので、そこに期待したいです。
 何とかこの馬の良いところを出して、良い結果を出したいです。自分で努力して何とかしたいと思います。今週が自分の(短期免許)最終騎乗なのですが、日本から帰る前に皆さんに良い結果を残して、ファンにまた来てほしいと思ってもらいたいです。頑張ります」


【日本ダービー】栗東レポート~クラージュゲリエ
池江泰寿調教師のコメントは以下の通り。

(前走の皐月賞5着を振り返って)
「レースを使うごとに落ち着きが出てきました。折り合いもしっかりついて、正攻法の競馬ができました。ここに来てだんだん成長しているなと感じました」

(前走後の調整について)
「皐月賞後は一旦ノーザンファームしがらきへリフレッシュさせていただきました。皐月賞の疲れはすっかり取れましたし、良い状態で栗東に戻ってきました。こちらに戻ってからも順調に毎週追い切りをこなして、皐月賞以上の状態には持ってこられたなと思っています」

(最終追い切りを振り返って)
「Cウッドチップコースで6ハロン、長めから2頭併せで行きました。思ったよりも時計が出ましたし、動きも良かったですし、良い状態に仕上がっているなと思っています」

(今回のレースに向けて)
「(以前走った東京と)少し距離は違うと思いますが、とにかく折り合いが3歳になって、かなり進境が見られています。その辺はあまり心配していないですし、滞在や当日輸送よりも一泊した方が落ち着いてレースに臨めるので、今回は良いなと思っています。何と言っても父(キングカメハメハ)も母父(タニノギムレット)もダービー馬なので、そういう血がレースで爆発してくれれば良いかなと思っています。
 レースが上手になっているので、(三浦騎手には)正攻法の競馬をしてくれて、直線でがむしゃらに追ってくれればと思っています。
 2歳の時は本当にヤンチャでかなり難しいところがありました。3歳になってからは優等生で少し元気がないかなと心配するぐらい精神的にも成長しています。もちろん肉体的にもだいぶ3歳牡馬らしくなっています。何とか一発逆転を狙っていますので、ぜひ注目して下さい」


【日本ダービー】栗東レポート~サトノルークス
池江泰寿調教師のコメントは以下の通り。

(前走の皐月賞14着を振り返って)
「初めての多頭数でいきなりクラシックのGIだったので、その辺が影響したのか、ゲートは五分に出たのですが、やはり多頭数で馬が物怖じしたのか、いつものポジションが取れずに後方になってしまいました。馬場状態も展開も前の馬有利のような競馬だったので、不完全燃焼に終わりました。スムーズに競馬ができれば入着はできたのではないかと思っています」

(前走後の調整について)
「皐月賞の後はノーザンファームしがらきでリフレッシュさせていただきました。良い状態でまた戻ってきましたし、先週辺りからどんどん状態が上がってきて、皐月賞以上の状態に仕上がっていると思います」

(最終追い切りを振り返って)
「実質の追い切りは先週終わらせたのですが、今週は微調整で、Cウッドチップコース半マイルでサッと馬なりでやりました。すごく反応も良かったですし、ピークに持ってこられているのではないかと思います」

(今回のレースに向けて)
「中山の2000mよりは絶対良いと思うので、コースが広くなる分、伸び伸び走れると思います。皐月賞で一回強い相手と多頭数で戦ったのが経験になればと思っています。
 元々センスのある馬で、競馬が上手なので、そういうような正攻法の競馬ができればと思っています。
 この馬はセリの時からすごく期待されていた馬で、その馬でダービーに進められたのは本当に光栄だと思っています。その中で少しでも上の着順を狙いたいと思います。とにかく皐月賞で悔しい思いをしたので、能力は上位の馬にも引けをとらないと思うので、何とかこの馬でも一発を狙っています」


【日本ダービー】栗東レポート~ロジャーバローズ
辻野泰之調教助手のコメントは以下の通り。

(前走の京都新聞杯2着を振り返って)
「その前のスプリングステークスが少しメンタル面でピリピリした状態でレースに臨んでしまって、力を出し切れませんでした。前走に関しては落ち着いた状態でレースに臨めるかがポイントだったと思います。パドックから返し馬、ゲートまで落ち着いてこなしてくれたので、これなら力を出し切れるなと思って見ていました。
 ジョッキーが切れるタイプではないという判断で、自分でレースを作る選択をしてくれました。最後の最後まで踏ん張ってくれていましたし、良いレースをしてくれたとは感じています」

(前走後の調整について)
「中2週ということで、まずダメージや疲れがないかというところを見てきました。思ったよりも馬体の回復が早かったですし、馬が元気一杯になるのも早かったので、もう1週前から坂路で少し強めの負荷をかけていけるまでに回復してきていると思います」

(最終追い切りを振り返って)
「最終追い切りは浜中騎手に乗ってもらって感触を確かめる程度でした。仕掛けてからの反応も良かったみたいですし、前走と変わらず良い状態でレースには臨めそうです」

(今回のレースに向けて)
「左回りに関しましてはデビュー戦の新潟で経験しています。切れるタイプではないので、自分のペースでレースを作っていってくれる形が良いのかなと感じています。
 逃げなければいけないというタイプの馬ではないですし、他に主張する馬がいればその後ろでもしっかり折り合いがつけられる馬なので、スローの切れ味勝負にならなければ、良いレースができるのではないかと思っています。
 まだ重賞など大きなレースは勝てていないのですが、何とか自分の力を出し切って、強い馬を相手に頑張ってもらいたいです」
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