調教Gメン研究所・井内利彰

ほぼパーフェクトな追い切りを見せた1頭とは!?ユニコーンSの追い切りをチェック!

東京ダートは雨の影響がカギとなる!


 今週もGIはお休みということで、重賞は函館競馬場と東京競馬場。開幕週の函館芝がどんな状態なのか、雨の影響をどこまで受けるのか東京ダート、ということで、やはり今週も勝ち馬を予想する際にその舞台がどんな状況になるかを予想することが先決になりそうです。

 さて、週末は東京競馬場でのお仕事が続いていますが、その関係でパドックを観ることが多くなりました。この時季だけに、発汗している馬は多くいますが、やはりまだ今は発汗量の少ない方が好走しています。多汗だからといって軽視するのではなく、無汗を重視する、これがイイと思います。


【ユニコーンS/デュープロセス】
 これは個人的な見解ですが、2走前の昇竜Sが後方からのレースになったことが幸いした形で距離延長に対応した前走だと考えています。やはりスピード一辺倒で押し切るレースよりも、後ろから差す競馬をすることがいかに重要であるかを示したようなレースだと思います。

 この経験により、今回も同じレースをすればよいだけ。1週前追い切りのCWでは気負ったようなところもありませんでした。その動きを見て、ほぼこの馬の本命に決めていましたが、最終追い切りが坂路4F58.6秒という内容。4F目最速ラップは当然として、この全体時計が遅くなった点についてどう判断すべきなのか。これはウマい馬券の印を決めるまでに解決しようと思います。


【ユニコーンS/ワイドファラオ】
 芝で結果が出ていたこともあり、ダート転戦が今となりましたが、もともとその適性の高さを感じていたという話。スタート地点が芝の東京ダート1600mなら、その初戦として最適であることは間違いないでしょう。

 ここ2走が1週前CW、最終追い坂路というパターンだっただけに、そうなるものと思っていたら、今回は2週続けてCWというパターン。1週前追い切りは右回りが少し走りにくいのかなと思うような感じでしたが、最終追いではそれが改善されたような走り。手応え良く併せ馬では先着しましたし、あとは本当にダート適性があるかどうかというところです。


【ユニコーンS/ノーヴァレンダ】
 主観的な話になってしまいますが、前走時は明らかに2歳時とは違う追い切りの動きで、5着という結果も仕方ないところかなというのが個人的な感想。それに比べると、普通キャンターの時点から前走とは動きが違ってきた、これも主観的ですが、その実感はあります。

 判断難しいのが最終追い切り。CWでしっかり時計を出す形となりましたが、道中の走りはこの馬らしい推進力を見せる内容。ただ、ゴール前ではアメリカンウェイクの手応えがよく見えすぎて、ひょっとしてまだ?と思ってしまいます。いやいや、6F81.1秒、1F11.5秒なら動きとしては十分。前走時よりはこの馬らしい走りを見せることができるはずです。


【ユニコーンS/ヴァニラアイス】
 ダートに転戦してから複勝率100%。芝ではメンバー最速上がりをマークできなかった馬が3走前にそれをマークしたように、ダート適性が高いことは間違いないでしょう。ただ、坂路では4F目が最速になるラップを踏めるので、脚をためて走ることは上手です。

 問題は今回の距離、しかも直線の長い東京競馬場でも同じような走りができるかどうか。ここは適性の問題なので、調教内容に関して触れておくと、1週前追い切りで坂路4F49.8秒ですし、最終追い切りは4F目最速ラップ。現状でほぼパーフェクトと思える調教内容だと思います。


【ユニコーンS/ブルベアイリーデ】

 2走前から2週続けて坂路で2F25秒切りという追い切りを見せていましたが、前走も同じ形。東京競馬場への輸送があってもこれだけやれることを評価して、ウマい馬券では本命を打ちましたが、最後はちょっと伸び負け。でも初めてのマイル戦でここまでやれれば、十分といった感じもしました。

 今回は1週前追い切りで坂路2F23.9秒と驚きの脚力。最終追い切りでは4F目11.9秒で2F24.4秒。4F目11秒台はこの馬だけでしたから、これは高く評価すべき。netkeiba.comの単勝オッズではかなり人気がありませんが、前走のレース内容も込みでマイル2走目の上積みにも期待したいところです。


◆次走要注意

・6/9 エプソムC【アンノートル】(7人6着)

 パドックでその姿を見た時にさすが勢いある近況といった感じ。二人引きでしたが、入れ込んでいるというよりも闘志が溢れる感じでした。それだけに超スローは応えたと思いますし、この一戦だけで重賞は通用しないと見限るのはどうかと思います。

[メモ登録用コメント] [芝]調教タイプが本数多い併用系統なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・2歳新馬【キメラヴェリテ】
 先週新馬勝ちしたキズナ産駒。それに続きそうなのが本馬。最終追い切りは坂路でブレイキングドーンとの併せ馬でしたが、追いかけて突き放すという走りを披露。脚力はすでに重賞級です。





【ユニコーンS】美浦・栗東レポート

【ユニコーンS】栗東レポート~ヴァニラアイス
◎ヴァニラアイスについて、高柳大輔調教師

・(端午ステークスは)全てがうまくいったというか馬も落ち着いていましたし枠順も良く流れも良く、騎手もうまく乗ってくれました。最後も力が入りました。

・(レース後は)少し疲れが見えたので放牧に出して、疲れが無くなったらユニコーンステークスに向かおうと思っていました。牧場に何度も足を運び確認の後、行こうと思いました。(栗東トレーニングセンターに戻ってからは)順調です。疲れが無かったら何の問題も無い馬なので落ち着かせることを中心に調整を続けてきました。馬はリラックスしているので前回よりも飼葉を良く食べていますしいい状態だと思います。

・(一週前追い切りは)坂路でしっかりやるようにして動きは良かったです。今週は輸送もあるので調整程度でしたが持ったままでいい時計を出してくれました。前回よりも調子の良さを感じます。

・(東京ダート1600mと今回は初めて尽くしですが)左回りの経験はあります、(長距離)輸送も小倉で経験済みではありますが、一番心配なのが距離です。うまく馬を落ち着かせて走らせてあげたいですね。折り合いさえつけば対応できると思います。

・スタートが上手なことに加え、気性が激しく行きたがる面があります。ですから前目の位置でのレースが多いのですが、今回は落ち着かせていきたいと考えています。


【ユニコーンS】栗東レポート~デュープロセス
◎デュープロセスについて、安田隆行調教師

・前走(青竜Sを)勝って4連勝ですが出来過ぎかなと思っています。前々走の中京(昇竜S)が4コーナー最後方から直線だけで凄い脚を使って勝ってくれました。前走はそこからどんなレースをしてくれるのかと思いましたが、騎手にまかせました。ある程度出して好位からの競馬で押し切ってくれました。(騎手によると)一頭になったらソラを使って気持ちが抜けていたそうです。その後2着の馬が突く形になりまた伸びてくれましたが着差以上に楽だったという話でした。まだどんなレースが合っているか掴みきれていないので今回も騎手に任せます。ただレースの幅は広いと思います。

・(前走が初の1600m)1400mと1600mを比べてみても今回(のマイルは)全く心配ありません。

・前走を勝った後このレースを目標に順調に調整を続け、先週もコースでいい形で調教を消化出来て今回に至ってます。

・先週ある程度コースでビッシリやって速い時計を出しましたので、今週は輸送も考えてサッと流す感じでした。(58.6-12.0と)いい状態をキープしていると思います。予定通りここまで来ています。

・前走も勝っている舞台、(自厩舎では)レッドアルヴィス(2014年)もこのレースを勝っているのでなんとか(このレース)二つ目を狙いたいと思っています。今回ダート戦線を戦う3歳の一流馬が揃いました。この中でいい競馬をしてもらいたいですね。ファンの方の応援を頂き5連勝を目指します。


【ユニコーンS】栗東レポート~ノーヴァレンダ
◎ノーヴァレンダについて、斉藤崇史調教師

・(伏竜Sは)スタートからずっと砂を被ってしまいました。途中で(砂を)被らない場所に出せれば良かったのですが、3コーナー4コーナーもずっと被されてしまい馬がそこで気持ちが萎えてしまったかという印象があります。

・(その後は)ちょうどいい使える番組も無かったので一旦ノーザンファームしがらきに放牧に出して、ユニコーンSに合わせて戻しました。

・(一週前追い切りは)北村友一騎手が乗れる日に、全体的にしっかりというイメージで騎手には伝えて乗ってもらいました。前走までの感じですとハミにもたれながら走る部分が多かったのですが、今回はそこを治すということに重点を置いてやってきました。それがしっかり出来ていたと思いますし騎手もその点は良かったと言ってくれているので良かったです。良い内容の追い切りでした。

・(最終追い切りは)先週全体にしっかりやっているので、今週はそこまで必要ないということで藤懸騎手に乗ってもらいました。思っていたよりも時計が早くなりましたが内目を回って無理していませんから内容としては良かったと思います。

・(昨年からの成長点は)以前は精神的に幼い部分もありましたが、一歳大人になって、少しずつそういう面が抜けつつあります。前走までは去年の流れで調教していましたが、敗れたことによりハミにもたれるという課題をハッキリさせて修正できましたので今回は再チャレンジという感じですね。

・どんなレースにいっても一生懸命走る馬。ただ前回砂を被って止めてしまうところがありましたからそういうところが出なければと思っています。その面さえ見せなければいいレースをしてくれます。

・東京競馬場も初めてでワンターンの競馬も初めて、芝スタートも初めてで、初めて尽くしですが状態はいいので何とかこなしてくれるのでは無いでしょうか。

・(マイルは?)距離は経験していますしスピードもありますので心配していません。好位の外目で砂を被らないよう運べたらと思っています。前走から立て直してきましたので結果が出るように頑張ります。


【ユニコーンS】栗東レポート~ワイドファラオ
◎ワイドファラオについて、辻野泰之調教助手

・(NHKマイルCは)スタートを決めて好位から競馬をしてくれましたし、直線に向いた時は「オッ!」と思わせてくれました。本当に一生懸命走ってくれたと思います。

・レースの後は放牧に出しましてレースの一週間ほど前に栗東トレーニングセンターに戻ってきました。相変わらず体調は良さそうですし調整も順調にきています。

・(一週前追い切りは)Cウッドチップコースで追い切りました。もともとCウッドチップコースではハミを取りすぎるところがあるので、そのあたりがどうかということを確認したのですが、すごくリラックスして走ってくれましたし落ち着いてここまで調教は進めてこられていると思います。落ち着いて走れている分、最後まで手応えに余裕がありましたし仕掛けてからの反応もよかったのではないかと思います。

・(最終追い切りは)一週前、Cウッドチップコースで追い切っていますので今日もメンタル面がどうかというところに重点を置きましたがリラックスして走っていましたしいい状態で競馬には向かえると思います。

・(昨年からの成長面は)今年に入ってから毛ヅヤも良くて体調面で安定していい状態をキープできているので、そのあたりが去年走っていた時と違うのかなと思います。とにかくスタートが上手で2~3完歩目には他の馬より前に出ています。ですからそこを生かしてこれまでいい競馬をしてくれているので今回もそんな競馬になるのではないかと思っています。

・(初ダートについて)デビュー前からダートでもやれるのではと思っていた馬です。パワーもありますし、しっかりこなしてくれるのではないかと思います。距離は実績もありますので競馬はやりやすいと思います。

・スタートがいいので前目の競馬にはなるとは思いますが行きたい馬がいれば、それを見ながらでもいいと思います。いなければ逃げてもいいと思いますし、そのあたりは自在性のある馬だと思います。芝で重賞を勝っていますがダートでも勝ってくれれば視界が大きく開けると思いますので応援していただければと思います。


【ユニコーンS】美浦レポート~デアフルーグ
鈴木伸尋調教師の調教後のコメントは以下の通り。

「前走の後はいつもの通り、近くの牧場へ短期の放牧に出て、20日弱で戻ってきて順調です。
(1週前の追い切りは)順調そのものです。掛かることもなく、落ち着いていて順調でした。
(今日は)前の2頭を見て、その反応を見るという指示でしたが、いい反応をしていて良かったと思います。前走は最後の追い切りで反応が少し鈍いと思いましたが、今回の方が素早く反応したというか、いい反応だったと思います。
(前走は)内枠になって窮屈な競馬だったのですが、直線で内が開いて伸びてきたので、内容はすごく良かったと思います。これまで中山の1800メートルしか走ってなく、東京の1600メートルを経験させたいと思って出走させたのですが、そういう内容のレースが出来たと思います。馬込みの中で掛かることもなく、直線は狭いところを抜け出してきて、上がりも35秒前半を使って収穫はすごくあったと思います。
ユニコーンステークスも目標のひとつにあって、前回も走ったので(今回の条件は)全く問題ないと思います。前回で負けた馬にはぜひ勝って、重賞のタイトルを手にできたらな、と思います」

津村明秀騎手の調教後のコメントは以下の通り。

「(最終追い切りは)最初から最後までいい形で終えられました。先週もいい動きで、今週も整える程度でいいかなと思いましたが、併走馬が動かなかったので最後は気持ちよく走らせました。元からいい動きをする馬で、特に不安はなく、無事に終えることが目的でした。いい形で終えられました。動きは先週よりは若干重さが取れた感じで、十分に仕上がったと思います。
(これまでのレースは)こちらの期待と手綱に応えてうまくレースができたので、いい感じで来ていますね。前走は初めての最内枠という厳しい条件で、レースもうまくいったとは言えませんが、いい経験が出来たレースで、2着でも悲観はしていません。(コースは)前回はこなしているので心配はしていません。
デビューから乗せてもらって思い入れがあるので、何とか大きいところを獲りたいです。まだユニコーンステークスの後も大きいところを狙える馬なので、きっちり決めて上に羽ばたいていけたらなと思います」


【ユニコーンS】美浦レポート~ヴァイトブリック
和田正一郎調教師の調教後のコメントは以下の通り。

「(前走は)ゲートのタイミングが合わなくて、思ったより後ろからの競馬になって、勝ったクリソベリルを追いかける形になってしまいました。着差は離れてしまいましたが、よく追い上げて頑張って走っていたと思います。中間はノーザンファーム天栄で調整してから、こちらへ戻ってきました。順調に来ていると思います。
(先週は)土曜日に時計を出しました。坂路でしたが、伸ばしてからよく走れていたと思います。
(今日は)ウッドチップコースで前に2頭を先行させて後ろから併せに行きました。しっかり動かしておきたいと思っていて少し追いかける形でしたが、直線でしっかり動けたと思います。前走もいい感じだと思いましたが、変わりなく来ていると思います。
京都、中山、園田と走っていますが、どのコースでも卒なく競馬ができていますので、どこの競馬場でも力を出してくれるのではないかと、そのように考えています。強い馬も揃っていると思いますが、ヴァイトブリックもいい競馬ができるのではと考えています。応援よろしくお願いします」
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