田原基成さん

【宝塚記念】逃げて、逃げて、逃げまくれ。これ以上の言葉はいらない。/阪神12R リボン賞

【阪神11R 宝塚記念】

川田将雅の「リベンジ力」はすさまじい。

例えばダノンファンタジーで馬券圏外に敗れた桜花賞。その次のレースでキッチリ勝利を収め、返す刀で翌週の第1レースをも制してみせた。もう一例を挙げると、単勝1倍台のレッドフレイで執拗な絡まれ方をされ失速した3月9日中山12レースの翌日、中京で1レースを勝利……できるだけ早く借りを返さないと気がすまないのだろうか。

【7-6-2-1】

これは川田将雅の2019年第1レース成績だ。唯一の馬券圏外は競走中止だから、実質馬券圏内率は100%。先週あんなことがあったからこそ、朝イチに幸先の良いスタートを切りたい騎手心理が窺える。土曜阪神1レース、何度も苦杯をなめたアーモンドアイと同じシルクレーシングの馬であるサルトアトランテに騎乗するのも何かの縁か。

……と、ここまで先々週のストーリーを振り返ってみたが、結果は以下のとおりだ。

田原基成@競馬ストーリーテラー@keibastorytell1

僕のなかで川田将雅って武豊クラスなんだよね。「リベンジ」までのスピードがめちゃくちゃ早い。唯一異なるのは武豊さんがニコニコしながら勝ち切るのに対し、川田騎手は鬼気迫る「怒り」が勝利への活力に変換されるイメージ。何はともあれ、僕の川田将雅ストーリーもいったん完結。これにてスッキリ。
10:18 - 2019年6月8日



「競馬ストーリーテラー」を名乗る私は、競馬を終わりのない長編小説だと思っている。「ダノンプレミアム・ショック」を早々に振り払い、運気を自らの手で変えた川田将雅がその週に挙げた勝利数は「5」。初ダートで鮮烈な勝ち方をみせたエアアルマス(私はこの馬をGI級だと思っている)をはじめ、先を見据える将来性豊かな馬で結果を出すあたりはさすがとしか言いようがない。

読者のみなさまはダッシャーゴーゴーという馬を覚えているだろうか?

サクラバクシンオーを父に持つ同馬は芝1200m重賞で3勝2着4回……キンシャサノキセキ、カレンチャン、そしてロードカナロア。分厚い層で形成されたスプリント路線の一角を担った馬だ。

なお、同馬にはGIで2度の降着経験がある。それを引き起こしてしまったのは他ならぬ川田将雅。「因果応報」という言葉が当てはまるのなら、今春のGIシリーズに受け続けた不利は必然か。

ただ、もう十分だろう。

2週間前の土曜阪神1R、サルトアトランテだけでは「リベンジの量」が足りない。またしても隣枠に入った因縁の相手とも言えるC.ルメール騎乗・レイデオロを完封してこそストーリーは完結する。上半期の総決算のグランプリですべてにケリをつけてしまえば良い。お膳立ては整った。

キセキについても触れておこう。

この馬を疑うタイミングは3つ。内回りコースと道悪、そして外枠だ。三重苦を強いられた昨年の宝塚記念8着は当然の結果。それより私が評価したいのは、同じ条件に見舞われた有馬記念で残り200mまで先頭をキープしていた点。もはや内回りコースは克服したと捉えて良いだろう。

大阪杯は稍重に近い良馬場。
外枠も無事回避することに成功。

あとは当日の馬場のみ……幸いにも予報を見る限り雨の可能性は低い。6月下旬の暑さも2年前に夏競馬連勝ならウィークポイントにはならないだろう。レイデオロとの比較で、気候適性のアドバンテージは計り知れない。

余談だが、私は2004宝塚記念の覇者・タップダンスシチーが大好きだった。サンデーサイレンス産駒全盛時代に登場した「肉を切らせて骨を断つ」特異な戦法……この馬が勝った計12戦において、同産駒は1度しか2着に入れていないのだ。まさしくサンデーサイレンス・クラッシャー。

ついて来れるならついて来い。ただし、潰れても知らないぞ??

小細工なし、真正面からすべてを受け止めるそのスタイル。私にはプロレスラー・小橋建太の姿がフラッシュバックしてしまう。汗をかかずともクールに勝ち切るC.ルメールはさしずめアンドレ・ザ・ジャイアントといったところか。同じフランス出身、設定に無理はない……と信じたい。

1枠1番を引いたキセキと川田将雅に中途半端な競馬など望まない。道中は番手に控えてもかまわないが、私が描く絵は先頭で直線を迎える積極策だ。

メジロライアン。
メイショウドトウ。
タップダンスシチー。
アーネストリー。

宝塚記念の勝ちパターンは偉大な先輩が教えてくれた。それを踏襲すれば、おのずとヴィクトリー・ロードは拓けるだろう。

逃げて、逃げて、逃げまくれ。

これ以上の言葉はいらない。キセキが私の本命だ。

相手だが、宝塚記念に関して言えば2001-2018年の上がり3F最速馬成績は【7-10-0-1】連対率94.4%。やはりこの数字を見逃すわけにはいかない。肉を切らせたうえで、切れ味を発揮できる馬に食指が動く。

その筆頭として挙げたいのがリスグラシュー。

不安定な面も覗かせた2-4歳春を経て、4歳秋以降は【1-3-1-0】。このなかには2度の海外GIも含まれているのだから立派だ。ヴィクトリアマイル制覇を目標とした昨春はマイル仕様のローテーションを歩んだが、下半期は1800→2200→2400mと距離延長でGI勝利と海外GI2着……適性がどちらにあるかは明らか。2013-2017年にかけて牝馬が馬券圏内を確保し続けるレース性質も含め、評価を上げたい1頭だ。

エタリオウも軽視禁物。

今回のキーワードは「鞍上・横山典弘」それに尽きる。カンパニー、アンビシャス、そしてゴールドシップ……前走差し届かずの馬を乗り替わりでの積極策で勝利へと導いてきた歴史は見逃せない。今回は十中八九、先行策。それに宝塚記念で5勝を誇るステイゴールド産駒の血が爆発すれば戴冠も夢ではない。馬の能力は足りる。

切れ味ならスワーヴリチャードも双璧。

私はこの馬の本質を「ハーツクライ風」だと捉えている。東京向きと見せかけた小回り巧者、ということだ。アルアインを完封した昨年の大阪はその姿を現したレース。揉まれず運べる大外枠も好都合だ。

穴妙味を求めるならスティッフェリオ。

大阪杯はイン有利の馬場で外枠を引き当てた時点でジ・エンド。それでも勝ち馬と0秒5差なら及第点を与えられる。キセキがある程度飛ばしている展開を想定したとき、1000m通過57秒6の激流を先行押し切りの福島記念は価値が高い。

「上がりを要する上がり3F最速」実績豊富なレイデオロまでを3連複フォーメーションの3列目に設定。明らかに前走がメイチだったアルアインはバッサリ切る。

【阪神11R 宝塚記念予想の印】
◎1 キセキ
〇12 リスグラシュー
▲3 エタリオウ
☆6 スティッフェリオ
注11 スワーヴリチャード
△2 レイデオロ

【3連複/フォーメ】1-12,3,6,11-12,3,6,11,2(10点)


【阪神12R リボン賞】

現級昇級後、足踏みが続くサンライズセナ。ここで頭打ちなのでは……と思われるかもしれないが、オメガパフューム、エイコーンなど戦ってきた相手は強力。芝スタートで行き脚がつかなかった近2走の内容から、ダートスタートの阪神1800mは歓迎だ。

相手本線にはオンザロック。こちらは現級の安定株だが、私のなかで「本命にできなかった馬」との位置付け。左回りに良績が集中するタイプだけに、急坂右回りは危険性をはらむシチュエーションでもある点に注意したい。

ウインネプチューンは「ウイン軍団」西のエース・松山弘平への乗り替わりが不気味。ブリンカー着用後、掲示板外のないレースぶりは見逃せない。スムーズなら上位には食い込んでくるだろう。

当該コース【2-1-0-0】のシンハラージャも当然警戒すべき1頭。ただ、それ以上に妙味を感じるのはリシュブール。園田1400mにおいて、1分27秒3の勝ち時計は相当に優秀だ。この時計はGI馬スーニが園田で記録したタイムとまったく同じ。ポンと先手を奪うことができれば面白い。阪神ダート1800mで2戦2勝のドゥリトル、未知の可能性を秘める初ダート・ロードグラディオまでを3連複フォーメーションにケア。

【阪神12R リボン賞予想の印】
◎8 サンライズセナ
〇12 オンザロックス
▲13 ウインネプチューン
☆5 シンハラージャ
注2 リシュブール
△4 ドゥリトル
△10 ロードグラディオ

【3連複/フォーメ】8-12,13,5,2-12,13,5,2,4,10(14点)





佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【宝塚記念・最終結論】名手乗せて切り拓け

土曜は東京や函館が土砂降りの雨に見舞われたりと、この時期らしい天気が続いていた。阪神競馬場も当初は雨予報。雨想定で予想していたのだが、まるで雨が降らない。

ただレース映像を見ている限り、馬場は掘れて走りづらそう。後方からの追い込みが届かないのはこれが原因だろう。ある程度重厚な血統のほうが馬場に対応しやすいのではないか。

実際宝塚記念と同じ阪神内回りで行われた土曜の阪神10R・京橋特別では、1着がハービンジャー産駒のシフルマン、2着が母の父エルコンドルパサーのハイヒール。共にキングジョージや凱旋門賞で連対している馬を近いところに持っている。

今年、キングジョージor凱旋門賞で連対している馬を3代以内に持つ馬は、キセキ、スティッフェリオ、ノーブルマーズ、スワーヴリチャード、リスグラシューの5頭。近年の宝塚記念は牝馬が強いことも踏まえ、この中で唯一の牝馬である◎リスグラシュー(牝5、栗東・矢作厩舎)に注目したい。

リスグラシューの父はハーツクライ。つまり父の母父は凱旋門賞馬トニービンにあたる。母の父アメリカンポスト自身はマイラーだったものの、フランスダービー馬ベーリング×欧州の至宝サドラーズウェルズという重厚な配合である。昨年2着のワーザーを始め、サドラーズウェルズ持ちの馬は宝塚記念と相性がいいのも追い風となる。多少柔らかい馬場も、香港の馬場を楽にこなすリスグラシューにとってはプラスだろう。

リスグラシューと同じくトニービンを3代以内に持つキセキ(牡5、栗東・角居厩舎)は後半ラップを上げていくタイプ。動画の中でも触れたが、宝塚記念は後半のラップが落ちにくいだけに、この馬としてもペースは作りやすいはずだ。馬場が重くなってもこなすだけのパワーはある。

"キセキはキングマンボの血を持っている馬を連れてきやすい"とは筆者がよく言っていることだが、そういう位ではレイデオロ(牡5、美浦・藤沢和厩舎)のマークも外せない。但しこのレースに対して抜群の適性があるか、というと疑わしいところ。雨が降ると苦しい。

であれば、母系は小回り得意の米国血統中心で、持続力勝負に強いエタリオウ(牡4、栗東・友道厩舎)を上位としたい。前走は最後方から運び早めに動く展開となったが、集中力を欠きやすいエタリオウが最後までレースを投げなかったあたりに精神面の進境が伺える。

大穴はエタリオウと同じステイゴールド産駒で、状態絶好のスティッフェリオ(牡5、栗東・音無厩舎)。母父ムトトはキングジョージの勝ち馬で、その父バステッドもキングジョージ勝ち馬という欧州血統。持続力勝負になれば足りるシーンがあっても良さそうだ。

宝塚記念
◎リスグラシュー
〇キセキ
▲エタリオウ
☆スティッフェリオ
△②、⑩


東京11R・パラダイスSは東京最終週の開催ということで、かなり荒れた芝で行われるため、内の荒れた部分を先行馬が空けて周りやすい。これにより差し馬たちは更に外を回らされることになり、結局届かない、そんなシーンが散見される。

実際土曜の東京競馬も雨の影響で内が荒れ、先行馬たちは外を回すようになっていた。ここ3年のパラダイスSは馬番5番以内の馬が複数3着以内に入っており、狙いは内枠となる。

ただ内枠を何も考えず買う行為は品がない。上品な競馬?を目指すため、ここから更に絞る。昨年の3着馬アイラインは短距離馬だが、母の父は英愛ダービー馬コマンダーインチーフ。2年前の3着馬アルマワイオリは母父が凱旋門賞2年連続2着のピルサドスキー。このように、母父が欧州2400mのG1で活躍していた馬であることが多い。開催最終週でパワー、持続力が問われ、純粋なスピードだけでは乗り切れないからだろう。

今年5番より内の馬で、母の父が欧州2400mのG1で活躍していた馬はただ1頭。最内の◎テトラドラクマ(牝4、美浦・小西厩舎)のみ。イタリアG1ミラノ大賞典を勝ったファルブラヴを母の父に持つ。ルーラーシップ×ファルブラヴと一見中距離以上に適性があるように見える配合だが、母の伯母にシーキングザパールがいるように、この影響はスピード値が高い。気性も前向きなため、この馬は距離が持たない。

そういう意味では前走、マイルの谷川岳Sから距離を詰めて臨むのはいいだろう。昨年のクイーンCを勝って以降14→6→12→5着とはいえ、1400mでは6、5着。1600mでは14、12着と戦績はハッキリしており、レースを使うごとに本質的な適性が出てきたと考えたい。緩んだ馬場さえこなせれば上位進出は可能と見る。






G1レース22勝の大騎手
安藤勝己


◎ ①キセキ
○ ②レイデオロ
▲ ⑫リスグラシュー
☆ ③エタリオウ
△ ④アルアイン
△ ⑪スワーヴリチャード
海外遠征後の有力馬がおるで、能力以上に確実性と展開を重視したい一戦。そうなると、軸という意味でキセキやろな。手頃な頭数の最内枠やし、十中八九スローに落ち着くやろから今度こそ単騎で行ける公算大。仮に逃げんかったとしても、前走の大阪杯みたいな2番手からの競馬もできるでな。要するに展開に恵まれるのは明らかやし、近5走は掲示板を外しとらんように安定感抜群。それに今の阪神は馬場自体が荒れとるで、良馬場でやれたとしても時計はかかり気味になるはず。パワータイプのこの馬にとっては何よりの舞台やろ。馬券はと言うと、頭を取れるタイプやないで勝負するなら馬連。3連単で言うなら「2、3着付け」なんかで買うことをオススメしとくわ。

ドバイで行きたがったレイデオロは、この枠なら自ずとキセキをマークしての先行策になりそう。テンションが高い馬には向かない阪神コースやけど、神戸新聞杯を快勝しとるわけやし、今なら距離短縮もマッチするやろ。コース巧者のリスグラシューは今回も堅実に走ってきそう。鞍上を選ばないタイプやし、少頭数なら大外枠がかえっていいかもしれない。一発あるなら、乗り替わりと距離短縮がかみ合いそうなエタリオウ。行きたい馬に囲まれての内枠で、相手なりに走るタイプだけに競馬はしやすいと思う。押さえに乗り方ひとつで距離をごまかせそうなアルアイン、右回りに外枠の奇数番と条件は楽ではないけどスワーヴリチャードも地力的に蹴れない。





狩野雄太さん

【宝塚記念・最終結論】名馬も勝てなかった特殊なG1

明日は上半期を締めくくる宝塚記念(G1、芝2200m)ですね。昨年は競馬ラボの予想イベントに出演して、2着ワーザーと3着ノーブルマーズを推奨した上に、1着ミッキーロケットが激走パターンに当てはまるというデータも出しておきながら本命を間違えるという痛恨の結果に……。あれから1年、今年こそビシッと決めたいところです!

中・長距離G1は2000mと2400mが中心に行われますよね。2200mのG1で牡馬が出走できるのは宝塚記念だけ。牝馬もエリザベス女王杯とこのレースの2つしかありません。これが最大のポイントです。

近3年の勝ち馬(ミッキーロケット、サトノクラウン、マリアライト)には、ある共通点がありました。すべてJRAの2000mと2400mのG1では勝ったことも、連対したこともなかったんです。昨年は馬券に絡んだ3頭すべてJRAの2000m、2400mのG1実績がありませんでした。

2000mや2400mのG1は基本的に速い上がりが求められます。宝塚記念は阪神内回りで、上がりがかかるコース形態。しかも雨が降りやすい時期で、ここ3年は稍重で行われています。天皇賞・秋やジャパンカップと宝塚記念では、真逆の適性が求められるということです。

最もわかりやすい例がキタサンブラックでしょう。歴代最多タイのG1通算7勝を挙げた馬でも、宝塚記念は2度走って3着が最高。2017年は単勝1.4倍の1番人気で9着でした。次走で泥んこの不良馬場だった天皇賞・秋を勝っているので、道悪が敗因とは考えにくいですね。古馬になって4着以下だったのはこのレースだけですから、歴史的な名馬でも負ける舞台なんです。

さらに例を挙げれば、2015年2着のデニムアンドルビー(10人気)、同3着のショウナンパンドラ(11人気)は古馬になってから2000mと2400mのG1では好走できず、実績のわりに人気を落としていました。

もう1つの好走パターンは、2200mや2500mでパフォーマンスを上げる馬です。2017年は2200mの京都記念を連覇していたサトノクラウンが勝って、2200mと2500mに良績が集中していたゴールドアクターが2着。2015年の勝ち馬ラブリーデイ(6人気)は京都記念を勝っていました。

今年はG1ホースが揃いましたね。激走ポイントの『JRAの2000m、2400mで行われるG1を勝っていない実績馬』はエタリオウ、キセキ、リスグラシュー。2200mでパフォーマンスを上げるのはクリンチャー。
宝塚記念の予想印は
◎ ⑫リスグラシュー
○ ③エタリオウ
▲ ①キセキ
☆ ⑨クリンチャー
△ ②レイデオロ
△ ④アルアイン
△ ⑪スワーヴリチャード



水上学の血統トレジャーハンティング

日曜阪神11R 宝塚記念(G1)(芝2200m)
◎本命馬
①キセキ
(牡5、栗東・角居厩舎、川田騎手)
心配された雨の影響もおそらく回避できそう。まずは申し分ない舞台で迎えられそうだ。
ただ、馬場の如何を問わず、上半期の締めくくりは①キセキで行こうと決めていた。

ルーラーシップ産駒なので、阪神内回りのような力の要るコース、今開催のような時計の掛かる芝は本質的に向いている。そもそもルーラーシップもこのレース2着。そしてキングマンボの系統も、このレースとの相性はとても高い。
また祖母ロンドンブリッジは桜花賞2着、近親ビッグプラネット(アーリントンC)、ダイワエルシエーロ(マーメイドS)は阪神での重賞勝ち馬。個人的に坂コースを疑問に思っていたこともあったが、前走大阪杯の走りで払拭した。中山はともかく、阪神なら相性の良い牝系だ。

去年は8着に大敗したが、当時は後方からマクって不発を連発していた時期で、先行馬に脚質転換が大成功した今とは違う。最高の枠で今年は押し切り濃厚だ。

$お宝馬
⑥スティッフェリオ
キングマンボ以前に、宝塚記念の代名詞となっている種牡馬がステイゴールド。過去5勝は断然だ。同産駒のこの馬は、母方にダート要素がほとんどないクラシカルな欧州血統で、いかにも芝小回り、時計を要する馬場が良さそう。前走は力負けだったが、スローの外枠先行で脚を使わされたきらいもある。内へ潜り込めたら馬券圏はあっていい。

相手上位は③エタリオウ、④アルアイン、②レイデオロ。押さえに⑪スワーヴリチャード、⑫リスグラシュー。





競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

東京で前進見込めるエンドーツダで勝負/東京7R

東京7R (12)エンドーツダで勝負したい。ダートの未勝利を勝ち上がった馬だが、芝の新馬、未勝利で4、3着があるようにどちらも苦にしない。先行馬が残った2走前のアネモネSでも、4角12番手からルガールカルムの0秒9差に頑張っている。直線の長い東京なら、さらなる前進が見込める。
先行馬が残った前走はいれ込んで出遅れ。後方で流れに乗れなかったのが敗因だ。それでもしまいは確実に脚を使っており、1勝クラスでも通用することを証明した。2カ月ぶりを使ってガス抜きできたのか、中間は落ち着きもある。しっかり折り合って、スムーズな競馬さえできれば、52キロで大駆けがある。単2000円、複5000円。

阪神11R 宝塚記念は(7)マカヒキを狙う。去年の秋から在厩調整。競馬が近い馬たちと一緒にいることで、だいぶ気持ちがピリッとしてきた。前走の大阪杯もメンバー最速34秒9の脚で4着。直線で前が壁にならなければ、もっと際どい勝負になっていた。洋芝の札幌で好走しているように、時計のかかる阪神コースも歓迎だ。単3000円。(ここまでの収支 マイナス6万2600円)
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結果

東京7R ⑫エンドーツダ 6着

阪神11R ⑦マカヒキ 11着


境和樹の穴馬券ネオメソッド

非主流派のためのGⅠ

阪神11R 宝塚記念(GⅠ)(芝2200m)

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上半期最後を飾るGⅠ・宝塚記念。まず、全体的な血統傾向としては、キングマンボ系の重要性が挙げられます。

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昨年も勝ち馬がミッキーロケットが父キングカメハメハ。総じてミスプロ系保持馬が走りやすいレースですが、中でもキングマンボの支配力の高さは強調できるレベルと言えます。

今年は、①キセキ、②レイデオロが該当馬。人気に応えられるだけの血統的な下地があると判断できます。

その一方、この宝塚記念が常に波乱含みであることもまた事実。

時期的なこともあり、毎年、時計も上がりも掛かるのが宝塚記念の特徴。クラシック全般や秋に行われる天皇賞・秋やジャパンカップとは大きくレースの様相が異なります。それが、実績馬の信頼度を下げることになり、人気薄の激走を呼ぶという構図です。

そのことを証明するのが、以下の2つのテーマ。

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まずはディープインパクト産駒の成績。現在、日本の競馬界を牽引する存在であるディープ産駒ですが、この宝塚記念では「人気のないディープが頻繁に好走する」という傾向がハッキリ出ています。

上記表に掲げたとおり、これまで宝塚記念で好走したディープ産駒は、すべて4人気以下。逆に、1~3人気に推されたケースでは、総じて人気を裏切る結果に終わっています。

GⅠで人気になるディープ産駒は、基本的に上がりの脚に秀でたタイプ。メンバー最速の上がりを使った回数が多い、または、33秒台前半や32秒台を使った経験が豊富な馬。
上記表でいえば、サトノダイヤモンドやジェンティルドンナは分かりやすいでしょう。アンビシャスも、やはりメンバー最速の上がりを何度も使っていました。

対して、人気になりにくいディープ産駒は、総じて“B級ディープ”。すなわち、好走はすれど勝ち切れないケースが多く、35秒台以降の上がりの掛かる競馬に適性があるタイプです。そして、そういったタイプの方が好走しやすいというところに、宝塚記念の「非・主流性」が表れていると考えられるわけです。

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もうひとつ、宝塚記念を語る上で忘れてはならないテーマが、「このレースが(国内)GⅠ初勝利になる」というケースが非常に多いということ。昨年のミッキーロケットも、それまでGⅠに5回挑戦して全て圏外に敗れていた馬。このレースが悲願の初GⅠ勝ちとなりました。
一昨年のサトノクラウンも、香港でのGⅠ勝ちはあったものの、国内GⅠは6回挑戦して3着が最高着順でした。

古くは91年のメジロライアンあたりから脈々と続く「宝塚記念における悲願達成」。

これも、宝塚記念が非・主流性を求めるGⅠであることの根拠になります。クラシック戦線や天皇賞、ジャパンカップとは異なる適性が求められるからこそ、それらのGⅠでどうしても足りなかった馬が、パフォーマンスを跳ね上げ、待望のGⅠタイトルを奪取するわけです。

レース固有の血統傾向に合致するミスプロ系保持の人気馬を否定することなく、穴馬を見つけようとするなら、速い時計、上がり勝負よりも、時計と上がりの掛かる馬場に強い馬、ジリジリ脚を使う持続力競馬でパフォーマンスを上げられる馬、すなわち「非・主流タイプ」を狙うのが、宝塚記念のセオリー。

今年の穴馬候補は以下の通り。

③エタリオウ
(GⅠ惜敗続き)

④アルアイン
(B級ディープ)

⑨クリンチャー
(GⅠ未勝利)

④アルアインは、前走で皐月賞以来のGⅠ勝利を果たしましたが、その大阪杯が12.6-11.1-12.7-12.7-12.2-12.4-11.8-11.4-11.6-12.5と後半4Fの持続力を問う流れ。デビュー以来、メンバー最速の上がりを使った経験が一度しかない典型的B級ディープで、芝2200は3戦してオール連対。この宝塚記念に向いた適性を持っていると判断できます。

前走に続き内目の枠を引き、瞬発力勝負になりづらいキセキのペースを握る展開。前走の再現があると見ました。
結果 ④アルアイン 4着



栗山求さん

阪神11R 宝塚記念(G1) 芝2200m OP 定量

◎1キセキ
○11スワーヴリチャード
▲3エタリオウ
△4アルアイン
△2レイデオロ
△7マカヒキ

<見解>
◎キセキは
「ルーラーシップ×ディープインパクト」という組み合わせで、
母ブリッツフィナーレは
中京記念(G3)をレコード勝ちしたグレーターロンドンの全姉。

内回りコースで行われる宝塚記念(G1)は、
毎年上がりが掛かるように切れ味を必要としない。

ある程度先に行けて粘り強い馬が好走する。

本馬はルーラーシップ産駒らしく
スピードの持続力に強みがあり、
昨年秋のジャパンCでは
レース中盤から終盤にかけて7ハロン連続で11秒台のラップを刻んだ。

母ブリッツフィナーレは
オークス馬ダイワエルシエーロの4分の3妹で、
自身は3000mの菊花賞(G1)を勝ったようにスタミナは満点。

2000mの大阪杯(G1)よりも2200mの宝塚記念のほうが合っている。

トビが大きいので本質的にはコーナーがゆるいコースに向いているが、
同じ阪神内回りコースで行われた前走の大阪杯はクビ差2着。

問題なく走っている。

昨年のこのレースは8着に終わったが、
本調子になかったことに加え、
スタート直後に隣枠のゼーヴィントにぶつけられ、
後方からのレースとなったことが響いた。

春の天皇賞をスキップして臨む今回は万全の体調で臨める。

単騎逃げが打てれば簡単にはつかまらないだろう。






元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【宝塚記念追い切り診断】キセキはこの馬なりに順調/アルアインは心身共に充実

■アルアイン【A】
体を使えていて力強く走れている。気持ちが乗っているのも好印象だね。大阪杯と同様の動きだと思う。

■エタリオウ【A】
体は使えているけど強調するところがない。悪いところはないし稽古駆けする馬ではないから、こういう走りをする馬なのだろう。

■キセキ【A】
頭が高いけど、首や体の使い方は順調そのもの。この馬なりに良いと思うよ

■クリンチャー【B】
相変わらずトモが開いていて、頭が上がった状態で走っている。

■ショウナンバッハ【A】
頭が高いけど、体の使い方は前走よりも良い。また、力強さもある。この馬の走りはできると思う。

■スティッフェリオ【B】
前回はトモが開いていてイマイチ。そのときに比べれば今回の方が良い。ただ、追ってからの動きが重いように見えた。

■スワーヴリチャード【B】
脚の出は良いけど体を上手く使えていない。体全体というよりも脚だけで走っている印象を受けた。この一追いで変わるかどうか。

■タツゴウゲキ【A】
体の使い方が良くて、力強さもある。久々を感じさせないデキだと思う。

■ノーブルマーズ【B】
前回は追ってから顎が出ていたけど、今回はそれがない。前走よりは状態が良さそう。

■マカヒキ【B】
体は使えていたけど、前脚だけで走っているように見えた。前回の方が良かったと思う。

■リスグラシュー【A】
海外帰りの中でこの馬が一番良かった。かかり気味だったけど、体の使い方が良くて力強さもある。

■レイデオロ【B】
走りが全体的に堅い。脚の出が以前の方が良かったと思う。

心身共に充実していたアルアインが一番良く見えた。キセキはこの馬なりに順調。仕上がりは良好だと思う。リスグラシューは海外帰りを感じさせない。ショウナンバッハとタツゴウゲキは能力を出し切れる状態。あとは力関係だろう。エタリオウは前走と同じようなデキ。この馬の走りはできると思うよ。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




宝塚記念週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●グランプリレース●

フルゲート18頭に対して12頭立てとなった今年の宝塚記念。

GⅠ馬が6頭も出走しているが、グランプリレースというには、なにか物足りないと感じてしまう小粒感は否めないメンバー構成ではあるが、この中からグランプリホースが誕生する。

関東馬は2頭だけで注目は当然レイデオロ。

これまで13戦してきて2着を外した回数は4回だけ。

2017年の皐月賞の5着は体調が整っていない仕上がり途上の状態、2018年の京都記念は主戦のルメール騎手の騎乗停止による乗り替わりで3着、残り2回は2018、2019年のドバイ遠征による4着と6着。

つまり、負けたレースには明確な敗因があり、それを除けばほぼパーフェクトな戦績。

G1勝ちはダービーと天皇賞・秋の2勝だけなのは、そもそもノーザンファームの方針として出走回数が少ないから。国内戦で崩れることはなく、その点に関しては今週の追い切り後の藤沢和師とルメール騎手の余裕と自信を感じさせる雰囲気からも十分伝わってきた。

穴記者たちが追いかけていたのが8歳馬ショウナンバッハ。

2015年11月以降勝ち星がなく注目するような戦績ではないが、吉田豊騎手がこの馬のために東京で受けていた多くの依頼をキャンセルして阪神へ遠征。

オープン特別、GⅢレベルではあるが重馬場でも苦にせず、近5戦でメンバー最速の上がりを3度マーク。

雨で渋った馬場の中を無欲の追い込みで大外から伸びてくる、そんな予想をする記者が数人ではいるがいるようだ。

現役最強の1勝馬という不名誉な肩書をもつエタリオウに横山典騎手が騎乗。

追い切りにも駆けつけて感触を確かめて栗東ではじょう舌だったようだが、美浦に戻ってきてからはいつもどおりの雰囲気。相変わらずなにを考えているのかつかめない雰囲気を醸し出しているが、なにか思い切った作戦があるのかどうかもわからないというのは、逆に通常運転の横山典騎手らしいといえばらしい。日曜日の雨予報がどう影響するのか。騎手の心理とともに、馬場状態の察知も重要になりそうだ。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●GIの裏の東京だが…!●

今年の上半期の競馬も総決算、日曜日は阪神で宝塚記念が行われる。頭数は少ないとは言えやはりGI、有力ジョッキーははやり阪神に揃う。

春のロングラン東京開催も最終日を迎えるが、そのGIの裏とあってジョッキーの動きにも変化がある。中でも…


10Rの夏至Sに騎乗する国分恭介騎手、主戦場は函館なゆえにこの日曜日は函館から東京への遠征となる。

昨日もお伝えしている通り、第3場開催ながらも中央開催よりも出走馬も騎手もレベルが高く、夏競馬の注目開催となる北海道シリーズ、それがゆえに滞在しているジョッキーは、距離もあると言うことでなかなか他の競馬場には遠征しないもの。それがGIも重賞も無い開催とあれば尚更。

しかし今回の国分恭介騎手は、GIでも無く重賞でも無く、ましてメインレースでも無いにも関わらずわざわざ遠征して来ている。

そう、騎乗するグローリグロ-リにそれだけの感触を得ているからだ。

普通は昇級戦で距離延長、未知な部分が多く感じるところ。ただこの馬に関してはやや感触が違う。

このグローリグローリは、揉まれると良くないタイプで、内枠を引いてしまった場合は、一旦下げて後方から外に出し大外を進出するというロスの多い競馬を強いられる。それがゆえに、取りこぼすレースもあり出世が遅れていた。

ただ、ロス無く競馬できれば前走のようにアッサリ突き抜けるだけのモノはあり、昇級しても十分足りるだろう。

距離に関しても、1400mで外目を回すロスのある競馬でも脚を使っているだけに、マイルは全く問題なく、逆に追走も楽になり、捌きやすくもなるのでプラスになるだろう。

そういう意味もあって、国分恭介騎手もわざわざ東京遠征を決めたようだ。もちろん、手放したくない思いもある。


後は枠順がカギだったが、7枠12番なら文句なし。GI宝塚記念の裏となる東京だが、馬券的にも注目度の高い騎手と馬は多い。このグローリグローリもそんな1頭だ。

【競馬場から見た推奨馬券】

東西ともに、日曜日も降雨確率は低くなった。ゲリラ豪雨みたいなものがあるから、アテにはならないが、一応、馬券は稍重程度で検討したい。
ただ、東京の芝は既に内側が荒れているので、差し有利と見る。

差し馬場で狙いたいのが、東京4Rの14番デュアライズ。
前走が経験馬相手に3着。上がりは最速。最後方から行ったもので、最速自体は威張れたものではないが、大外に持ち出しての33秒3はかなり優秀。
まだ、本気で走っていなかっただけに、経験馬相手の3着もたいしたもの。
まだ幾らか馬体に緩さもあった。
追走にかなり苦しんでいたので、距離延長は好材料。実戦を使って体が締まり、真面目さが出れば、あっさり勝ってもおかしくない。

馬単 14-13
馬連 13-14 1-14
3連複 1-13-14

自信度 B


東京6Rは、ダート替わりで11番トランスポーターの巻き返しに期待。
新馬戦2着の内容から、すぐに勝ち上がるものと期待していたが、再三の不利や瞬発力不足などで勝ちあぐねている。
前走は、1コーナーで外にヨレた馬に弾かれて、完全にリズムを崩した。
前々走は、内にはまって、直線の短い中山で瞬発力不足により脚を余した。
3走前も、4コーナーで塞がってしまい、立て直すロスがあった。
とにかく、胴長でバサラバサラとした走法。長く脚は使うが、切れ味に欠ける。
それだけに、ダートの長丁場はぴったりと思える。初ダートで、砂を被らないで済む大外を引けたことも好材料だ。
馬っぷりから、能力は間違いなくある。

単勝 11
馬連 1-11 10-11 7-11
3連複 1-10-11 1-7-11 7-10-11

自信度 C


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●勝率にこだわりあり●

今週の競馬で短期免許が終了となるレーン騎手。

これまでの8週間で挙げた勝利は30勝で、そのうち重賞を5勝。

話を聞いたところ来日前の目標が10勝だったというから、本人の予想を大きく上回る活躍で自分自身が一番おどろいているし、感謝もしているとコメント。

今週は土日で13頭に騎乗するレーン騎手には活躍しなければいけない理由があるようだ。

それはオーストラリアで現役の調教師である父親が今週水曜日から来日。

水曜日に栗東でリスグラシューの追い切り後に合流して久々の再開を楽しんだとのこと。

木曜日には美浦のトレセンをともに見学。記者からコメントを求められると息子の活躍を喜ぶと同時に日本への感謝も述べていた姿が印象的だった。

来週の水曜日に大井で行われる帝王賞が日本での最後の騎乗になるが、JRAで見ることができるのは今週まで。

オーストラリアで重要視されている騎手の数字は勝利数よりも勝率とのこと。

その点でレーン騎手は先週までの時点で川田騎手の勝率を抜いて1位。

連対率、3着内率は川田騎手とルメール騎手に次いで3位ではあるが、初来日で日本のトップと同等の数字を残せるのは馬の質がいいだけではなく、確かな技術があってのもの。

父の前でいい姿を見せると同時に勝率は1位のままで帰国したいというのが今週の目標のようだ。

つまり、土日の13頭でさらに勝ち星を伸ばしたいということ。

レーン騎手に会えるのはまた来年の春になる見込み。その雄姿を目に焼き付けておきたい。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●一頭入魂の遠征騎乗●

先週から開幕した北海道シリーズ・函館開催。関東・関西という垣根を越えた、第3場開催ながらも中央開催よりも出走馬も騎手もレベルが高く、夏競馬の注目開催。

ゆえに、開幕週からジョッキーの動きもいろいろとあったが、2週目の今週も注目の遠征がある。

土曜函館メインの大沼S。国分優作騎手と太宰騎手、この二人は本来、阪神・中京を主戦場としているジョッキーで、今回はピンポイントの遠征と言える。しかも二人ともこの土曜で騎乗するのはこのメインの大沼Sのみ。

太宰騎手が手綱を取るのはドライヴナイト。昨年の1月にオープン勝ちのある馬だが、その後が今ひとつの成績、唯一連対したのが小回りダート1700の福島民友Cという事で、同じ小回りダート1700mここへ駒を進めてきた。そして鞍上にも、当時と同じ太宰騎手に声が掛かったという経緯。

もちろん陣営としても、当時の走りの復活を期待するからだろう。

太宰騎手は、このレースだけのために函館まで遠征、そして日曜日は阪神で騎乗している。出張費を稼ぐためにもただでは帰れないところだろう。

国分優作騎手の方は日曜日も函館で騎乗するため、一見は函館が主戦場に映るものの、実際のところは土曜のこの1鞍が大きな目玉。騎乗するプレスティージオには、1週前の栗東の追い切りに騎乗し、今週は函館の追い切りにも騎乗するほどの熱の入れよう。聞くところによると、2週後のマリーンSへの出走も視野に入っているらしく、中京での騎乗をまだ決めていないとか…

それほど、このプレスティージオにはいい感触を持っているのだろう。


一頭入魂の遠征騎乗だからと言って好結果が得られるわけでは無いが、この二人が騎乗する2頭にはやはり注目したくなる。




日曜メインレース展望・柏木収保

【宝塚記念】あふれる総合スピード能力こそが真価の中距離タイプ

エタリオウ、マカヒキ…評価を下げたい有力馬などいない

 開催最終日。まして梅雨なので高速の芝などということはないが、雨の予報数値が低くなってきた。「良馬場~稍重馬場」の可能性がある。

 芝コンディションもコースも異なるが、キセキ(父ルーラーシップ)は自身でレースを作リ続けた昨秋、ジャパンC2400mで驚異のJRAレコード「2分20秒6」誕生の影の立役者となった際、キセキが先頭でアーモンドアイが並びかけようとした2200m通過は2分08秒6だった。

 異常な芝状態だったのは事実だが、自分でレースを作り、「2000m通過1分57秒2→2200m通過2分08秒6→」は、今回のライバルではとても不可能な総合スピードと思える。

 不良馬場の菊花賞3000mを3分18秒9(菊花賞レコードは3分01秒0)で差し切り勝ちしているが、あれはみんなが苦しかった3歳限定戦。キセキの本質は、あふれる総合スピード能力こそが真価の中距離タイプなのである。

 芝状態も、コースも異なるが、2200mのJRAレコードは2分09秒7。この記録を持つネプチュナイトは、ルーラーシップとサンデー牝馬の組み合わせで、キセキと同配合に近い。また、種牡馬ルーラーシップ産駒のGI~II連対は12回。うち10回までが2000m~2500mに集中する記録がある。キセキの対応できる距離の幅は広いが、今回こそベストに近いだろう。

 大阪杯のキセキは惜敗続きに終止符を打とうと、あえて先手を主張せず2番手に控えた。だが、2000mの前後半「61秒3-59秒7」=2分01秒0のスローペースを誘発。切れ味負けしたから、結果は不正解。

 今回は自身がレースを作らなければさらに緩い流れになる危険がある。もう、戦法の幅を試行する時期でも年齢でもない。1番枠から強気に主導権を主張するはずだ。ジャパンCの再現に徹したい。少し時計を要する良馬場、稍重馬場くらいが理想だろう。

 相手の筆頭はエタリオウ(父ステイゴールド)。ステイゴールド産駒は宝塚記念5勝、有馬記念4勝。2つのグランプリ計9勝の大変な種牡馬記録を持っている。2位のサンデーサイレンスが8勝、ヒンドスタンが7勝。ディープインパクトはまだ3勝。

 この不滅の記録はまだ伸びる可能性がある。依頼された横山典弘騎手がどう乗って【1-7-0-3】のエタリオウを目覚めさせるか。キセキの2番手追走もありえる。

 評価を下げたい有力馬などいない。相手妙味は変に動かず、追い込み策に徹するはずのマカヒキ。




優馬

重賞データ攻略
宝塚記念


 令和最初のグランプリ競走にGI馬6頭を含む豪華メンバーが集結。昨年も7番人気が勝利しているように、伏兵の一発が目立つ波乱含みの一戦をデータ班はどうジャッジする?

海外遠征帰りの取捨は?
 まずは気になる前走・海外組について見ていきたい。近5年の海外組の成績は以下の通り。(外国馬を除く)

前走海外組の成績(過去5年、外国馬を除く)
2014年 9着 ジェンティルドンナ 前走・ドバイシーマクラシック 1着
2015年 11着 ワンアンドオンリー 前走・ドバイシーマクラシック 3着
2015年 12着 トーセンスターダム 前走・クイーンエリザベスS 5着
2016年 2着 ドゥラメンテ 前走・ドバイシーマクラシック 2着
2016年 4着 ラブリーデイ 前走・クイーンエリザベス2世C 4着
2016年 6着 サトノクラウン 前走・クイーンエリザベス2世C 12着
2016年 7着 ラストインパクト 前走・ドバイシーマクラシック 3着
2016年 14着 ワンアンドオンリー 前走・ドバイシーマクラシック 5着
2018年 4着 ヴィブロス 前走・ドバイターフ 2着
2018年 5着 ダンビュライト 前走・クイーンエリザベス2世C 7着
2018年 12着 サトノクラウン 前走・ドバイシーマクラシック 7着

 この5年で馬券に絡んだのは2016年のドゥラメンテのみとなっている。合わせて〔0.1.0.10〕という成績なのだから積極的には買えない。たとえ世界の強豪を相手に好レースをしてきた馬でも割り引きが必要だ。この点でスワーヴリチャード、リスグラシュー、レイデオロは軸馬には推しにくい。

国内組なら天皇賞(春)
 続いて国内組に注目したい。前走レース別成績は以下の通り。(過去10年)

前走レース別成績(過去10年)
天皇賞(春)〔5.2.2.33〕
鳴尾記念〔1.2.1.12〕
目黒記念〔1.0.1.15〕
大阪杯GI〔1.0.0.2〕
エプソムC〔0.0.0.3〕

 天皇賞(春)からの臨戦馬の好走が目立つ。この組は過去10年のうち9年で馬券に絡んでおり、近2年も連続で連対中だ。今年も馬券に絡む可能性が高いと見て、天皇賞(春)組を狙ってみたい。

天皇賞(春)組の好走のポイントは?
 天皇賞(春)からの臨戦馬は、前走で2番人気以内かつ4歳の関西馬が〔2.0.1.4〕。さらに、今年3戦目&休み明け3戦目というローテで臨んできた馬に限ると〔2.0.1.0〕と好成績。人気、実力を兼ね備えた若い馬+順調なローテが好走のポイントだ。今年はこの条件を満たすエタリオウの戴冠に期待したい。

推奨馬
エタリオウ
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