田原基成さん

【テレビユー福島賞】プロ野球のスカウトが教えてくれた「競馬予想の真理」を伝えたい。/中京10R 知多特別

【福島11R テレビユー福島賞】

最近、とあるプロ野球スカウトのインタビュー記事を見た。その内容が妙に競馬予想の真理を突いていたので共有したい。

「見過ぎたのかもしれないですねぇ…まあ、私も含めてね」

スカウティングの盲点。それは、見過ぎてかえって見えなくなる……そんな内容だった。

「何度も何度も見ていると、どういうわけか、長所より欠点とかアラばかり見えてくる。いつの間にか、アラのほうを探そうとしてしまう……って言ったほうが正確かもしれないですね。それは、人を見る場合も、物を見る場合もそうかもしれない」

前述のスカウトはこう続ける。

「繰り返し見ているうちに、無意識に欠点のほうを探すようになって、たぶん最初は、おおっいいな、で始まってるはずなんですよ。それなのに、何度も見ているうちにそういう新鮮な感動っていうんですか、長所のほうが見えなくなってしまう。それはあると思うんですよ」

「今はどの球団も、大学別に担当者が分かれていて、自分の担当する大学のゲームはほぼ全試合見てるはずです、春先のオープン戦からずっと。何度も見るのは大事なことですけれど、何度も見ているうちに、迷いが出る、疑いを持つ、わからなくなる、見えなくなる……そういう負のスパイラル、確かにあるかもしれませんね」

文章の最後には、こんな言葉が置かれていた。

「最初に見て、ピーンと来て、こいつや! と思ったら構わないから獲ってこい! どうせわからんのや!」

この一文だけは私の競馬予想とリンクしないが【見過ぎてかえって見えなくなる】との表現はなんとも絶妙。結論を出す前段階で「迷いなき◎」の土台をグラグラと揺さぶるのは、間違いなくこの感覚だ。見過ぎるがあまり、もっとも重要な事柄がスッポリ抜け落ちてしまいそうになることはごく稀にある。予想を行う前に、感覚を戻す時間が必要なのだ。

例えば今年のテレビユー福島賞。

「見過ぎる」前における私のファーストインプレッションはショウナンアエラ。開幕週の福島芝でメンバー中唯一の逃げ馬。地元福島での騎乗となる田辺裕信×ショウナンのコンビは先週パラダイスSを勝利……バイオリズムは極めて良好と言えよう。

福島芝1200mで単複回収率100%超えのショウナンカンプ産駒。
2018年の福島芝1200m成績【4-2-0-5】単複回収率100%超えの田辺裕信。
新馬戦を含めた休み明け5戦で掲示板外なし。

……と、追い風となるデータをあえて列挙してみたが、私がデータを扱ううえで肝に銘じている点がひとつある。

「データには感情がない」ということだ。

古い話だが、私は2009年天皇賞・秋を現地観戦していた。勝ったのは当時8歳のカンパニーだ。8歳馬が平地GIを制する可能性を示唆するデータなど存在しない。そんななか、カンパニーは常識を覆しデータ・クラッシャーとなった。

馬には感情がある。
馬を扱う人間にも感情がある。

感情は、時にデータを超える存在となるのだ。

ことわっておくが、私はデータそのものを否定する気はない。予想において過去の積み重ねを活用しない手はないと思うし、データが良い結果をもたらしたケースはそれこそ数え切れない。

大切なのは「データの向こう側」を分析すること。

なぜあの馬はデータの壁を超えることができたのか?
どのような特徴があれば、データの壁を超えることができるのか?

ショウナンアエラを例にとると、中山→福島替わりでの成績は1.2.4着。高地トレーニングではないが、厳しい急坂コースを乗り切ったあとの平坦コースは馬にとって負担減となるのだろう。中山→福島芝1200m替わりに産駒の成績を限定すると【1-2-5-12】複勝率40%。単なる一次データが「急坂→平坦替わりのショウナンカンプ産駒は要注意」とする二次データに生まれ変わった瞬間だ。

話を冒頭に戻すと、やはりショウナンアエラが今回得られるアドバンテージは計り知れない。ミエミエの逃げに急坂→平坦替わりの臨戦過程、そして田辺裕信。他の人気馬が脚質やコース適性に不安を抱えるからこそ、プラス要素が際立つ。

迷いはない。

ショウナンアエラが私の本命だ。

相手本線に据えるのは「穴太郎」こと野中悠太郎騎乗のブラッククローバー。ツイッターでも記したが、先週は5度の激走……全穴党がその活躍に目を見張り、崇め奉ったのではないだろうか。外枠を引いた昨年このレースは6着も、勝ち馬とは0秒3差。典型的な夏馬である点も大駆けを予感させる。

差し馬で最上位の評価としたのはナンヨーアミーコ。芝1200m【2-4-3-2】の数字を紐解くと、馬券圏外に敗れた2戦はともに1200→1200mと同距離を連戦したもの。距離短縮というショック療法を施す今回、変わり身を狙う陣営の思惑が垣間見える。

戦ってきたメンバーが強力なモアナも侮れない1頭。こちらは久々の1200mゆえ3番手評価となったが、将来のダート替わりも視野に入れつつ注目したい。スパッと切れるタイプではないので、前々で運ぶ競馬が理想だ。

上がり3Fの数字が光るイオラニ、内枠を引き当てた舞台巧者カネトシブレス、スタート五分が条件もポテンシャル高いシャドウノエルまでを3連複フォーメーションに設定。

【福島11R テレビユー福島賞予想の印】
◎7 ショウナンアエラ
〇4 ブラッククローバー
▲12 ナンヨーアミーコ
☆8 モアナ
注2 イオラニ
△3 カネトシブレス
△11 シャドウノエル

【3連複/フォーメ】7-4,12,8,2-4,12,8,2,3,11(14点)


【中京10R 知多特別】

シンザン記念3着、アーリントンC6着(勝ち馬と0秒1差)の実績を持つミッキーブリランテ。坂井瑠星の覚醒を期待し◎を打ったシンザン記念当時からその能力に注目していた馬がこのクラスに出走となれば力が違う。ここは秋に向けて確実に勝ち切りたいレース。愛弟子から福永祐一へのスイッチは覚悟の表れだ。

ハイペース濃厚なメンバー構成だけに、相手は差し馬勢を中心に。特に妙味を感じるのがメモリーコロネットで、中京芝2戦2勝のコース適性は見逃せない。一貫して左回り芝1400mを使われ続けるローテーションに好感が持てるスイーズドリームスも同様にこの舞台は合う。

先行勢で評価するのはメイショウモウコ、ローゼンクリーガー。こちらも中京芝1400mに良績を持つグループだ。この2頭をレース内における「最強の先行馬」と位置付けたとき、正反対に構える外枠の差し馬が意味を持つ△候補となる。

【中京10R 知多特別予想の印】
◎15 ミッキーブリランテ
〇10 メモリーコロネット
▲18 スイーズドリームス
☆6 ローゼンクリーガー
注5 メイショウモウコ
△12 キラーコンテンツ
△16 コウエイダリア

【3連複/フォーメ】15-10,18,6,5-10,18,6,5,12,16(14点)




ラジオNIKKEI賞週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●雨よ降れ!●

宝塚記念が終わり、今週から夏の中京・福島が開幕し、北海道シリーズとともに夏競馬の3開催場開催となり、本格的な夏競馬に突入するとともに、今年の後半戦が始まる。


重賞は、中京ではサマースプリントシリーズの第2戦となるCBC賞、福島では残念ダービーと言われて久しい3歳限定の重賞ラジオNIKKEI賞が行われるが、函館でも、オープン特別とは言え函館記念・札幌記念へと続く北海道シリーズ古馬中距離路線の開幕戦、巴賞が行われる。


近年は10頭前後の頭数で争われていたが、今年はフルゲート16頭揃いより注目の一戦となった。

そんな中、本来は先週の大沼Sに出走を予定していたというアメリカズカップに注目してみたい。


前走、初めてダート戦にチャレンジ、結果は全く見せ場無く16頭中16着の最下位に終わってしまった。ただ、初めての経験だった事を考えれば仕方の無いところもあり、もう一回試してみようというのも必然なところ。

しかし、先週の大沼Sは残念ながら除外になってしまった。そういう経緯があり、ある意味で仕方の無いスライド出走ではある。但し…

この馬の過去の実績を見て頂ければご理解頂ける通り、重賞制覇を成し遂げたきさらぎ賞、そしてオープン勝ちのカシオペアS、ともに雨の影響の大きい中で争われたレースだった。

とにかく雨が降ると水を得た魚の様に、それまでの着順は関係なく、大敗だろうがなんだろうがいきなり激走するタイプ、気になる週末の天気予報は…

土曜日開催までは保つものの、深夜から日曜の昼過ぎまで雨の予報が出ている。

ダートという理由はあれど前走が最下位の大敗、それ以前も見せ場無く敗退しているだけに人気にもならないだろう。


ただでさえ力のいる洋芝、その予報通りに雨が降りある程度馬場が悪くなるようならば…

大沼Sを除外された事が功を奏し、またまた激走するシーンを拝めるかも知れない。馬券的にもその期待をせずにはいられない。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●夏競馬開幕●

昨年の勝ち馬メイショウテッコンは今年の日経賞を制覇。

昨年2着のフィエールマンはこのレースのあと菊花賞を制覇して、今年の天皇賞も勝利してGⅠ2勝。

この2頭の活躍の影響なのか、例年はフルゲート割れすることの方が多いラジオNIKKEI賞だが、今年はフルゲートになったうえ、登録頭数は21頭と例年以上。

飛躍のレースとしての注目度が高くなっているのかもしれない。

トップハンデを背負うランスオブプラーナは過去に好走例のない57キロという過酷な斤量。

過去の傾向から見てもハンデ上位馬はその多くが苦戦しており、狙いどころは54キロ以下。

注目は2015年以来の福島参戦となるデムーロ騎手。

調子が良くないと言われる今年の成績だが、それでもGⅠを2勝しており重賞では心強い。

騎乗するのは54キロのヒシイグアス。

前走のスプリングSの敗戦でクラシック戦線には見切りをつけて福島を目標に調整。

これまでヒシイグアスに騎乗してきた騎手はムーア、ルメール、ミナリク騎手とすべて外国人騎手。

そして、福島を目標にした段階で、すぐにデムーロ騎手陣営に騎乗を打診。

小回り向きの機動力があり、展開に左右されない点は大きな武器。

関東リーディング独走の堀厩舎にデムーロ騎手で54キロと買いの材料は多い。

美浦トレセンで穴候補として人気を集めているのがダディーズマインド。

前走の皐月賞では一瞬ではあるが先頭に立つシーンがあり9着と健闘。

周りの出方次第で逃げてもいいし控えてもいい自在性があり、ダディーズマインドには実績がありながら厩舎と騎手の実績がないので、馬券的に人気の盲点。ハンデも54キロとレースの傾向とも一致。

実績上位のトップハンデ組が地力を見せつけるのか、過去の傾向どおり軽量組が台頭するのか。

出世レースとなるかもしれないだけに見逃せない。




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

アルムブラストが素質の高さを見せつける/福島5R

福島5R (16)アルムブラストを狙う。以前から調教の動きは目立っていたが、26日の坂路は文句なしの内容だった。先行したのは古馬3勝クラスのモアナ。その後ろで折り合いをつけ、最後は横へ出すと併入に持ち込んだ。余力十分に4ハロン54秒9-12秒0。高橋文師は「除外されて延びた影響はなさそう。スピード能力はかなりのもの。調教通りなら楽しみ」。初戦から素質の高さを見せつける。単3000円、複5000円。

福島6R (16)コウユーユメヲノセは、ダートで力を発揮する。こちらも除外で延びたが、テンションが上がることなく、いい感じで調整できた。竹内師は「気性は素直だし、背中の感じもいい。ゲートも上手」と期待する。外枠から不利なく流れに乗れば、勝ち負けだ。単2000円。(ここまでの収支 マイナス7万2600円)
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結果

福島5R ⑯アルムブラスト 2着  複勝配当120円

福島6R ⑯コウユーユメヲノセ 7着




栗山求さん

福島11R テレビユー福島賞 芝1200m 3勝クラス 定量

◎11シャドウノエル
○7ショウナンアエラ
▲8モアナ
△1ハーグリーブス
△13メイショウカリン
△12ナンヨーアミーコ
<見解>
◎シャドウノエルは
「ルアーヴル×デイヴァインライト」という組み合わせの外国産馬。

父ルアーヴルは仏ダービー馬で、
種牡馬としてもアヴニールセルタン(仏1000ギニー、仏オークス)、
ラクレッソニエール(仏1000ギニー、仏オークス)を出して成功している。

日本でもプールヴィルがフィリーズレビュー(G2)を勝った。

日本向きの軽いスピードを伝えている。

母の父ディヴァインライトは
サンデーサイレンスの子で、
現役時代はわが国で高松宮記念(G1)2着、
マイラーズC(G2)2着などの成績を残した。

種牡馬としては英1000ギニー(G1)馬ナタゴラを出している。

奥の深さを感じさせる配合で、
本馬はここまで7戦3勝、勝ち星はすべて芝1200m。

前走は久々だった上に昇級戦とあって4着と敗れたが、
逃げ馬が残る展開で後ろから行って4着という成績は悪くなかった。

晴雨兼用で馬場が渋っても問題なく、
叩き2戦目の今回はおもしろい。





水上学の血統トレジャーハンティング

土曜福島11R テレビユー福島賞(芝1200m)
◎本命馬
⑬メイショウカリン
(牝5、栗東・笹田厩舎、鮫島駿騎手)
福島は、金曜はどうやら曇りでもちそうだが、土曜は午後から雨が降り出し、メインレースの頃には激しさを増すという予報になっている(金曜正午現在)。芝への影響がどの程度出るのかは不透明だが、高速馬場にならないのは間違いないだろう。

ある程度の位置からの差し、平坦適性、小回り適性、そして時計が速くならないことの恩恵を受ける馬を重視。面白いのは⑬メイショウカリンだ。

平坦芝1200mなら大崩れがなく、通算で【3-0-1-2】、最も悪い着順でも4着だ。もちろん勝ち鞍の中には福島もある。ケイムホーム産駒なので、芝の場合は時計が出過ぎないコンディションがベター。また母にはアレッジドの血が入っており、道悪が進んでも走れるはずだ。おそらくは4番人気以下であり、狙って妙味あり。
$お宝馬
③カネトシブレス
こちらは福島巧者。使い込めるようになった去年以降の福島芝は【1-0-3-1】で、こちらも最悪着順は4着。実に安定している。かつては体質が弱く夏場を苦手としていたが、去年は夏の福島でも好走。勝ち切るまでの力はなさそうだが、ヒモ穴には必須だろう。

相手上位は⑦ショウナンアエラ、⑪シャドウノエル、外枠引けた⑫ナンヨーアミーコ。押さえに⑧モアナ、④ブラッククローバー、①ハーグリーブス。

日曜は道悪の度合いが進みそうだ。現地で土曜の馬場をチェックし、土曜夜更新分のラジオNIKKEI賞で役立てたい。




土曜メインレース展望・柏木収保

【テレビユー福島賞】渋馬場は避けられない開幕週、波乱は必至

快時計の勝負にはならない、結果を左右するのは…


 夏の福島も、中京も、開幕週からいきなり馬場判断に悩むことになった。この時期だけに天気予報通りの降雨量とは限らない。馬場の排水設備が大きく進歩する近年、よほどの降雨量でないと芝が「重〜不良」発表になることはなく、開催初日だけに、それほど時計はかからない気もするが、さすがに渋馬場は避けられない。

 開催初日のテレビユー福島は、スローになった2016年以外、近年はずっと「1分07秒台」の決着。昨年はコースレコードと0秒1差の1分07秒1(前後半32秒4ー34秒7)だったが、今年は時計の快時計の勝負ではない。波乱必至だろう。

 人気薄で狙いたいのは、昨年のこのレース6着のブラッククローバー(父ジャングルポケット)。前半32秒4のHペースを3番手で追走し、この馬は「32秒7-34秒7」=1分07秒4だった。1分07秒台は3回目だが、これが自己最高であり、今回も対戦するパーリオミノル(突っ込んで3着)とは、わずか0秒1差だった。

 水無月Sから中1週になる日程は同じ。軽めの調整も同じ。初の直線1000mになった3走前の駿風S(重馬場)を小差2着に追い上げているから、能力の陰りはなく、渋馬場に高い適性をもつ特徴も変わっていない。芝4勝の中に、重馬場1勝、稍重1勝が含まれる。父ジャングルポケット、母の父はタフなサクラバクシンオー、祖母の父は4戦3勝の英ダービー馬セクレト。渋馬場の方がいい。

 調教駆するハーグリーブスは、2度の骨折休養を挟みながら6戦3勝。エンパイアメーカー産駒に快速の短距離馬はまずいない、そう思われて7番人気だった前回、出負けしながら強引にまくって芝1200mを勝ってみせた。

 意外性にあふれるのは、母プレシャスライフがビリーヴとイトコ同士で、なおかつ不良馬場の安田記念をねじ伏せるように勝ったタイキシャトル産駒でもあるからか。今回も連続快走がありえる。

 渋馬場を想定した伏兵狙いなので、3番手には芝1200mで4勝(うち3勝が小倉と福島)のトワイライトライフ(父ゴールドアリュール、母の父トワイニング)の評価を上げて3番手にしたい。
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