データde出~た

第1332回 人気馬の取捨が大きなカギを握るプロキオンS

中京のダート1400mでは今年で8回目となるプロキオンS。この条件1回目の2012年こそ単勝万馬券の大波乱になったが、以降は馬連で3000円を切る落ち着いた結果が続いている。それだけに、人気馬の中から「買い」の馬を少数に絞ったり、軸をしっかりと決めたり、といった対応が必要だ。果たして信頼できる人気馬とはどんなタイプなのか、過去の傾向を分析したい。データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JV、馬天楼 for データde出~たを利用し、集計対象は2012年以降の7回とした。


■表1 人気別成績
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1  2-2-2-1/7 28.6% 57.1% 85.7% 74% 125%
2  1-2-2-2/7 14.3% 42.9% 71.4% 84% 120%
3  0-1-0-6/7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 21%
4  1-1-0-5/7 14.3% 28.6% 28.6% 95% 58%
5  2-1-0-4/7 28.6% 42.9% 42.9% 211% 98%
6  0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 37%
7  0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8  0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 58%
9  0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10~1-0-1-43/45 2.2% 2.2% 4.4% 264% 50%

参考:単10倍未満 6-7-4-18/35 17.1% 37.1% 48.6% 93% 84%
参考:単10倍以上 1-0-3-69/73 1.4% 1.4% 5.5% 163% 40%

過去7年、1番人気が複勝率85.7%、2番人気が同71.4%を記録するなど、上位人気馬が好成績をマーク。連対馬14頭中13頭は5番人気以内から出ており、例外は2012年に12番人気で逃げ切り勝ちを収め、単勝1万1920円を記録したトシキャンディのみである。3着馬も4頭は1~2番人気のため、人気順で5番人気以内、単勝オッズなら10倍を切ってくる馬を中心に考えたい。


■表2 前走人気・着順別成績(前走出走取消馬除く、前走人気は海外出走馬も除く)
         本競走5番人気以内  本競走6番人気以下
前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率  着別度数 勝率 連対率 複勝率
人気
1  3-5-2-6/16 18.8% 50.0% 62.5%  0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0%
2  2-1-0-1/4 50.0% 75.0% 75.0%  0-0-2-3/5 0.0% 0.0% 40.0%
3  1-0-1-3/5 20.0% 20.0% 40.0%  0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
4  0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0%    0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0%
5  0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3%   0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0%
6~9 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0%   1-0-1-19/21 4.8% 4.8% 9.5%
10~ 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0%   0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0%

着順
1  2-3-4-7/16 12.5% 31.3% 56.3%  0-0-0-17/17 0.0% 0.0% 0.0%
2  4-1-0-4/9 44.4% 55.6% 55.6%  0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0%
3  0-2-0-1/3 0.0% 66.7% 66.7%   0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0%
4  0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0%    0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1%
5  0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0%   0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0%
6~9 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0%   1-0-0-13/14 7.1% 7.1% 7.1%
10~ 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0%   0-0-2-13/15 0.0% 0.0% 13.3%

表2は、前走人気・前走着順別成績を、本競走で5番人気以内に支持された馬(左半分)と、6番人気以下だった馬(右半分)に分けて調べたものである。左側、本競走5番人気以内の好走馬から見ると、前走で4番人気以下だったのは、昨年3着のウインムート(前走天保山S4番人気1着)1頭のみ。そして前走で4着以下だったのは、一昨年2着のカフジテイク(前走ゴドルフィンマイル5着)1頭だけしかいない。まず「買える人気馬(5番人気以内)」としては、「前走3番人気以内かつ3着以内」という条件がひとつ挙げられる。


■表3 前走距離別成績(本競走1~5番人気馬)
前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 5番人気以内支持率
ダート
1200m 2-1-1-0/4 50.0% 75.0% 100.0% 277% 172% 4/16頭 25.0%
1400m 2-3-2-12/19 10.5% 26.3%3 6.8% 67% 65% 19/57頭 33.3%
1600m 2-3-1-3/9 22.2% 55.6% 66.7% 95% 114% 9/24頭 37.5%
1800m 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 1/3頭 33.3%

全   0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 2/6頭 33.3%

本競走の5番人気以内馬にかぎった前走距離別成績を見ると、ダート1200m戦出走馬が【2.1.1.0】でなんと複勝率100%を記録している。この「前走ダート1200m戦出走馬」は他の距離に比べ人気にはなりづらい中、それでも5番人気以内に推される馬が出てくれば、かなり信頼性は高いと考えたい。これに次いで前走ダート1600m戦出走馬も好成績を残すが、今年はこの組から5番人気以内に入る馬はなさそうだ。


■表4 前走ダート1400m戦出走、本競走1~5番人気の好走馬
年 馬名 斤量 人気 着順 前走 斤量 人気 着順
13 アドマイヤロイヤル 56 2 1 欅S 56 2 1
  セイクリムズン   57 5 2 さきたま杯(Jpn2) 57 1 2
14 キョウワダッフィー 56 2 2 栗東S 57 1 1
15 コーリンベリー   55 2 2 かきつばた記念(Jpn3) 52 1 1
16 キングズガード   56 2 3 栗東S 55 1 1
17 キングズガード   56 5 1 天保山S 58 3 2
18 ウインムート    56 2 3 天保山S 58 5 1

一方、前走も同距離のダート1400m戦に出走していた馬は、同じ「本競走5番人気以内」でも信頼性はやや低くなる。好走馬は表4に挙げた7頭で、前走はオープン特別か地方競馬の交流重賞。うち5頭は前走で1着だった。残る2頭のうち、セイクリムズンは本競走より格上になる「Jpn2」のさきたま杯で2着。そしてキングズガード(2017年)は、本競走より2キロ重い58キロを背負っての2着だった。いずれにしても、前走ダート1400m組の人気馬は、表2で挙げた「前走3着以内」ではなく「前走2着以内」が必要で、できれば1着を取っているのが理想だ。


■表5 前走馬体重別成績(本競走1~5番人気馬、前走海外除く)
前走馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
~459kg   1-0-1-0/2 50.0% 50.0% 100.0% 350% 150%
460~479kg 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 26%
480~499kg 0-1-1-9/11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 29%
500kg~   5-4-2-4/15 33.3% 60.0% 73.3% 170% 136%

本競走5番人気以内の馬で、もうひとつはっきりした傾向が出ているのが、前走の馬体重別成績だ。前走時500キロ以上だった大型馬は連対率60.0%、複勝率73.3%を記録するのに対し、460~479キロや480~499キロは複勝率10%台後半と、かなり大きな差がついているので注意したい。なお、460キロ未満の好走2回は、いずれもキングズガードによるものである(2016年3着、2017年1着)。


■表6 本競走6番人気以下の好走馬
年 馬名 性齢 人気 着順 前走距離 人気 着順 ダート1400m実績
12 トシキャンディ  牝6 12 1 京葉Sダ12 6 6 中央未経験(佐賀6-1-0-1 )
14 ガンジス      牡5 10 3 すばるSダ14 2 10 根岸S2着、サマーCh2着
15 キョウワダッフィー牡7 8 3 天保山Sダ14 2 4 前年本競走2着
17 ブライトライン   牡8 6 3 アハルテケSダ16 7 10 前年本競走4着、3走前59キロ2着

最後に、本競走6番人気以下で好走した4頭も見ておきたい。この4頭に共通するのは、前走のオープン特別(ダート)でひと桁人気に推され、馬券圏外に敗退していたこと。また、ダート1400mの重賞で連対実績があるなど、この距離で穴なら狙ってみたいと思わせるような、なにか材料のある馬を探りたい。


【結論】

今年は人気順がやや読みづらいメンバー構成になったが、上位人気必至で、なおかつ各条件をすんなりクリアしてくるのは、昨年の本競走で4馬身差の圧勝を飾っているマテラスカイだ。今年はドバイゴールデンシャヒーンからの参戦になるが、一昨年にはカフジテイクが同じく前走海外(ゴドルフィンマイル5着)から2着に好走した例もあり、臨戦過程を不安視する必要はないだろう。前走ダート1200m(表3)で2着(表2)という好材料を素直に評価したい。

その他の候補は前走ダート1400m戦出走馬。あくまで「当日5番人気以内なら」という条件つきになるが、オープン特別か地方交流重賞を500キロ以上・3番人気以内で勝ってきた馬(表4、5)はまずアルクトス。そしてサクセスエナジー(前走528キロ)は前走2着だが、さきたま杯(Jpn2)なら問題ない(表4)。これに次いで、前走1着でも500キロを割っていたヴェンジェンス、そして前走1着でも4番人気だったウインムートあたりが候補になる。

また、前走オープン特別馬券圏外の穴候補(表6)としては、ダート1400mで5勝をマークしているアディラート、中京ダート1400m1戦1勝のアードラーを挙げておきたい。
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