田原基成さん

【七夕賞】「荒れる」以外に選択肢はない。10番人気以下のアノ馬に迷わず◎/プロキオンS

【福島11R 七夕賞】

土曜福島12R。私はこのレースを観たことで七夕賞の本命を変えた。

主役の名は内田博幸。ユイノチョッパーに騎乗し7着という結果に終わったが、結果以上に注目すべきが道中の動き。外枠で好スタートを切れずに後方からの競馬。3-4コーナーにかけて一気に押し上げを図るも時すでに遅し……それでも使った上がり3Fは最速だった。

「競馬は終わりなきストーリーである」

偉人の言葉として紹介したかったのだが、残念ながら該当者不在。なので私が競馬予想の信念として掲げる言葉として伝えたい。七夕賞と土曜福島12R。私はこのふたつに密接な関係性アリと捉えているのだ。

内田博幸が七夕賞で手綱を握るのはクレッシェンドラヴ。週中から一貫して高い評価を下していた馬だが、あの騎乗ぶりを見て印を変えた。あえて汚い言葉を使うなら「早漏騎乗」。とにかく仕掛けが早すぎる。

マルターズアポジー。
カフェブリッツ。
タニノフランケル。
ロードヴァンドール。
ベルキャニオン。
ブラックスピネル。

逃げ先行馬が3分の1以上を占める今年の七夕賞。これらの馬がすべて残る未来図を私は想像できない。ズルズルと数頭が下がる展開をグイーーーンと豪快にマクるクレッシェンドラヴ……その競馬で押し切れるようなら秋にはGIの舞台に立つ資格ありだ。

「クレッシェンドラヴを差せる馬」

これが勝ち馬発掘に向けたキーワード。前述の6頭はバッサリ切る。

次にお伝えしたいのが、サマー2000シリーズの思惑。

夏の高校野球に、真夏の祭典GIクライマックス。戦っている姿を思い浮かべるだけで疲労困憊になってしまうほど日本の夏は暑い。それに苦労するのは人だけではなく馬も同じだろう。

アスカクリチャン。
ニューダイナスティ。
マデイラ。

10番人気以下激走の3頭には「休み明け」の共通項目が。これに連対した2頭が満たす「前年夏競馬勝利実績あり」を加えれば、おのずと候補は絞られる。

1枠2番、アウトライアーズ。

右回りで全4勝の舞台巧者に願いを託す。

この馬の本質は「1000m通過」にある。右回りで1000m通過60秒以上【2-0-0-4】に対し、60秒未満では【2-0-0-2】掲示板外は皐月賞のみ。前述の展開から60秒以上は考えにくく、昨年7月7日に福島芝2000mを制したときと同じローテーションで臨む点も不気味に映る。

なお、同馬に跨るのは野中悠太郎。

以前ツイッターで「穴太郎」と評した騎手だが、本当に彼は上手い。今年10番人気以下を馬券圏内に持ってきた回数は14を数える。この数字は2位横山武史に3つの差をつけるものだ。

かつて、田辺裕信はローカル開催で穴をあけまくった。決して目立たない活躍だったのかもしれないが、見てくれる人は必ずいる。幾多のGI馬を管理してきた名伯楽・松田博資に「見つかった」ことで大ブレイク。現在の地位を築き上げるきっかけとなった。

密かに目付けする野中悠太郎が誰に見つかるか……私は2019年7月7日に発見されると信じている。アウトライアーズとのコンビなら発見率は高い。

相手本線に据えるのはこのレースのキーホース・クレッシェンドラヴ。

寒い時季の中山で勝ち上がり、その後も好走は冬競馬と洋芝に集中。それだけに芝2000mを1分58秒7で駆け抜けた前走には驚かされた。今回は5勝中4勝を挙げる大得意の休み明けローテを敢行。連対率100%の舞台で「伝家の宝刀」を使うあたり、ここに向けた強い勝負気配を感じる。仕掛けるタイミングさえ間違えなければ好勝負は必至だが、それを間違える可能性を危惧しての対抗評価だ。

ソールインパクトも軽視禁物。

典型的なハンデキャップ・ホースで、重賞での馬券圏内は斤量54キロ以下に限定。前走から据え置きで臨めるのは願ってもないことだ。ダノンシャーク、サトノノブレス、先週のアレスバローズ……7歳以上のディープインパクト産駒牡馬が重賞で絡むパターンは過去に良績ある条件での「リピート好走」。侮れない。

さらにはクリノヤマトノオー。

使い込むとパフォーマンスを落とす馬で、前走は5戦すべて馬券圏外の叩き3戦目が堪えたのだろう。そこからリフレッシュを施し、今回は【2-0-2-1】と好相性の休み明けローテ……激変のお膳立ては整った。内枠が叶えばなお良かったが、この枠ならむしろ腹を括ったイン突きが見られる可能性あり。

ゴールドサーベラスはローテーションが魅力。

苦手な外枠を引いた前走だったが、2着馬とタイム差なしの4着。直線の伸び脚は目立っており、あわやと思わせるシーンを演出した。施行時期変更以後の七夕賞において、前走芝1600m組は【1-0-3-5】複勝率44.4%。10番人気以下で激走した4頭は斤量55キロ以下という共通点を有しており、穴妙味が漂う。

ロシュフォール、ストロングタイタンは調教師・馬主が福島重賞と好相性。惨敗が渋った馬場に限定されるミッキースワローまでを3連複フォーメーションの3列目に設定。

【福島11R 七夕賞予想の印】
◎2 アウトライアーズ
〇15 クレッシェンドラヴ
▲4 ソールインパクト
☆16 クリノヤマトノオー
注11 ゴールドサーベラス
△3 ロシュフォール
△5 ストロングタイタン
△12 ミッキースワロー

【3連複/フォーメ】2-15,4,16,11-15,4,16,11,3,5,12(18点)


【中京11R プロキオンS】

「1分22秒の壁」

プロキオンSでまず意識すべきはこの数字だ。

中京ダート1400mに施行条件変更後、1分23秒台以上での決着は一度もなし。馬場関係なく、純粋な時計勝負に対応できない馬はその時点で足切りされてしまう。予想の前提として頭に入れておきたい。

それを考慮した場合、人気勢で数頭怪しさを除かせる馬がいる。

アルクトス。
ミッキーワイルド。

東京ダート1400mを制し、この舞台へと駒を進めた2頭。前者が下した相手は59キロを背負ったドリームキラリ、後者は次走馬券圏内が1頭もいない低レベルレース……格がモノを言うダート路線において明確な「買い基準」を見出せない事実。私はこの2頭をバッサリ切らせてもらう。

非人気勢はどうか?

原稿を執筆している時点で9番人気のドンフォルティス以下、人気薄各馬の持ち時計に価値を求めるのは困難。アディラートは数字の上では1分22秒台の経験があるものの、前走欅Sは前述のアルクトスに完敗を喫した。「大波乱」の可能性もゼロに近いと思う。

マテラスカイ。
ウインムート。
サクセスエナジー。
ヴェンジェンス。
サンライズノヴァ。
キングスガード。

上記6頭の争いと捉えるのが妥当だ。

さて、6頭のうち逃げを視野に入れる先行馬は3頭。その対角線上にいるのが直線一気の末脚に賭ける2頭で、いずれにも属さない馬がヴェンジェンスといったところか。展開面での構図は非常にわかりやすい。

……と、ここで注目していただきたいのが以下の数字。

【1-0-1-6】
【1-1-1-2】

前者がプロキオンS、後者がチャンピオンズCでの上がり3F最速馬成績だ。同じ中京の舞台でも芝スタートのプロキオンSが差し馬にとって厳しい条件であることは一目瞭然。渋った馬場での施行が濃厚である点も含め、道中後方待機組を本命に据える選択は私のなかから消えた。

腹は決まった。

ここはマテラスカイから入る。

同馬の取捨は一言、馬場状態に尽きる。馬場が渋ったら狙い、乾いたら評価を下げる……考え方はとことんシンプルで良い。連覇をはたしたベストウォーリアをはじめ、プロキオンSはリピート好走が目立つレース。それに得意馬場が加わるとなれば必然的に評価は最上位となる。

枠も良い。

私が懸念していたのは最内枠で砂を被るシチュエーション。もしスタートで出遅れてしまったら挽回不可能だし、外から長時間プレッシャーを受け続けることとなる。世界有数のスピードランナーとはいえ、マテラスカイは脆さが同居したタイプでファイナルアンサー。

今回はサクセスエナジー、ウインムートが自身より内枠。砂を被るリスクが激減したことで凡走の確率はグッと下がった。国内のレースにおいて、武豊騎乗時にハナを譲る選択肢はない。昨年同様の逃走劇は濃厚だ。

相手本線にはウインムートを。

休み明けと冬競馬で評価を下げ、叩き2戦目以降と夏競馬で見直すのが評価基準。前走さきたま杯は好走条件がガッチリと噛み合ったレースだった。当然ここもノーマークにはできないが、気がかりなのは前走逃げ切り勝ちの次走成績。【0-0-1-4】と着順を落としてしまっているのだ。不安要素が同居する点は頭に入れておきたい。

サンライズノヴァも軽視禁物。

切れ味を身上としていた馬が、近走は上がり3F3位以内にすら入れない状況に。戦績から強調材料は見出しにくいものの、光を見出すとすれば中間に坂路で自己ベストを更新したこと。少なくとも身体能力的に劣えたという仮説は成り立たない。猛稽古と鞍上のスイッチがハマる可能性を考えると、まだまだ見限れない馬だ。

さらにはキングズガード。

近年は冬凡走→夏好走とわかりやすいリズムを刻む馬。この手のタイプは徹底的に好調期で狙い続けるのが鉄則だ。夏競馬かつ斤量56キロ以下では【1-0-3-0】馬券圏外なし。2年前のプロキオンS勝利時と同じ58→56キロ替わりで臨むローテーションも不気味に映る。

なお、普段の見解で記している【注目レース】は日曜日にTwitter上でお伝えすることとする。

【中京11R プロキオンS予想の印】
◎9 マテラスカイ
〇8 ウインムート
▲5 サンライズノヴァ
☆14 キングズガード
注1 サクセスエナジー
△4 ヴェンジェンス

【3連複/フォーメ】9-8,5,14,1-8,5,14,1,4(10点)






田中正信 さん

七夕賞追い切り推奨馬

UMAJiN.netに登録する皆様、はじめまして
元日刊ゲンダイ記者「田中正信」と申します。

競馬サロンで記事を公開されている他の皆様に負けないよう、競馬をより楽しめる内容を公開していきたいと思います。

基本的には毎週土曜日、重賞競走における注目馬5頭についての追い切り内容を公開しますが、その他公開できる内容が増えましたら、都度この場で報告していきますのでよろしくお願いいたします。

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■7月7日(日)
福島競馬場 芝2000m
七夕賞(GIII)

■1枠2番 エンジニア
体が480キロ前後を維持できるようになってからは、ウッドコースでバリバリ攻めるハード調教へ。そのままトントン拍子で条件戦をクリアと、まさしく関東を代表するスパルタ牧厩舎のスタイルを代表する1頭に。ただし、オープン入りしてからは残念ながら完全に頭打ちのような格好に。ここらあたりが能力を限界ということなのか。だが、ちょっとその決断は待ってほしい。ひょっとすると今回は違う一面を見せるかもしれない。なぜなら、この中間はメイン調教場であるウッドコースが改修のために使用不可となり、その影響で坂路中心での調整で臨戦してきているのだ。

結局、オープン入りしてからパッとしないのは、瞬間的な速度不足というのが根本的な原因である。条件戦と違って馬力のみでは押し切れないということだろう。それだけに、坂路を延々と駆け登らせてきている今回の調教メニューは、これまでの不足を補えるだけのスプリント力を鍛え直せている可能性がある。実際に、今週の時計の掛かる馬場をものともせずに2F24秒1の自己ベストをマークと、着実にトップスピードの質は向上を示している。また、上体が浮かなくなってきたように、走るフォームにも坂路調教が好影響。調教の要素だけを見ると、簡単には見限れないが……。


■2枠3番 ロシュフォール
本馬の調整は、これまで一貫してきていた。ラップで15秒以上の加速が許されているのは3Fから。その前のラップは、たとえ6Fからであろうと4Fからであろうと、コースも問わず15秒よりも速いラップを刻ませることは決してなかった。なぜかといえば、まだ完成していないからに過ぎない。その負荷に耐えられる体でもなければ、アッという間にテンションが上がるような危さまで兼ね備えている。それでいてモンスターエンジン搭載とくれば、逆に今ここで無理をする理由などないのだ。

だが、いよいよ今回の中間から陣営が鍛え出しにかかった様子がうかがえる。最もわかりやすいのは直前の内容。これまではウッドコースで4Fから15秒で入り、3F40秒を切るぐらいでラストを伸ばしてのフィニッシュが定番だった。しかし今回は、坂路で4Fから13秒4で入っている。その後も12秒9-12秒6-12秒7と明らかにこれまでとは根本的なラップ推移が違う。もちろん、これは折り合いを欠いた等の不測の事態で出てしまった時計ではない。あくまで意図的。そう、ようやく容赦なく鍛えられる段階へ辿り着いたということである。これに、弾丸のような迫力で登坂する姿を見れば、本格化と考えていいはずだ。


■3枠5番 ストロングタイタン
帰厩して早々に放馬してしまったのは、褒められたことではない。ただ、繊細でなにかあるとすぐに走ることを止めてしまう性格を踏まえれば、これは決して悪いことではないだろう。なにせ、振り落としてから元気に坂路を駆け上ってきているのだ。完全に走ることに前向きな状態、つまりは上手くリフレッシュして帰ってきていることは間違いない。その後も4週で5本と乗り込みは順調、週末もそれなりの強度を保ちつつ2週前、1週前の追い日にはビッシリと追って好時計をマークさせてきているのだから、強度のほうも申し分なし。

となれば、大型馬ながら、そもそも久々を苦にしないタイプである。態勢は整っていると考えるほうが自然だろう。それを証明するかのように、直前は「もう攻める必要もない」と言わんばかりの、ラスト重点のギアチェンジ。前述のように精神的に非常にデリケートなタイプだけに、予定以上に仕上がりが進み、最後にお釣りを残す余裕ができたことも嬉しい誤算でしかない。肝心の動きは、加速とともにどんどんストライドが大きくなっていく、まさしく良い時のそれに。得意とする暑い時期だからこそか、出来としては確実に2走前以上の状態。まず、前走の大敗に目をつぶりつつ、状態面をフラットな目線で考えたい。


■6枠12番 ミッキースワロー
中3週で今期3走目と、久しぶりにコンスタントに使い込めている。この流れを見ると、ようやく軌道に乗りつつあるかのように見えるのだが、実際は違う。本当に充実してきたのであれば、この使い方にプラスして、鍛えるメニューが可能となるはず。だが、前走も今回も残念ながらそうではない。2走前に作った状態を維持しているだけ。やはり極悪馬場の菊花賞を走った精神的なダメージは、相当に根深いのだろう。あの時期以降、本馬の調整で直近2週を攻め切って臨戦したことは一度たりともないのだから……。

では、なぜ、ここにきて調整を工夫してレース数をこなさせているのか。目的はズバリ、賞金加算しかない。素質は確か、そして、まだ一発仕様でピークに作ることも可能な体なら、気性的にも鉄砲は利くのだ。だからこそ、近い将来、大一番で輝かせるために、上昇がないのを承知で使い込む選択をしたのだろう。前述の通り、ここ2週もウッドコースであれば5F71秒程度の負荷と、まったく鍛えられてはいない。ただ、変な気負いがなく走りに集中できていることも確か。本馬にとって、心身に痛みがないこの状態であることこそが重要なのだ。大敗明けも問題なく、2走前の出来にある。


■8枠16番 クリノヤマトノオー
気難しいことで若かりし頃より有名な馬。ただし、状態をジャッジする上ではそれほどチャランポランな印象はない。嫌な時は頑なに拒否するような、融通の利かない頑固な性格、要は気持ちに正直な馬なのである。だからこそ、走る方向へシッカリと導いての臨戦であれば、驚くほど安定してきている。では、この中間はどうか。まずレース間をあけてリセットさせたことが、とにかく大きい。というのも、気で走る馬だけに立て続けに使えば使うほど満足してしまい、淡白な面が出てきかねないタイプ。そういう馬だけに、仕切り直して精神面にリフレッシュを促せたことはなにより。

そして、この緩やかなローテーションは本馬の肉体にとっても、シッカリとプラスに作用していよう。そもそも決して丈夫な馬ではない。体の使い方の硬い虚弱系。しかも、少しでも痛い所があれば競走意欲を失う難しい性格…。つまり今回は、心身が健全である可能性がかなり高いのだ。事実、この裏付けも取れている。オープン入り後の週末は、坂路で3F42秒程度がいつものパターン。だが今回は、明らかに強度アップに成功。それだけ心身が耐えられる状態にあるということだ。動きもいつになくシャープとくれば、決して侮れない。





競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

少し時計のかかる馬場歓迎エンジニアで勝負/七夕賞

福島11R (1)エンジニアで勝負したい。オープンに昇級してから善戦止まりだが、それでも新潟記念ではブラストワンピースの4着、アルゼンチン共和国杯でもパフォーマプロミスの5着と、G1級の馬と1秒以内の接戦に持ち込んでいる。前走のメイSも7着とはいえ、高速馬場の東京で自身の上がりは33秒4をマーク。条件が合わなかっただけで力は出し切っている。

福島は初めてだが、少し時計のかかる馬場は願ってもない。日曜の天気は「曇り時々雨」の予報で、降水確率は60%。道悪は不良馬場(東京1600メートル1分41秒0)で勝った実績があり、雨脚が強まるようならチャンスは広がる。追い切りの動きもいい。3日は坂路で51秒3-12秒2。津村騎手は「動きは抜群。時計も速い。歩いている時とキャンターでは雰囲気が違う。荒れた福島の馬場も合う」と好感触だ。内でうまく脚がたまれば面白い。単3000円、複7000円。(ここまでの収支 マイナス8万9400円)
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結果

福島11R ①エンジニア 10着



元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【プロキオンS追い切り診断】マテラスカイは順調そのもの/ミッキーワイルドは力強い
■アディラート【B】
力強い走りはできている。右手前の伸びが良いから、左回りは良いと思う。

■アルクトス【A】
気分良く走れていて、体も使えている。ノビノビ走れていて好印象。

■アードラー【B】
体は使えているけど褒めるところがない。可もなく不可もなくと言ったところ。

■ウインムート【A】
体の使い方は悪くないけど、走りが少し堅い。時計がかかった方が良さそうだね。

■ヴェンジェンス【B】
力強さがなくて、トモの蹴りがイマイチ。後ろに流れるような走りをしている。

■キングズガード【A】
体を使えていて、反応も良かった。この馬なりに順調。

■サクセスエナジー【B】
追い出してから頭が上がっているのが気になった。それ以外の動きに問題はなかった。

■サンライズノヴァ【A】
体が使えている。また、単走から併走になってから伸びるような走りになったのも良い。

■ドンフォルティス【B】
体の使い方が悪くないけど、頭が高いのが気になった。

■プロトコル【B】
この馬なりに体は使えているんだけど、走りが堅い。

■マテラスカイ【A】
体は使えていて、順調そのもの。良い仕上がりだと思う。

■ミッキーワイルド【A】
力強い走りができていて、体の使い方も良かった。

■ワンダーサジェス【B】
体は使えているけど、右手前になるとバランスが悪くなっている。

ノビノビ走れているアルクトス、反応が良かったキングズガード、併走での動きが良かったサンライズノヴァ、順調に仕上がっていたマテラスカイ、力強い走りだったミッキーワイルドの5頭が良く見えた。それ以外で気になったのはウインムート。動きは悪くなかったから、あとは馬場次第。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬


【七夕賞追い切り診断】ロシュフォールは体調が良さそう/クレッシェンドラヴは体全体を使えている
■アウトライアーズ【A】
体を使えていて、しっかりと動けている。ただ、ワンパンチ足りない馬。動きは悪くないから、あとは能力的にどうか。

■ウインテンダネス【B】
前走よりも体の使い方が良くなった。ただ、追い出してモタモタしている。雨が降るのは歓迎しない。

■エンジニア【B】
頭が高いけど、体は使えている。この馬なりに順調。

■クレッシェンドラヴ【A】
体全体を使えている。仕上がっていると思うよ。

■ゴールドサーベラス【A】
動きは問題ないけど、気性的な問題がある。スムーズな競馬ができるかどうか。

■ストロングタイタン【B】
体を使えていて、気分良く走れている。ただ跳びが大きい馬。小回り向きではないね。

■ソールインパクト【A】
調教の見映えがしない馬。良いところを挙げるとすれば、気持ち良く走れているところかな。

■タニノフランケル【B】
前走よりも頭の位置が高くなく、体の使い方も問題ない。順調に仕上がっていると思う。

■ブラックスピネル【B】
相変わらず堅い走りをしている。この馬で気になったところは手前を替えていないところ。

■ベルキャニオン【C】
走りに力が入っていない。イマイチだね。

■マルターズアポジー【B】
体は使えているけど、少し重いように見えた。

■ミッキースワロー【A】
体を使えていて、脚の伸びも良かった。それに気持ちが乗っていた。良い状態だと思う。

■ロシュフォール【A】
手応えのわりに伸びがイマイチ。切れる感じがないから長いところを使っているのだろう。体調は良さそう。

■ロードヴァンドール【B】
走りのバランスが悪い。この馬なりに体は使えているんだろうけど、見映えがしなかった。

良く見えたのは動き自体が良かったアウトライアーズ、体全体を使えているクレッシェンドラヴ、気性面に残るけど調教の動きは良いゴールドサーベラス、気持ち良く走れていたソールインパクト、良い状態に仕上がっているミッキースワロー、体調が整っていたロシュフォールの6頭。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬



水上学の血統トレジャーハンティング

日曜福島11R 七夕賞(G3)
◎本命馬
⑮クレッシェンドラヴ
(牡5、美浦・林厩舎、内田博騎手)
晴れ間はなかったが、土曜福島芝は良馬場、日曜も未明まで小雨が降ったり止んだりで、道悪適性は問われなさそう。とはいえ、やはり例年より時計はかかっている。

かなりクセの強い七夕賞。小回りだけに、直線の長い広いコースでの実績が通用しない。近年はとくに顕著で、2012年以降、前走東京や京都、阪神、新潟の各外回りで3着以内だった馬は1頭しか連対できていない。

血統面では当然だが小回り向きパワータイプ。あと今年は、例年以上に時計の掛かっている芝、さらに前に行きたい馬が揃い、締まった展開になりそうなのもカギだ。

前が苦しくなるところを早めにマクるように動いて押し切れるスタミナと機動力が重要。と考えると、ステイゴールド×サドラーズウェルズのクレッシェンドラヴが、馬名とレース名のみならず?最もそのイメージにふさわしい。

$お宝馬
⑬ウインテンダネス
(牡6、栗東・杉山厩舎、柴田大騎手)
もしかしたら人気かもしれないが、この馬は叩くと変わるタイプで、今回は目黒記念を叩いての上昇度に期待できる。数少ないカンパニー産駒で、福島の夏開催の芝2000mは、同産駒は近5年で(1-1-1-5)。3着以内3回は、すべて違う馬でマークされたものだ。時計の掛かる芝に強いトニービン直系、チャンスは十分。

相手上位は⑯クリノヤマトノオー、②アウトライアーズ、⑨ロードヴァンドール。 押さえに④ソールインパクト、⑫ミッキースワロー、⑤ストロングタイタン。





栗山求さん

福島11R 七夕賞(G3) 芝2000m OP ハンデ

◎5ストロングタイタン
○15クレッシェンドラヴ
▲3ロシュフォール
△12ミッキースワロー
△14ブラックスピネル
△4ソールインパクト
<見解>
◎ストロングタイタンは
「リーガルランサム×ティズナウ」という組み合わせ。

母タイタンクイーンは名繁殖牝馬で、
本馬のほかにレネーズタイタン(サンタイネスS-米G2)、
ファッションアラート(スカイラヴィルS-米G3)、
ミラアイトーン(鞍馬Sなど現9戦6勝)を出している。

父リーガルランサムは
UAEダービー(首G2・ダ1800m)とスーパーダービー(米G2・ダ9f)の勝ち馬で、
ディストーテッドヒューマーの息子らしくキレは無いものの
スピードの持続力に秀でたタイプ。

したがって、スローの上がり勝負ではなく平均的に速いラップが続くレースに強く、
昨年の鳴尾記念(G3・阪神芝2000m)と
一昨年のマレーシアC(1600万下・中京芝2000m)では
コースレコードを樹立している。

後者は落鉄しながらのパフォーマンスだった。

少し時計の掛かる馬場だった昨年暮れの中日新聞杯(G3)では上がり36秒2で3着。

要はスピードの持続力が活きる流れになれば好走するので、
道悪でも問題なく走り、高速馬場専用というわけではない。

本馬はダンジグ4×4でロベルトを併せ持つ血統構成。

この2つの血は当レースと相性が良く、
一昨年の1、2着馬ゼーヴィント、マイネルフロストは双方を併せ持っていた。

福島芝2000mというコース設定は合う。

半年ぶりの実戦だが、稽古はしっかり積んでおり、
大型馬の割に久々は走るタイプ。

気ムラな面を出さず、
まともに走ればこのメンバー相手に勝つ力はある。







日曜メインレース展望・柏木収保

【七夕賞】「中10週以上」必殺ローテーションで初重賞掴み取る

タフな芝コンディションは大丈夫


 土曜日より降雨の可能性は高い予報が出ている。直前の芝コンディションを再確認したい。初重賞制覇を狙うクレッシェンドラヴ(父ステイゴールド)は、今回3カ月ぶり(中11週)の実戦になる。3歳以降、2-3戦使っては3カ月程度の休養をはさむローテーションをずっと取っているが、【0-2-0-0】の福島コースとはいえ、ここは本当に狙いを定めた一戦なのだろうか。

 クレッシェンドラヴは体質的にあまり連続して出走できないところがある。使い込むより間を空けた方が断然いいので、これが必殺のローテーション。3歳以降、ここまで馬体調整のリフレッシュ放牧で「中10週以上」の休養明けが5回ある。

 その成績は【4-1-0-0】。この馬にはこれが狙いを定めた出走なのである。特に最近の4勝はすべてリフレッシュの放牧明けに限られる。勝ったあと、次走の多くは格上がりとなるから勝ち切れないが、前走の2着は格上がりのオープン挑戦だったから価値がある。

 今回と同じ2000mの福島民報杯は、前後半バランス「57秒4ー61秒2」=1分58秒6の猛ペースの決着だった。前半は最後方近くに離れていたクレッシェンドラヴ(内田博幸)は、途中からグングンまくり始め、4コーナーで先頭に並びかけている。

 結果、同馬の強気な進出をやり過ごしながらマークする形になったレッドローゼスに0秒1だけ差されたが、格上がりの古馬初オープン挑戦とすれば内容は文句なし。ちょっと強気すぎただけ。しかし、2000mで初めて2分00秒0のカベ突破の「1分58秒7」。こういうコースに対する適性を示すと同時に、遅咲きのステイゴールド産駒らしい豊かな成長力を示した。

 良績の集中する2000mから2200mで、内田博幸騎手とのコンビは【4-1-1-0】。少しタフな芝コンディションはステイゴールド産駒ならまず大丈夫。母方も欧州タイプの典型だけに、おそらく歓迎に近い(芝重1戦1勝)だろう。

 仕上がっている力量上位のストロングタイタンと、最近では見られなかった素晴らしい追い切りをこなした穴馬エンジニアが本線。ウインテンダネスも侮れない。

 「プロキオンS」の中京ダートは回復しても高速ダート必至。連覇を狙うマテラスカイに条件有利だ。昨年の大レコード1分20秒3の1200m通過は驚異の1分07秒5だった。あのあと強行日程だった秋のスランプは完全に脱している。




境和樹の穴馬券ネオメソッド

新・七夕賞の重要血統!

福島11R 七夕賞(GⅢ)(芝2000m)

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以前は福島最終週の名物レースだった七夕賞が、開催2週目に移設されたのが2013年のこと。その施行時期変更を機に、七夕賞は傾向をガラリ一変させたといえます。

かつての七夕賞といえば、開催最終週ということもあって荒れ馬場が前提、内を通った馬がゴール前で失速し、外を回した馬が台頭するケースが目立ちました。
血統的には、その荒れ馬場に対する適応力、ダート的な馬力血統が優勢。12年のアスカクリチャンや10年のドモナラズなどは分かりやすい例でした。

しかし、開催前半に変わったことで傾向変化。たとえば、決着時計

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良馬場施行時の6年分の時計と平均決着時計は上記の通り。当然といえば当然ですが平均で実に1.2秒時計が速くなっています。もちろん時計が全てではありませんが、この一事をもっても七夕賞が施行時期の変更により性質を変えていることが分かります。

そして、その新・七夕賞における重要血統が、ディープインパクトとダンチヒ系。

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昨年は該当馬の出走がなかったディープ産駒ですが、それ以外の年ではコンスタントに好走馬を輩出。二桁人気2着のニューダイナスティなど人気薄の好走例もあり、本質的な適性を窺わせます。

もうひとつの有力血統がダンチヒ系。

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昨年はハービンジャー産駒のマイネルサージュが2着。17年には該当馬が1~3着を独占したダンチヒ系保持・内包馬。これも人気を問わず好走例が多く、七夕賞における重要血統にカウントしていいでしょう。

というわけで、今年の七夕賞もディープ産駒とダンチヒ系にフォーカスを当てて候補馬を探ります。

①エンジニア(父シーザスターズ)

④ソールインパクト(父ディープインパクト)

⑧タニノフランケル(父母父デインヒル)

⑩ベルキャニオン(父ディープインパクト)

穴一発の期待は①エンジニア。父、母父ともにダンチヒ系と血統的に七夕賞向きのこの馬。

33秒台の速い上がりを使うタイプに見えて、キャリア26戦でメンバー最速の上がりを使ったのは3度だけ。切れ者に見えて実はそうではないという、昔で言えばショウナンマイティのようなタイプと見ています。上がりの掛かる福島はベストである可能性あり。全く人気はないでしょうが、重賞で一発あるならここではないでしょうか。
結果 ①エンジニア 10着


毎年好走馬輩出の系統は…

【日曜】中京11R プロキオンS(GⅢ)(ダ1400m)

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以前はサンデー系産駒やキングマンボ系も目立っていたレースですが、最近は米国血統の支配力が高く、中でもボールドルーラー系が毎年のように好走馬を送り込む主力系統。

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プロキオンSはリピーター性が結構強く、上記表にも同じ馬名が散見されます。その意味で、本質的な血統適性なのか馬個体の適性なのか判別しづらいところはあるのですが、元々、中京ダ1400というコース自体が、ボールドルーラー系の得意分野。

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左回りのダート短距離に高い適性を持つボールドルーラー系は、ここ中京ダ1400も好相性。上記表の通り、パイロ、シニスターミニスターを大将格に据え、総合的に走っています。

この本質的なボールドールーラー系のコース適性も合わせて考えることで、プロキオンSにおけるボールドルーラー系の重要性を証明することができるのです。

ということで、父ボールドルーラー系に絞って候補馬を抽出。

④ヴェンジェンス
(父カジノドライヴ)

⑪オールドベイリー
(父トゥオナーアンドサーヴ)

⑬アードラー
(父シニスターミニスター)

⑭キングズガード
(父シニスターミニスター)

④ヴェンジェンスは、依然として揉まれた際の不安は残りますが、主戦の幸騎手は完全にこの馬を手の内に入れており、2連勝の充実度をそのまま評価したいところ。ここは一気の重賞制覇まであると踏んでいます。
結果 ④ヴェンジェンス 3着  複勝配当220円



七夕賞週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●一発の気配がプンプンにおう!●

昨日もお伝えした通り、中央開催の夏競馬も2週目。今週は東では夏の福島の名物重賞である七夕賞、西ではダートの重賞プロキオンSが行われるが、この時期でもあり、両重賞ともにやはりジョッキーの移動やしがらみに纏わる乗り替わりなども多く、七夕賞では半数を大きく上回る10頭が前走と違うジョッキーが手綱を取っている。

そんな中だからこそ逆に注目なのは「乗り替わらない方」の、前走と同じジョッキーが手綱を取る馬、中でも関西ジョッキーの和田騎手がわざわざ遠征するのだからクリノヤマトノオーは改めて注目と言っていいだろう。


この馬に関しては、前走の新潟大賞典時にもこのコーナーで触れた。当時、京都にも準メインのフォイヤーヴェルクを筆頭に、ロードマドリード・プロム・ミエノウインウインなど、京都に残っていれば星勘定にできた馬も多かったのだが、それでもクリノヤマトノオーのために新潟まで遠征していた。しかも当時の新潟開催は、第3場のローカル開催とは言え、2場の変則3日間開催だったため、事実上中央開催と同じ状況、ゆえに余程のことが無い限り遠征はしないのが普通。そんな境遇でも拘って遠征していたのは、この馬の素質と能力を高く評価しているからだろう。

今回も、中京のプロキオンSにはお手馬で交流重賞を2つも勝っているウインムートがいたのだが福島遠征を決めている。このクリノヤマトノオーに相当な拘りを感じるというもの。

前走の新潟大賞典は、7枠13番というあいにく枠からスタートで、結局直線も外に出さざるを得ず、しかも左回りは少しモタれるところもあり能力を出し切ったと言えるレースではなかった。それでも8番人気で6着、重賞級の力は見せた。

今回は、小回りとは言え右回り、これで内枠ならもっと良かったのだが、前を主張する馬が多く窺え、恐らく道中は縦長の展開、となれば例え大外16番枠とは言え上手く内に入れられるだろう。

和田騎手も前走の結果を踏まえさらに考えて乗るはずで、ここは一発の気配がプンプンにおう。本当に楽しみな存在に思えてならない。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●遠征への帯同は期待の表れ●

プロキオンSには関東馬が2頭出走。

注目は2連勝中のアルクトス。

デビュー4戦目以降はすべて田辺騎手が騎乗しており、コンビを組んでの戦績は8戦5勝と抜群の相性。

福島出身の田辺騎手は、夏の福島開催中は基本的に福島で騎乗することにしており、別の競馬場へ遠征することは珍しい。実際、福島8日目に中京競馬場で行われる中京記念でも騎乗依頼があったようが、その馬は断って福島で騎乗することを選択。

つまり、夏の福島を離れて中京まで乗りに行くアルクトスへの期待値はかなり大きい、ということ。

またアルクトスに関しては、プロキオンSの結果と内容次第ではあるが、次走は札幌で行われるエルムSを目標においており、すでに田辺騎手は札幌遠征を決めている、というのだ。

中京・札幌と遠征が続くアルクトスは、遠征嫌いの田辺騎手に相当気に入られているのかも。

夏の上がり馬として注目しておいて損はない。

【競馬場から見た推奨馬券】

相変わらずお天気が微妙。福島はあまり降らなそうな予報だが、所によるとというあいまいな感じ…。いちおう土曜のスタートの時点で芝は良、ダートは重。ただ、芝も多少は水分を含んでいるはずだから、土曜に一日使われれば、外が伸びる傾向に拍車がかかりそう。
ダートは脚抜きの良い先行有利な馬場は間違いないが、それを意識し過ぎてペースが上がると、当然前崩れもある。

外が伸びる芝コースで狙いたいのが、福島2Rの2番シュルルヴァン。
デビュー戦も調教の動き、パドックでの気配から注目したが、発馬で挟まれる様に立ち上がり気味。そのせいで最後方からになり、流れに乗り切れない感じだった。
それなりに差は詰めてきたが、前残りの流れで万事休す。鞍上も諦め気味で、本気で追っていないように見えた。
今回も後方からな競馬にはなるだろうが、バラける馬場で小頭数は好材料。しかも、逃げたそうな馬が3~4頭いるだけに、ペースも上がりそうだ。
馬っぷりから、能力は間違いなくあるはず。実戦を一度使ったことで、真面目に走ってくれればチャンスはある。

単勝 2
馬連 2-8 2-4 2-3
三連単 2の1頭軸マルチ 相手 3.4.8

自信度 B


もう一鞍も、荒れ馬場の芝の競馬から。福島11R七夕賞の15番クレッシェンドラヴが、軸馬として最適と見た。
まず注目したのは、休養明けの実績。2ヵ月半以上レース間隔を開けた際は、5戦して4勝、2着1回のほぼパーフェクトな実績。
そしてコース的にも、右回りの小回りに良績が集中。馬場も洋芝の函館や、福島の最終週などで好走しており、荒れ馬場を得意としている。
今回と同じ福島2000mの、前走の民放杯の内容も優秀。ハイペースを自ら動いて、
4コーナー先頭の強引とも思える競馬。
勝ったレッドローゼスの格好の目標となったが、ゴール寸前まで喰い下がった。
ここにきて、かなり力をつけている。
今回は相手は揃ったが、休み明けの分、前走以上のパフォーマンスが期待できる。
あらゆる条件が揃った感じだ。

馬連 3-15 5-15 12-15
3連複 2-3-15 3-5-15 3-12-15
3-15-16 5-12-15

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●2年振りの勝利へ!●

中央開催の夏競馬も2週目。今週は東では夏の福島の名物重賞である七夕賞、西ではダートの重賞プロキオンSが行われる。

この時期でもあり、両重賞ともにやはりジョッキーの移動やしがらみに纏わる乗り替わりなども多く、プロキオンSでも約半数の7頭が前走と違うジョッキーが手綱を取っている。


そんな中で注目してみたいのは、主戦の藤岡佑介騎手からミルコに替わるキングズガードだ。

2年前のこのレースの覇者、しかしそれ以来勝ち星からは遠ざかっている。ただ、一時はスランプに近い状態に陥ったものの、ここのところの3戦は、交流重賞やリステッド競走だとは言え連続して3着、しかも毎回終いにキッチリ脚を使って伸びてきており、ひと頃のスランプは脱しつつありそうな雰囲気がある。

今年は8歳という事で「勝ち切れないのは年齢的な衰え」と捉えがちだが、3着とは言えこの2戦はメンバー中最速の上がりタイムを計時し、しかも斤量がともにハンデ戦でトップハンデの58キロを背負ってのもので、「衰え」という認識は違う可能性は高い。

今回は別定戦で56キロ、さらには初めてブリンカーも着用して挑む様に、陣営としては2年振りの勝利を上げるイメージで挑んで来ている雰囲気。

鞍上は、2年前の勝利の時も、そして昨年のこのレースでも、主戦場の函館から逆遠征して手綱を取っていた藤岡佑介騎手だったが、今年は先約の関係で函館に居残らざるを得ず、ミルコに乗り替わる。ただ2走前のコーラルSでもミルコは手綱を取り、そしていい感触を得ていたので、ここでもいいイメージで競馬が出来るだろう。


2年振りの勝利が同じプロキオンS、その可能性は大いにありそうだ。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●好みか好みではないかで言えば好みではない、らしい●

荒れるで有名な福島競馬場で行われる荒れるで有名な七夕賞。

開幕週だった先週も渋った馬場が大きく影響したにしても、人気馬の多くが崩れる波乱が多数。

土曜日のメインレースは3番人気と6番人気で決着。

日曜日の重賞は3番人気と9番人気で決まり、1番人気と2番人気はともに大敗。

週中も雨が降り続いており今週も良馬場は望めそうもないだけに、重馬場適性と展開が結果に大きく影響することは間違いない。

注目したいのはロシュフォールと三浦騎手とのコンビ。

ロシュフォールに初騎乗となる三浦騎手だが、木村厩舎の馬に騎乗するのは2013年以来となる6年振り。

なぜこれだけの期間、木村厩舎からの依頼がなかったのか。

それは木村調教師が三浦騎手と競馬の感覚が合わないと感じたことや、相性が良くないと感じたから、とのことで、基本的には今も積極的には乗せたくはないらしい。

ただ、今回はノーザンファームが主導で三浦騎手を推したから渋々OKを出したようだ。

三浦騎手はといえば、お手馬と言ってもいいブラックスピネルを断ってロシュフォールを選んだのではなく、先約のロシュフォールを優先した、というのが実情。

圧倒的な戦力で勝ちまくっているノーザンファームも一枚岩ではなく、しがらきと天栄で競い合っているので、こういったことは他のレースでもよく見られる。

好みではない騎手といっても、重賞で勝利という結果を出せば調教師の考え方もガラリと変わることはあるはず。三浦騎手にとってはトップステーブルとの今後に関わる大事な一戦になりそうだ。





優馬

重賞データ攻略
七夕賞


 サマー2000シリーズの開幕戦。昨年はここを勝ったメドウラークが見事シリーズチャンピオンに輝いた。シリーズ制覇へ向け好スタートを決めるのはどの馬か?

斤量別成績に偏りあり
 ハンデ戦ということで、まずは斤量面に注目してみたい。過去10年のうち中山開催を除いた9年間の斤量別成績は以下の通り。

斤量別成績(中山開催を除く過去9年)
54キロ以下〔2.2.4.53〕
55~56キロ〔2.3.4.32〕
57キロ以上〔5.4.2.22〕

 上から順に連対率を並べると6.6%、12.2%、27.3%となる。昨年こそ軽量馬が勝ち切ったが、基本的には斤量を背負う馬が好走傾向にある。今年はストロングタイタン、ブラックスピネル、マルターズアポジー、ミッキースワローの4頭が57キロ以上を背負うことになる。

重ハンデ組は近走成績に注目
 57キロ以上を背負う実績馬は近走の成績や年齢によって明暗が分かれる。57キロ以上で馬券に絡んだ11頭の特徴は以下の通り。

57キロ以上で好走した馬のポイント(中山開催を除く過去9年)
同年に重賞、オープン特別で連対(11頭中9頭)
前走5着以内(11頭中9頭)
4~6歳馬(11頭中10頭)

 57キロ以上を背負う実績馬でもさすがに近走不振というタイプでは厳しい。また、7歳以上も苦戦傾向にあり、手は出しにくい。上の条件をすべて満たせば〔4.1.2.2〕で複勝率は77.8%となる。今年は前走・鳴尾記念で2着に好走した6歳馬ブラックスピネルがすべての条件をクリア。

推奨馬
ブラックスピネル


重賞データ攻略
プロキオンS


 昨年、驚愕の日本レコードを叩き出したマテラスカイが連覇をかけて帰国初戦に挑む。見渡せば粒揃いのメンバー構成、今年も好レースは必至!?

上位人気同士の決着も…
 2012年の中京コース改修後の7年間、連対馬14頭中13頭までが5番人気以内の上位人気馬。2012年こそ単勝119.2倍のトシキャンディが逃げ切る波乱だったものの、基本的には荒れにくいレース。連対馬14頭の、その他の共通点は以下の通り。

プロキオンS連対馬のポイント(過去7年)
関西馬(14頭中12頭)
4~6歳(14頭中12頭)
継続騎乗(14頭中11頭)
中央OP以上で連対(14頭中12頭)

 上位人気馬が堅実と冒頭で述べたが、中でも1番人気馬は〔2.2.2.1〕と、馬券を外したのは1度だけ。前走のドバイで強豪馬に混じって2着好走のマテラスカイがおそらく1番人気だろう。上記のポイントも全て満たしており、人気でも逆らえない存在だ。

前走が○○なら絶対に買い!?
 もうひとつ特徴的なのが臨戦過程。中央のダート短距離路線は重賞レースが少なく、どうしても傾向として偏りがちになるが、数字としては以下のようになる。

前走レース別成績(過去7年)
1600万〔1.0.0.11〕
OP特別〔4.3.7.40〕
中央重賞〔0.0.0.16〕
交流重賞〔2.3.0.20〕
海外〔0.1.0.0〕

 近い時期に適鞍のない中央重賞組は不振。また、1600万組は昨年こそマテラスカイが勝ったものの、OP特別組の層が厚いこともあり、昇級初戦の馬は狙いづらい。
 前走・OP特別組は、前走3番人気以内かつ3着以内なら〔3.3.3.6〕となり、前項で挙げた「関西馬」「4~6歳」「継続騎乗」「中央OP以上で連対」もクリアしていれば〔3.2.0.1〕と極めて高い連対率。当日の人気は微妙だが、これに当てはまるヴェンジェンスに期待してみたい。

推奨馬
マテラスカイ
ヴェンジェンス
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