田原基成 さん

【新潟8R 3歳上1勝クラス】このレースには私の予想におけるエッセンスが詰まっている。/新潟9R 村上特別

【新潟8R 3歳上1勝クラス】

私は山下達郎が好きだ。

まったくもって世代ではないのだが、好きな理由は以下のQ&Aに集約されている。

Q.東京の嫌いなところは?
A.「スクラップ・アンド・ビルドが激しすぎる。だから、俺の空という曲ができた」

一見すると何の変哲もない質問に映るが、東京を「ある言葉」に言い換えてみよう。途端に意味が変わってくるはずだ。

Q.競馬予想の嫌いなところは?
A.「スクラップ・アンド・ビルドが激しすぎる。だから、競馬ストーリーテラーという肩書きができた」

スクラップ・アンド・ビルドとは、老朽化により非効率となった工場設備や行政機構を廃棄・廃止。それらを新しい生産施設・行政機構に置き換えることによって、生産設備・行政機構の集中化、効率化などを実現すること。ウィキペディアの説明をまんま引用させてもらったが、私自身ハッキリ理解しきれていない。

そこで、私流に言い換える。

スクラップ=検討のうえ、出走馬に印を打つこと。
ビルド=前走印を打った理由を忘れ、イチから組み立てること。

後者の作業……とても非効率的だと思わないだろうか?

私は毎週月曜日に【田原メモ】なるものを作成している。リストに載せるのは次走注目馬とも異なる「未来注目馬」だ。

例えばレパードS。全頭分析をご覧いただいた方なら知っているだろう、私はこのレースより先の未来を短評のなかに記している。

・サトノギャロス
スピードを活かす競馬から一転、前走は大外一気のスタイルチェンジで快勝。この馬、想像以上に奥が深そうだ。今後も1400m以下、1600mでもオープンで勝ち負けレベルだと思っているが、新潟1800mのレパードSとなると話は別。過去10年、前走1400m以下から参戦した馬は【0-0-1-7】。ここ目標の臨戦過程とは言い難く、評価は下げざるを得ない。

・ブルベアイリーデ
渋ったダート【2-1-0-1】に対し、良馬場ダート【1-1-0-4】。この馬の適性がどこにあるかは明らかだ。パサパサに乾いたダートが見込まれるうえ、1800m以上未経験の馬がこのレースで馬券圏内に入ったケースは過去10年で一度だけ。苦戦が予想される。

2頭にとって不得手条件にもかかわらず、掲示板を確保。上記短評から、私が今後どこで狙うか想像がつくことだろう。毎レースごとにビルドする必要なんてないのだ。先を見据える視点を持つことができれば、競馬予想はもっと面白いものとなる。それは私が保証する。

話は変わって新潟8R、3歳上1勝クラス。

私がローカルの平場を予想で取り上げることは極めて稀。しかし、このレースには私の予想におけるエッセンスが詰まっている。参考になる部分も少なくないゆえ、あえてピックアップした。

梅雨が明け、身の危険を感じるほどの暑さに見舞われる日本列島。関東圏在住の私はここ数週間、傘を差した記憶がない。競馬に目を転じても、2週連続で芝・ダートともに良馬場での施行。

「前走渋った馬場→今回良馬場」

パッと頭に浮かぶのは【トイガー】という四文字だ。

結果論であることは承知のうえ、レパードS3着馬の近2走はいずれも脚抜きの良い馬場コンディション。全2勝を挙げる乾いたダート替わりがマイナスに作用することはない。秋の良馬場東京ダート2100mで狙うと決めていた矢先の激走……「予約」が少し早すぎた。

◎ハヤヤッコ、〇デルマルーヴルで3着ヌケ。まさしくハンマーで頭をかち割られるような体験だった。この夏一番の思い出になるのでは……そんなのはイヤだから、できるだけ早く記憶を「上書き」することで成功体験に置き換える。そのために選ばれたのが新潟8R、3歳上1勝クラスなのだ。

以上を踏まえ、ここはベンガラグンジョウから入る。

渋ったダート【0-1-0-1】に対し、良馬場ダート【1-1-0-0】。500キロを優に超える馬体に裏付けされたブルドーザーの如きパワー……その破壊力を味わったのが2走前だ。

当時負かした馬はリワードアンヴァル。この馬の名前は絶対に覚えておいてもらいたい。1勝クラス→2勝クラスといずれも2着に1秒以上の差をつける圧勝劇。ズバ抜けたパフォーマンスを見せ続ける上がり馬を私は3歳ダート路線の「大関」とみなしている。横綱はクリソベリル、もう1頭の大関は先週ハヤヤッコ◎の根拠として記したゴルトマイスターだ。

もしかしたら前走のような大手遅れをかますかもしれない。仮にそうなれば、私の馬券はたった1秒で紙屑と化すことだろう。しかし、スタート五分かつ4角を勝負圏内に回れればそれは「勝ち確」のサイン。言うまでもなく、ここでの「勝ち確」はベンガラグンジョウの勝利を指す。

内枠の先行という空白地帯を埋めることができる唯一の馬・コングールテソーロが相手本線。ダートで馬券圏外なしのラージヒル、間隔があいたときの好走目立つゴールドフレームの計3頭を3連複フォーメーション2列目に据える。

【新潟8R 3歳上1勝クラス予想の印】
◎11 ベンガラグンジョウ
〇4 コングールテソーロ
▲13 ラージヒル
☆15 ゴールドフレーム
△9 ファイナルマズル
△14 ペイシャキブ
△7 チェリートリトン
△8 フーズサイド
△6 キュリオス

【3連複/フォーメ】11-4,13,15-4,13,15,9,14,7,8,6(18点)


【新潟9R 村上特別】

デビュー後2戦、いずれも上がり3F33秒台をマークしているエクセランフィーユ。当コース向きの速い上がりを使える点は大きなアドバンテージで、一貫して左回りを選択するローテーションにも好感が持てる。いかにも狙いすました鞍、ここは勝ち負け濃厚だ。

相手本線に据えるのはラティカ。昨年は7-9月にかけて4戦連続連対。とりわけオール野芝で切れ味を発揮したレースは印象深く、休み明けでも評価は下げられない。アクアミラビリス(エルフィンS勝ち馬)やフィリアプーラ(フェアリーS勝ち馬)と好勝負を演じてきたガロシェ、良馬場替わりが吉と出そうなネオヴィットーリアまでを3連複フォーメーションの2列目に設定。

【新潟9R 村上特別予想の印】
◎7 エクセランフィーユ
〇9 ラティカ
▲12 ガロシェ
☆8 ネオヴィットーリア
△14 マイネルプリンチペ
△6 フィリアーノ
△5 アトラクティヴ
△4 ミチビキ
△10 ダイイチターミナル

【3連複/フォーメ】7-9,12,8-19,12,8,14,6,5,4,10(18点)






栗山求 さん

小倉11R 阿蘇S ダート1700m OP ハンデ

◎7スズカフリオーソ
○10ドンフォルティス
▲11プレスティージオ
△15メイショウワザシ
△3エイシンセラード
△5エポック
<見解>
◎スズカフリオーソは
「フリオーソ×ブラックタイアフェアー」という組み合わせ。

父フリオーソは小倉ダ1700mで連対率30.0%。

2010年以降、当コースで産駒が20走以上した117頭の種牡馬のなかで
第2位に相当する優秀な成績だ。

本馬も昨年の夏、当コースで500万下→1000万下と2連勝している。

準オープンに昇級してから5連敗を喫しているが、
ここ2走は左回りのワンターンの競馬で条件が合わなかった。

3走前の中山戦は4着(3着とはクビ差)と健闘しており、
コーナー4つの右回り戦なら十分やれるだけの力はある。

小倉ダ1700mの適性は中山よりも高く、
今回は51kgの軽ハンデでもあり期待できる。






競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

ネオヴィットーリアの大駆けを狙う/村上特別

新潟9R (8)ネオヴィットーリアの大駆けを狙う。ここ2戦は東京コースの道悪(稍重、重馬場)で5着、8着に敗れたが、どちらかといえば非力なタイプ。伸び切れなかった原因は坂と馬場。そう考えれば悲観することはない。
平たんコースの良馬場なら巻き返せる。これまで新潟は7戦して【1・0・2・4】だが、すべて5着以内と得意にしている。今回と同条件の3走前3着は、上がり最速タイの33秒3をマーク。追い込む競馬もすっかり板についた。
前走後はここ目標に調整して仕上がりはいい。この馬の癖を一番分かっている吉田豊騎手の継続騎乗も心強い。脚質的にどうしても展開に左右されるが、今の出来なら崩れはない。長い直線で末脚が生きる。単3000円、複7000円。(ここまでの収支 マイナス10万5700円)
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結果

新潟9R ⑧ネオヴィットーリア 4着



関屋記念週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●好調?不調?●

先週の土日で10勝を挙げてリーディング奪取の狼煙を上げたルメール騎手。

土曜日は滞在している札幌で騎乗するが、日曜日は新潟へ。

メインレースの関屋記念は長期休養明けのミッキーグローリーに騎乗するわけだが、もちろんこの馬も前走の内容を考えればGⅢなら勝ち負けしてもおかしくないが、本当のお目当ては関屋記念ではなく新馬戦の藤沢厩舎の2頭。ともにディープインパクト産駒でサンデーレーシングとキャロットクラブの期待馬。

新馬戦を勝ちまくっているルメール騎手のお手馬候補がさらに増えそうだ。

夏競馬になってから勢いがなくなってしまったデムーロ騎手。

関屋記念では近走の成績が冴えないロードクエストに騎乗しているが、この馬に関してはデムーロ騎手自身がサマーマイルシリーズの3戦ともに騎乗する、したい、と厩舎サイドへ宣言しての騎乗なのだ。

前走の中京記念、今回の関屋記念、そして次走予定の京成杯オータムハンデまですでに予定が入っており、デムーロ騎手としてはこんなに負ける馬ではない、と感じているところがあるようだ。

復調を告げる勝利を挙げることができるかどうか。長い直線での追い比べを楽しみたい。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●メモリアル勝利になるか!?●

暑く熱い日が続く夏競馬。こうなってくると、競馬サークル内でも夏バテしている人も見受けられ、もちろん基本的には暑さには強くない動物である馬にも、ところどころで夏バテの兆候は見られる。

今週の重賞は、北の地札幌ではエルムS、そして新潟では関屋記念が行われるが、やはり中央開催の新潟で行われる関屋記念は、その暑さによる影響は懸念材料になる。

エプソムC3着から臨戦するソーグリッタリングも、基本的には暑さにはそこまで強くないタイプ。ただ、それが分かっているからこそシッカリとケアされ、ここに向けて上手く調整されてきた。

その前走のエプソムCは、結果は3着だが、稀に見る超スローペースで、1・2着は前の2頭で決着したレース。この馬自身上がり3F32.8の脚を繰り出しており、決して力負けでは無い。まして、抜け出すとソラを使うタイプでもあり、その辺りも考慮した上での騎乗なだけに、ある意味では良く走っている。

陣営としても、初重賞挑戦でのこの結果なので、「やはり重賞でも勝ち負けできる」という手応えは掴んだようだ。

鞍上は浜中騎手。JRA通算1000勝のメモリアルまであと3勝。武豊騎手に次ぐスピード達成も間近。この関屋記念までに2勝を上げていれば、そのメモリアル勝利に自ら華を添える事になる。

今年はダービージョッキーにもなり、自身としてもメモリアルな年、もちろん意識している事だろう。注目してみたい。

【競馬場から見た推奨馬券】

危惧した通り、先週の競馬は謎の凡走をした馬が、多々見受けられた。
これだけ暑さが続けば仕方ないか…。
当然、今週は更に増えるはず。
とにかく、使い詰めの馬や、極端に調教の軽い馬には注意した方が良い。
できればパドックをしっかりチェックして、馬券を購入することをお勧めしたい。

その点を踏まえて、まずは新潟2R。
軸馬の7番モッシュピットは、前走が2ヶ月半リフレッシュされての再出発。
それだけに、中2週での2戦目の今回は
まだバテはないと見る。
その前走がダート替わりの一戦だったが、
それまでとは行きっぷりが一変。小回りの福島の大外枠からぐいぐい行って、楽にハナに立った。誤算は、勝ったデッドアヘッドがやたらと強すぎたこと。その勝ち馬に3角から来られて、4角では後続を離しての競り合い。強かった勝ち馬には歯が立たなかったが、同馬も3着以下には7馬身差。自身の走破時計も、同じ週の他の未勝利戦2つの勝ち時計よりも0.8秒、1.1秒も速かった。
中2週で時計を2本出せているように、久々好走の反動はないと見てよい。むしろ上積みに期待できそう。
今回は牝馬限定だけに、メンバーレベルも下がるはず。
スムーズに行ければ、かなり勝つ可能性は高い。

単勝 7
馬連 4-7 6-7 7-10
3連複 4-6-7 4-7-10 6-7-10

自信度 B


新潟11Rも、同じようなローテーションの馬を狙い打つ。前走が3ヶ月ぶりで完勝の、2番ジュランビルがその馬。
その前走は一息入ってた分、反応がもう一つだったが、危なげない勝ち方で力が違うという印象だった。
昇級となるが、フィリーズレビューにて外々を回らされながら0.1秒差の3着の実績から、壁はありえない。桜花賞でも別格のグランアレグリアを除けば、外から果敢に先行して0.5秒差。1400なら、もっと際どかったはずだ。
まだ馬場の荒れていない内回りで、2番枠というのも、先に行く同馬には好材料。

単勝 2
馬連 2-9 2-10
3連複 2-9-10 2-3-9 2-9-12 2-9-18

自信度 C






水上学の血統トレジャーハンティング

土曜新潟11R 新潟日報賞
◎本命馬
③レノーア
(牝3、美浦・相沢厩舎、石川騎手)
現級芝短距離屈指の好メンバー。レベルが高く目移りするレースだ。人気も割れそうでどこからでも入れるが、逃げのカレングロリアーレが大外、アダムバローズは左回りでは勝ち味に遅い。安定度ナンバーワンのモアナには敬意を表するが、3キロ差あれば③レノーアが最も妙味がありそうだ。

この馬を選ぶとすると、橘Sで同じ位置取りからあっという間に0秒6切られたジュランビルとの差が気になるところ。しかしレノーアは左回りならどうやら別馬。ジュランビルが猛暑の中の小倉からの中1週に対しこちらは2ヶ月のリフレッシュ明け、初の左回り、対レノーアで斤量も1キロとはいえ重くなっているなら、逆転のチャンスはあっていい。

母父トワイニングは爆発力増強、また母はダートで準OPに上がった馬で、芝千四に望ましいダート要素の内包もバッチリだ。小さい馬だが勝負根性もあり、中間の負荷もシッカリ。小さいことへの危惧は無用だろう。

$お宝馬
⑦アバルラータ
(牝5、栗東・鮫島厩舎、三浦騎手)
芝なら1400が最も安定して走れるディープブリランテ産駒。在来ではないが古めの牝系で、近親にベストタイアップらがおり、野芝の対応力も高いはず。立ち回りが巧く、好位置から差し込める競馬を期待したい。

相手上位は ⑨モアナ、②ジュランビル、⑫ジョイフル。 押さえに ⑰アダムバローズ、⑩リカビトス、⑬ボンセルヴィーソ、④ルタンデュボヌール。




土曜メインレース展望・柏木収保

【新潟日報賞】傾向は難しいが、基本は「先行タイプ有利」

18頭立ての外枠は心配だが…


 距離1400mのハンデ戦になったのは2013年から。まだ6回行われただけで傾向は難しいが、平均勝ち時計は1分20秒2「34秒02-(11秒35)-34秒83」。

 ハイペースも、スローもあるが、ここ4年逃げ切りが決まっているように、基本は「先行タイプ有利」。猛ペースはめったにない。新潟の内回り1400mは、スタートして最初のコーナーまでが約700mもある独特の形態で、ワンターンで最後の直線は約359m。

 コーナーのきつい扁平コースで、見た目には広々と映るが、実際には狭い幅員(芝Aコースでも25m)の難しいコース。このレースは毎年17-18頭立てなので、外を回っての追い込みは、よほど力量上位か、先行馬崩れでないと難しい。

 アダムバローズの前回豊明Sの3着は、1分20秒8=「33秒8-(11秒4)-35秒6」。中京の直線の坂で失速したが、同じレースで差して2着ジョイフルのバランスは1分20秒5=「35秒0-(11秒1)-34秒4」。2頭の前後半バランスはまったく逆だった。

 きびしい展開になれば再度ジョイフルの切れに注目だが、行きたいカネトシブレス以外は、新潟1400mではそう速いペースで行くとは思えず、最後の直線に坂もない。今回はアダムバローズの巻き返しに期待したい。

 18頭立ての外枠17番は心配だが、向こう正面は長い。自身で行く気にはやらなければ、もまれずに先行態勢に持ち込める。相手本線はその豊明Sで前半がちょっと厳しすぎたカネトシブレス。

 今回は3kg減で、坂のない新潟に移る。調教でも行きたがる難しい馬だが、久しぶりに新潟の長く続くコースを見て、そうムキになって行かないだろう。好気配キープの切れるジョイフルを加えた豊明S組(2着、3着、5着馬)を上位にしたい。

 波乱必至のレース(過去6年のうち4回が3連単10万円以上)なので、インから突っ込みそうなレノーアなど、軽ハンデの伏兵には要注意。
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