水上学の血統トレジャーハンティング

土曜小倉11R テレQ杯
◎本命馬
⑫サーティグランド
(せん7、栗東・羽月厩舎、水口騎手)
このクラスでダート1000m戦が行われるのは記憶にない。記事によれば、1980年以降では初のことだという。

並びを見れば、テンの速い馬が外枠に多く、あまりダッシュの効かない馬が内目に多く入った印象。ただこの距離と、砂を被りたくない意識から、内の馬も押していくだろう。前に行く馬にはかなり負荷がかかりそうで、直線は差し馬の台頭を見込む。狙うは⑫サーティグランドだ。

揉まれ弱い馬にとって絶好の枠、しかも周りの馬が前を取りたいタイプのため、なおさらスムーズに下げられる。力量はハマれば現級連対も2回あり、また先日クラスターCを勝ったヤマニンアンブリメを小差まで追い詰めた門松Sは見逃せない。

暑さに強い?高齢馬、休み明けの活力、何より場を問わずダート1000mで安定のサウスヴィグラス産駒。母サザンカは場こそ違え、ダート1000mで500万を2回勝っている。
$お宝馬
⑥タガノアム
(牝4、栗東・浅見厩舎、岡田騎手)
ズブズブの流れになれば、この馬が一番強力。何より夏馬で、7月から9月は4走して全て3着以内。やや空けたローテも向く。

相手上位は ⑤ブラックランナー、⑩メイショウアリソン、⑪ペルペトゥオ。 押さえに ③メイショウサチシオ、②モンペルデュ、⑨ヘルディン、⑦サザンヴィグラス。








田原基成さん

【テレQ杯】東海大相模=グランアレグリアという妄想全開トーク。/新潟10R 麒麟山特別

【小倉11R テレQ杯】

「東海大相模=グランアレグリア」

この図式に納得してくれる競馬ファンは、私と同じ立派な「妄想脳」の持ち主だ。

優勝候補として挑んだ甲子園。東海大相模は3回戦負けという結果に終わった。念のため申し上げるが、中京学院大中京の勝ち方はフロックでもなんでもない。東海大相模サイドにとっては厳しい言い方かもしれないが、9-4のスコアは両チームの実力差にすぎない。

……と、ここで冒頭の話に戻る。

東海大相模=グランアレグリアの理由。それは「接戦時の脆さ」だ。

いったん勢いづいてしまえば、見てくれこの打撃! と言わんばかりに豪打を連発。24対1と相手校を完膚なきまでに叩きのめした神奈川大会決勝がその典型と言えるだろう。ツボにハマッたバッティングは間違いなく全国トップレベル。しかし、シーソーゲームや追う展開となると自慢の打棒が鳴りを潜めてしまう。

グランアレグリアはどうか。

歴代最速で駆け抜けた桜花賞はぐうの音も出ないパーフェクトな勝ち方。最強牝馬論争などバカバカしくなってしまうような強さだったが、次走NHKマイルCではアッサリ敗戦。道中は馬群でストレスを抱え、勝負どころで外からプレッシャーをかけられたことがパフォーマンスに影響したのだろう。

いかに「ストレスフリー」でいられるか……これこそ両者が存分に力を発揮するための必須条件だ。

先日、グランアレグリアは次走スプリンターズSに向かうと発表された。間違いなくノーザンの使い分けだと思われるが、この選択に私は賛成しない。狭いコースかつ僅差の決着が多いスプリント戦と同馬はまさしく「水と油」。どう考えてもマッチしないだろう。

少し気は早いが、日曜に行われる札幌記念の人気馬3頭はいずれも洋芝未経験。過去10年、洋芝未勝利馬が馬券圏内を独占した年は一度もない。額面どおりに受け取ればフィエールマン、ワグネリアン、ブラストワンピースの組み合わせは除外すべき。私はブラストワンピースが東海大相模=グランアレグリアのライン、つまり接戦で脆さを見せるタイプだと思っているが……。

さて、土曜に取り上げるレースは小倉11R・テレQ杯。

ダート1000mの条件がメインに抜擢されるのは2003年以来のこと。3勝クラスでの施行にいたってはJRA史上初だ。「令和初」のフレーズはいい加減聞き飽きたが、史上初となるとその価値はグンと増す。

令和……いや、史上初の3勝クラスにおけるダート1000m。この距離らしく快速馬が揃った印象だ。

モンペルデュ。
メイショウサチシオ。
ブロワ。
ヘルディン。
ペルペトゥオ。
ヤマニンレジスタ。

出走馬の約半数が逃げ・先行してナンボの馬。水泳で言うところの「息継ぎなし」で押し切れる距離との認識なのだろう、先手必勝がセオリー。とはいえこのクラスまで上がると、道中の息継ぎは間違いなく必要だ。

ここはブラックランナーから入る。

ダート1000mの成績は【2-0-1-0】。数字以上に強調したいのが3戦ともに控える競馬で結果を残している点にある。加えて上がり3Fはすべて最速……終いの爆発力を活かすべく、道中で息継ぎができる馬だ。ペースは速ければ速いほど良い。

陣営の心理を読み解くと、デビュー戦勝利時の鞍上に戻した点もGOOD。中央場所を叩き台に使ったのち、JRA史上初の条件に狙い球を絞った。出走馬中、もっとも勝負気配を感じるローテーションだというのが私の見解だ。

ズバ抜けた速さを誇る〇モンペルデュは尊重するとして、▲メイショウアリソンと☆タガノアムは差し・追込馬。あとはこの条件のセオリーにしたがって外枠を中心に印を回す。

【小倉11R テレQ杯予想の印】
◎5 ブラックランナー
〇2 モンペルデュ
▲10 メイショウアリソン
☆6 タガノアム
△9 ヘルディン
△13 ヤマニンレジスタ
△12 サーティグランド
△7 サザンヴィグラス
△11 ペルペトゥオ

【3連複/フォーメ】5-2,10,6-2,10,6,9,13,12,7,11(18点)


【新潟10R 麒麟山特別】

デビューから連勝後、足踏みを続けるレッドフレイ。能力の「てっぺん」が見えてしまったのか……そんな疑念が湧き上がっても不思議ではないが、私はそうは思わない。

2走前は道中執拗に絡まれるタフな競馬。「未体験ゾーン」にさしかかったときの弱さが出てしまったレースぶりだ。巻き返しを期した前走は芝スタートのワンターン適性のなさを証明。出入りの激しい展開と東京ダート1600mに対する不安材料を教わった「授業料」と捉えるべきだろう。

デビュー時と同じ舞台。
デビュー時と同じ鞍上。
デビュー時と同じ季節。

近走のうっぷんを晴らす条件は揃った。レッドフレイの本命に迷いはない。

こちらも舞台巧者のスペルマロン、左回りでは【2-2-1-1】と安定感抜群のショウナンサリュー、同じく左回り【1-1-0-1】のグーテンタークまでを3連複フォーメーションの2列目に設定。

【新潟10R 麒麟山特別予想の印】
◎1 レッドフレイ
〇7 スペルマロン
▲14 ショウナンサリュー
☆3 グーテンターク
△9 サクラアリュール
△12 トゥーフラッシー
△8 ドゥラリュール
△6 リープリングスター

【3連複/フォーメ】1-7,14,3-7,14,3,9,12,8,6(15点)






競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

2戦目で気も入ってきたユニティコを狙う/新潟1R

新潟1R (6)ユニティコを狙う。前走も期待したが、内回りで脚を余した印象。スタートが速くないので、どうしても前半流れに乗れない。その点、今回は外回りの1600メートル。追走に余裕が出る分、しまいは切れる。新馬は気持ちが走る方に向いてなく、競馬が分かっていない感じだったが、2戦目でだいぶ気も入ってきた。状態も1戦ごとに良くなっており、ここはきっちり決める。単5000円。
新潟9R (10)トミケンルーアの差し切りだ。以前はレース後に反動が出ることも多かったが、今回は中1週で使えるように体質がしっかりしてきた。芝の短距離で差す形が安定して、レースぶりにも進境がうかがえる。前走は18番枠で外々を回されたのが痛い。うまく脚がたまれば突き抜ける出来にある。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス12万5700円)
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結果

新潟1R ⑥ユニティコ 10着



栗山求 さん

新潟11R 日本海S 芝2200m 3勝クラス 定量

◎1バレリオ
○3ノチェブランカ
▲2ゴージャスランチ
△7フェイズベロシティ
△6グランドサッシュ
<見解>
◎バレリオは
「ステイゴールド×クロフネ」という組み合わせで、
全姉にオークス(G1)3着、
フローラS(G2)2着、
中山牝馬S(G3)2着などの成績を残したアイスフォーリスがいる。

ステイゴールド産駒は新潟芝2200mを得意とし、連対率21.7%と上々の成績。

まだキャリア4戦と浅いが、
2戦目に5着と敗れた以外はすべて勝っており、
通算成績は4戦3勝。

まだまだ伸びしろがあり、
このメンバーのなかに入ると能力は一枚上と思われる。

少頭数の今回はスムーズな競馬が期待でき、
馬の力がストレートに反映される結果となるだろう。

馬券圏内から外れるシーンは考えづらい。





札幌記念週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●逆遠征●

今週は、夏競馬中で唯一のGⅡである札幌記念が行われる、夏競馬の佳境と言える週末。その札幌記念には、今年も昨年のダービー馬ワグネリアン、グランプリ馬ブラストワンピース、さらに同世代のトップホースであるフィエールマンなど豪華メンバーが揃い、またジョッキーも主戦場を小倉や新潟としているトップジョッキー、川田・福永・戸崎騎手とミルコをはじめ、石橋脩・丸山騎手など、土曜日は主戦場で乗りつつも日曜日は札幌へ遠征してくる。まさに、GI級の一戦と言えるだろう。


そんな日曜日、小倉でも重賞が行われる。芝の短距離でサマースプリントシリーズの第4戦となる北九州記念。ハンデ戦ではあるものの、秋の大舞台が楽しみな好素材も揃った。

上位人気は、長期休養明けを挟んで4連勝中のミラアイトーン、5連勝中の3歳牝馬ディアンドルが、その戦績的に人気を集めそうだ。


もちろん、この2頭も秋の大舞台へ向けてどんな競馬をしてくれるのか注目だが、鞍上を踏まえてより注目してみたいのは…

札幌記念とは逆に、普段は札幌開催を主戦場にしていながら、この日は小倉へ逆遠征してくるジョッキー…


昨年のこのレースで取り上げたアレスバローズと菱田騎手も、その昨年以来のコンビ復活で注目なのだが、より注目したいのが、もう一人の逆遠征ジョッキーである藤岡康太騎手、手綱を取るのはアンヴァル。

今回は久しぶりの騎乗となるだけに、この逆遠征は注目だろう。

馬の方は、前走のバーデンバーデンCでは、不得手の道悪競馬という事もあり、道中はノメって手応え悪く進んで行かずも、直線で良い馬場に出せてからは鋭く伸びカラクレナイのクビ差2着まで押し上げた。

道中の手応えを考えれば、力は示した一戦だった。

もともとオープン勝ちはあり、重賞でもダノンスマッシュ辺りと差の無い競馬をしている馬、実績的にも今回のメンバーなら上位の存在。

そして馬自身も、昨年のこのレースには3歳牝馬の身で挑戦したものの、スタート直後に両サイドからぶつけられ位置取りが悪くなり、直線も前が壁で全く競馬をさせてもらえず10着に敗れたが、1年経って馬体重も大きく成長、その馬体同様に短距離馬らしいたくましさが出て力強くなっている。特に、年明け以来となった前走はより力強さを増していた。

今回は休み明け2戦目、中間は坂路で49秒台が出ている様に動きも絶好。

余談だが、鞍上の藤岡康太騎手は、3年前にバクシンテイオーで勝ち、その前にはビッグアーサーで2着、さらに遡ると2013年のニンジャで2着と、北九州記念は騎乗機会3連続連対中と相性の良いレース。さらには先週のエルムSを好騎乗で制し、今勢いもある。


この逆遠征での騎乗は、もろもろを考慮すれば注目したくなるのも当然だろう。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●引退間近かも●

一部の競馬関係者にとっての9月は大事な試験が行われる。

それは調教師試験で、注目を集めているのは関東では蛯名騎手、関西では四位騎手。

言うまでもなく両騎手ともに数多くのGⅠを制覇してきたJRAを代表するレジェンドだ。

どれだけの歴史的名馬に騎乗してきたかはそれぞれが調べてもらうとして、今回取り上げたいのは、蛯名騎手が今週の騎乗を最後に来週以降は試験勉強のため、一時的にではあるがレースに騎乗しないと話しているということだ。

試験が行われるのは9月18日なので、今週の競馬が終わってから約1カ月後ということになる。

四位騎手はと言えば、函館開催が終了した7月21日以降は競馬には騎乗しておらず、試験勉強に取り組んでいるとのこと。

すでにご存知の方も多いと思うが、蛯名騎手も四位騎手も昨年の試験で不合格となっており、今年が2度目の試験となる。今年はなんとしても受かるという強い決意があるようで、両騎手ともに早い段階からコツコツと試験勉強に取り組んできているらしく、四位騎手は2カ月、蛯名騎手は1カ月の間、集中的に勉強に取り組んで合格を目指していく。

ということは、蛯名騎手が騎手として騎乗するのは今週が最後になる可能性が高くなる。

調教師試験に受かれば早ければ来年には引退することになり、受かった後の騎乗は「ご祝儀」「おまけ」的な感じになってしまうことが多いので、騎手・蛯名正義を見ることができるのは、実質的には今週までかもしれないのだ。土曜日2鞍、日曜日2鞍は要チェックが必要だ。

【競馬場から見た推奨馬券】

台風の通過が早まったもようで、新潟の雨は金曜の午前中まで。当然、強風の影響もあるから、乾くのも早まるはず。
土曜も、それほど馬場状態は気にしなくて良さそう。

まずは新潟7R。3歳未勝利戦もいよいよ大詰めを迎えており、疲れていても、使えるうちに使ってしまおうという馬がほとんど。それだけに、暑い時期に使い込んできた馬より、休み明け1、2戦の馬を狙うのが妥当だろう。
そういうことで、軸は休養明けを一度叩かれた15番バンディエラ。休養前は3戦連続2着。
特に3走前はかなり時計が速く、脚抜きの良い馬場になっても問題ない。とにかく、現在の未勝利では、格上的存在であることは間違いない。
前走は半年ぶりでプラス10キロ。それほど太い感じは受けなかったが、ちょっと立派過ぎる印象。それに多少気合い不足の感じもあった。やはり、脚部不安の影響で、プール併用の緩い仕上げ。そんな雰囲気だった。
競馬も、逃げた馬と2番手が行った切りで、行きっぷりの悪かった同馬にはきつかった。凡走もいたしかたないところだ。
その点、今回は最終追い切りで一杯に追っているし、何よりも実戦を使ったことによって絞れるはず。
成績の良い馬に使い詰めの馬が多く、同馬の叩き2戦目はかなり好感がもてる。
全ての面で好転しそうな今回は、狙い目。

馬連 8-15 6-15 10-15
3連複 6-8-15 8-10-15 6-10-15 2-8-15

自信度 B


もう一鞍も、ダート戦で新潟10R。狙い馬は1番レッドフレイ。
注目すべきは、デビュー2戦目の500万戦。他馬を離す一方での好時計勝ち。同日の1600万特別と全く同タイムで、翌日の1000万戦よりも1.9秒も速かった。あれだけ走るのだから、1000万では間違いなく上位の存在であるはず。ここ2戦は明らかにリズムが悪いというレースぶり。要は気性の問題だろう。その点を矯正するために、今回はチークPを着用とのこと。これで真面目に走るようになれば、あっさり勝って当然の馬だ。
今回も3ヶ月ぶりとなるが、太くなる体質ではなく、仕上げに関する不安はない。むしろこの馬も、暑い時期に使われていないことが、アドバンテージになる可能性が大きい。

単勝 1
馬連 1-7 1-6 1-9
3連複 1-6-7 1-7-9 1-6-9

自信度 B




土曜メインレース展望・柏木収保

【日本海S】ステイゴールド産駒の隠れた素質馬

父母両系の真価を受け継いでおり、本格化に期待


 日曜の「札幌記念」「北九州記念」が注目の好カードになり、新潟の「NST賞」の組み合わせも悪くない。それに比べ土曜の3場のメインは頭数も少なく、あまり無理はしたくないメンバーになってしまった。でも、絞って参加したい。

 新潟の日本海Sには、まだ無名に近いが隠れた素質馬がいる。ここまで4戦3勝の4歳馬バレリオ(父ステイゴールド)は、ずっと休みをはさみながらの出走で万全の状態ではなかった。それを考えれば、この間隔で出走できる今回はきわめて順調。前回など「大丈夫なのか?」と心配の生じる中間の調整だったが、それでも快勝している。今回の休みは7月後半から入念に乗って約3カ月。ゆったり流れるこの頭数の2200mならスムーズに流れに乗れるだろう。

 ステイゴールド産駒の活躍馬で、母方の活躍が欧州タイプというのは、フェノーメノ、オーシャンブルーが思い浮かぶくらいで必ずしも多数派ではない。しかし、ステイゴールド自身は海外成績【2-0-0-0】。オルフェーヴル、ナカヤマフェスタで凱旋門賞【0-3-0-1】、ウインブライトの香港GI制覇など、きわめて好走例が多かった。必ずしもスピード系の相手にこだわらないステイゴールドは、バレリオ(母リリウム、3代母ダリア)の牝系に合っている。

 バレリオの全姉アイスフォーリスはオークス3着馬。全兄イタリアンホワイトも現2勝馬。3代母ダリア(父ヴェイグリーノーブル)は米国産だが、好走例はキングジョージⅥ世&クイーンESの2連覇、愛オークスなど欧州のビッグレースが中心で48戦15勝。タフネスぶりは歴史的で、繁殖成績も他の名牝の比ではなかった。バレリオは父母両系の真価を受け継ぎ、パンとすればおそらく今後タフに成長する。ここで格上がりの3勝クラスを突破するようだと、一気の本格化も期待できるだろう。同じ4歳のゴージャスランチと、好仕上がりフェイズベロシティが相手。
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