田原基成さん

【釜山S】14年目の初体験。満を持して夏の小倉に挑むアノ人馬に◎。/新潟6R 3歳上1勝クラス

【小倉11R 釜山S】

私はこれまで、2カ国しか海外に足を運んだことがない。

最初の舞台はイギリス・オックスフォード。当時通っていた学校に短期のホームステイ制度があったことで実現した初海外。約1カ月ほどの旅は、私の内向的だった性格をキッチリ矯正する力があった。

「May I help you?」
「Oh,I'm actually lost now」
「OK,I will guide you to the destination」
「Really? thanks a lot」

日本に帰ってすぐ、地元の最寄り駅で遭遇した道に迷う外国人。以前の私なら何事もなかったかのようにスルーしてしまう状況だ。しかし、英語脳がイキイキとしていることで自ら会話を仕掛けることに。若さゆえの根拠なき自信がそうさせたのかもしれない。

そしてもう1カ国が韓国。

ホワイト国の除外にGSOMIA破棄……揺れに揺れる日韓関係への意見は割愛する。ただひとつ言えることは、そのようなニュースを耳にするたび「コレ、本当に大丈夫?」と疑念が頭によぎるシーンが増えた事実だ。

野球のU-18ワールドカップ。
K-POPや韓流ドラマ。

こんな状況下において、人気コンテンツを純粋に楽しむことは簡単ではない。土曜小倉11Rは「釜山S」。レース名を見た際、一瞬ではあるがドキッとしてしまった。ナリタクリスタルやエクスペディション、ダコールといった名脇役を輩出したレース。来年以降中止にならなければ良いのだが……。

さて、話を冒頭に戻すと見知らぬ土地に行くのは勇気のいることだ。

特に年齢を重ねると、培ってきた経験が邪魔をするケースが増えてくる。プライベートの休みは一歩も家から出ないことも珍しくないが「出たところで何もないことが多い」と経験が私に語りかけてくるのだ。出なければ、それこそ何もないと言うのに。

だからこそ、私は釜山Sに挑む「ある人馬」の行動に敬意を表する。

人の名は、黛弘人。
馬の名は、ボードウォーク。

ともに夏の小倉参戦は初めてだ。

「初コースの馬」はよくある事例だが「黛弘人が夏の小倉初参戦」という事実には驚かされた。確かに北海道で騎乗しているイメージは抱いていたものの、14年の騎手生活で初だったとは。単なる巡り合わせなのか、それとも……。

小倉競馬場と黛弘人で思い出したことがある。

さかのぼること8年半。メジロガストンに騎乗した同騎手は2着となったが、ゴール前で追う動作をやめようとしたため「騎手の注意義務を著しく怠る油断騎乗があった」として、開催9日間の騎乗停止処分に。通常騎乗停止は翌週からの適用だが、これをレース翌日からとする非常に厳しい処分が下った。

当然バッシングを浴びることとなるわけだが、当人はオーナーのメジロ牧場にすぐさま事の顛末を話したうえで謝罪。うろ覚えで恐縮だが、その日か翌朝一番の飛行機で北海道に戻り、面と向かって改めて頭を下げたとのこと。吉本興業社長のような「言い訳体質」とは対照的。大切なのは、何かを起こしてしまった後の行動だ。

ダート1700m【2-2-2-0】。
3勝中2勝を挙げる夏競馬。
3勝中2勝を挙げる渋ったダート。

「根拠ある自信」が導く最適解。ボードウォーク&黛弘人コンビの本命に迷いはない。

3連複フォーメーション2列目に据える筆頭はナンヨーイザヨイ。デルマルーヴルと接戦を演じた脚抜きの良いダート替わりはむしろ歓迎のクチ。良馬場で1分44秒台を記録した前走内容から、昇級即通用の可能性は十分だ。

▲キーグラウンド、☆クリノフウジンはそれぞれ渋ったダート1700mでの勝利実績あり。逃げ馬ボードウォークを中心視する以上、先行抜け出しを図れる馬の評価を上げたいところだ。

【小倉11R 釜山S予想の印】
◎5 ボードウォーク
〇9 ナンヨーイザヨイ
▲1 キーグラウンド
☆8 クリノフウジン
△11 ネオスターダム
△6 ビックリシタナモー
△3 クルークハイト
△4 エネスク

【3連複/フォーメ】5-9,1,8-9,1,8,11,6,3,4(15点)


【新潟6R 3歳上1勝クラス】

来年のために共有しておくが、堀厩舎の3歳春東京芝・初出走馬は有無を言わさず「買い」だ。

【13-4-2-16】複勝率54.3%。単勝回収率・複勝回収率ともに100%オーバー。数字だけで物事を語るのは好きではないが、この条件が発動してしまえば結末は見えたようなもの。ダークシャドウ、バクシンテイオーなどのちの重賞ウィナー輩出する「黄金ローテ」だ。

6枠10番、サトノダムゼル。

今年の黄金ローテ該当馬がデビュー2戦目を迎える。

後手を踏んだスタート、終始フラフラしつつ追われた直線……若さ全開、荒々しさ満点のレース運びは初陣の映像から十分に伝わった。妙な既視感があった理由は厩舎の先輩・ダークシャドウも同じような勝ち方だったことに起因する。

1分47秒8の走破タイムは一見すると平凡。しかし、前日の2勝クラスを上回る時計で駆け抜けた事実が加われば評価はガラリと変わることだろう。鮮烈なデビューを飾った日のメイン・パラダイスSは行った行ったの決着……イン有利の馬場を大外一気で突き抜けた価値は計り知れない。

秋競馬を賑わせるダークホースへ。サトノダムゼルが私の本命だ。

3連複フォーメーション2列目上位には前走速い上がりに対応しきれなかったリバーシブルレーン、モレッキを。前日夕方時点で重発表の新潟芝……切れ味が削がれる馬場コンディションは2頭にとって追い風となる。現級を稍重で制した経験を持つアウステルリッツも評価は双璧。

【新潟6R 3歳上1勝クラス予想の印】
◎10 サトノダムゼル
〇8 リバーシブルレーン
▲11 モレッキ
☆5 アウステルリッツ
△13 ライル
△2 ウインレーヴドール
△3 タイセイグランツ

【3連複/フォーメ】10-8,11,5-8,11,5,13,2,3(12点)



栗山求 さん

札幌11R WASJ第2戦 芝2000m 3勝クラス 定量

◎6カリビアンゴールド
○7マイハートビート
▲10リリックドラマ
△11ウインイクシード
△8マスターコード
△12ハナズレジェンド
<見解>
◎カリビアンゴールドは
「ステイゴールド×ケープクロス」という組み合わせ。

父ステイゴールドは札幌芝2000mを得意としており、
連対率は24.2%。

2010年以降、
当コースで産駒が20走以上した23頭の種牡馬のなかで第3位に相当する。

本馬は昨年9月に日高特別(1000万下・札幌芝2000m)で一度だけ走っており、
見事勝利を挙げている。

前走のクイーンS(G3)は札幌芝1800mなので1ハロン短いだけの条件だが、
9番人気とまったく無視された存在だったにもかかわらず、
勝ったミッキーチャームからクビ、アタマ差の3着と健闘した。

今回も好調を維持しているので、
鞍上がミスをしなければこのメンバー相手に馬券圏内を外すとは想像しづらい。





水上学の血統トレジャーハンティング

土曜新潟11R BSN賞
◎本命馬
③ピオネロ
(牡8、栗東・松永幹厩舎、北村宏騎手)
さしもの猛暑にも、そろそろ陰りが見えてきた。8月もあと1週間。

晩夏の新潟、この週末は雨に見舞われた。ただ金曜午後は止んでおり、舗装道路は乾いている。このあと深夜から未明にかけては降ったり止んだりを繰り返し、レースの時間帯は曇り。日差しもさほどなさそうなのでおそらく土曜のダートはやや重に近い重馬場といったところか。

8枠2頭が逃げたい馬。隣り合っているので流れが落ち着くまでには少し時間が掛かり、序盤はハイペース気味。道悪ならなおさらか。その直後から流れに乗って差せる馬に利が出そう。ならば古豪③ピオネロを狙いたい。

言わずもがな、3年前の勝ち馬。適性を占う必要はない。展開が向くなら、問題は8歳という年齢となるが、かつては夏は高齢馬の見せ場の季節でもあったし、今年に入ってからもオープン特別なら強敵相手に小差の2,3着がある。そのうち1度は58キロでのもの。与しやすい相手となっただけに、3年の時を経ての再度激走に期待したい。そもそもが芝血統でもあるので、軽いダートは歓迎だ。

$お宝馬
②エポック
(牡6、栗東・角田厩舎、武藤騎手)
想定以上に速い流れになった場合は、この馬が穴っぽい。叩き2走目の戦績はないが、夏場は走るし、中1週は過去5走してすべて馬券になっている勝負ローテ。道悪は勝ってこそいないが、2,3着は複数回ある。なんといっても弟にマスターフェンサー、兄にトップディーヴォがいるというダートの良血。母父デピュティミニスターの破壊力が出れば。

相手上位は ④ローズプリンスダム、⑫サルサディオーネ。 押さえに ①グレンツェント、⑥サトノアッシュ、⑪アイファーイチオー。






競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

地力は一枚上マイネルビクトルに期待/新潟8R

新潟8R (3)マイネルピクトルに期待する。8歳馬だが長期休養があり馬体は若い。ここ2戦はブランクの影響で7着、4着と馬券圏内には届かなかったが、徐々にレース内容は良くなっている。今回が3戦目。五十嵐騎手は「休み明けを2回使って走り頃。前走は斤量(63キロ)を背負っていっぱいになった。前走からの3キロ減は大きい。ハナか先行か。上積みがあると思って乗りたい」と期待する。昨年4月のオープン戦では、マイネルプロンプト(後に中山大障害3着)に先着。地力はここでも一枚上だ。単2000円、複5000円。
新潟10R (15)コーディエライトの大駆けがある。出馬表の着順だけ見ると狙いにくいが、最近は本来のスピード、粘りが戻ってきた。前走は33秒4のハイペースで飛ばしたのが敗因だが、2、3ハロン目に10秒台のラップを2回刻んだのは、初の直線競馬へ向けてはプラスに出そう。好スタートから外ラチ沿いにつけられれば粘り込める。単1000円、複2000円。(ここまでの収支 マイナス13万5700円)
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結果

新潟8R ③マイネルピクトル 11着

新潟10R ⑮コーディエライト 14着



新潟2歳S週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今週も注目!●

夏のメイン・イベントとも言える札幌記念が終わり、今年も早くも夏終わりが近づいてきた。

今週は、夏の終盤を彩るWAJSが開催される他、やはり夏の終わりを告げる重賞として定着している、札幌ではキーンランドC、そして新潟では新潟2歳Sが行われる。


その新潟2歳Sには、先週も注目した藤岡康太騎手が参戦している。

先週お伝えした通り、彼の主戦場は札幌。でありながら先週日曜は敢えて小倉へ遠征、騎乗したアンヴァルは惜しくも3着だったが、捌きひとつで勝つチャンスは十分にあったレース、やはり札幌からわざわざ遠征するだけのものは魅せた。

今週の藤岡康太騎手、土曜は小倉、日曜は新潟で騎乗。一見は、「札幌は有力ジョッキーが揃うWASJがあるので騎乗馬集めのためにほかへ遠征したかな?」と思えるところ。しかし実際のところは、1週前までは日曜は札幌で騎乗予定だった。

では何故新潟なのか…


それは、8月1週目の、新潟2歳Sと同じ舞台の新馬戦を勝利したウーマンズハートが、当時騎乗していた津村騎手に打診していたものの、小倉日経オープンに先約があり騎乗できず、空いた鞍上に藤岡康太騎手が収まったという形。

札幌で騎乗予定とは言え、やはり有力騎手が大挙参戦週とあって乗鞍自体は少なく、また重賞キーンランドCでの騎乗予定も無いこと、そして何よりウーマンズハートそのものがチャンスのある有力馬とあれば、藤岡康太騎手陣営のホンネがどうだったかはわからないが、客観的に見れば当然の行動だろう。


2週前には出走枠ギリギリで出走が叶ったモズアトラクションでエルムSを制し、先週はアンヴァルで北九州記念3着、今週も巡り巡って重賞で有力馬に騎乗する藤岡康太騎手、その流れと勢いからも、今週も注目のジョッキーだろう。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●WASJ??●

WASJとは、ワールドオールスタージョッキーズのことで、ひと昔前は暮れの阪神開催で行われていたが、近年は夏競馬を盛り上げるために札幌で開催。

以前からこのWASJの開催時期については議論があったが、今年は例年以上に「どこがオールスターなのか?」という現場の声がかなり大きい。

と、いうのも、夏から秋にかけて世界的にみてもビッグレースのトライアルレースが始まっているし、各国のリーディング争いもあるだけに、簡単には自国、もしくは優先騎乗契約などの問題をクリアして、わざわざ日本のGⅠでもないレースに乗りにくることは、各国のリーディングトップジョッキーには難しい。

JRAも各国のトップクラスに声はかけたようだが、そのほとんどがキャンセルばかり。

その結果が今年の招待騎手たちで、世界的に見ればトップクラスではなく、格はかなり低いと言わざるを得ない。女性騎手が多いことに加えて、地方のレジェンドに話題を頼らざるを得ないという、苦しい状況。

ただ、秋の東京開催後半から中山・阪神開催には、本物のオールスターたちが来日予定。

すでに報道があったように、デットーリ騎手が来日の申請をするという噂があるし、毎年この時期に来日している騎手たちに加えて、ジャパンカップを制したことがあるフランスの名手も来日予定という話が聞こえてきている。

暮れのワールドクラスの来日を心待ちにしてほしい。






土曜メインレース展望・柏木収保

【BSN賞】得意の左回り、父の血が後押し

ここに照準を定めたリピーターも軽視禁物


 北海道シリーズとは別に、真夏の新潟、小倉には古馬オープンのダート中距離戦は、2週前の「阿蘇S」1700mと、この「BSN賞」1800mしかない。関東馬の小倉遠征はなにかと難しく、また層も薄いため、新潟への遠征の容易な関西馬9頭に対し、関東馬3頭の組み合わせになった。

 昨18年の1-3着馬(サルサディオーネ、ナムラミラクル、ローズプリンスダム)がいて、16年の勝ち馬8歳ピオネロは、2度目の新潟ダート1800mになる。M.デムーロを配してやはり2度目の新潟ダートになる6歳グレンツェントは、16年のレパードSダート1800mの勝ち馬。ここに狙いを定めたリピーターは軽視できない。

 6歳ナムラミラクル(父スパイキュールは14年韓国に移動)に期待したい。3歳時に新潟ダート1200mの経験はあるが、新潟ダート1800mは昨年のハナ差2着に続いて2度目。休み明けの6月の東京ダート1600mをひと叩きし、現在では適鞍と思えるここに狙いを定めてきた。

 勝ち星5勝はダート1700m以下。そこでずっと短距離からマイル戦向きとされていたが、ダート1800mは2戦し、1分51秒9(阪神)と、昨年のこのレースの1分51秒8(上がり36秒6)。

 出走例が少ないだけで、6歳になったいま、道中で息が入れやすいこの距離の方が合っていると思える。ダート7戦7勝だった父スパイキュールも最初の5勝は1700m以下だったが、古馬になって1800mを2連勝している。また、ナムラミラクルは4歳秋以降、左回りのダートを集中的に選んで【2-3-1-3】。左回りの方がスムーズに流れに乗れている。

 昨秋のGIII武蔵野Sダート1600mを1分34秒9好時計で3着の内容から、今週の時計の速くなるはずのダートも不利ではないだろう。もともとがスピード系でもある。昨年好勝負だったサルサディオーネ、ローズプリンスダム本線。
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