田原基成さん

カレンブーケドールほか、2019紫苑S出走予定馬15頭分析
紫苑Sが行われる今週。重賞格上げ後の2016年以降はヴィブロス、ディアドラ、ノームコアとのちのGI馬を輩出する出世レースへと変貌。各馬の将来を占う意味でも重要なレースと言えるだろう。

そこで今回のコラムでは、2019紫苑Sに出走予定の15頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える15頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アップライトスピン
東京芝1800mでは2戦2勝と負け知らず。2走とも1000m通過61秒台のスローペースで立ち回りの上手さを活かした競馬だった。翻って、中山芝2000mは立ち回り+急坂に怯むことなくズンズンと伸びる「ナタの切れ味」が求められる舞台。パワフルさに欠ける印象から、東京替わりで改めて見直したい。

・ウエスタンランポ
良馬場【0-0-0-4】に対し、渋った馬場【1-0-1-0】。時計のかかる馬場でこそ狙いたいタイプで、開幕週かつオール野芝の今回はいかにも分が悪い。

・エアジーン
良馬場【0-0-0-2】に対し、渋った馬場【2-0-0-0】。ウエスタンランポ同様に時計のかかる馬場巧者だ。道悪馬場もしくは時計のかかる冬の中山で狙いたい。

・カレンブーケドール
掴みかけたGI馬の称号がスルリとすり抜けたオークス。12番人気馬とは思えない横綱相撲で僅差2着ならフロックと呼ぶには失礼だろう。ただ、唯一気になるのが厩舎戦略。3歳秋のトライアル重賞における国枝厩舎の成績は【0-0-2-13】。アパパネやピンクカメオ、コズミックフォースといった春のGI好走馬がこぞって馬券圏外に敗れており、とりこぼす可能性は考えておきたい。

・グラディーヴァ
戦ってきた相手も積み重ねた実績も、正直なところ特筆すべきものではない。ただ、ここは不安要素をすべて打ち消す可能性を持ちうる「血統」が気になって仕方ない。2016-2018年まで紫苑S3連覇中のハービンジャーとディープインパクトの血を父・母父の双方に持つ馬。ドゥラメンテをはじめとした近親の中山芝2000m成績【1-3-0-0】も含め、変わり身を予感させる材料には事欠かない。

・クールウォーター
タフな中京で馬券圏内を確保したのち、軽い高速馬場の東京芝替わりで掲示板外。適性がどこにあるかは明らかだ。マイルで持ち時計上位の馬が毎年好走しているレース傾向から、求められるのは高速馬場適性。勢いに乗るオーナーの所有馬である点は要警戒も、一変を望むのは酷か。

・スパークオブライフ
開催後半の外差し馬場で鮮やかな切れ味を発揮した前走。重たさを感じさせる血統背景ゆえ、当時のようなコンディションがパフォーマンスを引き上げたのだろう。良績のない急坂コースに替わる今回、厳しい戦いは避けられないか。

・トーセンガーネット
今回が自身2度目の芝レース。勝ち馬から1秒以上離された当時の走りを見るより、ここは静観が妥当だろう。

・パッシングスルー
七夕賞と同日に施行された前走。2分0秒9の勝ち時計は同レースとの比較で1秒3劣るが、1000m通過は七夕賞のそれに対して1秒7遅いものだった。単純な足し引きでは図れない部分こそあれ、数字の上で前走走破タイムは異色。ノーマークにはできない。

・フィリアプーラ
2戦2勝の中山芝替わりは歓迎のクチ。しかし、当時の勝ち方がいずれも豪快な大外一気だった点は気がかりだ。路盤改修以降、外回りで施行される中山芝1600mは差し優位の馬場に変貌。内回りの芝2000mとは求められる適性がまるで異なる。個人的には暮れのターコイズSでの大穴に期待したい。

・フェアリーポルカ
関東圏での出走となった近2走で馬券圏外。輸送競馬が苦手なのか左回りが苦手なのか……馬体重で判断するならば後者と捉えるのが妥当だろう。2戦2勝の急坂右回りコースに加え、トゥザヴィクトリー、トゥザグローリー、トゥザワールドと中山芝の有馬記念で激走連発の一族。軽視は禁物だ。

・メイクハッピー
芝適性は未知数も、血統は明らかにダート向き。1700mまでしか経験がない点も含め、強調材料は乏しい。

・レオンドーロ
左回り【0-0-1-2】に対し、右回り【1-4-0-1】。連対を外していない点も含め、間違いなく中山芝2000mは合うだろう。とはいえ当舞台での持ち時計に目を向けると2分2秒台。物足りなさは否定できず、厳しい戦いが予想される。

・レッドベルディエス
2月以来の競馬となった前走を快勝。その勝ち方こそ派手さに欠けるものだったが、12秒2→12秒3→12秒6のラスト3Fが示す消耗戦に対応できた点は評価すべきだろう。昨年、一昨年とラスト3Fが減速していない紫苑S。新馬・未勝利戦をそのラップで駆け抜けた同馬にとって願ってもない舞台だ。

・ローズテソーロ
馬体キープが精いっぱいだった春競馬。フローラSでは前走比マイナス18キロと、使われ続けたツケが一気に放出された印象だった。立て直しを図った前走は18キロをきれいに戻しての快勝。ひと皮向けた印象が窺える。過去10年の紫苑Sにおいて、前走休み明けで上がり3F最速勝利を飾った馬は【1-2-1-0】。覚醒モードに入った可能性を考えると何らかの印は回しておきたい。


ミスターメロディほか、2019セントウルS出走予定馬13頭分析
セントウルSが行われる今週。夏競馬を戦い抜いた馬とここから始動する馬が相対するレースだけに、勝負度合いの見極めが重要。近年は夏競馬組2頭+秋始動組1頭がそれぞれ馬券圏内に入るケースが続いている。

そこで今回のコラムでは、2019セントウルSに出走予定の13頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える13頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アンヴァル
直線平坦コースでの成績【4-2-2-4】に対し、直線急坂コース【0-0-0-3】。陣営もそれを意識しているのか、今年の4戦はいずれも得意条件を使われている。その条件で前走先着を許したダイメイプリンセスとの斤量差は、当時の1キロ差から同斤量に。向かい風が吹いている状況と言わざるを得ない。

・イベリス
先行馬総崩れとなった今年のNHKマイルC。その結果、当時先行した2頭(ワイドファラオ、クリノガウディー)は次走重賞で連対をはたした。その流れを汲むと、果敢に逃げたこの馬に期待がかかるのは当然だろう。人気馬に差し脚質が多い点、取得賞金に余裕がある重賞ウィナーたちがスプリンターズSを見据える点を考えたとき、先行押し切りのシーンは想定すべきだ。

・カイザーメランジェ
函館→新潟→札幌を夏競馬を転戦しつつ右肩下がりの着順。連戦の疲労を考えたとき、ガラリ一変は厳しい注文と言えるだろう。

・キングハート
約1年半掲示板内から遠ざかる現状。一変を望むのは酷か。

・ダイメイプリンセス
鮮やかな大外一気を決めた前走北九州記念。ここはサマースプリントシリーズ制覇がかかる一戦だが、昨年は見向きもしなかったセントウルSに方向転換したローテーションが引っかかる。名を捨てて実を取りに行ったと言えば聞こえは良いが……。6歳にして初の阪神芝、開幕週の馬場でテンに行けない脚質。好走へのハードルは高い。

・タマモブリリアン
重賞では【0-0-0-7】と高い壁に跳ね返されている馬。条件はいかにも厳しい。

・タワーオブロンドン
北海道競馬で連戦したのち、間隔を詰めて阪神遠征。藤沢和厩舎らしからぬ臨戦過程に驚かされた。サマースプリントシリーズ制覇を至上命題に課したような使われ方だが、過去10年のセントウルSにおいて前走札幌から参戦した馬は【0-0-0-8】。強行ローテが吉と出るか凶と出るか……いずれにしろ、軸に据えるには不安が付きまとう。

・ファンタジスト
得意距離で巻き返しを期した前走はスタートから追走に手いっぱい。未知の激流を差し引いても少々だらしないレースだった。調教の動きは素晴らしいだけにメンタル面の問題かもしれないが、ここは静観が妥当か。ダート替わりに希望を見出したい。

・ペイシャフェリシタ
得意の洋芝でもなす術なく敗れた前走。厳しい印象は否めない。

・マテラスカイ
過去10年のセントウルSにおいて、芝→ダート替わりで臨んだ馬の良績はなし。この馬自身約3年ぶりの芝レースでもあり、勝ち負けを期待するのは酷か。

・ミスターメロディ
前走高松宮記念は自身初となる芝スプリント戦。厳しい条件を一発クリアしたのだから評価すべきだろう。過去10年のセントウルSにおいて、斤量58キロかつ前走掲示板内馬の成績は【2-3-1-0】。大目標は次のレースだと思うが、ローテーション面を考慮しても軸馬としての信頼度は高いように映る。

・モーニン
芝では【0-0-0-2】馬券圏内なし。交流重賞でも苦戦が続く近走内容から、ここは厳しいだろう。

・ラブカンプー
5戦連続フタ着順と復調の兆しが見られない近走。昨年2着馬とはいえ、評価を上げることはできない。


グルーヴィットほか、2019京成杯オータムハンデ出走予定馬16頭分析
京成杯オータムハンデが行われる今週。内枠の逃げ先行馬を想像しがちな舞台だが、路盤改修後の2015年以降は大外一気が勝ちパターン。差し馬の台頭が顕著な点は頭に入れておきたい。

そこで今回のコラムでは、2019京成杯オータムハンデに出走予定の16頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える16頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・カルヴァリオ
オープンクラスでは【0-0-0-6】と高い壁に跳ね返され続けている現状。厳しい。

・キャプテンペリー
差し決着で外から飛んでくるのがこの馬の好走パターン。きれいにハマッた4走前は1000m通過56秒2の激流が味方した。例年と比べて前に行く馬が少ないここはスローor平均ペースが濃厚。重賞のメンバー相手で上位進出は簡単ではないだろう。

・クリノガウディー
この馬の好走条件はハッキリしている。内枠かつ非関東圏……裏を返せば、舞台適性次第で古馬混合重賞でも勝ち負けできるポテンシャルがあるということだ。現時点で枠順は未定も、今回は関東圏という大きなハンデを背負うこととなる。持ち時計にも乏しく、開幕週のオール野芝もマイナスだ。

・グルーヴィット
直線でスムーズさを欠いたNHKマイルC以外は大崩れのない馬。当然ここでも好走が期待されるが、気になったのは前走3-4コーナー付近から何度もムチが入っていた点。直線の長い中京ならそれでも間に合うが、中山では少しの踏み遅れがアダとなる。インからスルッと抜ける器用さがあるタイプでもなく、こちらは内枠を引いた際に割り引きたいところだ。

・ジャンダルム
皐月賞以降、先行力も切れ味も失われてしまった印象。兄弟にファリダットがいる血統背景から、ダートを試してみても面白いと思うが……。

・ストーミーシー
条件問わず、上がり3Fの脚はほぼ毎回3位以内。「展開待ち」を地で行く馬だが、逃げ先行馬が穴をあけまくった朱鷺S当日の馬場コンディションを考えると前走がフロックとは言い切れなくなる。全4勝のうち3勝がオール野芝の良馬場。再び豪脚炸裂のシーンは想定しておきたい。

・ディメンシオン
右回り成績【1-1-0-3】に対し、左回りでは【4-1-0-2】。それを把握していた前走は重い印を打ったが、ほぼパーフェクトな競馬ができたにもかかわらず馬券圏内を逃してしまった。今回は不得手な右回りに加えて実績のない小回りコース。評価を下げるのが妥当だろう。

・トロワゼトワル
今年に入り、4.1.2.1着と成績が安定。特筆すべきは直近2戦いずれも自身の持ち時計を1秒以上更新していることだ。過去10年の京成杯オータムハンデにおいて、前走3勝クラスから臨んだ馬の成績は【3-0-0-3】。勝ち馬3頭中2頭に中山芝1600m連対歴があった点も後押しする。

・ハーレムライン
馬番ひと桁番時成績【4-0-2-4】に対し、フタ桁番では【0-1-0-5】。前走は外枠が堪えのだろう。中山芝1600mは2勝を挙げているコース。内枠を引くことが絶対条件だが、見限るにはまだ早い。

・ヒーズインラブ
重賞はおろか、リステッド競走でも馬券圏内から遠ざかる現状。得意の中山でも厳しい印象は否めない。

・プロディガルサン
中山芝1600mでは【1-1-1-0】馬券圏外なし。コース適性は申し分ないものの、いかんせん勝ち身に遅い。J.モレイラが寸分の狂いもない立ち回りを披露した昨年の3勝クラス勝利時ですら2・3着馬とはタイム差なし。芝1600mでは走るたびに道中通過順が下がっている点も含め、過大評価は禁物だ。

・フローレスマジック
昨夏以降、好走は10頭立て以下の少頭数に限定。フルゲートの3戦はいずれもフタ桁着順に敗れており、一変は容易ではないだろう。

・プールヴィル
芝1400mでの成績【3-1-0-0】に対し、芝1600mでは【0-0-0-4】。わかりやすい1400mのスペシャリストだ。ここを叩いた次走、京都or東京の1400m戦で見直したい。

・ヤングマンパワー
6戦連続フタ着順と復調の兆しが見られない現状。厳しい。

・レインボーフラッグ
関東圏では【0-1-0-6】と精彩を欠く馬。5勝中4勝が直線平坦コースという偏りも含め、評価を上げるには至らない。

・ロードクエスト
3年前の勝ち馬だが、今年の使われ方は一貫性に乏しい。前に行く馬が少ないメンバー構成にいまの同馬の脚質はマッチしないだろう。





田中正信さん

セントウルステークス、全頭の調教診断

皆さんこんばんは。
今週は新潟記念の全頭追い切り診断を行っていきます。スプリンターズSの前哨戦でもあるセントウルステークス。17年18年は、ファインニードルが2年連続で優勝しました。高松宮記念を制したミスターメロディも出走予定となり先々まで楽しみにしたい馬達の1戦となっています。

では早速、全頭診断をご御覧ください。

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セントウルステークス・全頭診断
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■アンヴァル
坂路で単走。姿勢が低いのはいいのだが、周囲に気を取られているのか、真っすぐに前を見ていない点は気になる。残り1Fで追われると、さすがに走りに集中。必死に四肢を繰り出してラスト11秒9をマークした。躍動感はあり、動きは素早かった。

■イベリス
坂路で併せ馬。逃げてキャリアを重ねてきた馬が僚馬の後ろから抜け出そうとした点にまず驚く。一介の逃げ馬で終わらせないという陣営の思いを感じさせた。後ろからでも全く問題なく折り合い、スムーズに並びかけた。いざ、抜こうという時に首の動きが明確に変化。馬の強い意志が見て取れた点が非常に良かった。最後は楽々と前へ。レースでの作戦に注目だ。

■カイザーメランジェ
押せ押せのローテ。函館→美浦で中1週の調教で、さすがにエネルギー切れ。時計は出したが、本来の力感は全く感じなかった。

■キングハート
攻め時計は出るが、メリハリがなく一本調子。全体的に硬く、いい頃の体調を期待するのは難しい。

■タマモブリリアン
坂路を単走で、強めに追われて52秒2-37秒1-23秒8-12秒1をマーク。前走CBC賞はスタートミスに落鉄のアクシデントが重なって道中はついてきただけ。力を出し切っていないので大敗も度外視、中間は息遣いも良くなってきたので状態面は上向いてこの馬なりに好気配。といってもGIIで相手強化でどこまでやれるか。開幕週の絶好の馬場コンディションを味方に先行策で臨む。

■タワーオブロンドン
ウッドで単走。新しいコース、間隔が詰まっていることもあって終始馬の気に任せた。そのため数字は平凡だったが、フォームは大きく直線も弾むような伸び脚。馬体も引き締まっており、好調キープ。

■ダイメイプリンセス
坂路で単走。終始、首を低くして、効率のいいフットワークで駆けている点に好感が持てる。完歩も非常に大きく、後肢の蹴りも大きい。失礼ながら、乗り手は体重がありそうに見えたが、それでも迫力は最後まで衰えず。最後は12秒2をマークしてみせた。ウッドチップは非常に荒れているように見えるが、そんなパワーを要する状態も問題にしなかった。

■ファンタジスト
坂路で単走。一見して、非常に軽快。胸前も非常にパワフルに動き、四肢にも躍動感がある。地面をしっかりと叩いて体がいい意味で浮き上がり、推進力の強さをうかがわせる。途中から右前方の他馬に気を取られた点が残念だが、別の見方をすれば、速いスピードで上がっている中でも、それだけ気持ちの余裕があるということ。最後も他馬が気になって仕方ない感じで鞍上にムチを入れられているが、気を取られながらも伸びている。この馬のポテンシャルの高さをうかがわせた。

■ペイシャフェリシタ
中1週で函館→美浦での調整。それでも4F52秒6-1F12秒3とセーブせずに攻めた。体の使い方が柔らかく、フォームもしなやか。何よりも活気も充満しており、元気の良さが目立つ。

■マテラスカイ
さすがは目下の栗東坂路の横綱。さほどハードに動いているように見せないのに道中から速いラップを刻み、最後はグイグイと前に出て併せた相手を突き放した。1完歩が非常に大きく、後肢は後方へと蹴り出した後、前に戻すスピードが非常に速い。この速さが優秀なピッチにつながっているのだろう。いつも速い時計を出しているだけに、4F49秒4にも1F11秒9にも驚かないが、しっかりと仕上がっていることは間違いない。今回は芝への挑戦が鍵となるが少なくとも出来は万全だ。

■ミスターメロディー
前走高松宮記念は初の芝1200mでGI挑戦とハードな条件を難なくクリアして春のスプリト王に輝いた。以来5カ月半ぶりの復帰戦。仕上がりが注目されたが、前走時同様に木曜追いで主戦福永が手綱をとって芝コースで単走。序盤から軽快なフットワークで5Fからスイッチが入るとペースアップ。5Fから63秒8-48秒6-34秒9-11秒7でフィニッシュ。馬也ながら全体時計は前走時(65秒2-49秒0-34秒9-11秒5)をしのぐ優秀なもので、休み明けを感じさせない好追切を披露した。秋の大目標・スプリンターズSへ向けての前哨戦、弾みをつける好走が期待できそうだ。

■モーニン
坂路で単走。もう7歳とあって、併せるパートナーを用意しなくても、しっかり仕上がる。自分からリズム良く首を上下させてスピードをキープ。ラスト1Fで左右からわずかに刺激を受けると、ラストにひと踏ん張り。派手に四肢が動いたわけではないが、最後まで我慢しきった。

■ラブカンプー
外ラチに寄りすぎというくらいに寄り、首も外を向いていることを除けば、脚さばき自体は悪くない。
四肢を懸命に繰り出しており、首もしっかりと動かしてる。調教を嫌がっているような雰囲気も見られない。実戦では2桁着順ばかりになってしまったが、調教からは、それはうかがえない。





亀谷敬正さん

京成杯AHは中距離指向の末脚勝負

中距離で末脚のスピードを発揮する馬が有利な傾向


 中山の芝は、2014年の12月から現在の路盤で行われるようになりました。

 その年末の有馬記念を優勝したのはディープインパクト産駒のジェンティルドンナ。従来の馬場の有馬記念勝ち馬でステイゴールド産駒のゴールドシップは3着。

 この象徴的なレースを皮切りに、現在の路盤で行われるようになった中山芝はディープインパクト産駒の成績が上昇。2015年以降の京成杯AHはディープインパクト産駒が毎年馬券になっています。

 特に9月の開幕2日目の中山芝は、3コーナーから直線へ向けてスピードを乗せる競馬が得意な馬に有利な馬場になります。

 1400m指向のスピード持続性で勝負する馬よりも、中距離で末脚のスピードを発揮する馬が有利な傾向。芝1800m以上の上級条件(2勝クラス以上)で勝っているか、重賞で3着内実績馬の成績が優秀。

 2015年はこのパターンに該当する中距離実績馬が1、2着(馬連623倍)。2016年も1~4着まで独占。2017年も11番人気2着ガリバルディと6番人気3着ダノンリバティが該当。去年も1着ミッキーグローリーが該当。ということで、昨年はディープ産駒のミッキーグローリーを本命にするしかなかったのです。

 中距離指向の差しタイプが走りやすいため、近2走の末脚も重視。2015年以降で馬券になったすべての馬は「近2走以内に上がり5位以内」の末脚実績がありました。(近走の上がり順位は亀谷ホームページの「スマート出馬表」にて無料で確認できます)

 プロディガルサンは父がディープインパクト。兄にドバイターフ勝ち馬のリアルスティール。妹にオークス勝ち馬のラヴズオンリーユー。芝中距離の超良血。芝中距離適性が問われる当レース向きの血統。芝1800m重賞でも連対実績がある馬。2、3走前はメンバー中最速の上がり。

 ディメンシオンも父ディープインパクト。3勝クラスの芝1800mで勝利実績もある馬。前走はメンバー中3位の末脚。

 ロードクエストは当レース勝ち馬。クセが強いコースなので、リピーターも走りやすい構造。2000m重賞連対馬で、前走はメンバー中最速の上がり。
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