競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

マイネルチューダ流れに乗ればチャンス/中山4R

中山4R (1)マイネルチューダを狙う。初戦はスタートが遅く、道中も馬群に包まれて動くに動けなかった。それでも上がり3ハロンは33秒6。勝ち馬から1秒差7着なら悪くない。1回使って動きは素軽くなってきた。11日の坂路では53秒7-12秒8(いっぱい)をマーク。柴田大騎手も「力強さが加わって上積みを感じますね」と話す。1番枠だけにゲートの出が鍵になるが、好位で流れに乗れればチャンスはある。単2000円、複3000円。

中山10R (1)フーズサイドに期待する。前走はメンバー最速の上がり36秒4で鮮やかに差し切った。父シビルウォー、母父フサイチペガサスというスタミナ血統。消耗戦になりやすい中山2400メートルも合う。堀井師が「磨きがかかってきた」という末脚で、2勝クラスも突破する。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス14万5600円)
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結果

中山4R ①マイネルチューダ 4着

中山10R ①フーズサイド 6着


栗山求さん

阪神11R オークランドRCT ダート1800m 3勝クラス 定量

◎9スワーヴアラミス
○1タガノグルナ
▲5メイショウタチマチ
△8ピットボス
△4トウカイエントリー

<見解>
◎スワーヴアラミスは
「ハーツクライ×スライゴベイ」という組み合わせ。

母ベイトゥベイは
ナッソーS(加G2・芝8f)、
ナタルマS(加G3・芝8f)の勝ち馬だが、
産駒はダートに向いており、
本馬とその全弟デッドアヘッドは、
いずれも父がハーツクライでありながらダートでしか勝ったことがない。

母の父スライゴベイが
サドラーズウェルズを父に持つ重厚な血統構成で、
それがパワー方向に適性を寄せているのだと思われる。

阪神ダートでは[0-3-1-0]という好成績。

前走、札幌の2019ワールドオールスタージョッキーズ第3戦(2勝クラス・ダ1700m)は
1分43秒8という好タイムで2馬身差の完勝だった。

サドラーズウェルズを抱えたハーツクライ産駒、
という晩成型の血統構成だけに、
4歳夏を越したここからもう一段成長するのではないかと思われる。

休養明けの馬が多いここで大きく崩れることは考えづらい。







田原基成さん

【レインボーS】複勝率45.8%。秋の中山芝で「鬼」と化すアノ種牡馬の仔に◎。/阪神7R 3歳上1勝クラス

【中山11R レインボーS】

実はいま、私の心は9月15日(日)8時50分に突き動かされている。

当日行われるのは【マラソングランドチャンピオンシップ】。選考基準を明確にすべく、国内トップクラスのランナーを一堂に集めたうえで日本代表を決める選考レースだ。代表3枠のうち、2枠が代表の切符を手に入れることができる。TOP OF TOPが切符獲得を目指して覇を競うというわけだ。

なぜ、ここまで興味を惹かれたのか?

理由は水曜日に放送されたドラマにある。

「陸王」でもなければ「ノーサイド・ゲーム」でもない。マラソン王国・ニッポン復権に向けて動いた男たちのストーリーをドラマ仕立てで描いたものだ。選手や関係者の人生をも翻弄する代表選考……それはまさしく、タブーとも言える内容に踏み込んだ壮絶ドキュメント。

開催時期はいつにすべきか?
一発勝負の場合、似たタイプのランナーが選ばれるのでは?
これまで選考対象としてきた主要レースの扱いは?

クリアすべき課題は山積み。特にどのジャンルにも必ず存在する「人間関係のしがらみ」をいかに解消するか……全員の満足度を満たすことなど不可能。リーダーが豪腕をふるう必要があったことだろう。

紆余曲折の末、実現までこぎつけた【マラソングランドチャンピオンシップ】。

ゴールに至るプロセスが丁寧に描かれたことで、関係者の想いを自分の感情にスッと落とし込めた。時間経過とともに高まるワクワク感。この感覚はキズナが制した2013年日本ダービー以来だ。

JRAは当時、80回を迎える日本ダービーを盛り上げるべく大々的なキャンペーンを実施。駅や電車内の広告、さらにはCM。「対ライト層」向けへのアピールはすさまじかった。すでに競馬書籍を何冊も書いていた立場の私ですら、当日に向けた気持ちのアゲアゲ具合は急上昇。

「これがJRAの本気か……」

結果、日本ダービー当日の入場者数は13万9806人。ディープインパクトのダービーが14万143人だったが、問題はそこじゃない。戦略を練り、適切なマーケティングによって競馬の魅力を伝えた事実が何より素晴らしい。

人の力で、人を呼ぶ。
呼んだ先に、伝えたいものがある。

観客動員数で驚異的なV字回復をはたした横浜DeNAベイスターズは、特別チケットや球場外イベントを積極的に施行。「まずは野球に触れる環境を……」と来場への敷居を下げたことで今日の人気へとつながった。私が先日観戦した試合は満員御礼。伝えたいものが伝わった証と言えるだろう。

ともあれ、日本陸上競技連盟が本気を出した【マラソングランドチャンピオンシップ】。少なくとも私に「9月15日、なにか凄いことがあるらしいぞ」との意識付けをしてくれた。リアルタイムで進行する42.195キロのドラマの結末は誰にも描けない。当日は早起きして、スタートの号砲が鳴り響く前に午前の競馬予想を完了させるとしよう。

さて、土曜メインはレインボーS。

9月開催は夏を戦い抜いた馬に「ラストひとつの残機」がある施行時期。10月半ば以降-11月がフレッシュな休み明けを積極的に狙うタイミングだ。燃料切れを起こしていない馬に食指が動く。

ここはダイワメモリーから入る。

砂路線に活路を見出した時代もあったが、再度芝を使われてから成績が安定。芝2000mで走るたびに持ち時計を縮めており、近2走は1分57秒台を叩き出した。高速馬場化が顕著な今の中山芝は合う。

なお、同馬の父ノヴェリストは秋の中山芝で「鬼」と呼べる成績。【4-2-5-13】複勝率45.8%、先週は9番人気2着をはじめ4頭中3頭が馬券圏内を確保した。秋の中山芝はノヴェリスト。競馬予想における格言として頭に入れておきたい。

中山芝2000mでは2戦2勝。
鞍上は全3勝を挙げる内田博幸。
ノヴェリストの血筋。

お膳立ては完璧。ダイワメモリーが私の本命だ。

相手本線にはブレイステイキングを。

仮にこの舞台が【2-1-2-0】馬券圏外なしの東京芝2000mなら迷わずこちらが本命。しかし、前を捕らえられず後方から差された前走内容が不安要素を煽る。馬券圏外に敗れた3戦中2戦が右回り……ポテンシャルを評価しつつ、この印が妥当と判断した。

マイネルキラメキも侮れない。

スタートで出遅れた前走は、1000m通過60秒台のスローペースも重なった参考外のレース。左回りでの成績【0-0-2-5】に対し、右回り【3-1-0-3】。好枠を活かしインからロスなく追走できれば差はない。

さらにはゴールドギア。

中山芝2000mは5走前に勝利実績あり。上がり3F最速の脚を繰り出した前走は開幕週の馬場に泣かされる形となった。中山で33秒台の上がりを使える馬だけに、オール野芝の9月開催も苦にならないだろう。

【中山11R レインボーS予想の印】
◎9 ダイワメモリー
〇11 ブレステイキング
▲3 マイネルキラメキ
☆12 ゴールドギア
△7 タガノアスワド
△4 ヴァンケドミンゴ
△1 サンティール
△2 ギャラッド

【3連複/フォーメ】9-11,3,12-11,3,12,7,4,1,2(15点)


【阪神7R 3歳上1勝クラス】

未勝利勝ち以降、現級で足踏みが続くコパノマーティン。しかし、夏競馬を使われた近2走はスランプ脱出の光が見えたレースだった。

休み明けで臨んだ2走前。道中から抜群の手応えで直線に向いたものの、最内枠が災いし進路をガッチリ塞がれる不利。あの状況ではどうしようもない。

前走はいきなり後手を踏むスタート。これだけなら挽回可能だったが、1-3着馬が馬番フタ桁番と外枠有利の馬場に泣かされる結果に。そもそもの話、ダート1400mで勝ち上がった馬に激流の小倉芝1200mは合わなかったのだろう。

翻って、今回はそのダート1400m替わり。条件好転は間違いない。

ゲートに課題を抱える事実は否めないが、福永祐一の継続騎乗で臨める点はプラス材料。私はこの騎手のスタート技術を国内TOP3に入るレベルだと思っている。馬の癖を掴んだ2戦目ならしっかり五分のスタートを切ってくれるだろう。好位追走が叶えば、おのずと勝利の確率は高くなる。

先行しつつ速い上がりを使えるナムラシェパード、ダート路線転向後は末脚堅実なエールショー。さらには休み明け・外枠・コース替わり・減量騎手と穴をあけるニオイをプンプンと漂わせるケプラーまでを3連複フォーメーション2列目に設定。

【阪神7R 3歳上1勝クラス予想の印】
◎6 コパノマーティン
〇2 ナムラシェパード
▲9 エールショー
☆10 ケプラー
△7 グトルフォス
△14 ゴールデンライオン
△13 マイネルプリサイス
△11 トーホウドミンゴ

【3連複/フォーメ】6-2,9,10-2,9,10,7,14,13,11(15点)






水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R レインボーS
◎本命馬
⑨ダイワメモリー
(牝4、美浦・国枝厩舎、内田博騎手)
メンバーの揃った準オープン。舞台が小回りコーナー4つの高速馬場。軽い野芝への対応も好走には不可避だろう。

人気を集めそうなブレステイキングは、中山でも勝ち鞍はあるが、東京に比べてベターではない。ゴールドギアは壁に当たっている印象。ヴァンケドミンゴは野芝適性にやや疑問の上、昇級戦。となれば、⑨ダイワメモリーが最も安心して買えるのではないか。

クラスには前走でメド。またノヴェリスト産駒はこの夏、野芝への適性が高いことを証明した。東京でも走るが、自身が33秒ソコソコの上がりを求められると勝てず、34秒から35秒台で上がり最速となれるような場、コースだと勝ち負け。当該コース2戦2勝、スカーレット一族なら高速馬場も大丈夫。

本来なら1番人気でもいい馬が、好メンバーかつブレステイキングの存在のために実像以上に付くオッズが想定されるなら、逆張りの一手だ。

$お宝馬
③マイネルキラメキ
(牡4、美浦・和田雄厩舎、柴田大騎手)
前走は直線の長い高速上がりのコースでは良さが出ない。小回りでこそで、いかにもステイゴールド産駒といったタイプ。出遅れなければ立ち回りが巧いタイプで、馬券圏突入は十分ある。

相手上位は ⑪ブレステイキング、⑦タガノアスワド。 押さえに ⑫ゴールドギア、④ヴァンケドミンゴ。




セントライト記念週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●2週連続の重賞制覇となるか●

先週行われた紫苑Sを制したパッシングスルーは戸崎騎手とのコンビで2連勝。

このあとは短期放牧で調整して秋華賞へ向かう予定。

その戸崎騎手は今週のローズSでオークス4着だったウィクトーリアに騎乗。

ウィクトーリアも順調ならこのまま秋華賞へと駒を進める。

となると、戸崎騎手はパッシングスルーかウィクトーリアか、どちらかを選ばなければいけないことになる。

どちらの馬もノーザンファーム生産なので、戸崎騎手の希望は通るかもしれないが、現時点では今週の結果にかかわらずウィクトーリアに騎乗することが濃厚とのこと。

つまり、パッシングスルーは乗り替わることになる。

ただ、もしウィクトーリアの結果がまったく振るわなかった時や、レース後に体調を崩すなどで回避となった場合には、パッシングスルーは戸崎騎手へと戻る可能性が大きい。

お手馬が2頭いることで、戸崎騎手とすれば保険をかけることができているので精神的な余裕が生まれる。

気持ちに余裕があれば、思い切った競馬がしやすく周りも良く見えることが多いはず。

そうなると、さらに好結果が生まれる好循環のサイクルへとなる。

関東リーディングを独走しており、年間100勝もすでに射程圏内。

秋には大物外国人騎手が短期免許で来日してくる予定だけに、その前に改めて存在感を示しておきたいところだろう。

【競馬場から見た推奨馬券】

先週の中山は超高速馬場。想像していたよりかなり速い時計が続出し、差し、追い込み馬は、かなり手こずった。
パサパサに見えたダートでさえ、イメージより1秒近く速かった。こちらも、やはり先行勢の活躍が目立った。
今週も、この傾向は大幅には変わりそうもなく、脚質、速い時計への適応性を重視して馬券を組み立てたい。

まずは中山4R。現在の馬場状況を考えると、内枠有利の1600mで外枠や追い込みはかなりの不利。内枠である程度先に行ける馬の勝負と見た。
そこで狙い馬は4番ハーモニーマゼラン。
新馬、2戦目は太目残りだったことと、うるさかったので行きっぷりが悪かったが、前走は落ち着きが出て、馬体もだいぶ締まった。その分、発馬がスムーズで楽に好位を取れた。早目に先頭に立って遊んだ分、1.2着馬に差しこまれたが、瞬発力の差もあったかも。
その点今回は、最後に急坂のある中山。早目先頭でも、パワーで押し切れると見た。
とにかく、一戦毎に馬体が絞れて、幼さも抜けて来ている。馬っぷりの良さからも、そろそろ勝たなくてはいけない馬だ。

単勝 4
馬連 3-4 2-4 1-4 4-10

自信度 C


中山12Rは、4番ルイジアナママの先行力を重視。ただでさえ先行有利な中山の1800mだけに、現在の馬場状態を考慮すれば、好枠を引き当てた同馬の中心は当然と言って良い。
前走の新潟戦も仕上がりは良かったが、1.2着馬が強かった。勝ったシングフォーユーは、スイートピーSでカレンブーケドールとクビ差の接戦。2着のディグラージャも関西の評判馬で、新馬を1番人気であっさり勝ち、前走で500万も2着していた馬だ。
その2頭を相手に、放牧明けで0.2秒差の3着なら、評価できる内容。しかも前走は外回りでワンターンの2000m。決して先行有利とは言えなかった。
放牧明けを叩いた上積みと、コース替わりを考えれば、今回はかなり有力と見る。

馬連 4-7 4-14
3連複 4-7-14 4-7-12 4-7-13

自信度 B



土曜メインレース展望・柏木収保

【レインボーS】夏の上がり馬にオープン昇格のチャンス

名牝系の枝葉を広げるために


 夏の上がり馬に相当するのは、3歳牡馬ヴァンケドミンゴ(2連勝中)、4歳牝馬ダイワメモリー(格上がりで少差3着)、5歳牝馬タガノアスワド(2勝クラス快勝)の3頭だが、中でも魅力大はダイワメモリー(父ノヴェリスト)。

 ダイワメモリーは、ダイワスカーレットの6番仔になる。07年の桜花賞、08年の有馬記念などGI4勝を中心に【8-4-0-0】の名牝ダイワスカーレットの産駒は、18年生まれの産駒を含めて8頭。珍しいことにすべて牝馬に産まれている。

 まだ母に並ぶような産駒はいないが、それは同期のウオッカや、さらにはブエナビスタ、ジェンティルドンナ(日曜日阪神ローズSのモアナアネラの母)も同じで、名牝の仔がたちまち母と同様に活躍するケースは案外少ない。

 優れた牝馬には、例外なく時のトップ種牡馬が配され、やがてその牝駒たちにも著名種牡馬が、さらには次にも、連続して配合される。だから活力、秘める資質が減じない。それによって名牝のファミリーが成立(存続)し、優れた産駒が誕生する可能性はつづいていく。

 ダイワスカーレット(祖母スカーレットインク)の牝系はもうすでに日本を代表する大きな活躍ファミリーだが、ダイワスカーレットから次つぎに牝馬が誕生することにより(小牧場では歓迎ではないが)、さらに大きな牝系を築く可能性がある。

 とはいいつつも、これまでの産駒は良くて準オープン級の条件馬。ダイワメモリー(現在3勝クラス)はなんとかオープンに出世し、重賞級で活躍したい。でないと母の評価はさすがに少し下降することになりかねない。

 前回は格上がりで惜しい3着。苦しい位置から最後まで伸びて上がり33秒1。ダイワスカーレット産駒らしい力強さ、成長がみえた。中山の芝には2戦2勝の良績があり、ブレステイキング、ゴールドギアなどの手強い相手はいても、3勝クラスの定量戦とするとかなりメンバーに恵まれた印象がある。オープン突入のチャンスだろう。

 もともと調教は動くが、先週は坂路で楽に51秒7。今週はウッドで64秒2。最後12秒4。これまで以上に鋭く動いた。
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