単勝二頭流

セントライト記念の注目穴馬はこちら!
『単勝二頭流』担当編集者(以下、編) 石橋さん、先週の対談で間違ったことを言ってしまって……

石橋 武(以下、石) なんか言ったっけ? 土曜日だよね。

編 ええ。終わり際に中山最終外れましたって言っちゃったんですけど、当たってました。◎グラスボイジャーの単勝510円。

石 どうでもいいわ! むしろ安すぎて心が痛いわ!

編 (笑)。ただ先週もお伝えしましたけど、土曜日には鳥取特別で本命馬のワンツー(1着◎マッスルビーチ・2人気、2着◎サンマルエンパイア・11人気)。3連単51,510円(3連複7,980円)が的中していましたし、あとは紫苑Sですね。人気馬の本命◎フェアリーポルカ(6人気2着)の好走もあって。3連複が的中。

石 内で追い出しがワンテンポ遅れたのが痛かったね。って、これ先週も言ったか(苦笑)。

編 阪神最終の3連複(5,390円)的中なんかがありましたが、セントウルSの◎タワーオブオロンドン以外は残念な結果に。◎アンヴァルはゴール後に下馬しちゃうし。

石 あれ、大丈夫だったのかな。

編 熱中症という情報ですね。

石 まあ、馬も生き物だからね。そういうこともある。ただ京成杯AHは完全に見当違いでした。すみません。

編 たしかに。敗因はなんです?

石 完全に馬場。あそこまで速い馬場は想定していなかった。むしろ(台風の景況で)雨があるかもくらいの予想だったので。

編 とんでもないレコードが出ましたからね。

石 それにしてもあそこまでの高速馬場とは……。今週末は土曜日は雨はないかな。

編 ですね。ただ、日曜日と月曜日が雨かもしれませんね、中山は。

石 そこ、狙い目だよ。

編 え、雨の日が?

石 そう。あの高速馬場とはガラッと傾向が変わるはずだから、馬券的にはそこが狙い目。なので土曜日は先週までの馬場想定、つまり高速馬場用の予想。日、月は雨の状況を見つつ、変化をつけていくという。

編 お〜、面白い3日間になりそうですね。3日間開催バンザイ(笑)!

石 おまけに土曜日の深夜にはアリッシュチャンピオンSが行われるし(笑)。

編 あ、予想の配信します?

石 もちろん。土曜日版で配信します。

編 さらにまた楽しみが増えたわ。

石 今週末は3日間で10レース以上(+海外1レース)の配信となるので、いつもよりお得です(笑)。

編 お得(笑)。たしかに。皆さ〜ん、スポーツマスターさんで勝負予想を配信していますので、ぜひご購読を。1週間単位でも購入可能となっています。

石 人のブログで勝手に宣伝するな(笑)。

編 たまには言っておかないと。あ、ついでに。石橋さん、本人は気にしていないフリをしていますが、下の「拍手」の数、本当は気にしています(笑)。押してあげると喜びます(笑)。ぜひ、ポチッとお願いします!

石 余計なこと言わんでよろしい。と言うか、それで思い出した。スポーツマスターさんの編集部通信(9月13日号)でローズSの注目穴馬について話したんだ。それ言えって言われてたんだ。

編 え、僕聞いてないですよ。

石 なんか事務所に行ったら捕まっちゃって。キミ抜きでやったんだよね。で、すごくやりやすかったんだよね。

編 それこそ余計なこと言わんでよろしいわ(笑)。まあ、穴馬聞けるなら嬉しいけれども。

石 注目穴馬2頭挙げていますので、興味のある方はぜひ。いつものことながらどなたでも無料でご覧いただけますので。

編 じゃあ、ローズSはそちらで確認していただくとして、こちらはセントライト記念ですね。さっそく石橋さんの注目穴馬をお願いします。と言うか、このレースってつかみどころがないですよね。配当的にも堅かったり、めちゃくちゃ荒れたり。極端というか。

石 あ〜、たしかに配当だけ見ればそうだね。ただ、種明かしをすればすごく簡単な話で、時計が速けりゃ堅くて、時計がかかれば荒れるというね。

編 あ、たしかに。

石 改修前は2分10秒台も出ていたけど、改修後は13秒台から徐々に速くなってきて、去年は12秒1。路盤が固まってきたのも一因だけど、そうなると時計を出せる馬=能力の高い馬が走ってくる。そうなるとリオンリオンとか、ルヴォルグとか、そういう馬にとって有利なレースになる。

編 人気馬ですね。

石 そう。ただ、時計がかかるようなら足りない馬……というとちょっと違うな、速い時計の出る馬場には向かない馬も台頭できる。それがしぶとく脚を伸ばせるタイプ。追って味があるというか、バテずにジリジリと伸びてくるタイプね。

編 となると、冒頭で話したような馬場状態に左右されそうですよね。

石 そう、たしかにそうなるんだけれども、今回はリオンリオンがいるから、まあ速めの展開になるでしょうと。この馬も切れるタイプではないから、他馬になしくずしに脚を使わせるような競馬に持ち込みたいので。

編 あ、そうか。仮に良馬場になったとしても、上がりがかかる展開になるので、渋いタイプの台頭があり得ると。

石 そう。あくまで現時点での注目穴馬ではあるけど、仮に良馬場でも、仮に渋ったとしても、その手の渋いタイプが共通の穴馬になるんじゃないかと。

編 なるほどね。ではそれを踏まえて具体的に馬名を挙げていただくと?

石 まずはオセアグレイト。

編 未勝利から1勝クラス、2勝クラスと3連勝で臨んできますね。

石 そうね。もともと秋の3歳重賞は古馬相手の2勝クラス(旧1000万クラス)を勝ち上がってくれば好勝負になるからね。加えて上がりのかかる競馬でコンスタントにメンバー中上位の上がりを使えているのもいい。

編 あとは距離実績もありますし。

石 そうだね。前走にしても緩い流れでなだれ込んだわけじゃないからね。

編 でもその日の3レースに未勝利戦で同じ距離があったんですけど、勝ち時計は0.3秒しか変わらなかったですよ? レースレベル的にどうなのかなと。

石 お〜、ちょっと感動した。ちゃんと見ているじゃないですか。

編 バカにしてるんですか(笑)。

石 してない、してない。ホントに感心してるよ。そう、たしかにタイム差はわずかだったし、なんなら未勝利のときは稍重だったしね。ただ、あの未勝利はこの時期、あのコースにしては上位馬のレベルはけっこう高い。勝った馬は昇級初戦で、かつ合わない上がり勝負で3着。2着馬だった馬は次走であっさり勝ち上がったしね。

編 それにしてもな〜。たしかに楽勝だったけど。

石 あとはこの馬の特性だよね。

編 特性?

石 追ってすぐにトップスピードに乗れる馬じゃないから、ああいう小回りコースだと時計差はつきにくいよね。ただ、今回は中山とはいえ、外回りコース。下りながらスピードに乗れるコースで、加速はラクになる。それにこの手のタイプは坂で止まりづらいからね。

編 ああ、一度トップスピードに乗ってしまえば、あとは惰性でグングン伸びるイメージですよね。それはわかる。

石 そうそう。グングンというより、ダーッという感じだけど。

編 それはよくわかりませんが(笑)。

石 ドーッ?

編 それはもういいです(笑)。とにかく加速しやすいし、坂も苦にせず伸びてくると。

石 そうそう。ガーッて。

編 もういいから。ホントに。あとはどの馬がいいです?

石 あとはザダルとサトノラディウス。

編 ザダルって。前走、瞬発力で勝っているんじゃないですか? なんか狙いと違うような。

石 今日はなかなか反論が多いね(笑)。でもそれ上がりタイムに騙されている。

編 騙されているとは?

石 33秒台だから瞬発力だろうというだけでしょ?

編 ……。

石 レースを見ればわかるけど、4コーナー過ぎから追い出して、途中で他馬に挟まれるところもあって、それでいて同じ位置から追い出した馬の脚が上がるなか、上がり33.9秒で抜け出した2着馬を差し切っているんだよ?

編 ということは?

石 この馬がどれだけ長く脚を使ったのかということでしょ。

編 あ〜、なるほど。

石 一斉に追い出して、スパッと抜けるだけの競馬だったら評価しないけど、ラスト4ハロンがすべて11秒台というラップを差し切っているわけだからね。加えて中山実績もあるし、注目しておいて損はないと思うけどね。

編 あとはサトノラディウス。

石 なにか反論は?

編 ないです(笑)。でも推奨理由は?

石 ズブさがいいなと。弥生賞は成長途上のこの馬にはきつい馬場だったので、度外視。まだ非力だったからね。ただ、葉牡丹賞にしろ、前走の青葉賞にしろ、切れ負けしている感じが絶妙。展開が厳しくなるほど、ジリジリと、そしてシレッと3着あたりにいるイメージだよね。

編 アタマではない?

石 現時点ではないと思うけどな〜。まあ、そのあたりは週末の勝負予想で。

編 そうですね。では現時点ではこの3頭の穴馬に注目ということで。じゃあ、石橋さん、今週の3日間開催、頑張ってくださいね。

石 もちろん。3日も競馬ができるなんて最高すぎるからね。ローズSの注目穴馬も参考にしていただきつつ、週末を楽しみにしていただければと。

編 あ、そうでしたね。あとみなさん、ポチッとお願いします。と、石橋さんが内心思っております。

石 もういいって(笑)。


編集部通信 9月13日号 〜石橋登場でローズSについて語るぜ。の巻〜

皆さん、こんにちは。
Sportsmaster運営事務局の本田です。

先週から始まりました秋の競馬開催。さっそく秋華賞トライアルが行われたわけですが、やっぱりウチの予想家さんたちすごいわ。
伏兵6番人気のフェアリーポルカに3人ともが重い印(棟広◎、石橋◎、奥田▲)を打ってきて、実際レースでもあわやの2着。あわやというか、スムーズなら勝っていたかもというレース内容でしたよね。
もちろんお三方とも馬券的中で、秋華賞がますます楽しみになってきました。

そして今週も注目のトライアル戦が行われます。日曜日には秋華賞トライアルのローズS、月曜日には菊花賞トライアルのセントライト記念。どちらも馬券的に楽しみですよね〜。
というわけで、先ほどこの方を捕まえてきました。
石橋武さんです! パチパチパチパチ〜。

石橋 武(以下、石) こんにちは。石橋武です。って、なんのこっちゃよくわかっていないんですけど。

本田(以下、本) さっき事務所で姿が見えたもので(笑)。まあ、簡単に言うと、今週の注目穴馬を教えてもらおっかな〜と思いまして。

石 軽っ(笑)。僕でいいなら別に構いませんけど、でもセントライト記念は公式ブログのほうで話すつもりなので、ローズSになっちゃいますよ?

本 全然オーケーです。あれ、あ、堅いですか?

石 ん〜、人気が割れてくれればいいですね(笑)。

本 割れるんじゃないですか? 本番さながらの豪華メンバーですし。

石 重賞なので配信はするつもりですけど、かなり点数を絞る必要がありそうですよね。

本 点数を絞ると言えばダービーの大的中が思い出されますね。あれは……

石 古い話はもういいです(笑)。それで、ここではローズSの穴馬についてお話しするということですよね。

本 はい、ぜひ。桜花賞で本命を打った◎シゲルピンクダイヤとかどうですか?

石 さすがにここでは人気でしょう(笑)。穴馬じゃない。

本 では、思うがままにお願いします!

石 思うがままに(笑)。わかりました。あくまで現時点での注目馬ですが、ビーチサンバとメイショウショウブですね。ビーチサンバのほうが穴馬とは呼べないかもしれませんが、無理に馬券に絡まない馬を挙げても仕方ないし……。

本 十分です! ちなみにどのあたりがいいんですか?

石 このメンバーだと人気どころを後ろから差すのはまず無理。となると前に行く可能性がある馬しか、穴馬としては推せないんですよ。それでメイショウショウブなんですけど、距離が長すぎたオークスは度外視でいいです。

本 はい。

石 さらに、春は折り合いに難のあったダノンファンタジーは、先を見据えて、番手で抑えた競馬をしたいはずなんですよ。

本 そう考えるのか〜。

石 別にここは負けたっていいので。もうひとつ、ほかの有力馬は終いの決め手勝負にもちこみたい。となると、メイショウショウブは自分のペースに持ち込める可能性が高いと。

本 早め抜け出しとか、逃げ粘りが見込める?

石 そういうことです。ただ、決め手勝負を嫌ってシャドウディーヴァあたりが早めに仕掛けてくるとあっさり終わる可能性もあります(笑)。

本 じゃあ、シャドウディーヴァが穴馬でいいんじゃないですか(笑)?

石 いや、この馬は早めに動くと末が甘くなる馬だと思っているので。それやると他馬に食われますね。すごくノーマルな展開だと、ダノンファンタジーがスピードの違いで抜け出したところに、スイープセレリアス、ウィクトーリア、シゲルピンクダイヤが差してくるパターンで、これで決まっちゃうと目も当てられないんですけど(笑)、そこにメイショウショウブがシレッと紛れているとか、ビーチサンバが早めの競馬でダノンファンタジーを出し抜くとかがあれば、ある程度妙味は見込めるかなと。

本 いずれにしても少点数の勝負になりそうですね。

石 ええ、できるだけ減らすつもりでいます。

本 話は前後しますが、ビーチサンバは前に行く可能性あります?

石 あると思いますよ。スタートが速いあわけじゃないので、さすがに逃げないでしょうけど、早めに押し上げていく競馬はしたいはずですよね。実際、桜花賞も仕掛けていきましたし。それがハマれば面白いかなと。

本 なるほど〜。適性というより、展開面からの穴馬推奨ですね。

石 このレースはそうなっちゃいますね。人気馬に適性の高い馬が多いですし。瞬発力がものをいうコースなので。

本 わかりました。そうそう、あと今週末ってアイリッシュチャンピオンステークスの馬券も発売されますよね? 海外馬券にも定評のある石橋さんとしては、このレースも勝負予想として配信されます?

石 しますよ。また頭数が少ないのがアレなんですけど(苦笑)、海外馬券を楽しみにされている方も多いとのことなので。土曜日版で配信させていただきます。

本 3日間開催ですし、海外のレースもありますし、今週の勝負予想は盛りだくさんですね。

石 ですね。一応、土曜日は3レース+海外1レース。日曜日は5レース(ローズS含む)。月曜日は4レース(セントライト記念含む)を予定しています。

本 お〜、全部で12レース+海外1レースか〜。いつもの1.5倍(笑)。

石 まあ、1日増えるので普通に増えただけですけどね(笑)。ただ、レース数よりもどれだけお役に立てるかが大切なので、まずはそこをきっちり詰めていきます。

本 はい、ぜひともよろしくお願いします。石橋さんの予想は、印、買い目そして結果はもちろんですけど、見解を楽しみにされている方も多いので、そこも合わせて期待しています。

石 はい、がんばって書きます(笑)。

本 今日は急にお引き留めしてすみませんでした。ありがとうございました!






田原基成さん

ダノンファンタジーほか、2019ローズS出走予定馬12頭分析
ローズSが行われる今週。グランアレグリア、ラヴズオンリーユーと春の牝馬クラシックを制した2頭が秋華賞不参加濃厚。ガラリと勢力図が塗り替えられる可能性が高くなった。混戦ムードから頭ひとつ抜け出す馬を探す……そんな意味合いを持つレースと言えるだろう。

そこで今回のコラムでは、2019ローズSに出走予定の12頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える12頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アルティマリガーレ
長めの距離をこなせるハービンジャー産駒だが、この馬についてはスプリント重賞2勝の母アルティマトゥーレの血が色濃く出ているように思える。この馬がもっとも合う条件は、2戦2勝の芝1400m。これまで戦ってきたなかで持ち時計も上がり3Fも特筆すべきところはなく、春のクラシック戦線を戦い抜いた阪神外回り巧者相手はいかにも分が悪い。

・ウィクトーリア
フローラS勝利、オークス4着の実績はメンバー中上位にランクされるもの。3戦2勝の芝1800m替わりも好材料に思えるが……使われるたび馬体重を減らした春の臨戦過程が気がかりだ。連戦に耐えうるフィジカルに問題があると捉えたとき、休み明け初戦のここは本番を見据えた仕上げが容易に想像できる。ブラックエンブレムやクィーンスプマンテなど「栗東留学」で結果を残してきた小島茂調教師。大きく狙うなら次走だ。

・シゲルピンクダイヤ
ダイワメジャー産駒らしからぬ切れ味を有する馬。それゆえスタミナの比重が高まるオークス当時はまったく評価していなかった。加えて当時は渡辺厩舎の東京遠征時成績【0-0-0-7】、ダイワメジャー産駒の東京芝2400m重賞【0-0-0-12】と不安要素が満載。凡走は致し方ないだろう。桜花賞でみせた脚は世代トップランカーのそれ。得意の阪神芝外回り替わりなら評価を上げたいところだ。

・シャドウディーヴァ
左回りで馬券圏外に敗れたのはオークスのみ。典型的なサウスポーで、芝1800mのフラワーCは勝ち馬から0秒7離されてしまっている。外回りの阪神芝1800mなら極端にスムーズさを欠くとは思わないが、ベスト条件は東京。春の実績馬を喰うまでには至らないか。

・スイープセレリタス
適度に間隔をあけつつ連勝中の馬。ノーザンファーム生産のクラブ馬でよく見られるローテーションだが、何かと不安を抱える血統ゆえ一戦一戦が勝負仕上げなのだろう。初の右回り、関西への輸送と懸念材料こそあれ、レコードが出る高速馬場の阪神芝において1400-1600mの持ち時計はメンバー中最速。いまの阪神芝はマッチする。

・ダノンファンタジー
過去7戦中、上がり3F最速をマークしたのはわずか1戦。そのレースが平坦コースだった点は興味深い。立ち回りの上手さで急坂コースをこなしてきたものの、ベストパフォーマンスを発揮できる舞台は平坦コースというのが私の見立て。前哨戦で無類の強さをみせる「ダノン」だけに大崩れは考えにくいが、何かに差されるシーンは想定しておきたい。

・ビーチサンバ
明らかに距離が長かったオークスを除き、掲示板外を外したレースはなし。自分の持ち場でキッチリ仕事をするクロフネ産駒らしい馬だ。カイザーバルにリスグラシュー、ラテュロスと直近3年のローズSは9月阪神勝利実績馬が3着内を確保。それに該当する数少ない馬である点も含め、プラス材料は多い。

・ビックピクチャー
他馬との比較で実績は見劣りするが、芝1800mでの持ち時計はメンバー中最速。2勝すべてをオール野芝で挙げていること、ローズSと抜群の相性を示すディープインパクト産駒であることから、何らかの印は打っておきたい1頭だ。

・ベストクィーン
1800m経験がないうえに持ち時計も乏しい。厳しい戦いが予想されるだろう。

・メイショウショウブ
ミッキーチャームにねじ伏せられた前走クイーンS。とはいえゴール前100mまで連対圏を狙える位置にいた点は評価すべきだろう。折り合いに不安を覚える馬が多いここはスローの単騎逃げが見込めるシチュエーション。近5年での逃げ馬成績【0-2-1-2】掲示板外ゼロを踏まえると、逃げ残りがあっても驚けない。

・モアナアネラ
直線平坦コース【2-0-0-1】に対し、直線急坂では【0-1-1-2】。小柄な馬体が影響しているのが、パワー不足が成績として反映されてしまっている印象だ。毎回勝負どころで激しく手が動く点から、一瞬のギアチェンジへの対応力も未知数。キングカメハメハ×ディープインパクトの血統背景はいかにもローズS向きなのだが……。

・ラシェーラ
未勝利を制した舞台に戻るのは好材料。しかし、1勝クラスですらフタ桁着順となると厳しい印象は否めない。


リオンリオンほか、2019セントライト記念出走予定馬18頭分析
セントライト記念が行われる今週。23頭が登録を行った背景には、神戸新聞杯にサートゥルナーリア、ヴェロックスという世代上位馬2頭が参戦する事情が影響しているのだろう。裏を返せば、ここは各陣営が組みやすしと考えているメンバー構成。自然と波乱決着に気持ちが傾く。

そこで今回のコラムでは、2019セントライト記念に出走予定の18頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える18頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アトミックフォース
全2勝を左回りで挙げている馬。典型的なサウスポーで、9着惨敗歴のある中山替わりがプラスに働くとは思えない。

・エターナルヴィテス
トゥザグローリー産駒では数少ない芝の活躍馬。前走の切れ味は素晴らしいものがあったが、やはりこのクラスでは厳しい印象を受けてしまう。個人的にはダート替わりで狙いたい1頭だ。

・エングレーバー
セントライト記念はステイゴールドorロベルト内包馬と好相性のレース。その両方を持つこの馬に食指が動くのは当然だろう。ノーマークは禁物だが……気になるのは過去10年のセントライト記念において、前走小倉から臨む関西馬の成績が【0-0-0-6】であること。いったん帰厩→関東圏への輸送は暑い時季の3歳馬に相当堪える可能性が高く、中心視するには気が引けてしまう。

・オセアグレイト
未勝利勝ちを皮切りに、2400→2600mと連勝。上がりのかかる馬場を苦にせず突き抜けるあたり、無尽蔵とも言えるスタミナの持ち主だ。芝2200mのセントライト記念でも……と言いたいところだが、過去10年の同レースにおいて前走芝2600m組は【0-0-0-8】。オール野芝の9月中山との相性は決して良くない。3連勝はいずれも少頭数ということで、フルゲートの組み合わせにも不安が残る。

・ザダル
3連勝はいずれもクビ差での勝利。接戦をモノにする勝負根性には目を見張るものがある。ダービーへの優先出走権を獲得したプリンシパルSだったが、当時は悪天候の影響で順延になった末での参戦。疲労を考慮した「サラブレッド・ファースト」の英断とも取れるだろう。2戦2勝の中山芝適性に加えて高速馬場もこなしている点から、私のなかでこの馬の評価は高い。

・サトノラディウス
新馬戦、梅花賞はいずれも1000m通過63秒を超える超スロー。それぞれ展開利があった点は否めない。ディープインパクト産駒らしい切れ味に欠けるタイプかつ、機動力も特筆すべきものではない現状。ここは静観が妥当か。

・サトノルークス
皐月賞、日本ダービーは上位との力差を感じさせる内容。ただ、それ以上に気になったのは2戦とも馬体重を減らして臨んだことだ。本来なら関西圏で施行される神戸新聞杯にターゲットを絞るべきだと思うが……。サートゥルナーリア、ヴェロックスを同レースに送り出すノーザンの使い分けと捉えたとき、あまり評価は上げられない。

・シークレットラン
中山芝は2勝を挙げる得意舞台。とはいえ2戦とも芝内回りコースだったことは気に留めておくべきだ。ダンカーク産駒は芝2200m超で【0-0-1-9】。スタミナが強調されるレース傾向を踏まえると、評価を上げるには至らない。

・タガノディアマンテ
強豪相手に覇を競った春競馬は2.4.6.5.9着。唯一大崩れした日本ダービーは直線で致命的な不利を受けており、参考外と言えよう。環境の変化で大きくパフォーマンスが変わらず、相手なりに走れるのが最大の武器。皐月賞・ダービー上位馬がこぞって不在のここなら相手関係を利しての上位進出が期待できる。

・ナイママ
中央場所において直線平坦コース【1-1-0-1】に対し、直線急坂コース【0-0-0-6】。典型的な平坦巧者で、この条件が合うとは思えない。

・ニシノデイジー
ホープフルS3着、日本ダービー5着の実績はメンバー中最上位にランクされるもの。当時の上位馬不在となれば中心視したくなるが……どうも血統面で引っかかってしまう。過去10年のセントライト記念において、父ノーザンダンサー系の馬は【0-0-0-18】。過大評価は禁物だ。

・マテリアルワールド
芝にダートにと、いまだ路線を決めあぐねている印象。厳しい。

・ミューチャリー
過去10年のセントライト記念において、芝→ダート替わりで臨んだ馬の成績は【0-0-0-5】。パイロ×ブライアンズタイムと砂適性が強調された血統背景から、オール野芝の9月中山は厳しいだろう。

・メイショウテンゲン
勝ち上がりは暮れの阪神芝、重賞勝利は重馬場。高速馬場の皐月賞・日本ダービーで手も足も出なかったように、適性は間違いなく時計のかかる馬場にある。9月中山開催で巻き返しとなると厳しい印象は否めない。

・モズベッロ
前走の勝ちっぷりはケチのつけようがないもの。しかし、当時は開催最終週の重馬場芝2200mと特殊条件が重なった点は考える必要がある。2着馬以下に敗れた馬の次走成績【0-0-0-4】が示すように、全体的なレースレベルも疑問だ。

・ランフォザローゼス
前走札幌記念は14頭中14着。休み明け・洋芝・古馬混合戦とマイナス材料が重なったことを差し引いても負け過ぎだ。中山巧者とはいえ、一変を望むのは酷か。

・リオンリオン
ケレン味のない逃げで春競馬を沸かせた1頭。この馬の出方がレースの鍵を握ると思われるが、今回は「逃げない」選択をとる可能性を頭に入れておきたい。暴走してしまった前走は、馬に悪い癖を植えつけるリスクがあったレース。そもそも2歳時の競馬を振り返ると、逃げずとも競馬ができるタイプだ。ここは次走菊花賞を見据えた試走の意味合いが強いと判断したい。

・ルヴォルグ
ゲートでチャカつき、スタート後に躓いた前走。それでいて危なげない勝利を収めるのだから、ポテンシャルの高さに疑いようはない。ただ、今回克服すべきは「ローテーションの壁」。新馬戦を含めた休み明け成績【2-1-0-0】に対し、叩き2戦目【0-0-0-2】。未経験の中山芝適性も含め、不安要素は尽きない。



田中正信 さん

ローズステークス、全頭の調教診断

皆さんこんばんは。
今週はローズSの全頭追い切り診断を行っていきます。阪神JFを制したダノンファンタジーを含む12頭が出走予定。ここ数年波乱含みのレース展開が見られるこのレースの全頭診断をご御覧ください。

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新潟記念・全頭診断
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■アルティマリガーレ
跳ねるような独特の脚さばき。地面から受ける反発力の大きさを物語っている。前脚も高く上がっており、後肢の蹴りも素早い。周囲に馬が接近したところで首を向け、多少なりとも気にしていたあたりはマイナスだが、最後は前を向いたし、まあ許せる範囲だろう。

■ウィクトーリア
関東馬だが、中間は栗東に滞在して調整している。放牧先から帰厩時に美浦はWコースが閉鎖(9月初週に工事終了)されており、当日輸送のメリットも大きいので、この選択は正解だろう。先週は関西古馬・キャノンストームと併せ馬を行ったが、一杯に追われる相手を尻目にラスト1F11秒7。3馬身の先着を果たした。今週は大きく前を走る古馬を目標に進むと、直線は手応え、脚勢の違いを見せつけて余裕のフィニッシュ。2週続けて関西古馬を子供扱いにして見せた。直線を向いて接近した時にグッと脚さばきに力がこもった点に好感。一気にちぎり捨ててしまうと思ったのか、鞍上はグッと手綱を引いた。流れるようなフットワーク、切れのいい末脚は急激に成長している証拠。現時点ではケチのつけようがなく、態勢は万全。

■シゲルピンクダイヤ
CWコースでの併せ馬で外を回った。追われているパートナーとは対照的にこちらは手応え十分。最後は突き放してみせた。四肢の伸縮がリズミカルで馬も楽しんで走っているように見える。何となく馬が機嫌良さそうに見えるという点は大事だ。突き放したことで馬も満足だろうし、いい追い切り
だった。

■シャドウディーヴァ
輸送もあって坂路で単走。頭の高い走法だが、脚付きは良く、回転も速い。促した後の反応も良く、春よりもパワーアップされている。計8本の時計をマークしており、乗り込み量も豊富。

■スイープセレリタス
古馬2頭を追い掛けたが、大きなフォームと負けん気を出して終始リードを保つ。最後まで脚勢そのまま伸びきって1F12秒3。前回よりもスピード感が増した。馬体もパンパンに張っており、好調キープ。

■ダノンファンタジー
正直に言えば、春の悪い癖が抜けていない。道中で何度も首を上げている。我が強いというか、人間に従いたがらないというか。走りにも、やや夢中になってしまっている感じが見られる。ただ、そんな中でも素晴らしい動きを見せるのが、この馬の才覚。迫力満点の馬体から繰り出す四肢の動きはホレボレするレベル。いいところと悪いところ、両方が出た追い切りだった。

■ビックピクチャー
芝コースで僚馬を追走。手前を替えるタイミングが遅かったのは気になったが、並ばれてからは首の下がったフォームになり、センスの良さはうかがえた。もう少し沈み込んだフォームになればベストだろう。かき込むような独特のフォーム。今回、いきなり通用は難しいだろうが将来的には面白い。

■ビーチサンバ
CWコースで単走。一見して大きい完歩。前脚も非常に遠い位置へと着地している。春はここまで完歩は大きくなかった。ひと夏を越しての成長の大きさを示している。直線を向いて、手前を替えるタイミングも絶妙。首の使い方も柔らかい。何より、全身からいい具合の力が抜けている点は見逃せない。リラックスしながら、大きい完歩で走って、まずまずのタイムを刻んでいる。気持ちの面に余裕があり、気性的に明らかに大人になった。オークス15着は距離の壁。今回は上位争いを期待して良さそうだ。

■ベストクィーン
坂路で併せ馬。最後までフットワークのリズムが変わらない中、追走してきた相手を振り切ってみせた。鞍上が指示を出したわけでもないが、迫られたところで自分からスピードアップ。非常に高いセンスを感じさせた。未勝利を勝ったばかりだが何かいい仕事をしてもおかしくない馬だ。

■メイショウショウブ
坂路で単走。胸前と前脚の連動した動きに非常に迫力があり、リズムの良さも感じさせる。首もいい動き方をしている。追われてから、もう少し首の位置が下がるといいのだが、現状でも悪くはない。フットワークの割にはラスト11秒6は速い。完歩の大きさから来るものだろう。

■モアナアネラ
坂路で併せ馬。追いつきかけたが相手も許してくれず、最後はグッと前に出られた。ただ、並んだあたりで首を必死に動かし、懸命に抵抗した点は評価していい。苦しくなったところで手前を替えた点にもセンスがうかがえる。遅れはしたが、この馬の持つ勝負根性を見ることはできた。

■ラシェーラ
坂路で単走。時計的には十分で全く問題ないのだが、最後まで走りにメリハリが感じられない点が気になる。道中で力みそうになっているあたりもどうか。鞍上がうまくなだめていた。ただ、走り方自体は悪くない。前脚はまずまず高く上がっており、真っすぐに下へと振り下ろしている。






亀谷敬正さん

芝1800mに強い適性を示す馬が走りやすいセントライト記念

スピードの持続力勝負に強い血統も好相性


 セントライト記念は芝1800m指向のスピードが要求されるレース。芝1800m実績馬も走りやすいです。

 2015年は6番人気1着キタサンブラックと9番人気2着ミュゼエイリアンは芝1800m重賞勝ち馬。10番人気3着ジュンツバサと14番人気4着ウイングチップが前走芝1800mの条件戦勝ち馬。

 2016年は1着ディーマジェスティと2着ゼーヴィントが芝1800m重賞勝ち、3着プロディガルサンは芝1800m重賞2着の実績があった馬。

 2017年は勝ったミッキースワローが前走芝1800mの1000万条件で3着。2着アルアインは芝1800m重賞勝ち馬。3着サトノクロニクルは芝1800mのオープン特別勝ち馬。

 先週の京成杯AHもトロワゼトワルが1200mを1分6秒台で通過したように、速いタイムをマイペースで通過するには2200mより短い距離でも勝利できるような「基礎スピード」が必要なこと。また芝2200mはクラシックG1が行われない距離。同じくクラシックG1が行われない芝1800mは芝2200に近い適性が要求されることも影響しているのでしょう。

 ニシノデイジーは芝1800m重賞を2勝。母父アグネスタキオンはセントライト記念勝ち馬も出している種牡馬。また、タキオンは母父ボールドルーラー系。スピードの持続性を要求されるレースに強い系統。

 セントライト記念はスピードの持続性勝負に強い血統にも相性の良いレース。昨年の当レース1、2着馬もボールドルーラーを持つ馬。牝系に中山芝1200mG1勝ち馬のニシノフラワー。中山芝でのスピードレースに強い牝系を持つのも今の馬場向き(先週ほどの高速馬場にはならないでしょうけれど)。

 タガノディアマンテは連対実績があるのは芝1800mのみ。1800m重賞でも2着の実績がある馬。

 芝1600mや芝2000mのようにクラシックが行われる根幹距離よりも芝1800mや芝2200mのように400mで割れない非根幹距離のほうが得意なタイプ。

 父オルフェーヴルは中山芝G1も勝利実績がある馬。その父ステイゴールドはセントライト記念勝ち馬を複数出す種牡馬。

 路盤が改造された後の馬場でもジュンツバサが人気薄で馬券に。その後産駒が馬券になっていないのは、母系がスタミナ型すぎたり、芝1800m実績のない馬が出ていたことも影響してそうです。

 芝1800m実績やスピード持続勝負に強い母系との配合馬であれば、ステイゴールド系種牡馬はセントライト記念に向くのではないでしょうか。
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