坂井千明 さん

【ローズSの追い切り診断】栗東調整のウィクトーリアは順調/一番いいのはやっぱり…

■アルティマリガーレ【B】
体を使って走れてはいたけど、蹴りが弱くて力が入っていない。それでも軽い走りをするので、スピードはありそう。ゆるい馬場だと苦しくなるかと思うけどね。もっと良くなる余地を残している感じだよ。

■ウィクトーリア【A】
これは栗東に入って、CWで追い切っているね。体を使っているし、脚の運びも首の使いからも順調さが見える。

■シゲルピンクダイヤ【A】
前走と比べると、体の使い方が良くなっている。いい反応を見せていた。オークスは距離が長かったんだろうね。外回りの1800mになる今回はプラスだと思うよ。

■シャドウディーヴァ【C】
あまり体を使えていなくて手先だけで走っている感じで、ちょっとイマイチかな。

■スイープセレリタス【B】
体を開く感じの走りをしているからか、ちょっと走りが硬いかな。硬いなりに体を使っていたんだけれど、肩が出なくてゴツゴツしているようなのとは違って、横に出しているというか、そういう走り方なんだと思う。

■ダノンファンタジー【A】
これは順調だね。体の使い方、脚の使い方や首もしっかり動いていたし、休み明けを感じさせない仕上がり。

■ビックピクチャー【B】
体を使っているし、首の使いも良かった。脚も前に伸ばして走れているから、順調と見ていいね。

■ビーチサンバ【B】
体全体を使って走っているけれど、体に対して飛びが大きすぎる。これで成長してくればいいんだけれど、体に合っていないというかな。だから器用さという点で劣るので、平均ペースなら…というところだね。

■ベストクィーン【C】
体を使ってはいるけれど、力が入っていない。走りがこぢんまりしているね。

■メイショウショウブ【B】
体を使って走れていて、反応も良かった。夏場に一度使ったことも良かったのか、この馬なりに順調といったところだね。

■モアナアネラ【C】
頭が高い走り。力も入っていなくてトモが開いている。追い出してから突っ張って走っている感じ。ちょっと身持ちが前に向いていないのかな。初めて見たけれど、あまりいい印象ではなかった。これで走るんだったら、やっぱり血統の力なんだろうね。

■ラシェーラ【C】
体を使って気分良く走れているんだけれど、トモが入っていなくて蹴り上げが今ひとつ。

一番良く見えたのは、休み明けが割り引きにならないダノンファンタジーだね。あとはウィクトーリアに、シゲルピンクダイヤは前走よりも良くなっている。それから、メイショウショウブもまずまず、叩かれた分の上積みはありそう。馬場が渋らなければアルティマリガーレもいいだろうね。最後にビックピクチャーも挙げておこう。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬






田原基成さん

【ローズS】休み明けを得意とする「厩舎力」は断然。アノ馬の本命に迷いはない。/阪神10R 新涼特別

【阪神11R ローズS】

突如として飛び込んできた、ヤフーによるZOZO買収のニュース。

「前澤商法の限界」
「TOBは成立するのか?」

さまざまな角度から物事が分析されているが、私にとって重要なのはそこではない。前澤氏がこれまで実行してきた、常識を疑う施策……それにこそ価値があると思っている。

例えば、ZOZOが打ち出した働き方改革。

昼休みをとらずに9時から15時まで働き、そこで仕事を切り上げて帰って良いとするタイムスケジュール。いわゆる「1日6時間労働」の導入だ。是非の判断は委ねるが、いかにも外国的発想だなぁと感心したものだ。

以前、私は「日本人とフランス人の休み方」を取り上げた記事を見た。

長いときは1カ月もの間、長期休暇をとるフランスの文化。私からすればカルチャーショックを受けてしまうものだったが、まとまった休みもとらず、常に仕事を考えるのは「あまり健康なことではない」と指摘。

確かにその気持ちはわからなくもないが……昔こんな出来事があったので聞いてほしい。

24-27歳にかけて、私には3日間以上まとまった休みをとらなかった時期がある。その後ようやく年末年始に休みをもらい、合計11日間もの間仕事から遠ざかった。心身ともにリフレッシュ……そうなるはずだった。

ところが、現実はどうだろう。

「休み明け」で臨んだ仕事が、異常にしんどく感じてしまったのだ。

人間の体は不思議なもので、ある程度負荷を与えたとしても大概は耐えられる。学生時代に部活動をされていた読者の方ならお分かりかもしれないが、いま考えるとクレイジーな練習量も慣れてしまえば十分こなせてしまうもの。地方を含め、年中行われる競馬を中心に動く私の生活リズムはフランス型には一生なじまないだろう。仮に競馬を休んだとして、それによる「感覚の鈍り」が何より怖い。

本題はここから。

休み明けは競馬においては重要な予想ファクターのひとつ。私自身休み明けを取り扱った書籍『なぜ休み明けは嫌われるのか!?』を執筆した経験があるが、いまだに厩舎や牧場によって受け取り方はケースバイケースの印象を受ける。GI前のトライアルレースを「叩き2戦目で臨む本番の試走」と割り切る藤原英厩舎がその典型だ。

ところが、この厩舎は違う。

今年挙げた40勝中、およそ半分にあたる19勝が中10週以上の休み明けor新馬戦。私からすれば羨ましい限りだが、休み明けでも体調万全な仕上げを施す傾向が窺える。なかでもノーザンファーム生産馬は10勝と圧倒的な成績……これも設備投資の賜物か。

それを踏まえ、ここはダノンファンタジーから入る。

栗東の中内田厩舎に所属する同馬。休み明けを得意とする「厩舎力」は結果にしっかり反映されている。中10週以上の休み明けにおける成績は【2-0-0-0】。間隔を詰めたことで馬券圏外に敗れた近2走に何ら驚きはない。

ダノンスマッシュ。
ダノンキングリー。
ダノンプレミアム。

前哨戦で無類の強さをみせるダノン軍団。今のところダノンスマッシュもダノンファンタジーもGIで本命にするつもりはない。2歳時に1600→1400mと距離を縮めた馬に対し、秋華賞時に経験する200mの距離延長をプラスと捉えられるだろうか?

迷いはない。

ダノンファンタジーが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはビーチサンバ。

明らかに距離が長かったオークスを除き、掲示板外を外したレースはなし。自分の持ち場でキッチリ仕事をするクロフネ産駒らしい馬だ。カイザーバルにリスグラシュー、ラテュロスと直近3年のローズSは9月阪神勝利実績馬が3着内を確保。それに該当する数少ない馬である点も含め、プラス材料は多い。

スイープセレリタスも侮れない。

適度に間隔をあけつつ連勝中の馬。ノーザンファーム生産のクラブ馬でよく見られるローテーションだが、何かと不安を抱える血統ゆえ一戦一戦が勝負仕上げなのだろう。初の右回り、関西への輸送と懸念材料こそあれ、レコードが出る高速馬場の阪神芝において1400-1600mの持ち時計はメンバー中最速。いまの阪神芝はマッチする。

脚質で評価したいのはメイショウショウブ。

ミッキーチャームにねじ伏せられた前走クイーンS。とはいえゴール前100mまで連対圏を狙える位置にいた点は評価すべきだ。折り合いに不安を覚える馬が多いここはスローの単騎逃げが見込めるシチュエーション。近5年での逃げ馬成績【0-2-1-2】掲示板外ゼロを踏まえると、逃げ残りがあっても驚けない。

なお、ローズSは人気薄が平気で穴をあけるレース。3列目は手広く設定したい。

【阪神11R ローズS予想の印】
◎4 ダノンファンタジー
〇11 ビーチサンバ
▲12 スイープセレリタス
☆1 メイショウショウブ
△10 シゲルピンクダイヤ
△3 ビックピクチャー
△7 アルティマリガーレ
△8 ウィクトーリア
△6 シャドウディーヴァ
△5 モアナアネラ

【3連複/フォーメ】4-11,12,1-11,12,1,10,3,7,8,6,5(21点)


【阪神10R 新涼特別】

ここは3歳馬2頭が強力。

チュウワフライヤーは馬場とローテーションを判断基準とするのがベスト。良馬場【2-0-0-0】、新馬戦を含めた中10週以上休み明け【2-1-0-0】。日曜阪神で想定されるシチュエーションは願ってもないものだ。

もう1頭の3歳馬、ウォータースペースは2走前の勝ちっぷりが秀逸。1400m適性は申し分なく、ノビノビ走れる外枠も上積み材料と言えるだろう。阪神でのパフォーマンスに不安を覚える点から、こちらを対抗評価とした。

穴妙味ならラホーヤノキセキ。

1600→1700mと使われた近2走は明らかに不適条件。加えて前走は終始競りかけられる厳しい競馬でも大負けしなかった。地方とはいえ、1400mは後続を3秒4ちぎった距離。チュウワフライヤーが前をかわいがる展開なら残り目は十分だ。

【阪神10R 新涼特別予想の印】
◎5 チュウワフライヤー
〇15 ウォータースペース
▲3 ラホーヤノキセキ
△6 アスカノハヤテ
△7 スマートアルタイル
△10 アスターソード
△2 ケルティックソード
△9 メイショウダブル
△1 ミッキーマインド
△14 メラナイト

【3連複/フォーメ】5-15,3-15,3,6,7,10,2,9,1,14(15点)




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

絶好の1番枠メイショウショウブで勝負だ/ローズS

阪神11R ローズSは(1)メイショウショウブで勝負したい。開幕2週目の馬場、絶好の1番枠、守備範囲の1800メートルならしぶとさが生きる。有力馬のほとんどが秋華賞を控えてオークス以来の休み明けになるが、この馬は札幌のクイーンS(8着)を1回使ったアドバンテージがある。中間の調整も順調だ。1週前の5日にはCウッドコースで6ハロン82秒9-37秒0-11秒5の時計を出し、11日には坂路で余力残しながら53秒0-11秒6。上積みは大きい。全連対をマイル以下で挙げており、2000メートルの秋華賞より、1800メートルのローズSの方が舞台は合う。早めの仕掛けで後続の追い上げを封じる。単2000円、複8000円。(ここまでの収支 マイナス15万5600円)
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結果

阪神11R ①メイショウショウブ 5着






水上学の血統トレジャーハンティング

日曜阪神11R ローズS(G2)
◎本命馬
④ダノンファンタジー
(牝3、栗東・中内田厩舎、川田騎手)
桜花賞馬、オークス馬共に不在、本番も不在が早々に決まってしまい、にわかに風雲急を告げている秋華賞戦線。それでなくとも、春の実績馬が順当に発進する傾向の強いローズSにおいて、2歳からの安定上位勢力である④ダノンファンタジーの優位は揺るぎのないものになってきた。

ディープインパクト産駒のローズS成績も他を圧倒していて、過去5勝をマーク。ダノンはさらに南米牝系なので、切れを活かせる広いコース、軽い野芝がぴったりだ。関西は雨の心配も要らなそうで、崩れる要素はほとんどないと言っていい。これ以上言葉を重ねる必要はないだろう。「ファンタジー」の名にふさわしい超然とした走りを期待したい。

$お宝馬
⑥シャドウディーヴァ
(牝3、美浦・斎藤誠厩舎、岩田康騎手)
お宝というほど人気薄ではないが、単勝がなんとか10倍を超えると思われるのでここで挙げておく。ハーツクライ産駒は毎年秋の阪神芝中距離で好成績、今年も同様だ。しかもシャドウの母の父はデインヒル系で、高速馬場に強い。意外と器用さがあるタイプで、崩れにくいとみる。

相手上位は ⑫スイープセレリタス。 押さえに ⑧ウィクトーリア、⑦アルティマリガーレ。







栗山求さん

阪神11R ローズS(G2) 芝1800m・外 OP 馬齢

◎10シゲルピンクダイヤ
○4ダノンファンタジー
▲8ウィクトーリア
△11ビーチサンバ
△12スイープセレリタス
△6シャドウディーヴァ

<見解>
◎シゲルピンクダイヤは
「ダイワメジャー×ハイシャパラル」という組み合わせ。

母は欧州2400m向きのスタミナ血統だが、
父がマイラー型のダイワメジャーで、
同産駒の牝は距離をこなせないものが目立つだけに、
オークスの2400mは長かった。

なおかつ、長距離輸送の影響か当日はテンションが高く、
ゲートで外傷を負ったのも痛かった。

12着と敗れたのも致し方ない。

600mの距離短縮となる今回は、
チューリップ賞(G2)と桜花賞(G1)で連続2着となった阪神コース。

ダイワメジャー産駒にしては切れるタイプで、
外回りの末脚勝負は望むところ。

母方の血は成長力があるのでまだ強くなる。







境和樹の穴馬券ネオメソッド

阪神11R ローズS(芝1800m)

2019roses01.png

ローズSは母系に注目すべきレース。

まずは「母父欧州血統」が見逃せません。

2019roses02.png

昨年も1、2着馬がともにこの血統テーマに該当。
特にサドラーズウェルズ系は相性が良く、これまで18年5人気1着カンタービレ(母父ガリレオ)、16年1人気1着シンハライト(母父シングスピール)、15年7人気1着タッチングスピーチ(母父サドラーズウェルズ)、14年9人気3着リラヴァティ(母父シングスピール)と、人気馬、人気薄ともに好走例が多い最重要系統と考えられます。

2019roses03.png

総成績【1-3-3-10/17】。単期待値が低いことは確かですが、複勝率41.2%、複勝回収率312%と複穴としての期待値が高い「母父サンデーサイレンス」。
加えて、この母父サンデーサイレンスは、実はそう該当馬が多くないという点もポイントのひとつ。

2019roses04.png

上記表のように、実はいそうでいない「母父サンデーサイレンス」。ここ2年はともに該当馬が1頭も出走していませんでした。意外に希少性があるという点でも注目は怠れません。

というわけで、今年のローズSも「母父」に注目し、欧州血統、またはサンデーサイレンスを持った馬を候補馬としてピックアップします。

⑥シャドウディーヴァ
(母父ダンシリ)

⑩シゲルピンクダイヤ
(母父ハイシャパラル)

⑪ビーチサンバ
(母父サンデーサイレンス)

馬券的な妙味も含めて考えれば、注目すべき馬は⑪ビーチサンバでしょう。

母父サンデーサイレンスで血統テーマをクリアする存在。また、典型的“前哨戦血統”のクロフネ産駒という点も強調できる材料。トライアルのこここそが狙い目です。
結果 ⑪ビーチサンバ 2着



セントライト記念週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この後も注目になるか!?●

サマーシリーズも終わり、今週は気候も幾らか涼しくなり季節も秋を感じるようになってきた。今週は、その秋の大舞台、牡馬も牝馬も3冠最終戦となる菊花賞・秋華賞のトライアル戦が行われる。

日曜日は阪神で秋華賞トライアルのローズS。現時点での出走賞金ボーダーは、降級制度がなくなった影響もあってか、どうやら3勝以上の収得賞金1500万組が抽選になる可能性もあるほど高い様子。ゆえに、このトライアルに出走している中では、その賞金に満たない組の勝負度合いは当然高い。

そんな中で、夏の小倉で2勝目を上げたビックピクチャーは、話題的にも注目してみたい。

夏の小倉と言っても、夏真っ只中の8月、しかもその8月中に3走し、前走にいたっては連闘、半姉のGI馬ストレイトガールも4歳夏には函館で約2ヶ月の間に連闘を含み6走し、4連勝を挟んで6連続連対を果たしたが、父も馬格も違うものの同じ様な雰囲気は漂う。

手綱を取るのは引き続き岩田望来騎手。ご存知の通り今年デビューの新人、師匠はこのビックピクチャーを管理する、リーディング争いの常連である藤原英昭師。預かったからには育てなくてはという思いもあってか、岩田望来騎手のデビュー当時は、厩舎の成績を犠牲にしてでもチャンスを与えてきたように思える。それが実り、この夏から漸く結果が伴うようになり、同期の新人で一番勝ち鞍を伸ばしている斎藤新騎手に迫ろうとする勢いもある。

今回は重賞、しかもGIへの出走権利が懸かる重要な一戦を任された。

まだ特別勝ちさえ無く、重賞出走もこれが3回目、キャリア的にもまだまだだが、その夏を越して成長した勢いと、師匠への思い、さらに厩舎縁の血統馬での参戦ともあって、「期待に応えたい」という、このレースへの意気込みはかなり強い。

ここで権利を獲ることが出来れば、本人もまた自信になり、今後さらなる活躍が見込めるだろう。そしてもし勝つ事が出来れば、同期の新人では一番乗りとなり、一気に躍進するはず。その可能性も秘めているだけに、注目してみたい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●昇がり馬はどこ!?●

今年の菊花賞は中心となる馬が不在の模様。

というのも、皐月賞馬サートゥルナーリアは来週の神戸新聞杯から距離適性を重視して、菊花賞ではなく古馬と対戦することになる天皇賞・秋やジャパンカップが濃厚。

ダービー馬ロジャーバローズはすでに引退。

皐月賞3着、ダービー2着のダノンキングリーは毎日王冠からマイルCSへ。

アドマイヤマーズは富士SからマイルCSか香港遠征とのこと。

つまり、今年のクラシック戦線上位組で菊花賞へと向かうのはヴェロックスだけ、ということになる。

こうなるとチャンスがあるのが、春のクラシックに間に合わなかった別路線組。

今年から降級制度がなくなったことで、夏競馬では斤量面で有利な3歳馬の勝ち上がりが例年以上に増加。そのため、以前で言えば準オープンの3勝クラスとなる馬が多くなり、それに伴って賞金ボーダーラインも上昇。

これまでは1勝馬でも出走できたセントライト記念だが、今年は2勝馬で3頭も除外が出るほど頭数も多く全体的なレベルも高かった。

古馬と戦ってきて勝ち上がった馬が菊花賞で活躍する例は過去にも多くあり、ここのメンバーの中にも面白い存在の馬が多数。

春のクラシックには間に合わなかった新勢力が現れることを楽しみにしたい。

【競馬場から見た推奨馬券】

中山は、日曜の夜から降り出すとの予報。土曜の朝に少々の降雨があったようだが、日曜の競馬には影響なさそう。
引き続き、芝、ダートともに高速馬場の決着と見て良さそう。

まずは中山3R。内枠有利の1800m戦、迷わず内枠の先行馬を狙う。
狙い馬は3番ヴィアメント。厩舎の期待馬で、入厩当初から評価は高かった。そこでデビュー戦のパドックも期待していたが、確かに馬っぷりの良さは目を引いた。
ただ、ちょっと立派過ぎるように映ったことと、集中力を欠いている感じもあった。そのせいで手応えの割に伸びを欠いたようだ。当然このタイプは実戦を使われれば、肉体的にも精神的にもガラッと変わるはず。
そんな気配でも軽快な先行力を見せていただけに、今回は行きっぷりも更に良くなるはず。
馬場傾向、枠順を味方に、今回は勝ち負けの競馬になると見た。

単勝 3
馬連 3-12 3-15
3連複 3-12-15 3-12-14

自信度 C

残念ながら、日曜は他に食指が動く馬が見当たらず、月曜の競馬に期待することとする。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●2週連続の重賞制覇となるか●

先週行われた紫苑Sを制したパッシングスルーは戸崎騎手とのコンビで2連勝。

このあとは短期放牧で調整して秋華賞へ向かう予定。

その戸崎騎手は今週のローズSでオークス4着だったウィクトーリアに騎乗。

ウィクトーリアも順調ならこのまま秋華賞へと駒を進める。

となると、戸崎騎手はパッシングスルーかウィクトーリアか、どちらかを選ばなければいけないことになる。

どちらの馬もノーザンファーム生産なので、戸崎騎手の希望は通るかもしれないが、現時点では今週の結果にかかわらずウィクトーリアに騎乗することが濃厚とのこと。

つまり、パッシングスルーは乗り替わることになる。

ただ、もしウィクトーリアの結果がまったく振るわなかった時や、レース後に体調を崩すなどで回避となった場合には、パッシングスルーは戸崎騎手へと戻る可能性が大きい。

お手馬が2頭いることで、戸崎騎手とすれば保険をかけることができているので精神的な余裕が生まれる。

気持ちに余裕があれば、思い切った競馬がしやすく周りも良く見えることが多いはず。

そうなると、さらに好結果が生まれる好循環のサイクルへとなる。

関東リーディングを独走しており、年間100勝もすでに射程圏内。

秋には大物外国人騎手が短期免許で来日してくる予定だけに、その前に改めて存在感を示しておきたいところだろう。

【競馬場から見た推奨馬券】

先週の中山は超高速馬場。想像していたよりかなり速い時計が続出し、差し、追い込み馬は、かなり手こずった。
パサパサに見えたダートでさえ、イメージより1秒近く速かった。こちらも、やはり先行勢の活躍が目立った。
今週も、この傾向は大幅には変わりそうもなく、脚質、速い時計への適応性を重視して馬券を組み立てたい。

まずは中山4R。現在の馬場状況を考えると、内枠有利の1600mで外枠や追い込みはかなりの不利。内枠である程度先に行ける馬の勝負と見た。
そこで狙い馬は4番ハーモニーマゼラン。
新馬、2戦目は太目残りだったことと、うるさかったので行きっぷりが悪かったが、前走は落ち着きが出て、馬体もだいぶ締まった。その分、発馬がスムーズで楽に好位を取れた。早目に先頭に立って遊んだ分、1.2着馬に差しこまれたが、瞬発力の差もあったかも。
その点今回は、最後に急坂のある中山。早目先頭でも、パワーで押し切れると見た。
とにかく、一戦毎に馬体が絞れて、幼さも抜けて来ている。馬っぷりの良さからも、そろそろ勝たなくてはいけない馬だ。

単勝 4
馬連 3-4 2-4 1-4 4-10

自信度 C


中山12Rは、4番ルイジアナママの先行力を重視。ただでさえ先行有利な中山の1800mだけに、現在の馬場状態を考慮すれば、好枠を引き当てた同馬の中心は当然と言って良い。
前走の新潟戦も仕上がりは良かったが、1.2着馬が強かった。勝ったシングフォーユーは、スイートピーSでカレンブーケドールとクビ差の接戦。2着のディグラージャも関西の評判馬で、新馬を1番人気であっさり勝ち、前走で500万も2着していた馬だ。
その2頭を相手に、放牧明けで0.2秒差の3着なら、評価できる内容。しかも前走は外回りでワンターンの2000m。決して先行有利とは言えなかった。
放牧明けを叩いた上積みと、コース替わりを考えれば、今回はかなり有力と見る。

馬連 4-7 4-14
3連複 4-7-14 4-7-12 4-7-13

自信度 B




日曜メインレース展望・柏木収保

【ローズS】春の上位組と遜色ない実力馬に期待

父の成長力と牝系の奥深さで実りの秋へ


 菊花賞の勝ち馬は、現在の日程(10月の菊花賞)になった2000年以降、春の2冠「皐月賞、日本ダービー」に不出走馬が過半数の10頭。春の2冠(少なくとも1冠)に出走していた馬は9頭。勢力図は秋に変化している。

 一方、牝馬の秋華賞では、春の2冠(桜花賞、オークス)に不出走だった勝ち馬は、同じ2000年以降の19年間に「5頭」だけ。秋華賞が未知の距離ではなく、また、牝馬のトップクラスは限られることが多いので、14頭が春のクラシック経験組だった。

 過去10年の秋華賞で3着以内に好走した30頭には、春のオークスに出走していた馬が「20頭」もいる。さらにそのうち「15頭」がこのローズSにも出走。「オークス、ローズS」の両レースで5着以内の成績上位馬が「11頭」を占める。牡馬と比べると、トップグループの勢力図の変動は少ない。

 オークス4着ウィクトーリア、同5着ダノンファンタジーの2頭は、ここで上位に好走すると、実績上位馬として、本番での快走も約束されたに近い立場になる。人気の中心であるが、軽視することはできない。

 シャドウディーヴァ(父ハーツクライ)は、オークスで5着ダノンファンタジーと頭差同タイム2分23秒3の6着。上がりは0秒2上回っていた。ウィクトーリアとは、フローラS→オークスともに同タイムの大接戦だった。

 近年の流れ通り、今年の紫苑Sのレベルは低くない。勝ったのは4月のフローラSを0秒1差4着のパッシングスルー、2着もフローラSを0秒1差5着のフェアリーポルカ、3着がオークスをクビ差2分22秒8の2着カレンブーケドール。

 すると、フローラSの勝ち馬はウィクトーリア(オークス0秒5差4着)なので、フローラSの上位組は、オークス上位組と条件さえ整えば、さして能力差がないことになる。今回、オークス馬ラヴズオンリーユーが回避、同3着クロノジェネシスはぶっつけ本番。桜花賞馬グランアレグリアは別路線を選んだ。

 ダノンファンタジー、ウィクトーリアが人気の中心なら、フローラSをハナ差2着のシャドウディーヴァは、人気面では差があっても、能力ランクは互角に近いといえる。秋の成長が期待できるハーツクライ産駒でもある。そう置かれるタイプではない。やや不器用な印象を与えるが、フルゲート18頭立てのオークス、フローラSでも好走していたから、阪神外回りの12頭立てなら、馬群はさばけるだろう。

 母ダイヤモンドディーバ(父ダンシリ)は、8-9F戦を中心に英米で18戦【6-6-3-3】。さかのぼる牝系は古くから日本と深く関係し、スピード系の名種牡馬テスコボーイ、スパニッシュイクスプレスの輸入された牝系であり、輸入牝馬ではレディチャッターの一族が大きく発展している。



優馬

重賞データ攻略
ローズS


 2歳女王ダノンファンタジーを筆頭に、桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤ、フローラS勝ちのウィクトーリアなど、今年も少頭数ながら好メンバーが集まった。本番に直結する重要な一戦をデータ面から紐解きたい。

春の実績馬が中心
 例年、春の実績馬とひと夏を越えて力をつけた上がり馬が激突する形となるが、ここでは前者が優勢。まずは過去10年の前走クラス別成績を見ていきたい。

前走クラス別成績(過去10年)
GI〔8.4.2.47〕
GII〔0.1.0.2〕
GIII〔0.0.0.3〕
オープン特別〔0.1.0.4〕
2勝クラス〔0.1.7.22〕
1勝クラス〔2.2.1.32〕

 前走GI組が中心的存在で、特にオークス組が〔8.4.2.34〕と好成績。本番に向けてひと叩きの意味合いが強い組だが、それでも新興勢力を返り討ちにするケースが目立つ。そこで今回はオークス組の取捨を考えていきたい。

オークスでの着順別成績(過去10年)
1着〔3.1.0.3〕
2着〔0.2.0.2〕
3着〔2.0.0.2〕
4着〔2.0.0.1〕
5着〔0.0.1.3〕
6着以下〔1.1.1.23〕

 オークス組は着順がポイントとなり、4着以内だった組が合わせて〔7.3.0.8〕と好走傾向にある。今年はウィクトーリアが唯一この条件をクリアする。今回人気を集めそうなオークス5着馬ダノンファンタジーや同12着のシゲルピンクダイヤにとっては気になるデータと言えそうだ。

オークスでの上がり3ハロン順位別成績(過去10年)
1位〔3.1.0.3〕
2位〔0.1.0.2〕
3位〔3.1.0.2〕
4~5位〔1.1.1.5〕
6位以下〔1.0.1.22〕

 オークスでの上がり3ハロンがメンバー中3位以内だった組が合わせて〔6.3.0.7〕となる。オークスで速い上がりを使えなかった馬は、ここではやや信頼度が下がりそうだ。今年は前項と同様にウィクトーリアが唯一条件をクリア。
 着順、決め手の両条件を満たし、加えて今回、騎手の乗り替わりがなければ〔5.3.0.4〕。単勝回収率185%、複勝回収率111%で狙い目となる。これを満たすウィクトーリアを馬券の軸に推奨したい。

推奨馬
ウィクトーリア
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