データde出~た

第1356回 波乱の立役者になる馬は? スプリンターズS分析

秋のG1開幕戦・スプリンターズS。過去10年の3着以内馬30頭中、6番人気以下の馬が半数の15頭、10番人気以下にかぎっても6頭を数え、ともに秋のG1では最多という荒れ模様の一戦だ。今年の人気馬は信頼できるのか、そして穴候補はどの馬か。過去の傾向から考えてみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JV、馬天楼 for データde出~たを利用した。


■表1 1~3着馬の人気と主な配当
      人気          配当
年 1着馬 2着馬 3着馬  馬連 馬単 3連複 3連単
2009 6 2 8  2,140円 5,630円 11,660円 66,890円
2010 10 3 7  9,900円 22,400円 50,860円 358,410円
2011 3 9 7  13,030円 30,430円 25,610円 212,610円
2012 2 1 9  510円 1,170円 4,300円 17,540円
2013 1 2 15  400円 530円 13,070円 28,020円
2014 13 2 5  7,360円 26,040円 19,580円 190,930円
2015 1 11 9  5,550円 9,090円 23,020円 106,170円
2016 3 2 9  4,490円 8,240円 42,230円 180,060円
2017 1 5 7  1,760円 2,890円 7,650円 31,850円
2018 1 11 13 4,140円 5,260円 65,370円 209,620円

表1は、過去10年の1~3着馬の人気と、主な配当である。3着には毎年のように人気薄が入っており、10頭中9頭が6番人気以下で、残る1頭も5番人気。1、2着に激走する馬もいるが、特に3連単の3着候補は穴馬だけに絞ってもいいだろう。
逆の見方をすれば、5番人気以内馬同士の組み合わせで「馬連(馬単)ハズレ、ワイド的中」という結果は2014年の1回のみ。もし「保険」としてワイドを買ってもムダになるか、その分馬連(馬単)の金額を増やしたほうが良かった、というケースがほとんどだ。なお、1~3番人気馬が揃って3着以下に敗れた年はない。3連複や3連単なら、3番人気以内の馬も1頭は絡めつつ穴を狙うのが的中に近い。


■表2 枠番・人気別成績(新潟代替開催を除く)
    1~5番人気     6番人気以下      全馬
枠番 着別度数 複勝率  着別度数 複勝率  着別度数 連対率 複勝率
1枠 1-1-0-4/6 33.3% 0-0-1-11/12 8.3%  4-4-7-57/72 11.1% 20.8%
2枠 0-0-0-3/3 0.0% 0-2-3-10/15 33.3%
3枠 0-0-0-7/7 0.0% 0-0-3-8/11 27.3%

4枠 2-1-0-7/10 30.0% 1-0-0-7/8 12.5%

5枠 2-1-0-3/6 50.0% 0-1-0-10/11 9.1%  5-5-2-58/70 14.3% 17.1%
6枠 0-0-0-4/4 0.0% 0-0-1-13/14 7.1%
7枠 1-2-0-2/5 60.0% 1-0-1-10/12 16.7%
8枠 1-1-0-2/4 50.0% 0-0-0-14/14 0.0%

人気面でもうひとつ注目したいのは、枠番別の成績だ(表2・14年の新潟開催時を除く)。全体としては人気馬なら中~外枠、穴馬なら内よりの枠を引いた馬の好走が多く、それが2枠と3枠には顕著に出ている。この2~3枠の5番人気以内馬は計【0.0.0.10】とまったく馬券に絡んでいないのに対し、6番人気以下の馬は【0.2.6.18】と8頭が3着以内に入っていた。


■表3 性齢別成績
性別 年齢 着別度数 勝率 連対率複 勝率 単回収 複回収 6番人気以下
牡・セン
3歳  0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-4/4
4歳  1-2-1-9/13 7.7% 23.1% 30.8% 33%1 40% 0-1-1-4/6
5歳  4-2-1-21/2 814.3% 21.4% 25.0% 96% 72% 1-0-1-14/16
6歳  2-0-1-28/3 16.5% 6.5% 9.7% 160% 63% 1-0-1-19/21
7歳以上1-2-1-35/39 2.6% 7.7% 10.3% 75% 80% 1-1-1-33/36
計   8-6-4-98/116 6.9%1 2.1%1 5.5% 95% 77% 3-2-4-74/83

牝馬
3歳  0-1-1-4/6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 208% 0-1-1-2/4
4歳  1-0-3-6/10 10.0% 10.0% 40.0% 112% 176% 0-0-2-3/5
5歳  0-3-2-16/21 0.0% 14.3% 23.8% 0% 73% 0-0-2-11/13
6歳  1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 88% 36% 0-0-0-3/3
7歳  0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-2/2
計   2-4-6-32/44 4.5% 13.6% 27.3% 35% 107% 0-1-5-21/27

性別の比較では複勝率に大きな差が出ており、牡・セン馬15.5%に対し、牝馬は27.3%。勝率や連対率はほぼ互角だ。また、表1にあったように6番人気以下の馬が6連対を記録しているが、うち5連対は牡・セン馬。牝馬の穴馬は好走しても3着止まりに終わることが多いので注意したい。なお、年齢別では5歳以下が計【6.8.8.61】複勝率26.5%、6歳以上は計【4.2.2.69】同10.4%と、5歳以下が優勢だ。


■表4 前走クラス・レース別成績(レース別は本年登録馬の前走のみ)
前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
OPEN特別 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 58%
G3    3-3-5-57/68 4.4% 8.8% 16.2% 98% 79%
G2    5-4-4-48/61 8.2% 14.8% 21.3% 43% 93%
G1    1-3-0-11/15 6.7% 26.7% 26.7% 21% 89%
海外    1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 293% 90%

セントウルS  5-4-4-45/58 8.6% 15.5% 22.4% 46% 98%
キーンランドC 2-2-4-35/43 4.7% 9.3% 18.6% 134% 102%
安田記念    1-1-0-7/9 11.1% 22.2% 22.2% 35% 83%
ヴィクトリアM 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 300%
北九州記念   0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走別では、サマースプリントシリーズのセントウルS、キーンランドCの2競走で、全出走馬の約3分の2を占めている。3着以内の好走馬が多く、好走確率も高いのがセントウルS組、単複で高回収率を記録するのはキーンランドC組だ。ただ、同じサマースプリントシリーズの一戦でも、北九州記念からの直行馬はすべて馬券圏外に敗退している。なお、10年2着のキンシャサノキセキ(高松宮記念1着→セントウルS取消)と、翌11年13着のアーバニティ(CBC賞7着→朱鷺S取消)は、それぞれセントウルSと朱鷺Sを前走として数えている。


■表5 前走セントウルSからの好走馬
年 馬名 性齢 人気 着順 前走通過順 人気 着順 G1優勝実績
2009 ローレルゲレイロ牡5 6 1 1-1 4 14 高松宮記念
   カノヤザクラ牝5 8 3 9-8 2 4
2010 キンシャサノキセキ牡7 3 2 … … 消 高松宮記念
2011 エーシンヴァーゴウ牝4 7 3 2-2 2 1
2012 ロードカナロア牡4 2 1 3-3 1 2
   カレンチャン牝5 1 2 2-2 3 4 スプリンターズSほか
2013 ロードカナロア牡5 1 1 3-3 1 2 スプリンターズSほか
   ハクサンムーン牡4 2 2 1-1 2 1
   マヤノリュウジン牡6 15 3 3-3 7 7
2015 ストレイトガール牝6 1 1 8-8 3 4 ヴィクトリアM
2018 ファインニードル牡5 1 1 6-6 1 1 高松宮記念
   ラブカンプー牝3 11 2 1-1 2 2
   ラインスピリット牡7 13 3 3-3 9 5


表5は、セントウルS組の好走馬13頭である。出走を取り消したキンシャサノキセキを除いた12頭のうち、9頭は同レースの3、4コーナーを3番手以内で通過。そして12頭中10頭は5着以内。この双方をクリアした馬は、【2.3.2.7】で複勝率50.0%の好成績だ。両条件をともに満たした好走馬は12頭中7頭。残る5頭もどちらか一方には該当しており、このうちマヤノリュウジンを除く4頭はG1馬か牝馬だった。


■表6 前走キーンランドCからの好走馬
年 馬名 性齢 人気 着順 前走人気 前走着順 同年成績 同年主な実績
2009 ビービーガルダン牡5 2 2 2 1 2-0-0-2 重賞2勝
2011 カレンチャン牝4 3 1 1 1 4-0-0-1 重賞3勝
   パドトロワ牡4 9 2 4 3 3-0-0-2 オープン特別2勝
2012 ドリームバレンチノ牡5 9 3 2 7 3-0-1-1 2走前まで3連勝
2014 スノードラゴン牡6 13 1 4 8 1-3-0-2 重賞2着3回
   レッドオーヴァル牝4 5 3 1 2 1-2-1-1 前走2着、阪急杯3着
2015 ウキヨノカゼ牝5 9 3 8 1 2-0-0-2 前走1着、2連勝中
2016 ソルヴェイグ牝3 9 3 4 4 2-0-1-3 重賞2勝

続いて、キーンランドC組の好走馬8頭も見てみよう。その8頭中7頭は同レースで4番人気以内、そして全馬が8着以内。できれば3着以内が理想だが、「4番人気以内かつ8着以内」の馬でも【2.2.3.18】で複勝率28.0%、単複の回収率は230%、156%になる。

また、好走した8頭に共通するのは、その年に「好成績」を残していたことだ。具体的には「3勝以上」「重賞を含む2勝以上」、そして「重賞を含む3連対以上」のいずれかで、1つも該当しなかった馬の好走はない


■表7 前走G1からの好走馬
            前走       主な実績
年 馬名 人気 着順 レース 人気 着順 同年 前年以前
2010 参考:キンシャサノキセキ 3 2 高松宮記念 1 1 高松宮記念1着 前々年本競走2着
2015 サクラゴスペル 11 2 安田記念 13 17 京王杯SC1着、オーシャンS1 着オーシャンS1着
2016 ミッキーアイル 2 2 高松宮記念 2 2 阪急杯1着、高松宮記念2着 NHKマイルC1着
2017 レッドファルクス 1 1 安田記念 3 3 京王杯SC1着、G1・3着2回 前年本競走1着
    レッツゴードンキ 5 2 ヴィクトリアM 3 11 京都牝馬S1着、高松宮記念2着 桜花賞1着

北九州記念組からは好走馬が出ていないため(表4)、今年の登録馬でほかにチャンスがあるとすればG1組になる。そのG1組の好走馬4頭に、実際に出走した前走がG1だったキンシャサノキセキ(セントウルS取消)を加えた5頭が表7だ。この5頭のうち4頭は既にG1勝ちの実績があり、その年のG1でも3着以内に好走。残る1頭、15年3着のサクラゴスペルは重賞3勝馬で、そのうち2勝は7歳の同年に挙げていた。


【結論】

今年の登録馬は、前走セントウルS組が7頭、キーンランドC組が4頭となった。このうち、特に「穴」として注目したいのは、キーンランドC組(表6)のリナーテだ。今年は【1.2.1.0】、敗れた3戦はすべて重賞で勝ち馬から0.1秒の僅差だった。勝利を挙げた2走前・UHB賞はオープン特別だが、「重賞を含む3連対以上」の条件は満たし、前走・キーンランドCも3番人気3着ならまったく問題ない。ただ、牝馬の穴馬は3着こそ多くても連対には届きづらいため(表3)、特に3連複や、3連単3着の穴候補として推奨したい。

また、同レースを1番人気で制したダノンスマッシュも、もちろん有力な候補になる。今年はほかにシルクロードSでも優勝し「重賞を含む2勝以上」。今回の人気どころでは唯一、各データをすんなりとクリアしてくる馬だ。

一方のセントウルS組(表5)では、勝ったタワーオブロンドンは中団からの差し切りだった。それなら、先行して2着に粘ったファンタジストのほうが配当妙味もありそうで、おもしろい存在だ。ほかに「3、4コーナー3番手以内」か「5着以内」のどちらかを満たす「牝馬」として、イベリス(3着)と、昨年の2着馬・ラブカンプー(11着、通過順2-2)が挙げられる。

そして最後にG1組(表7)だが、今年は各条件をすんなりクリアする馬は不在だ。ただ一昨年の2着馬・レッツゴードンキは、7歳を迎えた今年も阪急杯では2着に入り、まだまだ力があるところを見せている。表7ではG1馬4頭(+年内G1で3着以内)と7歳・サクラゴスペルの中間にあたるようなタイプだけに、余裕があれば押さえておきたい。







栗山求コラム「血統の裏庭」

​スプリンターズS(G1)血統的考察

​ 先週の神戸新聞杯(G2)は
◎サートゥルナーリア(1番人気)がムチを入れることなく楽勝、
ライバルの○ヴェロックス(2番人気)に3馬身差をつけた。

これで6戦5勝。

日本ダービー(G1)はさまざまな不利が重なって4着と敗れたが、
それが実力でないことを示した。

このあとは菊花賞(G1)へは向かわず、
馬の様子を見て天皇賞・秋(G1)かジャパンC(G1)のどちらかへ向かうとのこと。


さて、今週はスプリンターズS(G1・芝1200m)。

G1に昇格した90年から14年まで一貫して前傾ラップだったが(新潟で行われた2回を含む)、
15年と17年は後傾ラップとなっており、近年は傾向が異なっている。

中山芝1200mは、スタート地点が2コーナーの坂の頂上付近にあり、
400m地点まで約2mの下り坂。

したがって、他のコースに比べてテンのスピードが速い。

しかも、ラストにはきつい上り坂。

こうしたレイアウトであるため、
日本で最も前傾ラップになりやすい芝1200mのコースといえる。


過去4年間で2回、後傾ラップになっている明確な理由は分からないが、
前が飛ばさなくなった分、馬群が密集し、
スローペースでの折り合い、馬ごみを気にしない精神力が
重要な要素となっているように感じる。

15年の優勝馬ストレイトガール、17年の優勝馬レッドファルクスは
いずれも過去のレースで連対経験があった。

ベテランの経験値は軽視できない。

一方で、楽に先行した馬がそのまま粘ってしまうケースも考えられるので、
穴馬をどれにするか迷った場合は逃げ・先行馬をチョイスしたいところ。

内枠の馬も重視したい。


【ダノンスマッシュ】

「ロードカナロア×ハードスパン」という組み合わせ。

父ロードカナロアはアーモンドアイ、ステルヴィオ、サートゥルナーリアと、
これまでマイル以上の距離でG1馬を出しているが、
自身が名を成したスプリント路線でも好成績を残しており、
芝1200mのオープンまたは重賞で通算30戦11連対(連対率36.7%)と
圧倒的な成績を収めている。


この路線の中心的存在である本馬は、
京阪杯(G3)、シルクロードS(G3)、キーンランドC(G3)と重賞3勝。

まだG1タイトルはなく、
3月の高松宮記念(G1)は終始外を回らされるロスがあり4着に敗れた。

1~3着はインを通った馬で、
トラックバイアスに起因するコース取りの差が敗因といってもいい。


スプリンターはトップスピードを持続させるスタミナが必要なので、
血統内にスタミナ血統を取り込んでいることが重要。

母スピニングワイルドキャットは米3歳牝馬チャンピオンの娘で、
ロベルト4×3という重厚なクロスを持っている。

本馬はスプリンターとして理想的な配合だ。

懸念があるとすれば初めて走る中山コース。

これを克服できればおのずと結果はついてくるだろう。


【タワーオブロンドン】

「レイヴンズパス×ダラカニ」という組み合わせの外国産馬。

2代母シンコウエルメスは
ジェネラス(英・愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)、
イマジン(英オークス、愛1000ギニー)、
オースミタイクーン(マイラーズCS、セントウルS)をきょうだいに持つ超良血。

父レイヴンズパスはイギリスでクイーンエリザベス2世S(G1・芝8f)を勝ち、
アメリカに遠征してブリーダーズCクラシック(G1・AW10f)をレコード勝ちした活躍馬。

気性が勝ったタイプで行きたがるところがあるため、
血統は中距離向きだが短距離に適性を示している。


4走前、京王杯スプリングC(G2)で東京芝1400mのレコード(1分19秒4)を樹立したあと、
3走前から1200m路線に転じ、重賞ばかり走って3→2→1着と着順を上げてきた。

最初の2走は58kgで、前走は57kgだったので、
斤量が楽になった分の好走と見ることもできるが、
前走のセントウルS(G2)は後続に3馬身差をつけ、
阪神芝1200mのレコード(1分06秒7)を樹立した。

馬が1200mのペースに慣れてパフォーマンスが上がってきている。

時計勝負に強いので高速決着は望むところ。

懸念材料は、ダノンスマッシュと同じく中山コースが未経験で、
夏のサマースプリントシリーズの疲れが残っていないかどうか。

前走は中1週でのレコード勝ちだったので、
コンディションを維持できるかどうかは藤沢和雄調教師の手腕次第だ。


【モズスーパーフレア】

「スパイツタウン×ビロングトゥミー」という組み合わせ。

アメリカ馬にしては珍しく3歳夏を越してから本格化してきた。

オーシャンS(G3)を含めて年明けから2連勝し、高松宮記念(G1)は15着と惨敗したが、
前走、5ヵ月ぶりの北九州記念(G3)は26kg増の馬体重で0秒3差4着。

ここへの叩き台としては十分な走りだろう。


父スパイツタウンは
現役時代、ブリーダーズCスプリント(米G1・ダ6f)など4つの重賞を勝ち、
種牡馬としても成功。

アメリカでは13年に2位、12年に3位という成績があり、
セリ市場でもつねに高い人気を誇る種牡馬の1頭だ。

日本でもリエノテソーロ(全日本2歳優駿)、マテラスカイ(プロキオンS)が重賞を勝っている。

基本的にはダ1200mを得意とする種牡馬だが、
本馬は芝で実績を挙げている。

マテラスカイがプロキオンS(G3・ダ1400m)を1分20秒3という大レコードで逃げ切ったように、
気分良くレースができるとビックリするような力を発揮する。

本馬はオールドハットS(米G3・ダ6f)を勝ったサクリスティの半妹。

スプリンター血統として申し分ないポテンシャルなので、
あとは気分良く逃げられるかどうか。

中山芝1200mでは[3-1-0-0]と連対率100%。

オーシャンSは前半32秒3という超ハイペースで逃げて
ナックビーナスを寄せ付けず快勝した。

この走りが再現できればここでも通用する。


【ミスターメロディ】

「スキャットダディ×デピュティミニスター」という組み合わせ。

父スキャットダディは15年暮れに11歳の若さで死んだものの、
ジャスティファイ(米三冠)、カラヴァッジオ(コモンウェルスC、フェニックスS)、
ノーネイネヴァー(モルニ賞)、レディオーレリア(キングズスタンドS、モルニ賞)、
メンデルスゾーン(BCジュヴェナイルターフ)など多数のG1馬を出し、
次代のサイアーラインの主流を形成してもおかしくない可能性を秘めている。

2代母クラッシーキムはダート重賞を5勝したクーリンガーの半姉にあたり、
母の父がデピュティミニスターなので、
ダート向きかと思いきや芝でもハイレベルな走りを披露している。


2走前の高松宮記念(G1)は好位から抜け出して優勝。

インのグリーンベルトを通ったとはいえ素晴らしい走りだった。

前走のセントウルSは5ヵ月半ぶりの実戦で8着と凡走。

ただ、叩いて良くなる馬だけに今回はキッチリ仕上げてくるだろう。

中山芝で走るのは初めて。

スローの瞬発力勝負は苦手で、スピードの持続力に秀でているので、
前が飛ばす展開になったほうがありがたい。


【リナーテ】

「ステイゴールド×オーペン」という組み合わせで、
有馬記念(G1)、菊花賞(G1)など重賞を6勝した
サトノダイヤモンド(父ディープインパクト)の4分の3妹にあたる。

母マルペンサは南米アルゼンチン産馬で、
現役時代にコパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、
ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)などを制覇した。

母の父オーペンはモルニ賞(仏G1・芝1200m)の勝ち馬で愛2歳チャンピオン。

アイルランドとオーストラリアで供用され、
05年からシャトル種牡馬となってアルゼンチンでも供用された。

亜年度代表馬など多くの活躍馬を送り出し、
2010年に同国のリーディングサイアーとなっている。

大種牡馬デインヒルに配合構成が似ているので、
「ステイゴールド+デインヒル」の組み合わせから誕生した
ナカヤマフェスタ、フェノーメノ、ミエノサクシード、ココロノアイを彷彿させる。

これまでステイゴールド産駒に1200m向きの大物はいないが、
この馬は兄も母もG1馬という非凡な血統背景があるので侮れない。


前走のキーンランドCはダノンスマッシュ、タワーオブロンドンに次ぐ3着で、
2着馬とはハナ差、1着馬とは1馬身未満の差だった。

ここにきて本格化しているのは明らかなので、
差しが決まる展開になれば一発が期待できる。


血脈的にこのレースと相性がいいのは、
ミスタープロスペクター、フレンチデピュティ、
ダンジグ、ニジンスキー、ヌレイエフ、ノーザンテーストなど。


調教の動きなどを加味しつつ、
週末に最終結論を出したい。
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