田原基成さん

【シリウスS】その破壊力はまるで「山賊打線」。アノ馬の本命は揺るがない。/中山10R 茨城新聞杯

【阪神11R シリウスS】

「歓声浴びて いざゆけ 魅せろ 熱い獅子の魂……」
「歓声浴びて 今だ 青く染まるスタンド」

人生初のZOZOマリンスタジアム観戦が優勝決定試合になるとは。なんだが数カ月分の運気を使い切ってしまったような感覚だ。

それにしても、あの日の熱気は凄かった。

球場へ向かうバスは決戦を前に、メラメラと青い炎に覆われるよう。マリーンズファン(サポーター)の声量がとてつもないことは知っていたが、ビジターにもかかわらず声のボリュームは互角。俺たちの力で勝たせる! そんな想いの詰まった声援がマリンの風に乗って響き渡る。

なお、この日は2位につけるソフトバンクホークスの勝敗も鍵を握っていた。同チームの敗戦なくして優勝なし。ビジョン横に表示される他球場の速報に一喜一憂するファンの姿は新鮮そのもの。

「ホークス、負けたってよ!」

ファンの一言が三塁側内野席、そしてレフトスタンドに伝染。冗談抜きでこの日一番の歓声だったのでは? こんなドラマもあの日のマリンスタジアムでは生まれていた。現地組の特権だ。

現在、プロ野球の観客動員数は右肩上がり。「野球しか行われない場所」から「野球も行なわれる場所」と助詞を変更したことがV字回復につながったのだと私は思う。充実したグルメ、球場内外でのバラエティ豊かなイベント、そして売り子同士を競わせる試み。JRAにも真似できる部分があるはずだ。

満員御礼の球場で迎えた胴上げ……ベイスターズファンの私はちゃっかりライオンズファンの友達に便乗していた。次は日本シリーズで会おう。

さて、土曜メインはシリウスS。

テーマ性のないレースというのが正直なところだが、過去の勝ち馬にはのちのGI馬がズラリと並ぶ。

ワンダーアキュート。
アウォーディー。
オメガパフューム。

重賞に限らず、どんな戦いにも将来への飛躍を目指す逸材は眠っているはず。前言撤回、このレースのテーマは「未来のスターホース探し」だ。

それを踏まえ、私が注目したのはロードゴラッソ。

砂路線に転向後、開花したそのポテンシャル。ダート6戦目でたどり着いた交流重賞・マーキュリーCこそ4着に敗れたが、早め先頭の積極策ゆえ展開のアヤに泣かされた。本来、この馬は他馬を目標にする側だ。

舞台設定も良い。

芝スタートの阪神ダート2000m。その影響か、以前芝で活躍していた馬が好走するケースが目立つ。キングスエンブレム、ヤマニンキングリー、アウォーディー、ウェスタールンド……はたして偶然と言い切れるだろうか?

2戦2勝の阪神コース。
間隔をあけたローテーション。
中間の坂路で自己ベストタイ。

ロードの勝負服である青×白は奇しくもライオンズカラー。これも何かの因果だろうか。先行しつつ上がり3F最速の脚で突き抜けた4走前の破壊力はまさに「山賊打線」そのもの。ここを制し、逸材揃いの4歳ダート路線トップグループの仲間入りだ。

相手本線にはタイムフライヤーを。

初ダートの前走は6着も、勝ち馬とは0秒5差。いったんは先頭を窺うシーンもあり、確かな砂適性を証明してみせた。距離的に忙しかったダート1700mを経て臨む今回は2000mかつ芝スタート。好条件を追い風に、さらなる前進が見込める。

ジョーダンキングも侮れない。

ベストは渋った馬場だが、乾いたダートも問題なくこなせるタイプ。何より阪神ダート2000mでの成績【3-1-0-0】は圧倒的だ。前走僅差で敗れたスマハマは今後、重賞を複数勝つレベルの馬。その比較から、ハンデ重賞なら評価を上げたい1頭だ。

マッスルビーチも軽視禁物。

2勝クラスを勝ったばかりの馬だが、前走の勝ちタイム1分50秒0には度肝を抜かれた。良馬場阪神ダート1800mをその時計以内で駆け抜けた馬は9頭。重賞以外に限定すると同馬が2頭目の事例だったのだ。12秒4→12秒4→12秒3と減速しなかった前走ラスト3Fは破格。実績が足りていないのは百も承知、それに目を瞑りたくなる能力に期待したくなる。

【阪神11R シリウスS予想の印】
◎6 ロードゴラッソ
〇2 タイムフライヤー
▲11 ジョーダンキング
☆10 マッスルビーチ
△1 ピオネロ
△4 モズアトラクション
△8 アングライフェン
△12 メイショウワザシ

【3連複/フォーメ】6-2,11,10-2,11,10,1,4,8,12(15点)


【中山10R 茨城新聞杯】

まずはこちらをご覧いただきたい。

(ここから)
ここはダイワメモリーから入る。

砂路線に活路を見出した時代もあったが、再度芝を使われてから成績が安定。芝2000mで走るたびに持ち時計を縮めており、近2走は1分57秒台を叩き出した。高速馬場化が顕著な今の中山芝は合う。

なお、同馬の父ノヴェリストは秋の中山芝で「鬼」と呼べる成績。【4-2-5-13】複勝率45.8%、先週は9番人気2着をはじめ4頭中3頭が馬券圏内を確保した。秋の中山芝はノヴェリスト。競馬予想における格言として頭に入れておきたい(ここまで)。

上記はレインボーSでダイワメモリーを本命にした際の見解。結果については言うまでもないが、競馬予想で重要なのは当時の考えを簡単に捨てないこと。

【0-2-3-2】複勝率71.4%

2019年秋、中山芝におけるノヴェリスト産駒の成績は異次元に突入した。特筆すべきは馬券圏内を確保した5頭の人気。古いものから順に3.9.4.4.6……低評価を覆す底力を示してみせたのだ。

一瞬のキレにかける同産駒に必要なのは先行力。コスモカレンドゥラの3連対はいずれも4角2番手以内、GIホープフルSでも逃げて4着と前に行った際の渋太さはピカイチだ。昨年同時期に中山芝での勝利実績がある点も心強い。

たった一度の結果で己の予想を全否定するのか?
自分の予想はその程度の覚悟だったのか?

秋の中山=ノヴェリスト。コスモカレンドゥラとともダイワメモリーのリベンジを果たそう。

【中山10R 茨城新聞杯予想の印】
◎4 コスモカレンドゥラ
〇2 ヒシヴィクトリー
▲14 ダイワギャバン
☆9 モンテグロッソ
△15 ミッキーバード
△7 アストラサンタン
△6 チャロネグロ
△10 オスカールビー

【3連複/フォーメ】4-2,14,9-2,14,9,15,7,6,10(15点)




田中正信さん

シリウスSの追い切り注目馬

皆さん、こんばんは。田中正信です。
秋GIの開幕戦、スプリンターズSが情報規制の対象となったため、今回の「追い切り注目馬」は普段と違い特別版として土曜重賞のシリウスSを取り上げます。
まず印象は「今回はハンディキャッパーがすこぶるいい仕事をしてくれた」ということ。というのも、グリムなど交流重賞の白山大賞典と両睨みだったがハンデを考慮して回避となりました。おかげで混戦が超混戦に、馬券的な妙味もグンと上がっておりいろんな意味で楽しみな一戦になりそうです。

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■9月28日(土)
阪神競馬場 ダート2000m ハンデ
シリウスS(GIII)

■2枠2番 タイムフライヤー
2歳時にGI・ホープフルSを制した本馬も、それ以降はなかなか思うような結果を出せていない。前走のエルムSでダートの重賞に挑戦。2、3歳の頃から基礎体力は非常に高く、稽古でも栗東CWで破格のタイムを出していた。それだけに砂適性はあっても驚けないと思っていたが、結果は6着。敗れたとはいえ、砂での走りにはなんの問題もなく、単に久々が影響して伸び切れなかったという感じのレースぶりだった。再度ダートを選択した陣営の判断は、間違いではないだろう。

今回は夏場に一度使った分、前走よりも全体的に体が軽くなっている印象。それでいて本来の力強いフットワークも失われておらず、仕上がりとしては前走以上だろう。今週は栗東CWでルメールを背に6ハロンから。全体時計は82秒0、ラスト1ハロンは12秒1だった。この程度は楽々とマークできる馬だけに数字は特筆するほどではないが、折り合い面がスムーズだった点は好感が持てる。気持ちの面が大事な馬と思えるだけに、気分良さそうに走れていたのはいい。この雰囲気、この相手関係で、どこまでやれるか。結果を出してくるようなら、ダートの新星として名乗りを挙げてくる可能性も。


■3枠4番 モズアトラクション
以前は栗東CWで長めから追い切りをするケースが多かったのだが、3走前からダート1本の調教に切りかえている。それも決して速い時計を出すことなく、5F70秒台、時には75秒程度で走らせて終了というときもあった。当初はどう考えても調教が軽く、あまりいい評価はつけられなかったのだが、結果的にはこの調教メニューにしてから、いい走りを見せるようになってきた。おそらく強い負荷をかけると、背中や腰に疲れがたまりやすいのだろう。それを見越して軽い調教で、今回も同様のパターンを貫いている。稽古の時計が出ないだけに、なかなか判断は難しいタイプなのだが、しっかりと動けていればいいのだろう。あとは馬体の張り。そういった部分で判断するのが正解。

今回はひと息入ったが、馬体の張りは申し分ない。フットワークにも迫力があり、エネルギーが充満している感じも見受けられた。この雰囲気なら近走のように末脚を爆発できるのではないか。体も500キロ近くあり、斤量負けするような馬には見えない。57.5キロのトップハンデでも難なくこなしてくるだろうし、中心の1頭という見方でいい。


■5枠8番 アングライフェン
今回は4ヶ月ぶりの実戦。9月に入ってから時計を出し始め、徐々に馬体を絞り込んできた。1週前には栗東坂路で50秒4の好タイムをマーク。ゴール前はやや頭が上がってしまい、その分だけ伸び切れなかったものの、いつもの調教でもこうした面は見られる。理想をいえばもっと体を使ってほしいところだが、決して悲観するほどではない。これだけの数字を出していれば合格点を出せる。

今週はすでに仕上がっているとの判断もあり、終い重点の内容。4F55秒0とゆったり目に入り、ラストは12秒3でまとめてきた。ラップとしては理想的な右肩上がりで刻み、終いで時計を要してしまった1勝馬よりも、いい内容ともいえる。ラストはこの馬としてはしっかりと体を使えていたほうで、その分だけスパッと反応して伸びている。間隔があいているだけに100%とまではいえないものの、現時点での力はしっかり出せそうな気配だ。


■7枠11番 ジョーダンキング
非常に判断が難しい馬。もともと稽古ではそこまで動くほうではないが、この中間はいつもにもましてモッサリ感が残っている。2週前にジョッキーが騎乗して栗東CWの6ハロン追いを敢行すると、4馬身追走した相手に届かず2馬身遅れでフィニッシュ。82秒台をマークしているから十分な動きといえるのだが、ラストで食らいつくような面を見せなかったのがやや気になった。とはいえ、9月にようやく時計を出し始めたばかり。このひと追いでどれくらい変わってくるかと思ったのだが、先週も同様に併せ馬で1馬身遅れている。反応が鈍いというか、ややモコモコしているような感じで、素軽さは全く感じなかった。

今週も同じくコース追いでジョッキー騎乗。3週連続で騎乗するのも、もっと気合いが乗ってほしいという陣営の意図。時計は5F70秒と控えめでも、ラストは12秒1でまとめている。クビ差だけ遅れたとはいえ、しまいの反応は先週よりも鋭くなっており、これでなんとか間に合ったかなというところ。結論として、この3週の中では一番良かった。もちろん、実戦向きで力が通用するのは分かっている。とはいえ中間の全体の過程からは、「あと1週あれば…」といったところ。


■7枠12番 メイショウワザシ
調教の良さという点だけで見れば、今回のメンバーでもトップレベル。とにかく充実しているのが、中間の動きからひしひしと伝わってくる。3週連続で同厩舎のサトノプライム(同じくシリウスSに出走予定)と併せ馬とおこなっているのだが、いずれの週も“相手を圧倒”という表現が相応しく、2週前には栗東CWで80秒2の好タイムをマーク。この時点でいい状態に仕上がるだろうと思って見ていたのだが、1週前ではさらに負荷をかけてきた。時計も6F79秒4、ラストは12秒0だ。本馬のベストタイムではないか、というほどの負荷を掛け、それでもラストまで脚取りはしっかりしていた。まさに究極の動きといえるレベルだ。

もう筋肉もパンパンに張っており、これ以上の負荷を掛ける必要もなくなったのだろう。今週は栗東坂路で流すような調教も前進気勢が素晴らしく、フットワークにも迫力があった。やりすぎたことによる硬さなども見られることはなく、四肢をしっかりと連動させながらラストは12秒1だった。全体時計は53秒5と軽めでも、追ってからの反応は素晴らしく、ピークの出来に到達している。そもそも以前はここまで動けなかった。過去一番の調教過程といってもよく、これなら重賞でも…と思わせるほどの出来に仕上がっている。





坂井千明さん

【シリウスSの追い切り診断】アングライフェンは、ややもっさり/タイムフライヤーは前回同様…
■アングライフェン【B】
間隔があいていることもあってか、動きが少しもっさりしていた印象。ただ、この馬なりに体は使えて、首の使い方や脚の運び自体は悪くなかったよ。

■サトノプライム【C】
3週続けて同じ厩舎のメイショウワザシと併せていたけど、手応えで見劣っていたね。相手が攻め駆けする馬で余計に目につくのかもしれないけれど、追われてからの反応がイマイチ。

■ジョーダンキング【C】
序盤からしっかり追われていた。それでもあまり前進気勢が感じられなかった。もう少しクビを使えていれば良かったんだろうけど、追い切りの感じからはあまり良く見えなかったな。

■タイムフライヤー【A】
前回もそうだったように、力強いフットワークで体をしっかり使って走れていた。反応も良かったね。その前走でも実戦でいい走りができていたし、ダートは2度めになる今回は慣れも見込めるだろうし、久々を叩いて2走目の上積みもありそう。

■ナムラアラシ【C】
気が悪いところもあって、攻め馬ではなかなか動かない。体を使えていないし追ってからの反応も良くないね。

■ピオネロ【B】
体を使って走れている。首の使い方、脚の運びからも順調に見えた。ただ、抑えているわりには反応や伸びがイマイチだったかな。

■マッスルビーチ【C】
走りが硬いし伸びもない。脚の出もイマイチかな。ゴツゴツしていて、ダートでも短距離馬の走り方をする。3歳馬ということもあって、今回は軽いハンデでどこまで…というところかな。

■メイショウワザシ【A】
体を使って、力強さがある。首の使い方、脚の出方もよかったね。いい反応をする馬で、順調そのもの。

■モズアトラクション【B】
相変わらず頭が高い走り。それで脚を出さないで手先だけで走るから、追い切りからすればあまり良くは見えない。競馬に行って変わるタイプなんだろうね。

■ロードアルペジオ【B】
体を使って、首や脚の出もいいんだけれど、力が入っていない感じがするんだよね。ちょっと物足りない印象。だいぶ間隔があいているから、そのあたりの実戦感がまだ戻ってないのかもしれないね。

■ロードゴラッソ【A】
体を使ってはいるんだけれど、追ってから頭を高くしてトボけてしまっている。ただ、併せた馬と並走しているときは良かったね。だから状態自体は悪くない。あとは最後の直線で1頭にしないように鞍上がしっかり乗れればというところ。

良く見えたのはタイムフライヤー。これがダート2走目でどんな競馬をしてくるかに注目したいね。それからメイショウワザシにロードゴラッソと、この3頭だね。あと順調そうに見えたのはピオネロと、このひと追いで変わってくれば…というロードアルペジオ、モズアトラクションあたりも、あれで結果を出しているんだから悪くはないんだろう。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




栗山求 さん

阪神11R シリウスS(G3) ダート2000m OP ハンデ

◎2タイムフライヤー
○10マッスルビーチ
▲4モズアトラクション
△6ロードゴラッソ
△8アングライフェン
△11ジョーダンキング

<見解>
◎タイムフライヤーは
「ハーツクライ×ブライアンズタイム」という組み合わせで、
母タイムトラベリングは
ジャパンCダート(G1)、
帝王賞(G1)、
JBCクラシック(G1)連覇など
ダート重賞を9勝したタイムパラドックスの全妹にあたる。

母の父ブライアンズタイムは
芝・ダート兼用タイプの種牡馬で、
ダートではタイムパラドックスの他に
フリオーソ、トーホウエンペラーをはじめ多くの大物を出した。

父ハーツクライは芝向きだが、
配合によっては
ストロングサウザー(佐賀記念、マーキュリーC)、
ディアマイダーリン(クイーン賞)、
マスクトヒーロー(マーチS-3着)、
トーシンイーグル(ダイオライト記念-2着)といったダート巧者を出しており、
芝専用種牡馬というわけではない。

本馬は2歳暮れにホープフルS(G1)を快勝したあと
掲示板に入るのがやっとという成績だったが、
前走、デビュー以来初めて出走したダートのエルムS(G3)で6着。

直線いったん先頭に立つ好内容だった。

先行馬には不利なペースがたたり差されてしまったが、
今後この路線での活躍を予感させる優れたパフォーマンスだった。

今回のシリウスS(G3)は、
芝スタートと距離延長がポイント。

もともと芝で走っていた馬なので前者は望むところで、
菊花賞(G1)6着で証明されたスタミナ豊富な血統だけに後者もプラス材料だ。

ダ2000mは前が残りやすいので
先に行ける脚があるこの馬にとって走りやすいコースだろう。




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

前に壁ができる絶好3番枠モアナで勝負だ/秋風S

中山11R (3)モアナで勝負だ。最近は1200~1400メートルの短距離を使ってきたが、折り合いさえつけばマイルも問題ない。今回は3番枠で前を壁にできる絶好枠。高橋文師は「前走は調子が良すぎて、早めに抜け出してソラを使った。乗り方の難しい馬だが、最後に前をかわす形なら」。巻き返しは必至だ。単5000円。

中山9R (10)アルムブラストを狙う。母ヴァンフレーシュは一本調子のところがあったが、この馬はコントロールが利く。未勝利勝ちも、3番手でうまく折り合って抜け出した。1200メートルなら出たなりの競馬で脚がたまる。1戦ごとに馬体もしっかりして、今週の追い切りの動きも良かった。スムーズな競馬ができれば、連勝のチャンスだ。単5000円。(ここまでの収支 マイナス16万6200円)
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結果

中山9R ➉アルムブラスト 1着  単勝配当340円 複勝配当110円

中山11R ③モアナ 1着  単勝配当260円 複勝配当120円



水上学の血統トレジャーハンティング

土曜阪神11R シリウスS(G3)
◎本命馬
⑪ジョーダンキング
(牡6、栗東・藤原英厩舎、岩田康騎手)
阪神ダート2000mで行われる唯一の重賞。スペシャリストには当然コース適性がある。スタート地点が短い芝、最初のコーナーまでの入りの長さ、そして不思議と芝兼用の血統が好走しやすい傾向。これらにマッチした馬が堅実ということだろう。となると、すでにこのコースで3勝、また父キングカメハメハが当該コースで2016年以降最多勝種牡馬という⑪ジョーダンキングが、最も勝ち馬にふさわしいだろう。

母は芝重賞勝ち馬だが、牝系自体はダートであり、全姉ベストセラーアスクも芝ダート両方に勝ち鞍がある。真にパワーを問われる中山のダートでは厳しいものの、馬場が軽くなると安定してくるあたりに、ダート馬としては切れ、スピードへの傾倒ぶりが窺える。55キロなら勝ち負けになっていい。

$お宝馬
⑩マッスルビーチ
(牡3、栗東・鈴木孝厩舎、松岡騎手)
主戦福永騎手はロードアルペジオの手綱を採るものの、格上挑戦とはいえこの50キロのハンデは大きな利だ。メイショウサムソン産駒らしい切れの無さが時計の出ないダートで開花している可能性が高く、軽さを問われるコースに一抹の不安はあるが、それでも血統の字面は芝兼用、しかも血統をひもとけば、キングカメハメハの近親でもあるのだ。本格化していれば、一気のタイトル奪取もあり得る。

相手上位は ②タイムフライヤー、⑧アングライフェン、④モズアトラクション。 押さえに ⑦ロードアルペジオ、⑫メイショウワザシ。



境和樹の穴馬券ネオメソッド

阪神11R シリウスS(GⅢ)(ダ2000m)

2019sirius01.png

シリウスSは、ダート戦における“鮮度”が問われるレース。

ある程度ダート戦で実績を残している馬より、まだダート戦に対する伸び代を残している馬を狙うのが鉄則のレース。その“伸び代”を見極める要素が、以下で指摘する3つのポイントになります。

2019sirius02.png

シリウスSは、芝実績馬の好走が極めて多いレース。上記表に掲げた通り芝の重賞実績がある馬や、最近になってダート戦に矛先を転じてきたような馬が毎年のように馬券に絡みます。

2019sirius03.png

下級条件から上がってきたばかりの馬が好走しやすいのも、このレースの大事なポイントのひとつ。OP特別や重賞で勝ったり負けたりしている馬より、まだそこに至っていないながら、これからそのレベルに到達する可能性のある馬の方がよっぽど魅力的というわけです。

2019sirius04.png

このレースの勝ち馬で、翌年以降に再び参戦した馬は全部で7頭。そのいずれもが2年目以降は着順を落としています。また、馬券に絡んだ馬まで対象を広げても、2年目以降に着順を上げた馬はワンダースピード、ダークメッセージの2頭しかおらず、残り7頭はやはり着順を落としています。

芝実績のある馬、前走条件戦出走馬、そして非・リピーター性。これらはいずれも、シリウスSにおいて“鮮度”が重要であることを示しています。ダート戦でまだ底を見せていない馬、まだ未知の部分を残している馬を積極的に狙うことが、このレースにおける重要戦略ということになります。

今年の候補馬は……

②タイムフライヤー
(前走初ダート)

③ヤマカツライデン
(芝23戦)

⑩マッスルビーチ
(前走2勝クラス1着)

②タイムフライヤーは、2歳時にGⅠ・ホープフルSを勝っている馬で、前走で初めてダート戦に矛先を向けてきたクチ。いかにもシリウスS向きの“鮮度”を持った馬。ここで大きく変わる可能性が極めて高い1頭だと見ています。
結果 ②タイムフライヤー 6着





スプリンターズS週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●馬券的には面白くなってきた●

この秋競馬も、いよいよ今週末よりGI戦も開幕する。その第一弾は『電撃の6ハロン』と言われる、短距離王決定戦のスプリンターズS。1週前にGI勝ちのある有力馬の回避が続いたが、馬券的には面白くなった。

その前日の土曜日には阪神でダートの重賞シリウスSが行われるが、ここでも、出走してくれば人気を集めていたであろうグリムとリアンヴェリテが、ハンデ(それぞれ58キロと57.5キロ)を嫌ってか、次週の火曜日の行われる交流重賞の白山大賞典の方に矛先を変えシリウスSは回避した。この事により、繰り上がって人気になりそうなのが、エルムSの時に取り上げたモズアトラクションか。但し今回は、斤量が57.5キロになることに加え、小回り1700mから阪神2000mとコース形態も大きく変わる。まだ人気ほどの信頼はできない。ゆえに、このレースも馬券的には面白くなってきた。

注目したいのは、ハンデ55キロのジョーダンキングだ。

前走の名鉄杯では、スマハマに敗れはしたものの、向こう正面から「相手はスマハマ1頭」という決め打ちで勝負を挑み、直線で一旦は突き放されたものの、ゴール前では盛り返し4分の3馬身差まで再び差を詰めた。そのスマハマと言えば、昨春にはオメガパヒュームなどの後のGI馬と接戦を演じた素質馬。骨折などの休養があり、まだタイトルは無いもののダート戦線でも上位の存在。そんな馬を相手に互角の走りを見せ、走破時計も破格、まさに地力強化と言えるだろう。

それを考えると、ハンデの55キロは恵まれたと言っていいはず。まして阪神は7戦して3勝2着4回と連対パーフェクトの得意なコース。

この馬自身、重賞タイトルも無くオープンでの好走実績は前走だけだが、地力強化した上に斤量が恵まれ得意なコースならば一発あっていいだろう。ぜひ注目したい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●うまい話があります●

グランアレグリア、ステルヴィオと、有力馬の回避が続いた今年のスプリンターズS。

その影響で玉突き的に騎乗馬が変わっていった騎手たちの経緯を説明したい。

もともとグランアレグリアは夏競馬の前からルメール騎手でスプリンターズSへ向かう予定で、タワーオブロンドンやリナーテ、モズスーパーフレアは乗れない状況だった。

タワーオブロンドンが浜中騎手で決まったのは浜中騎手とルメール騎手のエージェントが同じで、同じエージェントだからスムーズな特約、というのはグランアレグリアになにかあって回避となった場合には浜中騎手からルメール騎手へ変更可能というオプションをつけることができたから。

もちろん、同じエージェントではなくても事前に話をつけておけばできる変更可能なオプションだが、例えば今年のスプリンターズSで騎乗馬がないデムーロ騎手へタワーオブロンドンを頼んでいた場合、浜中騎手のように簡単に騎手変更ができるかといえば、できるが簡単ではない。やはり、デムーロ騎手とその関係者に頭を下げて断りを入れて謝りもしなければいけないし、そもそもこのオプションでは話がまとまらないかもしれないから。

それならば、すべてがスムーズな同じエージェントでと、浜中騎手に決まったわけだが、オプションを使用する事態となりルメール騎手へ変更。

浜中騎手とすれば損をした形にみえるが、回避馬が出たことで補欠だった自身のお手馬であるイベリスが繰り上がることとなり、すべてが丸く収まるというラッキーな展開になったのだ。

有力候補から最有力候補へと騎乗馬が変わったルメール騎手、一見すれば損をしたように見えるがうまくまとまった浜中騎手と、「持っている」騎手たちは注目が必要だろう。




土曜メインレース展望・柏木収保

【シリウスS】ダート適性抜群の血統背景でさらなる前進を期待

同じ松田国英調教師の管理したベルシャザールのような変身も


 この時期の阪神ダート2000mは2007年から。かつてはベテランの天下だった分野なのに、3歳馬が【4-1-1-10】。勝率も、連対率も光っている。今年の3歳馬は条件馬なので苦戦だろうが、キャリア(実績)は必ずしも重要ではないことを示す。また、最初からダート専門の出走馬が多くなった近年は、芝と同じように「世代交代」も早まっていることを示す。

 2007年以降の12年間、ハンデ頭として勝った馬は0頭。57.5kg以上を課せられた馬もかなり不振で【1-2-6-15】。今年は休み明けの実力馬は見当たらず、JBCシリーズなど秋のビッグレースに向けての叩き台とはいえないが、重いハンデのグループはあまり過信できなかった過去の傾向に一応注意したい。

 前回、初ダートのエルムSで見せ場十分のレースを展開した4歳タイムフライヤー(父ハーツクライ)に注目。快速型のドリームキラリ(ダート7勝)、リアンヴェリテ(ダート7勝)が競って先導した流れはきびしく、前半1000m通過58秒5のハイペースだった。ところが、初ダートのタイムフライヤーはかかるくらいの行きっぷりでこれを追走、直線に入った地点では先頭に並んでみせた。

 今回も対戦する追い込み馬モズアトラクション(父ジャングルポケット)には並ぶ間もなく差し切られたが、初のダート1700mを1分42秒4なら、文句なしにダートのオープン馬の内容と考えていい。2歳暮れのホープフルS快勝のあと、芝のビッグレースではちょっと詰めの甘さで伸び悩んだが(もっとも大きく負けた皐月賞でも1秒1差)、方向転換したダート路線でたちまち展望が開けた。

 母タイムトラベリング(父ブライアンズタイム)は、ジャパンCダート、帝王賞などダート49戦【16-7-8-18】のタイムパラドックスの全妹。兄妹のいとこには、有馬記念、天皇賞(春)など22戦9勝のサクラローレル(1996年の年度代表馬)のいるファミリー出身。牝系は欧州育ちだが、タイムフライヤーから数えて3代母Bold Ladyの父は輸入種牡馬ボールドラッド(USA)。いま再び全盛のBold Ruler系であり、そこにブライアンズタイムを配されたこの一族はダート適性抜群の背景を秘めているといえる。タイムフライヤーの兄マンハッタンロック(父マンハッタンカフェ)はダート戦だけに出走している。

 2歳末にホープフルSを勝ち、日本ダービー3着のあと、C.ルメールでジャパンCダートを制した、同じ松田国英調教師の手がけたベルシャザール(現在はキングカメハメハの後継種牡馬)と同じような変身が可能ではないか。と、注目していたら、今回はホントにルメール騎手を配してきた。




優馬

重賞データ攻略
シリウスS


 昨年の勝ち馬オメガパフュームは3歳馬ながらJBCクラシック2着&東京大賞典1着と、ここをステップに活躍。2~3着馬もその後のGIで好走し、注目度急上昇の一戦。

トップハンデの信頼度は?
 中距離で芝スタートのダート戦という珍しい条件に加えて、ハンデ戦という要素も加わって難解に映るレース。2014~2016年は馬連800円台の堅い決着が続いたが、2017年には馬連2万7000円台の波乱も。まずはトップハンデ馬の取捨について考えてみたい。

シリウスSのトップハンデ馬の成績(過去5年)
2014年
2着 ナムラビクター 58キロ
6着 グランドシチー 58キロ
2015年
6着 ニホンピロアワーズ 58.5キロ
2016年
5着 カゼノコ 58キロ
2017年
7着 マスクゾロ 57.5キロ
8着 ミツバ 57.5キロ
11着 モルトベーネ 57.5キロ
2018年
3着 サンライズソア 57.5キロ
11着 グレイトパール 57.5キロ

 今年のトップハンデは57.5キロの2頭、キングズガードとモズアトラクション。ただし、トップハンデ馬は上記の通り、近5年で〔0.1.1.7〕と物足りない数字。人気の一角モズアトラクションだが、阪神コース〔1.0.0.3〕という実績で、軸としての信頼度はイマイチか。

狙いはコース巧者のアノ馬
 近5年を振り返ると、特にここ2年は1番人気のトップハンデ馬が馬券圏外に沈んだことで、やや波乱度は高くなった印象もあるが、連対馬の共通点は以下の通り。

シリウスS連対馬のポイント(過去5年)
前走2着以内(10頭中8頭)
ハンデ56キロ以下(10頭中8頭)
6歳以下(10頭中10頭)
今回5番人気以内(10頭中8頭)
阪神ダートで1着(10頭中7頭)※出走歴のある馬に限れば7頭中7頭
1900m以上で連対(10頭中7頭)

 上記のポイントを全て満たしたのはジョーダンキング。阪神ダート〔3.4.0.0〕だけでなく、当レースの行われる阪神ダート2000mでも〔3.1.0.0〕と圧倒的なコース実績。前走2着以内&56キロ以下&5番人気以内なら〔3.3.0.4〕、3番人気以内なら〔3.2.0.1〕と更に好走率アップ。軸にはこの馬を推したい。

推奨馬
ジョーダンキング
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