田原基成さん

【スプリンターズS】前走の負けはGI奪取への伏線。「断固たる決意」で臨むアノ馬に迷わず◎。/ポートアイランドS

【中山11R スプリンターズS】

「スプリンターズSからの逆算」

キーンランドC、そしてセントウルS。サマースプリントシリーズ制覇という「ニンジン」をぶらさげたレースにあって、私の視線はスプリンターズSに向いていた。

GIは競走馬に携わる誰もがほしい称号。世界を見据える陣営が増えてきた近代競馬にあってもGI馬の価値が下がることはない。「狙いはGI。今回は仕上がり7分」そんなコメントが出るレースなど他に存在するだろうか?

「スプリンターズSを勝つことが自分の使命だと思っていた」
「今日負けたら引退というプレッシャーのなかで……」

ロードカナロアとのコンビで連覇を成し遂げた岩田康誠の言葉は重い。極端な話、これを北九州記念やセントウルSに置き換えたとして何の重みも感じないはず。さまざまなモノを背負う舞台……GIがGIたるゆえんだ。

さて、冒頭に記した逆算というキーワード。

近年のトレンドを踏まえると、私はスプリンターズSの前哨戦としてのキーンランドCとセントウルSにあまり魅力を感じていない。高校野球の球数制限と理屈は同じ。いかにレース間隔をあけつつ臨むか……セントウルSはいわば夏競馬を戦い抜いた馬に与えられたボーナスステージとの見解だ。

グランアレグリア。
サートゥルナーリア。
フィエールマン。
ノームコア。

春競馬を席巻した「休み明け」。この流行が正解とは限らないが、ズルさを覚え出す歴戦の古馬を例外としてレース間隔はあけたほうが良いと私は思っている。特に夏競馬の場合、暑さとオール野芝の高速馬場が与えるダメージは計り知れない。全国を転々とするローテーションなら、なおさらだ。

4枠8番、タワーオブロンドン。

なぜこの馬はセントウルSを使ったのか?

キャピタルS以降、ゆとりを持たせた臨戦過程が主流だった同馬。休み明けの京王杯SCをレコードで制した次走も安田記念を使われることはなかった。秋まで休養か……藤沢和厩舎の癖を知るものなら誰しもそう思ったはず。

ところが、次走に選んだ舞台は函館。

都合よく捉えれば1200mのペースに体を慣れさせる目的が考えられる。しかし、その理屈はスプリンターズSを秋初戦に予定していた同厩舎のグランアレグリアがいるから矛盾してしまう。牧場帰りのついでに参戦か? と思いきや札幌→阪神と転戦……いよいよわからなくなってきた。

見解はさまざまだが、私のなかでタワーオブロンドンはサマースプリントシリーズ制覇がゴール。少なくとも上位の印に据えられるほどの余力と本気度は感じられない。禁止薬物の影響でローテーションに狂いが生じたダノンスマッシュもまた然り。そもそも急坂コースという課題は克服しておらず、坂がある条件で中心視はできない。

腹は決まった。

ここはモズスーパーフレアから入る。

右回りの芝1200mで初角2番手以下成績【1-0-0-3】に対し、先に挙げた条件と同じ初角先頭時【5-1-1-0】。これほどわかりやすい逃げ馬もいないだろう。プラス26キロの馬体重で臨み、逃げ戦法を選択しなかった前走はスプリンターズSに向けた伏線。GIという大きな実を刈り取るためのストーリーだ。

1分7秒0。
1分7秒0。
1分7秒1。

上から順に中山芝1200mを逃げ切ったときの走破時計が並ぶ。稍重のセプテンバーSを除き、勝ちタイムはレースレコード。いまの中山芝で求められる高速馬場への適性に一点の曇りもない。

快速馬をエスコートするのは松若風馬。2歳時まで同馬に騎乗し、前走久しぶりに手綱を握った騎手だ。私はてっきり悔いを残さない競馬=逃げ戦法をとるものだと思っていたが、当時は伏線の存在に気が付かなかった。憶測だが、次走スプリンターズSまでの騎乗確約があったのだろう。

若手のホープと称されつつ、早6年。30歳オーバーでも若手芸人とされるお笑い界の縮図は競馬界にも当てはまるようだ。コンスタントに50勝前後を稼ぐだけでは突き抜けられない。獲るべきは現在10年目以下の騎手が誰ひとり成し得ていないGIジョッキーの称号。

司令塔・松若風馬は言う。

「行き切る形がベスト」

指揮官・音無秀孝は言う。

「今回はやはりハナに行きたい」

控える作戦に色気を出した前走は良い授業料だったと捉えたい。あのスタイルではローカル重賞すら3着内を確保できない事実……それでもなお控える競馬を選択するなら単なる大バカヤローだ。繰り返すが、前走はここへの伏線。選択肢はひとつしかない。

中山芝1200mは【3-1-0-0】。
昨年同時期に中山芝を勝利。
有力馬の多数が中山芝初参戦。

これだけの条件が揃った。いち競馬ストーリーテラーの私ですら理解しているのだから、鞍上がやるべきことはひとつ。

逃げろ、逃げろ、逃げろ。

エージェント全盛の時代を承知のうえ、自厩舎所属の騎手にすべてを託す覚悟は生半可なものではないだろう。陣営が断固たる決意で臨むモズスーパーフレアの本命に迷いはない。

相手だが、前提として週中にtwitterでつぶやいた【スプリンターズSの気になる数字】を挙げておきたい。

1.サマースプリントシリーズ覇者【0-2-2-8】
2.ノーザンファーム生産馬【0-1-0-13】
3.芝1200m重賞で4角3番手以内連対→新潟施行年を除き連対馬18頭中14頭が該当

1.該当→タワーオブロンドン
2.該当→ディアンドル、リナーテ
3.該当→モズスーパーフレアなど5頭

以上を踏まえ、相手本線に抜擢するのはセイウンコウセイ。

過去2年、それぞれフタ桁着順と相性の悪いスプリンターズS。コース適性を危惧する声もあるかと思われるが、私はローテーションが影響したものだと捉えている。中10週以上の休み明け成績【0-1-1-6】、叩き2戦目【1-3-0-3】、叩き3戦目【2-0-0-1】。要するに叩き良化型なのだ。過去の反省を活かし、今年はCBC賞→キーンランドCを経て叩き3戦目での参戦。「臨戦過程の妙」を感じられる今年は侮れない。

レッツゴードンキも軽視禁物。

2歳夏から7歳秋まで大きな故障もなく20度目のGI参戦。この馬の馬主孝行ぶりには本当に頭が下がる思いだが……今回は決して「参加賞」にとどまらない可能性を秘める。昨年のスプリンターズSは極端なイン伸び馬場を外から鋭進し5着、今年の高松宮記念は直線で進路を失う不利がありつつ勝ち馬から0秒3差……いずれも上がり3Fは最速だった。イメージは2006年16番人気3着馬タガノバスティーユ。距離ロスを極限まで防いだイン突きなら上位進出の可能性は十分だ。

さらにはディアンドル。

デビュー以降、一度も芝1200m以外を使われていない馬。3歳クラシック出走権を満たす賞金があるにもかかわらず見向きもしなかった。純然たるスプリンターに育てるシルク×ノーザンの狙いがあると思われるし、ゆとりを持って臨むローテーションもトレンドに合う。ただ、過去10年のスプリンターズSにおいて1400m以上の距離未経験馬が3着内に入ったケースはゼロ。香港馬ですらクリアしていた条件に該当しない点をどうとるか……ラスト1Fの我慢比べでマイナスに働く懸念から、この位置の評価となった。

【中山11R スプリンターズS予想の印】
◎7 モズスーパーフレア
〇3 セイウンコウセイ
▲5 レッツゴードンキ
☆9 ディアンドル
△8 タワーオブロンドン
△2 ダノンスマッシュ
△16 ファンタジスト
△15 イベリス
△4 リナーテ

【3連複/フォーメ】7-3,5,9-3,5,9,8,2,16,15,4(18点)


【阪神11R ポートアイランドS】

サトノアーサーは6歳にして中間坂路で自己ベストを記録。もともと数を使い込んでいない影響か、まだまだ成長の余地を残す印象だ。

なお、鞍上の松山弘平は2019年の池江厩舎騎乗時成績が【2-4-1-6】複勝率53.8%。アルアインの皐月賞勝利で信頼を勝ち取り、さらなる実績を積み重ねたことでM.デムーロがいるにもかかわらずサトノアーサーの騎乗をゲットした。馬券圏外に敗れた3戦中2戦が関東圏、残る一戦は不良馬場の菊花賞。この条件なら譲れない。

人気の一角が予想されるロードマイウェイはバッサリ切る。

4月以降の4戦はいずれも1000m通過59.9秒以上のスロー。土曜阪神芝は逃げ馬【0-1-0-5】、上がり3F最速馬【4-1-0-1】が示すとおり差し優位馬場へと変貌を遂げており、終始痛んだ馬場の内めを走らされる点もマイナスだ。

それを踏まえ、相手本線に据えるのはアドマイヤアルバ。

3-4コーナーからマクリ気味に進出した前走小倉記念は復調の兆しを感じるもの。今回は2000mから京都金杯4着のある1600mへ距離短縮ローテ……ショック療法での一変を目論む陣営の意図が窺える。阪神巧者アマルフィコースト、展開向きそうなストーミーシー、マイネルフラップまでを3連複フォーメーションに設定。

【阪神11R ポートアイランドS予想の印】
◎10 サトノアーサー
〇13 アドマイヤアルバ
▲7 アマルフィコースト
△11 ストーミーシー
△2 マイネルフラップ

【3連複/フォーメ】10-13,7-13,7,11,2(5点)




水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R スプリンターズS(G1)
◎本命馬
②ダノンスマッシュ
(牡4、栗東・安田隆厩舎、川田騎手)
一旦は曇り時々晴れで収まりそうな予報だった日曜。しかし土曜の予報は、午後から雨に変わった。ただ、3時ころまでの総雨量は3,4ミリ程度で、芝の丈と、路盤改修後の水はけを踏まえると、馬場が荒れるまでには至らないとみる。多少滑る程度での馬場か。それでも、16日にタップリ雨が降った中でも、1勝クラスで1分8秒4が出ており、これと併せて考えても、雨が多少降っても例年以上の速い時計が出ることは必至とみて、スピード優先の予想とした。

好枠を引けた②ダノンスマッシュが本命だ。中山は初めてで、同様の急坂阪神での負けから不安視するむきもあるが。いずれもマイルで度外視。血統からはこなせるし、右回り得意も歴然。余裕のあるローテ、負けて強しの不利があった高松宮記念。母の父がダンチヒ系でかつ、芝の高速馬場に強いダート血統で、父がロードカナロアという、高速馬場ど真ん中の配合だ。またクロスを何本も持っていて、瞬発力は短距離においてかなり強化。春の鬱憤を晴らす強烈スマッシュを決めるとみた。
$お宝馬
⑮イベリス
(牝3、栗東・角田厩舎、浜中騎手)
穴馬が多く目移りしてしまうが、多少降っても問題がない馬だ(フィリーズR参照)。枠は確かに痛いが、ゴチャ付きそうな番手争いを揉まれず外から好位に付けられると思えば、さして不利でもないだろう。

ロードカナロアにボストンハーバーで、ダノンと似たイメージの配合。半姉ベルカントは、サマースプリントを取った年は強行軍で13着に沈み人気を裏切ったが、新潟施行の3歳時は0秒1差5着。まともなローテで中山でのスプリンターズSに臨んでいたらどうなっていたか。そんな夢想もある程度現実になるかもしれない。

相手上位は ④リナーテ、⑯ファンタジスト、⑦モズスーパーフレア。 押さえに ①アレスバローズ、⑧タワーオブロンドン、⑨ディアンドル。
なおタワーオブロンドンの評価を下げたのは、サマースプリント王にいまだ本番の勝ち馬なしの強固なジンクスと、夏場3戦したローテに尽きる。





坂井千明さん

【スプリンターズSの追い切り診断】セイウンは気持ちが前向きなんだが…/ダノンは言うことなし

■アレスバローズ【B】
やや前脚の出が硬め。前回はトモの使い方があまり良くなかったんだけれど、それよりは少し良くなっているね。

■イベリス【B】
前回は少し動き自体が硬かった。今回はそういうところを感じさせないし、体をしっかり使えていて反応も相変わらず良かった。久々を一度使われて、この馬なりに順調といったところだね。

■セイウンコウセイ【C】
体を使って、走りの力強さはある。ただ、追ってからの伸びがイマイチなんだよね。前回なんかはもっとグッとくるところがあった。顎を出して首だけを伸ばしていて、体がついてきていないんだ。気持ちだけが前に行ってしまっている、といえばいいかな。人間でもあると思うんだけれど、頭では若い頃のつもりで体を動かしているようで実際は体がついていってない、という。そんな感覚かもしれない。

■ダイメイプリンセス【A】
体も使えているし、前回は少し重いなと感じたけれど反応が良くなっていたね。首の使い方、脚の運びも良かった。順調にきたね。

■ダノンスマッシュ【A】
体全体を使って力強さがあるし、いい意味であまり言うところがないほど前回と変わらず。順調そのものだよ。

■タワーオブロンドン【A】
体をしっかり使って走れているし、反応も良かった。間隔が詰まっていることを心配するかもしれないけれど、馬格もある馬というのもあるし問題なさそうだね。高いレベルで状態をキープしている。

■ディアンドル【A】
前回は少しバランスが良くなってきたという話をしたんだけれど、今回はさらに良くなっていたね。それに、久々を叩いたからか硬さも取れていた。上積みがありそうだね。

■ノーワン【C】
体を使えてはいたけれど、力強さという点ではイマイチだね。直前で短いところを叩いていればまだしも、いきなり古馬GI級の1200mでは厳しいだろうな。

■ハッピーアワー【C】
前回もそうで、頭が高くて追ってから首が使えていない。手先だけで走っている感じかな。たいして変わり身はなさそう。

■ファンタジスト【A】
前回も硬さがなくなってきたという話をしたね。今回もその硬さは取れているし、体を使って走れていて反応もいい。順調キープというところ。

■マルターズアポジー【B】
体を使って力強い走りはする。あとはGI級のスプリント戦への対応力だろうけれど…さすがにスペシャリスト相手には厳しいかと思う。

■ミスターメロディ【A】
前回は力強い走りをするけれど、少し重いなという感じを受けた。今回はすごく気分良く走れているし、体を使って、走りが軽くなった。前回とはちょっと違うね。

■モズスーパーフレア【A】
体を使っているし、首の使い方、脚の運びも良かったよ。いい意味で順調、だね。

■ラブカンプー【C】
体を使えてはいたけれど、走っていていっぱいいっぱいな感じかな。3歳のときのような感じはないな。

■リナーテ【A】
相変わらず頭が高い走り。そのわりには頭が高いなりに首の使い方や、前脚の出し方も良かった。順調といっていいだろうね。

■レッツゴードンキ【B】
体を使って走れている。首の使い方や脚の運びも良かったね。以前は気の悪さを出すところもあったけれど、最近はそういう面を見せない。出さなくなってきたといえばいいかな。前向きさを生んでいた気の悪さがおとなしくなって、その分、成績を出せなくなってきたんだろうね。

GIだけあって、さすがにみんなしっかり仕上げてきているね。いい馬が多くて目移りしてしまうほど。良く見えた馬の中ではやはりダノンスマッシュにタワーオブロンドンは、引き続き高いレベルで状態を維持している。2頭はスッと動ける脚があるから楽にいい位置を取れるので、競馬でも安定して走れるのが強みだね。それと前走をひと叩きして、変わってきたなと思うのがダイメイプリンセスにディアンドル、ミスターメロディあたり。ファンタジストとモズスーパーフレア、リナーテも自分の力はしっかり発揮できる出来にある。展開的にはダノンにタワーの後ろにつける馬よりも、前につける馬の残り目に警戒すべきだろう。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬





日曜メインレース展望・柏木収保

【スプリンターズS】人馬一体の疾風が中山を駆け抜ける

“不条理でも”思い切りのよい騎乗で


 G1に昇格した1990年からしばらくは芝コンディションの差もあり、逃げた馬が前半「32秒台」の高速で飛ばした記録が再三ある。だが、32秒台で逃げた馬は【0-0-0-7】だった。

 しかし、芝の整備方法が変わり、果敢に行くのも決して失敗ではないとなった最近20年では、6例の該当馬が【2-2-0-2】。06年テイクオーバーターゲット、09年ローレルゲレイロが逃げ切り、01年メジロダーリング、13年ハクサンムーンが2着している。過去20年の前半最速は01年、トロットスターのクビ差2着に粘った牝馬メジロダーリングの「32秒5-34秒5」=1分07秒0になる。32秒台で飛ばしての好走が多くなったのは、芝のコンディション変化だけでなく、スピード型のレベルアップも大きく関係する。

 今年の有力馬の1頭、4歳牝馬モズスーパーフレア(父Speightstown)は、コースを問わず前半32秒台で先行したこと計4回。うち、逃げた3回は「1、1、1」着。中山では今年1月に「32秒8-34秒2」=1分07秒0(武豊)。3月には「最速の32秒3-34秒8」=1分07秒1(ルメール)の逃げ切り勝ちがある。

 この2人の騎手は、ふつうは「速すぎる」とされる前半32秒台でも、なだめて手綱を引きセーブすることはしなかった。行く気にまかせてグングン気分良く行かせた。なだめて行っても、モズスーパーフレアの場合は追って味のあるタイプではない(典型的なアメリカ血統の快速型)であることを、最初から理解していたからだ。高松宮記念は疲れもあって状態?の失速なので別にすると、2人が乗ったケースは【3-0-0-0】になる。

 5、6走前と、前回は、若いジョッキーが巧みになだめ、ふつうは理にかなう常識的な逃げ(先行)作戦を取った。少しも落ち度はない。実際、好走はしている。やがては行くだけしかないモズスーパーフレアも、先行抜け出しや、タメ逃げで結果を出せる馬に成長するだろう。だが、現時点では他馬の楽な追走を許してしまうから、勝機は乏しいことになった。

 前回の敗因を、思い切りの良くない(心もち控えた)先行策にあったと改めて結論づけた音無調教師と、所属の松若騎手は、「思い切って行き切る」と同時に、「タメ逃げしては良くない」と再確認したと伝えられる。

 間隔をとったほうがいいタイプなので、北九州記念をステップに選び、プラス26kgで多分に余裕残りだった馬体をハード調教でしぼり、ここまで【3-1-0-0】の中山1200mのスプリンターズSに狙いを定めてきた。

 芝コンディションも微妙に異なれば、相手も異なる。前出の「1分07秒0-1」の逃げ切りを再現できるかどうか、計算通りに運ぶほど甘くない。失速の危険もある。

 ただし、今回の怖いライバルはみんな中山芝1200mの経験がない。モズスーパーフレア=松若風馬の疾風のような快走に注目したい。



競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

1枠1番アレスバローズで勝負だ/スプリンターズS

中山11R スプリンターズSは(1)アレスバローズで勝負だ。前走の北九州記念はスタートでつまずき、4角で大外を回るロスがあった。その状況で0秒4差6着なら悪くない。あらためてG1で通用する力を示した。長くいい脚が使えるタイプではなく、内で脚をためられる1枠1番は願ってもない。しかも隣の枠にダノンスマッシュがおり、この馬を目標にできる利点もある。有力馬の後ろなら下がってくる心配がなく、馬混みでもスムーズに進路は開く。今開催の中山コースは最終週でも時計が速く、外差しの届きにくい馬場。好位の内で脚がたまれば差し切れる。単3000円、複7000円。(ここまでの収支 マイナス14万6200円)






境和樹の穴馬券ネオメソッド

中山11R スプリンターズS(GⅠ)(芝1200m)

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ノーザンダンサー系の復権。今年はそんな血統テーマを掲げたいスプリンターズS。

以前は不振気味だったサンデー系が、馬場改修直後に上位を独占するなど、馬場改修後、傾向を一変させたこのレース。ヒントは同開催の中山芝1200の総合的な成績にあると見ています。

※これから先で掲載する各種データは、全て同年の頭からスプリンターズS前週までの成績になります。

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まずは父サンデー系と中山芝1200の成績から。ご覧のように、馬場改修前の12、13年は、父サンデー系としては比較的低調な成績。スプリンターズSでも結果を残すことはできませんでした(そもそも該当馬の出走が極端に少なかった)。

それが、馬場改修を境に成績が激変します。特に改修初年度の15年は、まるで違う血統かと見まがうほど成績を上げます。結果、スプリンターズSでも掲示板独占という、こちらも一変の結果を残します。

しかし、17年、18年は微妙に成績が落ち着き始めます。これに伴い。スプリンターズSでも目立つ結果を残せなくなります。

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その父サンデー系に代わって台頭するのが、父ミスプロ系。

改修直後は大人しい成績ながら、17、18年は成績がグンとアップ。そして、スプリンターズSでも父サンデー系から覇権を奪うことになります。昨年は、勝ち馬ファインニードルのみならず、13人気3着ラインスピリット(父スウェプトオーヴァーボード)も馬券圏内に送り込みました。

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その2強対決構図に押される形で低迷していた父ノーザンダンサー系。

改修前のスプリンターズSでは穴馬も多く送り込み、同レースにおける重要血統に数えられていたものの、改修後はコース成績そのものが平凡なものとなり、本番であるこのレースでも好成績を残せなくなってしまいます。

これらの結果から、改修後のスプリンターズSは、父サンデー系と父ミスプロ系のVS構造が顕著なものに。実際、私も昨年の予想コラムで「最新のスプリンターズSは、この2系統のどちらを採るかの選択が肝」と述べました。

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ところが、今年は年明けからどうも様相が異なっているように感じます。

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今年は、俄かに父Nダンサー系が復調気配を見せているのです。

年明けから好走馬をコンスタントに送り込み、近年にない好成績をマーク。今開催に入ってもヨークテソーロ(11人気2着)、エスターテ(5人気1着)と、的確に穴馬を馬券圏内に送り込んでいます。

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これまでの成績と比較しても、今年は飛躍的に成績を伸ばしていることが分かります。

スプリンターズSは同年の中山芝1200における血統分布が大きなヒントになる。そのスタンスから、今年は父Nダンサー系の復権に期待してみたくなるところ。

候補馬は

⑪マルターズアポジー
(父ゴスホークケン)

⑫ダイメイプリンセス
(父キングヘイロー)

⑬ミスターメロディ
(父スキャットダディ)

⑭ハッピーアワー
(父ハービンジャー)

ノーザンダンサー系キングヘイロー産駒⑫ダイメイプリンセスに穴の期待を託します。

北九州記念しかり、アイビスSDしかり、この馬はラスト1ハロンで急失速するタイプの前傾戦に強いタイプ。セントウルSのような上がりの速い競馬は向いておらず、急坂の影響で上がりが掛かるスプリンターズSの方がパフォーマンスを上げられるはず(実際、昨年も小差4着)。
キングヘイロー産駒とスプリンターズSといえば13年にマヤノリュウジンが15人気3着。今年の中山芝1200の血統傾向から、その再現があっても不思議ないと見ています。





栗山求さん

中山11R スプリンターズS(G1) 芝1200m・外 OP 定量

◎2ダノンスマッシュ
○4リナーテ
▲8タワーオブロンドン
△7モズスーパーフレア
△13ミスターメロディ
△16ファンタジスト
<見解>
◎ダノンスマッシュは
「ロードカナロア×ハードスパン」という組み合わせ。

父ロードカナロアは
当レース2連覇を含めて
芝1200mのG1を5勝(芝1600mを1勝)した歴史的なスプリンター。

しかし、これまでに産駒が制した8つのG1はすべて1600m以上で、
アーモンドアイ、
サートゥルナーリア、
ステルヴィオなど、
大物産駒はなぜかマイルから中距離を得意としている。

本馬はスプリント路線におけるロードカナロア産駒の代表格で、
京阪杯(G3)、
シルクロードS(G3)、
キーンランドC(G3)と重賞3勝。

スタンダードなロードカナロア産駒は
芝1000~1600mを得意とし、
芝1200mに限れば、2018年以降、種牡馬別勝利数で49勝を挙げ、
ダイワメジャー(32勝)、
キンシャサノキセキ(27勝)を引き離して独走している。

とくにクラスが上がるほど強く、
芝1200mのオープンまたは重賞では
通算30戦11連対(連対率36.7%)と圧倒的。

スプリンターは
トップスピードを持続させるスタミナが必要なので、
血統内にスタミナ血統を取り込んでいることが重要。

母スピニングワイルドキャットは
ハリウッドワイルドキャット(米3歳牝馬チャンピオン)の娘で、
ロベルト4×3という重厚なクロスを持つ。

本馬はスプリンターとして理想的な配合だ。

1番人気で4着と敗れた春の高松宮記念(G1)は、
右回りほど良績がない左回りコースで、
なおか内が伸びる馬場にもかかわらず
終始外を回らされるロスが大きかった。

あれが実力ではない。

今回は初めて走る中山芝コースで、
包まれる懸念のある2番枠に入った。

一方で、右回りコースの芝1400m以下では
過去7戦して[6-1-0-0]とほぼパーフェクトに近い成績を残している。

仕上がり途上だった前走のキーンランドCは、
斤量差が1kgあったとはいえタワーオブロンドンに快勝。

今回は馬の状態もほぼ完璧で、
まともに走ればこのメンバー相手に凡走することは考えづらい。




G1レース22勝の大騎手
安藤勝己さん


◎ ②ダノンスマッシュ
○ ⑧タワーオブロンドン
▲ ④リナーテ
☆ ⑦モズスーパーフレア
△ ⑨ディアンドル
△ ⑮イベリス
△ ⑯ファンタジスト

いよいよ、秋のG1シリーズの開幕やね。楽しみにしてたグランアレグリアとステルヴィオの回避が残念やけど、初っぱなにしてテンション下げとる場合やない。気を取り直して予想に取り組むわ。

問題は2強のどちらがより信頼度が高いか。これは考え方次第なんやけど、安定度ってことならダノンスマッシュに軍配が上がるんやろね。春の高松宮記念は不運やった。内が伸びる馬場で、人気を背負ってるぶん外から早目に動いてった競馬ではさすがに厳しいわ。それでも0秒2差の4着と崩れんかったように、確実に上位には顔を出すタイプ。大外を回って勝ち切った前走(キーンランドC)のレースぶりにはさらなら成長が感じられたしな。いわゆる、軸ってことなら、この馬でええんやないか。

爆発力っていうか、決め脚だけで言えば対抗タワーオブロンドンのほうが上ともできる。つまり展開次第で頭の魅力はあるんやけど、1200mのペースに慣れつつも、中1週だった前走(セントウルS)であんな強い競馬をされると反動のほうが心配になる。すなわち、軸として安全という意味でダノンを本命に取らせてもらった。リナーテは圧倒的な脚はないんやが、確実にいい脚を使うタイプ。晩成型のステイゴールド産駒らしく、5歳秋になってもまだ成長しとる感じがあるで、大きく負けることは考えにくいわな。

展開次第で頭を取る可能性も感じるんはモズスーパーフレアやね。前走の北九州記念は3番手追走から小差4着に踏ん張れとったように、休み明けの内容としては上々やった。自分の競馬ができずに惨敗ってケースももちろん考えられるんやが、今度は松若が何がなんでも行くでしょ。ディアンドルはデビュー戦からスプリント専門に使われとる珍しい馬で、連対パーフェクトと底を見せとらん。今度はメンバーも違うけど、この安定度なら蹴るわけにはいかんやろ。セントウルSで②③着のイベリスとファンタジストも勢いある3歳馬やで、この外枠がかみ合えば改めての圏内突入があるやないかな。






スプリンターズS週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●秋のGI開幕!●

いよいよ開幕する秋のGI戦線。その第一弾は『電撃の6ハロン』と言われる、短距離王決定戦のスプリンターズS。既報通り1週前にGI勝ちのある有力馬の回避が続き、残るGI馬の3頭中の1頭は、そのタイトルは4年前の桜花賞、残る2頭はスプリントGI馬ではあるものの、ともに高松宮記念の勝ち馬で中山芝コースでの好走実績は皆無。そういう経緯もあってか、上位人気はGIタイトルの無い新興勢力、特に1・2番人気は、直近の前哨戦を勝利したタワーオブロンドンとダノンスマッシュに落ち着いている。鞍上的にもルメールと川田騎手、今年のリーディング1・2位のジョッキーなだけに、その分過剰にも売れるのだろう。

ところで、この秋の中山の芝コースは、例年以上に速い時計の決着が続いている。開幕週では京成杯AHで芝マイル戦の日本レコードが飛び出したが、1勝クラスの芝1200mの勝ち時計も1分7秒2と破格の好タイムを計時。その絶好馬場が、普通は週を追うごとに悪くなるのだが、2週目に雨があったものの3週目の先週の準オープンの勝ち時計が1分7秒6、まだまだ快速馬場と言っていいだろう。

今週の天気予報ではややお湿りがある様だが、そこまで多くは降らない雰囲気、となればスプリンターズSも好時計での決着になりそうだ。

そんな中で注目してみたいのは…

モズスーパーフレアが面白い。

中山芝1200mは4回走って3勝2着1回のほぼパーフェクトの成績。しかも全てハナを切り、勝った3つのレースの勝ち時計は1分7秒0が2回と1分7秒1という好時計。斤量云々は多少なりともあるが、高速中山芝コースが得意な舞台であることに間違い無いだろう。

そもそも、春のスプリントGI高松宮記念では前述のダノンスマッシュと人気を分けた存在だが、その実績からは、本気の狙いは秋のこの舞台に思えてならない。

実際、前走の北九州記念では、成長分があったとしても増え過ぎに思えるプラス26キロという大幅馬体増。如何にも次を見据えた仕上げだった。それでも、直線では一瞬抜け出そうかという見せ場十分の内容、力を付けている。

ひと叩きした今回、その大幅馬体増もあってか中間は中味の濃い調教を積んできている。

鞍上は若手の松若騎手。まだGIタイトルは無いものの、JRA重賞6勝、まもなく通算300勝に届く同世代では一番の活躍を見せている若手のホープ。自厩舎の馬でのGI挑戦とあって、思いも強い。

その自厩舎である音無厩舎は、先週はオールカマーではスティッフェリオで3強を撃破し、土曜の阪神ではビックリシタナモーで馬連万馬券の波乱を演出、さらには月曜日の交流重賞日本TV杯ではクリソベリルが人気に応える圧勝、直近で最も勢いのある厩舎と言っていいだろう。

モズスーパーフレア、いろいろな面で注目してみたくなる1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ベテランの勢い●

今年から降級制度が廃止となり、その恩恵をもっとも受けたのが3歳勢。

というのも、古馬と対戦する3歳は斤量面で2~3キロ軽いため、どのクラスでも3歳勢が活躍。

今年のスプリンターズSにも5頭が出走。

中でも注目したいのが、ノーワンとハッピーアワー。

この2頭は特別登録が行われる2週間前の時点では補欠2~4番手だったが、回避が出たため登録の時点で、ノーワンは出走可能となり、ハッピーアワーは補欠2番手まで繰り上がっていた。

さらに、直前になって2頭の回避が出たため、ハッピーアワーも出走可能となったのだ。

補欠濃厚だったので鞍上が未定だった2頭は、空いている騎手の中からベテランを選択。

2週連続の重賞制覇で存在感を示す横山典騎手と、全盛期には及ばないが関東リーディングで上位に奮起している内田騎手がそれぞれの手綱を取る。

実績面では劣る2頭ではあるが、53キロの斤量とベテランの勢いがあれば、もしかしたらがあるかも、しれない。


【競馬場から見た推奨馬券】

久しぶりのGI。何とかパンパンの良馬場でスピード王を決めてほしいが、微妙。
降っても午後っぽいが、こればかりは神のみぞ知るってやつ。
スプリンターズSは、勝負できそうなレース。それまでに何とか資金を増やそうとするのか、それともじっと我慢して機を待つのか、それはそれで勝負。あなたはどちら派。自分は我慢する方かな…。

日曜はめぼしいレースが見当たらず、GI一本に絞ろうかと思ったが、中山8Rだけはちょっと食指が動く。ここで少し資金を増やしたい。
狙い馬は8番デットアヘッド。芝での2戦は全くふるわなかったが、前走のダート初戦は強かった。出遅れたが、馬なりで向正面では先行争いに加わり、抑え切れない手応えで4角先頭。そこから更に突き放したが、まだまだ余力がありそうだった。勝ち時計も水準よりも速く、手応え的にもっと詰まりそう。
印象としては、上のクラスでペースが上がった方が競馬がしやすそうに見えた。
手薄なこのメンバーなら、昇級でもチャンスは十分にある。

単勝 8
馬連 1-8 5-8
3連複 1-5-8

自信度 B


有力どころが揃って使っていたキーンランドCを検証してみたい。
まずは勝ったダノンスマッシュ。臨戦過程としては、禁止薬物事件のせいで除外の憂き目に会ってぶっつけ。仕上がっていたようには見えたが、万全ではなかったはず。
それでも枠なりに外を回り、4角でも少し張り出される厳しい競馬での勝利。
臨戦過程、コース取りを考えると、着差以上に他馬との力の差があると感じさせるものであった。
今年は北海道も暑かっただけに、夏場に一戦しか使っていないことも加点材料。
あえて減点材料を探せば、平坦コースに実績が集中していること。急坂のある中山が初めてという点が気がかり。

2着のタワーオブロンドンは、コース取りが良くロスの少ない競馬。休養明け3戦目で、ぶっつけのダノンに見劣ったのは頂けない。しかも暑い時季に、更にセントウルスSも使っており、そろそろ疲れが心配。
ただそのセントウルスが圧巻。全く他馬
を問題にしない楽勝。しかも中山に似た形態の阪神で、最後の坂で一気に差を広げた点が凄い。セントウルス組に負けるイメージは全く湧いてこない。坂のあるコースの適性は高そう。問題は激走の反動と、暑い時季の疲れがあるかどうかだ。

3着リナーテは、ダノンをマークするような競馬。これも外を回ったが、ダノンよりは幾らかロスは少ない。それでもコース取り、ゴール前の勢いから2着のタワーより内容はあった。ただ、この馬もローカル色が濃く、中山、阪神の実績が皆無。
UHB賞を使っての臨戦過程でもあっただけに、ダノンを逆転することは考えづらい。

結論としては、このGI一本にローテーションを定められてきたダノンスマッシュを軸とするのが妥当。坂を苦にして何かに足元をすくわれれることはあっても、大崩れは考えづらい。

妙味があるのは、モズスーパーフレア。関西馬ながら中山がベストコース。荒れた馬場状態ながら、32秒3で逃げて押し切ったオーシャンSが優秀で、かなりの中山巧者だ。北九州記念は自分の型に持ち込めなかったが、それにしては渋太さが目を引いた。リフレッシュ効果が大きかったに違いない。無理やりハナに行かなかった点にも好感が持てる。いかにも叩き台のレースをした印象で、今回に賭ける意気込みが伝わってきた。
一叩きして、ベストの中山。そして今回はハナが叩けそうな組み合わせ。臨戦過程、コース適性も、この馬が一番。

馬連 2-7
3連単 2と7の2頭軸マルチ
1.4.8が相手

自信度 B





優馬

重賞データ攻略
スプリンターズS


 今年、2度のレコード勝ちを記録したタワーオブロンドンや、それを破ったダノンスマッシュ、そして春のスプリント王ミスターメロディなどが上位を形成。「最速」の称号はどの馬に?

鍵を握るサマーシリーズ
 秋の短距離王決定戦、スプリンターズSはサマースプリントシリーズの延長線上にあるといっても過言ではなく、過去10年の1~3着馬30頭中22頭までが「前走でサマーシリーズのいずれかに出走」していた馬。1~3着馬のサマーシリーズ平均出走数は「1.23走」であり、内訳は以下の通り。

スプリンターズS1~3着馬のサマーシリーズ出走数(過去10年)
不出走 8頭
1走 12頭
2走 5頭
3走 5頭
4走以上 0頭

 1着馬の平均出走数は1.0走、2着馬は1.1走、3着馬は1.6走となっており、特に1着馬は10頭中6頭が1走のみの馬。また、サマーシリーズ王者が過去10年で〔0.1.2.6〕となっているが、これはサマーシリーズ平均出走数とも重なる数字とも言えるだろう。
 今年のサマースプリントシリーズ王者のタワーオブロンドンだが、函館SS→キーンランドC→セントウルSと、3戦を消化。キーンランドCからセントウルSへは中1週と日程が厳しいためか、この臨戦過程で馬券に絡んだ馬は過去10年間で皆無。狙いづらい人気馬になりそう。

短距離王の逆襲に期待
 狙いはやはりサマーシリーズを1戦だけ使ったグループ。この組で馬券に絡んだ12頭のうち、10頭までが前走でキーンランドCかセントウルSを使っていた。中でも注目は春のスプリント王ミスターメロディ。過去10年、同年の高松宮記念勝ち馬は〔3.2.0.3〕と上々の成績をマーク。

セントウルSから臨んだ同年の高松宮記念馬(過去10年)
2009年 ローレルゲレイロ セントウルS14着→スプリンターズS1着
2012年 カレンチャン セントウルS4着→スプリンターズS2着
2013年 ロードカナロア セントウルS2着→スプリンターズS1着
2016年 ビッグアーサー セントウルS1着→スプリンターズS12着
2018年 ファインニードル セントウルS1着→スプリンターズS1着

 前走のセントウルSでよもやの大敗を喫したミスターメロディだが、心配する必要はない。同様の臨戦過程だった過去の高松宮記念勝ち馬は5頭中4頭がセントウルSよりも着順を上げて連対か連勝(例外のビッグアーサーは本番で前が壁だったため参考外とも言えるか)。同馬の鞍上はそのビッグアーサーと同じ福永騎手。悲劇は繰り返させないはず。

特注馬
ミスターメロディ
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