水上学の血統トレジャーハンティング

【秋華賞】ただ無事に

【今週のポイント】
桜花賞馬、オークス馬不在の秋華賞。2002年、ファインモーションが勝った年以来17年ぶりというかなり珍しいケースである。ただ、ファインモーションは遅れたデビュー以来無敗で突っ走り断然の1番人気、そして2着サクラヴィクトリアは、3歳1月の時点で重賞掲示板があり、川崎の関東オークスを勝つという変わった戦績ながら、賞金面では春の時点でオープン馬ではあった。

2017年は、桜花賞馬レーヌミノルの出走はあったが、10番人気とかなり軽視されており、実質は桜花賞オークス馬共に不在の色が濃かった。勝ったのはディアドラ、2着リスグラシュー、3着モズカッチャンと、桜花賞やオークスで上位に入った経験のある馬が上位を独占した。

こういう年はとかく上がり馬に目がいくものだが、破格のパフォーマンスで急成長している馬を除けば、意外と春の実績馬の壁は高い。今年はなおさらそうで、牝馬も牡馬も、春に重賞実績のない馬が夏に上がってきたというケースは、秋のトライアル戦線で苦杯をなめている。

何より今年の場合は、台風19号が開催を直撃しそう。私見ながら日曜京都はどうやら開催は出来そうな感じだが、かなりの道悪は必至だし、関東は開催が危ぶまれる。前述のようにいろいろ御託は並べてみたものの、とにかくまずは無事に開催が行われることを祈るのみだ。

★土曜京都11R 長岡京S
◎本命馬 インビジブルレイズ 7番人気5着
前半は好ポジションも、そこから位置取りがどんどん悪くなる。速い馬場で速さ負けしてしまったのだろう。最後盛り返してきただけに惜しい。

$お宝馬 クライムメジャー 5番人気9着
それほど速いペースで逃げたわけではなかったが、ピッタリ付かれて直線は一杯。ブリンカーも逆効果になってしまったか。

★日曜京都11R 京都大賞典(G2)
◎本命馬 グローリーヴェイズ 1番人気6着
確かに再三不利は受けたが、休み明けでかなりカリカリしていた。終始折り合いを欠いた感があり、いわゆる「ガス抜き」になりそうなレースで終わった。次走は巻き返しそう。

$お宝馬 ノーブルマーズ 4番人気4着
思ったより人気に。少し寄られて下がり気味だったものの、内をそつなく回る競馬ができた。決め手負けは仕方なく、力は出せている。

【次回の狙い馬】
土曜 東京9R 6着
レッドルチア
スタート出負けし、後方から3角過ぎ、手応えがありインを上昇開始。しかしそこで前がドン詰まりになり、外へ切り替える不利。最後まで伸びており、まともに捌けていれば3着争いだったはず。次走スムーズなら。

日曜 京都4R 3着
エイシンガネーシャ
ゲートはボコッと出て、終始砂を被るキツイ位置に。それでもジワジワ上昇し、直線もシッカリ伸びた。これなら次走はチャンス大。




調教Gメン研究所・井内利彰

【秋華賞追い切り】人気薄にも好調馬多数!出走予定馬の状態を徹底解説!

判断難しく、迷いに迷う秋華賞


 今週の心配事はなんといっても台風。先日被害を受けたばかりの関東、千葉に再び大きな台風が向かうとなれば、本当に心配です。そんな中、競馬の開催を心配するのはどうだろうと思ったりもしますが、競馬を楽しみにしてくれているファンのこと、そしてそれに携わる者としては、やっぱり開催のことが心配です。

 ただ、こればかりはどうしようもないこと。9日は秋華賞に向けた最終追い切りが次々に行われました。人気上位がしっかりと動けていたことはもちろんですが、それ以上に気になるのが、人気薄の好調さ。雨の影響がどの程度なのかも予測不能ですから、迷いに迷う秋華賞となりそうです。


【秋華賞/ダノンファンタジー】
 前走ローズSはクビ差の接戦を制して、レコード勝ち。休み明けから動ける気性、調教量ということもあって、きっちり結果を残しました。正直、その反動がある、ないに関しては見た目には分かりません。ただ、追い切りを進めていく過程としては、中3週という間隔が詰まるローテーションということもあって、追い切りの開始や本数はごく標準です。

 最終追い切りはいつも通りのCW。川田将雅騎手が跨ったのも同じですが、違ったのはキャンターを行ってから、追い切った点。いつもなら、3コーナーから入場してすぐに追い切りですが、今回はキャンターで1周してからの追い切り。動き自体は前走時と同じように、3コーナーあたりで頭を上げましたが、それ以外はスムーズ。時計は4F51.9~3F36.8~1F11.9秒と速かったですし、数字やラップはこれまでと違った点はありません。


【秋華賞/クロノジェネシス】
 ぶっつけ本番という形になりますが、追い切り本数は入念にこなしています。ただ、春と違うのは、CWの併せ馬でゴール前をシュッと抜けてくる機敏さがないように見える点。2週前追い切りからそれを感じていて、1週前も同じでした。この変化については、斉藤崇史調教師からもいろいろとお聞きしているのですが、見ているだけではなんとも判断が難しいところです。

 そして、最終追い切りもシュッと抜けてくる動きではありませんでした。追い切り直後に斉藤調教師が騎乗した北村友一騎手のコメントを教えてくれましたが、その内容を聞いて、一連の動きに納得ができました。道中の雰囲気は先週よりもかなり良かったですし、時計は6F82.6~5F67.6~4F52.8~3F38.5~1F11.8秒。休み明けだからと割り引くところはないと思います。


【秋華賞/エスポワール】
 1週前追い切りは今回手綱を握る、A.シュタルケ騎手が跨ってのCW3頭併せでしたが、最後の直線に向いてから手前を替えることなく、あまりスピードに乗らないまま、併せ馬は遅れたという形でした。前走時の1週前追い切りではしっかりと動けていたので、それを考えると、少し不安な動きだったと思います。

 最終追い切りは坂路。これも前走と同じですが、違うのは2F時計。2F24.8秒だった前走に対して、今回は2F25.5秒。前走は12.4秒の持続ラップでしたが、今回は12.6秒から12.9秒と減速するラップでした。調教内容に関しては、減点となる部分は多い今回ですが、雨が降る馬場はこれまでの経験からプラスになるとは思います。


【秋華賞/ビーチサンバ】
 前走は反省すべき低評価にしましたが、最終追い切り場所がCWだった点も疑っていました。ただ、それが今回の上昇に繋がっているような気がして、非常にいい感じで推進力と重心の低さを生んでいます。それは1週前追い切りに感じたことでしたが、最終追い切りでは、よりそれを感じます。

 CWで単走という内容でしたが、時計が6F82.1~5F66.2~4F51.6~3F37.7~1F12.5秒。この時計を聞いた大江祐輔調教助手が「思っていたよりも2秒くらい速いですね。それだけ動けたのかな」と騎乗した感触とのすり合わせをしていましたが、こちらから見ていても、速い時計が出ているようには見えません。それだけ推進力があって、重心の低い走りということだと思いますし、今回は確実に前走以上ですし、印も打ちます。


【秋華賞/シャドウディーヴァ】
 前走ローズSは美浦からの輸送でレース。その後は栗東に滞在して、調整されていますが、安田隆行厩舎の集団とともに行動することが多く、すぐに環境にも慣れたように見えました。1週前追い切りはその安田厩舎とCWでの併せ馬でしたが、非常にいい動き。時計も速く、滞在しているからこその負荷だったように思います。

 最終追い切りはCWコースで松山弘平騎手が跨って、単走だったと思います。思います、というのは、周囲に安達昭夫厩舎の馬がいて、それと併せるような形でしたが、意図したものだったかどうかは確認ができていません。これを追い抜いて、追い抜かれてという道中でしたが、最後は楽な手応えで追い抜いてフィニッシュ。スピードの出し入れがあって、時計は6F82.7~5F67.7~4F52.7~3F38.3~1F11.6秒なら、本当に素晴らしい動きです。


◆次走要注意

・10/6 3歳上2勝クラス【モズダディー】(3人1着)

 レース間隔があいたこともありますが、追い切り本数が少ない状態での勝利。それでいながら、マイルの持ち時計を更新したあたりにまだ成長している印象を受けます。酒井学騎手との相性も抜群ですし、持ち時計はもっと詰まるでしょう。

[メモ登録用コメント] [マイル]最終追い切りラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・菊花賞【ユニコーンライオン】
 1週前追い切り。岩田康誠騎手が跨っていましたが、3頭併せの最内からしっかりと伸びてくる動きは前走時よりも力強く感じました。矢作芳人調教師は距離に自信を持っていますし、いろんな条件が揃えば、G1で好走しても不思議ではない状態です。




栗山求コラム「血統の裏庭」

​秋華賞(G1)血統的考察

​ 先週の毎日王冠(G2)は
◎ダノンキングリー(1番人気)が出遅れをものともせず大外から差し切った。

昨年の優勝馬○アエロリット(2番人気)が2着。

このあと天皇賞・秋(G1)へ進むとなれば
アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ダノンプレミアムと対決するはずだったが、
どうやらマイルチャンピオンシップ(G1)に直行するようだ。

天皇賞・秋は同馬主のダノンプレミアムで勝てるということなのか、
3歳馬に消耗の激しいレースを経験させるのを避けたのか、
マイラーとしての適性を考えてのものなのか、
そのあたりの事情は分からない。

2000mは守備範囲だが、
母方にはスピード馬が並んでいるので、1600mのほうが向いている可能性はある。

さて、今週は秋華賞(G1・芝2000m)。

桜花賞馬グランアレグリア、オークス馬ラブズオンリーユーが出走してこなかったので、
前哨戦のローズS(G2)をレコード勝ちした
ダノンファンタジーが1番人気に推されることになりそうだ。


【ダノンファンタジー】

昨年暮れに阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を勝って2歳牝馬チャンピオンとなったものの、
桜花賞(G1)は4着、オークス(G1)は5着と馬券に絡めなかった。

桜花賞は勝ったグランアレグリアにただ一頭真っ向勝負を挑んだため
最後に垂れてしまった。

オークスは距離が長かった。

夏の間に立て直した成果をローズSでしっかり出すことができた。

「ディープインパクト×ノットフォーセール」という組み合わせ。

母ライフフォーセールはアルゼンチン産で、同国で通算10戦8勝の成績を残した名牝。

3歳時にダート2000mとダート2200mのG1を勝っているが、
どちらもスローペースだったので、
これがベストディスタンスだったかといえば何ともいえないところ。

3歳以降ではダート1600mのG2を2勝している。

母の父ノットフォーセールはアルゼンチンで芝1000mのG1を勝ったが、
産駒はスプリンターにとどまらず距離的な融通性がある。

父ディープインパクトは
アルゼンチン血統の繁殖牝馬との間にサトノダイヤモンドやマカヒキを出している。

このレースにも出走しているカレンブーケドールは母がチリ産馬で、
南米系の血統と比較的相性がいい。

回転の速いフットワークなので小回りコースは問題なさそう。

2000mは守備範囲だが、スピードが身上だけに、
どちらかといえば1800mのほうがいいタイプではないか。


【クロノジェネシス】

デビュー以来6戦、一度も馬券圏内を外していない。

一方で、G1レースでは2、3、3着と勝ち切れない。

今回はオークス3着以来の実戦となる。

「バゴ×クロフネ」という組み合わせで、
ノームコア(ヴィクトリアマイル)、ハピネスダンサー(マーメイドS-5着)などの半妹。

母クロノロジストは現役時代2戦1勝。

2代母インディスユニゾンは名牝フサイチエアデール(重賞4勝)の全妹にあたる。

クロノロジストは繁殖牝馬として優秀で、
これまでJRAで走った8頭中7頭が勝ち上がり、
上記のノームコアがG1を勝っている。

父バゴは凱旋門賞馬で、
ビッグウィーク(菊花賞)、クリスマス(函館2歳S)、
オウケンサクラ(フラワーC)、タガノアザガル(ファルコンS)、
コマノインパルス(京成杯)などの父。

決め手の甘さが見られるバゴ産駒のなかで、本馬は例外的な存在といえる。

楽勝だったデビュー戦とハイペースの2400m戦だったオークスを除けば、
上がり3ハロンは32秒5、33秒9、33秒1、32秒9と鋭い切れ味を発揮している。

ミスタープロスペクター4×4、ヘイロー5×4で、
スピード豊かなファミリーに属しており、
父が凱旋門賞馬とはいえ2400m向きではない。

1600~2000mがベスト。

今回はオークスよりも条件は好転する。

あとはぶっつけで体調面がどうか。


【コントラチェック】

オークス9着からの巻き返しを図る。

前々走のフラワーCの内容は優秀で、
翌日のスプリングSと比較すると、1000mの通過はフラワーCが60秒5で、
スプリングS(60秒0)よりも0秒5遅かったにもかかわらず、
勝ち時計はフラワーCが0秒4速かった。

内容的に遜色ないどころか上回っている。

「ディープインパクト×ホーリング」という組み合わせで、
京王杯スプリングC(G2)をレコード勝ちしたムーンクエイク(父アドマイヤムーン)の半妹、
重賞を3勝したバウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)の4分の3妹にあたる良血。

母の父ホーリングは欧州10ハロン路線で名を挙げた名中距離馬で、
英インターナショナルS、エクリプスS(それぞれ2回)を含め
英仏で5つのG1を制覇した。

気のいいタイプで、逃げるか2~3番手につけて勝負どころでスパートして押し切るという、
弾丸をイメージさせるような馬だった。

本馬とその兄弟にはそうした特徴がよく表れている。

母方にフェアリーキングを持つディープインパクト産駒はニックスで、
ハープスター(阪神JF、桜花賞)、ジュールポレール(ヴィクトリアマイル)など多くの活躍馬が出ている。

先に行って粘り強い脚質だけに、中山芝コースにおける兄弟姉妹の成績は抜群。

連対率は61.9%に達する。

同じく小回りコースである京都内回り芝2000mの成績は[1-0-1-2]。

サンプルは少ないが悪くない。

4分の3姉バウンスシャッセは2014年の秋華賞に出走し、7着と敗れているが、
2桁着順を続けたあとで7番人気だった。

絶好調だったとはいいがたい。

気が勝ったタイプなので休み明けはむしろ合っている。

フラワーCの競馬ができれば勝ち負けに持ち込めるだろう。


【カレンブーケドール】

「ディープインパクト×スキャットダディ」という組み合わせ。

母ソラリアは南米チリ産で、
牝馬ながら同国のダービーを含めて3つのG1を制覇し、年度代表馬に選ばれた女傑。

日本での初めての種付けでディープインパクトを選択し、本馬を産んだ。

繁殖牝馬としても高い資質を備えている。

前走のオークス(G1)は積極策で直線先頭に立ち、
勝ったラブズオンリーユーからクビ差の2着。

馬場コンディションが良かったとはいえ
走破時計は2分22秒8と従来のオークスレコードを更新するものだった。


ディープインパクト産駒は秋華賞を過去4勝(2着3回)。

レース実績が素晴らしい。

京都芝内回りコースだけに前に行ける脚質なのもいい。

ヴィルシーナやミッキーチャームのように
こうした脚質のディープインパクト産駒は高確率で馬券に絡んでいる。

前走の紫苑S(G3)は3着に敗れたが、
状態は七分程度で本番への叩き台という雰囲気だった。

今回は一度使った上積みが大きく、本来の能力を発揮できるはずだ。

オークスのレース内容はきわめて優秀で、
能力の上限が高いので甘く見るのは禁物。


【エスポワール】

「オルフェーヴル×シンボリクリスエス」という組み合わせ。

半兄に青葉賞(G2)を好タイムで制したアドミラブル(父ディープインパクト)がいる。

同馬は非凡な能力の持ち主で、日本ダービーを取りこぼした感が強く、
屈腱炎にならなければG1を勝っていた可能性が高かったのではないかと思われる。

父がオルフェーヴルに替わった本馬は、
前走のシンガポールターフクラブ賞(2勝クラス・芝2000m)を4馬身差で圧勝した。

このレースは重馬場だった。

オルフェーヴル産駒のパワーを受け継いでいるので、
台風で馬場が悪化すれば一発の可能性は十分考えられる。


調教の動きなどを加味しつつ、週末に最終結論を出したい。







【秋華賞】美浦・栗東レポート

【秋華賞】美浦レポート~カレンブーケドール(国枝栄調教師)

カレンブーケドールについて国枝栄調教師

(前走の紫苑Sを振り返って)
「トライアルで人気も背負っていましたからオークスとは違う立場でしたし、ちょっとレースとしては厳しかったですね。そんななかでの僅差3着、これからが楽しみになる競馬をしてくれたのでよかったです」

(中4週。中間の調整は)
「使ったあと、馬の雰囲気がぐんと良くなってきました。坂路主体の調整で、体もふっくらしているし馬も落ち着いていますから、いいと思います」

(今朝の坂路での最終追い切りについて)
「先週ある程度やりましたが、まだ余裕もありそうでしたから、終い重点で行いました。前に行った併走馬がいい動きをしていたので並ぶのは厳しそうでしたが、並んでからは良かったと思います」

(夏を越して、馬の成長や変化は)
「落ち着きも出てきていますし、体の張りもぐんと良くなっているので、成長を感じます」

(国枝師は秋華賞を2勝。京都2000メートルのポイントは)
「アパパネやアーモンドアイはレベルの高い馬でしたからね。やはり、うまく立ち回らなければいけないというのはあると思います。津村騎手にうまく判断してやってもらいたいです。ある程度のポジションを取って、どこでゴーサインを出すかというところになると思います。あとは馬場状態ですね」

(台風の接近で道悪も予想されるが)
「うーん、なんとも言えないですね。未知数といいますか。条件はどの馬も一緒ですからね。馬場が悪いところでもうまく立ち回ってほしいです」

(今年の秋華賞は桜花賞馬もオークス馬も不在)
「オークスでいい競馬ができましたから、それが伊達ではなかったということを見せてもらいたいです。順調に調教をこなすことができ、あとは本番を待つだけ。最後の一冠を目指したいと思います」


カレンブーケドールについて津村明秀騎手

(今朝の最終追い切りについて)
「先生からは『時計は気にせずに終いの反応だけ確認しておいてくれ』とのことだったので、そのとおりにやりました。一度レースを使って、脚の出などスムーズになったところがたくさんあったので、好感触を得られました」

(前走との比較について)
「前回は、休み明けを一回叩いたほうが良くなるだろうというデキだったので、そのとおり体調が上向いていると思います」

(前走の紫苑Sを振り返って)
「一歩目でトモを落としてしまいました。それがあったのでリカバリーするために思っていたより出していく形になり、その分、道中は少し噛んでしまう形で、ロスの多い競馬でした。それでも僅差の3着と、力のあるところは見せてくれました」

(夏を越して成長したところは)
「前回の調教のときも思ったことですが、トモの力の入り方とか筋肉の付き方がだいぶ成長しているという感触を得られました。一戦一戦、成長していると思います」

(秋華賞に向けて)
「もともと競馬は上手な馬ですから、内回りの2000メートルもさほど気にしていません。枠順が出てから決めますが、どんな競馬でも対応してくれると思います。それほど後ろから行くことにはならないだろうし、いい位置で進めたいです」

(この馬のセールスポイント)
「真面目で勝負根性のある馬です。最後まで『勝ちたい』という気持ちのある馬で、そこがいいところです。オークスのときも併せてからいい根性を見せてくれましたから、そういう形になれば理想ですし、そういう流れになるといいですね」

(自身29回目のGI騎乗で初制覇が懸かる)
「GIに乗るたびに『チャンスが無いということは無い』と思っています。今回は特に、ある程度人気にもなると思うので、ビッグチャンスだと思っています」

(意気込みを)
「とはいえまだ重賞も勝っていない馬ですから、チャレンジャーの気持ちで挑んで、もちろん勝利を目指してがんばります。応援よろしくお願いします」


【秋華賞】美浦レポート~サトノダムゼル

サトノダムゼルについて上原佑紀調教助手

(今朝の最終追い切りについて)
「コンスタントにレースを使っていて、強い調教は必要ないということで、反応の確認とまっすぐ走れているかどうかの確認をメインに行いました。ウォーミングアップで少し時計が速くなってしまったので、そのぶん一段階時計を落としましたが、追い切り自体は終いの反応も良く、いい内容だったと思います」

(水曜の追い切りになった理由について)
「台風の影響を見ながらですが、金曜に輸送する可能性も視野に入れつつ、明日以降の状態をしっかり把握したいということで今日追い切りました」

(現在の状態は)
「状態はとても良く、前走からの馬体の回復もスムーズで、昨日の時点で馬体重も前走の前よりも増えていて、毛ヅヤなども良化している感じです」

(ここまで3戦3勝、レースぶりの印象について)
「3回とも違う競馬場で、デビュー戦は少し出遅れて後ろからの競馬になりましたが、ここ2戦は先行していて自在性があるという印象を受けています。2回続けてミルコ・デムーロ騎手が乗ってくれていますが『非常に乗りやすい』とのことで、そのあたりは武器なのかなと思います」

(デビューが6月23日、厩舎としても苦労したのでは)
「血統的にも非常に期待していた馬ですが、もともと体質があまり強くはなかったので慎重に進めてきました。7月30日に入厩してからはずっと在厩調整で、馬の近くで細かい状態を把握しながら調整を進めてきて、レースでも結果が出ているので、このまま順調にレース当日を迎えたいという思いです」

(デビューしてからここまで、馬の変化や成長は)
「入厩した当初は体質の弱さを見せるところがありましたが、レースを使いながら体質が強化されている印象を受けていて、今は馬体もしっかりしてきて精神的にも落ち着いています。体質の強化を大きく感じています」

(レースへ向けて、好走のポイントは)
「操作性の高さがこの馬のストロングポイントであるとおもうので、自在性を生かしていいポジションを取ってほしいです。また、相手は一気に強化されますが、この馬もポテンシャルは相当なものがあると僕たちも思っていますから、強い相手と戦うことで能力を引き出してもらえればと思っています」

(馬場悪化はこの馬にとってどうか)
「3戦のうち2戦は重馬場をクリアしていますし、内容も悪くないので、重馬場自体はこの馬にとってマイナスではないと思います」

(意気込みを)
「3戦無敗でまだ底を見せていないのが最大の魅力です。僕たちも秋華賞本番でどういった競馬をしてくれるのか非常に楽しみにしています。ファンの皆さんも、どんなパフォーマンスをするのか期待して応援していただければと思います」


【秋華賞】美浦レポート~コントラチェック

コントラチェックについて藤沢和雄調教師

(今朝の最終追い切りについて)
「それほど大きな馬ではないので調整は楽でした。気のいい馬で、関西への輸送もありますから、いつもなりにそれほど速くない時計で、坂路で調整しました。いつも動きはいい馬です」

(オークス以来のレースとなる)
「オークスではレース後に騎手から『少し距離が長いのではないか』という話がありました。休み明けですが坂路で十分乗り込んでいますから問題ないと思います」

(夏を越しての成長は)
「3歳の秋ですが、そんなに落ち着いたという感じはありませんが年齢に相応しい気配になってきていると思います」

(京都への輸送は)
「2歳の早いうちからレースに使っていて、牧場から函館、札幌と行っていますし、輸送に関しては全く問題ないと思っています」

(京都内回り2000メートルという舞台について)
「中山で上手な競馬をしていますからね。おそらく京都には対応できると思います」

(これまで3勝はすべて逃げ切りだが?)
「下級条件のレースなどではハナに行って勝ちましたが、このクラスになると速い馬がたくさんいますからね。好位からになっても問題はないと思います」

(馬場が渋った場合は)
「気のいい馬で、前向きな面がありますから、そのあたりも問題ないと思います」

(意気込みを)
「オークスのときはずいぶん応援していただきましたが、スタートも良くなく途中で引っかかったりとちぐはぐな競馬になってしまいました。今回は頑張れると思うので、また応援してください」


【秋華賞】美浦レポート~シェーングランツ

シェーングランツについて藤沢和雄調教師

(ここまでの調整について)
「オークス以来で、厩舎に戻ってから1ヶ月くらいとなります。徐々に、今週に向けて坂路で順調に調整してきました。春から比べると馬がずいぶんとたくましくなってきました。もともとおっとりしていて、前半もたつくところはあったのですが、体がずいぶん立派になってきたので、また違う競馬をしてくれるのではないかと楽しみにしています」

(春のクラシック2戦を振り返って)
「前半に行き脚がつかず後方からの競馬になって、そのぶんロスなどもありました。今はたくましくなったぶん、前半でハンデになるほど置かれないと思います」

(オークスからの直行となるが)
「オークスの後は疲れがみられたのでゆっくり休養しました。乗り出しも遅かったのですが牧場で1ヶ月ほど乗って、厩舎に戻ってからも順調に調整しています」

(意気込みを)
「早いうちから期待していた馬なのですが、体を持て余しているところがありました。ずいぶんとたくましくなってきて、秋、また来年へと楽しみになってきました。応援してください」


【秋華賞】栗東レポート~クロノジェネシス

◎クロノジェネシスについて、斉藤崇史調教師

・(春のクラシックは)大崩れせずに、結果は3着でしたが良く頑張ってくれました。デビュー前から期待して能力通り走ってくれましたが結果だけ出せなかったのが申し訳ない気持ちです。GIになると展開や枠順に左右される面がありますし、馬自体も若いところがありましたから秋に改めて頑張ろうと思っています。

・(セールスポイントは)最後の瞬発力ですね。切れ味といいスピードを持っています。そこを生かしたいですね。

・(中間は)オークス後、北海道のノーザンファームでゆっくり過ごして9月4日にトレセンに戻ってきました。馬自体は身体も大きくなって気持ちも随分ゆとりをもって帰ってきたので良い夏を過ごせたと思っています。

・(秋華賞直行の経緯は)秋華賞の後はエリザベス女王杯をと(オーナーサイドから)伺っていますのでトライアル含めて3戦いくのは、ちょっとこの馬にはタフだろうという判断です。でも休み明けを走らない馬では無いので、このプランとなりました。

・(一週前追い切りは)二週前までは厩舎所属の団野騎手が乗って調教をつけていましたが、ちょっと休み明けの分か動きも重たく、もたもたする部分もありました。ですから北村騎手に体調を上げておくように、息を整えるようにオーダーしました。まだ少し重苦しさは残るかなという印象がありました。

・(今週の追い切りは)先週の時点で並びに行くまでは速いけど、そこから横の馬(の位置に)に合わしてくる感じということで、今週は終いしっかり動ける馬を置いてそれについていかせる感じで、クロノジェネシス自身も伸びるような感じで終わりたいと思っていました。横の馬に合わせているところは変わりませんでしたが、スピードが上がっている分、フォームも良くなってきていましたし、息づかいも先週より上がってきていたので、いい追い切りが出来たのではないかと思います。

・春は身体もギリギリでどうやって調教しようかとか、追い切りをやりながらどこで楽をさせてということを考えながらやっていましたが、今回に関しては身体もゆとりがありますし、気持ちも随分リラックスしているので、普通の調教が毎日出来るというのが春と秋の大きな違いです。

・オークスとかを使っていたころには及びませんが、8割ぐらいの出来にはあると思いますし、競馬に行ってしっかり走れる状態にはあると思います。

・(京都内回り2000mは)器用にレースをしてくれる馬です。小倉で勝ったりと小回りでも大丈夫な馬なので、上手に競馬をしてくれると思います。枠は極端でなければと思います。

・(重馬場は)今の京都は芝の状態も良いので、渋ってもこなしてくれるのではと思います。

・今回、クラシックホースはいませんが、まだまだ強い馬がいますので、最後の一冠を取れるように頑張ってきたので、いい結果につながればと思っています。


◎クロノジェネシスについて、北村友一騎手

・(春のクラシックは)常に一生懸命走ってくれる馬で、頑張ってくれたと思います。ですから、あと一歩何が足りなかったのか......難しいですね。馬の良さは見せてくれたレースでした。

・(夏を越えて)身体も大きくなっていますし、メンタル面もリフレッシュされている感じがします。この点はプラス材料です。

・春に桜花賞、オークスと使っているときから感じていたことなのですが、追い切りの感じが2歳の時のようなガムシャラに走るということが無くなってきて、いろんな意味で賢くなって加減をするような感じがあります。

・(使い出して)ここまで間隔が開いたことが無いですし、それがレースに向かっていく過程で100%プラスなのかというと、正直分からない部分が大きいです。

・(京都競馬場内回り2000mについて)メンタルがリセットされたこともあり、すごく調教では乗りやすくなっています。春先はカーッとなる部分がありましたが、今は落ち着いて走れて、自在に操れる感じがあります。クロノジェネシス自身も器用さを兼ね備えている馬で、全く問題は無いと思います。

・(重馬場は)正直わかりません。一生懸命走ってくれるので、そこまで苦にはしないと思います。

・相手関係は気にしていません。この馬自身がしっかりといい状態で臨んで、いいレースが出来ればと思っています。ずっと乗せて頂いている馬なので、そういった意味で秋のGIに向かえるということに関しては、自分の中で勝ちたいという思いは強いです。


【秋華賞】栗東レポート~ダノンファンタジー

◎ダノンファンタジーについて、中内田充正調教師

・(春のクラシックは)桜花賞では強い馬を追いかけて、トライはしましたが届かずという内容で、オークスは初めての距離でしたが、上手に立ち回れて着順は5着でしたが、自分の競馬は出来たかなという感じです。

・(中間は)ノーザンファームしがらきで夏場を過ごして。ローズステークスの前に戻しました。うまく夏を越したなという感じです。

・(ローズステークスは)休み明けでフレッシュ感もあり、荒削りな面もありましたが、地力でカバーしてくれたという感じです。心身の成長を感じていましたが、それが競馬にも繋がった感じです。我慢もできて、ひと夏越えた身体になっていました。確かに休み明けの分、ゲートでも騎手がなだめて、直線はフラフラする場面もありました。その点が今回に向けての課題でした。

・(一週前追い切りは)芝が使える状態でしたから、芝で走らせてリズムと最後の感じを確認しながら行いました。道中はリズム良く走れていましたし、最後はいい伸びを見せていました。

・(今週の追い切りは)先週はしっかり目にやって時計も出ていましたから、今週は調整程度で、後は騎手との感触を確認する程度でした。課題については、競馬のスピードになった時にどうかというところはありますが、やれることはやってきました。

・(京都競馬場内回り2000mについて)初めて走る距離ですし、コース形態もまたガラッと変わってきますし、上手に立ち回ってくれればと思います。この馬は1600mがベストだとは思っています。

・(重馬場は)走ったことが無いのでなんとも言えませんが、得意では無いと思います。

・最後の一冠に向けて厩舎一丸となってここまで来ました。あと数日間気を抜かないで、レース当日を迎えられるようにいきますので、是非応援してもらいたいと思います。


◎ダノンファンタジーについて、川田将雅騎手

・(前走のローズステークスは)枠も枠でしたし、それでもいい内容でしっかり勝ち切ってくれたということが何よりだなと思います。競馬に行けば上手に対応してくれるので、桜花賞にしろオークスにしろレースの内容としてはよかったと思いますし、それを思えば変わらず秋もいい内容で走ってくれました。

・(前走時の直線に向いての課題の克服は)丁寧にはやってきてはいますが、然程大きく改善はされていないと思いますが、それでもあれだけ走れている訳ですから、多少はマシかなと思っています。

・(秋になって)メンタル面は大人になったかなと思いますが、ただその分違う難しさも出ているかなという印象です。

・(京都内回り芝2000mは)この馬としては2400mが長いということで、実際長かったと思います。2000mまでであれば対応できるのではないかと思っているので、京都の内回りに適したレースができればなと思っています。

・(今日の追い切りは)どうしても調教だと強く力んでしまうので、それでもよく我慢できていたかなと思います。競馬に行けば上手に走ってくれるので、そこに期待です。

・(前走から上積みは)大きくあるという印象ではありませんが、無事に駒を進められただけで十分です。

・(重馬場は)ディープインパクトの産駒で、これだけ綺麗な飛びをする馬なので、乾いた馬場で......というのが一番能力を発揮できると思います。

・ローズステークスをいい形で勝つことができましたし、あとはコースにしっかり対応しながら雨の影響も考え、いい競馬をしたいと思っています。


【秋華賞】栗東レポート~ビーチサンバ

◎ビーチサンバについて、友道康夫調教師

・(春のクラシックは)2戦とも馬の具合は良く出走できたと思いますが、オークスに関して言えば若干距離が長かったのかなと思います。

・(秋初戦のローズステークスは4コーナー先頭で)思っていたレースとは違いましたが、最後までしっかりと頑張って差し返すようなところも見せていたので、夏を越しての成長を感じました。身体に関して言えば、数字的に体重は大きくなっていませんでしたが、見た感じひと回りぐらいパワーアップしたような感じもあります。走るフォームに関しては、いつも乗っている助手の話によるとすごくしっかりして、手前を替える時も春に比べてスムーズさを増しています。追い出してからの反応も良くなっているとのことです。

・この馬には若干距離の壁があるのですが、前走の内容を踏まえて今回の2000mはこなしてくれると思っています。今回はコーナー4回で息も入り易いと思います。競馬の内容に関しては騎手に任せてあります。

・(距離適性は)血統的には1600mから1800mとは思いますが、馬の造りからは少し胴が伸びているような体型をしているので、距離がもちそうな感じがします。

・(一週前の追い切りは)一回使って間隔も詰まっているので、それほど負荷をかける必要も無いと思っていますが、一週前なので併せ馬で最後の反応を見てもらいました。いい反応で動いていたと思います。

・(今週の追い切りは)今日はそんなに負荷をかける必要も無かったのでサッとやりましたが、動きも良く息の入りも問題なかったと思います。

・(重馬場は)お父さんがクロフネなので、多少渋っても大丈夫だと思います。ひと夏越して成長しました。最後の一冠はなんとか取らせてあげられるよう頑張ります。


◎ビーチサンバについて、福永祐一騎手

・(秋初戦のローズステークスは4コーナー先頭で)当初は後方からという話を(陣営と)していましたが、ペースが思っていたより落ち着いたということもあり、馬もやる気を見せてハミに乗ってきたので、そこは無理に抑えずに押し上げるという形になりました。最後まで長くいい脚を使ってくれました。もう少しのところまで行きましたし、しぶとく脚を使うパターンもこの馬には合っているのかと再発見できた競馬でした。

・(春のクラシックと比較して)多少逞しくなっていましたが、低いフォームで走るあたりは変わりなく来ています。お母さん(フサイチエアデール)もきょうだい(フサイチリシャール)にも乗っていましたが、どちらも瞬発力に長けた馬という印象ではありません。ですから、前走のようなスタイルはこの馬に合っているのかとは思いますが、スタートが速くないのです。この点がなかなか改善してくれません。

・調教には乗っていませんが、「(騎手の調教が)必要なら声をかけて下さい」とは話していました。前走時でもある程度いい仕上がりで臨めていましたし、変わらず順調という話は聞いていました。騎手が乗る必要もなく順調に来ている証だと思います。

・(京都内回り2000mは)コーナーが4回の競馬場では、オークスだけではあるのですがいい結果は出せていませんね。フットワーク的にもツーターンよりワンターンの競馬の方が合っていると思います。ですから東京の2000mだとしたら問題ないと思います。京都の2000mだと求められるものが違いますから頑張ってもらいたいですね。

・血統的に縁があって継続騎乗をさせていただいていることもあり、一緒に大きいタイトルを取りたい気持ちは強いですね。

・パワーがあるので(重馬場は)大丈夫だと思います。クラシックホース不在で若干混戦模様ですが、前哨戦で有力馬相手にいい走りを見せてくれましたので、能力的には同じグループにいるのではと思っています。後はコースをどううまく走らせることが出来るか、そこに尽きると思います。
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