田原基成さん

【東スポ杯2歳S】「あ、リアルスティールだ」。この馬の新馬戦で受けた衝撃は忘れない。/京都8R 3歳以上2勝クラス

【東京11R 東スポ杯2歳S】

「あ、リアルスティールだ」

コントレイルの新馬戦を見たときの衝撃は忘れない。

阪神芝1800mデビューの矢作厩舎所属馬かつ、父はディープインパクト。手綱を握るのは福永祐一だ。上がり3F33秒5の切れ味をノーステッキで披露……これ以上求めるものなどないだろう。

レース後、過去の名馬と比較するなかで発見したリアルスティールとの共通点。前述のバックボーンはもとより、私が見出したのは非根幹距離におけるパフォーマンスだ。ラッキーライラックしかり、クロコスミアしかり。特殊な非根幹距離はその条件しか走らないリピーターを生み出す。

東スポ杯2歳Sに関して言えば、矢作厩舎にはディープブリランテというのちのダービー馬がいる。しかし、私にはコントレイルが東京芝2400mのGIを勝つ「妄想」が浮かばない。10年以上レースをチェックし続けたことで得られたこの感覚。正解不正解が問題ではない、フッと降りてきた感覚に従うことが大切なのだ。

主観ばかりでは良くない。当事者はどう感じていたのだろうか。

「スタートがあまり……と聞いていましたが、トップスタートでしたね」

これはリアルスティールの新馬戦後のコメント。コントレイルの初陣を見直すと、群を抜くトップスタートを決めていた。また新しい共通点が見つかった。

続いてご覧いただきたいのがこちら。対象はワグネリアン、福永祐一を背に日本ダービーを制した馬だ。

「満点ですね。言うことなしです。競馬は上手ですし、いい脚を使いました」

さすがは現役ダービー馬、はじめましてのレースで将来を暗示させる威勢の良い言葉を引き出している。言うことなし、は課題を抱えることが前提の2歳馬において激レアな証言と言えるだろう。それを踏まえてコントレイルに跨った福永祐一のレース後コメントを参照すると……

「センスが良く、勝ちっぷりも良く、言うことはありませんでした」

私の頭のなかをデジャヴが襲う。

「あ、リアルスティールだ」

2歳秋の時点で言うことなし、と評される馬=コントレイル。舞台はあの馬が複数回重賞を制した東京芝1800mだ。本命を迷う理由などあろうはずがない。

【東京11R 東スポ杯2歳S予想の印】
◎6 コントレイル
〇5 アルジャンナ
▲1 ラインベック
△2 リグージェ

【3連複/フォーメ】6-5,1-5,1,2(3点)


【京都8R 3歳以上2勝クラス】

ロードレガリスの前走には驚かされた。

5馬身差圧勝はもちろんだが、次位に1秒1をつける上がり3Fの切れ味は低く見積もっても「異常」。地方競馬での経験を経て明らかに強くなった。

武豊×野中厩舎といえばパッと思い浮かぶのがインティ。秋シーズンこそ精彩を欠くものの、私はまだこの馬をあきらめていない。東海S→フェブラリーSと冬の左回りで自信の◎。自分が強いと信じた馬を簡単に見捨てたりするものか。

ロードレガリスが敗れるとすればパサパサのダート適性。私はまったく問題ないと踏んでいるが、仮にそれが敗因だとしても2走前のパフォーマンスが色あせることはない。競馬予想は自分の信念を貫いてこそ。次走以降、己の記憶にとどめる意味でもこのタイミングで本命の印を打つ。

相手で上位評価とするのは現級京都ダート1800mに良績を誇るテイエムチェロキー、オノリス。休み明け好走→間隔を詰めた前走凡走のグリニッジシチーは再度リフレッシュを図った臨戦過程に不気味さが漂う。

ドルチェリアはバッサリ切る。

不良馬場の前走は前が止まらない馬場。そのシチュエーションで前を追いかけた鞍上のファインプレーだった。今回は逃げ・先行馬が多い組み合わせに加えて乾いたダート想定……得られる上積みは少なく、不安要素が先走る。

【京都8R 3歳以上2勝クラス予想の印】
◎8 ロードレガリス
〇5 グリニッジシチー
▲9 ペガサス
☆12 オノリス
△1 テイエムチューハイ
△2 テイエムチェロキー

【3連複/フォーメ】8-5,9,12-5,9,12,1,2(9点)







坂井千明さん

【東スポ杯2歳Sの追い切り診断】少頭数もいいメンバー。アルジャンナは気分良く走れている
今週は重賞が土日で2つ。いつもは頭数の関係で見られない馬もいたけれど、今週はさすがに全部見ることができた。先週のデイリー杯2歳Sなんかは、見られなかった馬のワンツー。仕方ないとはいえ見事に好走されちゃうと、ちょっと悔しいね。じゃあ、まずは東スポ杯から。

■アルジャンナ【A】
CWで追い駆けて内から先着という内容。体をしっかり使って、実に気分良く走れている。この馬なりに順調にきている感じだね。

■オーロラフラッシュ【B】
坂路で、体を使ってはいるんだけれど、ゆるいとかそういう感じではなくて、力強さがなく軽い走りをしている。中2週で間隔が詰まっているのも影響があるのかもしれないね。

■コントレイル【B】
頭が高い走りをするんだけれども、それでも体を使えているし、坂路で4F51秒9と、そこまでの時計には見えないのに速かった。この馬なりに順調といったところかな。

■ゼンノジャスタ【B】
浅見厩舎流で日曜に速い時計を出していて、今回はゆったり馬なり。体を使えていたし、首の使い方や脚の運びも良かった。ただ、距離が長くなってどうかなという気はするね。

■ソウルトレイン【C】
まだ子どもっぽい走りをしている。トモが今ひとつで右にモタれるようなところもあったし、前脚で叩くような走りをしているね。推進力が上に行っているといえばいいかな。

■マイネルデステリョ【C】
美浦ウッドで、道中は体を使っているんだけれど、追ってからヨレてしまって伸びがない。道中、ムキになるところがあるからな。2000mの競馬をレコードで勝ってきたとは思えない。どちらかというと、短いところのほうがいいんじゃないかな。

■ラインベック【A】
体をしっかり使って、首の使い方、脚の運びを見てもすごく気分良く走れている。併せた馬に直線で前に行かれても無理をさせずゆったり走れていた。順調そうだね。

■リグージェ【B】
美浦のウッドで3頭併せの真ん中でプレッシャーを掛けられつつ抜け出すかたちの内容。体を使えているし、集中して走れていて反応も良かったよ。

頭数が少ないながらも、いい走りをする馬が結構いた。中でも良かったのは、アルジャンナとラインベックの2頭。それから軽い走りをしていたけれど、オーロラフラッシュも動きは良かった。リグージェは追い出してからの反応が良かったね。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

状態上向いたマイネルサーパス狙う/アンドロメダS

京都11R (10)マイネルサーパスを狙う。オクトーバーSは、決め手の差が出て5着に敗れた。2着トリコロールブルーとは0秒3差だが、東京の長い直線ではどうしても切れ負けする。休み明けをたたいて状態アップ。今度は京都内回り2000メートル。立ち回りのうまさを生かせば逆転できる。単2000円、複3000円。

東京9R (8)カナシバリが差し切る。阪神へ遠征した前走は13着と見せ場なく終わったが、竹内師は「長距離輸送の影響でレース前に燃え尽きた」と敗因を分析。力を出せなかった結果で度外視していい。中間は短期放牧を挟んでリフレッシュ。13日は坂路で54秒6-12秒9(いっぱい)で気合を注入。気持ちも前向きになった。東京2100メートルへの条件替わりも良く、癖を知っている江田照騎手で大駆けが決まる。単2000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス22万5500円)
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結果

東京9R ⑧カナシバリ 3着  複勝配当320円

京都11R ➉マイネルサーパス 1着  単勝配当920円 複勝配当230円




水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)

◎本命馬&お宝馬
⑧マイネルデステリョ
(牡2、栗東・畠山吉厩舎、津村騎手)
かつては毎年のように、連対馬からクラシックホースを輩出していた登竜門。しかしここ数年は、同様の価値を維持するケースと、2歳ピークの早熟馬が完成度で上回るケースが代わる代わる訪れている。また中山が舞台のホープフルSのG1昇格により、馬質もやや変化してきていて、以前よりもパワー血統の出走が増えてきた感も。今年は素質、完成度、どちらに分があるだろうか。

出走馬の血統、有力馬のここまでのレース内容から、今年は完成度優位に振れるとみた。瞬発力タイプが覚えたスローから高速上がりの競馬を、早くから動いて押さえ込むパワー、持続力タイプの馬が粉砕するというパターンだ。となると、2歳秋の時点ですでにそうした競馬をある程度完成に近づけている⑧マイネルデステリョが中心となる。

前走の内容は圧巻だった。2000m戦ながら、前半3Fをマイル出走組よりも速い時計で先行し、ラップをさほど緩めずに押し切ってのレコード勝ち。レコード自体には高速馬場の恩恵があるのでさほど意味はないが、脚の使い方はまさに持続力型のそれである。おそらくは母の父ゼンノロブロイに由来するものであろう。

近親にメイケイベガスター、モエレソーブラッズ、ペニーホイッスルらがいると書けば、父方不問の早熟牝系であることは明らか。ある程度は人気になってしまうだろうが、それでもディープ産駒や社台系生産馬が上位に支持されるので、意外とおいしいオッズにはなるとみて、本命兼お宝馬とする。
相手上位は ②リグージェ、①ラインベック。 押さえに ⑤アルジャンナ、⑥コントレイル。




栗山求さん

東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3) 芝1800m OP 馬齢

◎1ラインベック
○5アルジャンナ
▲6コントレイル
△3オーロラフラッシュ
△7ソウルトレイン

<見解>
◎ラインベックは
「ディープインパクト×キングカメハメハ」という組み合わせで、
母アパパネは牝馬三冠と
ヴィクトリアマイル(G1)、
阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制した名牝。

全兄のジナンボーは
新潟記念(G3)で2着となり、
同じく全兄のモクレレは3勝馬。

「ディープ×キンカメ」は
ダービー馬ワグネリアンをはじめ多くの活躍馬が出ており、
ワグネリアンは2年前の当レースの覇者でもある。

ここまで2戦2勝だが、
デビュー戦と中京2歳S(OP)は
いずれもパフォーマンスとしては地味だった。

しかし休養を挟んだ今回、
陣営の思惑どおりたくましく成長しており、
稽古の動きが大きく良化している。

良血が真価を発揮しつつある印象だ。

このメンバー相手に凡走は考えづらい。





境和樹の穴馬券ネオメソッド

東京11R 東スポ杯2歳S(GⅢ)(芝1800m)

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東スポ杯2歳Sは、直線スピードの重要性が極めて高いレース。速い上がり比べになることが多い高速戦で、そういった競馬に対応できるかどうかが最大の焦点。今年は特に頭数が少ないので、より一層、高速上がりに対する耐性は重要になると考えられます。

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「近2走以内にメンバー最速の上がりを使って連対」

とにかく直線スピードが重要で、その直線スピードをこれまでのレースで実証している馬が圧倒的に有利。上記「近2走以内にメンバー最速の上がりを使って連対」でもほとんどの馬がこれに該当しますし、“メンバー2位以内”ともう少し範囲を広げれば、ほぼ全ての馬が要件に合致します。

一方、血統的には欧州的な底力がバックボーンにある馬が有利。

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直線スピードが重要なレースでありながら、単に軽い瞬発力があるだけでは物足りないところがポイント。後のGⅠ馬を多く輩出している出世レースですから、GⅠで勝ち負けできるような底力の要素も見逃せません。その底力を分かりやすく表象する欧州血統またはスタミナ血統。

最近は、特にサドラーズウェルズ系の血を母系に持った馬が連続して好走中。その他、長距離GⅠ向きのスタミナ血統なども好走例が多いので要注意。

今年の候補馬は……

②リグージェ

③オーロラフラッシュ

⑦ソウルトレイン

③オーロラフラッシュは、父のみならず母母父にもサドラーズウェルズの系統を持っているコテコテの欧州血統組成馬。

初勝利までに3戦を要しましたが、デビュー戦はロケットスタートに自ら驚き急減速、シンガリまで下がるというチグハグな競馬。2走前は4角で前を走る馬が外に膨れた影響を受け、かなり外を回らされるロスがあっての小差2着。いずれも明確な敗因があってのもので、とても届かないような位置からメンバー最速の上がりを駆使して差し切った前走が本来の姿。

このレースと相性が良いとは言えない牝馬ですが、決め手比べなら見劣らないと見て穴の期待を掛けておこうと思います。
結果 ③オーロラフラッシュ 4着





マイルCS週

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●条件戦のために!●

秋のGI戦線も佳境、それに応じて海外からのトップジョッキーの来日もピークを迎える。既にひと足早く短期免許を取得して日本で騎乗していたスミヨンに加え、先週からは前回来日時に大ブレイクしたマーフィーが参戦。そして今週からさらに、先週から参戦予定を1週繰り下げたムーア、そして昨年のマイルCSを制したビュイックの二人も短期免許を取得し来日。この後にはデットーリも予定されており、日本人騎手にとっても乗り馬の確保がさらに熾烈になる時期となった。

今週は、日曜日にGIのマイルCSが行われるが、土曜日にも出世レースと言われる東京スポーツ杯2歳Sが行われる。ゆえに、外国人騎手も、前述のマーフィー・ムーア・ビュイックに加え、日本のリーディングトップのルメール、さらに関西から川田騎手も参戦とあって、土曜の東京は「乗り馬を集めるのが難しい…」と言われていた。実際、このレースに騎乗する田中健騎手も、他に騎乗馬は無くこのレースだけとなっている。

そんな東京に、重賞での騎乗は無く、もちろん障害レースでは無く、条件戦のために遠征して来ている関西ジョッキーがいる。

藤岡佑介騎手。この熾烈な東京へ遠征を決めた理由は…

10Rで騎乗するアクアミラビリスのためだ。

オークスで初めて手綱を取ったのだが、戦前から「距離が長いのでは…」と言われていたが、後方からレースを進め、直線では「オッ!」と思わせるところを見せた。8着という結果は、やはり距離が敗因なのだろうが、鞍上はこの馬の能力を買っており、「2000mくらいまでなら重賞を勝てるかも…」という感触も掴んだそうだ。

その後、本来なら秋華賞を目指すところ、態勢が整わず復帰が遅れ、まだ完調とまでは行かないまでも自己条件から復帰。そして舞台は新馬勝ちした東京芝マイル戦。

マイル戦では、エルフィンSで途轍もない決め手を披露し快勝しているだけに、適性は高いはず。もちろんそれも見越して、藤岡佑介騎手は遠征してくるのだろう。

今年ここまで52勝、昨年を上回るとまでは言えないまでも、重賞も4勝し、先週は土曜日の武蔵野S、そして日曜のエリザベス女王杯ともに、急遽の代打騎乗で2着と存在感を示している、そして今、乗れているジョッキーの一人と言っていいだろう。

そんなジョッキーがわざわざ遠征してくるここ、アクアミラビリスの走りは先々も踏まえて注目してみたい。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●噂の大器だらけ●

過去10年の勝ち馬から、その後GⅠを制した馬が6頭も出ている東京スポーツ杯2歳Sは有名な出世レース。8頭という少頭数での競馬になったのは、今年もクラシック候補と期待されている馬たちが出走してきたから。

ラインベックは福永騎手の騎乗停止でビュイック騎手へ乗り替わり。

ただ、ビュイック騎手はもともとゴドルフィンのダーリントンホールでの出走を予定していたが、ダーリントンホールの仕上がりがイマイチということで、2週間先の中山で行われる葉牡丹賞へとスライド。

この回避が決まったのが先週の金曜日。

福永騎手が騎乗停止となったのが土曜日の競馬。

ビュイック騎手の騎乗予定馬がなくなったことを知った陣営がラインベックを依頼。

この巡り会わせの良さが世界のトップジョッキーの「持っている」なのかもしれない。

クラシック候補とされるアルジャンナ、コントレイル、リグージェなど、少頭数ではあるが、好メンバーが揃っており、勝ち馬は間違いなく来年の主役候補となるはずだ。

【競馬場から見た推奨馬券】

今週も雨の心配なさそう。芝コースは今週からCコース使用。また内側の荒れた部分が少し覆われて、土曜のうちは内枠、先行が多少有利か。ただ、連続開催の7週目だけに、それほど大きな利、不利はないだろう。思い切って勝負できる馬場設定だ。

まずは東京1R。ここは好枠を引いた1番アストロブレイクで勝負したい。
新馬戦は3着。しかし、評判馬揃いの一戦で時計も速かった。勝ち時計は同日の古馬1勝クラスと0.1秒しか違わない。
逃げたダノンファラオの外に合わせて終始手応えは楽。直線に入っても手応えの差は明らかで、ダノンは楽に交わすと思われたが、追い出してからが案外で交わせなかった。そして2頭で競った分、3番手の勝ち馬に交わされて3着。
あの手応えで勝てなかったのは、距離が長かったか、まだ馬体に余裕があったせいだろう。それだけに、叩いての上積みが見込めるし、距離の短縮も好材料。
ちなみに、競り落としそうだったダノンファラオは、先週の東京戦で楽勝している。
その比較からも、今回はかなり有望だ。

単勝 1
馬連 1-7 1-11
ワイド 1-7

自信度 B


芝のレースでは東京12R。ルメールの8番サトノフォースが人気を集めそうだが、
狙い馬は4番ヴィッテルスバッハの方。
注目したのは、3走前のニュージーランドT。レースは勝ったワイドファラオと内の3番手にいたメイショウショウブの馬連1ー3の決着で、典型的な中山のマイル戦の競馬。その流れでヴィッテルスバッハは出遅れて最後方。コーナーも大外を回って3着に追い込んだ。かなり長く脚を使った。
前走は休み明け。しかも、またまたスローで前残りの結果。それでも着差は0.1秒。
2歳時にも休み明けで阪神に遠征しており、その次走で東京で勝ち上がった実績がある。今回も同じパターンである。
やはり、終いに賭けるタイプだけに、東京のマイルがベスト。小頭数なら馬群を捌くのも容易い。
叩いた効果で、ニュージーランドTと同じだけ走れば、このメンバーなら勝てるはず。

単勝 4
馬連 4-8
3連複 4-8-9 4-7-8 1-4-8

自信度 B






土曜メインレース展望・柏木収保

【東スポ杯2歳S】後のGI連対馬が14年連続誕生、出世レースの色合い濃く

注目馬揃いで、今年は“少数精鋭”の予感


 創設された当時は単なる2歳重賞だったが、総合能力と将来性を問われる東京1800mとあって、どんどん評価が高まった。このレースの出走馬からは、もう14年間連続してのちのGI連対馬が生まれ、その数は24頭にも達している。

 18年のワグネリアン、14年ワンアンドオンリー、12年ディープブリランテ、06年メイショウサムソンがこのレースを経由した翌年の日本ダービー馬であり、2着馬の08年スマイルジャック、10年ローズキングダム、14年イスラボニータ、17年スワーヴリチャードなどもこのレースの出走馬になる。

 今年は少頭数だが、2歳戦が増えているためで、ワグネリアンが勝った17年も7頭立てだった。少数精鋭の年かもしれない。

 ディープインパクト(全兄ブラックタイド)産駒の牡馬が計4頭もいて、みんな注目の人気馬になっている。

 ラインベック(母アパパネ)は、初仔の全兄5歳モクレレ(2勝クラス)も、次週のジャパンC出走予定の全兄4歳ジナンボーも、故障などで2歳時には出走していない遅咲きタイプなので(ジナンボーが1戦だけ)、父母合わせGI 12勝の注目配合の3兄弟はまだみんな重賞未勝利だが、この馬はもう2戦2勝。全兄ジナンボーの全4勝がきびしく追う外国人騎手のケースなので、今回はたまたまの理由だが、W.ビュイック騎手への乗り替わりはマイナスではないだろう。同じような才能なら、ライバルより1戦多く実戦を経験している強みがある。

 アルジャンナ(母コンドコマンド)は、母も、祖母Yearly Report(イヤーリーリポート)も北米のダート重賞勝ち馬。近親にこれといった著名馬はいないが、この馬は大跳び。そこで早々と東京へ遠征してきた。楽勝の新馬戦に大物ムードが漂っていた。

 コントレイル(母ロードクロサイト)も、母方は米のダート血統で祖母FolkloreフォルクローレはBCジュヴェナイルフィリーズの勝ち馬。ムーア騎手を配しての東京遠征は、ここで将来性を確認する意味があるのだろう。

 馬券的な魅力は、リグージェ(父ブラックタイド、母マルティンスターク)。こちらの母方も元は北米育ちで、3代母ヨシオカザン(父エルギャロー)のころはスプリンター色が濃かったが、トニービン、シンボリクリスエスが配されて、今度はブラックタイド。もう中距離タイプだろう。新潟とはいえ、新馬で発揮した上がり33秒0には持続力もあった。ファミリーは、先週のエ女王杯で今回乗るマーフィーが騎乗したウラヌスチャームや、トゥザヴィクトリーの一族と同じ牝系になる。再鍛錬しながら、秋の東京を狙っていた。

 牝馬ながら、あえて牡馬の注目馬の揃うここに出走してきたオーロラフラッシュ(父Frankel)は、もうここが4戦目。3代母Wedding Bouquetは、ジェネラス、藤沢和雄厩舎のタワーオブロンドン(2歳時に5戦消化)の祖母になるシンコウエルメス(藤沢和雄厩舎)の半姉という名牝系。どんなタイプに育つのか注目したい。




優馬

重賞データ攻略
東京スポーツ杯2歳S


 過去10年の勝ち馬10頭中6頭が後にGIを制覇している2歳秋の出世レース。今年は少頭数となったが好メンバーが集結。この中から来年のクラシックを沸かせるスターホースは現れるのか、注目の一戦!

前走の人気、着順、上がりがポイントに
 まずは過去10年の連対馬20頭の特徴を見ていきたい。

東スポ杯2歳Sで連対した20頭の特徴(1)(過去10年)

前走OPクラスで3番人気以内で連対、もしくは新馬・未勝利を2番人気以内で勝利(20頭中18頭)
前走上がり3ハロン2位以内(20頭中19頭)

 連対馬の大半が満たしていたのが上記の2条件。前走で人気を背負って好戦していた素質馬や、東京の長い直線を走り抜けるだけの決め手を持った馬がここでは中心。今年のメンバーではアルジャンナ、オーロラフラッシュ、コントレイル、ラインベックの4頭がこれらの条件をクリア。ここから更に連対馬の特徴を掘り下げていきたい。

東スポ杯2歳Sで連対した20頭の特徴(2)(過去10年)

キャリア2戦以内(20頭中17頭)
前走は中央場所に参戦(20頭中14頭)
前走は芝1600~1800m戦に出走(20頭中16頭)

 新馬・未勝利戦を勝ちあぐねているような馬では厳しく、少ないキャリアで駒を進めてきた馬が中心となる。また、前走は強豪の集まる中央場所に参戦、今回と同距離かそれよりも短いマイル戦に出走していた馬が狙い目となる。これらの条件をすべて満たしたのはコントレイル1頭だけ。同馬を連軸に推奨したい。

推奨馬
コントレイル
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