調教Gメン研究所・井内利彰

【ジャパンC追い切り】2週前での時計が重要!? 混戦を断ち切る馬はどの馬か、追い切りを徹底解説!

丹念に積んできた追い切りが実となっている


 先週のマイルCS。毎年重視する調教パターンで本命を選びましたが、◎グァンチャーレは8着。結局は同じ調教パターンに該当した▲インディチャンプと○ダノンプレミアムだったので、本命が違えば、という結果。ただし、ここはいろんな要素を考えた上で本命を打ったわけですから、歯を食いしばるしかありません(笑)。

 今週のジャパンC。他所では「2週前週末にしっかり時計を出す」と記したのですが、これに該当している馬が、意外と人気薄。今回に関しては、東京競馬場でのレースということもあり、美浦所属馬にも気になる馬がいるので、ウマい馬券での最終結論にはまだ迷っているところですが、ここでは栗東所属の調教内容を解説したいと思います。

ブレない調教適性の基準
 マイルチャンピオンシップの調教適性については、毎年ブレのない基準があります。それが最終追い切り場所「栗東坂路」。近年は南W、CWの1着も出ていますが、過去10年で7頭の勝ち馬がこれに該当しています。
 そのラップの踏み方にも注目していて、1着馬には2パターンあります。今年はそのうちの1パターンの該当馬しか出走していません。それが「2F目と3F目区間に1秒以上の加速ラップを踏みながら、4F目が12.5秒以下」というもの。今年は該当馬が多いので、ここに「1F目が14.9秒以下」というラップ条件も付け加えました。
 これらが示すのは『テンからある程度のラップを踏みながらも、勝負どころで一気に加速して、最後までそのスピードが衰えない』というもの。スピードの持続力を示す調教適性が最も重要なレースというわけです。
 そして、そのスピードを持続するためのエネルギーが追い切り本数。たとえレース間隔が詰まっていても、追い切り本数の多い調教タイプがいい脚を持続させると思います。
 ◎グァンチャーレはスワンSから中2週のローテーションですが、調教タイプは標準多め坂路。過去5年で最も人気薄勝利のダノンシャークと同じ調教タイプです。そして、最終追い切りは栗東坂路で1F目から14.2秒、13.2秒、11.8秒、12.0秒というラップ。前記したラップ条件はすべて満たしています。マイラーズC2着時は4F目最速ラップだったので、今回はその違いはありますが、2F23.8秒は過去最速タイですし、過去の該当2回と比べても1F目のラップは今回の方が断然速くなっています。つまりテンからのダッシュ力、そしてその持続力は今回の方が上というわけです。
 マイラーズCは素晴らしいレース内容でしたが、後続を引き離すようなレースはできませんでした。その分、終いの踏ん張りもあったと思いますが、この馬が勝つとすれば、最後の直線を向いた時に番手以降が3馬身くらい離れているケースでしょう。今回のテンラップならその走りは可能。前走スワンSであえて差す競馬をしましたが、それも勝負どころまで我慢すればよいだけ。坂の下りで後続を一気に突き放してしまえば、勝機も十分見えてきます。
 ○ダノンプレミアムは最終追い切りが栗東坂路。これは初めてのことですが、そのラップは1F目から16.0秒、13.2秒、11.9秒、12.3秒。1F目の遅さは減点ですが、それ以降は文句のつけようがないスピードの持続力。このレースに対する調教適性という意味では、初めての栗坂はむしろプラスでしょう。
 ▲インディチャンプは最終追い切りが栗東坂路で、ラップは1F目から14.3秒、14.0秒、12.4秒、12.2秒。後半は素晴らしいラップになりましたが、気になるのは2F目。この馬自身、2F目に12.9秒以下のラップを踏んだ安田記念があの勝ち方ですから、この馬が勝つすれば、冒頭には触れていなかった「2F目以降は12.9秒以下のラップを持続」というイメージでした。このラップだと、ちょっと脚を余して負けてしまう。そんな位置づけで印を打っています。
 △ダノンキングリーは最終追い切りが南P。しかも左回りですから、本来なら無印にするべきでしょう。ただ、重賞捜査網の調教解説でもお伝えしましたが、動きは前走よりも明らかに良くなっています。これだけの動きを見せられて、自身の好走パターンの調教内容ともなれば、調教予想から無印というのはちょっと無理があると判断しました。
 ☆マイスタイルは最終追い切りが栗東坂路。1F目16.9秒は少し遅すぎますが、2F目以降は14.5秒、12.2秒、12.3秒。勝負どころでの加速力、そして、ゴールへ向かっての持続力は抜群。もし自分のリズムでハナを切るようなことがあれば、後半の走りが本当に渋太いものになるのは間違いないでしょう。
 注ダイアトニックは最終追い切りが栗東坂路で1F目以降が15.1秒、14.3秒、12.8秒、12.3秒というラップ。1F目が遅くなりましたが、区間加速は最適。前走のように末脚を活かすレースになると思いますが、前有利の流れになった時にどこまで差し込めるか。そのあたりは坂路のダブル最速該当で強調できる部分もあります。
 注カテドラルは最終追い切りが栗東坂路で1F目以降が15.4秒、14.7秒、12.7秒、11.9秒。こちらも1F目のラップが遅いので、坂路のダブル最速に該当した末脚を発揮するには展開待ちなところはあります。
 注モズアスコットは最終追い切りの内容、調教タイプともに申し分なかった昨年が1番人気13着。今年もほぼ同じ調教内容ですが、それを良いと悪いのどちら評価が難しいところです。
 注フィアーノロマーノはダービー卿CTの時に比べると物足りないのが1週前追い切り。最終追いこそ動きましたが、やっぱり久しぶりは気になります。



【ジャパンC/ユーキャンスマイル】
 天皇賞秋ではもう少しで3着という末脚を発揮して4着。レース後の友道康夫調教師も「やっぱり左回りは走る」と、ここへ向けてトーンの上がる結果でした。しかし今回はその疲れが気になるところ。ですが、11月10日の2週前週末に坂路で4F59.4秒、2F27.0秒、1F13.2秒をマークしているので問題ありません。

 ただ、近5走で1週前追い切りの遅れは今回が初めて。テンから飛ばしていく流れで全体時計も速くなっただけに、ここは仕方ないのかも知れません。また、1週前追いで速い時計を出すのはJCとしては調教適性が高いので歓迎したいところです。あとは最終追い切り。坂路で4F55.0秒と遅くなりましたが、4F目が最速になるラップは踏めており、1週前でテンションが高くなったりしていない点はいいと思います。


【ジャパンC/ワグネリアン】
 天皇賞秋はユーキャンスマイルとともに追い込んで5着。枠順などを考えると、あらためて力があるところを示しました。こちらは2週前の週末には時計を出していません。もともとテンションが上がりやすいところがあるので、そのあたりのことも考慮されてのことでしょう。

 その分と言いますか、1週前追い切りがCWで速い時計。藤岡康太騎手が跨っていましたが、落ち着きがある走りだったにもかかわらず、速い6F時計でしたから、非常にいい動きだったと思います。最終追い切りは坂路で川田将雅騎手が跨っての併せ馬。前を見ながら、楽な手応えでゴール同入。最後も馬なりだったので、4F目最速にはなりませんでしたが、12.8秒の持続ラップ。落ち着いて走れている点に関しては前走以上と考えています。


【ジャパンC/スワーヴリチャード】
 こちらは天皇賞秋が7着。古馬になってからは速い上がりを使えるようなタイプでもないだけに、仕方ない結果かも知れません。昨年は天皇賞秋の敗戦からJC3着という巻き返しでしたが、今年は調教パターンが替わりました。それが坂路での追い切り。中間も含めて、すべて坂路で追い切るという徹底ぶりです。

 これについて、先週金曜日に庄野靖志調教師に伺ったところ「もう出来ているから、オーバーワークを避けるため」という回答をいただきましたが、そこは前走の状態が良かったと思っている個人的な印象からも納得です。あと個人的な解釈として、瞬発力強化には坂路で追い切ることが刺激になる可能性はあります。ただ、近3年のJC3着以内馬は1週前追い切りの場所がすべてトラック。そこは気になります。


【ジャパンC/エタリオウ】
 京都大賞典では先行することも視野に入っていたようだが、行き脚が悪くなってきたとのこと。それを改善すべく、この中間はゲートから時計を出すなど、しっかりと強い負荷をかけて、気持ちを前向きにさせる調教内容が課せられています。2週前週末には坂路で4F55.3秒、1F13.1秒ですから、JCに必要な調教適性も十分です。

 最終追い切りは坂路で単走。前をマカヒキが単走で走っている状況でしたが、変に気負って追いかけるようなことはなく、淡々と自分のリズムを守る走り。後半2Fはしっかり加速して、2F時計が自己ベストの24.9秒。ここまで丹念に積んできた追い切りが実となって動いた数字という印象を受けます。


【京都2歳S/マイラプソディ】
 頭数は少なくなりましたが、なかなか面白いメンバー構成になりそうなレース。なかでも注目は一戦毎に強くなっているこの馬。デビュー前はいかにも緩いハーツクライ産駒という印象でしたが、前走野路菊Sではしっかりしたところが出てきて、今では当時よりも更に逞しさが出てきた印象を受けます。

 CWと坂路をきれいに併用しているあたりが順調さを物語っていますし、武豊騎手が跨った1週前追い切りではトリコロールブルーを圧倒する素晴らしい動き。ここまでの2戦はいずれも1週前に武豊騎手が跨っていますが、それが継続されている点も評価したいところ。ここはしっかり結果を出して、次走以降の大舞台を楽しみにしたいところです。


◆次走要注意

・11/16 2歳新馬【ルーツドール】(2人1着)

 勝ち時計は翌日の赤松賞よりも1秒以上速い数字。2着に5馬身という圧勝ぶりから今後の活躍を期待したいところ。今後は距離延長にもしっかり対応してくれるでしょうし、来春が楽しみな1頭です。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りでラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・ステイヤーズS【アルバート】

 前走京都大賞典時も馬の状態は良かったはず。ただ、結果が出なかっただけで、今回もすこぶる順調。O.マーフィー騎手が騎乗したCWでの併せ馬は抜群の動き。1週前としては素晴らしく動けています。






栗山求コラム「血統の裏庭」

​ジャパンカップ(G1)血統的考察

​ 先週のマイルチャンピオンシップは
▲インディチャンプ(3番人気)が直線で鋭く伸び、
◎ダノンプレミアム(1番人気)、△ペルシアンナイト(6番人気)を抑えて優勝した。

乗り難しい馬をテン乗りで鮮やかに勝たせた池添謙一騎手の手綱さばきは鮮やかで、
ここ一番の勝負強さはさすがといえるもの。

春の安田記念(G1)に続いて春秋マイルG1制覇となった。

次走は来月のシャティン競馬場で行われる香港マイル。

絶対王者ビューティージェネレーションが
ここに来て2連敗と翳りが見えてきたのでチャンスは十分だろう。


さて、今週はジャパンC(G1・芝2400m)。

創設以来39回目にして外国招待馬ゼロとなったが、
2006年の3着馬ウィジャボードを最後に外国馬は馬券にからんでいないので、
レースに与える影響はほとんどないといっていいだろう。

アーモンドアイが香港国際競走に回ったため本命不在の大混戦となっている。


【ワグネリアン】

「ディープインパクト×キングカメハメハ」という組み合わせ。

17番枠から積極的に好位を取りに行く作戦で昨年の日本ダービー(G1)を快勝し、
秋の神戸新聞杯(G2)も連勝。

休養を挟んだ今シーズンは、
大阪杯(G1)3着→札幌記念(G2)4着→天皇賞・秋(G1)5着。

大阪杯は半年ぶりの実戦、札幌記念は両前落鉄、
天皇賞・秋は16頭立ての14番枠と、それぞれ敗因があった。

母ミスアンコールは現役時代に1勝を挙げるにとどまったが、
2代母ブロードアピールは驚異的な追い込み脚を武器に
ガーネットS(G3)、根岸S(G3)など6つの重賞を制覇した名牝。

「ディープインパクト×キングカメハメハ」という組み合わせは、
デニムアンドルビー(フローラS、ローズS)をはじめコンスタントに活躍馬が出ている。

この配合の芝2400mの連対率は33.3%と好成績。

2013年のこのレースでデニムアンドルビーが2着となっている。

有力馬が回避したことで押し出されるように人気化している面はあるものの、
このメンバーのなかで血統・戦績を相対的に比較すれば
最有力の一頭であることは間違いない。


【ユーキャンスマイル】

ワグネリアンと同馬主、同厩舎。

前走の天皇賞・秋では4着と、同馬に先着を果たしている。

「キングカメハメハ×ダンスインザダーク」という組み合わせは
ラブリーデイ(天皇賞・秋、宝塚記念など重賞6勝)、
ショウリュウムーン(朝日チャレンジCなど重賞3勝)などが出ており成功している。

母ムードインディゴは
府中牝馬S(G3・芝1800m)を勝ち、秋華賞(G1・芝2000m)で2着の成績がある。

昨年秋に菊花賞(G1)を使ってから4戦連続で3000m以上の長距離戦を使い、
ダイヤモンドS(G3)を勝った。

長距離路線に定着するかと思いきや、
距離を短縮して新潟記念(G3)に出走すると後方から鋭く伸びて快勝した。

前述のとおり前走の天皇賞・秋は4着。

本馬が6番枠、ワグネリアンが14番枠だったので、
内容的に上回っていたとはいえないものの、今回、400mの距離延長は歓迎だろう。

このレースにおけるキングカメハメハ産駒の成績は、
2010年にローズキングダムが2位入線から繰り上がり優勝を果たし、
2017年にレイデオロが2着。

あとはルーラーシップとラブリーデイが3着となっている。

後者は本馬と同じ「キンカメ×ダンス」の組み合わせだ。

キンカメ産駒らしからぬ後方からの鋭い差し脚がセールスポイント。


【レイデオロ】

「キングカメハメハ×シンボリクリスエス」という組み合わせで、
レイエンダ(エプソムC)の全兄にあたる。

ディープインパクトやブラックタイドを産んだ名牝ウインドインハーヘアは、
息子たちだけでなく牝系からも血を発展させている。

そのなかで最も勢いが著しいのはレディブロンド分枝。

レディブロンド自身もスプリンターズS(G1)で4着となるなど
6戦5勝の好成績を挙げた競走馬だったが、
子と孫の代で競走年齢に達した10頭すべてが勝ち上がっている。

レイデオロ以外にゴルトブリッツ(帝王賞)、レイエンダ(エプソムC)が含まれる。

一昨年の3歳時に日本ダービーを勝ち、このレースで2着。

このときはキタサンブラックに先着を果たした。

4歳時には天皇賞・秋を制覇。

東京芝コースでは4戦して[3-1-0-0]とパーフェクトに近い成績を残している。

ただ、昨年暮れの有馬記念(G1)は、
ジャパンCをパスして万全の態勢だったにもかかわらずブラストワンピースの2着に敗れ、
今年に入ってからは6着→5着→4着と3連敗して馬券圏内に入っていない。

テンションが高かったドバイの大敗はともかく、
前走のオールカマーはグレイルにも先着を許してしまった。

流れが向かなかったにしろ超一流馬のレースぶりではない。

2000年以降、その年に馬券に絡んだことのない馬がジャパンCで連対した例はなく
ベストの東京コースに替わるとはいえ巻き返しはハードルが高そうだ。


【スワーヴリチャード】

「ハーツクライ×アンブライドルズソング」。

母の父アンブライドルズソングはサンデー系種牡馬と相性が良く、
このパターンからトーホウジャッカル(菊花賞)、
ダノンプラチナ(朝日杯FS)、コントレイル(東京スポーツ杯2歳S)などが出ている。

「ハーツクライ×アンブライドルズソング」の組み合わせは成功しており、
本馬のほかにアダムバローズ(若駒S、若葉S)、カレンケカリーナ(OP)、
ナスノシンフォニー(ホープフルS-5着)などの活躍馬が出ている。

ニックスといえるだろう。

本馬の父ハーツクライは、シアトルスルーを抱えた繁殖牝馬と相性が抜群で、
このパターンからアドマイヤラクティ、カレンミロティック、
カポーティスター、シュンドルボン、ベルラップ、
カフジプリンス、コウエイオトメ、トウシンイーグル、
マイラプソディなど多くの活躍馬が出ている。

本馬もこのパターン。

配合的には申し分ない。

前走の天皇賞・秋は7着だったが、
勝ち時計が1分56秒2と速く、休み明けの馬には厳しい競馬だった。

ジャパンCは昨年3着と健闘しており条件はぴったり。

昨年の大阪杯以来勝ち星から遠ざかっているが、
今年に入ってからもドバイシーマクラシック(首G1・芝2410m)3着、
宝塚記念(G1)3着と悪くない成績を残している。

軽視は禁物。


【カレンブーケドール】

紅一点のカレンブーケドールは
「ディープインパクト×スキャットダディ」という組み合わせ。

母ソラリアは南米チリ産で、
牝馬ながら同国のダービーを含めて3つのG1を制覇し、
年度代表馬に選ばれた女傑。

日本での初めての種付けでディープインパクトを選択し、本馬を産んだ。

繁殖牝馬としても高い資質を備えている。

春のオークス(G1)は積極策で直線先頭に立ち、
勝ったラブズオンリーユーからクビ差の2着。

馬場コンディションが良かったとはいえ
走破時計は2分22秒8と従来のオークスレコードを更新するものだった。

秋緒戦の紫苑S(G3)は爪の不安で万全の体調ではなく3着と敗れたが、
本番の秋華賞(G1)ではクロノジェネシスの2着と巻き返した。

3歳牝馬は過去10年間でジャパンC(G1)を2勝しているが、
勝ち馬はジェンティルドンナとアーモンドアイで、
いずれも三冠牝馬だった。

ただ、ディープインパクトの3歳牝馬は
5頭出走して2連対(ジェンティルドンナの他にデニムアンドルビーが2着)と好成績を挙げており侮れない。


【ムイトオブリガード】

「ルーラーシップ×サンデーサイレンス」という組み合わせで、
母ピサノグラフはフローラS(G2)4着、
2代母シンコウラブリイはマイルCS(G1)を含めて重賞を6勝した名牝だった。

ルーラーシップ産駒は
上り調子にあるときはクラスの壁を突破して上昇していく傾向があり、
昨年は春から3連勝の勢いに乗ってアルゼンチン共和国杯(G2)に臨み、
ラスト3ハロン32秒5という極限の上がり勝負でパフォーマプロミスの2着に食い込んだ。

今年に入ってから重賞ばかり使って4連敗。

しかし、前走のアルゼンチン共和国杯は3番手追走から快勝した。

今回は1ハロンの距離短縮となるが、
ルーラーシップ産駒は2010年以降、
東京芝2400mで産駒が20走以上した35頭の種牡馬のなかで、
連対率トップとなる30.8%という好成績を残している。

なおかつ、
同産駒は好調子のときはクラスの壁を突破して上昇していく傾向が見られる。
展開が向けば一発があっても不思議はない。


00年以降、東京競馬場で開催された18回の連対馬36頭のうち、
6番人気以下の伏兵はたった4頭しか連対していない。

逆に、1番人気は11頭連対している。

無謀な穴狙いは禁物。

以上の傾向を踏まえ、調教の動きなどを加味しつつ、
週末に最終結論を出したい。








【ジャパンC】美浦・栗東レポート

【ジャパンC】美浦レポート~カレンブーケドール
国枝栄調教師のコメントは以下の通り。

(調教を終えての手ごたえからお聞かせください)
「スムーズな調教ができて良かったと思います」

(今日の追い切りの狙いは?)
「ずっと坂路で調教してきて、先週末と今日はウッドチップコースで追い切りを行い、どんなものなのかなと思って見ていました。良い動きだったと思います」

(ウッドチップコースで3頭併せでしたが、騎乗した津村騎手は何か話していましたか?)
「手ごたえが良かったようで、幸せそうな顔をしていました。ずっと乗ってきていますから成長を感じているのではないでしょうか」

(春先と比べて変わってきたと感じるところはありますか?)
「身が詰まったというか、落ち着きも出てどっしり構えるようになっているなという感じはしますね」

(前走秋華賞を改めて振り返ってください)
「競馬としては良かったと思います。勝った馬は終いの切れが良かったですが、その中でも頑張っていました」

(中5週の中間の様子を教えてください)
「時間があるのでゆっくり立ち上げて、坂路主体で調教を行ってきました。やはりどっしりしてきて、風格というのが出てきたような気がします」

(今回迎えるジャパンCは、古馬との対戦になります)
「古馬の一線級ですからそんなに簡単にはいかないと思いますが、斤量が53キロと恵まれていますから、うまく立ち回ってくれたらと思います」

(東京の芝2400メートルという舞台について)
「オークスでも良い競馬できたように東京では好走してますので、舞台としては良いと思います」

(去年はアーモンドアイで臨んだジャパンCでしたが、今年は気持ちが違いますか?)
「去年はだいぶ期待を背負い緊張していましたが、今年は肩の荷が下りたので気楽に行きたいと思います。人馬ともにGI初制覇がかかりますから、津村騎手に頑張ってもらいたいです」

(その津村騎手にはどんなレースを期待しますか?)
「不利のないスムーズな競馬をして、ゴール前に抜けられればなと思います」

(最後にファンへ向けて一言お願いします)
「順調に来られましたので、まだ重賞を勝っていないですがここで大きな仕事をしてもらいたいと思います。応援よろしくお願いします」

津村明秀騎手のコメントは以下の通り。

(調教を終えての感触はいかがでしたか?)
「国枝調教師からは、レースを二度使っているので終いだけサッと伸ばして様子を見てほしいとの指示でしたが、とても良い動きでした。二度使ってこの馬自身の疲れはなくむしろぐんと上がってきている感じで、こちらの予想以上に良くなっていて終始楽な手ごたえでした」

(前走の秋華賞を振り返ってください)
「内側で包まれるような形になり厳しい競馬でしたが、最後も馬群の中を割ってきてくれて頑張ってくれました。競馬が上手な馬なので特に心配はしていませんでしたが、改めて心の強さと走るなということを再認識しました」

(人馬ともにGI初制覇がかかりますね)
「そうですね。オークス2着、秋華賞2着と良く頑張ってくれています。僕自身これだけ外国人のトップジョッキーが来ているなかでもこの馬に継続して乗せていただいているので、期待に応えたいなという気持ちです」

(ジャパンCということで古馬の牡馬相手ですが、相手関係はいかがでしょうか?)
「一線級の強い馬がいることに加えて今回は牝馬が1頭だけなので、そのあたりは馬自身が不安にならないように僕がちゃんとレースまでリードしていきたいと思います」

(東京競馬場の芝2400メートルという舞台について)
「オークスで好走しているようにバッチリだと思いますので、何も心配していないです」

(53キロという斤量について)
「他の馬が57キロを背負っている中で4キロの差があるので、当然有利に働くのではないかなと思っています」

(現時点でレースのイメージはありますか?)
「オークスの時のように長く良い脚を使うという、この馬の持ち味を生かした競馬をしたいです」

(最後に意気込みをお願いします)
「強い馬がたくさんいますが、この馬も力をつけていますので、人馬ともにGIを初めて取りたいです。応援よろしくお願いします」


【ジャパンC】美浦レポート~レイデオロ
藤沢和雄調教師のコメントは以下の通り。

(まず調教を終えての手ごたえからお聞かせください)
「ここ何戦かあまり良い結果ではなかったのですが、今回帰ってきてからは久しぶりに良い状態のようです。今日の動きも時計は速くないですが、良かったと思います」

(今日の調教の狙いは?)
「先週の調教で随分動きが良かったので、今日はウッドチップコースでゴーフォザサミットを追いかけて、ゴール前で併せるという予定でした。その通りにできて、気合の方も入って良さそうな感じでした。レースへ向けて状態も上がってきています」

(調教で乗ったビュイック騎手は何か話をしていましたか?)
「コンディションが良さそうだという話をしていました」

(改めて、前走のオールカマーを振り返るといかがでしょう?)
「もう少し良い結果になると思っていたのですが、ゴール前の手ごたえが良くなくて残念な結果でした。ドバイであまり良い競馬ではなくて帰国緒戦の宝塚記念も続けて良くない結果だったので、その影響もあったのかなと思っています」

(それから2ヶ月空きましたが、中間の様子を教えてください)
「レース後牧場へ帰って疲れをとりました。涼しくなってから体調が良くなってきたという話を聞いていて、その通り戻ってきた時から良い状態でした。レイデオロはこの時期走る馬ですが、涼しさというのも好調の要因かもしれません」

(東京芝2400メートルという舞台について)
「東京競馬場はデビューした場所でもありますし、ずっと成績が良かった場所なので今回も頑張ってほしいです」

(ジャパンCは一昨年2着でしたが、その時と比べると?)
「随分と今回はたくましくなって、良くなっていると思います」

(そして、鞍上にはビュイック騎手です。どんなレースを期待したいですか?)
「2400メートルとなるとそれほど難しくないですし、直線も長いですから自信を持って乗ってもらいたいです」

(枠順、馬場状態など理想や希望はありますか?)
「東京競馬場の芝2400メートルということで、言い訳のない舞台だと思っています」

(藤沢調教師ご自身はジャパンCを制されていますが、今年の期待のほどをお聞かせください)
「レイデオロは2歳の内から随分頑張ってくれた馬でダービーも天皇賞も勝たせてもらったので、なんとかこの舞台でまた頑張ってもらいたいと思います」

(最後にファンへ向けて一言お願いします)
「長い間応援してもらっている馬で今年いっぱいだと思いますが、良い状態で来ているのでなんとか頑張ってもらいたいと思います」

ウィリアム・ビュイック騎手のコメントは以下の通り。

(調教でレイデオロに乗った感触はどうでしたか?)
「溌剌とした動きで、僕の指示に対しするリアクションも鋭く、非常に良い感触でした」

(追い切りで騎乗するにあたって、藤沢調教師から指示はありましたか?)
「藤沢調教師からは、馬のコンディションが良く、仕上がっているので、乗り方などは任せると言ってくださいました。レイデオロが元々強い馬であることは良く知っていますし、天皇賞や有馬記念でも良い成績を残してきてますから、今回のジャパンCも期待できると思います」

(今回のジャパンCでレイデオロに騎乗することが決まった時の気持ちは?)
「とても興奮しました。ジャパンCはまだ僕が勝ったことがないレースなので、この良い馬に乗って勝つ可能性があるということで、すごくワクワクしています。勝つことはもちろん難しいことだと思いますが、充分に可能性を秘めた馬だと思っています」

(去年日本でGIを勝ちましたが、日本のGIの印象はどうでしたか?)
「今まで日本へ何度か来ていましたが、去年のマイルCSが日本でのGIは初勝利だったので、僕にとってすごく大切なレースになりました。また、日本の競馬ファンは応援がすごいので、これからもっともっとGIを勝てたら良いなと思っています」

(東京芝2400メートルという舞台について)
「レイデオロのストロングポイントは加速力だと思っていますので、東京競馬場というコースも2400メートルという距離も彼に合っていると思います。GIに向けて非常に良い状態で来ているなということを感じます」

(最後に意気込みをお願いします)
「ジャパンCは世界的にも有名なレースですので、勝てるようベストを尽くします」


【ジャパンC】栗東レポート~エタリオウ
◎エタリオウについて、友道康夫調教師

・(秋初戦の京都大賞典は)春の疲れもとれていい感じで調教も進められて競馬当日もいい感じでいけたと思います。ただこの馬は新馬の時もそうでしたが気持ちの上でムラがあるので、前回に関しては走る気持ちが無かったのかなと思います。

・今回は去年ずっと使っていた深めのブリンカーに戻して、一週前(追い切り)は横山典弘騎手に乗ってもらいました。今回はこの馬装で行こうと思っています。

・今日(の追い切り)は坂路でしたが終いだけしっかり追ってもらいました。見た感じはそんなにいい動きではありませんでしたがスイッチが入れば大丈夫だと思います。

・東京の2400mは青葉賞でもダービーでも好走しているのでコース相性もいいと思うので、あの時の気持ちを取り戻して走るスイッチが入ればいい競馬が出来ると思います。


【ジャパンC】栗東レポート~シュヴァルグラン
◎シュヴァルグランについて、友道康夫調教師

・(海外でのレースを振り返って)馬自体はいい状態で臨めたと思いますがキングジョージは馬場が合わなかったというのと、インターナショナルステークスは距離の2000mとペースがこの馬には合わなかったのかなと思います。

・(帰国後)一週間は牧場で楽をさせました。そんなに輸送の疲れも無かったのですぐに乗り始めました。栗東トレーニングセンターには一月前には戻ってきて、その後は順調にここまできています。

・一週前の追い切りはスミヨン騎手に乗ってもらいましたが、もともとこの馬は調教では動かないのですがスミヨン騎手もそのような感触を持ったようです。もう一度今週も乗りたいということを本人から言ってきました。今日もう一度感触を確かめるために乗ってもらいました。

・(一週前と)馬場は違うものの今日の追い切りは本当に反応も良く、スミヨン騎手も「OK」と言っていました。

・歳はとりましたがまだ数も使っていませんしまだまだ若い馬です。東京2400mも相性がいいので頑張ってくれると思います。


【ジャパンC】栗東レポート~スワーヴリチャード
◎スワーヴリチャードについて、庄野靖志調教師

・(前走の天皇賞は)状態としては休み明けということで、そういう感覚は残っていたとは思いますがスタートもうまく出てくれて勝ち馬の後ろをとったのですが、勝負どころで勝ち馬から離されたことが痛かったです。最後も集中力を欠くようなところがありましたが秋初戦としてはいい競馬ができたのではないかと思っています。

・夏に休ませてもらって、秋初戦に天皇賞を使わせてもらって上向いている感触はつかませてもらっています。

・(一週前追い切りは)坂路で追い切りましたが、最初の2Fは折り合いに注意してラストはしっかりという指示でした。時計的には指示通りいきましたし馬の動きも本当に良かったと思います。

・今週(の追い切り)も馬とのコンタクトをしっかりとって、終い1Fしっかりと負荷をかけていきたいと(マーフィー騎手に)指示しました。

・先週の追い切りを含めまして、その後週末も時計を出しました。その時点で十分に仕上がっているという感触もありましたし馬体的にも見映えする身体で競馬に向けては今週の追い切りで、かなりいい状態に仕上がっているのではないかと思います。

・(昨年と同じローテーション天皇賞→JCですが)昨年の秋の天皇賞がもう一つという状態での出走で、その後のジャパンカップで3着という好成績を出して十分に上積みを感じたレースでした。今回も同じローテーションですが前回の天皇賞を使わせてもらって昨年のジャパンカップよりもさらに上向いているのかなという感じはします。

・5歳の秋を迎えて完成期に入っているかなという印象があります。あと精神的にも大人になって落ち着いてきた感じはあります。ただ競馬に行ってもうひとつピリッとしたところを見せられていないかなという感じはします。大阪杯以来勝っていませんので今回はそういったところを見せられたらいいなとは思っています。

・今回は追い切りも坂路を使わせてもらっています。以前はCウッドチップコースを使って調教をしていましたが、今回スイッチも入れたいのでひとつのきっかけとして坂路調教を取り入れました。

・今回もメンバーがそろいました、このメンバーの中でGIを取れるよう目一杯の勝負のつもりで頑張ってもらいたいと思います。

◎スワーヴリチャードについて、オイシン・マーフィー騎手

・(これまでのレースの印象)過去のレースはほとんど見ました。道中は力強く走るストロングトラベラーと感じました。毎回ゲートを出たらいいポジションを取れる素晴らしい馬です。

・(特に印象に残っているレースは)今年のドバイのレース(シーマクラシック)ですがスローペースの中でしっかり折り合って、後ろの位置からしっかり伸びていました。2000mのGIを勝っていますが2400mのレースで印象に残っています。

・(調教に乗っての発見は)まず大きくて力強い馬で5歳ということで(馬としての)完成を感じます。
(今日の調教は)チークピーシーズを着けるので、その点での馬の感触を掴んで欲しいということでした。あとはラスト1Fだけ反応を見て欲しいということでした。動きは力強くフィットネスは完成されている印象です。日曜日が楽しみで仕方ないです。

・(思い描いているレースは)出来れば人気馬の近くの枠がいいなという思いはあります。レースプランはリズム良く折り合い重視で競馬に向かっていきたいです。彼は良く競馬を知っています。とにかくいい結果が出るように祈っています。

・(ジャパンカップの印象)海外でも重視されているレースです。その中にスワーヴリチャードで参加できるということは自分の夢の一つです。そのレースに勝ちたいと思っています。今回初騎乗のチャンスをもらえたことは光栄です。

・(ファンにメッセージ)多くファンにスワーヴリチャードと僕を応援してもらいたいですね。熱い声援をもらえたら嬉しいです。頑張ります。


【ジャパンC】栗東レポート~マカヒキ
◎マカヒキについて、友道康夫調教師

・(前走の天皇賞は)3歳4歳の時のような自分からガツンとくるところが無くなっているので前回の2000mはレースが合わなかったのかなという気がしています。

・今日は坂路で追い切ったのですが動きは時計自体良かったのですが、年齢的なことかガツンとくるところが無くなってはきました。動き自体は問題無いと思っています。

・併せ馬をやったり、前回はチークピーシーズを着けたりして競馬に臨みました。その後もやる気モードのスイッチが入るような調教をしてきました。

・気持ち的に真剣に走る馬なので1戦1戦消耗が激しくなかなか好走が長続きしません。それでもこの馬の時計で走っているので、あとは展開などを含めて考えれば結果はついてくると思います。身体はまだまだ若い馬なんで頑張れると思います。
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