単勝二頭流

編集部通信 11月21日号 〜石橋、ジャパンCを大いに語る。の巻〜

皆さん、こんにちは。
Sportsmaster編集部の本田です。

秋のG1戦線も折り返しを迎え、年末の有馬記念に向けて大いに盛り上がっていますね〜。
そんななか、我がスポーツマスターもG1は大盛り上がりで、その立役者はなんと言っても奥田隆一郎氏。秋の緒戦スプリンターズSからエリザベス女王杯までG1レースを5連続的中。そして先週は6戦連続的中がかかるマイルCSが行われたわけですが、これがもうホントに見事で。
結論から言ってしまうと、奥田さんが本命に推したのは◎ペルシアンナイト。そして対抗に○ダノンプレミアム、単穴に▲インディチャンプ。
そうなんです。結果、▲インディチャンプ(3人気)→○ダノンプレミアム(1人気2着)→◎ペルシアンナイト(6人気3着)の印上位3頭、大本線で3連単16,580円、3連複3,200円を的中。
これで、6戦連続的中ですよ。マジすごい。
土曜日にも京都8レースを完璧に的中、さらに伊勢佐木特別、アンドロメダSでも3連複を的中しているだけに、マイルCSで勝負しやすかったという方も多かったようです。

そして相変わらずの的中ぶりを見せたのが織本さん。3コーナー通過1位、上がり1位にこだわる展開予想ですっかりお馴染みとなりましたが、先週も的中ラッシュ。土曜日には京都8R、フルーツラインC、アンドロメダSで、3連複、馬連を的中。
日曜日にも東京8Rの3連単3万5,070円(3連複6,020円、馬連4,130円)を皮切りに晩秋Sと西陣Sの馬連も的中。好配当的中が目白押し。的中の多さは魅力的ですよね〜。

そして石橋さん。石橋さんも的中あり、惜しいレースありで、土曜日はフルーツラインCで3連単2万5,610円(3連複5,070円)を完璧に的中。やはりクセの強いコースでの的中率はハンパない。
アンドロメダSの3連複的中もありましたけど、まあ、これは堅いので省略(笑)。続く日曜日、惜しかったのが霜月Sで◎ミッキーワイルド(1人気1着)は当然として、△スマートアヴァロン(11人気2着)もきっちり押さえているんですよね。3着抜けが惜しすぎる。
ただ、その後も福島最終で3連複4万8,970円を的中。さらに京都最終の西陣Sでは、穴馬の本命◎ハニージェイド(8人気)、人気馬の本命◎グロワールシチー(3人気)のワンツー決着(こちらも惜しくも3着抜け。3連単45万円が〜……)。
クセの強いコースでの的中率ハンパない×2。
ねえ、石橋さん?

石橋 武(以下、石) 3着抜けからの紹介がえげつないですね(苦笑)。

本田(以下、本) いや、褒めたつもりだったんですけど(笑)。クセのあるコースでの穴馬はさすがに走ってくるな〜と思って。実際、3連複が的中した福島最終も3連単は30万馬券。本命馬のワンツーとなった西陣Sも3連単45万馬券。どちらもあと一歩のところまで詰めていますし。

石 いや、福島最終はともかく、西陣Sのアサケパワーはまったく考えていなかったですから。あれはどう転んでも獲れていないですね。それも含め、皆様にお詫びが。

本 なんでしょう。

石 勝負予想の見解についてなんですが、エリザベス女王杯では勝ったラッキーライラック、2着のクロコスミア。そして先週のマイルCSでは3着のペルシアンナイトについて、わざわざ見解で「いらない」と偉そうに理由まで書いてしまって、すみません。

本 ああ、あれね(笑)。ただ、たしかにこの2レースはいらないと言った馬が走っちゃってますけど、いままでいらないと言った人気馬が大凡走したり、相当すごい、役に立つと言って下さる方も多いんですよ。個人的にはこれまで通り、今までのようにばっさり言っちゃってほしいですけどね。

石 そうなんですよね。ちょっとでもお役に立てればと思って、思い切って書いてきたんですけど、2週連続となるとちょっとご迷惑をおかけしたかなとも思って。

本 いえいえ、たまたま続いただけですから。石橋さんもたまたまだと思ってるでしょ?

石 (笑)。たまたまとは思ってませんけど、エリザベス女王杯に関してはまさか3年連続でクロコスミアをラクに行かせることはないだろうなと思っていましたし、結果、内にいただけのラッキーライラックが抜けちゃうという。マイルCSにしても底力が落ちてスローの差し馬化したペルシアンナイトに向いた緩い流れになってしまって。いや、この展開を見切れなかった僕が悪いんですけど。

本 ただ、ここまでのG1を振り返ると、石橋さんが狙うような大荒れとなったレースがないのも事実なんですよね。

石 そうですね。ただ、これからじゃないですか? ジャパンCはアーモンドアイ不在で人気が割れそうだし、チャンピオンズCはクリソベリルがいますけど、前走大敗のインティとか、相手選びが難しそうだし、阪神JF、朝日杯FSの2歳戦はいつもながら高配当が期待できるし、阪神JFの日は香港も馬券的にかなり面白そう。今週末から有馬、ホープフルSまで、あ、東京大賞典までいくつか高配当は獲れると思いますけどね。

本 余裕の発言が頼もしいわ(笑)。

石 余裕ではないですけど(笑)、いつもこの時期は高配当が当たっているはずなので。

本 たしかに。この時期、G1では阪神JF、香港、そして朝日杯FSは高配当的中が目立っていますよね。G1以外、特別戦、平場戦の高配当的中はさらに多いですし。

石 夏もそうですけど、10万越えの馬券が出やすい時期ですからね。

本 なぜなんでしょうね。

石 中山、中京というトリッキーなコースで行われるうえに、春の実力馬が夏にはいなくなるのと同様、暮れは秋緒戦から使ってきた馬に疲れが出てくること、東京巧者が中山で活躍できないこと、ちょっと足りない馬が中京へ逃げること、そういう要素が重なるんです。とにかく適性。次にデキ、展開。

本 能力は?

石 もちろん必要ですけど、その能力って実は曖昧なものじゃないですか。極端に言えば東京芝1600mには良績があるけど、中山芝1600mではさっぱりといったように。それも含めて適性なんですよね。

本 そうか、その曖昧なものに頼る人が多いから馬券も荒れやすいということなんですね。

石 中山、中京はそうでしょうね。あと2歳戦とか。反対に東京、京都外回り、阪神外回りは、一般的に能力が高いと思われている馬が好走しやすいので、配当的には期待値よりもちょっと堅めになるかもしれません。

本 じゃあ、今週のジャパンCも堅いと?

石 ほら、すぐそうやって単純に結論を出そうとする(笑)。もちろん堅く収まる可能性はどのレースにもあるんですけど、ジャパンCの出走メンバーって、有力馬はそれぞれ東京でも大きなレースで好走している(=適性のある)馬ばかりですよね。そのうえで一長一短あるメンバーが集まっているわけですから、人気は割れるでしょうし、ひとつ組み合わせがズレれば超高配当だってあり得るレースですよ。

本 お〜、ちなみにジャパンCに対する適性というんでしょうか、どういう馬を狙えばいいんですか?

石 まず、馬場の傾向ですよね。去年が顕著で、今年はそれ以上とも思っているんですけど、今の東京芝コースは馬場の高速化が激しい。

本 去年のジャパンCは1分20秒台というとてつもないレコード決着でしたよね。アーモンドアイが走ったとはいえ。

石 そう、もちろん勝ち馬の能力もありましたけど、それでいて先行勢が上位に残る、いや、先行勢しか上位に残れないという特殊な馬場でもあったわけです。ですから以前はラスト4ハロン目までは12秒台で、3ハロン目から10秒台という瞬発力勝負になりがちだったんですけど、近年は早めスパートが必要になってきていますよね。要は4コーナーの時点ではある程度の位置を取っていないと勝負にならないわけですから。

本 たしかに。となると、ロングスパートに耐えられる持続力が必要になってくるんですか?

石 ある程度は、ですね。「ある程度」というのも、今の東京だとスピードに乗ってしまえば止まりづらい。そこまで持続力に秀でていなくてもゴールまでもっちゃうんですよ。持続力に秀でた馬というのは、言い換えれば瞬発力には劣る馬、トップスピードは劣る馬ということでもあるので、持続力に寄せ過ぎるとスピード不足でそもそも勝負にならなくなってしまうんです。それこそアーモンドアイみたいな怪物は別ですけどね(笑)。

本 あの馬を基準にしたらダメですね(笑)。でも、その持続力と瞬発力のさじ加減が難しいんですよね。

石 だからこそ高配当が期待できるんですよ。

本 たしかに!(笑) それで、具体的にはどの馬をチェックしておけばいいですか?

石 やはり内枠の馬には注目したいですよね。あ、ちょうど出馬表が出るころですね。

本 あ、そうですね。ちょっと待って下さい。……あ〜、まだですね。

石 まだか。じゃあ、枠順関係なしに言うと、カレンブーケドールはいいですよ。

本 石橋さんはオークスでも最大の惑星として評価していましたよね。当時は全然人気なかったですけど(12人気2着)。

石 そうですね。東京の高速馬場にぴったりの馬で、スパッとは切れないけど、トップスピードに乗ってからが強い馬ですからね。オークスはまさに思った通りの競馬をしてくれて2着。今回も仮に内枠にでも入って、あの競馬ができればかなり面白いと思いますよ。

本 3歳牝馬でもやれると。

石 たしかに近10年で3歳牝馬が好走したのは、アーモンドアイ(18年1着)、ジェンティルドンナ(12年1着)、レッドディザイア(09年3着)と、それこそ一流馬揃いですけど、この馬も相当強いですよ。秋華賞にしても本来の競馬とは違う形で、しかも最後は間を割って伸びてきましたし。

本 あ、今枠順が発表されまして、なんとカレンブーケドールは1枠1番(笑)。

石 マジか(笑)。

本 ただ、気になる情報がもうひとつあって、東京地方は金曜日から天気がぐずつきそうなんですよね。

石 そうなんですよね。どれくらい降るのかが問題なんですけど、ただ東京の水はけはかなりいいですし、個人的には今年の秋は雨予報に振り回された感もあるので(苦笑)、今は気にしないことにします。直前になればはっきりするでしょうし。

本 そうですね。では、一頭目はカレンブーケドールと。

石 はい、高速馬場での加速力、持続力は古馬、牡馬相手でも通用しますよ。斤量の恩恵もありますしね。

本 では続いてチェックしておいたほうがいい馬は?

石 シュヴァルグランですね。

本 これまでジャパンCには3回出走して、3着、1着、そして去年が4着。

石 その戦績を見てもこのレースを得意しているのがわかりますよね。去年の4着にしても、あのレコードの4着なら十分評価できますし。

本 ただ、言い換えれば、去年の高速馬場で着順を落としたとも言えませんか? 今年も同じような馬場と考えると……

石 鋭い。言えますね。ただ、正確に言えば、高速馬場での瞬発力勝負についていけなかったということですね。去年のレースラップは5ハロン目から最後までずっと11秒台というラップが続いていたんですよ(最後1ハロン除く)。くわえてそのハイペースにもかかわらず、前に瞬発力に秀でたアーモンドアイがいて、上位3頭から少し離された位置にいたシュヴァルグランにとっては厳しい競馬になってしまったんです。ただ、それでもうまく内を立ち回った3着のスワーヴリチャードとの差は詰めていますし、4着とはいえ高く評価していいと思います。

本 じゃああとは海外帰り、7歳という年齢ですね。

石 そうなんですよ。前走のインターナショナルSはかなりタフなコースですし、疲れは心配です。先週の追い切りもギリギリ及第点という感じでしたし。帰ってから今週の追い切りをみて、週末までにジャッジさせていただきます。ただ、状態面に不安がなければ、適性的にも注目です。

本 最後にあと一頭だけお願いします。

石 あと一頭か。う〜ん……

本 内枠に入ったムイトオブリガードなんかはどうです?

石 スピードが足りないでしょ。東京芝2500mでは安定した成績を残していますけど、そもそも東京芝2400mと2500mは求められる適性が全然違うんですよ。

本 100mしか違わないのに?

石 そうなんです。2500mは直線の下からのスタートということが関係しているんだと思いますけど、2400mよりスタミナ色が強くなって、上がりのかかる競馬が多いんです。この馬もそれに対応したタイプなので……って、いらないとか言うとまた走られるのでやめておきましょう(笑)。

本 (笑)。

石 あと一頭挙げるとしたらジナンボーかな〜。

本 前走の新潟記念ではジャパンCでも人気に推されそうなユーキャンスマイルの2着でした。

石 正直言うと、斤量差もあって(3キロ差)、すくなくとも当時の時点で力の差があったのは事実なんですよ。ただ、ジナンボーは数を使っていないということもあって上積みというか、成長分が期待できるというのもありまして。それに先行馬にとってはかなり厳しい流れでしたし、そのなかで相当長く脚を使っていますからね。

本 ただ、枠順が……

石 うわ、大外枠か〜(笑)。まさかの。

本 どうしましょう。

石 良くはないですよね。テンションの上がりやすい馬で、しかもスタンド前発走で。前に馬を置きづらい、逃げづらいというのは。ちなみにダイワキャグニーは?

本 4枠7番です。

石 ついていくにもつらい枠順か。やはり現時点ではカレンブーケドールとシュヴァルグランの2頭にしつつ、あとは週末まで待っていただいたほうがいいと思います。雨の状況もありますし。

本 そうですね。人気馬についても気になりますし、勝負予想を楽しみにしています。今日はお忙しいなかありがとうございました。

石 こちらこそありがとうございました。ジャパンCももちろん、ダート、2歳G1にぜひともご期待下さい。

というわけで、今週は「単勝二頭流」でお馴染みの石橋さんにジャパンCの注目穴馬についてお話しいただきました。
それにしても狙いがわかりやすい。そして的を射ている。だからこそ高配当が当たるんだろうな〜と改めて実感しました。
フラッと来て、さらっと話して、でも夢中になって言わなくていいこともまで言っちゃって(笑)と、いつもながら楽しい人だわ。






データde出~た

第1372回 外国馬、天皇賞(秋)上位馬ともに不在のジャパンCを分析する

1981年に創設された国際招待競走・ジャパンC。今年は初めて日本馬のみで争われることになったが、過去10年で5番人気以内に推された外国馬は2009年コンデュイット(4着)と2011年デインドリーム(6着)の2頭のみ、馬券に絡んだのは2006年3着のウィジャボードが最後。今年の外国馬不在が予想に与える影響は、さほど大きくないと考えていいだろう。 一方、天皇賞(秋)の好走馬は毎年のように上位人気に支持され、馬券にも多くの馬が絡んできた。しかし今年は、1~3着馬が不出走。これが果たしてどんな結果を招くのか、データから分析してみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JV、馬天楼 for データde出~たを利用した。


■表1 人気別成績
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1  4-2-2-2/10 40.0% 60.0% 80.0% 109% 100%
2  1-2-2-5/10 10.0% 30.0% 50.0% 34% 73%
3  1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 66% 49%
4  3-1-0-6/10 30.0% 40.0% 40.0% 269% 90%
5  1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 133% 48%
6  0-1-3-6/10 0.0% 10.0% 40.0% 0% 143%
7  0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 89%
8  0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 53%
9  0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11~0-0-2-68/70 0.0% 0.0% 2.9% 0% 41%

過去10年、1番人気は【4.2.2.2】。このうち単勝オッズ3倍未満の馬は【2.2.2.0】で複勝率100%、単勝3倍台になると【2.0.0.2】同50.0%に下がる。続く2番人気馬は【1.2.2.5】で、こちらは単勝5倍未満なら【1.2.0.4】と連対まで届いている。それに対して5倍以上では【0.0.2.1】と好走しても3着止まりながら、複勝率は66.7%と高い。今年は人気が割れそうで、1、2番人気馬はその単勝オッズにも注目したい。
また、優勝馬10頭はすべて5番人気以内で、2着馬も7番人気まで。8番人気以下の馬は3着3回に終わり、特に近5年は【0.0.0.49】と全馬が馬券圏外だ。まずは7番人気以内の馬から馬券候補を探したい。


■表2 枠番・馬番別成績
枠番・馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 4-2-3-10/19 21.1% 31.6% 47.4% 115% 177%
2枠 1-0-1-17/19 5.3% 5.3% 10.5% 46% 23%
3枠 2-1-2-15/20 10.0% 15.0% 25.0% 62% 110%
4枠 1-0-0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 10% 6%
5枠 0-3-0-17/20 0.0% 15.0% 15.0% 0% 41%
6枠 0-1-0-19/20 0.0% 5.0% 5.0% 0% 14%
7枠 1-0-3-20/24 4.2% 4.2% 16.7% 38% 38%
8枠 1-3-1-23/28 3.6% 14.3% 17.9% 23% 41%

1番  3-1-2-4/10 30.0% 40.0% 60.0% 185% 256%
2~7番5-2-4-49/60 8.3% 11.7% 18.3% 44% 59%
8~14番0-4-2-64/70 0.0% 5.7% 8.6% 0% 20%
15~18番2-3-2-23/30 6.7% 16.7% 23.3% 52% 59%

枠番別の成績は、1枠が【4.2.3.10】複勝率47.4%をマーク。中でも、1枠1番を引いた馬は昨年のアーモンドアイなど3勝を挙げ、勝率30.0%、複勝率60.0%の好成績を残している。枠番では5~6枠、馬番では8~14番には勝利がないため、1着候補は4枠7番以内か、15番より外の7~8枠(本稿執筆時点の想定では15頭立てのため、8枠15番のみ)になる。


■表3 性齢別成績
性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン
3歳  1-1-1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 55% 54%
4歳  2-3-2-35/42 4.8% 11.9% 16.7% 30% 33%
5歳  1-4-4-32/41 2.4% 12.2% 22.0% 32% 58%
6歳  0-0-0-25/25 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7歳以上0-0-2-20/22 0.0% 0.0% 9.1% 0% 130%
計   4-8-9-125/146 2.7% 8.2% 14.4% 23% 51%

牝馬
3歳 2-1-1-7/11 18.2% 27.3% 36.4% 72% 95%
4歳 2-1-0-6/9 22.2% 33.3% 33.3% 125% 50%
5歳 2-0-0-2/4 50.0% 50.0% 50.0% 175% 70%
計  6-2-1-15/24 25.0% 33.3% 37.5% 109% 74%

性別では、牝馬の複勝率37.5%に対し、牡・セン馬は同14.4%と牝馬優勢だ。JRA所属の牝馬にかぎれば【6.2.1.9】で連対率44.4%、複勝率50.0%と好走確率はさらに高く、2週前の牝馬限定G1・エリザベス女王杯ではなくジャパンCを選択するほどの馬なら、注目は欠かせない。


■表4 前走レース別成績(本年登録馬の前走)
前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
天皇賞(秋)     5-5-7-44/61 8.2% 16.4% 27.9% 44% 98%
京都大賞典      2-1-0-13/16 12.5% 18.8% 18.8% 106% 39%
秋華賞        2-0-1-2/5 40.0% 40.0% 60.0% 160% 108%
エリザベス女王杯   0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 170%
アルゼンチン共和国杯 0-0-1-13/14 0.0% 0.0% 7.1% 0% 23%
英インターナショナルS0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オクトーバーS    0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オールカマー     0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
新潟記念       該当なし

前走レース別の成績では、3着以内馬30頭中17頭を天皇賞(秋)組が占め、複勝率27.9%など好走確率も上々だ。ただ冒頭でも触れたように、本年は同レース1~3着馬が不在という点は気にかかる。


■表5 前走天皇賞(秋)出走馬の、前走着順・前走人気別成績
前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1着  0-2-3-1/6 0.0% 33.3% 83.3% 0% 200%
2着  1-0-0-6/7 14.3% 14.3% 14.3% 30% 17%
3着  1-1-1-4/7 14.3% 28.6% 42.9% 51% 62%
4着  2-1-0-2/5 40.0% 60.0% 60.0% 252% 104%
5着  0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6~9着1-0-1-13/15 6.7% 6.7% 13.3% 59% 132%
10着~0-1-2-15/18 0.0% 5.6% 16.7% 0% 97%

1番人気  3-1-3-2/9 33.3% 44.4% 77.8% 101% 101%
2番人気  0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 46%
3番人気  0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 26%
4番人気  1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 178% 64%
5番人気  1-0-1-2/4 25.0% 25.0% 50.0% 230% 157%
6~9番人気0-3-1-9/13 0.0% 23.1% 30.8% 0% 202%
10番人気~0-0-1-20/21 0.0% 0.0% 4.8% 0% 58%

表5はその天皇賞(秋)組の、前走着順・人気別成績である。今年は同レース1~3着馬のほか、1~3番人気馬も不在だ(2頭重複)。まず前走着順をみると、4着馬が勝率40.0%、連対率60.0%。2009年の本競走2着・オウケンブルースリは、天皇賞(秋)でカンパニーから0.8秒も離されており、優勝馬とのタイム差はさほど気にならない。また、前走人気別では、5~9番人気だった馬が計【1.3.2.11】複勝率35.3%、複勝回収率191%の好成績を残している。


■表6 前走天皇賞(秋)以外のG1からの好走馬
年 馬名 性齢 人気 着順 前走人気 着順 2走前以前の主な実績
2009 レッドディザイア牝3  6 3 秋華賞 2 1 オークス2着
2010 ローズキングダム牡3  4 1 菊花賞 1 2 朝日杯FS1着
   ヴィクトワールピサ牡3 8 3 凱旋門賞 … 7 皐月賞1着
2012 ジェンティルドンナ牝3 3 1 秋華賞 1 1 桜花賞、オークス1着
   オルフェーヴル牡4   1 2 凱旋門賞 … 2 3歳クラシック三冠
2013 デニムアンドルビー牝3 7 2 エリザベス女王杯 3 5 オークス3着
2014 ジャスタウェイ牡5   3 2 凱旋門賞 … 8 天皇賞(秋)1着
2018 アーモンドアイ牝3   1 1 秋華賞 1 1 桜花賞、オークス1着

3着以内の好走馬のうち、前走で天皇賞(秋)以外のG1に出走していた馬は表6の8頭。うち6頭は3歳馬、残る2頭は凱旋門賞からの帰国初戦だった。また、8頭のうち7頭は既にG1で勝利を挙げており、残る1頭・2013年2着のデニムアンドルビーは、ジャパンCと同コースのオークスで3着に入っていた。この組はG1優勝、または東京芝2400mのG1好走実績が必要だ


■表7 前走G1以外からの好走馬
年 馬名 人気 着順 前走距離 人気 着順 主なG1実績
2016 キタサンブラック 1 1 京都大賞典芝24 1 1 天皇賞(春)1着
   サウンズオブアース5 2 京都大賞典芝24 3 4 有馬記念2着
   シュヴァルグラン 6 3 アルゼンチン共和国杯芝25 2 1 天皇賞(春)3着
2017 シュヴァルグラン 5 1 京都大賞典芝24 1 3 天皇賞(春)2着
   レイデオロ    2 2 神戸新聞杯芝24 1 1 日本ダービー1着

前走でG1以外に出走していた3着以内馬5頭は、2016年と2017年に集中している。京都大賞典組が3頭、アルゼンチン共和国杯と神戸新聞杯が1頭ずつと、いずれも前走は芝2400~2500mのG2だ。また、全馬に2000mを超える距離のG1で3着以内の実績があったほか、表には記していないが、5頭とも芝2400~2500mのG2で連対した経験があった(前走含む)


■表8 秋の天皇賞(同年)連対馬が不出走だった年のジャパンC(1986年以降)
年 馬名 所属 人気 着順 前走 人気 着順
1993 レガシーワールド 栗東 6 1 京都大賞典 2 2
   コタシャーン   アメリカ 1 2 BCターフ … 1
   ウイニングチケット 栗東 4 3 菊花賞 2 3
1994 マーベラスクラウン 栗東 6 1 京都大賞典 3 1
   パラダイスクリーク アメリカ 2 2 BCターフ … 3
   ロイスアンドロイス 美浦 8 3 天皇賞(秋) 11 3
1995 ランド      ドイツ 6 1 BCターフ … 12
   ヒシアマゾン   美浦 2 2 京都大賞典 1 1
   エルナンド    フランス 7 3 BCターフ … 5

最後に、同年の天皇賞(秋)1~2着馬が不出走だった年のジャパンCも振り返っておきたい。JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている1986年以降では、1993年から1995年の3回が該当し、このうち1993年と1995年は、本年と同じく3着馬も不在だった。
この3回すべてで馬券に絡んでいるのが、前走で同距離の京都大賞典に出走し、連対していた馬だ。このうち、優勝したマーベラスクラウンとレガシーワールドはG1初制覇。2着のヒシアマゾンは既にG1で2勝を挙げていたが、どちらも同世代の牝馬限定G1だった。天皇賞(秋)上位馬が不在なら、G2を勝てるくらいの力さえあれば勝負になりそうだ。


【結論】

牝馬が牡・セン馬を圧倒しているジャパンC(表3)。登録のあったラヴズオンリーユーが回避したため、今年出走する牝馬はカレンブーケドール1頭だ。オークスか秋華賞のいずれかを勝っていれば文句なしの本命候補だったが、それでもオークス2着は表6のデニムアンドルビー(同3着)を上回る。そのデニムアンドルビーが2着に入った2013年は、天皇賞(秋)を4馬身差で圧勝したジャスタウェイが不出走。アーモンドアイが3馬身差で天皇賞(秋)を制した今年に通ずるところがある。表8にあったように天皇賞(秋)の上位馬が不在なら、G1未勝利馬にも優勝のチャンスは十分だ。

その表8で挙げた前走・京都大賞典組はダンビュライト(2着)と、エタリオウ(5着)。表8からは、同レース2着のダンビュライトが有力だ。ただ、前走G1以外からの好走馬を見ると、3000mの菊花賞で2着の実績を持つエタリオウのほうが、表7の5頭により近いタイプになる(ダンビュライトのG1最高着順は2000mの皐月賞3着)。甲乙はつけがたく、どちらにも好走の可能性はあると考えたい。

そして例年なら最有力となる天皇賞(秋)組では、7番人気ながら4着と、今回の出走馬では最先着を果たしたユーキャンスマイルに注目したい。表5の通り、天皇賞(秋)組は同レース5~9番人気馬や4着馬が好成績を残している。
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