田原基成さん

【阪神JF】「なんなん、この馬(笑)」当時抱いた感情の赴くまま、迷いなき◎を打つ。/カペラS

【阪神11R 阪神JF】

「本命クラヴァシュドールでしょ?」

UMAJIN.netの高崎編集長がニヤニヤしながら話しかけてくる。今週金曜日、編集部のオフィスに遊びに行った際の出来事だ。

伏線となるのは先週のチャンピオンズC。当時、私はこのような見解を記していた。

(見解ここから)
クリソベリルはバッサリ切る。

デビュー以降、無傷の5連勝でこの舞台に駒を進めた馬。少なくとも同世代に敵はいないだろう。問題は古馬との比較だが……チャンピオンズカップ好走をはたした3歳馬(ノンコノユメ、ルヴァンスレーヴ)にあって、凡走を喫した3歳馬(オメガパフューム、ゴールドドリーム)になかったのは古馬混合のマイル重賞勝利実績。各距離における持ち時計も決して優秀とは言えず、全幅の信頼を置くことはできない(見解ここまで)。

果たして、クリソベリルは無傷の6連勝。ダート路線を完全制圧した。それも自身の走破タイムを3秒6更新するオマケ付き……向こう3年はこの馬の天下だろう。

しかしチャンピオンズCは凄かった。

残り200mを切ってもインティとの差がなかなか詰まらず、脚色は明らかにゴールドドリームのほうが上。「しめた!」と思ったその刹那、なんとクリソベリルがもうひと伸び。

「俺に全力を出させるヤツがやっと現れたか……」

少々痛いと思われても関係ない。私にはクリソベリルが不敵な笑みで舌なめずりをしているように映った。その結果、生まれたのは1分48秒5のパフォーマンス。あんな馬を見るのはいつ以来だろうか。

「生き物として図抜けた馬」

そうクリソベリルを評した覆面馬主7号氏の言葉が頭を反芻する。人知を超えたバケモノに対し、数字など意味を成さないのだ。

例えばディープインパクト。

辛勝の弥生賞を見て、意外と大したことないなと思った競馬ファンは少なくないはず。かくいう私もそのひとりだ。

「抜けて強い感じはしない」
「頭差って微妙だな」
「気性が良くならないことには……」

某掲示板に並ぶコメントの数々。当時の私もおおむね納得の意見だ。数字でモノを語る以上、このようなことは往々にして起こる。

テイエムオペラオーはどうか。

「ハッキリ言って周りが遅いだけです」

同馬が2着に敗れたジャパンC。私は和田竜二がレース後このように語っていたと記憶している。その言葉が負け惜しみではないことは、1000m通過59秒7の前傾ラップで流れた天皇賞(秋)完勝が証明済み。「勝てばいいんだよ、勝てば」。僅差の勝利に肝を冷やす競馬ファンの心理はテイエムオペラオーに見透かされていたのだろう。

名馬が教えてくれた阪神JFの本命馬。

ここはリアアメリアから入る。

2着馬にわずか0秒1差の前走内容。走破タイムも含め、バケモノの確信が揺らぎかねないパフォーマンスにも映った。

「抜けて強い感じはしない」
「3/4馬身差って微妙だな」
「気性が良くならないことには……」

堰を切ったかのように噴出する疑問の声。10頭立て以上の経験がない点も不安に拍車をかける。私も1週間前はその立場だったから気持ちは痛いほど分かる。

これは私の持論だが、ある程度キャリアを積んだ競馬ファンなら1倍台の馬だって疑うことは朝飯前だ。近年、私が完全降伏した馬は秋華賞-ジャパンCにおけるアーモンドアイただ1頭。何しろ春の時点で三冠制覇→ジャパンC勝利を思い描いていたのだから。

リアアメリアの新馬戦後、私は思わずTwitterを更新した。鉄は熱いうちに打て。映像から受けた衝動を言葉に出さなければ……自身の気持ちに従った行動だ。

(Twitterここから)
リアアメリアの上がり3Fは34秒4。次位につけた上がり3Fの差は1秒8だった。ちなみにディープインパクトの若駒Sが次位に1秒4差、アーモンドアイの桜花賞でもジャスト1秒差。なんなん、この馬(笑)(Twitterここまで)

人は未知の生物に邂逅したとき、驚きを通り越した笑いがこみあげてくる。今となっては上がり3Fの数字は大した問題ではない。(笑)が私の素直な感情だ。リアアメリアは生き物として抜けている。

もう迷わない。

リアアメリアが私の本命だ。

相手本線にはクラヴァシュドールを。

前走サウジアラビアRCには驚かされた。勝ち馬の走破タイム1分32秒7もそうだが、前半800m47秒2に対して後半800m45秒5……「ハイペースがもたらしたレコード」から程遠いのだ。ラップついでにもうひとつ、東京芝1600mにおいて前半2Fめとラスト2Fめ、この2地点で10秒台を計時したのは歴史上ウオッカただ1頭。「1000m通過60秒未満かつラスト2Fめに10秒台」と幅を広げてもアパパネやダノンシャークなどGI馬の名前がズラリと並ぶ。アクシデントなく走れれば大崩れは考えにくい。

クリスティも侮れない。

3戦1勝の戦績に甘んじているが、先着を許した馬は小倉2歳S勝ち馬マイネルグリッドにハーツクライ産駒の素質馬ワーケア。戦ってきた相手が悪かった。敗れた2戦は渋った馬場だったが、今回は未勝利を勝ち上がった良馬場替わりが濃厚。このレース3勝の鞍上が継続騎乗で臨む点も魅力だ。

さらにはレシステンシア。

週中では評価を下げた馬だが、私はこの馬がアストンマーチャンと被って仕方がない。スピード自慢の同馬は阪神JF2着……時計のかかる馬場だったファンタジーSで1分20秒7は破格。この時季ならマイルもこなせるだろう。

【阪神11R 阪神JF予想の印】
◎15 リアアメリア
〇10 クラヴァシュドール
▲6 クリスティ
☆4 レシステンシア
△3 ウーマンズハート
△7 ロータスランド
△9 マルターズディオサ

【3連複/フォーメ】15-10,6,4-10,6,4,3,7,9(12点)


【中山11R カペラS】

ここはすんなり本命が決まった。2枠4番、ゴールドクイーン。

中山ダート1200mで1分9秒0をマークした2走前。良馬場に限定したとき、この時計を上回った馬は1頭もいない。週中コラムでは展開に対する懸念材料を述べたが、自身より内に速い馬がいない枠順をGET……ヒロシゲゴールドに番手好走という「成功体験」を与えた2走前はこの馬の単騎逃げを約束するものだ。

持ち時計。
展開。
2戦2勝の距離短縮ローテ。

疑う余地はない。ゴールドクイーンが私の本命だ。

相手本線にはテーオージーニアスを。

この馬は600m通過をベースに取捨が可能。ダート1200mで600m通過34秒1以上時の成績【2-1-3-4】に対し、34秒0以下では【1-1-0-0】。さらにテンが速い福島ダート1150mでも勝利を挙げているのだ。コパノキッキング、ゴールドクイーンをはじめ逃げ・先行馬が揃ったここは32秒台のラップすら想定されるシチュエーション。狙いどころとしては申し分ない。

コパノキッキングはこの位置。

ビッグレースの少ないダート短距離路線。それを踏まえると年に一度開催されるJBCスプリントはこの路線を歩む陣営にとってメイチ仕上げで臨みたい一戦だろう。同レース2着のコパノキッキングは能力断然も、狙いすましたのは間違いなく前走。【5-1-1-0】の得意距離だけにノーマークにはできないが、メイチの前走から58キロの斤量を背負う今回、死角なしとは言い切れない。

さらにはヒロシゲゴールド。

内枠を引き当て、スタートで後手を踏んだ前走は参考外。コパノキッキング、ヤマニンアンプリメといったダート短距離路線のトップクラスと接戦を演じた点を評価すべきだ。2走前を見るより、外枠なら番手でも対応可能。ながつきSの再現を想定する。

大穴候補としてシャインヴィットゥ。

オープンでの良績はイマイチも、気に留めておきたいのは特定条件におけるパフォーマンスの変化。12月の中山成績【3-1-0-0】、渋ったダートでの成績【3-1-2-0】。同馬を知り尽くした騎手に戻る点も含め、強調材料は多い。

なお、普段の見解で記している【注目レース】は日曜日にTwitter上でお伝えすることとする。

【中山11R カペラS予想の印】
◎4 ゴールドクイーン
〇12 テーオージーニアス
▲7 コパノキッキング
☆15 ヒロシゲゴールド
注8 シャインヴィットゥ
△10 レッドアネラ
△1 ドリュウ
△13 タテヤマ

【3連複/フォーメ】4-12,7,15,8-12,7,15,8,10,1,13(18点)





田中正信さん

阪神ジュベナイルFの追い切り注目馬

近年は固い決着が多かった2歳の牝馬GI。
とはいえ、フルゲートに満たない開催も約20年ぶりとなる。
なぜ、ここまで頭数が集まらなかったのか、その意味は?
今年は2戦2勝で重賞を制した馬が3頭出走してくる。
翌年の牝馬クラシックに向けても一定の“基準”を作る競走。
その基準となるパフォーマンスを見せるのは、
無敗の3頭になるのか、それとも?


■12月8日(日)
阪神競馬場 芝1600m・外 馬齢
阪神ジュベナイルF(GI)

■2枠3番 ウーマンズハート
馬主:ゴドルフィン
厩舎:西浦勝一(栗)
騎手:W.ビュイック
生産牧場: ダーレー・ジャパン・ファーム(有)

デビューから2戦、コンスタントに3F32秒台で上がってきているように搭載しているエンジンは間違いなくモンスター級である。ただ新潟競馬場でのレースぶりを見た限りでは、まだ身体がそれに全然ついていけていなかった。だからこそ、ギアを上げると内にササさったり、フラフラしてしまったりしたのであろう。あれから約3ヶ月、注目はどこまでボディーがエンジンに追いついてきているかだった。

では見ていく。帰厩は6週前とかなり早い段階。メニューも軽い坂路とプール調整からスタートと明らかに基礎づくりから。外厩全盛の今ではは非常に珍しいケースといえる。ただ逆にいえば、それだけ陣営が手元に置いて作っていきたかったということでもある。基礎ができたであろう3週前の追い日からペースアップ、徐々に調教の強度を上げて鍛える内容に。2週前、1週前にはこれまで行ったことのないコースでの6ハロン追いを立て続けに敢行してくる。内容も格下を大追走させるパターンと、地力ある古馬相手に競り合わせパターンと、とにかく濃いメニューでレベルアップを図ってきた。そして、その成果は早くも出てきている。ブレることなく迫力ある動きで登坂してきた直前こそが答え。心身ともに、たくましさが増してきた。


■2枠4番 レシステンシア
馬主:(有)キャロットファーム
厩舎:松下武士(栗)
騎手:北村友一
生産牧場:ノーザンファーム

牝馬ながら、ダイワメジャー産駒らしいガッシリとしたパワフルな馬体の持ち主。デビュー前から早々に週2本ペースでかなりの負荷を掛けられていたように、完成度の高さも見逃せない。では、この中間を見ていく。中4週ながら今回は短期放牧明け。前回が詰めたレース間だったことを思えば自然な流れか、ここまでの疲れをキッチリと抜いてフレッシュな状態でGIへということだろう。そして回復して帰ってきていることは、中間にこれまで以上の負荷を掛けていることからも明白。坂路で週2本ペースの乗り込みを維持していることはもちろん、追い日などは大一番を控えているだけあって、これまで以上にわかりやすく鍛えてきている。

その甲斐あって、デビュー前は併せ馬でビッシリやっても4F53秒を切るのがやっとだった本馬が、今回の直前では楽々と4F52秒1。いかにスピードのノリが上がっているかということ。驚くべきは、それでいて2Fも24秒を切ってきている点だ。確かにこれまでも、終い重点でビッシリ追えば24秒前後は出ていた。だが今回の直前は、決してラストを伸ばすことを目的とした調教ではない。だからこそ馬なりで叩きだした2F23秒台の価値は高い。短期間でトップスピードの質の向上に成功している。


■5枠9番 マルターズディオサ
馬主:藤田在子
厩舎:手塚貴久(美)
騎手:田辺裕信
生産牧場:天羽禮治

完成度は今回のメンバーに入っても1、2を争うのではないだろうか。小柄な牝馬ながら華奢な印象がなく、馬体のバランスは良い。気性的にも現状では怪しげなところはなく走りに前向き。強いていえばスタートの遅い点がネックだが、そこも持ち前の操縦性の高さで結果を出してきた。大物感という点では他馬に見劣りするものの、2歳GIはこいうタイプが結果を出せるレース。簡単に侮るべきではない。

では仕上がり状況を見ていく。まずデビューから中3週続きと使い詰めだっただけに、シッカリと休養を取って回復を促してくる。この完成度の高さゆえに、早めに戻してGI前に重賞を…と欲を出してもおかしくないところだったが、そこは良くも悪くも手塚厩舎。無理はさせないし、どちらかといえば大レースを好んで使う傾向のある陣営だけに、自然にGIへ矛先を向けてきた模様だ。とはいえ、帰厩後の乗り込みは順調そのもの。4週前から週2本ペースで乗り込み、2週前の追い日には早々に仕上がってしまう。そこからは出来を維持する作業へと移行。Wコース→Pコースへ替え、負担を抑えて状態を保つことに専念してきた。気迫の溢れる直前の動きを見ての通り、状態面では心身ともに文句なしに整っている。



坂井千明さん

【阪神ジュベナイルFの追い切り診断】体調は申し分ないレシステンシア。あとは…
■ウーマンズハート【A】
前回は軽い走りをしていた。今回も順調そうに見えるけれど、やや全体的に少し硬いかな。それでも首も使えているから、この馬としてはいい動きだね。

■エレナアヴァンティ【C】
前回は首の動きが良くなかった。今回のほうが体を使えるようになっているね。ただ、力があまり入っていないかな。

■オータムレッド【C】
首が使えていない。グッと沈み込むようなところがないから、力強さに欠ける感じだな。ただ、反応は良かったね。

■カワキタアジン【B】
トモが開いた感じの走りをしているんだけれど、体を使ってすごく気分良く走れている。この馬なりの動きはできている。あとは力関係だね。

■クラヴァシュドール【B】
前回素軽い走りをしていて、今回もそれができている。ただ、全体的に力強さに欠けるかなと。

■クリスティ【A】
カワキタアジンと坂路で併せて、体を使えて力強く走れている。気分良く走れている点が良かったね。順調そうだよ。

■ジェラペッシュ【C】
少し硬いかなという感じ。反応は良かったんだけれど、首の使い方が今ひとつかな。こういうタイプはあまり距離がもたない馬が多いので、マイルだとどうだろう。

■スウィートメリナ【C】
体は使えているけれど、力強さがない。反応や伸びもない感じだね。走りが重たくなっている。

■ヒメサマ【C】
全体に力が入っていない感じ。一生懸命走ってはいるけれど、重苦しい走りといえばいいかな。

■ボンボヤージ【B】
体を使っているけれど、少しムキになって走るところがある。ただ、この馬なりには順調といったところだろうね。

■マルターズディオサ【B】
体を使っているし反応も良かった。ただ、トモの蹴りが今ひとつ。スッと蹴れていないのが気になるな。

■ヤマカツマーメイド【C】
前回も力強さがなかったけれど、今回も今ひとつだね。首の使い方が良くない。詰まった感じの走りになっていて、のびのび走れていない。体の使い方がまだ身についていないといえばいいかな。

■リアアメリア【A】
気分良さそうに走れているし力強い。追い切りではそんなにムリをさせていないのに終いの時計が速いのも、跳びが大きいから。あとは競馬に行っての折り合いだけだろうね。力があって、後ろから脚をためる競馬を教えているから前走のような競馬になるのであって、それでも脚を伸ばせるというのは普通じゃない強さだよ。

■ルーチェデラヴィタ【C】
体を使っているけれど、力強さに欠ける。ただ前回は追ってからアゴを出していたんだけれど、首を前に出せているのでだいぶマシになっていた。

■レシステンシア【A】
体をしっかりと使って反応も良かった。すごく力強い走りができているね。鞍上が抑えるのに苦労していたほど。後半に行くほど脚を伸ばせている点もいいね。体調は申し分ない。あとはマイルを走りきるために、道中で息を入れられるかだろうね。

■ロータスランド【B】
体を使えているし、すごく気分良く走れていた。1週前にビッシリ追っているようで、今週はリラックスさせることに重点を置いた感じ。この馬なりに順調そうには見えるね。

いい動きを見せていたのがレシステンシアにリアアメリア、それからクリスティ、この3頭が良かったね。あとレース間隔があいたはウーマンズハートが、どのくらいの競馬ができるか。素軽い走りができているクラヴァシュドールと、ロータスランドも順調そう。ムキになるところが少し気になるけれど、ボンボヤージも体の使い方なんかは良かったよ。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬


【カペラSの追い切り診断】コパノキッキング、唯一の懸念材料は58キロの斤量も…
■オウケンビリーヴ【C】
体は使っていたんだけれど、追い出してからの伸びがない。首が使えていなからというのもあると思う。抑えてからと追ってからの走りが違う感じだね。

■コパノキッキング【A】
順調だね。体も使えているし、脚の運びがスムーズにできている。首も上下にしっかり動かせている。リラックスして気分良く走れているのがいいね。

■ゴールドクイーン【A】
少し頭が高いんだけれど、高いなりに首の使い方はすごく良かった。体をしっかり使えているし、体調はいいと思うよ。

■シャインヴィットゥ【C】
体を使って力強い走りをする。ただ、それも抑えているときだけで、追ってから逆に力んでしまっているような、そんな感じだね。

■シュウジ【C】
道中はまずまずの走りをしている。追い出してから動きが硬くなってしまうところが、ちょっと気になるな。ひょっとしたら走るのが嫌になっているのかもしれないね。

■タテヤマ【B】
体を使えているし、首や脚の運びもスムーズだった。ここまで順調にきている感じ。

■テーオージーニアス【A】
頭が高いんだけれど、首は使えていて体も使えている。反応も良かったから順調なんだろうね。

■ドリュウ【C】
道中はまずまず良かった。追ってからが詰まってしまって、伸びが全然ないんだよね。

■ハニージェイド【C】
体は使えているけれど、手先が重い。ちょこちょこした走りで、素軽さがないね。ダートの短いところには向く走りをしているけれど…。

■ハングリーベン【C】
頭が高くて首が使えていない。体があまりうまく使えていないようで、追ってからの伸びもないな。

■ヒザクリゲ【B】
回転の速いピッチ走法で、体はしっかり使えていて順調そう。前走は地方の深いダートにやられたのも、この走法からだと思う。中央のダートならだいぶ違ってくるんじゃないかな。

■ビップライブリー【C】
頭が高くて、追ってからのバランスが悪い。走りがバラバラになってしまっている。

■ヒロシゲゴールド【B】
これは頭が高いんだけれど首や脚の使い方はよかった。この馬なりに順調といったところだね。

■レッドアネラ【B】
体を使っているし順調かなと。あとはこのメンバーに入っての力関係でしょう。


まずはコパノキッキングだね。操縦性が高くて出たなりの位置から競馬ができるから、58キロでもこの相手関係なら大丈夫だと思う。それからゴールドクイーン、テーオージーニアスと続くかたち。タテヤマと、ヒザクリゲ、レッドアネラあたりも順調そうだし中山1200の条件が合いそう。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬






競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

コスモインペリウムを強気に狙ってみたい/中山7R

中山7R (7)コスモインペリウムで勝負だ。初ダートの前走は、スタートでつまずいて大きく後方に置かれた。4角まではモタモタしていたが、直線に向くと馬群を割って伸び、1秒4差の9着まで追い上げた。不良馬場で前が残るコンディションを考えれば上々の内容だ。しかも、休み明けで12キロ増。今回はひとたたきした上積みも見込める。未勝利勝ちが福島芝1800メートルだったように、コーナー4つの右回りは合う。スタートを決めて本来の先行力を生かせば粘り込める。4日はウッドコースの併せ馬で古馬2勝クラスのベルウッドカザンに楽々と先着。仕上がりはいい。まったく人気はないが、ここは強気に狙ってみたい。単3000円、複7000円。(ここまでの収支 マイナス24万7000円)





【阪神ジュベナイルF】阪神芝1600mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん

阪神ジュベナイルFのポイント
2014年以降で連対した10頭は、すべて1600m以上での勝ち鞍があった。中でも1800mで勝っていた馬が6頭を占める。1400m以下しか勝ち星がない馬は3着が最高だ。 阪神や東京のように直線が長く、末脚の持続力と速い上がりが求められるコースでの実績は不可欠。特に前走東京のマイル以上で行われた重賞または特別戦で連対していた馬が、3年連続で2頭好走している。 今年のメンバーで上記すべての条件をクリアしたのはクラヴァシュドール、クリスティ、リアアメリアの3頭。


【カペラS】中山ダ1200mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん

カペラSのポイント
JRAで行われるダート1200mの重賞はこのレースだけ。2014年以降で馬券に絡んだ15頭のうち10頭は2ケタ馬番で、基本的には外枠が有利なコースだ。他場のダ1200mより前半のペースが速くなりやすく、直線には急坂があるためコース実績は重要。コース形態が違う東京、京都、地方で前走負けていた馬の巻き返しも目立つ。シュウジは同コース[1.0.1.1]で5着以下がなく、最近の好走は芝ダート問わず中山に集中している。





ブエナビスタで制覇
安藤勝己


◎ ⑮リアアメリア
○ ③ウーマンズハート
▲ ④レシステンシア
☆ ⑩クラヴァシュドール
△ ⑨マルターズディオサ
△ ①ヤマカツマーメイド
△ ⑦ロータスランド

キャリア2戦でもポテンシャルが最も高いと思われるリアアメリアが本命。新馬戦は出遅れたにもかかわらず、馬なりで進出してぶっ放すと最後は8馬身差の大楽勝。なんでもユウガが「先々を考えてわざと出遅れた」ってことをレース後に言うたらしい。だとしたら、デビュー前からエラい素質を買っとったことになる。次走のアルテミスSも道中でかなり掛かったのをモノともせず差し切りやろ。スローの流れもあって時計的には大したことないんやけど、抑える競馬を教え込みながらのことやから、数字以上の価値があるんは明白や。今回だけでなく、来春のクラシックまで牝馬戦線はこの馬が中心になるんやないかと思っとる。ましてや、今の桜花賞はそのまんま阪神JFから直結やしな。

ゴドルフィンでビュイックのウーマンズハートは新馬、新潟2歳Sの上がりが超優秀。阪神外回りも合いそうなタイプで、内目の枠からジョッキーの手綱捌きに注目やね。レシステンシアはスピードがあって仕上がりが早い。道中後続がごちゃつくような展開になれば残り目がありそう。クラヴァシュドールも上がりの脚が秀逸で、サウジアラビアRCは来週の朝日杯FSで人気必至のサリオスに迫った。中内田厩舎ワンツーの目があるかもしれないね。4頭からは少し落ちるけど、キャリア豊富なマルターズディオサとヤマカツマーメイド、外国産馬の角居厩舎で不気味なロータスランドまで押さえる。






水上学の血統トレジャーハンティング

日曜阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1)

◎本命馬
⑮リアアメリア
(牝2、栗東・中内田厩舎、川田騎手)
毎年のことながら、まだ経歴に瑕がついたことのない優等生が集い、3歳春に向けての総決算をするレース。牝馬らしい切れを誇る馬が揃うのも常なのだが、ただこのレースで上位に来るには、底力の裏打ちが必要だ。高速上がりだけでなく、坂での結果、あるいは1800m以上での結果などが求められるケースが多い。さらに、2010年以降の勝ち馬が、翌年春のクラシックを勝ったのは1頭だけという事実もあり(秋華賞を勝った例はあるが)、現時点での完成度ももちろん勝つためには重要だ。

もろもろ総合すると、人気を集める⑮リアアメリアで仕方ないと思う。ライバル馬の父であるハーツクライ産駒より仕上がりの早さと高速馬場適性の高いディープインパクト産駒、そして母はBCジュベナイルフィリーズを勝った全米2歳牝馬のトップに立った馬。底力は少し見劣るし、上積みもそれほどないだろうが、現時点での完成度とキレはこのレースの時点では最上位だ。

前走は届かないと思われる位置からのブッコ抜き。後方一気型が幅を利かせるこのレース向きは明らかだ。ただし、将来性とスケールは⑩クラヴァシュドールが勝るとも劣らない。

$お宝馬
⑪ルーチェデラヴィタ
(牝2、栗東・西村厩舎、池添騎手)
何か1頭、大穴を探せばこの馬か。母がトウカイテイオー×リアルシャダイというスタミナと馬力の配合で、高次元のレースになればこの古いスタミナ、パワー配合が物をいう。新種牡馬キズナとのマッチングがうまく行っていれば、一角崩しはある。

相手上位は当然⑩クラヴァシュドール。 押さえに ③ウーマンズハート、④レシステンシア、⑧オータムレッド、⑥クリスティ。



栗山求さん

阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1) 芝1600m・外 OP 馬齢

◎3ウーマンズハート
○15リアアメリア
▲10クラヴァシュドール
△4レシステンシア
△6クリスティ
△9マルターズディオサ

<見解>
◎ウーマンズハートは
「ハーツクライ×シャマーダル」という組み合わせ。

母レディオブパーシャはJRA2勝馬で、
兄弟にラッキーナイン(香港スプリントなどG1を3勝)、
ティーハーフ(函館スプリントS)、
サドンストーム(京王杯2歳S-2着)がいる良血。

後二者は種牡馬として
成功したとはいえないストーミングホームが父。

にもかかわらず重賞で勝ち負けしており、
ファミリーの質はきわめて高い。

サンデー系屈指の名種牡馬ハーツクライを
交配して誕生した本馬は、
デビュー2戦目で早くも重賞勝ち馬となった。

初戦、2戦目とも上がり3ハロンは32秒台。

平坦で直線が長い新潟芝外回りコースは、
他の競馬場に比べて速い上がりが計時されやすい。

ただ、それを考慮しても非凡で、
初戦の32秒0は芝1600m新馬戦の歴代最速上がりタイムだった。

豊かな才能の持ち主であることは疑いようがない。

母の父シャマーダルは
仏2000ギニー(G1)、
仏ダービー(G1)を制した名馬で、
瞬発力を武器にヨーロッパで成功し、
ダーレーグループ屈指の名種牡馬と評価されている。

本馬の瞬発力は
父ハーツクライだけでなく
その影響も受けていると考えられる。

阪神ジュベナイルフィリーズは
過去10年間で逃げ切った馬がなく、
ラストの決め手比べになりやすい。

本馬のレーススタイルに合っている。

新潟2歳Sで揉まれる競馬を経験し、
馬群のなかで我慢できることは、
対○リアアメリアでは大きなアドバンテージだ。







境和樹の穴馬券ネオメソッド

阪神11R 阪神JF(GⅠ)(ダ1800m)

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基本的には末脚性能が問われるレースで、後のクラシックでも活躍できるだけのポテンシャルを持った馬が順当に結果を出すことが多い阪神JF。

今年も、リアアメリアやクラヴァシュドールなど、来年の主役候補と目される馬が出走してきており、これらは無難に上位争いに加わることでしょう。

しかし、そんなレースである反面、2歳GⅠということもあって、現時点での完成度で素質馬に立ち向かう馬の好走も目立つレース。スケール系の馬は人気になりがちですが、完成度タイプは人気の盲点になることも少なくありません。したがって、馬券的にはこちらにフォーカスを当てたいところ。

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まず注目すべきは、母系に短距離血統を持った馬。スピードに勝る早熟型の血を母系に眠らせている馬が、その完成度を武器に上位に食い込むという寸法です。

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一方、単体種牡馬として目が離せない存在がクロフネ。以前から何度もお伝えしている通り、クロフネは完成の早い産駒が多く、本番よりもトライアルで能力を発揮することが多い前哨戦血統。その“一歩早い”完成度が、このレースでは大きな武器になるということです。

過去の成績は上記の通り。近2年ともに同馬を父か母父に持った馬が馬券になっており、総合成績も勝ち馬こそ出ていないものの、複穴としての活躍が目立ちます。

母系短距離血統またはクロフネ持ちに注目したい阪神JF。

①ヤマカツマーメイド
(母ヤマカツマリリン)

③ウーマンズハート
(母レディオブパーシャ)

⑥クリスティ
(母父クロフネ)

⑨マルターズディオサ
(母トップオブドーラ)

⑯エレナアヴァンティ
(母ドリームカムカム)


血統的には⑥クリスティ。母父にクロフネを持ってテーマをクリアする存在。

勝ち馬ワーケアには完全に決め手負けの格好も、内で我慢しているうちに先んじられた格好で、外に切り替えるロスがあった分ともいえる内容でした。立ち回りひとつで食い込み余地くらいはありそうです。

中山11R
カペラS(ダ1200m)

◎⑮ヒロシゲゴールド

カペラSは、馬場状態によって好走血統が変動するレース。

すなわち、良馬場ならサンデー系、道悪ならミスプロ系。

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08年にこのレースが新設されて以降、良馬場で行われたのは10、12、13、14、16、17、18年の7回。上記表と見比べていただければ一目瞭然、そのいずれもでサンデー系産駒が勝利、または穴を開けています。

良馬場になると、単純なスピードだけでは押し切れないのが、高額条件の中山ダ1200。快速型が飛ばす流れに乗じて、サンデー系の決め手と底力が活きやすくなるという構図です。

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一方、道悪で行われた08、09、11、15年の4回は、いずれもミスプロ系産駒が勝利、または穴を開けています。ちなみに、この4回においてサンデー系産駒は1頭も馬券にすら絡んでいません。

道悪になると、やはりスピードの優位性が高まるのがこのコースの特徴。そうなれば、ミスプロ系の単調ともいえるスピード能力が最大限に発揮されるというわけです。

今年は非常に馬場状態が微妙。レース直前まで馬場状態を注視することをお勧めします。

一応、この原稿を書いている土曜日14:30の段階で、まだ雨が降っているようで、馬場状態は稍重。何とも難しいところですが、ここではレース時点でも道悪が残ると見て、ミスプロ系を重視。

③ヒザクリゲ
父ケイムホーム)

⑥ダノングッド
(父イリューシヴクオリティ)

⑮ヒロシゲゴールド
(父サウスヴィグラス)

⑮ヒロシゲゴールドは、揉まれ弱い馬だけにこの外枠は絶好球。前走は出遅れて競馬になっていません。馬場渋化が残れば巻き返しのチャンス十分です。





阪神JF週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●女王候補が多数●

リアアメリアが一歩リードという感じだが、ウーマンズハート、クラヴァシュドールが続いており3強を形成している今年の阪神ジュベナイルF。デビュー前から評判になっていたリアアメリアは荒削りな勝ち方が、器の大きさを物語っている。

ウーマンズハート、クラヴァシュドールはともに牡馬との対戦を経てきた点が強み。3戦連続で違う騎手が手綱を取るウーマンズハートは、ゴドルフィングループの主戦であるビュイック騎手を手配。昨年は54キロに騎乗していたビュイック騎手だが、今年は54キロには騎乗せず55キロからと変更。体重調整がかなり難しいということでの55キロへの変更だが、阪神JFの定量は54キロ。今年唯一の54キロでの騎乗がこのウーマンズハートというわけだ。

体重調整のやり方は当然、人それぞれだが、日曜日のビュイック騎手は午前中の騎乗がなく6レースから。これは午前中で一気に体重を絞って挑むというスタイルだからだろう。そこまで無理をしてでもウーマンズハートの54キロには乗る価値がある、という判断があったからこその騎乗なのだろう。勝ち馬は当然だが、好走馬たちも軒並み来年のクラシックで中心になる傾向が強い阪神JF。桜花賞へ向けての戦いは始まっている。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●先々か現時点か!?●

師走競馬も2週目。今週と来週は毎年恒例の2歳王者決定戦が行われる。今週は牝馬限定の2歳女王決定戦、阪神ジュベナイルF。2歳GIながら、過去には翌年のクラシック戦線の主役、後のGI馬を多く輩出しているように、来年を占う意味でも注目の一戦、今年も相応のメンバーが揃った。中でも、評判馬リアアメリアを筆頭に、新潟2歳Sを牡馬相手に制したウーマンズハート、そしてリアアメリアと同厩舎のクラヴァシュドールの3頭が3強を形成している。

前売り1番人気は、その評判馬であるリアアメリア。ここまでのレースぶりは圧巻、間違いなく来年のクラシックを意識させる逸材で、3強の中でも一枚も二枚も上の存在…だとは思うが、まだ鞍上に反抗するところを見せたりと幼い事も確か。まして来年を見据えているので、この時点で目一杯に仕上げる事もない。付け入る隙はありそうだ。

ウーマンズハートは、夏の新潟2戦とも強い競馬をしてはいるものの、ともに左回り平坦での結果。今回は右回り、そして直線の坂、さらに当日輸送と初めての事が多く、2歳若駒牝馬なゆえに分からないところもある。 2歳の今の時点で、この3頭の中で最も減点が少ないのはクラヴァシュドールだろう。スッと好位で折り合えるセンスのいい馬、それでいて終いもシッカリ伸びて来る。

デビュー戦は、今回と同じ舞台の阪神芝外回りマイル戦、そして前走のサウジアラビアRCでは2着に敗れたものの、勝ったサリオスは次週の朝日杯FSで上位人気確実の存在、逆に健闘の類だろう。走破時計1分32秒9、上がり3Fはサリオスと同じ33秒1、時計の裏付けもある。今週、そして先週とジョッキーが乗って追い切り、ソフトな仕上げのリアアメリアよりも負荷はかけられている。リアアメリアと同厩舎のため、どうしても目立ちにくい存在ではあるが、実は馬券的に最も注目してみたい1頭だ。

【競馬場から見た推奨馬券】

中山は土曜の朝8時くらいから、雨がぱらつき出したが、雨量は僅か。馬場は3Rから稍重。一応、夕方まで降り続ける予報だが、雨量はたいしたことはなそう。極端な馬場悪化こそないと見るが、芝は少し上滑りしそう。ダートは、脚抜きの良い先行有利な馬場と見たい。

その先行有利なダートで狙いたいのが、中山2R。絶対枠を引いた1番フームスムートが狙い馬。デビューから3着、3着。ただ、新馬戦は大型馬にしては強い追い切りが少なく、余裕残しの仕上げ。当然、中1週の2戦目は良いかと思ったが、意に反してプラス4キロと絞れていなかった。

それでも2戦ともに外枠から果敢に先行して、渋とい競馬を見せている。今回は中2週で長目を2本追われており、さすがに絞れてくるはず。加えて今回は待望の内枠。しかも先行有利な馬場状態。ここで買わない手はない。

馬連 1-2 1-14
3連複 1-2-14 1-2-13 1-13-14
自信度B


もう一鞍もダート戦。中山7Rの2歳1勝クラスに魅力を感じる。ここは新馬戦を好時計でぶっちぎり勝ちしたロンゴノットが人気を集めそうだが、魅力を感じているのは9番コバルトウィングの方。デビュー戦は明らかな太目残りでモタついたが、叩かれて絞れた前走は一変した。

今回と同じ中山ダート1800mで、一捲りの楽勝。馬群の外目を他馬は全く関係ないという感じで進出して、最後だけ仕掛けて突き放した。まるでディープかオルフェを見ているような気がした。時計的にはロンゴノットより0.6秒劣ったが、ずっとラチ沿いを走っていたロンゴとは、走った距離自体が違う。とにかく、勝ち方のインパクトはコバルトの方が上だった。人気差がだいぶありそうなので、馬券的にもコバルトを軸とするのが得策。

単勝 9
馬連 9-16 6-9 9-13
自信度B

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●荒れ模様のハンデ戦●

ハンデ戦でトップハンデの馬はだいたい57~58キロが相場だが、今年の中日新聞杯(G3)のトップハンデは55キロという低いもの。抜けた存在がいない低調なメンバー構成と言わざるを得ない。

一方で短期免許で来日しているスミヨン騎手とマーフィー騎手が参戦していることで注目度はアップ。マーフィー騎手が騎乗するのはラストドラフト。来日以降、戸田厩舎の有力馬に多く騎乗しており、その流れでの騎乗依頼ということだろう。叩き2戦目で復調なるか。マーフィー騎手の手腕に期待。

スミヨン騎手はアイスバブルに騎乗しているが、もともとの予定はサトノソルタスだったようだ。ところが、サトノソルタスのハンデが54キロだったため、55キロからの騎乗しかできないスミヨン騎手陣営が探したのがアイスバブルだったということらしい。

アイスバブルは藤井騎手で決まっていたが、スミヨン騎手が乗れるならと、あっさり乗り替わり。つまり、簡単に言えば54キロのサトノソルタスには乗れないので、55キロの馬を探して藤井騎手から強奪した、というのが今回の経緯。

荒れるハンデ戦が平穏なのか、やはり荒れるのか、どちらの馬も人気を集めそうなだけに、その取捨が大きなポイントとなりそうだ。

【関西事情通のちょっとイイ?話】

●巡って来たチャンスを掴めるか!●

早いもので今年の競馬も野頃1ヶ月を切った。今週は、日曜日に2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルFが行われるが、中山でも重賞カペラSが、そして香港の国際競走では香港カップを筆頭に、ヴァーズ・スプリント・マイルのそれぞれに日本馬が出走、馬券発売も行われるため、忙しなくも盛り上がる一日となるだろう。

そんな前日の土曜日だが、この土曜日にも今週は重賞が組まれている。第3場開催の中京で、ハンデ戦の中日新聞杯が行われる。香港国際競走の前日で、しかも第3場開催でもありながら、重賞という事でスミヨン、マーフィーの二人の外国人騎手が参戦してきている。

その中でスミヨンは、本来は前走自ら手綱を取り勝利を掴んだサトノソルタスに騎乗予定だったのだが、ご存知の通りスミヨンが乗れる斤量は55キロまで。ハンデが何キロになるか次第だったところ、ギリギリ乗れない54キロとなってしまい、アイスバブルにチェンジした経緯がある。

チャンスが巡って来たのは秋山騎手。堀厩舎でサトミオーナーの良血期待馬の手綱を任され、ここは見せ場となる。競馬を良くご覧になっている方なら、この乗り替わりの理由には気付くことだろう。

ただもう一人、表向きには見えない形でチャンスが巡って来たジョッキーがいる。 吉田隼人騎手だ。騎乗するのはアイスストーム。右回りは少しモタれるところのある馬で左回りの方がベター、そして小回りよりは直線の長いコースの方が良く、舞台設定は好転。そしてデキの方も、前走を使う前からここが目標で状態もひと叩きされ調子を上げている。

ここ4戦、武豊騎手が手綱を取り主戦を務めていたこの馬、実は今回、今週から2週間短期免許を取得して来日予定だったバルザローナが手綱を取る予定だった。本国では、この馬のオーナーでもあるゴドルフィンの契約ジョッキー、まさに勝ち負けを期待しての起用だったのだろう。

ところがバルザローナが、フランスで騎乗しなくてはならなくなり来日をキャンセル、それが分かったときには武豊騎手は阪神で予定を組んでおり、ほかのジョッキーを探すことになった。

そしてチャンスが巡ってきたのが吉田隼人騎手という経緯。秋山騎手も、急遽チャンスが巡って来たクチだが、吉田隼人騎手も実は同じ。この二人が巡って来たチャンスを生かせるか!注目の一戦になる。

【競馬場から見た推奨馬券】

土曜の中山は、朝からあいにくの雨予報。大雨ではなさそうだが、芝はうわっ滑りしそうな感じ。天気が天気だし、土曜は狙い馬も少ないので、買っても良いのは一鞍のみ。馬場状態を考慮すると、やはり勝負できるのはダート戦。中山11R・師走Sが狙い目と見た。

狙い馬は11番メイショウワザシ。とにかく前走のシリウスSの内容が優秀。外枠から仕掛けてハナを奪ったが、ヤマカツライデンが外に持ち出して、何が何でも逃げるという態勢。お互いに折り合いがつかず3F34秒5の1200m戦なみの競り。当然、ヤマカツライデンは大差の殿負け。離れた3番手にいたピオネロも、10着と大敗している。勝ったロードゴラッソは5番手追走だったが、向正面ではピオネロから更に10馬身近く離れてのもの。それだけに0.2秒差に粘ったメイショウワザシの頑張りは、特筆ものだ。

さすがにその反動が出たのか、一息入れたが、3週前と2週前にコースで長目をしっかり追われ、直前は坂路で楽走。態勢も万全と見る。前走だけ走れば勝てる組合せでもあり、スムーズな競馬なら先行有利な馬場で楽勝まで。

単勝 11
馬連 2-11 1-11 11-14
3連複 1-2-11 2-11-14 2-7-11 2-11-12
自信度 B




日曜メインレース展望・柏木収保

【阪神JF】人気上位の3頭はこれからさらに強くなる

デキ文句なしと思える自在型のあの馬に注目


 ここを1分34秒台前半で勝ち負けするとき、桜花賞が見えるだけでなく、のちの牝馬GI戦線の主役も約束される阪神のマイル戦。今年の注目馬のレベルも高い。

 1番人気必至のリアアメリア(父ディープインパクト)には、なだめつつ2戦2勝のスケールだけでなく、快走を後押しする材料がある。管理する中内田厩舎は14年開業で、昨年の勝ち馬ダノンファンタジーなど2歳重賞通算【8-1-0-5】。ホントか、と驚くほどの勝率を誇る。

 生産牧場のノーザンFは、生産馬が春に大阪杯からオークスまでGI7連勝のあと、秋も秋華賞から先週のチャンピオンズCまで7連勝中。ここまでの平地GI20競走のうち16レースを制している。まして、この阪神JFは生産馬が過去12年間に10勝(目下4連勝中)でもある。

 今回の出走馬3頭は珍しく少ないが、「リアアメリア、あるいはレシステンシア、オータムレッド」のどれかが勝つと生産牧場年間GI勝利最多記録「17勝」が達成される。

 コンビの川田騎手は、先週のチャンピオンズCを制し今年のJRA重賞トップの勝ち鞍「15勝」。2戦2勝は少頭数なので、もまれない外枠は少々かかってもかえって有利…など。

 対するウーマンズハート(父ハーツクライ)、クラヴァシュドール(父ハーツクライ)にも強気になれる要素はある。父ハーツクライのこの2歳世代は素晴らしく、この2頭のほかに牡馬マイラプソディが3戦3勝、サリオス、ワーケアが2戦2勝。シンプルゲームが3戦2勝。すでに1勝クラスを突破した馬が5頭もいる。

 総じて初期の2歳戦向きではないので、全国種牡馬2歳ランキング上位10頭の中で、出走頭数、出走回数はもっとも少ないのに、重賞勝ち馬はディープインパクトと並ぶ最多の3頭もいる。昨年は11位だったのに今年は目下ランキング2位と少差の3位につけている。

 クラヴァシュドールの母の父は「GIANT'S CAUSEWAYジャイアンツコーズウェイ(その父STORM CAT)」。ウーマンズハートの母の父は「GIANT'S CAUSEWAY直仔のSHAMARDALシャマーダル」。STORM CAT系種牡馬は、こと日本では評価が高くなかったが、母の父として大成功するなど、代を経て、時とともにその真価が浸透してきた。

 GIANT'S CAUSEWAY(09、10、12年のUSA種牡馬ランキング1位)直仔の大物、5歳ブリックスアンドモルタルBRICKS AND MORTAR【11-0-2-0】が来春から日本で種牡馬入りすることになる。こういう種牡馬勢力図の流れにもっとも早く反応するのが、牝馬路線であることが多い。

 ウーマンズハートは、間をあけて身体つきが変わってきた。評価が難しいこともある新潟2歳Sの勝ち馬だが、この馬はこれからさらに成長する。

 中内田厩舎のクラヴァシュドールは、前回負けたとはいえ、相手は大器とされる同じハーツクライの男馬サリオス。2着だったこの馬の1分32秒9も、ダノンプレミアム(中内田厩舎)の1分33秒0のコースレコードを上回った。

 3強に続くのは、ファンタジーSを前出ダノンファンタジーの勝ち時計1分21秒8を1秒1も上回る破格の内容で勝ってみせたレシステンシア(父ダイワメジャー)。ノーザンFの生産馬。2歳重賞でダイワメジャー産駒を軽視するのは賢明ではない。

 とくに人気上位の3頭は、みんなまだ2戦だけ。まだこれからさらに強くなる。評価の修正は効くので、デキ文句なしと思える自在型のクラヴァシュドールから入りたい。




優馬

重賞データ攻略
阪神ジュベナイルフィリーズ


 “32秒0”の衝撃デビューを飾ったウーマンズハート、“8馬身差”で圧倒デビューのリアアメリア。2歳女王決定戦はこの2頭に人気が集まりそうだが…。

やっぱりディープ産駒?
 師走に入り、年内のGIも残すは有馬記念と2歳GIの3鞍のみ。その1発目が阪神JFとなるが、まずは現時点での2歳戦リーディングサイヤーランキングを下に挙げてみる。

2歳戦リーディングサイヤー(12月1日終了時点)
1位 ディープインパクト〔42.21.17.59〕連対率45.3%→リアアメリア
2位 キズナ〔28.23.21.181〕連対率20.2%→クリスティ、マルターズディオサ、ルーチェデラヴィタ
3位 ハーツクライ〔20.20.16.73〕連対率31.0%→ウーマンズハート、クラヴァシュドール
4位 エピファネイア〔24.25.17.137〕連対率24.1%
5位 ダイワメジャー〔19.13.22.111〕連対率19.4%→ヒメサマ、レシステンシア
6位 ロードカナロア〔19.21.14.112〕連対率24.1%→ボンボヤージ、ヤマカツマーメイド
 独走状態のトップはやはりディープインパクトで、勝率も脅威的な30.2%をマーク。当レースにおいても過去10年で〔3.1.2.11〕という成績で、ハーツクライ産駒〔0.1.1.7〕やダイワメジャー産駒〔1.0.1.16〕と比べると断然。また、GIII昇格後のアルテミスS連対馬が〔2.2.2.3〕という成績からも、ディープインパクト産駒リアアメリアが中心でいいだろう。

今年デビューのキズナ産駒が大活躍!
 上の2歳リーディングサイヤーのランキングで注目に値するのが、2位に今年産駒デビューのキズナがランクインしていること。産駒数が多く、出走頭数も多いという事情はあるが、それだけ仕上がりが早く、全体的な能力も高いということでもある。

キズナ産駒の距離別成績
1200m〔3.5.2.22〕
1400m〔4.3.4.29〕
1600m〔7.2.4.46〕
1800m〔7.7.8.51〕
2000m〔5.6.3.29〕

 初年度産駒からはビアンフェが芝1200mの函館2歳Sで初の重賞勝ち馬となったが、マイル以上の距離でも安定した成績を残しているのが特徴。またOP・重賞でも〔2.3.1.4〕と、連対率5割を記録し、上級条件でも通用する産駒が多いと言える。
 今回のメンバーの中でキズナ産駒はクリスティ、マルターズディオサ、ルーチェデラヴィタの3頭。過去10年の連対馬の共通点、新馬戦3着以内(20頭中18頭)、1600m以上で1着(20頭中18頭)という点も満たしており、この3頭を相手候補に狙ってみたい。

結論
◎リアアメリア
△クリスティ
△マルターズディオサ
△ルーチェデラヴィタ


重賞データ攻略
カペラS


 前年の覇者コパノキッキングが今年は藤田菜七子Jを背に参戦。前走の鬱憤を晴らし連覇達成か、これを阻むものが現れるのか、波乱決着も多い難解な一戦をデータ面から紐解く!

人気馬の信頼度は?
 過去10年の人気別成績は以下の通り。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔1.1.1.7〕
2番人気〔1.1.3.5〕
3番人気〔3.2.0.5〕
4番人気〔2.1.0.7〕
5番人気〔1.0.1.8〕
6~9番人気〔1.3.4.32〕
10番人気以下〔1.2.1.64〕

 1、2番人気はともに2連対ずつと苦戦傾向。上位人気が予想されるコパノキッキング、ゴールドクイーンにとっては気になるデータと言える。上位人気馬の信頼度が低く、馬連の平均配当も1万円を超える波乱含みの一戦。ここでは穴馬を狙ってみるのも面白そうだ。

 そこで今回は6番人気以下で馬券に絡んだ12頭に注目してみたい。

6番人気以下で馬券に絡んだ12頭の特徴(過去10年)
前走から中3週以内(12頭中9頭)
4~5歳の牡馬(12頭中9頭)
中山ダート1200mに出走経験あり(12頭中7頭)

 ここで注目したいのが、当舞台への出走経験。穴をあけた7頭を見ると、うち5頭はこの舞台での複勝率が70%を超えていた。「間隔を詰めて臨むコース巧者」が穴パターンの一つとなっていそうだ。今年はこの条件をシャインヴィットゥ、テーオージーニアス、ドリュウがクリア。6番人気以下になってくれるなら3頭すべて推奨してもいいのだが、今回は人気薄が確実視されるシャインヴィットゥ1頭を好配当への使者として指名したい。

穴馬候補
シャインヴィットゥ
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