田中正信さん

日経新春杯、全頭の調教診断

皆さんこんにちは。馬券アカデミーの田中正信でございます。変則日程の関係で更新が遅れてしまいましたが、今週の追い切り全頭診断は日経新春杯です。

ハンデ重賞、春の飛躍に向けて賞金加算を求める馬が揃うも、難易度としては例年並みの印象。全頭の追い切りを見れば抜けた評価の馬が…?

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日経新春杯・全頭診断
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■アフリカンゴールド
CWコースで単走。4角を迎える前から脚さばき勢いからも、前向きな気持ちをアピールしている。そんな中でも手前をサッと替える冷静さがあり、前脚を高く上げ、首の使い方も良くなった。四肢の伸縮が大きく、パワーをしっかりと推進力に替えている。いっぱいにしごかれると後肢の後方への蹴りがパワーアップ。これだけの力があれば、併せる必要はない。あり余るパワーを見せつけた。

■エーティーラッセン
CWコースで単走。フットワークに勢いは感じるが、やや突っ立ったフォームで力が上に逃げてしまっている。首も高い。四肢の回転自体は速く、前脚も遠くをつかもうと動いている。もう少し首を前に出して、体全体を伸ばして使えるフォームになれば、もっと速くなり、スタミナも持つようになるだろう。

■サイモンラムセス
昨年の阪神大賞典(11着)以来約9ヶ月ぶりの復帰戦。脚部不安などもあってここまで長引いてしまった。坂路単走で最終追切。ゴール前仕掛けて4F56秒6-41秒7-1F13秒6でフィニッシュするも覇気は感じられなかった。明けて10歳馬。長期休養明け、この相手では厳しいといわざるを得ない。

■サトノガーネット
坂路で併せ馬。パートナーの背後に付け、ラストで外に出してゴーサインを出すという実戦を想定した追い切り。コースができてからは前脚の動きが大きくなり、前の馬を抜こうという気持ちが走りの中に見えた。首もうまく使っている。前に出てからは僚馬のことを気にせず自分の走りに集中。気持ちのメリハリがしっかりとできている。

■スズカディープ
CWコースで単走。4ハロンからきっちり仕掛けて51秒3-36秒7-1F11秒6と負荷を掛けて攻められた。8ヶ月ぶりの実戦でも、本馬なりにほぼ万全の出走態勢が整ったと見ていいだろう。ディープインパクト産駒の8歳馬。上積みこそ期待薄だが、53キロの軽ハンデを生かして、どこまでやれるか。

■タイセイトレイル
CWコースで併せ馬。後方の内から迫ったがパートナーもスピードを落とさなかったため、追いつくのに時間を要していたものの、これは想定内。残り150mで並ぶと、首をグッと下げて、前脚をしっかりと前に出し、明らかにフットワークが前向きになった。パートナーに首差をつけると、そこからは詰めさせず。相手も手綱をしごかれていても、こちらは余裕がある。仕上がりの良さを見せつける好追い切りだった。

■チェスナットコート
暮れのステイヤーズSの後、障害練習を取り入れたことで、身体に張りが出てきた印象。年明けの万葉Sは7着ながら内容は悪くなった。今回は中1週の臨戦のため控えめな調整で路単走。15-15で流した程度の軽めの調整。

■プリンスオブペスカ
動きに覇気がない。手前を替える時にややバランスを崩した。残り200mを切って追い出されるとフォームは良くなり、スピードも上がった。ただ、ややこぢんまりとした感じで伸びやかさに欠けている。全体的におとなしめという印象を禁じ得ない。

■マスターコード
幸騎手が手綱をとってウッドコースで3頭併せ。直線内に潜り込んで脚を伸ばすも1馬身遅れ。派手さはなかったがラスト12秒0で上がって切れはあったし、フットワークは力強く出来落ちはなさそうだ。格上挑戦のおかげで53キロは恵まれた上に得意の京都コース。一発の可能性も…。

■メロディーレーン
坂路で併せ馬。フットワークはさほど大きくないが、何度も回転させて距離を稼ぐタイプ。スタミナがある間はウッドチップをしっかりとつかんで推進力に替えるが、僚馬にかわされて気持ちが萎えると、途端に推進力が失われてしまった。後方への蹴りが小さくなったようだ。

■モズベッロ
坂路で併せ馬。首を振って乗り手に抵抗するなど、まだ若さを見せてしまっている。前脚は高く上がって大きいものの、夢中になって脚を動かしているだけという印象。無駄な動きも多い。ハミをかけ、追い出されると動きが一変したが、そこまでの過程には、やや疑問符。

■レッドジェニアル
CWコースで単走。手前をスムーズに替えると、大きなフットワークに。無理なく大きく伸ばしている感じで好感が持てる。例えるならピッチャーがゆっくりと遠投をしてフォームを確認するイメージ。残り100mからはさらに大きなフットワークになってフィニッシュ。いい意味で調教に徹して、レースに向けた態勢を整えた。

■レッドレオン
坂路で併せ馬。四肢を振り下ろした後、グッと上がって、いい反動がついている。首をうまく使い、適度にパートナーを意識しながら四肢に力を込めている。夢中になりすぎないが、集中力を高めようとしており、狙いが伝わってくる好追い切りだ。ラストでは半馬身ほど遅れるも、問題視する必要はないだろう。

■ロードヴァンドール
CWコースで単走。スムーズに外を回して距離的な負荷を掛けている。手前を替えた時に外を向いたが、すぐに前を向き直す。前脚をしっかりと前方に出し、素早く後方に返す。後肢もきっちり連動してフットワークそのものは非常にきれいで丁寧だ。胸前の筋肉が非常に発達しており、そこから動く前脚のさばきがたくましい。






田原基成さん

レッドジェニアルほか、2020日経新春杯出走予定馬14頭分析
・アフリカンゴールド
12-2月成績【0-0-0-4】が示すとおり、ハッキリと暖かい時季向き。昨年このレースで惨敗を喫している点も含め、近走成績ほどの信頼は置けない。

・エーティーラッセン
阪神芝2400mでの成績【0-3-1-1】に対し、京都芝2400mでは【0-0-0-4】。適性の差は明らかで、前走以上の上積みには疑問が残る。

・サイモンラムセス
コンスタントに使い込める馬が約10カ月の間隔をあけて出走。叩き台と捉えるのが妥当だ。

・サトノガーネット
昨年5月以降、出走したすべてのレースで上がり3F2位以内を確保。前走のような先行馬総崩れの展開で今後、見逃せない存在と言えるだろう。京都芝外回りで馬券圏外に敗れたレースは休み明けとGIエリザベス女王杯に限定。しかるべきペースになれば再度の好走が期待できる。

・スズカディープ
こちらは約半年ぶりの実戦。広いコースでの良績にも乏しく、厳しい印象は否めない。

・タイセイトレイル
強豪相手の前走ジャパンCは致し方ない結果。とはいえ2走前、前走と道中位置取りを下げている点は気がかりだ。いまの京都芝外回りコースは前残りが続出する馬場。小回りコースに勝ち鞍が集中する馬でもあり、信頼度には疑問が残る。

・チェスナットコート
豪州遠征以降、長いトンネルを抜け出せずにいる馬。復調の兆しが窺えない近走内容から、一変を臨むのは酷か。

・プリンスオブペスカ
オープンクラス初戦の前走万葉Sは力差を感じさせる内容。当時と斤量の変化もなく、厳しい戦いが予想される。

・マスターコード
実績面で見劣りしてしまう感は否めないが、京都芝2400mは【1-1-0-0】2戦とも上がり3F最速をマーク。先週京都芝はハービンジャー産駒が大穴をあけており、多少気に留めておきたい存在だ。

・メロディーレーン
何かと注目を集める馬だが、340キロ台の馬体をものともしないパワーを有する。時計のかかる京都芝に対する適性も問題ないだろうし、53→49キロと斤量4キロ減で臨める点は魅力だ。ノーマークにはできない。

・モズベッロ
冬の京都で勝ち上がり、2勝目は重馬場の急坂中京芝。そして2走前は連続開催最終週の京都芝外回りで上がり3F最速勝利……適性の所在は明らかだ。直線平坦コースで馬券圏外に敗れたのは大外枠を引いた京都新聞杯に限定。枠順次第で評価を上げたい。

・レッドジェニアル
父キングカメハメハはこのレースを4勝。母父マンハッタンカフェはこのレースで5度の馬券圏内。まさに「日経新春杯血統」と呼ぶべき背景を持つ馬だ。京都新聞杯勝利が示すように、馬自身のコース適性も問題なし。唯一の懸念は時計のかかる馬場への良績が乏しい点だが、大きく評価を下げる理由は見当たらない。

・レッドレオン
こちらは父ディープインパクト×母父ミスタープロスペクター系。昨年の勝ち馬グローリーヴェイズと同じ配合だが、実は「京都芝2400m血統」でもあるのだ。同配合の馬の京都芝2400m重賞成績は【2-1-3-8】複勝率42.8%。昇級戦でも軽くは扱えない。

・ロードヴァンドール
差し決着に飲み込まれた前走は度外視で良いだろう。昨年は重賞で2度馬券圏内とまだまだ衰え知らず。得意の冬の京都芝なら見限れない。

スカイグルーヴほか、2020京成杯出走予定馬12頭分析
・ヴィアメント
良→稍重→不良と馬場悪化にしたがい着順アップ。ひと雨降った際には取捨を考える必要がありそうだ。

・キムケンドリーム
展開不向きとはいえ前走は上位馬と離されたレース。初の関東遠征など課題も多く、クラス通用にはもう少し時間がかかるだろう。

・キングオブドラゴン
ハーツクライの2歳牡馬には珍しい先行脚質。朝日杯FS勝ち馬サリオスが浮かんでくるが、この馬に関しては直線でフラフラするなど若さが目立つ印象を受ける。ハーツクライ×ミスタープロスペクター系の「黄金配合」だけに、長い目で見たい1頭だ。

・クリスタルブラック
ゲートやコーナーでの口向きなど随所に若さを覗かせた前走。まだまだ完成しきっていない印象も、ラスト3Fを減速せず突き抜けたのだから立派だ。重賞のメンバー相手に同様のパフォーマンスを見せるのは想像しにくいが、こちらも長い目で追いかけたい1頭だ。

・スカイグルーヴ
過去10年の京成杯において、牝馬の成績は【0-0-0-9】。先週3歳重賞で人気を裏切ってしまった1戦1勝馬、初の中山と課題は山積みだ。とはいえ終始持ったままで後続を寄せ付けなかった前走は衝撃的。後半5Fは12秒5-12秒5-11秒8-11秒2-11秒1とまったく減速することなく駆け抜けた。「レベルが違う馬」である可能性は否定できず、私のなかでの評価は極めて高い。

・ゼノヴァース
東京→中山替わりで鮮やかな変わり身を見せた前走。上がりのかかる馬場適性が高く、今後は東京での差し損ねに配当妙味を求めることができそうだ。目先のレースを考えたとき、この舞台は現状の「最適解」と言える条件。警視は禁物だ。

・チュウワジョーダン
前走勝ち時計は平凡。厳しい。

・ディアスティマ
この馬が制した新馬戦はハイレベル。2着オールザワールドは未勝利を卒業し、3着グランレイに至ってはGI朝日杯FS3着だ。高野厩舎は冬の中山芝重賞で【1-1-1-3】複勝率50%。侮れない。

・ビターエンダー
前走の勝ちタイムはヒュッゲ、スカイグルーヴらを差し置いてメンバー中1位。新馬戦を使われ一気にパフォーマンスを上げてきた点は高く評価できる。その前走は東京芝特有の速い上がりではなく、35秒0とそれなりに上がり3Fがかかっていた点も好印象。中山替わりがマイナスに働くとは思えず、実績馬や血統馬をぶっこ抜く可能性を秘めた1頭だ。

・ヒュッゲ
初戦は案外も、その後は連勝。走破タイムをグッと縮めたように、使われつつパフォーマンスを上げている馬だ。過去10年の京成杯において、前走1勝クラスの芝2000m勝ち馬成績は【3-1-1-4】複勝率55.6%。ローテーションも申し分なく、自分の形で運べれば大崩れは考えにくい。

・リメンバーメモリー
昇級初戦の前走はさして見せ場なく敗戦。クラス通用にはもう少し時間がかかりそうだ。

・ロールオブサンダー
稍重を連勝後、良馬場替わりの前走京都2歳Sでは3着。重賞を勝ち切るためのハードルは相当に高そうだ。唯一の救いは当時が上がりのかかる消耗戦だったこと。特殊馬場に好走が集中している点はGI6勝馬ゴールドシップと酷似。レベルの違いこそあれ、今後何度もクセのある馬場替わりで穴をあける存在になるだろう。

センテリュオほか、2020愛知杯出走予定馬16頭分析
・アルメリアブルーム
実績面での物足りなさは残るものの、全5勝中4勝が芝2000mという距離巧者。そのなかには小倉芝2000mも含まれており、ノーマークは避けたいところだ。

・アロハリリー
全5勝を中京or小倉で挙げている馬。小倉開催となった愛知杯において、その恩恵もマイナスもないといった印象だ。今回懸念されるのは54→55キロの斤量増に加え、昨年2度にわたって馬券圏外に敗れた2カ月以上の間隔で臨むローテーション。印を回すことにはなると思うが、印の「重さ」は枠順次第で判断したい。

・ウインシャトレーヌ
全5勝を芝1800m以下で挙げる馬。一度走って12着の距離替りがプラスに働くとは思えない。

・カレンシリエージョ
オープンクラスはおろか、3勝クラスでもフタ桁着順が続く現状。厳しい。

・サヴォワールエメ
1勝クラス、前走と雨降りしきる馬場でパフォーマンスが上昇。この馬、相当な道悪巧者だ。開幕週の良馬場は適条件から程遠く、渋った馬場替わりで大きく狙いたい。

・サラキア
前走エリザベス女王杯は未知の2200m。それでも大崩れしなかった点は収穫と言えるだろう。とはいえここは「戦法」に迷いが生じるシチュエーション。昨年馬券圏内に入った2戦はいずれも単騎逃げだが、ここは近2走以内に先手を取った馬が3頭を数える。斤量55キロ以上で3着内を確保した経験がない点も気がかりだ。

・センテリュオ
明け5歳だが、キャリア12戦と丁寧に使われている印象。そのなかで見出した適性条件は【2-1-0-0】連対率100%を誇る平坦右回りの芝2000mでファイナルアンサーだ。2200→2000mの距離短縮ローテでは2戦2勝と負け知らず。約4年半ぶりの小倉参戦となるC.ルメールの存在も勝負気配に拍車をかける。

・デンコウアンジュ
年齢を重ねても末脚は健在。牡馬相手の2走前も前残り決着の前走も良い脚で差を詰めていた。メイショウサムソン産駒は夏のオール野芝2000m成績【3-2-1-36】複勝率14.2%に対し、寒い時季の芝2000mでは【3-2-1-36】複勝率35.7%。時計のかかる京都芝4着の3走前パフォーマンスを見るより、巻き返しの可能性は十分だ。

・パッシングスルー
新馬戦でワイドファラオ、紫苑Sでカレンブーケドールと負かした相手は強力。相手関係を踏まえると実績上位は間違いないが、ここはローテーションに注目したい。黒岩厩舎は重賞で中10週以上の休み明け成績【0-1-0-11】に対し、叩き2戦目では【3-0-0-5】。この馬自身、馬券圏外に敗れた3戦中2戦が休み明け……中山牝馬Sでの巻き返しに食指が動く。

・フェアリーポルカ
こちらはパッシングスルーとは正反対のタイプ。中5週以内での成績【1-0-0-3】に対し、新馬戦を含めた2カ月以上のレース間隔では【2-1-0-0】。西村厩舎はタイセイビジョンが休み明けの京王杯2歳Sを制しており、厩舎戦略の違いが窺える。得意ローテで臨むここは当然「買い」のジャッジだ。

・ポンデザール
4連勝の勢いを持って臨んだ前走エリザベス女王杯。結果は16着と力の差をまざまざと見せつけられる結果に終わった。ハンデ重賞なら……と言いたいところだが、4勝はいずれも芝2400m以上。ステイヤー適性が高く、開幕週の小回り芝2000mへの対応力には疑問が残る。

・モルフェオルフェ
全4勝中3勝を中山芝1600mで挙げる馬。春の中山マイル替わりで狙いたい。

・ランドネ
4連対はいずれも直線急坂コース。昨年3着馬とはいえ、小倉開催の今年は厳しい戦いが予想される。

・リリックドラマ
2勝クラス以上での好走は渋った馬場に限定。良馬場想定かつ開幕週の馬場コンディションで変わり身を望むのは酷か。

・レイホーロマンス
2200→3600→3000→2000mとローテーションに一貫性が見えない近走。勝負気配の点で見劣りしてしまう。

・レッドランディーニ
この馬は前走との斤量比が取捨の鍵。前走から斤量増で臨んだときの成績【0-0-1-4】に対し、斤量減では【1-1-1-0】。惨敗続きの近2走は致し方なしといったところか。翻って、今回は斤量56→52キロ。条件好転のここは侮れない。





調教Gメン研究所・井内利彰

【京成杯・日経新春杯追い切り】今週から3場開催!難解なハンデ戦・3歳戦の追い切りを徹底分析!

前走以上を期待したくなる状態


 先週はシンザン記念こそ、圧倒的人気に本命を打って外してしまいましたが、フェアリーSは7番人気◎チェーンオブラブが2着。ポレンティアも拾えて、うまく予想を的中させることができました。調教適性を重視した予想だからこその的中という前提はあるものの、同じ適性時に迷っても当たりを選ぶことができているのは今の流れ。これは大切にしたいですね。

 今週は3重賞ですが、ハンデ戦と3歳戦。やっぱり難解なレースになりそうですし、今年の愛知杯は小倉開催。3場開催がスタートして、ウマい馬券も忙しくなりますが、それだけやりがいがあるのも確か。今週の追い切りが終了して、なかなかいい手応えを掴んでいるので、それをうまく予想に活かしていきたいと思います。なお、重賞捜査網で愛知杯を取り上げていますので、ここでは取り上げていない京成杯に重きを置くことにしました。


【京成杯/ヒュッゲ】
 デビュー戦はレースの流れに乗っていくことができずに6着でしたが、主導権を握ったここ2戦はいずれも逃げ切り勝ち。稍重の馬場で未勝利を勝ち、時計の速い阪神芝2000mでも勝った実績はキャリアの浅い3歳馬としては大きなアドバンテージといってよいでしょう。

 ただ、気になるのは逃げなかった時かも知れません。しかし、最終追い切りの動きを見ると前に馬がいる状況だったとしても、全く心配ないといってよいでしょう。和田竜二騎手が跨っての坂路での併せ馬でしたが、前方には他厩舎の馬。これが邪魔になり、よける必要がありましたが、それを交わしていく時の勢いが凄まじい迫力。最後はもともと併せる予定だった相手がついてきましたが、脚色には歴然とした差があります。逃げても番手でもこの脚力は変わらないはずなので、これまで通りのパフォーマンスは期待できます。


【京成杯/ロールオブサンダー】
 デビューから2連勝でしたが、前走は勝った相手が強かったという感じ。ここ2戦は逃げていますが、デビュー戦が中京芝2000mを差し切り勝ちですから、逃げにこだわる必要はないでしょう。逆に直線急坂の中山芝2000mなら前を見ながらの競馬でもいいのかも知れません。

 そう思わせてくれたのが、最終追い切りの坂路での動き。単走でしたが、ジワッとラップを速めていって、最後がしっかりとした脚色。全休明けでも、これまでと変わらないパターンで仕上げることができたのは何より。レース間隔はあいていますが、中間の乗り込み量も十分です。


【京成杯/ディアスティマ】
 京都芝1800mでデビュー勝ちして、前走がコーナー4つの阪神芝2000m。しかも2ヶ月ぶりだったことを思えば、悲観する3着ではないような気がします。むしろ前走経験したことが今回の最終追い切りに発揮されているような感じすらあります。

 初めてDPで最終追い切りでしたが、併せ馬を内から追走。最後の直線に入る時には自ら手前を替えて、相手に楽に追いつきます。前へ出てからも相手に追い抜かれる雰囲気はなく、走りに余裕を感じるくらい。A.シュタルケ騎手が乗って、これだけ動いたという点もレースでの強みになりますし、前走以上を期待したくなる状態だと思います。


【日経新春杯/アフリカンゴールド】
 西園正都厩舎にしては珍しく、常に追い切りはCW。このスタイルでアルゼンチン共和国杯3着という結果を築いてきたわけですが、今回気になるのは追い切り本数。約3ヶ月ぶりのレースにもかかわらず、追い切りはCWでの3本。これをどう判断するかでしょう。

 まず、主観的なことを評価すれば、16日の最終追い切りは素晴らしい動きでした。単走でしたが、自分のリズムを崩すことなく動けており、6F80.4秒の時計も文句ありません。また、昨年の日経新春杯では追い切り本数こそ標準量あったものの、レース当日はテンションが上がりすぎてしまったとのこと。当時は坂路でも15-15程度の時計を出していたので、ひょっとしたら、それも逆効果だったかも知れません。本数は少なくなりましたが、今回の少ない本数の方が、レースで良い結果になるかも知れないという気がします。


【日経新春杯/タイセイトレイル】
 前走JCこそ大敗しましたが、それまでは堅実な走りを見せていた馬。間隔を詰めてもあけても走るタイプで本当に堅実。最終追い切りはCWでの併せ馬でしたが、3コーナーから直線へ向かうあたりの走りの雰囲気は非常に良くて、すぐにタイセイトレイルと分かる動きでした。

 ただ、内から追い抜いていく時のもたもた感は気になります。先着はしたものの、相手の手応えの方が良く見えましたし、今回の調教は最終追い切りも含めて2本。この動きと連動させて、しかも新馬戦(6着)以来となるCWでの最終追いという点から、今回は少し割り引いて考えた方がよいのかも知れません。


◆次走要注意

・1/11 五条坂特別【ランドジュピター】(11人7着)

 良馬場と雨馬場では全くパフォーマンスの違う馬。今回は馬場発表が稍重で期待しましたが、勝負どころで捲り上げていく脚に対して、最後の直線の伸びを見ると、もっと湿った馬場が良かったということでしょう。コーナーで動けることを思えば、今回のようにCWでラスト1F最速ラップを踏むことも重要かも知れません。

[メモ登録用コメント] [雨馬場ダート]最終追い切りがCWでラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・京成杯【キングオブドラゴン】
 CWでの3頭併せでしたが、最後の直線は大外へ持ち出しながら、楽々と前を捕まえます。この時点で逆手前ですが、手前を替えてからは更に伸びて、相手を突き放す動き。この動きを見せられては、印を打たないわけにはいかないでしょう。






【京成杯】美浦レポート

【京成杯】美浦レポート~ヴィアメント
鹿戸雄一調教師のコメントは以下の通り。

(未勝利戦は不良馬場の中での勝利となりました。振り返ってください)
「何回か使って調子も上がってきたのである程度自信はありましたが、ジョッキーも上手く乗ってくれて強い勝ち方でした。ジョッキーの話では馬場は問題ないとのことでしたので、多少馬場が渋っても走れると思います」

(中7週の中間の様子について)
「一旦山元トレセンに出して体をチェックし、ケアしてもらってから、早めに厩舎に戻しました。そこから順調に調整できています」

(明けて3歳となりましたが、精神面、馬体面での変化はありますか?)
「集中力に欠けるところがあったりと子供っぽかったですが、その辺りがレースを使うごとに成長してきたというか、まじめになったので、楽しみになってきましたね」

(この馬のお母さんのダイワズームも鹿戸調教師が管理されていましたが、似ているところはありますか?)
「お母さんもあまり集中力がない馬で、段々とレースを使うごとに良くなってきて、走ってきましたので、その辺りは似ているのかなと思います」

(木曜日に行われたウッドチップコースでの追い切りについて)
「変則開催で速い追い切りを行う日が少しずつずれていますが、予定通り稽古もいい感じで動けていますし、問題ないと思います」

(未勝利戦を勝って重賞レースということは、この馬への期待も大きいということでしょうか?)
「そうですね。成長力もあると思っていますし、強い相手と試してみたいという考えもあったので挑戦しました」

(中山2000メートルという舞台について)
「小回りの札幌でも走っていますし、中山も経験ありますので特にコースについては問題ありません。2000メートルという距離も一度経験しているので心配していません」

(今回のレースのポイントはどの辺りでしょう?)
「集中力ももちろんポイントではありますが、今回は重賞レースで、ある程度相手も強くなっていますので、そういうメンバーでどれぐらい頑張れるかというのを見てみたいですね」

(最後にファンへ向けて一言お願いします)
「お母さんも管理させてもらっていて思い入れのある馬ですし、これから大きいところへ挑戦できるような馬にしていきたいです」


【京成杯】美浦レポート~ゼノヴァース
藤沢和雄調教師のコメントは以下の通り。

(3戦のレースぶりを振り返ると)
「東京で2戦使わせてもらいましたが、不利があったりもしてチグハグな競馬になってしまいました。3戦目の前走は競馬が上手で強い内容でした」

(中4週の中間の様子)
「3回使わせてもらっていましたし、前走後の疲れもなく元気が良かったので、京成杯にむけて調整してきました」

(木曜日に行われた最終追い切りについて)
「ウッドチップコースで古馬とあわせました。時計はそれほど速くありませんでしたが、前向きでしたしハミの取り具合も良かったので順調にきていると思います」

(今回は重賞ですが、相手関係は?)
「メンバーを見渡しても強い馬が何頭もいますが、先のある馬なので今回どれだけやれるか楽しみにしています。デビュー前から期待していた馬で、一勝をあげられてこのレースを使えることができたということに安心しました」

(中山2000メートルは、前走と同じ舞台ですね)
「そうですね。前走は上手な競馬で時計も悪くなかったですし、向いているのかなと思っています」

(今回はマーフィー騎手と初コンビです)
「前走は上手に走ってくれましたし、マーフィー騎手もきっとレース映像をみて研究していると思うので、心配ありません」

(馬場状態について)
「タフな馬なので、馬場状態が悪くなっても大丈夫だと思います」

(この馬のストロングポイントは?)
「すごく大きくて、2000メートル以上の距離、特にクラシックを意識できるたくましい馬で、入厩してきた時から期待していました。なんとか春のクラシックへ向かえたらと思っています」


【日経新春杯】栗東レポート

【日経新春杯】栗東レポート~サトノガーネット
坂井瑠星騎手のコメントは以下の通り。

―前走を振り返ってください
「終始促しながら、という感じでしたが、直線は必ず良い脚を使ってくれる馬なので、馬の脚を信じて、ラストは良い脚を使ってくれました」
―今日の追い切りは
「帰厩して日が浅いということもありますし、少し動きが重たいな、というのはあるんですけど、競馬に行くと毎回走ってくれる馬なので、頑張ってくれるんじゃないかと思います」
―京都コースに変わるのは
「特に問題はないと思います」
―55キロというハンデは牝馬としては少し重い数字では?
「そう思います」
―矢作厩舎の期待馬に騎乗しますが
「そうですね。続けて乗せていただいていますが、良い結果を出さなければいけないなと思います」
―意気込みを
「昨年暮れはサトノガーネットとGIIIを勝たせていただいたので、今年はGII、GIと、もっと大きな舞台で勝てるよう頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします」


【日経新春杯】栗東レポート~レッドレオン
小滝崇助手のコメントは以下の通り。

―前走を振り返って
「休み明けでしたが、器用に立ち回ってくれて、上手な競馬でスパっと勝ち上がってくれて、成長をうかがえる内容だったと思います」
―中間は
「前走後すぐ、ノーザンファームしがらきで休憩させてもらって、帰ってきてからもそれが良かったのか、以前よりも逞しくなって帰ってきまして、調教もしっかり積んで来れています。1週前もCWコースで2回、木曜・月曜としっかり時計を出していますので、今週はサラッと坂路で追い切らせてもらいました」
―改めて今日の追い切りは
「北村友一騎手騎乗で追い切ってもらったんですけど、前を走っている馬を目標にして、終い重点ということでやってもらいました。以前は坂路でモタモタするところもありましたが、中間の順調さが伺えるように終いもしっかり伸びています。騎手も『以前より坂路の動きが良くなっている』とコメントをいただいて、成長が見受けられているな、という感じです」
―前走と同じ京都コース、今回は距離が延びますが
「競馬自体上手で、騎手も乗りやすいと言ってくれているので心配はしていません」
―今の京都の馬場は少し重たいようですが
「むしろパンパンのスピード勝負になると、もしかしたら弱いところがあるかもしれませんので、歓迎だと思います」
―意気込みを
「じっくり使ってきて、やっとここに来て、能力通り走れるようになってきたので、重賞で何とかしてほしいと思っています。よろしくお願いいたします」
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