【日経新春杯】京都芝2400mの法則&注目
狩野雄太さん

日経新春杯のポイント
日経新春杯(G2、京都芝2400m)は、2015年以降で馬券に絡んだ15頭のうち、7番より内枠の馬が11頭を占める。しかも5年連続で7番より内枠の馬が勝っていて、11番より外枠はすべて4着以下に敗れている。

京都外回りは3、4コーナーで外を回ると距離ロスが生まれるコース構造。出走頭数が増えるほど内をロスなく立ち回った馬が有利になる。

毎年のように好走するのは、京都外回りや阪神2400mで勝ち鞍のある馬。2019年3着のシュペルミエール、2018年3着のガンコはともに前走阪神2400mの準オープンを勝っていた。

日経新春杯の注目馬
◆タイセイトレイル
内目の枠を引いて、阪神2400mで準オープンを勝っている馬。京都2400mでも崩れていない点も強調材料。適性ピッタリの舞台に戻り、前走ジャパンCの大敗で人気を落とすなら絶好の狙い目だ。
タイセイトレイル4着

【京成杯】中山芝2000mの法則&注目
狩野雄太さん

京成杯のポイント
京成杯(G3、中山芝2000m)は、コーナー4つの1800m~2000mで連対した経験が重要。2015年以降の3着以内15頭のうち12頭がクリアしていて、5番人気以下も5頭含まれている。

中でも直線に坂のある中山、阪神内回りで自身の上がりが34.5秒よりかかるレースで連対した経験のある馬が毎年好走している。2019年は該当馬が2、3着。2017年と18年は1、3着がこの条件を満たしていた。

枠順は基本的に内枠が有利。出走頭数に関わらず、最近5年連続でひとケタ馬番で5枠(黄色帽)より内枠の馬が2頭ずつ馬券に絡んでいる。

京成杯の注目馬
◆ゼノヴァース
上がり33秒台だった東京では新馬、2戦目と勝ちきれず、前走上がり35秒台の中山2000mで初勝利。ハッキリと舞台適性を示した。枠順も良く、例年の好走パターンに合致する。
ゼノヴァース 9着



坂井千明さん

【京成杯の追い切り診断】スカイグルーヴもいいけれど、抜けて良く見えたのは…
■ヴィアメント【C】
体を使えていたんだけれど、力強さがないね。ゆったり走らせているのとはまた違って、走りに伸びがない、といえばいいかな。

■キムケンドリーム【C】
ただ回ってきているというか、あまり迫力がないね。首も使えていなくて、お釣りがないような感じ。これはあまり推せないね。

■キングオブドラゴン【A】
体を使って走れているし、跳びが大きいんだけれど反応はすごく良かった。これで首がしっかり使えるようになってくると、もっといいんだけれどね。

■クリスタルブラック【B】
体を使えていて、すごく気分良く走れている。この馬なりに順調といったところだね。あとはこの相手関係で通用するかどうか。

■スカイグルーヴ【A】
体をしっかり使えている。反応も良かったね。すごく順調にきている感じ。

■ゼノヴァース【C】
力強い走りができている。ただスピード競馬になってしまったら、どこまで対応できるか。走りからはダートで大成しそうな、そんな雰囲気も感じるね。

■ディアスティマ【B】
体を使ってはいたんだけれど、反応という点では今ひとつだった。それと走りが少し重い感じがしたかな。このひと追いでどのぐらい変わってくるか。距離が延びたらいいタイプかもしれないね。

■ビターエンダー【C】
すごく前が勝った走りで、後ろが全然ついてきていない。ちょっと物足りないかな。

■ヒュッゲ【A】
体を使って、力強い走り。すごく気分良く走れているから、状態は良さそうだね。となるとゲートもすんなり出られそう。ここ2戦では先手を取るかたちで競馬ができているから、そうなると期待できそうだね。

■ロールオブサンダー【A】
器用さはあまりなさそうだけれど、体を使ってゆったり走れている。体調は良さそうだよ。

抜けて良く見えたのはヒュッゲだね。その次にスカイグルーヴとキングオブドラゴン。ロールオブサンダーも、距離に対応してくるようなら。クリスタルブラック、ゼノヴァースあたりも状態はいいから、あとはこのメンバーでどこまで通用するかといったところかな。


【日経新春杯の追い切り診断】ハンデは気になるも、気分良く走れているレッドジェニアル
■アフリカンゴールド【B】
前回、体がすごく小さく見えた。今回も気持ち動きが硬くて首の使い方も小さいかなと感じたけれど、引き続きこの馬なりに順調といったところかな。それでもこの馬が結果を出すには、折り合いひとつだろう。

■エーティーラッセン【B】
頭が高い走り。高いなりに首の使い方は良かった。しっかり脚が前に出ていて、前進気勢があるから、この馬の力は出せる状態にあると思う。

■サトノガーネット【A】
相変わらずモタついているんだけれど、体は使えている。少し重そうには見えるね。長い距離は向くと思う。

■タイセイトレイル【A】
体は使えているから順調そう。首の使い方なんかを見ると、いい馬だなと思う。

■プリンスオブペスカ【B】
頭が高くて、この馬なりに体は使って走れてはいると思う。

■メロディーレーン【C】
体を使っているけれど、力が全然入っていない。小さいからというのもあるだろうけれど、よくこれで走れていると思うよ。最近ではここまで小さい馬も珍しいよね。

■モズベッロ【A】
前半、少し掛かってはいるんだけれど、体を使えて力強い走りができている。あとはこのメンバーと、このハンデでどうかというところだね。

■レッドジェニアル【A】
テンからゆったり入りつつ、最後はしっかり反応して脚が使えていた。体の使い方が良く、すごく気分良く走れているのがいいね。京都コースでも重賞を勝っているので適性も大丈夫だろう。

■レッドレオン【B】
体を使っていて、走りのバランスはすごくいいんだけどね。脚の回転もスムーズで手前を替えてもブレるところはないし、もう少し力強さがついてくるともっと良くなると思うよ。

■ロードヴァンドール【C】
体を使っていて、良くも悪くも変わらない。この馬なりに順調といったところだね。

ハンデは気になるけれど、状態としてはレッドジェニアルが一番良く見えた。それからサトノガーネット、タイセイトレイル。ただ当日の馬体重は見ておくべきだろう。それでもさすがオープンクラスという走りはしているね。人気はなさそうだけれど、モズベッロも状態はいい。アフリカンゴールドも悪くないから、競馬に行っての折り合いひとつ。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬





田中正信さん

牡馬クラシック第1弾、皐月賞と同条件で行われるも、
本番につながるケースが極端に少ない重賞。
とはいえ昨年、12頭立ての少ない出走頭数ながらも
3連単2万2410円的中をお届けしているように、
馬券的な妙味という意味では絶大な一戦になる。
人気の盲点になるいくらでも存在するし、
急激な成長が知れ渡ってないなど、
比較要素が少ない中での好配当の狙い方にも注目してほしい。


■1月19日(日)
中山競馬場 芝2000m 別定
京成杯(GIII)

■1枠1番 クリスタルブラック
馬主:岡田勇
厩舎:高橋文雅(美)
騎手:吉田豊
生産牧場:大狩部牧場

実は、デビュー前に違和感のあった馬である。どういうことかといえば、調教欄の内容と厩舎のイメージがまったく合致していなかったのだ。高橋文厩舎といえば基本的に外厩任せで、入厩後も特に鍛えることはせず軽い内容で起用し続けるのがオーソドックスなスタイル。それこそ今や某番組で解説者としてのほうが有名かもしれないが、現役調教師時代は坂路でハードに乗り込むことで名門の名を欲しいままにしていた大久保洋吉厩舎の流れを組んでいるとは思えないような、“今時の厩舎”という認識しかなかった。

それが本馬の初戦時は1週前にはコースでビッシリと追って5F69秒台。いやいや、何を大袈裟なと思うかもしれないが、この厩舎はコースでは馬なりで5F71秒程度が常。時計的にもビッシリと追ってきたことが異様でしかなかったのだ。今思えば、これこそが期待の現れ。そして、それに応えた前走の内容を見て、今回はさらに強度を上げてきている。なんと1週前にはコースで5F65秒台の猛調教。しかも追走して楽々と抜け出してくるのだから、恐れ入る。スピードの乗りもメリハリの利かせ方も、時計の大幅短縮が示すように格段に良化中。直前も時計のイメージ以上に切れを感じさせるもの。ひょっとして大物?の期待感がある。


■5枠5番 キングオブドラゴン
馬主:窪田芳郎
厩舎:矢作芳人(栗)
騎手:田辺裕信
生産牧場:社台ファーム

ハーツクライ産駒の良血が、なぜか秋の福島デビュー。それも関西馬が、である。本来であれば、本開催である京都の新馬戦からキャリアをスタートするのが自然であろう。おそらく本馬も当初はその予定だった。だが中間で何かあった。それは当時の調教欄にもハッキリ。3週前の時計が抜けている上に、2週前の内容も妙に軽いのだ。その後もビッシリ追ってはみたものの、5F70秒を切るのがやっと。おそらく8分あるかないか程度のデキだったのでは。だからこそ本場よりも相手関係の弱い福島へ。ここなら1本足りない状態でも格好はつけられる、そういう選択だった。

実際に太目が残った状態ながら2着と崩れなかったのだから、陣営の目論み通りだろう。そして、そこから中2週の前走、再び関東への輸送を控えているにも関わらず直前で5F66秒台でビッシリ。これは反動なく順調に上向いたからに他ならない。そうでなければ、ここまで露骨に上積みを絞り取ってはこない。そして、順当に未勝利戦を勝ち上がってから中6週のここは、さらに上昇ムード。2週続けてコースで6ハロンから目一杯追われる前走以上のハードさで、バキバキに鍛えての臨戦。直前で5F65秒台の自己ベストをマークと素軽さは増すばかりだ。


■6枠7番 ディアスティマ
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:高野友和(栗)
騎手:A.シュタルケ
生産牧場:ノーザンファーム

前走同様に坂路とポリトラックコースを併用しての調整。現状ではCWだと負荷が掛かり過ぎ、耐えられないということだろう。つまり完成度としてはまだまだ。では、だからといって、ここで足りないのかと聞かれれば、ハッキリと「ノー」と言える。むしろ逆で、未完成であれば、それこそどこの厩舎でもやっているように、無理せず成長を待ちながらユックリと整えていけばいいだけの話。だが本馬は、わざわざ負担のかからないポリトラックコースに入れてまでガンガンにスピードに乗せた調教を敢行してきている。

こんな調整ををする理由はひとつしかない。そう、単純に本馬の器が大きいのだ。簡単にいえば未熟な完成度ながら、あと少しで世代のトップ層と遜色のないパフォーマンスができるという確信が陣営にはある。だからこそ、物足りないスピード面を集中的に強化してきた。スプリント力を鍛える坂路と、単純に速い時計が出てスピードの乗りをアップできるポリトラックコース。実に現実的で理に叶った調整を積んできているといえる。直前で5F63秒台が出たように、成果も着実に数字となって現れている点も心強い。もともとスタミナは豊富。本格化こそ先も、前走以上にスピードの出る状態になっているのは間違いない。


■6枠8番 ヒュッゲ
馬主:金子真人ホールディングス(株)
厩舎:友道康夫(栗)
騎手:和田竜二
生産牧場:ノーザンファーム

兄達と同様、切れるというよりは持続力に秀でているタイプ。とはいえ、それはスピードがないという意味ではなく、瞬間的な速度に限界があるだけ。そもそもスピードのない馬が2歳の段階で芝2000mを2分1秒を切って走れるわけがない。むしろ、これこそが本馬の可能性。成長力のあるハーツクライ産駒であることを踏まえても、好素材であることは間違いない。では、この中間を見ていく。前走同様に中5週での臨戦、ただ明らかに回復が早くなってきており、着実にベースが整ってきている。

それは中間の動かし始めを比べれば一目瞭然。前走時はコースで4F58秒台と、様子を見るような単走のメニュー、だが今回はイキナリから3頭併せの実戦形式で5F68秒台と濃いメニューで鍛えはじめている。そして、この差が大きい。結局、前走時は中間全体で本負荷は2本のみ、ところが今回はコースで本負荷を3本も消化することができた。これだけ研ぎ澄ませているのだから、仕上がるのも当然。だからこそ直前では坂路でサッと流して、余力を残してのフィニッシュに。動きも活気にみなぎった走りで迫力十分。完成度も高く、現状のピークに持ってきた仕上がり。


■8枠12番 スカイグルーヴ
馬主:(有)シルクレーシング
厩舎:木村哲也(美)
騎手:C.ルメール
生産牧場:ノーザンファーム

走ることが宿命づけられている血筋、それが大袈裟ではないほど立派な血統の持ち主だ。母は社台グループの総決算ともいえる女傑エアグルーヴに、サンデーサイレンスからのキングカメハメハ、まるでゲームでよく見るような時代の本流だけをかけ合わせて練り込まれてきた血統である。そして、これに新種牡馬エピファネイアで締めたのが本馬。そもそも、そのエピファネイアもスペシャルウィークの最高傑作である天才少女シーザリオに、貴重なロベルト系のシンボリクリスエスをかけ合わせて誕生した名馬。そう、冒頭で述べた通りなのだ。

ただ、勝負強い血が集まっているだけあって気性的には決して大人しく扱いやすいタイプではない。だからこそ今回も前走同様にソロッと作ってきている。とはいえ1週前に完全に緩めていたりと、明らかに不測の事態があった前走時と比べればデキは雲泥の差。今回は外厩から戻っての3週をすべて同じ負荷でこなせたように、ハードでこそないものの、標準の強度で順調に鍛えることができた。状態は確実に前走以上。






競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

将来性を見込んでクリスタルブラックに期待/京成杯

中山11R 皐月賞と同じ中山2000メートルで行われる京成杯は、G3ながら素質馬がそろった。本命は1勝馬だが将来性を見込んで(1)クリスタルブラックに期待する。まだ新馬を勝ったばかりだが、陣営は強気に重賞へぶつけてきた。それだけ能力を買っている証拠だろう。
初戦はゲートを出ず、3角から5、6頭分外を回る大味な競馬をしながら、坂上一気に抜け出し、ゴール前は抑える余裕もあった。まだ粗削りで本格化は先だが、それでも新馬-重賞の「超エリートコース」に乗る可能性を秘めている。
前走後は少し疲れも出たが、15日は坂路54秒2-12秒6でアイスナイン(3歳未勝利)に2馬身先着。吉田豊騎手は「リズム良く走って、最後はあっさり並んだ。いい感じ」と状態に問題はない。ゲートを普通に出れば勝ち負けになる。単2000円、複4000円。

中山9R (9)ウインフェニックスを狙う。前走(9着)は休み明けでダッシュがつかず、流れに乗れなかったのが敗因だ。それでもしまいはジリジリと伸びていた。明けて9歳になったが衰えはない。本来の先行策が取れれば面白い。単1000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス4100円)
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結果

中山9R ⑨ウインフェニックス 10着

中山11R ①クリスタルブラック 1着  単勝配当2090円 複勝配当410円



水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 京成杯(G3)

◎本命馬
⑧ヒュッゲ
(牡3、栗東・友道厩舎、和田騎手)
今開催の中山は、とにかく芝が長く、時計が掛かっている。金曜深夜からの雨の影響もあり、今週末はなおさらだ。

それでなくても、京成杯は欧州寄りの馬力血統が強く、瞬発力型が苦戦するレース。とあれば、欧州色濃い配合で、前で立ち回れる⑧ヒュッゲが軸だ。

父がハーツクライ、母の父はシンダー。近親にはシゲルピンクダイヤがいる活力ある血統で、また半兄ムーンリットレイクは中山、札幌、福島などで活躍した小回り巧者。東京のような切れの要るコースでは厳しいだけに、皐月賞までに稼ぐのがミッションだろう。控えても問題ない気性で、信頼できる。
$お宝馬
⑪ヴィアメント
(牡3、美浦・鹿戸厩舎、デムーロ騎手)
キングマンボ系はこのレースと相性が良い。近10年で7頭が馬券になっており、そのうち6頭はキングカメハメハ産駒だ。今年唯一の同系がこの馬。母の父は本命馬と同じハーツクライだ。

相手上位は ⑤キングオブドラゴン、⑫スカイグルーヴ。 押さえに ④ロールオブサンダー、⑨キムケンドリーム、⑥ゼノヴァース。3着目なら⑩ビターエンダーまで。



栗山求さん

京都11R 日経新春杯(G2) 芝2400m・外 OP ハンデ

◎13アフリカンゴールド
○2レッドジェニアル
▲1メロディーレーン
△6モズベッロ
△7タイセイトレイル
△4レッドレオン
<見解>
◎アフリカンゴールドは
「ステイゴールド×ゴーンウェスト」という組み合わせで、
ドバイワールドC(首G1・AW2000m)を勝った
アフリカンストーリーの半弟にあたる。

母方にデインヒルを持つステイゴールド産駒、
というパターンは、
フェノーメノ(天皇賞・春2回)、
ナカヤマフェスタ(宝塚記念、凱旋門賞-2着)など、
スタミナと底力を武器とする中長距離向きの配合。

一方で、ステイゴールド産駒らしい気性の難しさがあり、
以前はまともに調教もできないほどだった。

しかし、昨年春に施した去勢手術の効果で、
徐々に本来の実力を出せるようになり、
前走のアルゼンチン共和国杯(G2)は3着と健闘。

血統的には高速馬場の東京芝より、
時計の掛かる馬場コンディションとなっている
現在の京都芝のほうが合う。

じっさい、京都芝では
このところステイゴールド系が大活躍している。

条件ベストの今回はチャンス。




境和樹の穴馬券ネオメソッド

【日曜】京都11R 日経新春杯(GⅡ)(芝2400m)

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日経新春杯は、毎年のように「前走条件馬」が馬券になるレース。

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昨年も2、3着馬がこのテーマに該当。1000万クラスを勝ち上がったばかりの馬でも好走した例があるほどですから、いかに格が不要なレースか良く分かります。

このレースは、新年最初のGⅡでありながら、そう傑出した馬が出走してくるわけではありません。
また、過去のデータ上、加齢に比例して成績が落ちることがハッキリしています(4歳馬の成績が最もよく、歳を重ねるにつれ加速度的に成績が落ちます)。

つまり、過去の実績より今後に向けての“伸び代”が重要な意味を持つということ。

(ある程度年齢のいった)実績馬よりも、これから伸びていく可能性を秘める馬を買うべきレース。条件戦上がりで上り調子の馬の方が、重賞実績馬よりも価値が高い存在になります。

もうひとつのポイントが、「ダート的要素」を持った馬の好走が多いということ。

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時期的な問題で、軽いスピードが活きるような馬場にはなりづらく、荒れ馬場に対する適性が重要になるということを示唆する傾向。血統面、実績面からダート的な要素が見出せる穴馬には要注意です。

以上のテーマから、今年の候補馬を抽出。

④レッドレオン 2着
(母父スマートストライク)

⑥モズベッロ 1着
(母父ハーランズホリデイ)

④レッドレオンは、5歳馬ながらまだキャリア7戦と若く、前走で条件戦を勝ち上がったばかりでこれから先の可能性を秘める馬。血統的にも米国GⅠ馬のスマートストライクを母父に持ち血統テーマをクリアする存在。好枠を利しての雪崩れ込みに期待します。
結果 ④レッドレオン2着 複勝配当280円  

中山11R 京成杯(芝2000m)

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この時期の重賞らしく、時計も上がりも掛かる京成杯。ましてや、ただでさえ急坂を2回超えるタフなコースレイアウトで行われる2000戦ですから、必然的にスタミナの要求値がグンと高まります。

結果として、この京成杯では「欧州血統」がパフォーマンスを上げやすくなります。

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その他、昨年の2着馬ランフォザローゼスは母母父に凱旋門賞勝ち馬のトニービンを持っていましたし、18年6人気3着イェッツトは、父カンパニーがやはりトニービンの流れを汲む血統馬。
15年6人気3着クルーガーの母父ディクタットはスプリンターなので、上記表に挙げたような血統と微妙に性質は違いますが、やはり欧州のGⅠ勝ち馬でした。

そして、その欧州血統の中でも特に重要性が高いのが「ドイツ血統」。これは、京成杯におけるまさにドル箱血統と言っていいでしょう。

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過去10年で、京成杯に出走したドイツ血統保持馬は全部で5頭、父母父、母母父に内包している馬を含めても該当馬は7頭のみ。そのうち4頭が馬券になっているという超ハイアベレージ。欧州血統の中でも特にこのレースと相性が良いと考えてよく、見つけたら無条件に評価を上げる必要があります。

スタミナに秀でた欧州血統を重視。中でもドイツ血統がベターという方針で候補馬を抽出。

②リメンバーメモリー
(母父ロードオブイングランド)

⑧ヒュッゲ
(母父シンダー)

⑨キムケンドリーム
(母父カーネギー)

②リメンバーメモリーが今年のドイツ血統保持馬。母父ロードオブイングランドは、ドイツ生産馬で同国GⅠダルマイヤー大賞の勝ち馬です。

そうスピードがあるタイプでもないので、今の時期の中山芝替わりは歓迎のクチ。前走でヒュッゲに付けられた差は決して小さくありませんが、ドイツ血統のレース適性を武器にパフォーマンスを上げるシーンに期待したいと思います。
結果 ②リメンバーメモリー6着



日経新春杯週

関西事情通のちょっとイイ?話
圧勝の舞台で期待大!


今週日曜は、今年最初のGⅡが行われる。伝統の一戦である日経新春杯。ただGⅡとは言え、有馬記念から日数が経っていないことに加え、厳寒時期の開催、ましてハンデ戦、またテンポイントの事故の名残もあるのかバリバリのオープン馬の参戦は少なく、近年のメンバーレベルは非常に低い。

今年はさらに輪を掛けてメンバーが揃わず重賞勝ち馬は2頭のみ。そしてそんな低レベルメンバーになりやすいことで格下の条件馬も参戦しやすく、今年も4頭も参戦してきている。

重賞勝ちの実績馬と言っても、昨年の春の3歳限定戦京都新聞杯(レッドジェニアル)と、第3場開催のハンデGⅢ中日新聞杯(サトノガーネット)だけ、そんな層の薄いメンバーなら注目してみたいのは格下の条件馬の方だろう。

中でも…

丁度1年前にデビューしたばかりだが、その3歳時から素質は期待されていたモズベッロには注目してみたい。

そのデビュー戦の新馬戦は、直線で行き場がなくゴール前100mほどはほとんど追えずに4着に敗れたものの、2戦目でキッチリ勝ち上がった。

気の難しいところがあり、セントライト記念の様に大敗することもあるが、2走前は今回と同じ舞台の京都外回り芝2400mで、1000万条件とは言え横綱競馬で圧勝、前走でも前有利の馬場の中、馬込みから厳しい競馬を強いられながらも坂を上がって1頭だけ追い込んで来た。

まだ準オープンの身だが、その脚力はオープン級。GⅡとは言え前述通りの低レベルメンバー、さらにハンデ戦で斤量は52キロと恵まれ、鞍上にも一発騎乗が出来る池添騎手にスイッチ、しかも圧勝した2走前と同じ舞台ともなれば、否が応にも期待は高まると言うもの。

人気はしているものの注目してみたい1頭だ。

美浦『聞き屋』の囁き
人気薄で記者に逆取材!?


皐月賞と同じ舞台で行われる京成杯。

人気の中心になりそうなスカイグルーヴは桜花賞路線ではなく、オークス路線を意識したローテーション。

ルメール騎手もこの馬のために中山へ。

ここできっちりと賞金を加算してオークスまでに、もう1戦してから、いざ本番となるか、もしくは、状態次第ではオークスへ直行、という青写真とのこと。

予定とはいえ、具体的なプランを組めるぐらいの自信がスカイグルーヴに対してあるということだし、弱気なコメントが多い木村調教師も自信をにじませていることからも、期待の高さがうかがい知れる。

マーフィー騎手は当初、別の馬を予定していたが、その馬が出走を回避。

騎乗馬がなくなったが、すぐに藤沢厩舎とのコンビが決定。

未勝利勝ちまでに3戦を要したゼノヴァースだが、前走の勝ち時計はホープフルSを上回る好時計。

リーディング争いを独走する人気騎手だけに騎乗依頼は後を絶たないようだ。

マーフィー騎手が日本で騎乗するのも今週を入れてあと3週間。

残り3週間でどれだけ勝ち星を量産するのか。若い天才の勢いは止まらない。

戦前の人気がないことに首をかしげていたのがビターエンダーを管理する相沢調教師。

札幌2歳Sを勝ったブラックホールに劣らない素質馬とデビュー前から評価しており、2戦目で勝ち上がった未勝利戦は2歳レコードで快勝。

その後はすぐにこの京成杯を目標に調整して万全の態勢。

それなのに、人気がないのはなぜなんだ、と記者に逆取材をしていたほど。

1勝馬が大半なだけに、どの陣営も色気ありのようだ。

競馬場から見た推奨馬券
堅い馬券で勝負するのは危険!

中山は土曜、昼過ぎまでしとしとと降り続け、見た目は普通に重馬場。土、日ともに温度が低いとのことで、大幅な回復はなさそう。特に芝の内側部分は傷みがちなので、注意が必要だ。ダートは脚抜きが良さそう。時計も比較的速め。

日曜の枠順確定前にも、中山で取り消しが2頭もおり、正月明けの調整の難しさを示している。パドック、返し馬を入念にチェックすることをお勧めしたい。
状況的に、あまり大きく勝負なさることは、どうかと思うが…。

とりあえず中山7R。ここは13番マックスアンの巻き返しに期待する。
前走はデストロイに先着を許したが、出遅れて早めに進出するという、強引とも思える競馬で伸びを欠いた。中間一頓挫あった影響もあったのだろう。厩舎サイドのコメントによると、レース前にメンコを外したことが裏目に出たとのこと。それで暴走に近い走りとなったようだ。
その点、今回は中間も順調のようだし、メンコを外すこともあるまい。鞍上も2回目だけに癖もつかんだはず。
対する6番デストロイは、長い間休みなく使い続けられており、下降はあっても、上積みはありえない。大型だけに、この時期の調整も気になる。
今回は、マックスアンの方が先着すると見るのが妥当。

馬単 13-6
馬連 3-13 9-13

自信度 B


もう一頭は、中山12Rの5番ヴェルスパー。あまり悪い馬場だと力を出し切れないが、12Rならそれなりに回復して、むしろこの馬向きの外も伸びる馬場になりそう。
前走は、馬群の外を早めに進出して勝ちに行く競馬。それでタイム差なしの3着は優秀。2着のハイアーアプシスは馬群の中で折り合い、それほど距離ロスはなかった。
多少進路を探すシーンはあったが、捌いて並んでからの脚色は一緒で、むしろヴェルスパーが差し返しそうにも見えた。
それだけにコース取り一つで、逆点は十分にある。今回はヴェルスパーの方が内を引いただけに、脚質的にも先着する可能性は大だ。
中山1200mは最も実績のあるコース。開催が替る前に陣営も決めたいはず。

馬連 1-5 3-5 5-7 5-10

自信度 C







日曜メインレース展望・柏木収保

【京成杯】あのストライドはただ者ではない

展望をたしかなものにしたい出走


 2000mになった最初の1999年、勝ち馬オースミブライトが皐月賞を2着し、2004年にはデビューの遅かった3着馬キングカメハメハが、ここを踏み台にNHKマイルC→日本ダービー連勝を決めた。

 だが、寒い1月という難しい季節が関係する。そのあとは2007年の勝ち馬サンツェッペリンが皐月賞を2着し、2010年の勝ち馬エイシンフラッシュが日本ダービーを制したのが目立つだけで(皐月賞も3着)、のちの重賞での活躍馬は別に、こと春のクラシックとの結びつきは乏しい。

 1600m当時は別に、この2000mの京成杯に出走の牝馬は1999年以降【0-0-1-14】。マイル戦当時も合わせると33年間も勝っていない。そのうえ、現3歳世代の牝馬は、阪神JFのリアアメリア(6着)、シンザン記念のルーツドール、(7着)、フェアリーSのアヌラーダプラ(6着)。1番人気になった注目馬が連続して凡走している。

 そんな背景があるところに、牝馬スカイグルーヴ(父エピファネイア)が果敢に出走してきた。桜花賞を目ざすわけではない。父エピファネイアの母シーザリオも、牝系3代母エアグルーヴも、その母ダイナカールもオークス馬なので、最大目標のオークスに向け、状態のいい現在、早めに展望をたしかなものにしたい出走だろう。

 クラシックと結び着かないくらいだから、牡馬のレベルはそう高くない。だが、キャリアは1戦だけ。経験不足が大きな敗因のひとつとなった前出3頭と同様の死角を抱える。母アドマイヤセプターは新馬勝ちのあと、牡馬相手の2~3戦目を1番人気で負けている。

 バネを利かせた大跳びのフットワークに、現在の馬場が合うとはいえない(まして渋り気味)。さらに今回は今後のために先手を主張せず、一転、差す作戦をほのめかしている。ここが必勝態勢というわけではない。

 期待のクラシック候補(オークス)ではあるが、ムキになって買うレースではないにしても、人気とのバランスを考えると買うには勇気がいる。期待しつつも嫌う手が成立する。どうしても高望みになりがちな一族として知られた2002年の牝馬ブリガドーン(父サンデーサイレンス)が、惜しい3着にとどまったレースでもある。

 ただし、東京2000mの新馬を5馬身差の内容はすごい。残り2ハロン地点で軽く合図を送って11秒2のあと、最後の1ハロンは手綱を緩め楽走のまま11秒1。それで2分01秒4だった。あのストライドはただ者ではない。行って粘るスピード系ではないから、差す形もOKだろう。外枠も不利ではない。

 新馬戦でオークスを予感させたスカイグルーヴは、ここを勝つとき早くもオークスの最有力候補となるが、結果を出せるだろうか。

 崩れる危険が少ないのは、キャリア3戦、マーフィーを配してきた藤沢厩舎の牡馬ゼノヴァース(父ディープインパクト)と思えるが、シンザン記念がいつか牝馬クラシック桜花賞路線の重要レースに変わり、共同通信杯が皐月賞前の重要レースになったと同じように、2000mの京成杯の占める位置が変わっていく可能性はある。当日の気配に納得できたら、危険でもスカイグルーヴに期待したい。




優馬

重賞データ攻略
京成杯


 デビュー戦圧勝の良血牝馬スカイグルーヴが注目を集めるが、牡馬陣も黙ってはいられない!? 皐月賞と同じ舞台の京成杯、データから見えたのは…?

牝馬には厳しい壁が?
 先週は東西の重賞で1番人気の馬が共に馬券圏外に沈む波乱。この京成杯でもスカイグルーヴが1番人気になりそうな様相。まずはここの取捨を考えていくことを先決としたい。

 過去10年、芝2000m超の世代限定重賞における牝馬の成績は〔0.1.0.25〕。昨年の京都2歳Sでミヤマザクラが2着に入った以外は全て馬券外。1600m~1800mならまだしも、2000mを超える距離の重賞では牡馬の壁は厚いと見える。

 また、当レースの過去10年で新馬勝ち直後の馬は〔1.0.3.15〕となっており、昨年こそ勝ち馬を輩出したが、流石に年明けの重賞ともなると、ある程度のレース経験は必要と言えるだろう。以上の2点からスカイグルーヴは消しとしたい。

連対条件は7つ
 さて、問題は「じゃあどの馬が来るの?」である。そこで過去10年の当レースの連対馬についてポイントを整理したみた。

京成杯連対馬のポイント(過去10年)
前走が右回り(20頭中17頭)
前走が1800m~2000m(20頭中18頭)
前走3着以内かつ0.5秒差以内(20頭中20頭)
キャリア4戦以内(20頭中20頭)
1800m~2000mで1着(20頭中19頭)
新馬戦3着以内(20頭中17頭)
新馬戦3番人気以内(20頭中16頭)

 以上のポイントをすべてクリアしたのはキングオブドラゴン、クリスタルブラック、ディアスティマの3頭。冒頭で新馬勝ち直後の馬は割り引きとしたので、クリスタルブラックは除外、今回はキングオブドラゴンとディアスティマの2頭を狙いたい。

危険な人気馬
スカイグルーヴ
推奨馬
キングオブドラゴン
ディアスティマ


重賞データ攻略
日経新春杯


 昨年の勝ち馬グローリーヴェイズは続く春の天皇賞で2着に入ると、暮れには香港ヴァーズで待望のGI制覇。今年もGI戦線を賑わすような素質馬発掘はあるか?

4歳馬がとにかく強い!
 GII戦とはいえハンデ戦ということで条件馬の参戦も珍しくないレース。今年は現2勝クラスのメロディーレーンが最軽量の49キロ、トップハンデはレッドジェニアルの56キロというメンバー構成になった。

年齢別成績(過去10年)
4歳〔7.5.1.19〕
5歳〔2.3.5.21〕
6歳〔1.2.4.29〕
7歳以上〔0.0.0.42〕

 高齢になるほど明らかに成績が落ちる。4歳馬の好成績が目立ち、連対率は37.5%と高い水準をマーク。今年のメンバーの中で4歳馬と言えば前述のメロディーレーン、レッドジェニアルの他にモズベッロがいる。これもハンデ戦らしさか、若馬のフレッシュなエネルギーに期待してみたい。

重要なのは菊の結果
 好走した4歳馬について掘り下げていくと、重要なのは前年の菊花賞での成績。前年の菊花賞に出走した4歳馬は〔3.1.1.10〕だが、そこで5着以内だった馬に限れば〔3.0.1.1〕とかなりの好走率。ちなみに菊花賞以外のGIで5着以内があった馬は〔1.2.1.3〕。こちらも決して悪くはないが、同じ京都芝外回りの長距離戦という共通点を考えると、やはり菊花賞の成績を重視したい。

菊花賞5着以内の4歳馬(過去10年)
2011年3着 ローズキングダム 菊花賞2着
2011年10着 ビートブラック 菊花賞3着
2014年1着 サトノノブレス 菊花賞2着
2017年1着 ミッキーロケット 菊花賞5着
2019年1着 グローリーヴェイズ 菊花賞5着

 今年のメンバーで菊花賞5着以内&4歳馬と言えばメロディーレーンだ。同じく菊花賞6着だったレッドジェニアルとは2キロだった斤量差が7キロまで広がった。まだ2勝クラスで、しかも340キロ前後の超小型馬。ハードルは高いが、ハンデ戦なら狙ってみる価値は十分だろう。

特注馬
メロディーレーン
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