田原基成さん

ブラストワンピースほか、2020AJCC出走予定馬12頭分析
・ウラヌスチャーム
近3走は洋芝、関西圏と不適条件続き。特に京都を使われた2戦は前残りの展開に泣かされたレースだった。今回の舞台は【1-3-0-0】連対率100%の中山。当コース重賞成績【2-0-1-2】複勝率60%を誇るルーラーシップ産駒でもあり、軽視は禁物だ。

・クロスケ
一度使われ13着だった芝替り。厳しい。

・グローブシアター
昨年のダイヤモンドS以来、約1年ぶりの出走。【0-0-1-5】の戦績が示すように関東圏での良績に乏しく、関西圏替りで見直したい。

・サトノクロニクル
こちらは約1年5カ月ぶりの出走。【0-3-1-0】の中10週以上成績を見るよりローテーションに問題なしと思われるが、大幅馬体重増が懸念される冬競馬となれば話は別。きれいな馬場を好むタイプで、週末の中山は渋った馬場想定……向かい風が吹いていると言わざるを得ない。

・スティッフェリオ
フタ桁着順続きの近走だが、敗因はハッキリしている。天皇賞(秋)は良績に乏しい左回り、有馬記念は道中10番手以下を進んだ馬が上位独占の展開……アーモンドアイですら激流に飲み込まれたレースだった。翻って、今回はオールカマーと同じ手ごろな頭数の中山芝2200m。人気馬に差し・追込勢が集中するメンバー構成も含め、当時の再現が望めるシチュエーションは揃った。

・ステイフーリッシュ
中10週以上の休み明け成績【1-1-0-1】に対し、叩き2戦目では【0-0-0-3】。使われつつ成績を上げる馬が多い矢作厩舎には珍しい「出たとこ勝負型」だ。時計面で見たとき、前走の走破タイムは福島記念2着時とまったく同じ。持ち時計に限界があるタイプで、時計のかかる馬場が想定される週末の中山は願ってもない条件と言えるだろう。

・ニシノデイジー
C.ルメールへの乗り替りという劇薬に打って出た前走。それでも道中位置取りが上がることはなく、いつの間にか「展開待ち」のタイプに変貌してしまった印象だ。弥生賞、セントライト記念と道悪で切れ味を削がれた点から週末の雨予報はマイナス。実績ほどの信頼度にはない。

・ブラストワンピース
グランプリホースが再び中山の舞台に帰ってくる。実績は言うに及ばず、洋芝の札幌記念勝利は時計のかかる馬場への適性を示すものだ。とはいえここは海外遠征を控えた前哨戦でもなく、賞金加算を大目標としているわけでもない。「テーマなきレース」と捉えた場合、本気度には疑問符が付く。本命の印を打つには躊躇してしまう印象だ。

・マイネルフロスト
約1年ぶりの実戦となった前走は見せ場なく敗戦。一変を望むのは酷か。

・ミッキースワロー
昨年は一度もGIを使われず、いわゆる「ドサまわり」中心に賞金を加算。いまの賞金ではさすがにハンデ重賞は厳しく、矛先を中央重賞に向けることとなった。この背景から中央場所では……と思われるかもしれないが、中山芝2200mでの成績【2-2-0-0】はそれを打ち消すには十分すぎる強調材料。セントライト記念勝利時の鞍上に替る今回、勝負気配の高さが窺える。

・ラストドラフト
休み明け2戦目の前走中日新聞杯で鮮やかな一変。右肩上がりの成績に昨年重賞を制した1月中山芝が舞台となればさらなるジャンプアップが期待されることだろう。ただ、前走は先行馬総崩れの差し・追込決着。勝ち馬サトノガーネットを含めた出走馬の次走成績【0-0-0-8】を見るよりハイレベルレースとは言い難く、過信は禁物だ。

・ルミナスウォリアー
近走成績に強調材料は見出しづらいが、見逃せないのは馬場適性。重馬場の函館記念勝利、冬の中山芝での複数好走歴など時計のかかる馬場適性では他の追随を許さないのだ。渋った馬場が絶対条件とはいえ、ノーマークは避けたいところだ。


インティほか、2020東海S出走予定馬16頭分析
・アイファーイチオー
中央場所で挙げた全4勝が左回りというサウスポー。「右回りの東海S」の割をもっとも食ってしまった馬と言えるだろう。得意の左回り替りで見直したい。

・アングライフェン
みやこS時の全頭診断でも書いたが、この馬は距離別で戦績を分けるのがベター。1800m以下のダート成績【0-1-0-4】に対し、1900m以上のダートでは【2-3-1-2】掲示板外なし。適性の差は明らかだ。芝・ダート問わず良績目立つ京都も例に漏れず1900m以上の距離。再び距離を延ばした際に妙味を感じる。

・インティ
東海S勝利、帝王賞6着、みやこS惨敗後のチャンピオンズC3着……この馬の戦績はアスカノロマンと非常によく似ている。そしてそのアスカノロマンは連覇を狙った東海Sで2番人気8着と人気を裏切ってしまった。別馬と言わればそれまでだが、2頭の共通点はすでにGI出走への賞金が十分すぎるほど足りていること。58キロの斤量も含め、死角なしとは言い切れない。

・ヴェンジェンス
私のなかでこの馬は「超のつく道悪巧者」でファイナルアンサー。6走前から3走前にかけて渋った馬場で連続好走……適性は本物だ。超ハイペースの展開が向いたとはいえ、2走前はこの舞台の重賞を勝利。侮れない。

・エアアルマス
ワンターンの東京、パサパサに乾いたダート、砂を被る枠……前走武蔵野Sは懸念された不安材料がすべて悪い方向に働いた一戦だった。そのレースを経て、今回は2走前に1分49秒1を叩き出した京都ダート1800mへの舞台替り。渋った馬場想定の週末京都に加え、外枠を引き当てるようなら評価はグンと高くなる。

・キングズガード
8歳冬にしてGIチャンピオンズC5着。その末脚は衰えるどころかむしろ磨きがかかっているほどだ。2走前2着の舞台でさらに……と言いたいところだが、ここは脚質がネックになりそう。近3走の初角位置取りは11→14→15。「勝ち切ること」を評価のベクトルをとしたとき、インティやスマハマ、エアアルマスの牙城を崩すのは容易ではない。

・コスモカナディアン
関西圏では【0-1-0-5】と凡走が目立つ馬。当該距離の持ち時計にも乏しく、厳しい戦いは避けられないだろう。

・コマビショウ
オープンクラスに挑んだ前走は勝ち馬と1秒7離された11着。叩き2戦目でパフォーマンスを上げる馬とはいえさすがに負けすぎだ。乾いたダートが合う馬でもあり、週末京都で想定される馬場適性にはマッチしない。

・スマハマ
確勝を期して臨んだ前走は注文通りのマイペース逃げ。それでも勝利に手は届かなかった。賞金加算が大前提だった当時は迷わず逃げを打ったが「逃げ馬としてのスマハマ」が完成されすぎた際に起こるリスクは同型馬の存在。今回で言えばインティがそれだ。脚質の柔軟性がなくなってしまった可能性を考えたとき、思わぬ凡走も頭に入れておきたいところだ。

・ヒストリーメイカー
2走前、そして前走と1000m通過は60秒6。いずれも厳しい流れだったが前走は位置取りを下げたことが功を奏したのだろう。差す形で成功体験を得たことは収穫も、ここは先行勢が強力。想定される馬場コンディションも含め1分50秒を切る走破タイムが濃厚な今回、持ち時計に一抹の不安が残る。

・ビルジキール
突如の脚質転換で鮮やかな末脚を繰り出した前走。この馬、想像以上に奥が深そうだ。不良馬場でレコード勝ちがあるように、渋った馬場は歓迎のクチ。ベテルギウスSでスマハマを下したワイルドカードに先着した経験を踏まえると、軽視は禁物だ。

・ヒロブレイブ
「いつか穴をあけるのでは……」と個人的に思っている馬なのだが、上がり3F上位の脚で4-5着がお決まりのパターン。常識的に捉えれば厳しいとは思うが、ダート1800mで【1-1-2-0】馬券圏内率100%かつ唯一の勝利が重馬場京都ダート1800mだった点がどうも気になってしまう。大穴候補としてマークしておきたい。

・マイネルクラース
オープンクラス昇級後は見どころなし。ここも厳しい戦いが予想される。

・メイショウウタゲ
フタ桁着順が続く近走。厳しい印象は否めない。

・モズアトラクション
1700・1900mとオープンクラスでの好走は非根幹距離に集中。根幹距離の良績に乏しい点は減点材料だ。

・ロードアルペジオ
昨年以降使われた4戦はいずれも勝ち馬と1秒5以上離されるレース。苦戦は免れられないだろう。




田中正信さん

AJCC、全頭の調教診断

皆さんこんにちは。馬券アカデミーの田中正信でございます。
今週の追い切り全頭診断は、中山伝統の正月重賞のトリとなる伝統のGII AJCCです。
中長距離戦G1を目標とする有力馬たちが揃ったこの1戦。出走全12頭の追い切り診断を御覧ください。

====================
AJCC・全頭診断
====================
■ウラヌスチャーム
ミナリクを背に美浦南Wで6F79秒7ー38秒2ー12秒7(強め)。僚馬を6Fで2秒0追い掛ける意欲的な内容となったが、直線は反応良く抜け出して2馬身の先着。馬体の張り、肌ツヤも良く、活気にあふれている。

■クロスケ
ウッドコースを単走。終始馬也のゆったりしたペースでラストは13秒0。芝は約1年ぶりの2戦目で、しかもこの相手では力量不足。

■グローブシアター
CWコースで3頭併せの大外。外ラチ沿いギリギリで最も距離的に負荷が掛かっている役割をしっかりとこなした。手前をタイミング良く替え、前脚をリズミカルに上下させて食らいつく。直線を向いてしばらくは距離的なアドバンテージで内の馬に前に出られたが、そこからしっかりと前へ。ゴール地点では半馬身ほど遅れたが、ゴールはもう少し先に想定している角居厩舎。陣営としては思い通りの調教だろう。

■サトノクロニクル
坂路で併せ馬。脚さばきはキビキビとして好感が持てる。ただ、追い切りが佳境を迎えても首が高いままである点は気になった。ほう、と思ったのは並び、かわしてからフォームがいい意味で柔らかくなって首も下がったところ。ガチガチに緊張しない方がフォームも良くなるが、人間でも難しいそのあたりのコツをどう教え込むかは陣営の腕の見せどころだろう。

■スティッフェリオ
坂路で併せ馬。パートナーと比べると一目瞭然で全体的に重心が低い。首も大きく使い、それに合わせて前脚を大きく上下させ、勢いにつなげている。相手を引き離すことなく、最後はバテ気味にも見えるが、フォームが小さくなっていないところは評価したい。真っすぐと前を見続けて、視線の向きにブレがない点もいい。集中し続けられるという点は競走馬にとって重要だ。

■ステイフーリッシュ
坂路で併せ馬。フォームを上と下で分離すると、下は非常に好感が持てる。スッと伸びた四肢をしっかりと馬場に叩きつけ、力強く後方へと折り返して推進力を得ている。ただ、上の部分は、フットワークと比べて迫力に欠ける雰囲気。首の動きが足りない感じがある。脚さばきが非常にいいだけに、もったいない感じを受ける。

■ニシノデイジー
田辺を背に美浦南Wで5F66秒2ー37秒4ー12秒2(直強)。2馬身の追走など朝飯前。直線はうなるような勢いで突き抜けて1秒0の大差先着。フォームに力強さがあって、立て直された効果は十分。

■ブラストワンピース
美浦南Wで6F79秒7ー36秒9ー12秒6(一杯)。6Fから併せ馬。テンから勢い良くスピードに乗って、直線は内から一瞬にして抜け出した。迫力あるフォームは好調時と遜色なく、馬体もはち切れんばかり。態勢は整っている。

■マイネルフロスト
約1年ぶりのディセンバーS(15着)とひと叩きしての一戦は坂路で併せ馬。ゆったりとしたペースでは入り、ラストは強めに追われて併入。しまいも強めで25秒8~12秒9でまとめた。使われながらよくなっているタイプで復帰2戦目の今回は様子見か。

■ミッキースワロー
調教師を背に美浦南Wで5F69秒6ー40秒3ー13秒1(馬なり)。かなり先行した2頭を直線ではあっさりと捕らえる。馬なりで併入にとどめたが、追えば瞬時に突き放していた勢い。体も緩みもなく、順調な仕上がりを見せる。

■ラストドラフト
マーフィーを背に美浦南Wで5F65秒3ー37秒2ー12秒4(馬なり)。抜群の行きっぷり。気持ちが入って、躍動感にあふれたフォーム。直線も馬なりのままグイッと伸びて1馬身の先着。切れの良さが一際目立ち、出来は前走以上。

■ルミナスウォリアー
美浦南Wで5F72秒2ー41秒2ー12秒8(直強)。しまいに重点を置いた内容だったが、ゴーサインにしっかりと反応して、一直線の伸び脚。硬さもなく、はつらつとした動きを見せている。





データde出~た

第1388回 春のG1へ向け好スタートを切る馬は? アメリカJCCを分析する

中山競馬場の芝2200mを舞台に行われるアメリカジョッキークラブC(以下アメリカJCC)。以前から春の天皇賞を目指す実力馬が多く出走しており、過去10年では2015年のゴールドシップ(本競走7着)、そして昨年のフィエールマン(同2着)が天皇賞を制した。また、2017年には距離や時期がより近い大阪杯がG1に昇格。以降の3年ではまだアメリカJCC出走馬が大阪杯で馬券に絡んだ例はないが、今後は活躍する馬も出現するに違いない。今回は、そんなアメリカJCCの過去の傾向を見てみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。


■表1 人気別成績
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1  2-3-0-5/10 20.0% 50.0% 50.0% 33% 58%
2  3-1-2-4/10 30.0% 40.0% 60.0% 146% 120%
3  1-1-3-5/10 10.0% 20.0% 50.0% 60% 100%
4  1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 138% 62%
5  1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 90% 96%
6  0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 82%
7  2-1-1-6/10 20.0% 30.0% 40.0% 532% 246%
8  0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 68%
9  0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 55%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11~0-1-0-34/35 0.0% 2.9% 2.9% 0% 25%

過去10年、1番人気は【2.3.0.5】だが、優勝馬2頭は2011年と2012年。ここ3年連続で2着こそ確保しているものの、1着候補としてはやや不安の残る成績だ。続く2、3番人気は計【4.2.5.9】で複勝率55.0%。このうち単勝4.6~6.5倍の馬は【3.2.1.1】で複勝率85.7%を記録しており、該当馬がいればぜひ注目したい。ほかに7番人気が【2.1.1.6】で複勝率40.0%などの好成績を残している。


■表2 年齢別成績
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 4番人気以下
4歳  1-4-2-12/19 5.3% 26.3% 36.8% 20% 63% 0-0-1-5/6
5歳  4-0-3-17/24 16.7% 16.7% 29.2% 100% 56% 1-0-2-12/15
6歳  3-1-2-27/33 9.1% 12.1% 18.2% 175% 86% 2-1-1-26/30
7歳  2-2-1-22/27 7.4% 14.8% 18.5% 51% 80% 1-1-0-21/23
8歳  0-3-2-14/19 0.0% 15.8% 26.3% 0% 114% 0-3-1-14/18
9歳以上0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-13/13

年齢別の連対率・複勝率では4歳馬が一歩リードしているが、優勝馬は一昨年のダンビュライト1頭にとどまるほか、3着以内に入った7頭中6頭は3番人気以内だった。勝つ確率や配当妙味重視なら、5歳以上の馬のほうがおもしろい。


■表3 枠番別成績
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1~5番人気 同連対率
1枠  0-1-2-11/14 0.0% 7.1% 21.4% 0% 105% 0-0-1-5/6 0.0%
2枠  1-0-2-11/14 7.1% 7.1% 21.4% 35% 40% 1-0-2-2/52 0.0%
3枠  2-1-0-11/14 14.3% 21.4% 21.4% 52% 30% 2-1-0-3/6 50.0%
4枠  1-2-2-10/15 6.7% 20.0% 33.3% 98% 68% 0-2-1-4/7 28.6%
5枠  1-2-1-12/16 6.3% 18.8% 25.0% 35% 64% 1-2-1-6/10 30.0%
6枠  4-2-0-14/20 20.0% 30.0% 30.0% 143% 86% 4-1-0-2/7 71.4%
7枠  1-1-2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 192% 132% 0-0-1-5/6 0.0%
8枠  0-1-1-20/22 0.0% 4.5% 9.1% 0% 40% 0-0-1-2/3 0.0%

枠番別の成績は、中枠優勢の傾向だ。中でも6枠を引いた馬が5番人気以内に支持されると、【4.1.0.2】で連対率71.4%と抜群の安定感を示している。対して1、7、8枠は5番人気以内の計15頭がすべて3着以下に敗退するなど、内や外を引いた馬は特に連対候補としては厳しくなる。


■表4 前走クラス・着順別成績(本年登録馬の該当クラスのみ)
前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
OPEN特別
1~2着 0-2-0-4/6 0.0% 33.3% 33.3% 0% 58%
3~5着 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6~9着 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 36%
10着以下 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中央G3
1~2着 0-2-2-5/9 0.0% 22.2% 44.4% 0% 191%
3~5着 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 34%
6~9着 0-1-0-4/5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 180%
10着以下 0-1-1-11/13 0.0% 7.7% 15.4% 0% 87%
中央G1
1着   0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 110%
2~3着 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4~5着 3-0-0-3/6 50.0% 50.0% 50.0% 300% 93%
6~9着 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 385% 142%
10着以下 2-1-1-8/12 16.7% 25.0% 33.3% 122% 96%

本年の登録馬は前走でオープン特別、中央G3、中央G1、海外G1(過去10年に該当馬なし)のいずれかに出走していた。これまでの前走クラス・着順別成績を見ると、オープン特別組とG3組は前走連対馬が上々の成績。前走中央G1組は掲示板外からの巻き返しも数多い。また、この中で優勝馬を出しているのは中央G1組のみである(ほかにG2組3勝、条件戦組1勝)。


■表5 前走G1からの3着以内好走馬
年 馬名 人気 着順 前走人気 着順 前年の主な実績
2010
ネヴァブション 5 1 有馬記念(前年) 13 12 アメリカJCC1着
シャドウゲイト 9 2 有馬記念(前年) 16 9 金鯱賞2着
2011
トーセンジョーダン 1 1 有馬記念(前年) 7 5 アルゼンチン共和国杯1着
ネヴァブション   3 3 有馬記念(前年) 12 8 アメリカJCC1着
2012
ルーラーシップ  1 1 有馬記念(前年) 11 4 金鯱賞、日経新春杯1着
2014
ヴェルデグリーン 2 1 有馬記念(前年) 8 10 オールカマー1着
2013
トランスワープ   5 2 天皇賞(秋) 9 17 新潟記念、函館記念など4勝
2016
ショウナンバッハ  7 3 ジャパンC 15 12 条件戦4勝
2017
タンタアレグリア  7 1 天皇賞(春) 10 4 阪神大賞典2着
2018
ミッキースワロー  1 2 菊花賞 3 6 セントライト記念1着
2019
シャケトラ    7 1 有馬記念(前々年) 7 6 不出走
フィエールマン 1 2 菊花賞 7 1 菊花賞1着

前走中央G1組の好走馬は表5の12頭だ。表4の通り前走・G1での着順はまったく参考にならず、ここでは前年の成績に注目したい。1年以上の休養明けで勝利を飾った昨年のシャケトラを除く11頭中9頭には前年のG2以上で連対実績があり、残る2頭は1年で4勝を挙げていた。このうち有馬記念(前年)組6頭はすべて前者、G2以上での連対を果たしている。


■表6 前走オープン特別・中央G3からの3着以内好走馬
年 馬名 人気 着順 前走人気 着順 主な芝2000m実績
2010
トウショウシロッコ 3 3 中山金杯 5 2 福島記念2着
2011
ミヤビランベリ 6 2 中日新聞杯 8 18 七夕賞連覇
2012
ナカヤマナイト 2 2 ディセンバーS 2 1 ホープフルS(OP)2着
ゲシュタルト  4 3 中日新聞杯 4 2 中日新聞杯2着
2014
サクラアルディート 11 2 中山金杯 4 9 【2.1.0.1】
フェイムゲーム   6 3 ディセンバーS 8 6 京成杯1着
2015
ミトラ      7 2 福島記念 6 1 福島記念1着
2016
スーパームーン  3 2 ディセンバーS 1 2 ディセンバーS2着
2017
ゼーヴィント   1 2 福島記念 1 2 福島記念2着
2018
マイネルミラノ  8 3 中山金杯 12 11 函館記念1着
2019
メートルダール  5 3 中日新聞杯 3 5 中日新聞杯1着

続いて表6は、前走オープン特別・中央G3からの好走馬11頭である。こちらの前走はすべて11月以降の芝1800~2000m戦。また、アメリカJCCより200m短い芝2000mのG3で連対した実績を持つ馬が多いのも特徴で、11頭中8頭がこれに該当していた。中にはミヤビランベリ(アルゼンチン共和国杯、目黒記念)、フェイムゲーム(後に天皇賞・春2着、ダイヤモンドS3勝など)といった長距離型の馬も見られるが、いずれもこのレースより前に芝2000mのG3を制していた。また、一昨年3着のマイネルミラノはG3【1.1.2.12】に対しG2【0.0.0.5】、昨年3着のメートルダールはG3【1.1.3.2】・G2以上【0.0.0.4】と、実績からはG2では苦しいと思われるような馬にも警戒が必要だ。


【結論】

過去10年、前走オープン特別組や中央G3組には勝利がなく、今年は前走中央G1組から1着候補を選びたい。その筆頭格はスティッフェリオ。前走・有馬記念はリスグラシューに3.5秒も離された13着大敗を喫したが、これは厳しい展開の中でも積極的に前を追って勝負に出た結果。表4、5にある通り、前走がG1ならその着順は不問だ。有馬記念(前年)組の好走馬6頭と同じく「前年のG2連対」(オールカマー1着)があり、同コースの今回は大きく巻き返せそうだ。

相手候補はまずラストドラフト。本馬の前走・中日新聞杯が12月に行われたのは過去10年で5回しかないが、それでも3着以内馬3頭を出している。G3組は前走連対馬が複勝率44.4%の好成績(表4)。ラストドラフトは同レース2着のほか、昨年1月には京成杯も制し、この組の多くの好走馬に共通する「芝2000mG3連対」もクリアする(表6)。ただ、4歳馬のため当日4番人気以下ならやや割引が必要だろう(表2)。

その他では、一昨年の2着馬・ミッキースワロー。前走・福島記念で連対に届かなかった(3着)ためラストドラフトには及ばない評価になるものの、こちらも昨年の七夕賞1着、新潟大賞典2着と、芝2000mのG3連対実績馬だ。

なお、一昨年の有馬記念馬・ブラストワンピースは、過去10年に出走例がない帰国初戦。JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている1986年以降でも、1996年のスキーキャプテン(ケンタッキーダービー14着以来、8カ月半ぶり)が2番人気で8着に敗れた1例しかない。中央G1組(表5)の傾向を当てはめれば「前年のG2連対」(札幌記念優勝)を満たすが、単複の回収率が低く、近年は勝ち切れない1番人気(表1)の支持が予想されるだけに、強くは推しづらい印象だ。
スポンサーサイト