坂井千明さん

【東海Sの追い切り診断】前走に比べて素軽さが出てきたインティ。引き続き順調なスマハマ

■アイファーイチオー【C】
左手前になると左トモが開きだして、バランスが悪くなってしまう。そのあたりがどうか…。

■アングライフェン【B】
体は使ってはいるんだけれど、手先だけで走っていて相変わらず硬い。本当にダート向きの走りというかね。この馬なりには順調なんだと思う。

■インティ【A】
前回は力強さが出ていたんだけれどトモの感じもイマイチだったし、動きが重かった。今回は体を使っていたても、追って今ひとつだった。ただ道中の素軽さが出ているのはいい点だね。

■ヴェンジェンス【C】
前回もトモが開いて頭が高くて、手先だけで走っている。追い切りからはあまり褒めるところがないんだな。なんでこれで走るのか、ちょっとわからないぐらい。

■エアアルマス【A】
前回もしっかりした走りをしていたんだけれど、今回のほうが気分良く集中して走れている。競馬に行って砂を被るとダメなところがあるから、その点だけだろうね。

■キングズガード【B】
体は使っていたけれど、相変わらず肩の出が今ひとつかな。ただ引き続きこの馬なりに順調といったところだね。

■コマビショウ【C】
脚を伸ばしはじめたところでバランスが今ひとつ。一生懸命走っているけれど、あまり伸びがないかな。

■スマハマ【A】
体をしっかり使って力強い走りができている。順調そのものといったところだね。

■ビルジキール【B】
走りのバランスは悪いけれど、力強い走りができている。体調は良さそうだね。

■マイネルクラース【C】
この馬なりに体は使えているけれど、全体的に走りが重いね。

■メイショウウタゲ【C】
追われてから、走るのをやめてしまっている感じ。

■モズアトラクション【A】
前回より脚の出がすごく良くて伸びのある走り。体をしっかり使いながらすごく気分良さそうに走れていて、状態は良くなっていると見ていいね。追ってからの反応も良かったよ。

■ロードアルペジオ【C】
年齢的なところもあってか、追われてからの反応が鈍い。前向きさが出ていない感じだね。

まず良かったのはスマハマ。競馬で砂を被って嫌がるところを出さなければエアアルマスも力があるから楽しみ。インティも前回から変わってきているね。上昇度でいえばモズアトラクション。あとはビルジキールも状態は良さそうなので、このメンバーに入っての力関係でどうか。


【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬


【AJCCの追い切り診断】前向きさが出てきたブラスト。前回からの変わり身が大きいのは…

■ウラヌスチャーム【B】
前回もそうだったけれど、頭が高くて首の使い方がうまくない。ただ気分良く走れている点はいいね。牡馬相手になると厳しいかもしれないけれど、状態自体はいいと思う。

■クロスケ【C】
体は使えてはいるんだけれど、さばきが硬くて力強さがないね。ただ走っているだけというか…。

■グローブシアター【B】
首の使い方が少し硬い。だからトモも使えていなくて、走り方が全体的に硬くなってしまい、どうしても反応が遅くなるんだね。反応したあとの伸びは良かったよ。

■サトノクロニクル【B】
首の使い方が下手なんだけれど体は使えているから、この馬なりに順調といったところかな。距離、条件的にも今回は合うだろうね。

■スティッフェリオ【B】
左手前のときはいいんだけれど、右手前になるとトモが開いてしまう。手前を替える前は体の使い方も良かったんだけれど…。どうしてもトモが弱いんだろう。

■ステイフーリッシュ【A】
体も使えて、気分良く走れている。前回よりも良く見えた。いつもワンパンチ足りないところを、今回は乗り替わりでひと押しが利けば…というところかな。

■ニシノデイジー【A】
相変わらず頭が高い走り。ただ、体の使い方が良くなった。前回と比べると特に脚の出方が良くなったね。追ってからの反応も良かったし、間隔をあけたところがいい方に出ている感じだね。

■ブラストワンピース【A】
頭は高いんだけれど、力強い走りができている。それに、走る気が出ているね。ハミを噛んでグッというところがあまり見られなかった馬なんだけど、今回はすごく前向きさがあった。

■マイネルフロスト【C】
体は使えているんだけれど、動きがすごく重い。それに、前脚が上がりすぎているね。叩きつけるようにして無駄に脚を使っているというか…

■ミッキースワロー【A】
頭が高いけれど、ゴール前でスッと放したときには首の使い方がすごく良くなっている。集中して走れていて、反応、伸びもいい感じだし、好調キープというところだろうね。

■ラストドラフト【A】
体を使えて、すごく走りがしっかりしてきた。前回なんかは跳びばかり大きくて、トモの感じが今ひとつだった。そのバランスが良くなってきたから、しっかりしたように見えるんだろう。

■ルミナスウォリアー【C】
道中は体を使って走れていたけれど、どこか重苦しくて走るのを嫌がっている感じ。鞍上が動くから、しょうがなく走っているというか、自分から行く気になっていない。

一番良く見えたのはミッキースワローだね。それから、前回からいいほうに変わってきたのがラストドラフトにニシノデイジー。ブラストワンピースも走る気が前面に出ている。気分良く走れているステイフーリッシュに、力関係でどこまでとは思うけれど、順調さという意味ではサトノクロニクルも状態はいいよ。


【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬





田中正信さん

東海ステークスの追い切り注目馬

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フェブラリーSで一気のGI制覇を遂げた昨年の覇者インティ。
致命的な弱点…は、2走前のみやこS時に述べた通りで、
今回も先手を取れるか否かが大きなカギを握る。
虎視眈々とタイトルを狙う伏兵陣は多彩で、
昨年よりも数段、メンバーが揃った感。
注目すべき存在は決して、連覇が掛かるインティだけではない。


■1月26日(日)
京都競馬場 ダート1800m 別定
東海ステークス(GII)

■2枠4番 スマハマ
厩舎:高橋亮(栗)
騎手:藤岡佑介
馬主:(株)山紫水明
生産:千代田牧場

骨折で3歳時のほとんどを休養していた馬。当然ながら、その前後では調整内容が随分と変わってきている。骨折前の調整は基本的にコース追い。それこそ6ハロンからバリバリと鍛えられていた。だが骨折後は坂路オンリーの調整に。それだけ脚元が脆くなり、コースでの長めからのメニューに耐えられなくなったということだろう。とはいえ、かつてはコースでスパルタにやっていた馬。坂路でソロッとだけでは負荷が足りな過ぎる。だからこそ坂路で直近2週はビッシリというメニューが確立された。これによりベースが戻り、3走前には見事な復活を果たしている。

だが、坂路のみの調整による弊害か、スプリント力のみを磨くがために気性まで短距離志向にななる。言い換えれば、一息で走るようになったということ。しかもギアの上がりは坂路でハードに追った甲斐あって、以前よりも速いのだ。だからこそ2走前のような暴走が起きる。ああなってしまえば、調整は改善するしかない。試行錯誤の中で試されたのが、前走時の「直前は控える」というメニュー。少しでも落ち着かせ、平常心に近づけてからレースへ送り出す。それで結果が出た。もちろん今回も、直前はソフトなメニューで刺激は与えていない。適度な気合い乗りで安定している。

■4枠7番 エアアルマス
厩舎:池添学(栗)
騎手:松山弘平
馬主:(株)ラッキーフィールド
生産:Sekie Yoshihara & Tsunebumi Yoshihara

砂を被ると止めてしまう。3走前にも見せた悪癖が、思った以上に深刻なものであることが前走で露呈してしまった。あれをどう対処するのか、これがひとつのポイントではある。だが現実的な話、即効性のある対処法などない。それこそ毎日のように砂を被らせて慣れさせることぐらいか。ただ、それは嫌がることを延々に繰り返すということでもある。ストレス面を考えれば、それこそ現実的な対処とはいえない。ではどうするべきなのか。結局はベストの心身で臨戦させるというのが一番である。

気分が乗っている状態に動ける体、つまりは絶好調であれば、いつも以上のパフォーマンスを見せてるのは人も馬も同じ。そういう意味では今回、あえてレース間をあけてきたことが作用する可能性は高い。それこそ、これが3走前と前走の結果が違う要因。久々でフレッシュだった3走前は盛り返せた。だが、詰めて使ったことで疲弊していた前走ではアッサリ失速。つまりは、そういうことだ。実際にノンストレスの今回は、明らかに前走時の中間よりもスピード乗りがいい。1週前に1F11秒前半をマークしてみせたように、それこそキレにキレた状態。巻き返し要注意。


■7枠13番 インティ
厩舎:野中賢二(栗)
騎手:武豊
馬主:武田茂男
生産:山下恭茂

昨年のフェブラリーSを圧勝しているように搭載エンジンは間違いなく超一級品。ただし、大きな欠陥がある。それは、絶望的にモマれ弱いこと。調教での併せ馬ですら駄目なのだ。単走で自分のリズムであれば堂々としたパワフルな走りで、さすがはGI馬という存在感を示してくる。ところが、少しでも他馬に横でリズムを乱されるともうサッパリ。行きたがったり止めようとしたりでバラバラな走りとなり、もう見てられないほどヒドい走りになってしまう。これでは競馬で控えて結果がついてくるわけがない。だが、それでも陣営は「慣れてくれば、いずれ差す競馬も形になる」と信じていたのだろう。直前は必ずためて抜け出すイメージの、ラストを伸ばすメニューでフィニッシュしてきていた。

しかし、今回からそれはキッパリと諦めた様子。早目に踏んでいき粘り込ます調教内容に変えてきたのである。簡単にいえば、実戦でほぼ役に立たないギアチェンジを磨くのを止め、本馬に最も必要となる持続力強化に確実に乗り出してきたということ。迷いがなくなったというヤツであろう。弱点を克服するのではなく、長所を磨くことに専念してきた。だからこそ、この中間は単走オンリーで持続力を鍛えに鍛えてきている。豪快な走りで、仕上がりに関していえば申し分ない。


■7枠14番 キングズガード
厩舎:寺島良(栗)
騎手:秋山真一郎
馬主:(有)日進牧場
生産:日進牧場

近走を見ると、この年令になってようやく距離をこなせるようになったかのような錯覚を覚えるかもしれない。だが、とんでもない。それこそ昔から距離は問わずラストは堅実な馬である。そう、別に若かりし頃にも中距離で伸びてはきていた。だがご存知のように本馬は追い込み一辺倒。勝ち負けには展開の助けが必須である。結果として1400mの流れにハマることが多かった。となれば、厩舎も慈善事業ではない。より稼げるほうへ舵を切るのは当然。つまりは、自然と中距離から遠のいていただけなのだ。

ところが、徐々にスピードが衰え始めたことで状況が変わる。今までのように短距離の流れが噛み合わなくなってしまった。そこで、3走前に久しぶりに距離を延ばしてきたのである。その競馬を見ても。トップスピードの質こそ全盛期より衰えてきているとはいえ、走ることへの前向きさを少しも失っていない。そうでなければ、この年齢で未だに淡白さを見せないことの説明がつかない。よほど走ることが好きなのだろう。それだけに、調教でも相変わらず動く。2週続けて5F65秒台と、9歳とは思えない活気あるアクションで元気一杯。好きこそ物の上手なれとは、まさにこのこと。今回も展開ひとつ。


■8枠15番 ヴェンジェンス
厩舎:大根田裕之(栗)
騎手:幸英明
馬主:宮川純造
生産:富田牧場

今回の調教メニューは、明らかにいつもと違う。中間全体で見ると速い時計をマークさせた調教が妙に多いのだ。週末にコースを使うこと自体は今までも久々時に見せていたパターンで、さほど驚くことではない。だが、その前段階の3週前、2週前、1週前と立て続けに、それほど高い強度ではないとはいえ、4F54秒以上の負荷を掛け続けてきたのは今まで見せたことがない。そもそもが久々は苦にしない実戦派で気で走るタイプ、これまでもそれほど調教は積まずとも力は発揮できていたのだ。

では、なぜ7歳の今頃になって変えてきたのか。正確には調整を変えたわけではない。少なくとも直前以外は。単純に好成績が続いていることで、馬が自信を持って走れているだけ。簡単にいえば、心身ともにノリノリな状態なのだ。だからこそ、いつも以上に集中して走れているので、自然とスピードが出てしまう。それにともなって、時計も速くなっているということ。だからこそ前述したように直前週のみ、いつもと違って控えることでバランスを取ってオーバーワークを避けてきた。冒頭で触れた通り、いつもと調教メニューは違う。だが、まったくもってネガティブなことが理由ではない。本馬にとって、むしろ今が最も充実している時期といえそうだ。



【AJCC】中山芝2200mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん

AJCCのポイント
アメリカジョッキークラブカップ(G2、中山芝2200m)は、他のコース以上に中山での実績が勝敗を分ける。2019年1着のシャケトラ(7人気)は日経賞勝ち、同3着のメートルダール(5人気)も特別勝ちや京成杯3着があった。

2018年の勝ち馬ダンビュライトは当時、中山で(0.0.2.0)も2度の3着は弥生賞と皐月賞。成績欄では目立たない『隠れ中山巧者』が激走するレースだ。

出走頭数に関わらず位置取りも重要。近3年で馬券に絡んだ9頭はすべて4コーナー6番手以内だった。差しタイプでも勝負どころでは前めのポジションまで押し上げており、直線一気では届かない。

◆ステイフーリッシュ
中山では(0.1.1.0)と馬券率100%。この2戦は中山金杯2着とホープフルS3着で、先述した『隠れ中山巧者』に合致する。2200mも2戦して京都新聞杯1着、京都記念2着。中山2200mは初出走だが、適性ピッタリの条件といえる。
結果 ステイフーリッシュ2着

【東海ステークス】京都ダ1800mコースデータ&注目AJCCの注目馬

東海Sのポイント
今年の東海ステークス(G2)は京都ダート1800mで行われる。昨年までの中京ダ1800mは先行馬が断然有利だが、同じ距離でも傾向は正反対で上がりの速さが求められる。

近3年で行われた重賞・オープン計7レースで上がり1位は複勝率100%。上がり3位までの馬は(3.6.7.5)で複勝率76.1%と抜群の成績を残している。

枠順は基本的に内枠が有利。同コースで行われたみやこSは1番枠と3番枠で決着した。

東海Sの注目馬
◆コマビショウ
京都ダートでは(2.1.1.2)と安定。掲示板外に終わった1戦を除く5戦はすべて上がり3位以内をマークしている。インで脚をためられる絶好の枠を引き、一発の魅力は十分。
結果 コマビショウ 10着



競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

ポテンシャル高いレッドライデンが巻き返す/若竹賞

中山9R (10)レッドライデンが巻き返す。前走は出遅れ→3角から掛かって→4角先頭。マーフィー騎手も「暴走してしまった」という大味な競馬では失速もやむを得ない。それでも残り150メートルまでは粘っていたようにポテンシャルは高い。前走から距離は延びるが、コーナー4つの中山1800メートルの方が折り合いはつく。馬の後ろで我慢できれば勝機だ。単2000円、複3000円。

中山11R (3)ミッキースワローで勝負。長めから好時計を出した22日の追い切りが素晴らしい。6ハロン84秒7、上がり39秒6-12秒5。躍動感があり、首の使い方も良かった。菊沢師は「前回はオールカマーの疲れがあった。間隔を空けてパンとしたし、雰囲気がいい。気持ちも前を向いている」と仕上がりに自信を持つ。4戦オール連対の中山2200メートルなら勝ち負けになる。単5000円。(ここまでの収支 プラス5万1400円)
---------------------------------------------
結果

中山9R ➉レッドライデン 6着

中山11R ③ミッキースワロー 4着



水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R AJCC(G2)

◎本命馬
③ミッキースワロー
(牡6、美浦・菊沢厩舎、横山典騎手)
中山芝はこの冬、とにかくパワーが必要、そして前が残りづらい。外からの差しがかなり有利な状況だ。こうした馬場に加え、距離や小回りへの適性を合わせて考えると、ここは③ミッキースワロー以外に本命を打てる馬がいない。

そもそも一昨年の2着馬、さらに馬場状況こそ違え、セントライト記念勝ちとオールカマー2着とあれば、中山2200という特殊な舞台への適性が異様に高いことは明白。父トーセンホマレボシも、現役時に2200m戦で連対を外したことがなかった。さらに母の父ジャングルポケットから、今の馬場向きのパワーを受け継いでいる

G2、G3なら、崩れたのは距離が短すぎる上に高速だった東京1800m出走や、休み明けだけ。小回りでのマクり上げが本領で、外が伸びる今の馬場はピッタリだ。
$お宝馬
①ウラヌスチャーム
(牝5、美浦・斎藤誠厩舎、ミナリク騎手)
トニービン持ちの好走が目立つレース、本命のミッキースワローは母の父が該当するが、こちらは父の母父が該当。このパターンのアドマイヤベガ産駒、ハーツクライ産駒はもちろん、同じルーラーシップ産駒も過去に好走しており、やや非力なのと鞍上は気になるものの、脚質も今の馬場に適している。複穴として面白い。

相手上位は ⑪ブラストワンピース、⑩ステイフーリッシュ。 押さえに ②ラストドラフト、⑤スティッフェリオ。



栗山求さん

中山11R アメリカJCC(G2) 芝2200m・外 OP 別定

◎1ウラヌスチャーム
○11ブラストワンピース
▲3ミッキースワロー
△2ラストドラフト
△9ニシノデイジー
△5スティッフェリオ
<見解>
◎ウラヌスチャームは
「ルーラーシップ×フジキセキ」という組み合わせ。

父ルーラーシップはスタミナ豊富で、
産駒は2200m以上でとくにすぐれた成績を挙げている。

中山芝2200mでは連対率37.9%。

2010年以降、
当コースで産駒が10走以上した46頭の種牡馬のなかで
第2位相当する優秀なもの。

本馬はこの距離だけでなく、
中山芝で[1-3-0-0]と凡走なく走っており、
昨年春の中山牝馬S(G3)では2着と健闘した。

前走のエリザベス女王杯(G1)は11着と敗れているが、
前残りの流れを後方追走したもので展開が合わなかった。

今回手綱を取るミナリク騎手は、
昨年の中山牝馬Sで2着に導いた経験があり、
手が合う可能性が高い。

現在の力のいる馬場も向いており、
1番枠から距離ロスなく進めば一発の可能性がある。




日曜メインレース展望・柏木収保

【AJCC】飛躍を期す4歳馬の変わり身に期待

現在のデキの良さとコース適性を重視


 かつて、大レースの常連が始動戦にした当時は「格と底力」の求められる重厚な重賞と形容されたが、現在ではその色彩はかなり薄れた。今年のGI馬はブラストワンピースのみ。さらなる飛躍を期す古馬のGIIだが、ここをステップに春のGI快走は、15年ゴールドシップ(2走後に春の天皇賞制覇)、19年フィエールマン(次走で春の天皇賞制覇)が目立つ程度。あまりランキングにこだわらず、現在のデキの良さと、中山2200mの適性を重視したい。近年はここを狙った馬の好走の方が多い。

 18年の有馬記念馬ブラストワンピースには敬意を表する必要はあるが、飛躍を期す4歳ラストドラフトの変わり身に注目。昨年のこの時期、2戦目に京成杯2000mを制したが、当時はまだ非力だった。弥生賞7着、皐月賞7着のあと脚部難で半年休み、今回が叩き3戦目になる。

 前回の中日新聞杯は頭差2着に惜敗したものの、差す形で抜け出して直線先頭。レース運びに幅を増していた。先々週、先週と連続して雪辱を期すO.マーフィー騎乗で追われ、馬体重は変わらないだろうが、3歳時の非力感は薄れ確実に成長している。

 父ノヴェリスト【9-1-0-1】産駒の活躍馬はもう一歩で、重賞勝ち馬はラストドラフトと、豪州に渡ったWolfe(母ピースオブワールド)だけだが、少しずつその評価は上昇している。その父Monsun(モンズーン)も、母Night Lagoon(ナイトラグーン)もドイツ色の濃い血統で、ノヴェリストが本格化したのは4戦全勝だった4歳になってからのこと。

 キングジョージVI世&クイーンエリザベスS(英12F)を大レコードの2分24秒60で5馬身差独走。ハービンジャーの記録を2秒18も更新した。それでいながら渋馬場も通算5戦全勝のスタミナがあり、直後のGIバーデン大賞2400m(独)は2分33秒90で勝っている。ラストドラフトは重馬場の弥生賞を負けているが、あれは馬場の巧拙というより当時はまだ非力だったためだろう。

 母マルセリーナ(11年の桜花賞1着、オークス4着)も単なるマイラーではなく、5歳時にGIIIマーメイドS2000mを勝っている。祖母マルバイユの父Marju(マルジュ。英ダービー2着)は、日本ではサトノクラウン(16年香港ヴァーズ、17年宝塚記念など)の父となっている。

 馬場の悪化が心配になるほどの降雨はないとみて、この中山芝2200m【2-2-0-0】のミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)と、入念な乗り込みで巻き返しを図る4歳ニシノデイジー(父ハービンジャー)が相手本線。




境和樹の穴馬券ネオメソッド

【日曜】京都11R 東海S(GⅡ)(ダ1800m)

2020tokais01.png

今年に限り、京都競馬場で行われる東海S。開催場が替わる以上、例年の傾向は使えませんので、別のアプローチが必要になります。

サンプルとして、現状、京都ダ1800で行われる唯一の重賞であるみやこS(18年はJBC開催のためJBCレディスクラシックで代用)を重視します。

12年以前に、同コース同時期に行われていた平安Sに注目するという方針もあるかもしれませんが、さすがに、8年以上前になると血統勢力図もだいぶ異なりますからね。

さて、みやこSの血統傾向といえば、「リファール系保持・内包馬」の活躍。

2020tokais02.png

人気馬、人気薄を含めてやたらと馬券になるみやこSのリファール系保持・内包馬。

あえて表には載せませんでしたが、JBCレディスクラシックとして行われた18年は、6人気の勝ち馬アンジュデジールがディープインパクト産駒。すなわち、父母父アルザオでリファール系内包馬に該当していました。

最近の京都ダ1800重賞は、前半から淀みないペースで流れる前傾戦になりやすく、ラストは消耗戦の様相を呈します。そのラストの苦しいところで、ダンシングブレーヴに代表されるリファール系の底力が威力を発揮するという構図が考えらえます。

今回の東海Sも、昨秋のみやこSで半マイル通過46.6秒(後半4F50.1秒)の前傾戦を演出したスマハマとインティが同時出走。さすがにあの二の舞があるとは思いませんが、それでも同コース重賞のデフォルトである前傾消耗戦になることが想定され、リファール系保持・内包馬の底力がいつも通り活きることになりそう。今年の候補馬……

②コマビショウ
(母父ホワイトマズル)

⑪ビルジキール
(父キングヘイロー)

⑭キングズガード
(母父キングヘイロー)

②コマビショウは、これまで7着→1着、1着→3着、6着→2着、10着→5着、4着→1着という戦績が示す通り、休み明けはサッパリで、一度使うとガラッと変わる典型的叩き良化型。前走11着はプラス10キロの馬体増も含めて、叩き台と割り切っていいでしょう。

かつてOP3着の実績があるとはいえ、さすがに実績で劣る分、大威張りはできませんが、淀みの無い前傾戦になれば内枠の利は大きいはずし、和田騎手も、過去2年、京都ダ1800の1枠で【3-1-3-6/13】勝率23.1%、連対率30.8%、複勝率53.8%。大穴で一考の余地は十分あると見ています。
結果 ②コマビショウ 10着

中山11R アメリカJCC(GⅡ)(芝2200m)

2020ajcc01.png

そもそも瞬発力より持続力の要求値が高い非根幹距離で行われるこのレースは、時期的な関係もあってよりその特徴が鮮明に。結果として、長距離でも走れるくらいの持久力と、欧州的な底力と重厚さがパフォーマンスを上げるために重要な要素となります。

2020ajcc02.png

まずは長距離血統保持馬。
菊花賞、天皇賞・春に関連した「長距離GⅠ血統」の存在感が見逃せません。3000超のGⅠで好勝負できるくらいの長距離適性、すなわちスタミナや持久力が重要になることを示す傾向です。

2020ajcc03.png

もうひとつが欧州血統。これは、時計の掛かる非根幹距離で行われるスタミナ比べにあって、欧州的な底力と鈍重さが活きるという構図。

総じて欧州血統はマークしておくべきだと思いますが、その中でも特に、サドラーズウェルズとネヴァーベンドはこれまで好走例多数。最重要血統として重視しなければなりません。

長距離GⅠ血統、またはサドラーズウェルズ、ネヴァーベンドに注目して候補馬をピックアップ。

③ミッキースワロー
(母父ジャングルポケット)

⑥クロスケ
(母母父アイリッシュリヴァー)

⑦ルミナスウォリアー
(父メイショウサムソン)

⑧グローブシアター
(母母父サドラーズウェルズ)

⑧グローブシアターは母母父にサドラーズウェルズを持って血統テーマをクリアする存在。 前走の敗因は距離と左回り。昨年、約1年ぶりのシャケトラを勝利に導いた石橋脩=角居厩舎のコンビ、その再現を狙います。
結果 ⑧グローブシアター 11着



アメリカジョッキークラブカップ 週

関西事情通のちょっとイイ?話
千載一遇の好機。ここを勝てば…


2020年も早くも1月終盤。正月競馬は変則日程なだけに、関係者にとってはとにかく時の過ぎるのが早く感じるもの。

今週は早くもGIフェブラリーSの前哨戦となる東海Sが行われる。

今年は、オリンピックのみならず京都競馬場の改修工事の施行開始もあり、開催とレースの施行が変則的。この東海Sは本来中京で行われるべき重賞だが、今年は京都で行われる。よって例年とは少し形相は変わるだろう。

まず注目は、昨年のこの東海Sの覇者で、その後フェブラリーSも勝ったインティ。

昨年と同じく、このレースをステップにフェブラリーS連覇を目指している。

ただ今回は、暴走してしまったみやこSと同じ京都の舞台、まして競ったスマハマも一緒に出走して来ているため、懸念材料ではある。

そのみやこS当時は、インティは掛かりやすい大外枠を引かされ斤量59キロ、さらに鞍上が初騎乗というところもあった。

今回は主戦でこの馬のことを知り尽くしていると言ってもいい武豊騎手が鞍上、枠の並びからスマハマが主張してくるならば無理に競うような事はしないだろう。

よってみやこSの様な乱ペースにはならないと思われる。

自分の競馬が出来ればスマハマにもチャンスはありそうだが…

乱ペースにはならなくとも、この2頭が前で競馬するのならば決して遅くはならないだろう。道中は縦長の展開が濃厚。

そこで注目してみたいのが、ダートに路線変更してから準オープン・オープン・オープンと3連勝し、ダート適性の高さを見せたエアアルマスだ。

前走の武蔵野Sでは、「砂を被ってしまうとどうか?」の懸念材料が的中してしまい大敗を喫してしまったが、全く走っていないだけに力負けでは無い。

要は砂を被らず走れるかどうかがまず大きなカギ。

今回は4枠7番。枠順的には微妙なところだが、まず距離が延びる事で位置は取りやすくなり、そして前述通り縦長の展開ならば、砂を被らずに走らせることもそこまで難しくは無い。

鞍上には松山騎手。昨年はキャリアハイとなる91勝をマーク、しかもローカルでは無く中央開催での実績なだけに、トップジョッキーとしての立ち位置を確立しつつある。

今年もいきなり京都金杯を制し、今、旬のジョッキーの一人と言えるだろう。

そういう良い流れだからこそこういうチャンスも巡って来る。

主戦だった川田騎手が先約でAJCCに参戦するため回ってきたのだが、その川田騎手は、クリソベリルがサウジアラビアの競馬に招待(週明けに分かるらしい)されなければフェブラリーSに出走予定で、このエアアルマスには本番でも騎乗できない可能性がある。

もしここで勝てれば、その場合には再び松山騎手に声が掛かることだろう。

よってここで勝つ事は大きな意味を持つ。

インティ・スマハマの2頭にも注目しているが、このエアアルマスは、その流れからも、より注目してみたい1頭だ。

美浦『聞き屋』の囁き
スミヨン騎手が大絶賛の逸材


日曜日、中山9レース若竹賞に出走するレッドライデンは注目してほしい1頭だ。

これまでの3戦で武豊→スミヨン→マーフィーが乗っていることからも厩舎の期待の高さが分かる。

今回はベテランの田中勝騎手へ。

どのあたりが注目なのかというと、2戦目で騎乗して勝ったスミヨン騎手が、レース後すぐに「重賞でも勝ち負けできる。次も乗りたい」と大絶賛したというのだ。

次走のベゴニア賞ではスミヨン騎手には先約がいたためマーフィー騎手へと乗り替わったわけだが、初戦同様に引っ掛かってしまい不発。スミヨン騎手はベゴニア賞で2着になりレッドライデンには先着したわけだが、よほどレッドライデンに乗りたかったのか不機嫌になってしまった。

「俺がレッドライデンに乗れば勝っていたのに」と関係者に怒りをあらわにしたようで、レース後はマーフィー騎手に対しても「どうしてうまく乗れないんだ」と説教をした、とのこと。

ワールドクラスの騎手の自信の大きさと、実際になんなく乗りこなしてしまう技術の高さは疑いようのない本物。

年明けからリーディングを独走しているマーフィー騎手ですら乗りこなせなかった癖馬をベテラン田中勝騎手がどう導くのか。1勝クラスの特別ではあるが注目してほしい。

競馬場から見た推奨馬券
軌道に乗った素質馬から!


中山の日曜は微妙な天気予報。降っても昼前からで微量の感じ。
何れにしろ、芝は外の方が伸びそうな馬場状態。ダートは少し脚抜きが良さそう。

日曜は障害戦の中山4Rから。ここは買いたい馬が2頭いる。
まずは1番のニシノベイオウルフ。前走が今回と同じ中山で、積極的に先行争いをして渋太く粘った。
人気のフラットレーと後続を離しての逃げ争いを演じ、それを競り落としたところを好位で楽をしていた2頭に差されたが、内容は濃い。中山コースが合うのだろう、
しかもここ2戦は、幾らか馬体が太く映っていた。今回は正月明けを使っての中1週。これで絞れないわけはない。
平地時代はダートで好走していた馬だけに、馬場が荒れてきたのも好材料。前走以上に走れるはずだ。
もう一頭は初障害の4番マスラオ。平地時代はとにかく跳びが大きくて、スピードに乗るのに時間を要するイメージ。それだけに以前から障害戦にピッタリの馬だと思っていた。やっと転向してきてくれたという感じだ。
しかも、連続障害が少なく、バンケットのある中山というのもベスト。最後の坂でやっと伸びるという印象が強かっただけに、バンケットは得意と見た。
先物買いの意味で買ってみたい。

馬連 1-4 1-10 1-12 4-10 4-12
ワイド 1-4
3連複 1.2.4.10.12のBOX

自信度 C


もう一鞍は中山7R。ここは軌道に乗ってきた感の強い1番シークエルで行ける。
新馬勝ちの後、骨折で1年以上の長い休養があり、復調に手間取っていたが、ここ2戦のレースぶりから復調は確か。今回は中1週で使ってきただけに、ようやく脚元がパンとしてきたということだろう。パンとすれば1勝クラスではスピードが違う。
相手に狙うのが11番サンジレット。使い込むと良くない馬だけに、狙えるのは今回あたりまで。前走は休養前に1000mばかり使っていたので、行きたがっていたのが敗因。あれでガス抜きはできたはず。
それに馬体も少し緩く映った。以前は休み明けを走ると反動がきていただけに、意識的に緩く造った嫌いがある。それだけに叩き2戦目の今回こそ狙い目と見た。

馬連 1-11
ワイド 1-11

自信度 B




優馬

重賞データ攻略
アメリカジョッキークラブカップ


 一昨年の有馬記念の勝ち馬ブラストワンピース、当舞台の重賞で3戦3連対のミッキースワローを中心に今年も好メンバーが集結。2020年の初陣を飾るのは一体どの馬か?

重賞実績に注目
 勝ち馬10頭のGI、GII実績を見ていくとある共通点が浮かび上がる。過去10年の勝ち馬10頭の実績は以下の通り。

勝ち馬10頭のGI、GIIの最高着順(過去10年)
2010年 ネヴァブション GI・7着 GII・1着
2011年 トーセンジョーダン GI・5着 GII・1着
2012年 ルーラーシップ GI・4着 GII・1着
2013年 ダノンバラード GI・3着 GII・2着
2014年 ヴェルデグリーン GI・8着 GII・1着
2015年 クリールカイザー GI・未出走 GII・2着
2016年 ディサイファ GI・8着 GII・1着
2017年 タンタアレグリア GI・4着 GII・2着
2018年 ダンビュライト GI・3着 GII・3着
2019年 シャケトラ GI・4着 GII・1着

 勝ち馬10頭中9頭はGIで連対がなく、GIIで連対実績のある馬だった。過去10年でGI馬が〔0.1.0.9〕とあるように、叩き台の可能性もあるGI馬はここでは不振。人気の中心になりそうなブラストワンピースをわざわざ買う必要は無いと言っていい。代わりにGIは一息でもGIIなら勝負になるという馬を狙うのが良さそうだ。今回、これに合致するのは、サトノクロニクル、スティッフェリオ、ステイフーリッシュ、ミッキースワローの4頭。

中山実績にも要注意
 さらに勝ち馬10頭を見ていくと、コース実績にも共通点が見つかる。この10頭のうち7頭は、中山芝2000m以上の複勝率が50%以上の中山巧者でもあった。クセの強いコースだけに、この実績も重視したい。スティッフェリオは、昨年9月のオールカマーを勝っているだけに巧者のイメージもあるが、中山での複勝率は25%止まり。残ったのは、サトノクロニクル、ステイフーリッシュ、ミッキースワローの3頭だ。

推奨馬
サトノクロニクル
ステイフーリッシュ
ミッキースワロー


重賞データ攻略
東海S


 フェブラリーSの前哨戦として行われる東海ステークス。今年は舞台を中京から京都へ移しての開催だが、波乱の可能性は?

武豊&インティの信頼度は?
 メンバー中で唯一のGI馬にして、昨年の当レースの覇者インティ。前走のチャンピオンズCでも3着に好走しており、当然ながら1番人気が予想される。まずは 同馬の信頼度を確かめたい。今年は京都での開催ということで、2015年以降の京都ダート1800mの騎手別成績を以下に挙げる。

騎手別成績(京都ダート1800m・2015年以降)
武豊〔37.27.13.98〕連対率36.6%→インティ
M.デムーロ〔33.21.8.66〕連対率42.2%→アングライフェン
岩田康〔32.29.44.179〕連対率21.5%→ロードアルペジオ
川田〔31.27.29.113〕連対率29.0%
幸〔31.24.38.281〕連対率14.7%→ヴェンジェンス

 トップはインティの鞍上、武豊J。当レースが1月の中京に移って以降の7年間、前走でGI5着以内だった馬は〔4.1.1.4〕。また、1番人気が〔5.0.2.0〕と馬券を外していないのも特徴。名手の手綱捌きには逆らえないだろう。

人気薄で狙うなら?
 過去7年間を振り返ると、8番人気以下の伏兵が6頭馬券に絡んでいる。昨年は馬連310円と堅い決着に終わったが、波乱の可能性は秘めている。その8番人気以下で馬券に絡んだ6頭の共通点は以下の通り。

8番人気以下の好走馬のポイント(過去7年)
前年にOP3着以内(6頭中4頭)
前走6着以内(6頭中5頭)
斤量56キロ(6頭中6頭)
前走から乗り替り(6頭中5頭)
前走が1800m(6頭中5頭)

 前走の1800m戦で大きく負けておらず、かつ乗り替りで刺激を与えられていること。OPでの実績はあるが、斤量が重くないことが穴馬のポイント。今回のメンバーでこれに当てはまる穴馬と言えばコスモカナディアンだ。一昨年の当レース2着の実績馬。再びの激走に期待する。

推奨馬
インティ
コスモカナディアン
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